※この作品はR-18です。

てぃーちんぐゆんゆん   作:ルイ提督

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名誉アクシズ教徒になりたい


三章 愛憎渦巻く紅魔の里
愛憎渦巻く紅魔の里:結婚報告と名誉紅魔族への道(挿絵あり)


 

「で、どうして2週間も来るのが遅れたのですか?」

 

「手紙で書いたろ? ちょっと野暮用で、王都まで行っていたんだ」

 

「そうよ、めぐみん! 別に旅行に行ってたとか、そんなんじゃないから!」

 

「……そうですか」

 

 

そして、室内に沈黙が降りました。なんだか、非常に後ろめたい気分です……

 

 

「どうしたんですか、二人とも。何やら緊張しているようですが?」

 

「な、なんでもないぞ、めぐみん!」

 

「わ、私はめぐみんの家に来たの久しぶりだから、緊張しちゃって……!」

 

「そうですか」

 

 そして、また室内に沈黙が降りる。めぐみんが、お茶をズズッと啜る音だけが、響きました。私達は、現在、紅魔の里のめぐみんの部屋にいます。お互い再会を喜び、めぐみんの家にお邪魔しているのです。アクアさんと、クリスさんは夕食の買い出しに行っているので、今はいません。そして、カズマさんは、事前にこっそりと伝えて来ました。“ここで、婚約について伝える”と。

 私が、内心ドキドキしていると、カズマさんが、お茶を一気に飲み、湯呑をちゃぶ台に叩きつけるように置きました。

 

「めぐみん、お前に伝える事がある」

 

「なんですか?」

 

 ついに伝えるようです。私は、ちゃぶ台の下で震えるカズマさんの手を取りました。カズマさん、頑張ってください、私信じてますから。

 

「俺、ゆんゆんと、けっ……けっこ…!」

 

「けっこ?」

 

 

 

 

 

「血行良さそうな体してるじゃねぇか! ゆんゆん!」

 

「きゃあああああああっ!? い、いきなりなんですか!?」

 

「そうです! カズマ、何で、ゆんゆんにいきなりセクハラしてるんですか! 放してください! 放せ……放せコラッ!」

 

 カズマさんが、めぐみんに蹴飛ばされました。私は、乱れた服を整えながら、息も整えます。

 めぐみんの前でこんな事をされて、変な汗が出てきました。なんというか、後ろめたい気分です。

 

「そんなに触りたいなら、こっちを触るのです。ほらほらっ!」

 

「おいこら、めぐみん! 何言って……おおう……!?」

 

「カ、カズマ? その、随分ねっとりとお尻を触るのですね……あぅ……」

 

「めぐみん!? カズマさん、その手を放してください!」

 

 私は、めぐみんにセクハラするカズマさんを蹴飛ばしました。しかし、蹴りを耐えてめぐみんのお尻にしがみついています。くっ、こんな時は大胆なくせに! カズマさんは、ヘタれてめぐみんに婚約を告げる事ができないようです。それならば、覚悟を決めましょう。私がめぐみんに伝えるんです!

 

「めぐみん、大切な話があるの」

 

「なんですか? ってカズマ!? ずらすのはダメ、ダメですよ! セクハラのレベルを超えてます!」

 

 めぐみんのお尻を掴んで離さないカズマさんには、後でお仕置きしましょう。ですが、それよりも事実を伝えるのが先です。

 

「めぐみん、私、カズマさんと、けっ……けっこ…!」

 

「けっこ?」

 

 

 

 

「血行良さそうな体してるじゃないですか! カズマさん!」

 

「おふっ!? ゆんゆん、昼間っから、変なとこ触るな!」

 

「ゆんゆん、気でも狂ったのですか!? 放しなさい……! 私の男から離れろ!」

 

「きゃーっ!? 痛い痛い痛ーいっ! めぐみん、ぼ、暴力はいくない!」

 

 その後、めぐみんに、杖でどつかれているうちに、アクアさん達が買い出しから帰って来ました。私も痛感しました。めぐみんを前にして、あんな事言い出せません!

