久しぶりの自分のベッドで目が覚めた。
なんかその中で、知っている女の子の名前も出てきたんだけど、みんなは特に何も言わないし、解決したことだしという事で俺も深く言及してはいない。
重要なのは、また一つ大きな事件を乗り越えたという事だ。俺は関与していないけど。
俺はベッドから抜け出して体を伸ばした。
退院して早々だが、今日から学校だ。入院休みを特別扱いしてくれるほど優しいところではないし、これから先また入院することになってしまえば、出席が足りなくなるかもしれない。行けるときにはしっかり登校しないと。
「出席日数のことを気にしないといけなくなるなんてなぁ……」
元の世界の学生にはあまり縁の無い話だろう。普通の武偵学生でも多い方ではない。
不幸中の幸いか、病院のリズムに慣れていた俺の体は、目覚まし無しで前よりも早い時間に起きれるようになっていた。
現在6時を少し回ったところだ。
二度寝してもいいんだけど、ここは久々にみんなに朝ご飯をごちそうするとしようかな。昨日の退院祝いのお礼も兼ねて。
そう決めた俺は、部屋を出てキッチンへと向かった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
そうは言っても、朝だ。そんなに凝ったものを作るのはあれだし、ゆっくり食べる時間もない。急に思い立ったせいで、冷蔵庫の中の材料も微妙なことになっている。昨日の退院祝いの料理に使っちゃったんだろう。
「結局普通になる……」
そんなに条件出されてしまっては、いかに俺と言えども降参するしかない。おとなしく普通に作り出す。
「味噌汁だけでいいや」
盛り下がってしまった気持ちを元に戻すのは難しい。昨日のおかずはたくさん残ってるし、これを温めて食べることにしよう。頑張るのは今晩で。
豆腐を切っていると、アスナが起きてきた。
「あ、おはよう、翔君」
「おはよう、アスナ」
アスナはまな板の上に視線を移した。
「昨日の残りたくさんあるし、味噌汁だけでいいかなって」
「ん、そうだね。捨てちゃうのは勿体ないし」
そう言いつつ、アスナも準備を手伝ってくれた。複雑なことは特にないので2人で作ればすぐに終わってしまう。
一通り作り終わっても、まだまだみんなが起きる時間にはなっていなかった。2人で作業したため、時間が余ってしまったのだ。
アスナは準備よく沸かしていたお湯でコーヒーを淹れ、リビングで一服することにした。
ソファーに並んで座り、しばらく何も言わずにコップに口を付けていた。
「腕、もう大丈夫なんだよね」
「ん? ああ、もう全然。ほら、触ってみるか?」
俺は腕を回して傷跡すら残っていないことをアピールする。
アスナは無言で俺の腕を細い指でなぞってくる。少しくすぐったいが、言った手前手を引っ込めることはできない。
なぞっていた指は、だんだん押したり少しつねったりもしてくる。しばらくそうして満足したのか手を放した。
「……よかった。しっかり治ったんだ」
「ああ、もう大丈夫だ。完全に元通り」
アスナは手を引っ込める。
「もうこんなことしないでね」
「俺だって、したくてしてるわけじゃないからな」
必要に迫られたときだけだ。でも、多少無茶しても大丈夫っぽいことが分かったし、色々できそうだよな。
そもそも、ホワイトスネイクには俺から仕掛けたわけじゃない。あそこでDISCを取り出されていた場合、もっと大変な事になっていた。これからは本格的にデンジャラスゾンビ戦を意識して行動しないとだな。今度は病院送りじゃ済まないかもしれないし。
「そうだな。うん。病院送りじゃすまないかもしれないし。やることやっておくか」
「やること? 何それ? ……その手つきは?」
アスナは若干引いている。
「え、やだなー、分かってるはずなのにそんなこと言っちゃうなんてー、今やることなんて一つしかないでしょ?」
「もしかしなくてもHなことだよね?」
その通りです。
狂三の夜這いで入院中も増えた能力だったんだけど、これだけじゃ心もとないんだよ。決して、久しぶりの2人きりって状況にムラムラしたわけじゃない。
俺ってシリアス寄りの人間じゃないでしょ? ほんとはこんな感じなんだよ。初期のころを思い出して、ね?
