「あ゛~腰いてぇ……」
そんな事を呟きながら、俺は自室のベッドへと倒れ込む。今日はクエストに行かずゆんゆんと部屋で遊び、後半は彼女をひたすら抱きまくったのだ。随分と派手にやったせいで、俺の腰が悲鳴をあげている。まぁ、一日寝れば、それも治るだろう。そう考えて、そのまま気持ちよく寝ようとした時、俺の枕元に手紙が置いてあるのに気が付いた。何気なくそれを開き、中身を見る。便箋には綺麗な文字で一言書かれていた
「明後日の午後、エリス教会に来てください……か……」
俺は手紙を見ながら、差出人であろう人物を思い浮かべる。名前は書かれていないが、これは恐らくエリス様からのものだろう。あの人もなかなか可愛い事するんだなぁと考えながら、俺は目蓋を閉じた。そういえば、エリス様とは最近ご無沙汰だな……
翌日、俺はいつもの喫茶店でゆんゆんと食事をしていた。彼女は喫茶店の料理を食べては、何やらふむふむと頷いている。俺はそんなゆんゆんを見ながら、昨夜の手紙の事を彼女に伝える事にした。
「ゆんゆん、明日の午後はちょっと用事があってな。明日はクエストとかに行けないが、いいか?」
「もちろん、構いませんよ。ですが、そのかわりに明後日の予定は私が決めていいですか?」
「いいぞ。どっか行きたい所でもあるのか?」
「はい! 私、ピクニックに行きたいんです!」
ニコニコと微笑みながら、可愛い事を言うゆんゆんに俺は思わず顔が緩んでしまう。ピクニックなんて、随分と安上がりな子だ。
「カズマさん、私は今日で料理教室卒業なんです。そして、2ヵ月間お世話になった料理の先生から、私は料理の才能があるって言われたんですよ」
「ほーん、やるじゃないか」
「だから、お弁当を私に任せてください! 私の料理、お弁当をカズマさんに食べて欲しいんです!」
「俺も期待してるぞ! 言っておくが俺はマズイと思ったら、ハッキリ言うタイプだからな。覚悟しろよ?」
「絶対に美味しいって言わせて見せます!」
ゆんゆんの料理教室の先生が言った事は、単なるリップサービスかもしれない。でも、彼女が作るお弁当はきっと美味いだろう。ゆんゆんの料理の腕は以前から人並み以上であったし、何より俺を思って作ってくれたものが不味いはずがない。というかコイツと食えばなんでも上手く感じてしまうので、俺の味覚は当てにならないかもしれない。
「カズマさん、約束ですよ?」
「分かったよ! 約束だ!」
そして、お互い笑いあって今日は解散となった。ゆんゆんは料理教室の最終試練とやらに挑むらしい。俺はゆんゆんを見送った後、酒とつまみを買って屋敷へと帰りつく。ただいまの挨拶に答えたのは1人だけだ。
「今日はお早いお帰りですね、カズマ」
「まあな。めぐみんは何やってんだ? またお菓子作り?」
「やろうとしてた所です。でも、カズマが帰ってきたなら、話は別です」
めぐみんはそう言うと、エプロンを外して、いつものトンガリ帽子をかぶる。そして、愛用の杖を持って俺の隣に並んだ。
「カズマ、爆裂行きましょう」
「やっぱそれか」
「行きましょう?」
「わかったよ……」
それから、俺は再び屋敷を出る。めぐみんはごく自然に俺の腕を取る。腕に当たるふにふにとした感触は実にいい。そのふにふにを堪能しながら、俺は爆裂ご用達の森へと歩く。道中は他愛もない話の一つとして、めぐみんは料理における匂い消しについて、やけに熱心に聞いて来た。今度は魚料理でも作る気なのだろうか。
「おっと、ついたぞめぐみん」
「それじゃあカズマ、今日も採点お願いしますね?」
「へいへい」
めぐみんが聞き慣れた爆裂魔法の詠唱を始める。俺は地面に座り込み、雑草をむしりながらその様子を眺める。爆裂魔法を唱えるめぐみんの姿は非常に嬉しそうであり、彼女がどれだけこの魔法を愛しているかが、自然と伝わってくる。そして、詠唱と共に荒ぶる魔力の余波がビリビリと伝わってきた。