 もし、婚約を告げたら、めぐみんに絶交されるかもしれない。もしくは、激昂した、めぐみんに、カズマさんごと爆裂魔法で、“塵”に変えられそうです。

 その後、話をうやむやにした私達は、少し早い夕食を頂きました。めぐみんからは、何やら訝し気な視線を送られています。寿命が縮みそう……

 

「みてみてー! クリス、この鯛の活け造り、すっごく新鮮よ! ほら、こんなにでっかいタイノエが……!」

 

「ひぃ!? アクア先輩、なんでそんな巨大な虫が、お魚の口から……ああっ!? あたしの小皿に乗せないでぇ!」

 

「落ち着くんだお頭、そいつは縁起物だ。お頭って本当に運がいいですね」

 

「あたし、こんな幸運いらないよう!」

 

 キャーキャー騒ぐアクアさん達を見て、めぐみんが笑みを浮かべました。良かった、少しめぐみんの気が削がれたようです。

 

「そういえばカズマ、今日からどこに泊まるのですか?」

 

「ああ、俺は宿屋だ。2週間もお邪魔できないし、何より男だからな」

 

「私は構わないのですが……」

 

「娘よ、ワシは構うぞ!」

 

「めぐみん、カズマさんは私の……ゲフンゲフン! ひょいさぶろーさんの、言う通りよ! めぐみんはもっと自分に大切にしないと!」

 

「むぅ……」

 

 めぐみんが、なんとか納得してくれたようです。良かった、それじゃないと、カズマさんの性欲を解消させるのが難しくなりますから。夫を満足させるのは、妻の仕事です!

 

「おいアクア、お前はどうする?」

 

「んー、こめっこちゃんもいるし、めぐみんも寂しかっただろうから、こっちでお世話になるわ」

 

 そういって、アクアさんはグラスに注がれたお酒を、一気に飲みました。めぐみんのお家のエンゲル係数が上がりそうです。まぁ、めぐみんも相当な大金を得ているので、大丈夫でしょう。

 

「アクアお姉ちゃん、今日から一緒に寝てくれるの!?」

 

「いいわよ、こめっこちゃん! 今ならおまけで、洗濯板もつけてあげる!」

 

「アクア先輩、こめっこちゃんは、洗濯板なんていらないと思いますよ……」

 

「はぁ? あんたの事よ」

 

「!?」

 

 どうやら、クリスさんも、めぐみんの家に泊まるようです。邪魔者が1人、消えました。それからは、明日からの予定について話し合いました。アクアさんは、こめっこちゃんの相手と、クリスさんの観光案内。めぐみんは、家事の手伝い、それと、私に頼みたい事があるとかで、明日、喫茶店でお茶でも飲みながら、じっくり話す事になりました。

 

「俺は気ままに、過ごさせてもらうぞ。まぁ、順次、お前らの様子を見に行くさ」

 

「カズマは私と一緒に居て欲しいのですが」

 

「おふっ!? めぐみん、不意打ちは勘弁! とにかく、俺は好きにさせてもらうぞ」

 

「むぅ……」

 

 めぐみんは、不満気ですが、仕方がないでしょう。カズマさんには、色々とやってもらう事があるのですから。そして、夜中の9時を回り、本日は解散となりました。

 私と、宿で泊まるカズマさんは、めぐみんの家を後にしましたが、めぐみんは最後まで、カズマさんに自分の部屋に泊まらないかと誘っていました。そんな様子を見て、私はとてつもない罪悪感に襲われました。

 でも、今更、後戻りなんてできません。カズマさんは、もう私の男です。

 

「どうしたゆんゆん、寒いか?」

 

「そんなところです……」

 

 夜空の下、私はカズマさんの手を取って歩いていました。目指すはカズマさんが泊まるという宿、私も把握しておかなければなりません。

 

「カズマさん、結局ヘタれて、めぐみんに言えませんでしたね」

 

