黒歌SIDE
私は黒歌、元猫魈から転生したはぐれ悪魔よ。
だけど、私がはぐれになったのは眷属となった私が力に目覚め、その力に目を付けた主である悪魔が無理やり私の妹にも力を求めたからにゃ。
妹の名前は白音、妹はまだ幼いために力を扱うのは無理なのだが、悪魔はそんな事お構いなしに強要してくるために、私はその悪魔を殺してはぐれになったの。
私は追手の悪魔たちを蹴散らしながら逃げるのだけれど、失敗して追い詰められてしまったにゃ。
すると、悪魔たちのリーダーらしき悪魔の男がこう言って来る。
「黒歌、貴様の犯した罪は重い。よって、貴様を始末すると言いたい所だが、私の眷属に応じれば貴様を生かしてやらんこともないぞ?」
私をいやらしい目で見ながら下卑た声でそう言って来るけど、私はそいつにこう言ってやった。
「あんたの眷属なんか願い下げよ!あんたみたいな悪魔に仕える位なら死んだ方がましにゃ‼」
それを聞いた男は、私にこう言って来た。
「そうか、じゃあ死ねよ。」
そう言って悪魔たち全員が魔力を高め始め、魔力の塊を私に向かって放ってきた。
私はギュッと目を閉じ、覚悟を決めるが、妹の事を思い出しながら後悔をした。
「{ごめんね、白音。お姉ちゃんはここで・・・。}」
だが、いつまで経っても魔力の塊が向かってこないのに違和感を感じた私はゆっくりと目を開けていく。
私の目に飛び込んできた光景は傘を差している一人の男の背中だった。
その背中を見て、私が感じたことはその背中は暖かくて気持ちいいと思えるものだった。
すると、私の前に立っている男が低い声で対面している悪魔たちにこう言った。
「なぁ、あんまりここで騒ぐなら殺すぞ?」
私はこのいきなり現れた男が恐ろしくも感じたのだけれど、その純粋な目に魅かれてしまったのにゃん。
「我らを殺すだと・・・?笑わせるな、貴様のような人間如きに遣られるほど甘くはないわ!!」
そう言って、悪魔達はイッセーに襲い掛かるのだが、その時点で選択を間違えている。
悪魔達はこの場合逃げるべきだった。
イッセーは動じる事すら無く、番傘を前に構えて手元強く握り締める。
「じゃあ、死んでもらおうか。」
イッセーは落ち着いた口調でそう言い終わると、番傘を思い切り薙ぎ払った。
その瞬間、悪魔達は薙ぎ払われた番傘によってただの肉塊にへとされてしまった。
「弱すぎ、つまんねぇ。」
イッセーは悪魔達を片付けると、そう言いながら黒歌の方に目を向ける。
黒歌はビクッと震えるも、意を決したような顔をしながらこう言って来る。
「助けてくれてありがとうにゃん。私は黒歌だにゃん、貴方は?」
黒歌は平静を保ちながら聞くと、イッセーは口を開く。
「俺は兵藤一誠だ、覚えなくていい。」
「え?」
こうして、夜兎族の赤龍帝と黒猫の出会いはこんな感じに終わったのだった。
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