やはり俺の青春ラブコメってラブコメ要素少なくなくなくね? 作:ゆきぞう@0703
『いやーだからー聞いてる?ヒキタニ君ー!』
俺は寝ていたはずだった。いや、今も寝ているはずだ。
『まーそうゆうわけなんでーでもーヒキタニ君もお得っしょー?っべー!』
時計が無いから体感時間であるが、かれこれ一時間以上、俺の名字を間違い続ける変なテンションの神とやらに決定事項を聞かされている。なんだか知らんが…『ヒキタニ君のーラブコメってラブコメ要素少ないから増やす事にしたわーサイコーっしょー♪』だそうだ。なに言ってんだこいつ。いや、この自称神。
『コイツでも自称でもないんだってー神なんだってーマジそこんとこきっちり理解してくれないと困るわ~!』
そのバカっぽい喋り方、なんとかならないのか…。
『ヒキタニ君の身近な人からランダムに選ばれた人の喋り方をインプットしてるべさー!マジバナイっしょー!?』
ぱないのはランダムだろうが覚えの無い身近な存在をインプットしたおまえだ。身近の範囲広すぎんだろ…俺の周囲にそんな喋り方するヤツはいない。なんなら周囲が存在しないまである。ていうか俺の身近ならもっと相応しいのがいるだろうが。小町がいるだろう小町が。とっとと小町と代われ今すぐ代われ。
『いや~一度インプットされるともう変更効かないんだわ~。まぁそんなわけなんで、オナシャス♪』シャスッシャスッ
なにがオナシャス♪だ。この野郎…。つぅか俺のラブコメ要素?ラブっていうくらいだ。相手が必要だろ。自慢じゃないがそんな相手いないぞ。
『あ~!それに関しちゃ問題ないっしょー♪ちょ~ヨユーだからぁ!』
は?なんだそれ?え?小町と?いやいや小町は妹だ。さすがに小町とヨスガるのは…と考えていたらいつの間にか目の前には、中身の詰まったガチャポン本体が置かれていた。
『まーまーいつまでも話進まないのもアレだし?このガチャポンには色んな作品のタイトルが書いてある紙が入ってんのよ。それを回して出た作品次第で、ヒキタニ君のラブコメ具合?場合によってはラッキースケベ度も変わってくるから♪っぱないわー。』
だから誰とだよ…そこ一番大事なとこだろ。知らない人とそうなったらどうするつもりだ。こんな事で警察のお世話になるのはごめんだぞ…。
『やっぱ中身、気になるっしょ?大当たりから大穴まで目一杯入ってっから♪いっくらでも楽しめるから♪』
そんな引きたくねぇよ…そのままガチャポン持って帰ってくれ。大当たり?大穴?ガチャポンだし大当たりはまぁわかるが大穴ってなんだ大穴って…
『大当たりはまぁ王道でToLOVEるからネギま、いちご100%とか~』
王道か?王道って言って良いのか?どれもこれもリアルじゃ逮捕待った無しばっかじゃねぇか…。
『大穴は~バキとか~ヘルシングとかTHEガッツとか~…』
待ってくれバキもヘルシングもラブコメ要素なんてあったか?…え、SAGA?SAGAなの?うちの親父、地上最強の生物でもなんでもねぇぞ…死ぬんじゃないか俺?…ざがっつ?
『…グフフ。』
グフフ?そう聞こえるや否や、自称神がガチャポンの蓋をこじ開け、中身をいくらか捨てて、本体をひっくり返していつの間にかどこから取り出したのか、金色のガチャポンの入った袋に荒々しく入れてシェイクしている。
『グフフ…そうだよね!そうだよね!!こんなのじゃ大穴なんて言わないよね!せっかくヒキタニ君にも穴があるんだから!ヒキタニ君には大穴狙われて頑張ってもらわないとね!』ガシャンコン!ガシャンコン!
なんだなんだどうしたよ…いつの間に眼鏡をかけたのか自称神が興奮したまま捲し立てつつ、シェイクしたものを本体に積めている。怖い怖い…マジで怖い。早く夢なら覚めてくれよ…。
『とりあえず私の大好物いくつか詰めといたから!純ロマとかその他色々!炎多留も入ってるけどヒキタニ君なら大丈夫だよね!?ヒキタニ君なら受け止めてくれるって信じてるから!!』
じゅんろま?ほたる?そんな作品あったか…?等と考えている内に掛けていた眼鏡が砂が零れる様に消えていった。おい自称神、中の人変えれないんじゃなかったのかよ。明らかに今の眼鏡、誰だか知らないがチャラ男の方と違うじゃねぇか…小町と変われよお願いしますよマジで。タスケテー。
『……あ~。まぁそういうわけだからさ~。あとよろしくっつ~事で!タイミング見て携帯鳴らすからその時回してもらうっつ~感じで良いんじゃね?そんじゃヒキタニ君頑張っていこ~!おつっした~!!』
と聞いたが最後、俺の意識から全て去っていった。