JKになったばかりの妹がセックスしてくれなきゃビッチになるって言うんだが 作:ふくふくろう
この1年の浪人生活は、留守がちな父親と示し合わせて決めた事だった。
母親は俺が物心つく前に亡くなっているので、うちは父親に、今年の春から大学生になる俺と、名門女子高に合格した妹の3人暮らし。
俺はこの1年、受験のための勉強ではなく受験生である妹のための家事と、将来の目標である親父と同じ自動車のエンジン設計者になるため、世界的に有名な車とオートバイのエンジン設計図をこれ以上ないほどに読み込み、私見をノートに書き込むという自主勉強に充てていたのだ。
受験勉強を舐めている訳ではないが、親父の母校である国立大の機械工学科の模試判定は合格圏内をキープしていたので、そんな事も出来たという訳だ。
「ねえ、兄さん」
「んー?」
「美里、この春から女子高生になるじゃん」
「だなあ。見事に志望校に合格したんだから、勉強を頑張ってこれからも自慢の妹でいてくれ」
「でもさあ。花のJKになるんだから、潤いも必要だと思うんだよねえ」
「なんだ、彼氏でも欲しいのか。いつの間にか色気づきやがって」
「えへへ。だから美里ね、ビッチになろうと思うの」
「はあーっ!?」
俺は、開いた口が塞がらない。
オープンキッチンのIHヒーターの上で忙しく動かしていた中華鍋の細切り牛肉とニンニクの芽が焦げるのにも構わず、リビングのソファーでミニスカートのくせに体育座りをしている妹の顔をマジマジと見遣る。
「ビ、ビッチってオマエ……」
「最近さあ、いくらオナニーしても満足できないんだよねえ」
「いやいやいや。だからってビッチって」
成績はかなりいいくせに、その短絡思考はなんだ。
「だってさあ、美里の好きな人って異性として見てくれてないって感じで、どれだけアプローチしたって手も握ってくれないんだよねえ。だったらビッチになって誰彼かまわず体を許して、その人を忘れちゃおうかなって」
「ア、アホか。兄貴の俺が言うのもなんだが美里はそこらのアイドルよりかわいいんだから、諦めずにアタックし続けろ。オマエに彼氏が出来るのは複雑な気持ちだけど、ビッチになられるよりはずっといい」
「……ふうん。その言葉、ホント?」
「ああ。コーンと溶き卵の中華スープにサラダ、牛肉とニンニクの芽炒めが出来たぞ。ごはんを盛っとけ」
「はぁい」
しかし美里や俺のような若さならオナニーをするのは当たり前だろうがそれをカミングアウトして、なおかつそれだけじゃ満足できないからビッチになるなんて言うとは……
育て方を間違えただろうか。
夕食の準備を終えていただきますと声を合わせてから食事を始めた俺達は、言葉少なに箸を動かしていた。
「だからさあ、兄さん」
「んー?」
「美里がビッチになるのが嫌なら、この後セックスしてよ」
「ぶーっ!」
「わっ、汚っ! でも、兄さんに初めてぶっかけられちゃった。えへへ」
「お、おい。自分が何を言ってんのかわかってんのか、美里?」
「うんっ。ちっちゃな頃から好きだった人に告白して、その返事を待ってるの。で、どうするの? 嫌だって言うならコンビニに行くついでに、最初にナンパしてきた男に美里のバージンを捧げてくるけど」
「待て待て待て」
美里は幼い頃から、にーたんにーたんと俺の後ろをいつもついて回っていた。
俺もそんな妹がかわいくて仕方なかったからこそ、この1年を自主勉強に回して受験生である美里のサポートに細心の注意を払っていたのだ。
その妹が、兄である俺に惚れている?
バカバカしい。
そんなのはエロゲなんかの中でしか起こらないイベントで、実際に近親相姦なんてしてしまったら俺も美里も不幸になる未来しかないのだ。
「あのなあ。冗談でもそんなんは……」
「冗談なんかじゃないって。これ見て」
「ん?」
美里が自分のスマホを操作して、俺の前に置く。
はあっ、はあっ。
美里。美里のオマンコの匂い、かすかにおしっこの匂いがしてたまらなくいやらしいよ。
兄ちゃん、もう射精しちゃいそうだ。
スマホの画面の向こうの俺は、ジャージのズボンだけずり下げながら肉棒をしごき上げ、そんな事を口走りながら洗面所で美里の綿パンツの匂いを一心不乱に嗅いでいた。
鏡に映るだらしのないアホ面を、全力で殴ってやりたい。
「う、うあ……」
「美里、小学校の頃から兄さんのパンツの匂いを嗅ぎながらオナニーしてたんだよね。んで兄さんが浪人してから、もしかしたら兄さんも美里のパンツでオナニーしてくれてるんじゃないかなって期待してたの。だから友達と約束とかしてない日だけ、スマホを洗面所に仕掛けておいたんだ。人間の動きを感知して録画を開始するアプリを買ってね」
「いや。これは、その……」
「セックスしてくれなきゃ美里はビッチになるし、このムービーをお父さんに見せちゃうよ。いいの?」
「ぐう……」
うちの父親は物分かりがいいと言うか話のわかる大人の男なので怒りはしないかもしれないが、俺を信用して仕事に打ち込んで中流家庭以上の生活費を渡してくれているというのに、こんな姿を見せてしまっては申し訳なくて合格した大学の学費を出してくれなんて言えやしない。
