気を付けよう
私達の上司に当たるヒトは、たまに強引になる。
私以外にも何人も訳ありな部下を持つ彼ですが、その人たちに向ける表情と私をに向ける表情
さらに言うとその人達一人一人に違う表情を見せます
彼が人によって付き合いかたを変える人間と言う訳ではありません
彼は精神的に不安定で、精神的な状態によって会う人を無意識に変えるのです
誰も文句を言いません。
私も言いません、私達の為でもあるから。
彼からは信頼でも愛でもない何か暗い物を感じます
彼もきっと私から同じ物を感じていると思います
こんな私を必要と思ってくれるのはちょっと嬉しいです
それが何の為であったとしても、
だから抵抗はしません、しても勝てません
私が彼の部屋に入ると、私の体を抱き寄せて、キスしてきました
怖くはありません、嫌だったらわざわざ来ません
悪くない気分です...
それでも彼と目を合わせるのは怖くて……
口を合わせたまま目を逸らします
彼は今、他の女性には向ける事のない表情なのでしょうか
水音が頭の中に響いて、私の頭がほんわりします
キスを止め、手早くチャックを下ろし生殖器を露にします
彼はなにも言いません
私もなにも言いません
ゆっくり口を開くと唾が溢れそうになって、なんだか恥ずかしいです
固くなったものを見せられてそれを咥えないといけないことに幸福感を感じたりはしません...
ほんとですよ...
膝を突いて、這いつくばるように顔を押しつけて、喉を開いて息を大きく吸い込んで
固くなったそれを咥えます、汗っぽくて変な味がします
しかし私の小さい口では、咥えるのも容易ではなく口の中の容積を確保しなければいけません
舌を突き出し、喉へ先端を迎え入れ、入るところまで押し込む
私の小さい口では、そこまでしなくては彼の物を受け入れるのは難しいのです
後から聞いたのですが、私の口の中は死体の如く冷たいそうです
彼は死体の口の中を知っているのでしょうか、ひとつ疑問です
咥え込むだけではいつまでたっても終わりません
彼の物で塞がった口から涎がどんどん溢れてきます
顎の辺りが汚れていくのにもかまわず私は小さく音を立てながらしゃぶります
口の中を占める男性器に唾液を塗りたくり、舌を絡ませます
口の中に嫌な臭いと変な味が広がり、呼吸すらままならない
頭がほんわりとしてきて、私はひたすら頭を動かします
私の頭そのものが彼の道具になったみたいで、ゾクゾクします
気がつけば、私の下着が濡れていました
いまや何も触れていなくとも、下着を汚してしまいます
生前にその経験がなかったからなのでしょうか
触れても液が出るだけでちっとも気持ちよくありません
ひとつ疑問です
そんな、私でもよく分からない事を考えていると、不意に彼が手を伸ばしてきました
私の頭に触れて、短い髪を優しく撫でてくれます
淫らな行為に没頭する私に施すには、ずいぶんと優しすぎる愛撫
思もわず上の方へ視線を向けます、目は合わせられませんが...
それまで穏やかだった彼の手つきが一転
私の頭を思い切り引き抜きました、これは本当に驚くから勘弁してほしいですね
喉奥まで無理矢理杭を打ち込まれるように彼の股間に頭を押しつけられます
上目遣いが、彼の何かに触れてしまったのかもしれません
また疑問です
何とか抜け出そうともがくも、食道の入り口に引っかかった先端は外れてくれません
苦しさで意識が薄れかけると同時に、甘い痺れと鈍い快感が身体全体に広がります
離れた身体の手足がひくひくして、まるで斬首された死体の様です
他人がこんな猟奇的な現場を見たらどう思うでしょうか...
頭をこんな風に道具みたいに扱われて、どうしてこんなに気持ちいいのか
喉奥に汚いものを押し込まれて、離れた身体も痺れます
されるがまま、脳まで突き上げられて乱暴に気持ちよくされています
しかし私一人で気持ちよくなることは出来ません
一瞬動きが止まった後、彼は射精しました
この状況で突然、口腔に射精されるのは疲れるので遠慮して欲しいです
嫌ではないですけど...