俺はアスナの了承を得ず、とりあえず抱きしめてソファーに倒れこむ。俺が下でアスナが上という状態だ。逆、押し倒しました状態。言ってて意味わかんない。
「だ、ダメだよ翔君。みんな、そろそろ起きてくる時間なんだしっ」
「大丈夫だって。みんな身内なんだし。俺が複数の女の子と関係持ってるってのはとっくに広まってることだろ?」
そして、ハーレムを認めたのはそっちだ。
「正義は我にありみたいな顔しない! 私たちが認めたのは、その、私たちの事情を知っても相手が認めたなら大目に見るってことであって、相手が嫌がってることはダメだからっ」
その話を総合すると。
「アスナは俺とHしたくないってことか……初めての時、イってもやめなかったの怒ってるの?」
「したいしたくないじゃなくて、場所が問題なの!」
場所が問題? ここは自宅のリビングで2人きり。何か問題になることがあるんだろうか。
「個人の部屋ならともかく、もうみんな起きてくるかもしれないから―――」
「ん」
「―――――っ」
悩ましい吐息を漏らして、俺達の唇がゆっくりと重なった。形の良い乳房がさらに押しつぶされて、俺たちの距離が縮まる。
赤道の近くにあるこの島は、長袖が必要になるほど寒くなることはない。2人の人間が密着していれば、それなりに汗をかく。
うっすらと汗をかいた手をアスナの背と頭に回し、力を籠める。吸水性と通気性に優れた寝間着は同時にアスナの体温を伝えてくる。
俺の行動がよほど衝撃的だったのか、アスナは目を閉じることなく、むしろ見開いている。弱弱しい抵抗は優しく抱きしめるだけで無意味になってしまう。
俺の方は、アスナと密着していた時点ですでにテントを張っていたモノが限界まで張り詰め、すでに痛いくらいになってしまっている。布越しにアスナにぐりぐりとしているとアスナは逃げようと体を浮かせようとする。もちろん逃がさない。
「……ぷはっ」
唇を離した時、まるで何時間もそうしていたかのような感覚に囚われた。
「翔君、その……」
「ん?」
「お腹に、ね? その、固いのが当たってるんだけど……っ」
女の子と密着してキスしてるのに硬くならない男子とか不能でしょ? 違うの? そんな『先っちょだけ、先っちょだけだから』みたいなきれいなフリをするとは。
「場所変えればしてくれるのか?」
「ばか。いつもみんなに言ってる私がこんな朝から出来る訳ないでしょ。キスだけ。キスだけだからね……もう、アリアちゃんが最初に起きたらどうしよう……」
「んー……? あー、アリアはそこまで寝起き良くないし大丈夫だろ?」
何もない時はいつも誰かに起こされていたはず。
「そんなことないよ。家のことをローテーションにしたから。起きる時はそれなりに早く起きるようになったんだよ」
「え」
そうだったのか。
背中にまた違った汗が。冷や汗かな?