「我が究極最強魔法を喰らうがいい! “エクスプロージョン!”」
「うぉ……!」
爆裂魔法が標的の大岩を一瞬で消滅させる。相変わらずの威力に俺は少し身震いした。これを喰らったら、神や悪魔も即死するんじゃないかという気もする。その後、めぐみんは仰向けに崩れ落ちた。
「やっぱすげぇなお前は! でも、今日は72点!」
「ふむ、何故ですか?」
「なんか、いつもより魔力の圧縮が足りてないな。それに爆発音も背骨に来るズンとした大きさもなく物足りない。めぐみん、体調が悪かったりするのか?」
「流石はカズマです。最近ちょっと貧血気味でして……」
めぐみんが嬉しそうな顔を浮かべているが、言われてみればいつもより顔色が青白い。最近は活動的だが、屋敷に引きこもりがちな所は変わっていない。ちょっと生活改善が必要かもな。
「今日から、鉄分が多く取れる食事を作ってやろうか?」
「それは魅力的です。お礼に私も特製シリーズをカズマに作ってあげます」
「アレか。というか、あのシリーズはなんだか体に良さそうだぞ。めぐみんも食べろよ」
「いえ、私は遠慮しておきます」
めぐみんは前回と同じような事を言ってそっぽを向いた。俺はそんな彼女を抱き起し、おんぶする。めぐみんは素直に俺に手を回し、体を密着させてきた。
「じゃあ、爆裂に付き合った報酬貰おうかな! オラ!」
「んっ……やっぱりカズマは最低です」
俺は抵抗できないめぐみんのお尻を触りまくる。もうこれも毎回の事だ。彼女が口では嫌がりながらも抵抗はしてこないのだ。
「カズマ、前を触っても構いませんよ?」
「ぶふっ!? また出たか痴女みん!」
随分と過激な発言をしためぐみんに俺は思わず吹いてしまう。もうヤってオッケーと言ってるようなものだが、俺は軽々と手を出すわけにはいかない。ダクネスとアクアに関しては打算的に手をだしたが、めぐみんはゆんゆんの親友だ。今の俺にとって、めぐみんは自力で処理しきれない火薬庫的存在なのである。
もちろん、今すぐにでも押し倒して犯したいのが本音だ。だが、ここで場に流されると後々大変になるのが分かっている。だから慎重になってしまう。
「めぐみん、俺の前で不用意な発言はやめてくれ! 色々とグッチョングッチョンになるぞ!」
「グッチョングッチョンですか?」
「そうだ! グッチョンクッチョンだ!」
俺の発言に対して、めぐみんは俺に更に密着する事で応えた。背中に自己主張の少ないふにふにが押しあたる。そして、耳元でそっと語りかけてきた。
「カズマカズマ」
「なんだ?」
「私がその枷を解き放って見せます」
「へいへい……」
俺はめぐみんの言葉を適当に聞き流した。
後になって考えると、ここがめぐみんを止める最後のチャンスだったかもしれない。
翌日の午後、俺はアクセルの街のエリス教会に来ていた。教会の扉を開けると、荘厳な内装とステンドグラスが俺を出迎える。そして、教会の奥、祭壇の前に人間離れした美貌と美しい銀髪を誇る女神……エリス様がいた。
「やっぱりエリス様だったんですね、あの手紙」
「わかってくださいましたか? それなら私、嬉しいです」
「こんな律儀な事をするのはエリス様くらいですからね。それで俺に用事ですか?」
「はい、突然で申し訳なく思いますが、もう自分が抑えられません。カズマさんに是非お願いしたい事があるんです」
エリス様が、朗らかな笑顔から真剣な表情へと変わった。俺はそんなエリス様の前に立ち、じっくりと彼女の言葉を待つ。なんだか、茶化していい空気ではなかった。そして、エリス様が俺の目を見据えて言葉を口にした。
