※この作品はR-18です。

骸の島『ヘロドトスの骸』   作:トウトウ@脳缶

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たいようのしっぽ

......

 

「いたい...やめて...ゆるして...」

 

「うぐっ...ヒグッ...」

 

「やだ...やだ...」

 

「ぁ...ぃゃ...ひぃッ!む゛く゛っ!お゛ぇ!」

 

「...ぃたい...いたい...」

 

「お父さん...やめて...いやぁ...」

 

「ぃゃ...ィャ...お父さん...やだ...」

 

「いやっ!いやぁ!あ゛つ゛い゛い゛い゛ッ!」

 

「いやぁ...きもちわるい...」

 

「うっ...うっ...あっ...いや...」

 

「はぁ...はぁ...ぅ...えぐっ...ヒグッ...」

 

「あ゛あ゛あ゛ッ!いたい!い゛た゛い゛い゛い゛い゛ッ!」

 

「うっ...あっ...あっ...」

 

「ぁ...ぁ...」

 

「お父さん...」

 

「...」

 

「...ぅぁ」

 

「ぅ...」

 

「...」

 

「...」

 

「...っ」

 

「ハァ...ハァ...」

 

······

 

「ハァ...ハァ...ハァ...」

 

「フーッ...フーッ...イヒヒ...アハハ...ハハッ...」

 

 

「ティエル...?」

 

「ぇ?...あ...あ...ぁぇ?」

 

「な...なにをして...るのです...か?」

 

「ケッケッケッ...ヒヒッ!...」

 

 

「ティエル...?」

 

「ヒヒッ...お母さん...?」

 

 

「うっ...ぐすっ...えぐっ...」

 

「ティエル...ティエル...!」

 

”ごめんなさい”

”ごめんなさい”

 

······

 

「テ、テル...?」

 

「ティッティッ、ティエルなんて...変じゃ...ない?」

 

「またね!テル子ちゃん!」

 

「ウェヒヒッ...ヒヒヒッ...」

 

「テル子ちゃん...実はね...私...」

 

「ふふっ...驚いた?」

 

「よかった...私、嬉しい...」

 

「テル子ちゃん...おやすみ...」

 

「ウン...おやすみ...イヒッ...」

 

 

「いいですか、ティエル?」

 

「お嬢様...」

 

「私は大丈夫だから...フヒッ...」

 

_____

____

___

__

_

 

...!

 

私は飛び起きた

ベッドと背中は寝汗でぐっしょりと湿り

背中は汗のせいか冷たくなっていた

部屋には私以外誰もいない、先に起きて食堂に行ってしまったのだろう

 

部屋には海鳥の声、乱れた呼吸、時計が刻む単調なリズム

私には静寂だけがあった

「お母さん...」

 

過去の夢を見るなんて久しぶりだ

あの頃の事は忘れることが出来ない、忘れる頃にいつも夢を視るのだ

昔の自分は今の私とは違う人間だった

あのように振る舞う事は今の私に出来るだろうか

 

あの頃の自分はどんな事を考え、何を感じていたのだろう

思い出そうとすると気分が悪くなる

 

考えれば考える程に気持ちが悪くなってきた

もう辞めよう、吐きそうだ

 

私は服を脱ぎ捨て、制服を探す

最近片付けた筈のベッド周りがまた散らかってきた

 

なんとか皺だらけの制服を引っ張り出す

潜水服が元になっているらしいが

この着るのに時間が掛かる制服はどうにかならない物だろうか

 

鏡を覗き込む、長い髪は相変わらずボサボサだ

精一杯の笑顔を作る

いつも通りだ

 

空には雲一つない

さあ、行こう今日もきっといい日になる

太陽に挨拶をし、ドアノブを回す

 

 




生命は新たな環境にその体を適応させて行く。
それは全ての生命が歩んで来た道だ。
色の抜けた白い髪がそれを表わしていた。
あの不気味な笑いもそうだろうか。
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