※この作品はR-18です。

異世界ハーレム奮闘記   作:文房具

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昨日は忙しくて投稿できませんでした。

お詫びに今日は、2話分投稿したいと思います。


2人目の女の子

俺はズボンのベルトを締め、すっかりと元通りの姿になった。姫柊ちゃんは自分の唾液で口の周りがベタベタになっている。それは、先ほどの行為を思い出させるなまめかしい痕だった。

 

気が付くと俺は、その口元に見入ってしまっていた。

 

「それで、ちゃんとパワーアップできましたか?」

「うん? あーそうね、出来た出来た。というか、これからする」

 

ボーっとしていたせいで前半は生返事になってしまい、後半はボソッと呟く。

 

「え?」

「大丈夫、ちゃんとできたから。心配しないで」

「そうですか? じゃあ、口、ゆすいできます」

 

そう言って個室を出て行く姫柊ちゃん。その姿を見送って俺は腕時計型携帯を操作して武器・能力ガチャの画面に移動。『ガチャを引く』を連打する。

 

迷うとか、祈るとか、そんなことをしている時間も惜しかった。

 

腕時計型携帯の画面が激しく点滅する。今頃は家にえるガチャマシーンが稼働して新しい武器、もしくは能力を作り出していることだろう。

 

チカチカする光が収まり、説明文が現れた。

 

 

 

 

遠山 キンジの銃技

 

その名の通り、緋弾のアリアの主人公、遠山 キンジが使用する銃技が使えるようになる。

拳銃に限らず、銃の類を持っていると自動で発動する。

使用できるのは銃弾撃ち(ビリヤード )、連鎖撃ち( キャノン)、不可視の銃弾(インヴィジビレ )、鏡撃ち( ミラー)、跳弾射撃( エル)、砲弾撃ち( パトリオット)の6つ。

(今作られた錠剤を呑むことで、能力が体に定着して使用できるようになります)

 

 

 

またキンジのか。これでどうにか出来るかなぁ。銃との相性は抜群だけど。

 

考えながら、転送ボタンを人差し指でトントンとたたく。そうして画面をタップしていると錠剤が現れた。これだな。

 

俺はそれを飲み込んだ。不思議な感覚だ。喉に入る前に消えたような気がする。特に頭が痛くなったりすることはない。

 

体の変化が感じられないと不安になるな。ホントに大丈夫か? 銃弾を銃弾で跳ね返すとかフィクションだろ? 出来る気がしないんだけど。

 

「ま、やるしかないか」

 

俺はベレッタM92Fを取り出し、安全装置を解除する。ここでやらなかったら、何のために姫柊ちゃんに恥をかかせたんだってことになるからな。

 

そうして個室を出ると、姫柊ちゃんが仁王立ちしてた。って、あれ?

 

「なんで雪霞狼持ってるの?」

 

姫柊ちゃんの手には、家に置いてきたはずの雪霞狼が握られていた。

 

雪霞狼は姫柊ちゃんの代名詞ともいえる槍だ。神格振動波駆動術式という魔力無効化術式を組み込まれた七式突撃降魔機槍(シュネーヴァルツァー)の1つだ。

 

これは現在では失われてしまった技術で作られた金属錬成で作られているため、世界に3本しかない貴重なものだ。

 

原作では第4真祖の監視のために貸し出された。吸血鬼の最大の武器である眷獣が魔力の塊であったために絶大な効果を発揮したが、いくつもの要素が入り混じったこのカオスな世界では、どこまで通用するかわからない。強いことには変わりないけどな。

 

その槍があるのは心強い。相手の武器は拳銃だけど。

 

「実は雪霞狼は、家にあっても自由に取り寄せることが出来るんです」

 

はい、ウソー。だったら家を出る時に言ってるだろ。なんでそんなウソつくんだ? もしかして、家を出る時の言葉が嘘? もしもの時、すぐさま俺を串刺しにできるように、取り寄せることが出来るのは黙ってたのか?