「私と契約しませんか?」
「契約……ですか?」
「はい」
固まる俺の前に、エリス様が笑顔で迫る。エリス様との契約か。まぁ、悪い事にはならないだろうなぁ。何故なら、エリス様は優しくて思慮深く、結構お茶目なとこもある可愛くて美しい女神だからだ。
「エリス様、契約ってのが俺はよく分からないんですが。いったいどんなものなんですか?」
「深く考えなくていいんです。単純で分かりやすい契約内容ですよ」
「契約……」
「私がカズマさんに契約して欲しい事、それはただ一つです」
そう言ってから、エリス様が俺をそっと抱きしめる。
「私とずっと一緒にいてください」
エリス様は俺の腰を痛いくらいにギュッと抱きしめた。随分と単純明快で可愛らしい約束だ。俺はエリス様を抱きしめ返す。女神特有の癒しオーラと安心できるいい匂いが鼻孔をくすぐる。
「俺はエリス様とずっと一緒にいますよ」
「あ……!」
「でも、今すぐに契約はできません」
「え?」
俺の言葉にエリス様は驚きの声を上げる。そして、彼女の体がぶるぶると震えだすのを感じ取った。
「なぜ契約してくれないんですか?」
「あー本心としては契約しちゃってもいいんですよ。でも、とある奴から安易に契約するなって忠告を受けてましてね。それに、それくらいの約束なら契約しなくても……」
俺は言葉が続かなかった。エリス様は俺から手を放し、床に崩れ落ちるように座り込む。彼女の両目からは大粒の涙が溢れ出ていた。
「どうせまたアクア先輩でしょ……?」
「エ、エリス様!?」
「どうして……どうしてアクア先輩は私の邪魔ばっかり……!」
どうやら、エリス様は俺への忠告相手がアクアだと誤解しているようだ。でも、実は悪魔から忠告されましたなんて言えない。俺は彼女の背中に回り、震える体を再び抱きしめた。
「エリス様、別に俺は意地悪を言っているんじゃないです。むしろ俺の方が不安です。なんであなたは俺にこんなに良くしてくれるんですか? かなり外道な事やってますし、いつか愛想を尽かされるじゃないかと俺はいつも思ってますよ?」
「そんなの決まってます。私はカズマさんの事が好きだからです」
「うぐっ!?」
やはり、直球告白は胸にくる。言葉を詰まらせる俺に、エリス様が向き直る。エリス様の顔に涙はすでになく、小悪魔めいた微笑を浮かべていた。
「エリス様、俺にはゆんゆんが……!」
「そんなの知りません。私はカズマさんが好きです。例え、あなたが私を嫌いといっても、私はカズマさんの事を好きで居続けます」
「うっ……」
「カズマさん、あなたを愛しています」
「うぉ……」
ダメだ! こんな事言われたら嬉しくて死にそうになってしまう。さっきから俺の心はグラつきまくりだ。でも、少し納得いかない。本当になんで俺みたいなクズに、エリス様は好意を抱いてくれるのだろうか。
「エリス様、なんで俺みたいなクズが好きなんですか? もしかして俺がイケメンすぎて……!」
「カズマさんがイケメンなんて思った事ありません」
「ひでぇ! というか、前にもおんなじ事言われたなアイツに……」
「今は他の女の事なんて考えないでください! えいっ!」
「おわっ!?」
エリス様は俺の胸をトンっと押す。俺は床に仰向けに倒れ込み、エリス様はそんな俺の腹の上に腰を降ろす。
「カズマさん、あなたは私にとっての勇者様なんです。長い間この世界を混沌に陥れた原因を僅か数年で取り除き、平和を実現させた。あなたの事をずっと見守ってた私が、その光景を見て心動かされないわけありません」
「エリス様、それは俺だけじゃなくて……」
「いえ、あなたがいなければ実現できなかった事です。癖のあるパーティを統率し、思いもよらない方法で敵を打倒していく。それがあなたの力であり、魅力です。もっと自信を持ってください」
