「ヘロドトスぅ?誰よそいつ」
デスクに足を載せ、モニターに移るおっさんに喋りかける
”先日脱走したアッラーフナンバー364だ”
「あ~、噂の弟くん?そんな名前だっけ、会わないから忘れてたよー」
「別にスフィンクスに任せとけば良いんじゃない?」
"話は最後まで聴きなさい、ダンジョンズールーは知っているな?"
画面に顔を緑の布をミイラのように巻き付けて隠した男が映る
「知ってるよ~、薄気味悪いから苦手なんだよねー」
「実力は本物だけど」
”奴がヘロドトスと戦い行方不明になった”
「お~、やるねぇダンジョンも強敵相手で悔い無いんじゃない?」
”···お前にはヘロドトス排除の任についてもらう”
”兵士とスフィンクスとトートもつける”
「私がリーダーってこと?」
"嫌か?"
「ぜーんぜん、リーダーを任せるってことは好きにしてもいいんでしょ?」
"程々にな"
「ヘロドトスってサイなんでしょ?なんの能力なの?」
”不明だ、使用が目撃されていない”
「不明~?困るなぁ~」
「あ、そうだ、最近実用化したペルセウス貸して?」
「あれなら能力使われても時間稼ぎくらい出来るでしょ?」
"..."
スクリーンに映るおっさんが唸る
「少しでいいからさ」
"少しだぞ"
「ひひひ...待ってるよぉ」
「うふふ、お姉ちゃんにお顔を見せてごら~ん」
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「じゃあ散会、見つけたら報告ね」
「俺はどうしたらいいんだ?」
西部劇にでてくる保安官のような格好の男が言う
こいつはNo.355トート、拳銃の使い手で腰には一回りも二回りも大きい拳銃SS-500が提がっている
この世に何本とないリボルバーだ、うらやましい
「トートは報告が来たら行って」
「スフィンクスもここで待っててよ」
二足歩行の機械に載ろうとする赤髪の男を引き止める
こいつはスフィンクスでNo.348
天才的な乗り物の操縦技術と才能を持っている
少々自分勝手でプライドが高くて使いづらい
「俺一人で十分だ」
二本脚の機械が巨大な銃を2つ携えて飛び出していく
「あーあ、行っちまった」
「私アイツ嫌い」
「もういいや」
「あんな奴のことは放っておいて準備手伝ってよ」
「別に構わないがナニすんだ?」
「こいつを使うのよ」
持ってきたタンクをみせるとトートが書かれた文字を読み上げる
「なに?スケルトン?」
「ウイルスよ、感染したらまず助からないわ」
機械部品を組み立て始める
「おいおい、冗談だろ。俺は御免だぜ」
「来る前に注射打ったから大丈夫!ヘロドトスは打ってないでしょ?」
「本当に大丈夫かぁ?」
「大丈夫だって、心配性だねー」
「...おい」
「なに?」
「注射打ったのは俺達とスフィンクスだけだったよな」
「それが何か問題?」
「そういうやり方は好きじゃないもんでな」
「例えそうでもリーダーの私に従ってもらうよ」
「判ったよリーダーさん」
「バステトって呼んで頂戴」
タンクを組み立てた機械に繋ぐ、準備は出来た
「上手いもんだなぁ...」
「こういうのと爆弾だけは得意なんだよね~」