 

「どうかしました?」

「いや、早く行こうか」

 

努めて平静を装う。

 

考えてみれば、初めて会って、しかもこれから一緒に暮らす男の事は警戒して当然だよな。なにも不自然なことはない。だから悲しくなんて……ない。

 

俺たちは角から顔を出して様子をうかがう。

 

「起きてますね」

「そうだな」

 

見ると、姫柊ちゃんに倒されて気絶していた覆面が起きている。もちろんその手には銃が握られている。少しふらふらしているのはダメージが抜けきっていないからだろうか。

 

「行きます!」

「あ」

 

姫柊ちゃんはそう言って飛び出していった。俺も慌ててそれに続く。

 

「お前ら! ガッ!!」

 

あ、これ俺必要ないですね。

 

いきなり現れた姫柊ちゃんにあっさりと地面に沈められる覆面2人。防弾・防刃繊維の服も、あの速度の槍の前には無力だ。

 

もちろん殺してはいない。持ち手の部分で殴打している。

 

なんかあっさりと片付いたな。

 

そう思って顔を動かすと、拳銃を構えている覆面が目に入った。

 

ッチ! お金を取りに行った覆面が残ってたのを忘れてたか!

 

姫柊ちゃんのちょうど死角になっている。まったく避けるそぶりを見せない。今から声を出しても、弾丸が撃ちぬく方が早いだろう。

 

どうにか出来るのは俺しかいない。

 

当然、走って盾になる時間はない。

 

俺は銃を構える。

 

そしてほぼ同時に発砲音が鳴り、ほんの少し遅れてキンッという音が聞こえた。

 

音で何が起きたのかだいたい把握したのだろう、覆面があっけにとられているのが分かる。俺もそうだけど。

 

す、すげえ。や、気持ち悪いぞ、これ。

 

今俺が使ったのは銃弾撃ち(ビリヤード )という、銃弾を銃弾で撃ってその軌道を変える技だ。

 

俺に限らず、人間の目では銃弾を見ることなんてできない。それが、この技を使おうと思った瞬間、視界のすべてがスローモーションみたいになって、手が勝手に動いて引き金を引いたんだぜ。

 

自分の体が自分じゃないみたいだったぞ。

 

「え? せ、先輩?」

「後ろだ!」

 

銃を構えたまま叫ぶ。

 

俺の大声に姫柊ちゃんはハッと後ろを向いたが、覆面も我を取り戻したようで、連れて行っていた銀行員を盾にしていた。

 

「お、お前ら! 武器を捨てろ! さもないとこいつをぶっ殺すぞ!!」

 

よくあるセリフを吐きながら、銃を銀行員のこめかみに押し付ける覆面。

 

こうなってしまえば、姫柊ちゃんにはどうすることも出来ない。向けていた雪霞狼の先を下げ、地面に置く。

 

これではさっきと同じだ。人質を取られた瞬間、何もできなくなる。しかし、俺は前とは違う。

 

「おい! そっちの男も早く……な、何をやってるんだ!! さっさと銃を捨てろ!!」

 

俺は明後日の方向に銃を向けていた。

 

覆面には不気味に見えるだろう。俺は不安でいっぱいだけど。

 

でも、銃弾撃ち(ビリヤード )が成功した以上、これだって成功するはずだ。

 

引き金を引いて放たれた銃弾は、

 

「ガッ!!」

 

覆面の右肩を背後から襲った。

 

跳弾射撃( エル)を利用した攻撃だ。俺は、跳弾がちょうど覆面の肩を撃ちぬくように撃ったのだ。

 

我ながら正気じゃねえ。よくもまあ上手くいったものだよと自分を褒めたくなる。いや、褒めることにする。よくやったぞ、俺。

 

覆面は防弾・防刃繊維の服の上からでも十二分な衝撃が伝わったらしく、その場にうずくまって肩を押さえている。

 

これで終わりだな。

 

そう思っていると、姫柊ちゃんの目が冷たいことに気が付いた。

 

やめてくれよ、そんな目で見ないで。俺だっておかしいと思ってんだから。や、おかしいのは、キンジだ。銃技だけで十分人外。それが主人公クオリティ。これに体術が加わるとどうなってしまうのか。考えるだけで恐ろしい。

 

こうして、銀行強盗事件は一応の収束を見せたのだった。

 

この事件で俺が得たのは、キンジの銃技と姫柊ちゃんの冷たい視線と女の子1人の召喚権。なんか釈然としないんだよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は過ぎて、夕食時。

 

俺は出来上がった料理を皿に盛りつけていた。

 

「じゃあ運んでくれ。姫柊ちゃん、クロ」

「はい」

「は~い」

 