「大丈夫だよ。兄妹だからホントに安全な日以外はコンド―さん着けてもらうし」
「……いや、俺とオマエは兄妹なんだぞ?」
「だから節度は守るって言ってるの」
「守ってねえから、それ」
俺はどうするのが正解なのだろう。
いっそここから逃げ出して数少ない友人の家にでも転がり込もうかという考えが頭をよぎるが、そんな事をしても何の解決にもならないし、家事なんてした経験のない美里に独り暮らしなんてさせられるはずもない。
カチャカチャという食事を食べ進める箸音だけが響くリビングで、俺は生れて初めての危機的状況に打開策の欠片さえ見つけられないでいた。
「ごちそうさま。今日も美味しかったよ、兄さん」
「あ、ああ。お粗末さま」
「それじゃ、いこっか」
「……え?」
「兄さんの部屋のベッド。それとも、処女の妹にリビングでしゃぶらせたい?」
「あのなあ」
「そうじゃないなら、いこっ」
「美里」
「ん?」
これまで発した事がないほど真剣な声に、美里は笑顔で小首を傾げながらそう言う。
かわいらしい笑顔だ。
だがここは、心を鬼にしてでも言い聞かせなければ。
俺達が幼い頃に亡くなった母親と、忙しくて留守ばかりの父親。その2人に与えられるはずだった愛情を歳近い俺に与えられ続け、美里はそれへの感謝を恋慕の情だと勘違いしているのだろう。
ここは、ガツンと言ってやらねば。
「いいか、その感情はな」
「早くに亡くなっちゃった母さんと、忙しい父さんに代わって愛情を注いでくれた兄さんへの感謝の気持ちは関係ないよ」
「へ?」
「兄さんって中肉中背で、顔だってそんなには整ってないでしょ。オナニーしてるムービーとエロ動画の男優さんを比べても、そんなにご立派なチンコでもないし」
「……それはそうだが、そんなはっきり言うか!?」
「んふふ。でもね、美里は出来るなら他の男になんか抱かれたくないの。兄さんにだけ抱かれたい」
頬を赤らめながらそんな事を言われても、どう返していいのかわからない。
それなりに遊んでいるのならば違うのかもしれないが、中1の時に1週間だけ彼女という存在がいただけの俺は、セックスの経験はないのだ。
「だから、遠慮なんかしないで美里をメチャクチャにしていいんだよ。ほら、いこっ」
「お、おい。待てって」
俺は食事を終えていないのに、美里に手を掴まれて強引に立たされる。
「はあっ。やっとこの時が来たんだね。兄さんの全身を舐めまくって、ギンギンに勃起したチンポで処女膜を破ってもらうの。……あ。想像したらドロッて愛液が出ちゃった。せっかくかわいい下着を穿いたのに」
「あ、あのなあ、美里」
俺が足を止めて抵抗しても美里は力任せに俺の手を引き、俺達の自室がある2階への階段を上がった。
妹とセックス?
バカバカしい。
そんな事をしたら俺だけではなく、美里まで変態になってしまうじゃないか。
「さ、入って入って。遠慮せずに」
「ここは俺の部屋なんだが……」
「細かい事は言いっこなし。くふふ。このベッドで今から、美里と兄さんが結ばれるんだあ」
「おい、いい加減にしろ!」
怒声が俺の部屋に響く。
「はいはい。怒鳴っても美里はビビったりしないから。考えてみて。実の兄をベッドに誘う妹が、怒鳴られたくらいで怯む心構えだと思う?」
「そ、それは……」
「大げさじゃなく美里は今、人生を賭けて兄さんを誘ってるの」
そう言った美里の表情は、今まで見た事がないほど真剣だ。
たしかに兄を誘惑するなど、普通の神経で出来るとは思わない。
だがその誘惑に俺が乗ってしまったら、2人の人生は後戻りの出来ない袋小路に迷い込んでしまうのではないだろうか。
手を引かれてベッドのそばにまで連れて行かれた俺は、驚くほどの力でそこに押し倒された。
「んふ。怯えちゃって、かわいー。今すぐに食べちゃいたい」
「美里……」
「ねえ、兄さんってS? M?」
「し、知るかよ」
「童貞じゃわかんないか。じゃあさ、美里のパンツでオナニーしてる時はどっちだったの? 美里を攻めてた? それともイジメられてた?」
言えるか、そんな事。
「言わなきゃあの動画を兄さんのトモダチに送り付けるよ?」
「……わからん。ただ夢中だった」
「んふ、うれしー。じゃあ、今からたしかめてあげるね」
「お、おい。なにしてんだよ!」
「キスもしたことのない美里が、兄さんを押し倒してその口にツバを垂らすの。兄さんは中1の時に彼女面してたメス豚と、ファーストキスは済ませてるんだもんね。そんなの忘れちゃうくらい、美里が頑張っちゃうんだから」
「ファーストキスを報告した覚えはないんだが」
「バレバレだって。ほら、お口を開けて」
「出来るか、そんな変態行為」
「次からは兄さんからおねだりすると思うよ。自分で言うのもなんだけど、美里はかわいいから。買い物とか行くと、アイドルにならないかってスカウトがうるさいくらいだし」
「たしかに自分で言う事じゃないな」
「うるさいなあ、もう。どうしても嫌なら、天井の染みでも数えてて」
「いつの時代の決まり文句だよ……」