喉奥にどろどろした精液がぶちまけられる、息苦しさと気持ちよさがいっそう強まりました
喉に絡みつく精液を食道に注がれて、無理矢理飲まされます
口の中が粘液でいっぱいで、鼻で呼吸すると空気にも臭いが着いてきます
射精しながら腰を使うせいで、こじ開けられた喉に精液が半ばが強制的に流し込まれていきます
息をすることも許されず、ひたすら精液を飲まされ、苦しさが増していきます
私は息をするため本能的に精液を飲み下します
口の奥に突っ込まれたままですが、きっと噛めるくらいドロドロです
雫が変な所に入り、咳込みます
呼吸が苦しくて意識も朦朧とし始めます
なのに喉を通る感触は鮮明で、
細い喉を必死に動かして、ひたすら子種を胃に落とします
この胃に落ちた子種はどうなっているのでしょうか、また疑問です
私みたいな死人、それも貧相な身体の私に精液を飲ませて喜ぶ...
これが彼の本性ならば...
これが彼の枝分かれした精神の中心であるならば私は消える事が出来ないでしょう...
私にしか務まらない、私が居なくなればそれこそ誰かを殺してしまいそうな衝動
彼が精を出し終える
彼の狂気じみた一面を受け止められるのが私だけだという事実は
部屋の淀んだ空気をよりおいしく感じさせ、私をほんわりさせます
たっぷりと精子を飲まされ、頭を置かれると
有無を言わさず、彼は私の服を緩め、肌を露出させました
私の貧相な身体は股の辺りだけが濡れています
私はどんな顔をしているでしょう
これも疑問ですよね
さっき私の喉にたっぷり精液を出したはずのものは
私の身体を見て勃起してしまいます
他にいくらでも、胸が大きくて彼を好く女の人はいるのに...
あえてこんな貧相な私を選ぶのは、彼の性的趣味が偏っているという事でしょうか
それとも彼の猟奇的ともいえる嗜虐心を私の弱々しい身体が刺激するのでしょうか
小さな私の身体が、優しく愛撫されます
見られるだけでなくこうして触られると貧相な体型を強調されるようで恥ずかしいです
聴いた話だと私は身体の芯まで死体の如く冷たいそうです
それを触るのはどんな気分なんでしょうか
直ぐにこんなことを考えてしまうのは私の悪いクセです...
大きな手で、小さな胸を撫で回されます
こんなに未発達なのに、触って楽しいのでしょうか
執拗に愛撫されているとまるで彼に完全に支配されたような気分になって...
すごくゾクゾクします...
そんなことを考えていると更に股が濡れてきました
気持ちよくもないのに太股まで濡らす私を
彼はどう思っているでしょうか
何時もそのまま、避妊具も着けずに私の身体を掴み、挿入しようとしてきます
私はもう死んでいるのだからある意味当然でしょうか
死人は妊娠しませんから...
もしかしたら私は妊娠しない都合のいい女なのかもしれません
それでも、彼を拒む気にはなれません
自分勝手で強引な彼ですが、きっと私が本気で拒絶すれば
それを無視して無理矢理行為に及んだりしないだろうと思えるから
彼が私を必要としてるから...
この人は見た目こそ強そうですが、中身は弱い私と大差ないんじゃないか
そう思えてならないのです
独りで暗闇に潜む私と孤独に闇を歩んできた彼が...
そもそも、まっとうな人間なら、死人、それも私みたいに弱々しいの相手に
ここまでのめり込むのはありえません
はっきり言って異常です、彼も私もくるってます
彼は私みたいな子がいないと駄目な男ですが
毎日の必死に隠している弱い所を
私の前でだけ見せてくれるのかと思うと...
ちょっとだけ嬉しくなって
いつも私を暗闇から引き上げてくれる彼を受け入れたくて
似たもの同士で...
彼は私をベッドに寝かせます、いつもより妙に優しく
後ろからのし掛かるように抱いてきて暖かくなります、今日はなんだか大人しいです
なにかあったのでしょうか...
しかし、いざ後ろから挿入されてしまうと、身体の中を押し広げられる異物感が襲います
これは全然慣れません、いつも変なくすぐったさがあります
彼が勢い任せに激しく突いてくるような事は有りません
私の小さな身体に配慮してくれているのか、それとも単に彼の趣味なのか
じっくりほぐすように行為をします
またまた疑問です
彼が腕に力を込めて私を抱きしめます
更に深く太いものが刺さっていきます
実際太いのどうかは、男性経験が他に無い私には断言できないですが...
