「ゆんゆん大事な話がある」
「なんですか? また、私の胸で窒息したいとか、バカな頼みですか?」
「いや、真剣な話だ」
「…………」
カズマさんが、たまに見せる、真面目な顔をしていました。大事な話……まさか、私と結婚する覚悟が決まったのでしょうか。いやカズマさんの事です。どうせ、別の事でしょう。
「ゆんゆん、俺、王女様に求婚されたぜ」
「え? 王女様って、あのアイリス王女ですか!?」
「そうだ」
ドヤ顔でそう語るカズマさんの言葉に私は、何も言い返せませんでした。カズマさんがアイリス王女と仲がいい事は、以前、食事中の会話などで聞きました。でも、そのアイリス王女が求婚してきた? そんな、そんなの……
「うぐっ……ひっぐ……!」
「なんで泣くんだよ!」
「だって、カズマさんはその提案を受け入れたのでしょう? そんな、私これからどうしたら……!」
「あー落ち着け、落ち着け」
カズマさんが、私の頭を撫でました。しかし、今回ばかりは、私の悲しさと、怒りは収まりません。私が好き……かもしれないって言ったのに!
「カズマさん! あなたを殺して―――」
「もちろん断ったぞ」
「え……?」
断った? そんな事あるんですか。カズマさんは、最低な人です。多分、王女と結婚したら、贅沢三昧の生活を満喫、私や、めぐみんを側室に誘い、ハーレムを築こうとするはずです。そんな美味しい話を断った……?
「ゆんゆん、手を見せてくれ」
「あ、はい……」
私は素直に手を差し出しました。カズマさんは、私の手をジロジロと見ました。そして、私の人差し指に嵌る指輪を、一撫でしました。
「指輪、大切にしてくれてるんだな」
「はい! カズマさんに貰った、大切な物ですから!」
私は、この指輪を貰ってからずっと大事にしていました。外すのは、お手入れと、お風呂に入る時くらいです。この指輪は、銀製です。だから、劣化しないよう、私は毎日、暇な時間には指輪のお手入れをしました。おかげで、今も、美しい輝きを保っています。
「ほいっ!」
「あ……」
カズマさんに、指輪を外されました。なんだか、とてつもない喪失感です。まさか、今になって、返せとでも言うのでしょうか。
「ゆんゆん、俺の故郷では、薬指に指輪を嵌めるのは、結婚を意味していてだな……」
「ここでも、そういう意味がありますよ……」
「そうなの? それなら話が速い」
そうすると、カズマさんが、私の左手の薬指に、指輪を嵌め直しました。えっと、これは、つまり、どういう事で……
「ゆんゆん、お前が好きだ。結婚してくれ」
「え……その……え……?」
「もう一度言う、お前が好きだ。結婚してくれ」
私は、思わず頬を引っ張りました。痛い……ウソ、夢じゃない!?
「カズマさん、うっそでーすとか、ドッキリ大成功とか、そういう事じゃ……!」
「そんなわけない、俺は真剣だ。分かるだろ」
「…………」
「うえええええええええんっ!」
「なんで、泣き叫ぶんだよ! 返事言えオラ!」
私はカズマさんに、体をガクガク揺らされながらも、涙を止める事が出来ませんでした。
嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しいっ!
大好きなカズマさんが、私を好きだって結婚してくれって……!