「うぐっ! そりゃ、あいつとも付き合い長いんだ。下手したら、あいつと友達関係すら壊れるかもしれないんだぞ。しかも、俺に好意もあるみたいだしな……」

 

「随分と贅沢な悩みです!」

 

「言ってくれるな……」

 

 といっても、私もカズマさんを責められません。私も今の関係が変わるのが怖くて、なかなか言い出せません。

 

「カズマさん、明日は分かってますね?」

 

「ああ、そっちは、ちゃんとやるぜ」

 

 そして、私達は、宿屋につきました。宿屋と言っても、村で一つしかない、小さな宿屋です。

 

「カズマさん、その……」

 

「積極的だなゆんゆん、俺は嬉しいけど」

 

「もう……!」

 

 私達は、二人で宿屋に入り、カズマさんと今日も情交を結びました。まだ少し痛いですが、前戯で何度もイかされ、本番でもねっとりとした腰使いに、快感をちょっとずつ得る事ができました。そして、今日はカズマさんの欲望を顔で受けました。私はそれを美味しく頂きました。私で気持ちよくなってくれているという満足感と幸福感で、少しの痛みなど吹き飛ぶのだと学びました。

 

 

 

 行為が終わった後は、カズマさんが、おんぶで、家まで送ってくれました。その後、私はカズマさんに手を振って見送り、覚悟を決めて家に入りました。

 

「ただいま」

 

「あら、お帰りなさい」

 

「ん? ゆんゆんか、二か月ぶりくらいだな。お帰り」

 

 そう言って、居間で出迎えてくれたのは、私の両親です。この里を出た時から比べると、いくらか老けたような気がします。

 

「お父さん、お母さん、大事な話があるの」

 

「なに、彼氏でもできたの?」

 

「お金でも必要になったか? お前が寄越したお金は全額貯金してあるぞ」

 

 

朗らかに笑う両親を見ながら、私は気を引き締めました。一世一代の告白です!

 

 

「私、結婚するの。だから、明日、私の夫となる人を紹介するね!」

 

「「!?」」

 

お父さんが、咥えていたタバコを、ぽろりと落とした。

 

 

 

 

 

 

翌日、私はカズマさんの宿にいました。

 

「どうだゆんゆん、似合うか? 王都で、新調してたんだ」

 

「…………」

 

 カズマさんは、ドヤ顔でそういいました。彼は、ピッチリとした高級スーツに身を包んでいます。でも、何か違う気がします。

 

「やあーっ!」

 

「おいコラ! 何故脱がす!? 俺のイケメンスーツを見て盛ったのか!?」

 

 私は、そんなカズマさんの言葉を無視して、スーツを脱がし、いつもの鎧とマントを着させました。よし、これでいいでしょう。

 

「ゆんゆん、さすがにこの姿は……」

 

「カズマさん、冒険者のあなたは、その姿が正装です。自信を持ってください」

 

「絶対ツッコまれるぞ。まぁ、お前が良いっていうなら、いいけどさ……」

 

「大丈夫です、カッコイイですから!」

 

「ゆんゆん、お前、そう言えば俺がなんでも言う事聞くと思ってるな!?」

 

 そんな事をぶつくさ言うカズマさんの髪型を私は整え、そして、お互いをチェックしてから私の実家へと出発しました。

 

「カズマさん、入りますよ?」

 

「…………」

 

 カチコチに緊張しているカズマさんは、無言で私の後ろについてきます。そして、使用人の方に案内され、居間へと赴きました。居間には、仏頂面で座るお父さんと、満面の笑みを浮かべているお母さんが並んで座っていました。

 

「お父さん、お母さん、この方があの、カズマさんです……」

 

「ゆ、ゆんゆんさんとお付き合いさせて頂いているサトウカズマと申します。えー本日は……」

 

 それからは、手土産を渡したり、軽い雑談をしたりして、場を和ませました。いつもはハイテンションなお父さんが、やけに静かなのが気になりました。そして、いよいよ本題を切り出す事にしました。

 

「ゆんゆんさんのお父様、お母様、絶対に幸せにして見せます! だから、ゆんゆんさんと結婚させてください!」

 

お母さんは、笑みを更に深くし、お父さんは……

 

 

 

 

 

 

 

 

「娘は嫁にやらあああああああん!」

 

 そう怒声を上げました。あ、あれ? おかしいですね。昨日は大泣きして喜んでいたのに……!

