※この作品はR-18です。

骸の島『ヘロドトスの骸』   作:トウトウ@脳缶

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女王蜂とヘロドトス

「ゴホッゴホッ、ふぅ...ケガは無いッスか?」

埃だらけの姫野が顔を出す

その顔をみて返す

「お前の方が大丈夫か」

「大したことないッス」

「凄い汚いけど」

「私は大丈夫ッスよ、そっちも血塗れじゃないでスか」

 

「それにしてもラッキーだったスね~、wasp gunsの私兵ッス」

姫野が焦げた車のフレームに座る

「wasp guns?なんだそれ」

「銃とか作業機械のメーカーッスよ、結構有名ッス」

「知らんなぁ」

「記憶喪失でスもんね」

「...」

「どうしました?」

「...なんで俺ここに居るんだっけ」

「ぅえぇっ!ここで記憶喪失ッスか!?」

「ただの度忘れだって、驚きすぎ」

「...自分の名前言えまス?あと私の名前も」

「ヘロドトスで姫野奈央だろ?」

ヘロドトスが自分を指で指したあとに姫野を指す

「大丈夫そうッスね、柊さんとか言われたらどうしようかと思ったッス」

「えーと、私達の目的地は破棄されたシステムの研究所ッス」

「そうだっだな、ちゃんと覚えてたぞ」

「本当ッスか~?」

二人の目的は研究所からデータを抜き出す事だった

歩み寄る屍を撃ち捨て、障害を排除し荒れ果てた道路を進む

 

_

__

____

 

「ここか...」

研究所の扉を斬り捨て、二人が侵入する

ヘロドトスが辺りを見渡す

「それでお目当ての物は何処にあるんだ?」

「私の記憶が確かならこっちッス」

姫野の記憶を頼りに入り組んだ廊下を歩いて行く

廊下に付いた窓からは凄惨な死の跡や銃撃の跡が見える、

ここが戦いの舞台になったのは明白だった

ヘロドトスが研究所の至る所に見える戦いの跡を目で追いかける

「あ、そこのドアッス」

姫野が赤いランプの付いた扉を指差す

扉には乾いた血が貼り付き、弾痕が並んでいた

ヘロドトスが扉の鍵が開いていない事を確認すると扉を斬り裂く

「本当に便利ッスね~、それ~」

 

部屋に入ると姫野が部屋を物色する

銃弾が撃ち込まれ破壊された機械を姫野が指差した

「こいつのここをこう斬って貰えまス?」

「工具じゃないんだぞ」

姫野の指が機械の表面を斜めになぞる

椅子に座っていたヘロドトスが立ち上がり、刀を振り降ろした

「次はここからこう...」

「はいはい、こうですか?」

「そうッス」

「よっ」

姫野が他の場所を指差してなぞった通りに機械が切断される

切り取られた部分を姫野が拾い上げ、部品を外し解体する

解体した部品を並らべ、その内の一つを持ち上げる

「あったッス!」

「なんだそれ」

「バックアップの記憶版ッス、他にも幾つかあるから手伝って貰うッスよ」

「わかったよ...」

「じゃあ次はあっちッス」

姫野が焦げたコンピューターを指差す

「そうか、何処を斬るんだ?」

 

__

____

_______

 

二人が機械を捌き、部品を並べているとヘロドトスが部屋の入口に銃を撃つ

「誰だ?出てこい...次は当てるぞ」

 

青い目をした金髪の女が手を上げながら入って来る

「敵ではありません」

所々に装甲板が入れられたようなような服に身を包み、首にはヘッドセットを提げ

背中には体程の機械を背負い、腰には銃が提がっている

姫野がヘロドトスの銃に手を乗せる

「私の知り合いッス、なんでここに居るかは知らないッスけど」

「システムか?」

「私はWasp Guns、グリーンホーネット隊のプリンセスホーネットです」

「久しぶりですね、こんなところでデートですか?」

「そっちこそ、バブル隊は引き上げたみたいでスけど」

「私は別で仕事をしているので、目的は...同じようですね」

記憶版に視線が向く

「何時もの単独作戦ッスか、変わらないでスねホーネット隊は」

姫野が記憶版を抱え、ヘロドトスが銃を構える

「でもバックアップデータは私が貰って行くッス」

「俺達だろ?」

「あぁ...バックアップデータは私達が貰って行くッスよ」

「それは困りました」

「これが無くちゃ私達も困るッス」

 

プリンセスホーネットがヘッドセットを着ける

「隊長、どうしますか?」

「え、社長が聴いてたんスか」

 

「了解です」

プリンセスホーネットが頷くとヘッドセットを外し首に掛ける

ヘッドセットから声がする

『久しぶりねぇ...そっちのは初めましてかしら』

「あ~、久しぶりッス...」

「おう誰だ?」

『私はWasp Gunsの代表よ、クィンが言ってたでしょ』

「クィンって誰だ」

「クィンホーネット、貴女の隣で眼鏡してる女よ」

ヘロドトスが姫野を見る

「なんスかその目は、もう使わない名前ッスよ」

『もう一度使ってみない?貴女なら何時でも歓迎するわ』

「遠慮しまス、早く二人目のクィンホーネットを見つけることッスね」

『あら、貴女の為に取っておくわ』

『プリンセス、帰還しなさい。今回は譲ってあげましょ』

「了解です」

「では出口まで送りましょうか?」

「どうする?」

ヘロドトスが首を傾げる

「お言葉に甘えましょうよ」

 

青い目の女について行く

3人が歩いていくと先頭を歩いていた青目の女が止まる

 

青い目の女が背負っていた機械を手に持つと盾が開く

機械の先端から炎が噴射され、その炎が壁を這い、融かす

ヘロドトスが目を細める

「すっげ~なぁ」

「対装甲火炎放射機ッスね、私の設計なんでスよ」

「それにしてもこんな壁も融かせるんでスね」

「えぇ、重宝してますよ」

 

溶け出た壁が固まり、3人がそこから外に出る

「っ!」

何かに気付いた様にヘロドトスが拳銃を抜き、

青目の女が機械に付いたロータリースイッチを回す

壁の溶解に気付いたのか、黒い装備の兵士達が走ってくる

ヘロドトスが拳銃を撃ち、青い目の女が機械から火球を発射する

「下がって!」

兵士達を炎が貫き、火達磨に変える

苦しみの叫びを上げる兵士達をヘロドトスが撃ち殺す

「もうちょっと優しくして殺れねぇか?」

「武器の設計者に言ってください」

機械をが火球を放つと兵士が炎に包まれる

「ここは任してくださいッ」

「いいのか?」

「いいからッ!データを持ち帰って!」

「お言葉に甘えて行くッスよ!」

「お、おう!頑張れよ~」

 

「さてと...まだ出てきそうね...」

『貴女もお人好しね』

 

機械の先端から火球が噴き出し、空気を焦がす

 

「さあ!掛かってらっしゃい!」

「ここプリンセスホーネット、一人や二人で討ち取れると思うでないぞ!」

 

 

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