「えぐっ……ひっぐ……あうううううう!」
「ああもう! とりあえず泣き止め! まったく……」
そして、カズマさんが、私を抱きしめながら、撫でてくれました。カズマさんの匂いと、熱を感じる。それだけで、落ち着きを取り戻していきました。ふふっ、カズマさんが私を選んでくれた。そして、私、カズマさんと結婚するんですね……
「おいコラゆんゆん、返事を言え」
「ふふっ、そんなの決まってます。嫌です!」
「あ、勿論、今のは冗談ですよ。その告白、承諾します。結婚しましょう! 何があっても、カズマさんと添い遂げます! だから、私をもっと撫でて……いたいいたいいたいいたいっ!」
「こんな時に冗談言うな! 心臓止まりかけたぞ、この野郎!」
この後、私は散々に、カズマさんにいじられました。でも、はっきり言って、愛のある楽しいじゃれ合いです。小一時間、私達はそのじゃれ合いを楽しみました。そして、その間、私は、幸せを噛み締めました。ついに、カズマさんと添い遂げる事になったんです。私の残りの人生は、カズマさんと共にある。それだけで、とんでもない幸福感が得られます。
しかも、カズマさんからの告白です。それならば、めぐみんを裏切った事にはならないでしょう。何故なら、カズマさんが自分の意思で、めぐみんではなく、私を選んだんです。そうです、カズマさんがめぐみんを裏切ったんです。私が裏切ったんじゃありません。
そして、スキンシップを続け、ちょっといい雰囲気になった時、カズマさんがアホな事を言ってきました。
「ゆんゆん、お前に言い忘れた事がある」
「なんですか?」
「俺、浮気しまくるぞ」
「ていっ」
「へぶしっ!」
カズマさんは、結婚を約束した人に何を言っているのでしょうか。ぶっ殺しましょう。
「落ち着けゆんゆん! 恐ろしい事に、俺ってイケメンすぎて、めっちゃモテるんだよ!」
「カズマさんって、イケメンだったんですか? 私一度もそう思った事ありませんけど」
「ひでぇ!」
「まぁ、モテるのは確かですけどね……」
めぐみんや、ダクネスさん、エリス様、そして、街の女冒険者の中にもカズマさんに好意を持っている人がいます。私もその一人ですが……
「いや、好意を持たれた女性からの誘惑がヤバすぎてな、浮気しちゃうわこれ」
「ちょっ!? ふざけないでくださいよ!」
「落ち着け、だからゆんゆん、俺が浮気しないよう見張っててくれ」
「あ、うん、そうですか……」
これは、あの、ずっと隣にいろって事ですよね。まったく、カズマさんは……まったく!
「目を放したら、即効浮気するから!」
「ていっ!」
「へぶしっ!」
やっぱり、カズマさんは最低な人です!
「これで、今後の予定が決まりましたね」
「おう、よろしく頼むぜ婚約者」
「頼まれました!」
あの後、話し合って、今後の予定を決めました。結婚式はとりあえず、一年後にあげる事にしました。それまでは、私の両親への挨拶周りや、色々な準備期間として、一年を過ごす事にしました。カズマさんは、この一年で、結婚に値する男か、見極めてくれとの事。まぁ、今更何をされても、カズマさんを放す気はありません。そして、あの指輪は、婚約指輪という扱いになりました。私は当初夢見たように、この指輪を薬指にはめる事ができて感無量です!
「後、ゆんゆん、婚約の事はできるだけ内密にな。少しずつ周囲に周知させるんだ」
「カズマさん、あなた、婚約の意味分かってます?」
「下手すると刺される……」
「あ、はい」
何故か、物凄く納得のいく理由でした。
そして、私達は、部屋の整理を始めました。今夜には、アクセルの街に戻ります。本当に、楽しくて、一生心に残るであろう旅でした。
「カズマさん、私達ってもう結婚するんですよね?」
「もちろん、俺はその気だぞ」
「そうですか! なら……」
私はカズマさんに抱き着き、上目遣いでカズマさんを見つめました!
「カズマさん、セックスしましょう!」
「喜んで!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お父さん、お母さん、俺、異世界で大金持ちの英雄になりました。あなた達には、なんの恩も返せませんでしたが、綺麗で、巨乳で、ちょろ可愛い嫁さんを手に入れました!
そして、俺、今から大人になります!