「エリス様……」
俺の頬をエリス様が優しく撫でる。俺は目を細めながらそれを受け入れる。エリス様に認められて悪い思いを抱くはずないしな。ああ、なんだかとっても癒される……
「もちろん、あなたの人となりも好きです。なんだかんだ文句は言うけどすっごくお人好しな事、変な所で律儀な事、自分の命や財産すら仲間のために全て投げ出す事。そして、クリスである時の私と小さな冒険をしたり、他愛もないお話に付き合ってくれた。それが私にとってはとても大切で嬉しかったんです。あなたの事をずっと見ていた私には、全部分かっちゃいます。あなたこそ私と永遠を共にする運命の人なんだって……んぅ……!」
「むぐ……!?」
エリス様は仰向けの俺に倒れ込むように体を重ね、キスをしてくる。静かに唇を吸う柔らかくて甘いキスだ。俺はされるがままで、その接吻を受け入れる。
「んぁ……! カズマさんもう一度言いますね?」
「ひゃ、ひゃい!」
「カズマさん、あなたが好きです」
「あう……!」
エリス様の告白に俺の脳と心が揺さぶられる。これはダメだ。反則、反則でしょうエリス様! あなたにこんな事言われて落ちない男なんているわけがない!
「エ、エリス様! 俺は他の女の子に手を出しまくった外道でして……!」
「知ってます。それでも好きです。それにあなたは悪くありません。あなたを誘惑する女の方がいけないんです」
「俺にはゆんゆんが……」
「分かってます。今さらあなた達の仲を引き裂くつもりはありません。でも、私もゆんゆんさんと同じくらい愛してください!」
「エリス様……」
自分自身が嫌になる。俺にはゆんゆんがいる。それなのに、エリス様にはっきりと断りを入れる事ができない。そして、はやくも今後の事をシミュレートしている自分に腹が立つ。
「私は二番でもいいんです。“今は”それでいいんです。だからカズマさん、私を愛してください。奴隷でも、物扱いでも、肉便器扱いでも構いません! 私とずっと一緒にいてください……!」
「…………」
俺は自分の上で涙を浮かべるエリス様を抱きしめる。敬愛し、頼りにしてきた女神様だが、今の彼女の体は酷く弱々しい。
「エリス様、さっき言ったように今は契約できません。でも約束します」
「約束……?」
「私はあなたを見捨てませんし、できるだけ一緒にいてあげます。そして、もし俺になんの憂いもなくなった時は真っ先にあなたと契約します」
エリス様は不安そうな顔で俺を覗きこむ。俺はエリス様を安心させるように、頭と綺麗な銀髪を撫でた。
「カズマさん、憂いがなくなった時って具体的にはいつ頃なんですか?」
「う……それは……!」
「適当な事を言ってごまかそうとしましたね?」
「ぐっ……すいませんすいません!」
今度は俺の頭をエリス様が撫でる。ふと、彼女の顔を見上げると半目でこちらをじっと見つめていた。
「それじゃあ私とも約束してください。憂いも何もない時……あなたが天寿を全うした時に私と契約してください」
「天寿を全うした時って……エリス様、それでいいんですか?」
「ええ、私は構いません。あなたと契約できるなら、私はいつまでも、あなたの事を待ち続けます」
「エリス様……」
ようやく大人と言える年齢になったのに、今から死後の事を考えるなんて、おかしな事だ。でも、例え死んだとしても俺の自我を保てるというのは結構魅力的だったりもする。まぁ死んだ時の事なんて知るはずがない。もしかしたら老衰で死んだ場合はすべてに満足し、無に還る選択肢もありかも知れない。まぁ、死んだとしてもこんなに可愛い女神様が待っていてくれる。それだけでなんだか救われた気分だ。
「カズマさん、さすがの私も約束を破る人は嫌いになっちゃいますよ?」