 

 どうしましょう、反対なら、いっその事、駆け落ちしましょうか。と、そんな風に考えていた時、お父さんは、怒り顔から一転して、満面の笑みになり……

 

 

 

 

 

「このセリフ、一回言ってみたかったんだあああああああああっ!?」

 

「おいコラ! ゆんゆん、親父さんにヘッドロックはやめて差し上げろ!」

 

 はっ!? つい、無意識のうちに目の前のバカを攻撃してしまいました。私は、強い肘鉄で、とどめを刺した後、席に戻りました。

 

「で、お父さん、どうなの? 結婚の許可はしてくれるの?」

 

「いたたたた……それについてだが、カズマ君」

 

「は、はい、なんでしょうか?」

 

「娘を幸せにしてやってくれ! というか、貰ってくれ! この娘はとても器量もいいぞ! 私は、娘が里を出た時、このままだと、クズみたいな男に、金と体を貢いだ挙句、子供を身ごもり、男に捨てられ、一人寂しく紅魔の里に帰ってくるんじゃないかと、いつも心配していて……」

 

「ブッコロ!」

 

「お、落ち着けゆんゆん!」

 

 アホ事を言うお父さんを、ぶっ飛ばそうとした所をカズマさんに止められました。そして、その後は、職業の話や、今後についてを話し合いました。事前に、スゴ腕冒険者である事、孫の代まで余裕で遊んで暮らせる総資産を、持っている事を伝えていたため、話はスムーズに終わりました。

 

「さて、カズマ君、ゆんゆんの夫になるという事は族長になる、もしくは補佐する事も意味している。これを君に渡そう」

 

そう言って、お父さんは、カズマさんに、何かの台帳のようなものを渡しました。

 

「これは……?」

 

「それは住民台帳だ。今、紅魔の里に住んでいる住人の名前が載っている。その住人全員から、署名を集める事ができたら、君を“名誉紅魔族”と認め、娘との婚姻を改めて祝福しよう」

 

「分かりました」

 

 カズマさんが、台帳を受け取りました。それにしても、名誉紅魔族? 初めて聞く名です。里の外からの、婿さんや嫁さんは、少なからずいます。あの方達も、こんな面倒な事をやって来たのでしょうか。

 

「お父さん、こんな制度がこの里にあったんですね……」

 

「いんや、私が昨日作った! カッコイイだろ? 名誉紅魔族! なんか成り上がりしそうなネーミングだよね!」

 

 やっぱり、ぶっ飛ばしましょう、と私が立ち上がった所で再びカズマさんに止められました。

 

「ゆんゆん、君のお義父様の言う通りだ。信頼関係を築くのは、里に馴染む上で大切だ。やってやるさ」

 

「その意気だカズマ君! 住民には、この事について、事前に昨夜伝えてある。色んな、頼まれ事を受けたり、説得をするなりで、署名を集めてみせたまえ!」

 

 こうして、カズマさんはラストミッションとも言える。署名集めを開始する事になりました。私は手伝う事を禁止されています。カズマさんの力が試される時でしょう。なんだか、とても嫌な予感がしますが……

 そして、お父さんの了承を得た所で、今回は帰る事になりました。そんな時、お母さんが私にこっそり話しかけてきました。

 

「ねぇ、ゆんゆん、彼の事、本当に好き?」

 

「お母さん……うん、私、カズマさんの事、大好き」

 

「そうなの、ならお母さんは、もう何も言わないわ」

 

 どうやら、お母さんも祝福してくれるようです。私達は、お互い笑顔で挨拶を終える事ができました。私はこの結果に思わず、変な笑いが出そうになります。そうです、これで外堀は埋まりました。後はカズマさんを信じましょう。

 

 

 

 