少なくとも、小さい私の穴を埋めるには十分な太さです
粘液をかきだすように肉壁を掻き分け侵入してくるそれが、遂に奥に突き刺さりました
私の膣の一番深いところに、彼の先端が触れています
彼の体重が更にのし掛かり、彼の体温で体が暖まり、ほんわりしていきます
自分で指を入れたことすらなかった穴にあんなものを押し込まれた時は
なにごとかと思いましたが
彼が丁寧に優しくしてくれたおかげか、生前の"仕事"で痛みに慣れていたからか
痛みはあまり無かったと記憶しています
今となってはまったく苦痛は無いわけですが
異物が入り込む感覚には全然慣れません
こうして避妊具をしないでしていると
死人でも子供を作ると言うことをどうしても意識してしまいます
本来はもっと真剣にとらえるべき事柄なのかもしれませんが...
暖かいと眠くなって頭がボーっとします
体が暖まると頭に浮かぶのは、暖かいとか、優しくしてとか、嬉しいとか、断片的な感情ばかり
私の思考が眠気でどんどん緩くなっていくのを感じます
体も心も緩められて鎔かされ、彼のいいようにされてしまうのです
彼の型に流し込まれるような感覚、別に嫌な感覚ではありません
身も心も熔かされるような温かいこの行為は
私の短い人生、15年ちょっとの私の人生では他に比べるものが無かったほど素晴らしく
いつまでもこうしていたいくらいです
そもそも私は彼に必要とされるのが好きなのかもしれません
私がなんだかんだ彼の元に留まるのは、孤独な私の為で寂しがり屋な彼の為です
逃げ出そうとして捕まえられる度に、私がどんな気分でいたかもし知られたら
拘束されて捕まりたくて逃げ出してるなんて知られたら
彼はどう思うでしょうか、軽蔑するでしょうか、よろこぶでしょうか
部屋は驚くほど静かです、二人は声も上げません
ぼんやり曇って薄れる視界
自分を遠くから眺めているのように現実感がない
今ここに居る以外に確かなことは何も無い感覚
私が自分を遠くから眺めているような感覚
急に恐ろしくなる、これは夢なのか現実なのか...
私は夢を視ていて、目覚めると鉛の城に戻ってしまうのでないか...
彼の動きが急に止まります
私の中に射精したようです
眠気が沸き上がります
彼の体温が私に伝わるたびに...
彼に力一杯抱き締められ逃げられない
のし掛かられて後ろから有無を言わさず射精されて
頭がほんわりします...
こんなこと、絶対おかしいのに...
よりにもよって私のような死人で安らぎを得るような
弱くてどうしようもない男のが、こんなに愛おしいなんて
彼は私の身体を強く抱きしめてくれます
震える身体の熱を受け取りながら、腕に抱かれて
何もかもどうでもよくなっていきます
あの暗闇よりも暖かい腕の中で私は安らいでいました
私を拐った悪者の温かさに、耽溺していきました
彼の私を抱く手つきはとても優しくて
半ば無理矢理された事なんてすべて許せてしまいそうです
ズルいです...
私の中で融けた心がユラユラ揺れているような感覚を感じながら
彼の身体が再び動きだすのを感じながら私は重くなった瞼を下ろしました
どうせモノは彼のもとにしか居れません、彼にだってモノが必要な筈です。
モノはただそれを願っています
暗闇から抜け出す為の歪んだ道しるべがクラリスには必要なのです、彼は案内人です
眩しすぎる光を弱める汚れたレンズがブロハネスには必要なのです、彼はヴェイルです
彼は暗くて狭い場所からモノを引きずり出し、仮面を被せます
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彼女は、ある部屋の机の下でうずくまって聞きたくもない夜の営みを話しています
ちょっと世間話しようとしただけなのに...
なんでワタシに話すのだろう...勘弁してほしい...
「モノちゃん、この話はやめよ?」
「まだ続きが...」
「えぇ...寝ちゃったんじゃなかったの...?」
不覚にもちょっと気になってしまった。
「あっ!見つけましたわ!」
突如モモが部屋に入ってきた
「モノさん!お仕事ですよ!」
モモが私の腕を掴み、モノが力無く薄暗い机の下から引きずり出される
抵抗むなしく仮面を握らせれて立たされている
「勝手に居なくなっては皆様の迷惑になりますわ!」
モモに手を掴まれ、さっきまでは笑顔だったのにいつも通り嫌そうに歩き出す
驚くほどに切り替えが速かった
ワタシに一時の平穏が訪れたのだった
ひんやりふかふか