「破らないよう努力しますよ」
「絶対に守るんじゃなくて、努力なんですね」
クスクスと笑顔を浮かべるエリス様から俺は目を背ける。俺は自分が信用できない。だから、絶対に約束を破らないなんて言えないのだ。
「カズマさん、今はその約束で十分です」
「ほっ……これで一安心……」
「カズマさん」
「はいなんでしょうか!」
「約束を破ったら、許しませんよ」
「うっす! 肝に命じておきます!」
とりあえず、エリス様は納得してくれたようだ。それにしても契約か。バニルの忠告があったから、つい躊躇してしまったが、別に契約しても良かったのではないだろうか。彼女に悪意があるはずないのだから。ふーむ今度じっくりと考えて……
「それにしてもカズマさん」
「どうしました、エリス様?」
「私のお尻に固い物が当たってます」
「あ……」
これは仕方ない事だ。だってあんなキスと抱擁をされたら、勃起するに決まってる。これは男としての当然の生理現象であり……!
「カズマさん、里での出来事の後、私を一回も呼んでくれませんでしたね」
「エリス様、別にあなたが嫌いとかそういうわけじゃないんです。さすがに私用であなたに降臨してもらうのは恐れおおくてできませんよ!」
「私は構わないのですが、カズマさんはそう思っていたんですか……」
エリス様が俺の勃起した逸物を、ズボンの上から優しく手で撫でる。俺はそのじんわりとした快感に思わず体を震わせる。
「それなら、今度からはカズマさんが私の所へ来てください。いつでも、どんなときでも、あなたとの時間を最優先にします。それに、あの場所はは誰にも見られず気づかれない所です。あなたの欲望を私に容赦なくぶつけてください」
「凄い事言いますね、エリス様……」
しかし、魅力的すぎる提案だ。バレるんじゃないかというスリルの中でダクネスを犯すのも中々良いが、あの神の部屋で思いっきりエリス様にやりたい放題するのも凄く良い。何より、バレないというのはデカイな。うん……興奮してきた!
「それじゃあ今度からそうします。覚悟してくださいね?」
「待ってますよカズマさん。でも、今日はここで構いませんよね?」
「ちょ……エリス様!」
エリス様はそのまま俺のズボンを脱がしていく。俺の反り立つペニスが露わになった。もちろん抵抗なんてしなかった。仕方ないね。
「エリス様、エリス教会でヤるのは流石にマズくないですか?」
「いいんです、私が許可します!」
「そ、そうッスか……」
祭られている女神様の許可が出てしまった。何より俺の理性も限界にきている。もう流されても仕方ないだろう。俺の逸物も色々と限界だ。
そして、エリス様は教会に設置された祭壇の上に腰かけ、ドレスの裾をゆっくりとめくり上げる。開脚された両足と艶めかしい太ももに、すでに濡れに濡れているショーツが俺の目に入った。
「カズマさん、私自身があなたへの供物です。存分に味わってくださいね?」
もちろん俺の理性はブチ切れた。すぐさま起き上がり、挑発的な仕草を浮かべるエリス様にダイブする。引きちぎるようにショーツを剥ぎ取ると、準備満タンで濡れ濡れの秘所が露わになる。
「エリス様って本当にエッチな女神ですね」
「あなただけですよ。こんな事になるのは……」
「嬉しい事言ってくれますね! オラァ!」
「あぐっ……! カズマさんの固いのが私に……!」
俺は準備完了のエリス様の秘所へ己のペニスを一気に根本まで突き入れる。相変わらずの容赦ない締め付けに、俺は早くも絶頂しそうになるのを我慢する。
「エリス様、気持ちいいですよ。動いていいですか?」
「カズマさん、私はあなたのものです! 好きなようにしてください!」
「エリス様……!」
俺は一気に腰を押し込もうとして……!