「ゆんゆん、綺麗だ」
「ふふっ、そうですか。ありがとうございます」
俺達は、今、お互い産まれたままの姿だ。そして、ゆんゆんは、ベッドの上で仰向けになっている。ゆんゆんの肌は、真っ白できめ細かく、傷一つない。本当に凄腕冒険者なのかを、疑うくらい綺麗な体だ。
俺は、ゆんゆんに近づき、足を開脚させ、秘所の様子を確認する。
「よし、処女膜確認。ゆんゆんは、俺が初めての男ってわけだ」
「当たり前じゃないですか! バカ!」
「おう、可愛い、可愛い」
「もうっ……!」
ゆんゆんの秘所を更にじっくり見る。ゆんゆんの膣口は、今も愛液で濡れに濡れていて、トロットロになっている。はっきり言って、前戯の必要がない程だ。よし、突っ込もう!
俺は、ゆんゆんの膣口にペニスをあてがった。
「ゆんゆん、いくぞ」
「はい、カズマさん、私にあなたを刻みつけてください……」
「まかせろ、リラックスしろよ」
「あ……ぐっ……!」
俺は、ゆんゆんの秘所に、ペニスをぐっと突き込んでいく。そして、僅かに抵抗する部分を貫いた。結合部からは、破瓜の血がにじみ出る。
「おおう……!」
「あうっ! カズマさんカズマさん……」
「ゆんゆん、俺に抱き着け。噛んでも、爪を突き立てても良い。耐えろ」
「っ……!」
ゆんゆんが、キツく俺を抱きしめてくる。背中に回した手は、掻き毟るように俺の背中を傷つける。
「うぐっ……!」
更に、ゆんゆんが、俺の肩に思いっきり噛みついてきた。以前の首に噛みつかれた時より、遠慮なしに噛みついている。かなり痛い。でも、俺のペニスをキツく包み込む粘膜の気持ち良さ、竿全体を覆うトロトロの粘液と熱による温かさが痛みに勝る。
そして、しばらく、そのままの状態でお互い過ごした。
「カズマさん、もう動いていいですよ……」
「おいおい、無理すんなよ?」
「大丈夫です、痛くてもかまいません。私で気持ちよくなってください、カズマさん!」
「まったく、じゃあ、ちょっとだけな。これから毎日にするんだ。俺好みの穴にしなきゃな……」
はっきり言って、我慢の限界である。このまま、ガンガンと行きたい所だが、セックスに恐怖心を持たれたら、慣らすのが面倒になる。優しく、そう、優しくだ。
そして、軽く揺するように、腰を動かす。そのたびに、ゆんゆんの苦悶を押し殺した声と、抱き着く強さが増す。
「うぐっ……くっ……あう……カズマさんカズマさんカズマさん……!」
「大丈夫だ。俺はお前の傍にいる」
不安そうな声をあげるゆんゆんの頭を撫でる。ゆんゆんの膣は、初めてだというのに、俺から精液を搾り取ろうと激しく収縮する。そんなにも孕みたいのだろうか。
「ほら、こっち向け」
「あう……んぅ……」
軽い口づけをしながら、ゆんゆんの緊張と痛みを和らげる。そして、俺もそろそろ、限界が来るのを感じた。いつもより、随分と早い。これも、ゆんゆんを俺の物にした、という精神的満足と、数ヶ月ものお預けを解禁した達成感によるものだろう。
また、アナルとは違い、奥に壁があるのと、より攻撃的な内部構造で、俺のペニスに様々な刺激がおくられる。特に、ゆんゆんの奥、子宮口付近に亀頭が当たるたびに、快感がどんどん増していく。今は痛いだろうが、これから毎日開発して感じるようにしてやろう。
そんな事を思いながら、俺は少しだけ、腰を速める。そして、俺自身、快楽に身を悶えさせた。
「ゆんゆん、出す……出すからな!」
「はい、私にカズマさんのをください……!」
そんな事を言いながら、ゆんゆんは、俺の腰を足でガッチリとホールドする。結婚前に中出し希望とは、やっぱり、エッチな子だ。
「ゆんゆん! 今日は中で出してやる! でも、子供作る覚悟を決めるまで、基本は外出しだ!」
