このヒロインレースに遅れた二人に逆転を!≪完結≫ 作:ルイ提督
「はぁっ…はぁっ…!やっと手に入れたぞ!ふふ、ふふふふふふっ!」
そういって息をあらげるダクネスの手にはトランクス(匂い付き)、カズマの下着が握られていた。
めぐみんVSダクネスのキャットファイトから数日、日常を取り戻したカズマパーティ。だが、カズマへのスキンシップが増えに増えていた。だが、この男、ヘタレである。以前より逃亡する事が多くなった。ただ、彼が自分達に好意を持っている事を把握したダクネス、めぐみんは怪しげな微笑をお互い浮かべていた。
そして、ダクネスは念願のカズマの下着(匂い付き)を手に入れたのだ。ここ数日はカズマにスキンシップしながら、彼のライフサイクルを観察、そして彼が3番目に入浴したタイミング、つまり、めぐみん、アクアがすでに入浴終え、私が4番目の入浴となるようにした所を狙ったのだ。
私は丁寧に身を清めた後、洗濯籠を漁った。この籠に下着を入れるのは彼だけだ。他のものはみな自分で下着を管理しているのだ。そして見つけた。彼のパンツを。そして素早くそれを懐に入れると、ダクネスは自室へとゆっくりと歩いていった。
時刻は真夜中、ダクネスは暗闇の中、碧眼を輝かせていた。近くにはめぐみんやアクアの部屋がある。大きな声を上げる事はできない。ただ、興奮によって自身の息遣いがこの部屋に響いていた。
ダクネスはカズマのパンツを思い切り顔に押し付けて…、勢いよく息を吸った。その瞬間、頭の中に形容しがたい刺激がほとばしる。そしてあの男、カズマに関する事がフラッシュバックのように脳内に巻き起こる。
私をどん底からお姫様抱っこで救い出した事、私を押し倒した時に感じた力強い手、息遣い、普段何気なく私の傍にいる時の彼の体温、そして彼の匂い、私から彼に抱き着いた時に感じた体臭、それが一気に思い起こされた。
「んんんっ!ひぐっ!ひぐぅぅ~~~!」
気が付いたら、絶頂していた。
――それも自分の秘所には触れずにだ。
(好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだカズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマ!カズマァ!!!)
「ひゃぁ!ん…!ああぁっ!かずまかずまかじゅまぁ!」
小声で叫びながらダクネスはその臭いを逃さないようにと一心不乱に吸い込んでいた。そして、そのたびに身体をビクビクと震わせ絶頂していた。
――そして、何十回かの絶頂を迎えた後、ダクネスはこのトランクスに1ヶ所だけ、他とは違う臭いを放つ場所を見つけた。
彼女は恐る恐るトランクスを裏返し、その場所を嗅ぐ。
ほのかなアンモニア臭がした。
そこはトランクスの切れ目、つまりは彼のペニスが当たる部分だ。
ダクネスはその部分を何度も何度も嗅ぐ。不快な臭いのはずなのだ。しかし、その臭いとは裏腹に自分自身は深い興奮で狂乱状態に陥っていた。
そして、そんな時、またもや天啓、いや悪魔の囁きが脳裏に浮かんだ。
――この部分に舌を這わせたらどんな味がするのだろうと
ダクネスはゆっくりと舌を近づけ、ペロリと舐めた
「いやぁ!そんな嘘、うそうそうそぉ!んぁ…んん…!」
彼女はまたもや絶頂していた。味なんてなかった。いや、少ししょっぱかったかもしれない。どちらにしろ舐めた瞬間に未知の快楽が駆け上り、絶頂していた。そして舌先がピリピリとして口先が麻痺したように動かす事ができず、よだれが口内からだらだらと垂れていた。
そして彼女は獣のようなギラついた目をし、カズマのトランクスを口いっぱいに頬張った。
「ふもっ!んぐぐぐぐぐぐ…ふもんももも…ふきゅぅ!」
部屋にはくぐもった嬌声が鳴り響く。幸い、聞くものはいなかった。
そして数刻がたった後、ダクネスは大変な事になっている秘所を拭き、下着を履き替える。彼女は唾液で湿っているカズマのパンツを洗濯籠に放り込み、自分の部屋ではなく、カズマの部屋へと向かった。