「ん? なんか隣の部屋から何か大きな音がしませんでした?」
「カズマさん、私が人払いと進入禁止の結界を張っています。恐らく、鼠か、この教会によく足を運ぶ猫ちゃんでしょう」
「なんだ、動物か……」
まぁ、エリス様も人に見られるのは望んでないはずだ。多分、小動物だろう。というか、水を差されて若干イラっときた。
「カズマさん、私達の愛の営みを“猫ちゃん”に見せてあげましょう」
「エリス様……あの部屋に移動しますか?」
「いえ、扉の方を意識しながら私を愛してくれれば十分です。例え猫ちゃんと言えども、見られているんじゃないかっていう気分の中こうするのは、なんだか興奮しませんか?」
「まったく、やっぱエリス様はエッチな女神ですね! それじゃあ……!」
俺は挿入したまま、エリス様の両足を持って立ち上がる。そうするとエリス様は振り落とされないようにと、自然に俺の首に手を回してきた。
「カズマさん、なんだか恥ずかしい恰好ですね……」
「エリス様、これは駅弁っていう体位です。これ、結構疲れるんですよ?」
「カズマさん、それは私が重いと……あうっ!?」
「そんなわけないでしょう! これでガンガンいかせてもらいますからね!」
そういって、俺は駅弁スタイルを維持しながら、隣の部屋、司祭室の扉の前に移動した。
「エリス様、いきますよ?」
「はい、カズマさん。私を思いっきり犯して……愛してください……!」
「るあああああああああああっ!」
「ひゃあああああああああっ! カズマさんカズマさん!」
俺は遠慮なくエリス様を突き上げ、ガンガンと腰を振る。エリス様の膣は出入りするたびにペニスを締め付け、柔らかな感触とザラついた感触が亀頭を撫でていく。改めて味わって気付いたが、彼女は名器だったようだ。さすがは幸運の女神!
「やぁっ! んぁっ! 気持ちいいっ! 気持ちいいですカズマさんっ! あうっ……やああああああっ!?」
「ちょ、エリス様! 早速膣イキですか! まったく……せいっ!」
「あああっ……! あううううっ……ひゃあん……カズマさん、もっと私を感じてください……いあああああっ!?」
「おっほ!? エリス様敏感すぎですよ!」
エリス様を一突きするたびに多量の愛液が飛び散る。結合部から俺の太ももは、エリス様のお汁で早くもビショ濡れだ。しかも、礼拝堂の床には愛液やら潮、聖水やらで水たまりが形成されている。くそ、恥ずかしがるエリス様の前でこの水たまりに吸い付きたい!