「ふふっ、この一発で命中させてください……運が良いんでしょう?」
「お前な……まぁいい! くれてやる! ああっ出る……! う゛っ……!」
「あうううううっ! 熱い、カズマさんの熱いのが、私の膣内に……!」
俺はゆんゆんに、たっぷりと注ぎ込んだ。結合部から覗くペニスが、ビクビクと脈動している。うむ、こりゃ大量に出たな。そして、しばらく経った後、俺はペニスを引き抜く。血と精液が混じりあった粘液が、トロリと流れ出た。そして、俺は、ゆんゆんの隣に倒れ込む。
「なんだか、静かに終わりましたね……」
「安心しろ、そのうち喘ぎまくりの、うるさいセックスに変わる」
「なんですか、それ」
クスクスと笑いながら、俺に抱き着いてくる。火照った体に、ゆんゆんの熱が更に加わった。
「カズマさん、私を幸せにしてくださいね?」
「さあな、努力はする」
「やっぱり、カズマさんは最低です!」
そんな事を言う、ゆんゆんの頭に手を置く。うん、しっくりする位置だ。なんだか、俺も安心できる。
「まぁ、ゆんゆん、これからは消化試合みたいなもんだ。ゆっくり、問題を片付けていこうぜ」
「消化試合ですか……」
何やら、考え込んだ後、ゆんゆんがボソリと呟いた。
「そうなるといいなぁ……」
「不穏な事言うなよ!」
こうして、俺は嫁さんを手に入れた。後は、結婚までに、周囲に散らばる地雷の撤去と行こう。
その後、しばらく休み、ルームサービスで昼食を済ました後、お風呂に一緒に入ったり、ゆんゆんが持ってきていたトランプで、のんびり遊んだ。そして、夕方になった頃、俺達の前に、クリスがフラフラとした足取りで現れた。
「やぁ、助手君、元気かい?」
「すこぶる元気ですわー」
「まったく、君は……ゆんゆんは元気かいって、んん、んんん!?」
「ど、どうしましたか、クリスさん?」
クリスは目を瞑ってしばらくジッとした後、目を見開いた
「やってくれましたね。まさか、本体共々に気絶してる時に出し抜かれるとは……!」
「あぐ……!? やめ……! がふっ……!」
クリスが、急にゆんゆんの首に掴みかかり、ギリギリと締め上げる。まったく、今のゆんゆんはデリケートな体だと言うのに。お仕置き決定。
「お頭、何やってんすか!?」
「カズマさん、黙ってください。今、息のねええええええええええええええっ!? やめてぇ! また壊れる! 物理的に壊されちゃう!」
「しばらく、俺のテキサスクローバーホールドを喰らってください。さすがにガチな首絞めは友達でもやっちゃダメです」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」
俺はクリスにプロレス技をかけながら放置し、小さく咳込むゆんゆんを撫でる。
「大丈夫か?」
「けほっ……けほっ……」
ゆんゆんは、無言で俺の背中に抱き着いて来た。まぁ、好きにさせよう。
「いたっ!? いたい! ゆんゆん、頭蹴らないで! がふっ!? やめっ!?」
そして、クリスが泣き声を上げるまでお仕置きした後、俺達は荷物をまとめ、チェックアウトした。その後、ホテルの前に集まる。今日で色んな思い出が詰まったホテルとも、お別れだ。
「お頭、俺らアクセルに帰った後、紅魔の里に行くんですけど、どうします?」
「んー、あたしも一緒に行っていい?」
「ふふっ、クリスさんなら、別に構いませんよ」
「むかっ! ゆんゆんのくせに余裕そうな表情しないでくれる!」
「ク、クリスさん、おさげを引っ張らないでください!」
俺はそんな二人を見ながら、嘆息する。なんだか、非常に面倒臭い事が起こる気がする。予定より、ちょっと遅れているし、めぐみんを怒らせないためにも、はやく行ったほうがいいだろう。
「さて、帰るぞお前ら。“テレポート”」