別に夜這いに行くわけではない。彼は今日、馬小屋で過ごしているのだ。彼の部屋には別の目的で行く。彼女は現在クリアマインドの境地、その研ぎ澄まされた脳内では次の獲物に関して深い考察をしていた。
彼女はカズマの部屋へ静かに忍びこむと、一直線にゴミ箱へと向かい、それをひっくり返した。そして紙くずの臭いを一つ一つ嗅ぎながら、元のゴミ箱へもどしていく。彼女はアレの臭いは嗅いだ事はないし目にした事はない。しかし、書籍などの知識で知っていたのだ。栗の花だとか、イカの臭いとも言われるアレ、“オナティッシュ”を求めて彼女な麻薬犬のように鼻を動かしていた。
「む、カズマは自慰をしないのか…?」
数分後、目的の物がなかった事に肩を落としながら、ゴミを片付ける。しかし、彼女の手には一つの湿った紙くずがあった。
彼女はその紙くずに残る僅かな粘液、カズマの鼻水を舐めとった。
「ん……しょっぱくて美味しい。カズマの味がする」
――もはや、ダクネスは堕ちるとこまで堕ちていた
彼女は鼻紙を綺麗に片づけ、そしてカズマのベットへ倒れこんだ。そして彼の臭いを堪能する。
そんな時、静かに扉が開かれた。
「ふっふっふ、せっかくですし、今日もカズマのベットで……ってダクネス!何故いるのですか!」
「…めぐみんか、私は寝ているだけだ」
「おかしいですよ!ここはカズマの部屋で…!」
「めぐみん、お前こそカズマの部屋に何しにきたんだ?」
「うぐ、うぐぐぐぐぐぐ!」
めぐみんは、痛い所を突かれたと悔し気な表情を浮かべた後、ダクネスの隣、カズマのベットへと飛び込んだ。
「ここは今まで私の独占だったのに、ついにバレテしまいましたか…」
そういってめぐみんはダクネスへと抱き着いた。うなるような声とともにダクネスを上目遣いでにらみつける。
「私は今日初めて来たぞ。カズマがいない時、ここで過ごしていたのか?」
「ええ、そうです、そうですよ!私の聖域が…!」
そういった後、お互いに数分間の沈黙が降りる。そしてめぐみんは意を決したように話し始めた。
「ダクネスは、カズマがこの時何をしているか知っていますか?」
めぐみんは、どこか不安そうにダクネスへと問いかける。その表情にダクネスは少しおかしくなって笑ってしまった。
「知っているさ、馬小屋だろ…」
カズマ曰く、「冒険者として始まりの場所が懐かしいんだ」との事、そんな理由で彼は週に1回は必ず馬小屋で過ごしていた。
「ダクネスは気にならないのですか、あの男が浮気しているのではないかと、私は何度も後をつけているのですよ。しかし、私が調べた限り、本当に寝ているだけなんですよね」
「ふふ、めぐみんも同じ事をしていたのか」
「ダクネスも見張ってたのですか?」
「ああ、しかも実家の力を使って数十人体制でな、分かったのはカズマに女の影はないという事と、あの馬小屋付近には深夜になると巨大な鳥が目撃される事があるというだけだ」
「そうですか、貴族のララティーナが言うのなら間違いありませんね!」
「ラ、ララティーナというな!全く…、ともかくアレは奴の趣味として受け入れるんだな」
「ええ、そうしときます」
そういって、めぐみんはにっこりと微笑んだ。
「まぁ、今も監視を続けてるがな…」
「今もですか?」
「ああ、あの男は信用できんからな」
そういってダクネスもクスクスと笑った。
「ダクネス!私負けませんから!」
「ふふ、望む所だ。まぁ、発育は私の勝ちだな」
「な、何を言っているのですか!?私も数年たてば…」
そこでダクネスがぼそりと呟いた。
「……ゆいゆい」
「ダクネスゥ!ムッコロしてやる!」
こうして、新たなキャットファイトが始まった。
ちなみにダクネスは新たな日課に「カズマのゴミ箱漁り」が加わった
ダクネスさんの脳内は、クエーサー5体がフィールドに並び、伏せカードには神の宣告などの各種カウンター、手札には妨害系の手札
つまりは余裕の表情を浮かべています。