 

 その後、私は早速署名を集めに行くというカズマさんと別れ、私は、めぐみんと待ち合わせていた喫茶店へと足を運びました。

 

「めぐみん、お待たせ!」

 

「やっと、来ましたか。2分も遅刻するとは、これはもう会計はゆんゆん持ちですね」

 

「2分くらい、いいじゃない! まぁ、会計は別に構わないのだけど……」

 

めぐみんも、お金はあるはずなのに、私から、たかろうとしている所は、変わっていません。その事がちょっと、おかしくて、クスクスと笑ってしまいました。

 

「それで、めぐみん、私に頼みたい事って何? また、近所の子供を泣かしちゃったの?」

 

「私は、近所の悪ガキですかっ!? そうじゃないです!」

 

「それじゃあ、近所の家のガラス割って回ったとか?」

 

「この私をチンピラ扱いとは、いい度胸です。“黒より暗く……!”」

 

「じょ、冗談よめぐみん! ここで自爆はやめてぇ!」

 

 私は、すぐさま、めぐみんを取り押さえて、詠唱を止めました。短気な所も相変わらずです。そして、めぐみんから、杖を奪った所で、彼女は私を睨むように見て来ました。

 

「頼みたい事の前に、聞きたい事があります」

 

「なんですか?」

 

 

 

 

 

「カズマと何があったか、聞こうじゃないか!」

 

「うぐ……!」

 

 それは、厳しい質問です。めぐみんは、今までにないくらい、敵意の満ちた視線でこちらを睨んできます。もう、こうなったら、今度こそ覚悟を決めましょう。うう、胃がキリキリしてきました。

 

「めぐみん、私カズマさんと、け、けけけけ!」

 

「けけけ?」

 

 

 

 

 

 

「カズマさんって結構いい男だよね!」

 

 ああっ! またしてもヘタれてしまいました。でも仕方ないんです。今も胃がギューギュー締め付けられる感覚がしますし、これを最後に、めぐみんとの関係も壊れてしまうかもしれません。というか、今気づきましたが、私って、恋愛面でパーティを崩壊させる、“パーティクラッシャー”そのものじゃないですか!

 

「ゆんゆん、カズマは良い男なんかじゃありませんよ」

 

「え?」

 

 めぐみんが、らしからぬ事を言いました。私、惚気話に何度もつき合わされた事があるのですが……

 

「カズマは最低な男です。大金を得たら自堕落に過ごしますし、女性に対してはセクハラばかりします。それこそ、建前さえあれば、最後までヤろうとする、スケベ男です」

 

「それは、まぁ、そうですね……」

 

 カズマさん、このめぐみんの言葉を否定できません。やっぱり、カズマさんって最低ですよね。

 

「ゆんゆん、カズマは最低の鬼畜男です。下手に関わらない方が、身の為ですよ。それこそ、ゆんゆんみたいな。物知らずの田舎娘なんて、金を奪われ、体を嬲られ、捨てられるのがオチです」

 

「…………」

 

 なんだか、腹が立ってきました。カズマさんは、確かに、最低の鬼畜男です。でも、それだけじゃない。困っている人は、口では嫌がりながらも、体を張って助けますし、私に、様々な楽しさや、感動を経験をさせてくれました。そして、何より、約束はきちんと守る人なんです。私と運命を共にしてくれたのが、その証拠です。

 

「めぐみん、私がカズマさんといると何か不都合な事でもあるの? 私は、カズマさんを、それでも魅力的な男性だと思うから、関係を断つ事なんてしません!」

 

「っ……!」

 

 めぐみんが苦虫を噛み潰したような顔になりました。そんな顔で睨まないでください。落ち込んでしまうじゃないですか。

 

「ゆんゆん、もう一つ質問です」

 

「なんですか?」

 

「なんで、カズマのマントを羽織っているのですか?」

 

「ああ、これですか」

 

 私は、カズマさんから貰い受けたマントを優しく撫でました。私が里に来たとき、しばらくめぐみんに睨まれていた理由はこれですか。

 