「やあ……あう……んぅ……カズマさん……私もちょっとやってみたい事があるんです……! ひゃあうっ!」
「うっ……くっ……! どうぞ、なんでもやってください!」
「それなら……!」
エリス様が俺の両肩に手を回し、俺に最大限密着する。そして、彼女は俺の首筋に思いっきり噛みついてきた。うぐっ! これは、気持ちが昂った時にゆんゆんがやってくるアレと同じだ。どうも彼女には噛み癖がついてしまった。まぁ、可愛いから許すけど。
「んぐっ! んんっ……んっ!? んふふっ……んみゅっ!」
「いだだだだっ!? エリス様もそれやるんですか……!」
「んぁっ!? ごめんなさい、痛かったですか……!?」
エリス様は心配そうな声をかけながらも、表情は妖艶な笑みを浮かべている。やはり彼女はいけない女神様だ。
「いいですよ遠慮なくやっちゃってください……って隣の部屋からデカイ音がなりましたよ!?」
「大丈夫、猫ちゃんです! だからもっと私達の姿を……!」
「オラアアアアアアアアアアアアアアッ!」
「ひゃうううううううううっ!? 激しいっ! カズマさん激しいですぅ……!」
俺は嬌声を上げるエリス様を突きまくる。実はそろそろ足と腰がキツクなってきた。エリス様も満足しているようだし、俺もそろそろ絶頂させてもらおう。俺は、彼女の腰をペニスに叩きつけるように手と腰を動かした。
「くっ……ぐっ……そりゃっ……せいっ……!」
「あぐっ……んぁ……ひぎゅっ……いくぅ……あううううううううううっ!?」
「あああああっ!? そんな膣を痙攣させると、俺……俺……!」
「出して! 出してくださいカズマさん! 私の膣内に……ひゃあああっ!」
立ち昇る射精感を前に俺は迷う。このまま膣内に出してしまおうかと。だが、俺も覚悟を決める。俺の子種はゆんゆんを最初に孕ませる。だから、ここで出しても妊娠しない! そんな意味不明な理論が思い浮かび、膣内射精を選択する事にした。
「オラァ! 幸運の女神様と勝負だ! う゛っ!」
「あああああっ!? 出てます……カズマさんのが私の膣内でビュクビュク暴れてますぅ……」
結局、俺は駅弁スタイルで彼女の最奥に射精してしまった。もうこうなったら俺の運に賭けるしかない。ついでに、膣内射精解禁だ! 明日からゆんゆんに毎日中出ししまくってやる! まぁ今までも3回に1回はゆんゆんに中出ししてるんだけどな!
「あぅ……ひゃう……」
「おっと、エリス様、まだ気を持ってくださいね?」
俺は彼女に挿入したまま、再び祭壇へ移動する。そして、彼女を祭壇の上に乗せ、正常位へと移行した。
「カ、カズマさん……? まだやるんですか……?」
「むしろもう終わりですか?」
「いえ! 私はまだ……!」
「セイヤアアアアアアアアアッ!?」
「ああああああっ!? ダメっ! だめだめだめだめええええええっ!」
結局、俺は夕方になるまでエリス様を犯しつくした。彼女の愛液と俺の精液で祭壇が悲惨な事になっている。というか、祭壇の近くのエリス像まで精液が飛び散っている。なんともバチ当たりな光景だ。
「あひゅ……カズマさん、私が片付けをしておきます。今日はありがとうございました……!」
「ちょっと、お礼を言うのは勘弁してください! それより、俺はエリス様の部屋に今後は遠慮なく行きますからね。覚悟してくださいよ?」
「私は喜んでお待ちしていますよ……」
弱々しく微笑むエリス様を俺は優しく撫でる。そして、彼女に付着した精液やらをハンカチで拭きとった。
「それじゃあエリス様、今日はこれで!」
「はい、次はあの部屋で……んっ!」
「おっほ!? まったく……」
頬にキスしてくれたエリス様に手を振り、俺は教会を飛び出した。赤い夕焼けが疲れた体に染み渡る。
今日は気持ちよく眠れそうだ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教会に一人残った女神エリスは扉を前にしてポツリと呟いた。
「カズマさん、憂いがなくなったら私と契約してくれるそうですよ? ふふっ、実はそんな日が早くも来そうな気がするんです」
そして、勢いよく扉を押し開いた。
「ねぇ、“子猫ちゃん”……!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「う……遅くなっちまったなぁ……」