姫柊ちゃんとクロは料理が盛られた大皿をテーブルに運んでいく。

 

……お分かりだろうか? 一人増えていますね。

 

はい、2人目はクロでした。

 

クロ――クロエ・フォン・アインツベルン――は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の登場人物だ。

 

見た目はイリヤそのものだが、エミヤのように肌は褐色で髪の色は銀色。それもそのはず、クロの体内にはアーチャーのクラスカードがあるのだ。

 

正確にはアーチャーのクラスカードを核として魔力によって存在している。そのため、定期的に魔力を補う必要がある。

 

原作では、分離元であるイリヤが最も効率がいいとのことで、度々ジャンルを間違えたのではないかというくらい激しいキスをして魔力を補充している。

 

「で、結局、魔力の補充問題はどうなってんの?」

 

俺は箸でおかずをつつきながらクロに問う。

 

「んー? 多分お兄ちゃんが考えてる通りだよ。だからよろしくね、お兄ちゃん」

「ま、しゃーないな」

「すみません。何の話を?」

 

話しについて行けてなかった姫柊ちゃんに説明する。

 

「そ、そんなのダメです!!」

 

顔を真っ赤にして立ち上がった。テーブルを掴むのをやめてくれませんか? ちゃぶ台じゃないんだから、ひっくり返そうとするんじゃありません。

 

「ダメって言われても、必要なことなんだからしょうがないでしょ。それとも、おねえちゃんが代わりにしてくれるの?」

「そ、それは……先輩は、なんとも思わないんですか!?」

「医療行為の一種だと思えば、まったく気にしない」

 

俺はちゃんと気持ちの切り替えは出来るから。人工呼吸で興奮する奴はライフセーバー失格だろ? それと同じだ。

 

え? 銀行のトイレのこと? 知らない子ですね。つか忘れろ。さもないと、四方八方から銃弾叩き込むぞ。今ならそんなこともできるぜ。言ってて悲しくなるな。

 

「お兄ちゃんも同意してるんだからいいでしょ」

「くぅ……そもそも、そのお兄ちゃんってなんですか!? 血なんか繋がって無いでしょう!」

「呼び方なんて私の好きでいいじゃない! そんなことにまで、いちゃもんつける気!? あなただって年下なんだから、呼びたければお兄ちゃんって呼べばいいじゃない!」

「そ、そんなこと言ってません! 妹を名乗るあなたと毎日毎日キスしていたら、先輩がますます変態になってしまうじゃないですか!」

 

え?

 

「……どういうこと?」

 

クロも本気で意味が分からないという顔をしている。俺もだけど。

 

「だって、先輩は射精するとパワーアップするんですよ!」

 

えーーーーーーーーーーー!!! それまだ信じてたんですか!? いや、間違ってないんだけど! 実際人外の射撃スキル見せちゃったし。

 

「は? それって、どういう……なるほど、そう言う事なんだ。お兄ちゃん!」

「な、なんだ?」

 

クロの顔が危ない色をおびてるぞ。嫌な予感。

 

「今日からは、私が毎日処理してあげるからね!!」

 

毎日処理してくれる……だと!? それは最高ですね。犯罪のにおいしかしないけど。

 

「先輩! 断ってください! 犯罪ですよ!」

「バレなきゃ犯罪じゃない」

「通報します」

「ごめんなさい、俺が悪かったです」

 

姫柊ちゃん、目が本気だ。

 

「という訳で、クロ、そう言うことは控えて」

「大丈夫だよ。寝てる間にするから」

「先輩、部屋には鍵、掛けてくださいね」

「え? 鍵なんてついてないけど?」

「「え?」」

「え?」

 

女子部屋にはついてるの? 差別なの? 女性への配慮が大きすぎませんか?

 

クロが笑ってる。絶対来るぞ、俺の部屋に。嬉しいのは顔には出さない。姫柊ちゃんに殺されてしまう。

 

そういえば、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤの主人公はイリヤだよな? でも、これって士郎への感情だよな。例外の一つか?

 

どっちにせよ、クロに振り回されることになるのは間違いなさそうだ。

 

いまだに言い争っている2人を尻目に、箸を進める俺だった。

 




クロまでは出そうと思ってました。

アンケートは次から反映されます。

次は今日の21時に予約しておきます。

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