テレポートの魔法により、俺達は光に包まれる。そして、光が溶けるように消えた後、周りの風景が、見慣れたアクセルの街へと変わっていた。王都と比べると、随分と疎らな雑踏、背の低い建物群、そして、道行く人のほとんどが顔見知り。懐かしの場所だ。
「なんか、久しぶりだな」
「そうですね。こう見ると、アクセルって田舎ですね」
「ゆんゆん、ドヤ顔でそんな事言わない。やっぱり田舎娘だねぇ」
「クリスさん、ぶっ飛ばしますよ!」
またも、険悪な雰囲気をし始めた二人に、チョップを喰らわせる。そして、俺は、ゆんゆんに背を向けてしゃがんだ。
「ほれ、ゆんゆん、おんぶだ」
「あ、はい……」
「助手君!?」
俺の背中にゆんゆんの柔らかい体が預けられる。まぁ。ゆんゆんも歩き辛いだろうしな。なんせ、俺がぶち破ったのだから。
「あ、あたしも乗るから!」
そういって、クリスが首にまたがってきた。頬に当たる、太ももの感触が気持ちいい。
「お頭、トーテムポールみたいになってるじゃないですか。周りの人めっちゃ、こっち見てますよ」
「助手君、これは羨みの視線だよ。堂々と行こう!」
「まぁ、そうですよね!」
こっちを見ていた、顔馴染みの男冒険者から、ゴミを投げつけられた。はっはっは、嫉妬乙!
「じゃ、行きますか!」
「れっつごー!」
「…………」
こうして、俺はゆんゆんをおんぶ、首に跨るクリスを肩車して屋敷へと歩きだした。
「身体能力は上がってますけど、やっぱ重ぇ……」
「助手君ってデリカシーないね!」
「っ………!」
クリスが、俺の頭をポカポカ叩き、ゆんゆんが、背中にゴスゴス頭突きする。なんだろう、悪くない、悪くないぞ、この状況。
「はっはっは! さっさとアクア達に顔を見せてやらなきゃな!」
それから、ゆっくりとした足取りで、俺達は懐かしき屋敷へと舞い戻った。見慣れた、正門をくぐり、玄関の扉を開ける。そして、帰宅の挨拶を叫んだ。
「ただいまー!」
俺の声が屋敷に響いた後、ドタバタと音がした後、リビングの扉が勢いよく開けられる。そして、俺の胸に、何かが高速で抱き着いてきた。
「わあああああああーっ! カズマさんカズマさんカズマさーん!」
「おいこら、落ち着け駄女神。積もる話はリビングでだ」
「ううっー! なんで置いてったのー!」
俺の腰に抱き着きながら、ポカポカ俺の胸を叩くアクアを引きずり、リビングの扉を開ける。リビングでは、ソファーに座ったダクネスが待っていた。
「カズマ、お帰りって、なんだその状況は!?」
「なんだもなにも、こんな状況だ」
「やあダクネス! 久しぶりー!」
「ク、クリス!? 何故お前が、カズマに!?」
俺はダクネスの声を無視し、ゆんゆんをソファーに降ろす。そして、俺はその隣に腰かける。アクアも俺にべったりくっつくように、俺の隣を確保する。ちなみに、クリスは肩車したままだ。
「改めて言おう、ただいまダクネス」
「お前……話を聞かせてもらうぞ!」
そして、俺は王都への旅行について話した。諸事情により、急遽、旅に出る必要があった事、王都でクリスと会った事などを、所々ボカして話す。アクアとダクネスは、それをふくれっ面で聞いていた。
「カズマ、あの後、私がどれだけ苦労したか……」
「カズマさんが、私を置いてった……」
アクアが、いつになく沈んだ様子で、加えて、随分としおらしい態度だ。いつもこんな感じなら、可愛いのに。そういえば、アクアに、お土産を買ってあるのを思い出した。それでも渡して、機嫌を直してもらおう。
「ほれ、アクア、お土産だ。王都で買った。曰く付きの凄い石だぞ!」
「わあ! カズマ、あんたも中々良いセンスしてるじゃない! カズマ、ありがとねー!」
「へいへい」