「カズマさんに、貰ったの」

 

「本当にそれだけですか?」

 

「うん、カズマさん、マントを新調したでしょ? そのお古を貰っただけだよ」

 

 別に嘘は言っていません。それに疚しい所もありません。これは、カズマさんから貰った、それだけです。めぐみんはついに、無表情になってしまいました。ふふっ、怖いです。

 

「ゆんゆん、もう一度聞きます。カズマとはどういう関係なんですか?」

 

 

 

 

 

 

「別に、めぐみんには関係ない事でしょ?」

 

「っ……!」

 

めぐみんが、テーブルに手を叩きつけました。周りの人が、こちらを見ていますよ。

 

「今日は、もういいです。頼み事なんて、建前ですし!」

 

「ちょっと、めぐみん! 意地悪言ったのは謝るから、そんなに怒らないでよ!」

 

「今は1人にしてください!」

 

 そう言って、めぐみんは逃げるように去ってしまいました。どうやら、完全に怒らせてしまったようです。私も、大人げない事しましたね。でも、もうカズマさんは私の男なんです。そうです、カズマさんは、私を選んだんです。めぐみん達3人、そしてこの国の王女よりも、この私を……!

 

「ごめんね、ごめんねめぐみん……」

 

 私は謝罪の言葉を口にしました。だって、私のせいで、めぐみんは辛い目に会っているのですから。でも、何故でしょうか。自然と口角が吊り上がってしまいます。

 

「ごめんね……ごめんね……!」

 

 

 

 

気が付けば、私はくつくつとした笑い声を上げていました。

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 そして、今夜も私はカズマさんの宿に来ていました。もちろん、お互いの愛を確かめ合うためです。

 

「あう……カズマさん、好きです、大好きです!」

 

「おう、俺もだよ」

 

 私は耳元で囁かれるその声に、脳が震えるのを感じました。そうです、カズマさんはもう、めぐみんではなくて、私の男なんです。

 

「それじゃ、挿れるんだ、ゆんゆん」

 

「はい……ああっ!」

 

「おふっ!? ゆんゆんのアソコは、いつもキツキツだな」

 

 私は、カズマさんの反り立つ性器に腰を降ろしました。カズマさん曰く、座位という体位で、私の一番好きな体位です。

 

「あう……ああ……んぅ……」

 

「うんうん、その自然な喘ぎ声もポイント高いぞ!」

 

 カズマさんは、腕を組んで、うんうんと頷いていました。私はそんなカズマさんを見ながら、ゆっくりと腰を動かしました。そして、膣内の肉棒がビクビクと脈動し、私の膣内を刺激します。なんだか、じわじわとした快感が、私を包み込みました。

 

「ゆんゆん、お前の膣も、俺がたっぷりと時間をかけて開発してやる。だから、無理に奥まで咥えこもうとするな、ゆっくり、お前の気持ちがいいように動け」

 

「はい、カズマさん……うぁ……んぅ……ふぁ……」

 

 じわじわとした快感を堪能していると、カズマさんが私を抱きしめてきました。私の乳房が、カズマさんの固い胸板で押しつぶされます。乳首も擦れて、気持ちいい……

 

「カズマさんんんっ! んむぅ……」

 

 唇を塞がれてしまいました。加えて、右手の指が私のお尻に侵入してきました。ダメです! そこは……そこは……!

 

「んんんんっ!? んぅ……あみゅ……むぅ……!」

 

「んはっ! ゆんゆん、お尻に入れた途端、反応が良くなったぞ、どうした?」

 

「そんなの、分かっているでしょう……あう……!」

 

「よし、じゃあ、お前の好きな奴をやってやる! あむっ!」

 

「ひゃああああっ!? ううう……それ……大好きです……!」

 

 カズマさんが、私の首筋を荒々しく吸っています。そうです、これです。これをされると、私がカズマさんの物であると、証明されているようで、たまらなく好きなんです……!

