どうも皆さん、こんにちわ、こんばんは
ワタシです、アンズです。
ワタシは今お風呂に入っています。
お風呂には余り人が来ない時間帯なのにワタシ以外の娘達が2人か居ます。
ワタシがお風呂に入っているのは、
友達のベーちゃん、スバルちゃん、ミドリちゃんのせいです
具体的には、青いジェルが溜まった落とし穴に落とされたり
よくわからない粉を吹き付けられたりしたのです、ひどいよね
何度目かも解らないけど
自分でもなんで友達やってるのか不思議な位です
まぁここまではよくある事なんだけど
問題はここからです
お風呂に居るワタシの以外のメンバーが問題です
一人はユタノちゃん、両肩と首の左右の四ヶ所に何重にも重なった噛み跡が有ります
無邪気に笑うあの子の見られたくない所を見ている気がして気マズイです
本人に気にする素振りは無いけれど...
次はミスズちゃん、ユタノちゃんのお姉さんです
彼女お腹や手足にいくつも切り傷や刺し傷、背中には抉られた様な跡まであります
彼女は身体中の傷は気にしませんが背中の大きな傷を隠そうとします
どうしても視線を向けてしまう自分が情けないです...
初めてじゃないけれどこんな跡を見てしまうのはやっぱりまだ心苦しいです
どうしてワタシが何かする時に限ってこんな事ばかり...
なんだろう......死にそう...
そろそろ上がろ、何時までもいたら胃が壊れそう
湯船から出て脱衣場に行く
新しい服を着て廊下に出ると人が倒れている
色素が薄くて長い髪の先を緑に染め、胴や腕にも巻かれた何本ものベルトが中々痛々しい
彼女はアスカちゃんだ、ユタノちゃんとミスズちゃんのお姉さん、三姉妹の長女だ
なにがあったのかは想像に難くない
ユタノちゃんに何かしようとしてミスズちゃんに投げられたのだろう
彼女は自分の妹が好きで堪らない人間なのだ、度を越えて
彼女を跨いで出ようとすると立ち上がり、肩を掴んできた
面倒くさいことになりそうだ
"良いところに来たね、アンズ...ちょっと聞いてくれないか?"
勘弁してくれぇ...
彼女は妹達の話を始めると止まらないタイプなのだ
"こんな所で話すのもアレだろう、あっちに行こうか...ふふっ怖がらなくていいよ"
勘弁してくれ、これ以上休日を浪費したくない
"いやー、ちょうど良いところに来てくれたよ、この熱い情熱が爆発しそうだったんだ"
もう十分堪能した...この前何時間も話し続けたじゃないか
連行されている途中、スバルちゃんとベーちゃんがこちらを覗き込んでいた
その後ろには"大成功"と書かれた看板を持ったミドリちゃんが居る
もしかして...ここまで計算ずく...?
そういえば今日はまだ看板を見ていなかった...?
やつは不敵に笑っている
彼女達は日々進化しているのではないか?
そんな考えが頭に浮かぶ、いくらワタシが考えても、警戒しても
彼女達に勝てた試しがないのだ、もしこれが事実だとしたら...
ああ...死にそうだ...
そんな度胸ないけど...
はぁ...
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もう夕方だ
夕食時はとっくに過ぎてる
お腹空いたなぁ
食堂行こ
それで久しぶりにオニオンスープでも頼もう
はぁ...
あ、ヒメさんだ
こんな時間までお仕事かな...
あの人も大変なんだなあ
ヒメさんの座る前には熱いお茶と食べ掛けのオムライスが置かれている
でも手はスプーンじゃなくてペンを握って書類に何かを書いている
見ていて心配になる
ワタシがスープとパンを持って椅子につきヒメさんに挨拶をする
"こんばんわ~"
"こんばんわッス、アンズさんはパンなんスね"
"ゴハンの気分じゃなくて...ヒメさんはこんな時にも仕事ですか?"
”あはは...これは趣味みたいなものッスよ”
"自分で始めた研究ッスから"
"へー、なんの研究なんですか?"
"言うような物じゃないでスよ"
"そんな大それた物でも褒められたような物でもないッスから..."
"でもこの研究は私の夢だったんッス"
"夢かぁ..."
夢、ワタシの夢は何だったろう
学校の先生だったけ、アイドルを夢見た日々も有ったかも
今は...なんだろう
なんでワタシはこんな所でこんな仕事をしてるのだろう
どうしてだっけ、なんとなく...
いつからだっけ夢を見なくなったのは、いつだろう...
ワタシは今、幸せ? 多分...それなりに幸せ...のはず...
一部の子達みたいに不幸な人生を送って来た訳でもない...
ヒカリちゃん達みたいに過酷で危険な仕事に行く訳でもない...
"どうしたんスか?そんな顔して?"
"えっと...ワタシの夢ってなんだっけと思って"
"難しい話ッスねぇ..."
"あ、ごめん"
"こんな暗い話しちゃって"
"別にいいッスよ、そんなこと"
"私なんかで良かったら何時でも相談に乗るッスよ"
"あ、ありがとうございます"
ヒメさんがペンをスプーンに持ち替え
オムライスを一口食べる
私もスープをスプーンで掬って口に運んだ
あっつぃ!スープあっつ!