それ、500エリスのガラクタだけどな。俺が、笑顔のアクアを見て、ほっこりしていると、クリスに頭を叩かれ、ゆんゆんには小突かれた。
「カズマさん、ダクネスさんが見てますよ?」
「助手君、キミ、ダクネスのお土産買った?」
ダクネスも、何やらこっちをチラチラ見ている。たく、しょうがねぇなぁ……
「カズマ、その私のお土産は……」
「ないです」
「!?」
暴れるダクネスを沈め、俺達は夕食をとる。そして、食後の紅茶を飲みながら、俺は明日からの日程について話した。
「という事で、明日から、めぐみんに会いに、紅魔の里へ行く。ついて行く人は挙手!」
俺の言葉で、ダクネス以外が手を上げる。ほぼ全員参加か。まぁ、ちょっとした旅行みたいなもんだ。楽しく過ごせるだろう。
「ダクネスは、行かないのか?」
「私も行きたかったのだが、今朝、王都招集の女王命令があってな。残念ながら、参加できない」
「ふん、なるほどな。心して行け」
「カズマに言われなくても、分かっているさ」
恐らく、裏工作について言及されるだろうな。こってり絞られてこい。勿論、帰ったらお仕置きだ!
「はい、それじゃあ解散。明日に備えて早く寝ろよー」
そして、俺達は、各自の自室で就寝した。隣にゆんゆんがいないのも、なんだか、ひさしぶりだ。俺は、中々寝る事ができず、何十回と寝がえりをうつ。よし、こんな時は、一発抜こう。俺は久しぶりに自慰を始めるために、ズボンを脱ぎ……
「こんばんは、カズマさん」
「ほあっ!? エリス様、何で、こんな所に降臨してるんですか!?」
「いけませんか?」
「いや、いいですけど……」
なんだろうか、俺に会いに来てくれたのだろうか。
「エリス様、オナニー中に現れるのは趣味悪いですよ」
「いいじゃないですか、私はあなたの奴隷なのだから」
「おふっ!?」
座っている俺の膝上に、エリス様が腰かける。いわゆる、対面座位の状態だ。そして、スカートをたくしあげ、俺のペニスに肌触りが良く、おまけに熱く濡れたショーツが押し付けられた。やばい、また理性が飛びそうになる……
「エリス様、俺……」
「ゆんゆんとセックスしたのでしょう?」
「おおう!? そ、そうです。結婚の約束もしちゃいまして……」
そんな俺を、エリス様が抱きしめてくる。気持ちの良い柔らかさと、女の子特有の甘い匂いに、鼻だけでなく脳も犯される。
「カズマさんって意外と義理堅いんですね」
「いや、最低限の慎みというか……んむ……」
「ん……んぅ……」
キスをしてくるエリス様を俺は拒まない。いや、拒めるわけがない。
「んぁ……カズマさん、私は元々、あなたのものなんです。だから浮気じゃありません」
「エリス様、そんな屁理屈っぽい事言わないでくださいよ……」
「浮気じゃ……ありません」
「おおっ!」
エリス様が、ショーツをずらした。裏筋に、熱い秘所が直接当たるのを感じる。
「カズマさんは、私を使ってください。一生、例え死後の世界に来る事になっても、私を使い続けてください」
「エリス様……」
「あなたが私を呼ぶなら、いつでもどこでも、会いに行きます。私を愛してください」
「…………」
それからは、昨夜と同じく、エリス様に欲望の限りを尽くした。イラマチオ&シックスナイン聖水ループが癖になりそうな程の気持ち良さだ。そして、思った。俺は、今後、一生オナニーをする事はないのだろうなと。
俺の指技で、エリス様をクタクタになるまでクリイキさせた後、俺は満足して布団に入った。エリス様も隣で横になっている。
「ねぇ、カズマさん……」
「なんでしょう?」
「ゆんゆんさんが、いなかったら、私を選んでくれましたか?」
「当たり前です。今もグラグラなんですよ。俺……」
「ふふっ、そうですか、そうですか。とってもいい事を聞きました」