「後ろから刺されるのを気にしてたら、こんなことしてない」
「声震えてるよ」
うるさいよ。
「ん……」
再びアスナと唇を重ねる。アスナの唇はまだぴったり閉じられたままで、俺の舌の侵入を許さない。
アスナの唇の隙間を、舌先で丁寧になぞっていく。
「んん……っ、ふぅっ、んぁ、んっ、ふぅっ、んふぅぅ……っ」
プルンとした唇がだんだんと湿っていき、柔らかくなっていくようだ。本人はどうかわからないが、だんだんと隙間が出来ていく。
「んむぅぅぅっ!?」
一気に舌をねじ込んだ。同時に抱きしめていた力を強くして逃げられないようにしてしまう。
「んむぅっ、んふぅっ、くちゅり、ちゅりゅ、ちゅりゅりゅ……んむふぅぅ……っ!」
幸せそうに眼を閉じていた瞼が開かれ、目を白黒させている。上半身を拘束されてしまっているアスナは足をばたつかせて暴れる。
キスだけでこんなに反応してくれることがうれしくなり、口腔内での舌の動きにも力が入る。
「ちゅ、ちゅく、ちゅくちゅく……ちゅぴっ、ぴちゃぴちゃ、んひぅぅ……っ!」
ねっとりと絡めようと伸ばされる俺の舌。アスナもせめて舌を凌辱されるのは避けようというのか、必死に逃げようとする。しかし逃げたら逃げたで、逃げることが出来ない歯茎を線に沿ってなぞる。それを阻止しようと近寄ってきた舌を罠にかけるように吸い上げる。
俺が圧倒的に有利な状況。執拗に幾度となく口内を掻き回すと、アスナの体から力が抜けてしまい、心地よい柔らかさと重さを感じるようになった。
さんざん吸い尽くした舌を開放して唇を離す。口は半開きになり、離れていく俺の舌を追いかけるように、舌がチロリと出されている。アスナの甘い匂いに交じって雌の淫らな匂いがしてくるような気がする。
アスナはもう半泣きになっている。子供のように瞳に涙をためているのに、口の周りは成熟した大人の色に染まっている。
「ひっ、ぁっ、あへぁっ、ひっ、ひっく、ひぅぅぅ……っ。お、おわった……?」
「1回はな」
穏やかな口調で言ったつもりだったのだが、アスナにとってはそんなこと関係なかったらしい。ひどくおびえた表情になってしまう。
「……ほんろに、これいひょうはだめ、なの。いつもみんなに」
ぐずぐずになっているのにまだ口で抵抗してくる。
「まえしたときのおもいだして、キスだけで、こんなに……っ。わたしの体、おかしくなってる」
そういえば、前した時ダメって言ってもやめないでイかせ続けたっけ。俺が軽いトラウマになっちゃってるってことか? 女性の絶頂は男性のものとは比べ物にならないっていうし、初体験であれはきつかったのかもしれない。
「じゃあ俺が悪いな。ゴメン」
「ホントに、そうだよ。私の体、おかしくなっちゃったじゃない……っ」
ぽすぽすと胸を叩いてくるアスナ。俺はそんなアスナの頭を子供をあやすように撫でる。
しばらくすると、落ち着いたのか、口から出る言葉もしっかりとし始めた。
「ん、もう大丈夫だよ」
「そか」
そう言ってアスナは体を起こした。キスだけって話だし、流れ的に終わりだってことはなんとなくわかった。そろそろ本当に時間になって来たし。
「……なあ」
「な、何かな?」
「どいてくんない?」
ご丁寧に俺の肉棒を押しつぶすように座っているから二重の意味で苦しいんだけど。俺は俺で、アスナほどではないにしろキスで興奮してカウパー液が滲んでいるわけだし。終わりなら終わりで沈めないといけないんだけど。
「お尻でぐりぐりするの、やめてくんない?」
「……やっ―――くらいなら」
はい?
