テクニックが凄かったあのお爺ちゃんとセックスしたあの日から数日後、私はお爺ちゃんから貰ったお金でマッサージを受けていた。
とは言ってもそんなに高いマッサージじゃなくて程々のね。しかもここのマッサージは全員女性がしてくれて値段も安いからこの町で人気のマッサージ店。
「へぇ、そのテクニックが凄いお爺ちゃんからお金貰ったんだ」
「はい! なんか、色々と良かったからって」
(ま、貰ったんじゃなくて盗んだんだけどね。私をレイプしたお値段と思えば安い物よ)
「私もそのお爺さんとエッチしてみたかったな~」
「会う男皆、短小だったり、下手だったりですもんね」
「そうなのよね~。一度でいいから両方を満たした男としたいものだわ」
このマッサージ店で一番人気を誇っている施術師のカリンさんが彼氏にする人はエッチ方面で欠点を抱えている人が多い。さっき言ったような短小だったり、下手くそだったり、早漏だったり。
でもスタイルも良いし、二十一歳という若さだからよって来る男は多い。全員上記の男だけど。
「聞いてよ。この前なんかパイズリしてくれって言われてやったら挟んだ瞬間に射精よ?」
「え~それは無いです」
「でしょ? 挟んだだけでイクってどんだけ純情なのよって話。結局、イラッとしたからその男が泣き叫ぶまで手コキして潮吹かせた後、別れてやったわ」
うわぁ。確か男の潮吹きって女と違って苦行だったはず。まぁ、女も苦行なんだけど。まだ私は潮吹いたことは無いけど辛いんでしょうね。
「で、最近仕事はどうなのよ」
「変わらずですよ。低位のお宝をいくつか集めてそれを売ってそのお金でレアなお宝を見つけて一気にリターンを求める。夢の無い仕事ですよ~」
「でも貴方が楽しいならいいんじゃない? お姉さんもやってるんでしょ?」
「お姉ちゃんは私と違ってレアな物にしか興味ないから。その分、凄腕ですけど」
トレジャーハンターになるにはまず、どこかの町でハンター教会で登録をしなければいけない。そこで登録をすればライセンスが貰えるんだけどハンターにはランクが存在する。
別にこれと言って役に立つときは少ないけど勲章にはなる。
高いハンターだったら迷宮の情報がひっきりなしに入ってくるし、富豪からの頼みだって来る。
ちなみに私はDランクで、お姉ちゃんはA。
「それにしても……また大きくなったじゃない!」
「んひゃぁっ! い、いきなり鷲掴みにしないでくださいよ!」
「どれどれ?」
カリンさんがニヤニヤしながら私の大きな胸を揉むけど不思議と気持ちよさは無い。
何故かはしらないけど私は同性にどれだけ胸を揉まれても気持ちいいとは思ったことなくて逆に男に揉まれるどころか触れられただけで気持ちよくなっちゃう不思議な体をしている。
「もうっ! 早く続き、してくださいよ~」
「レズセックスも良いけど私、興味ないの」
「そっちの続きじゃないです」
「はいはい」
今お店は営業時間外で実質、私の貸し切り状態。
お姉ちゃんとカリンさんが親友でそのおこぼれを貰っているといってもいいけど私からしたらもう一人、お姉ちゃんが出来たみたいな感じ。
だから私の本拠地はこの町にある。家はこの町から少し離れた村だけど。
ちなみにお母さんも昔はトレジャーハンターだったけどお父さんと出会い、引退。今じゃ普通のママ。
「そう言えば良い話を聞いたんだけど聞く?」
「聞きます」
「この町の東に鉱山があるじゃない?」
「あ~確か数年前に閉山されたやつですよね?」
「そうそう。その鉱山が今、迷宮化しているっていう噂を聞いたわ」
それは時々ある話。どうせどっかのしがないハンターがお宝を鉱山に捨ててその結果、鉱山が迷宮化しちゃったってオチでしょ。
でも迷宮化することが出来るってことは最低レアじゃないのは確か。多分CかBあたりね。
「まだこの話は広まっていないから行くなら今の内よ」
「ほうほう……なんだか面白そう。鉱山の迷宮か~。楽しみ」
『メタルマウンテン』
―――――――☆―――――――――
という訳で鉱山が迷宮化しているという話を聞いた私は早速、街の東にある鉱山へと向かったんだけどどうやらその噂を聞いていたハンターがいたらしく、数人が入り口に集まっていた。
しかもどいつもこいつもゴツイ男ばかりで女は私だけ。
「おいおい、嬢ちゃん。そんな軽装備で行けるのか? この鉱山自体が迷宮化してるんだぜ?」
「なんだったら俺達が一緒に行ってやろうか? 条件付きだけどな」
そう言いながら重厚な鎧に包まれた男たちは私の体を舐め回すように見てくる。
嫌になっちゃうわね。別にこんな奴らに付き添ってもらわなくても私一人で迷宮探索くらいできるし、自分の身の安全は自分で守れ。
これお母さんの格言。
女はどうしても慰み者になることがあるからそうならない様に強くなれっていう意味なんだろうけどお姉ちゃんは逆に男を慰み者扱いするレベルだし。
「大丈夫よ。これでも私、経験豊富だから」
「そうかい。それは残念だ……そうだ。俺達と勝負しないか?」
「勝負? なんでよ」
「お宝だけを探すんじゃ気が乗らねえだろ?」
いやいや。お宝を探すだけでも私は十分、乗り気なんですけど? まぁ、ハンター家業をお金稼ぎの為だけにやってるって人の方が多いし、こういう考えも仕方がないか。
「で、お宝以外のご褒美って何?」
「あぁ。どっちが先にこの迷宮にあるお宝を手に入れることが出来るのか。もし俺達が負けたら現時点でもってるお宝の中から好きな物一つ、くれてやるよ」
「へぇ。私が負けたら?」
「その時は……一晩付き合ってくれよ」
どう足掻いても私を犯したいってわけね……こんな男たちに犯されるなんて嫌にも程があるけどお宝を余計に一つゲットできるチャンスだし。
勝ちゃいいのよ。勝ちゃ。
「良いわよ。そのかわりお宝一個じゃなくて私の自由にさせてくれない?」
「ふざけんなよ! 俺達が今までどれだけ苦労して集めてきたと思ってんだ!」
「それはこっちのセリフよ。あんた達は私の体を自由にする権利があるのに私はあんた達を自由にする権利は無い訳? 不平等じゃない?」
「てめえ」
「まあ待て。確かに不平等だな……良いぜ。あんたが買ったら俺達が持ってるお宝の中から好きな数だけ、好きな物を持っていっていいことにしよう」
「お、おい! 良いのかよ」
「良いんだよ。勝てばいいんだから」
どうやらこっちもあっちも考えていることは同じみたいね。ま、もしも負けたとしてもタダじゃ犯されないんだから覚悟しなさいよ。
「じゃ、入り口を決めようか」
迷宮への入り口は掘削作業で使用していたらしい穴がその役目を担っているらしくちょうど二つ、大きな穴が開いている。奥は真っ暗で何も見えない。
あっちはチーム戦、こっちは個人戦。この二つの道が途中で繋がっているかもしれないし、どちらかが外れの道かもしれない。
「私は残り物で良いわよ」
「じゃ、俺達はこっちから行かせてもらう」
男たちは右の入り口を、私は左の入り口の前に立つ。
「じゃ、始めるぜ」
「ええ。負けないんだから」
こうしてこの迷宮を攻略が始まった。