男二人がビルを見上げる
二人の周りにはいくつもの屍が横たわり、黒い兵士達が辺りを警戒していた
フードを被った緑眼の男、ヘロドトスは屍に座り、
もう一人の鐔が大きい帽子を被った男、トートは屍に足を当てていた
「急に出て来なくなったな」
兵士が出てこなくなった入り口を見てトートが言った
「怪しいな、狙撃はどうだ?ヘロドトス」
「それは無さそうだ」
ヘロドトスが辺りを見渡す
「そうか、お前が言うならひとまず安心だな」
「何時までもここで待っている訳にはいかないぜ」
「判ってる、入るしかない...だろ?」
トートが兵士達にハンドサインを出す
「いくぞっ!」
兵士達が扉を破り、建物に侵入する
「誰もいない?」
「2階で待ち伏せか...」
「行くしかない」
ヘロドトスが兵士達に合図を出して兵士達を階段に向かわせる
階段を登る先頭の兵士が銃撃で倒れる
階段での撃ち合いにククリを手に持ったヘロドトスが飛び込む
「おい!止せ!」
味方の兵士を一人掴み、投げて壁にする
銃弾が弾除けに突き刺さり、血肉を散らす
その下を潜るようにヘロドトスが飛び出ると壁を蹴り、銃弾をククリで弾きながら上階へ昇る
「無茶するなよ!」
トートが拳銃でヘロドトスを援護する
ヘロドトスが上階で銃を撃つ兵士にククリを刺し、
兵士を蹴って二丁拳銃で敵を撃ち殺し、机を倒して壁を作る
机に隠れたヘロドトスが銃撃戦を始める
「まったく...ッ!登るぞお前達!」
兵士を掃討し、兵士達が階段を目指して走り始める
トートとヘロドトスがそれを追う
階段を登る兵士達をヘロドトスが追い抜く
「急ぎすぎだぞ!おい!」
上階から青い影が飛び込みヘロドトスを追う兵士達を分断する
影は二本の剣を振り回し、兵士を切り裂く
「チッ!」
青い影は背負っていた青い傘を深々と被り、手を合わせる
「ドーモ、トート=サン、ズールーファングです」
血管のような物が身体中にへばりつく白い影がファングの後ろに降り
ヘロドトスに向かって手を合わせる
「ドーモ...ヘロドトス=サン...ズールートゥーズです...」
「分断されたか...」
ファングの布に覆われた口が動く
「悪いが貴様らには死んでもらう」
浪人笠を被った一団が窓から侵入しトート達を囲う
ヘロドトスが浪人笠の一人を撃ち殺し、奥に進むとトゥーズがそれを追い掛ける
直ぐにトートの視界からその二人は消え、
浪人笠の一団がファングのかけ声と共に動き出す
乱闘の中、ファングがトートに剣を振るう
トートがそれを避けて拳銃を構える
トートからヘロドトスは見えなくなっていた