「やっぱり、1回くらいなら、その、しても、いいよ……? わっ! 脱ぎ始めるのが速い!?」
準備は手早く迅速に。体を無理やり起こしてズボンを下ろす。
アスナも下着を脱いだ。外気に曝された秘肉から粘度の高い液体が光っているのが見えた。本当にキスだけで準備万端になってるみたいだな。
アスナはソファーに腰掛け、股を開いた。下半身には何も身に着けていないためすべて見えてしまっている。そんな淫靡な光景に背中がブルりと震えた。
「いいよ、翔君」
アスナに誘われるがままに、ペニスをあてがう。一度俺のモノに貫かれたそこは主人の帰りを喜ぶように口を少しだけ大きく開いた。それでも、俺の息子の太さには足りない。
亀頭が埋まりエラで止まった。
俺はアスナに確認するように目を向けた。アスナもこくりと頷き返してくれる。
俺は腰を動かした。
「うっ、ぁっ!」
「んんんんああああああぁぁぁぁぁぁああああ!?」
徐々に入れていくつもりだったというのに、一気に奥まで貫いてしまった。子宮口と鈴口がキスし、子宮を圧迫する。
浮き上がった太い血管を流れる血液の流れを手助けするようにアスナの呼吸に合わせて膣が収縮を繰り返す。限界まで硬くなっていたはずなのに、もう一段回大きく硬くなったように思える。
「やば……っ」
どれだけ待ちわびていたのか。ペニスが奥をノックした瞬間に一斉に絡みついてきたヒダによって、精巣が確かに強く脈動した。あと少しで出してしまうところだった。
「そんなっ、ひっ、奥までいきなり……っ!」
アスナも抗議の声を上げているが、それはこっちのセリフだ。
慣らす意味で奥の壁をこつこつと叩く。硬く柔らかいもの同士がぶつかる感触に目から火花が出そうなくらいの快感が走るが、俺の息子をいじめるのはそれだけではない。周りにびっしりと控えているヒダも吸い付いてくる。動かすたびに引きはがしては、また別のヒダが吸い付いてくる。
アスナは頑張って声を抑えようとしてくれるが抑えきれていない。
「あぁっ! んっく、ひっく、んひぃっ! うっく、だ、だめ、もう、おかしくなって……っ、これ、もうっ、うぁぁっ……! 同じとこばっかり……っ! ぐりぐりしない、でぇっ」
別にそんなつもりはなくても、アスナにとっては同じところを延々と責められている感覚に陥ってしまっているようだ。
「ひあぁぁあぁぁぁっ!」
一際大きな喘ぎ声を上げて、アスナの全身が痙攣し、腰がくくっと浮かび上がる。股間から出た温かな液体がソファーにシミを作った。俺の肉棒もぎちゅぎちゅと締め付けられ、心地良い快感が頭を貫く。
強張っていた四肢を投げ出し、アスナは絶頂の余韻に浸っている。浸っているところ悪いのだが、俺はまだほとんど動いていない。
「アスナ、動くぞ」
「ひっ、ひぁ、はぇ……? う、ごく? 何言って―――」
しっかり腰を掴み、抜ける直前まで腰を引き―――子宮をへこませるくらいの勢いで、奥に叩き込んだ。
「ひぐぅうぅぅうっ!!」
ぶちゅぅ、といやらしい音が、まだ静かなリビングに響き渡る。物音ひとつしない家の中。聞こえてくるのは俺たち2人の荒い息遣いだけというこの時間。どんな配慮か防音性能が高いこの家でも上まで響いてしまうのではないかと思ってしまう。
反り返ったペニスが天井のザラザラとしたところをヤスリにかける。敏感な粘膜がこすれあい、互いをコーティングしている淫液をそぎ落としていく。
絶頂できつく締まるのを無視して、獣のように腰を動かす。ヌメる肉を掻き分け、こじ開けるピストンは、下半身が溶けているのではないかと錯覚するくらいの快楽を伝えてくれる。
体の底から、押さえつけていたものがどんどん上ってくる。今度は抑える必要はない。
「アスナっ、出る、出る、出すぞっ!」
「出して、出して、翔君――――――あああぁぁぁっぁぁぁっ!!!!!」
イき続けているアスナの体を力いっぱい抱きしめながら、俺も下半身を痙攣させた。白いマグマが迸り、満たしていった。
「……熱いの、いっぱい」
アスナは顔を腕で覆いながら、精液を膣壁に叩きつけられた快感に体を震わせていた。
俺は吐き出した余韻に浸りながら、精液と愛液がこびりついたものを引き抜いた。
久しぶりの俺の日常は、とても日常とは思えない出来事とともに始まったのだった。
ちなみに、運よく見つからずに済みました。