 

「あっ……んぁ……あぅ……やぁ……!」

 

「おおう!? 膣内が凄く痙攣して、締まってるぞ! イッたのか?」

 

「んぅ……はい……やんっ……わかんないです……!」

 

「そうかそうか、膣内イキにはまだはやいし、だとすると首か……気持ちよかったか?」

 

「はい……」

 

 私は、そう答えてから、カズマさんにを強く抱きしめました。そして、私もカズマさんの首筋にかぶりつくように、吸い付きます。行為で火照った首筋はとても熱く、そして、汗の味がしました。その塩辛い味と、カズマさんの汗の匂いで、なんだか、体がぼーっとしてきました。

 

「ゆんゆん、俺もそろそろ限界だ。少し動くぞ?」

 

「カズマさんの好きにしてください……」

 

「よし、調教開始と行きましょうか」

 

 そういうと、カズマさんの性器が、私の奥深くまで侵入してきました。少しだけ痛いです。

 

「あう……!」

 

「よし、頑張ったな。リラックスしろよ……そらっ!」

 

「んぅ……ああっ……やぁ……!」

 

 カズマさんが、私の奥で性器を震わせるように動かしました。少しの痛みと、奥を撫でられる快感が合わさり妙な感じです。でもカズマさんが、開いた手で、私の頭を撫でてくれています。それが、たまらなく気持ちよくて、安心できる。

 

「おふっ! 出るぞ……大量に射精してやるからな……!」

 

「はい……んんっ……あひゅ……あぅ……!」

 

「だから、なんで足でホールドするんだお前は! そらっ!」

 

「わあっ!?」

 

 私は、座位から一転、押し倒されて、正常位になりました。そして、カズマさんが、私の両足を、腕で押し開きます。

 

「この痴女がっ! あっ……くっ……いくっ……う゛っ!」

 

「ああああっ……!」

 

 カズマさんが、性器を引き抜き、私のお腹で欲望を爆発させました。白い白濁が、私のお腹だけでなく、胸にまで飛び散りました。

 

「ふいーっ! スッキリ、スッキリ! って、おおう!?」

 

「あむ……じゅるっ……!」

 

 私は、カズマさんの性器を口でお掃除しました。これも、カズマさんに教え込まれて、しっかり身についてしまいました。

 

「うん、気持ちよかったぞ、ゆんゆん」

 

「はい、私も嬉しいです!」

 

 こうして、行為を終えた私達は、お互い体を拭き、身を清めました。ここは、お風呂がないのが不便ですね。

 そして、昨日と同じく暗闇の中、カズマさんにおんぶされて、帰宅しました。

 

「ただいま!」

 

「あら、お帰りなさい」

 

 家に帰ると、お母さんが出迎えてくれました。弟たちは、もう寝ている時間です。お父さんは、お風呂でしょうか?

 

「ゆんゆん、あなた、何だか、艶っぽいわね」

 

「ええ!? 急に何を言うの、お母さん!?」

 

 まさか、さっきまで、カズマさんとエッチしてたなんて言えません。ここはごまかして……

 

「ああ、私、孫は早く見たいわ。頑張りなさい!」

 

「あひゅ!?」

 

 お母さんに、肩をポンポン叩かれました。何故、ばれたのでしょうか!? きちんと体も拭いたし……

 

「ゆんゆん、あなたから、濃厚な雄の匂いがするわ。お風呂入ってきなさい」

 

「いっ、行ってきます!」

 

 親に情事がバレた! 死にそうなくらい恥ずかしいです! 今度から、絶対、銭湯行ってから帰りましょう!

 

 

 

あ、でも、カズマさんの濃厚な匂いを堪能しながら就寝するのも、ありですね……

 

 

 

 

「おおう!? 娘よ! お父さんのお着替えシーンを覗くなんて……!?」

 

「“カースド・ライトニング!”」

 

「のおおおおおおおおおっ!?」

 

 とにかく、カズマさんが署名を集め終えるまでは、あまり周囲にバレるような事は控えた方がいいですね。

里では噂が広まるのが速いですし、

 

 

 

カズマさん、頑張ってください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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