クスクスと笑いながら、エリス様が俺の頬を撫でる。そして、耳元で囁いた。
「お休みなさい、カズマさん」
「お休みなさい……はぁ、俺、プロポーズした日に浮気してらぁ……」
エリス様の愛撫を受けながら、俺の意識は溶けるように落ちた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は、幸せそうに寝息を立てるカズマさんの頬を撫で続けていました。今の私のお腹の中には、口とお尻から注がれた、カズマさんの精液でパンパンです。今吐いている息ですら、少し精液臭い。
「カズマさんって義理堅いですけど、建前さえあれば、欲望に素直になりますよね」
「ん……」
私の言葉に、寝息を立てるカズマさんは、反応を示さない。そんなカズマさんを見ながら、私の中の思いはどんどん固まっていく。先手は、ゆんゆんさんに取られた。でも、カズマさんと、爛れた関係を続け、いつかは奪い返す。そう、決心した。
「カズマさんカズマさんカズマさんカズマさんカズマさん」
固い胸板に私は、頬を擦りつける。そう、私は女神だ。焦らず、じっくり、策を巡らせ、必ずカズマさんを勝ち取って見せる
「カズマさん、大好きです……」
私は眠るカズマさんの体に、ゆっくりと舌を這わせた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日、俺はすこぶる気持ちの良い朝を迎えた。隣にいたエリス様は消えていた。まぁ、呼べばいつでも来るらしい。
そして、俺達は旅支度を済ませて、リビングに集まる。紅魔の里に行くのは、ゆんゆん、アクア、クリスの三人だ。俺とゆんゆんは、紅魔の里で色々とやる事があるが、二人には気楽に過ごしてもらおう。
「じゃあ行くか!」
「はい! あっ、カズマさん寝癖ついてますよ」
「おお、すまんな……」
鞄から取り出した櫛で俺の寝癖を直してくれるゆんゆんを、クリスとダクネスがジロリと睨んでくる。このままだと、不穏な空気が漂う事間違いなしだ。さっさとトンズラしよう。
「行くぞ! じゃあな、ダクネス!」
「ああ、めぐみんによろしく伝えてくれ」
俺は、そんな事を言ったダクネスを一撫でする。メイド調教の成果か、ダクネスはそれを黙って受け入れた。
「ねぇカズマ、めぐみんとも会うのも久しぶりね。多分、あの子寂しくて泣いてるわ!」
「そうだな、こんなに離れるのは今までなかったしな」
「私も、めぐみんと直接会うのは、数ヶ月ぶりです……」
ゆんゆんが、俯いて肩を震わせる。やっぱり、めぐみんと面と向かって会うのが怖いのだろうか。俺は、そんなゆんゆんの肩を抱き、ついでに、こっちをジト目で見ていたクリスも、抱き入れ、健康的なお腹を撫でる。
「助手君、ダクネスの前でこういうのは……!」
「ゆんゆん、出発だ!」
「はい! それじゃあダクネスさん、また今度! “テレポート”」
こうして、俺達は、紅魔の里へ飛び立った。待つのは、ゆんゆんの親への挨拶回り、あわよくば、周囲との軋轢をなくすための、地雷の撤去。恐らく、色んな意味で厳しい戦いになる。
でも、なんとかなるだろう。俺はそう考えながら、ゆんゆんを抱きしめる力を強めた。
次回、紅魔の里編! しばらく静かな回が続きます。
そうです、まだまだ続くんじゃよ……
ゆんゆんの声優さん、豊崎愛生さんの声を聞きましたが、随分と幼い声で驚きました。でも、誠実そうな声でもあります。
ただ、声優さんの名前をググった時、ひと昔前のアイドルのカバー曲が出てきました。どんな声か確認するために、この歌を聞いたのですが、思わず ヒエ~ッとなった。
いや、声じゃなくて、歌詞の内容がアレでした。なんつーか、この二次創作のゆんゆんにピッタリ(白目)