俺はちょっと酔っぱらって、グロッキーな気分になりながら屋敷へと帰りついた。あの後、クリスと出会い彼女に付き合って居酒屋で一杯やってきたのだ。クリス曰く、本体は休眠中だが、こちらの体はまだ元気との事。俺は少しでも一緒に居たいというエリス様のお願いを断れず、さっきまでダラダラ飲んでいたのだ。
「まぁ、みんな寝てるか」
深夜に近い時間帯のため、物音を立てないようにそっと、玄関の扉を開ける。玄関は真っ暗であり、ここから見えるリビングにも灯りはついていない。
「やっぱ寝てるか。俺もさっさと……」
「…………」
「…………」
「おわっ!? ビビらせんなよお前ら!」
俺は思わず驚いて声をあげてしまう。玄関に二人の人物が立っていたのだ。一人は紅い目を怪しく輝かせるめぐみん、もう一人は蒼い目でこちらをジッと見るアクアだった。窓から漏れる僅かな月明かりが、彼女達の無機質な表情を浮かびあがらせる。
「どうしたお前ら?」
俺の呼びかけに彼女達は全く反応しない。そして、しばらく沈黙が流れた後、アクアが俺の胸に飛び込んできた。
「んっ……ん……あっ……いや……」
「アクア?」
いつもはウザイくらい体を擦りつける彼女が、今日は大人しく俺から手を放す。そして、体を大きく震わせながら、後ずさりを始めた。
「いや……いや…そんなの嫌っ! 嫌っ嫌っ嫌なの……! いやああああああああああああああああああっ!」
「アクア!?」
俺の声もむなしく、アクアは俺の前から走り去った。アクアに浮かんでいた表情、アレは今まで見た事ないような絶望の表情だ。なぜあんな顔にっ!?
「おいめぐみん! アクアに何があった!?」
「カズマ、今はそっとしてあげてください」
「でも……!」
「いいから、とにかくリビングに来てください」
無表情で語気を強めるめぐみんに、俺は気圧される。彼女の指示に従い、俺はリビングへ行く。そして、彼女がダイニングの椅子に腰かけたのを見て、俺も彼女の対面に腰かけた。
「カズマ、お聞きしたい事があります」
「な、なんだよ?」
「今日はどこに行っていたのですか?」
「うっ!? アレだよちょっとクリスと飲みに行って遅くなったんだ!」
俺の言葉を聞いても、めぐみんは無表情のままだ。そして、彼女はテーブル越しに、その無表情な顔を近づけてくる
「カズマ、正直に答えてください。今日の午後何をしていましたか?」
「だから、クリスと居酒屋に行ってたんだよ! ていうか、別に俺がどこが何してようがお前らに関係ないんじゃ……」
「嘘つき」
ぽつりと呟かれたその言葉に俺は言葉を返す事ができなかった。めぐみんは変わらぬ無表情、語気も普通だ。それなのに、得体の知れぬ恐怖感で汗がダラダラ流れてくるのを感じた。
「でも、カズマが酔っているのは本当みたいですね。酔い覚ましの薬です。ほら、飲んでください」
「お……おう、すまねぇ……」
めぐみんの表情が呆れたものに変わった。その事に安堵しながら、俺は差し出された粉薬を、用意されていたコップの水を使い、ゴクリと飲んだ。
「めぐみん、悪いが今日は寝させてくれ……」
「ええ、私も疲れました。今日はもう寝ましょう」
「そうか、お休みめぐみん………」
俺はめぐみんにそう言い残してリビングを後にしようとした時、なんだか急に頭がグラグラとしてきた。そして、眠気が強くなってくるのを感じる。何かがおかしい。これは酔いなんてものじゃなくて……
「まったく、カズマは強くなりすぎです。どうやら、睡眠耐性が高くなっているようですね」
「めぐみん……?」
「カズマ、安心してくださいね」
グラグラと揺れる視界の中、めぐみんが立ち上がった。めぐみんは俺の横へ来ると、持っていた杖をギリギリと握りしめた。そして、思いっきり振りかぶった。
「ちょっと眠ってもらうだけですから」
「がぁっ!?」
頭に鈍痛が響く。そして眠気と同時に意識が遠のいていく。これはもう、耐えられない。明滅する意識の中、何故か微笑むゆんゆんの姿が浮かんだ。
「すまねぇゆんゆん……明日のピクニック行けそうにねぇわ……あがっ!?」
「カズマ、お休みなさい……」
カズマさん解体ショーが始まってしまうのか……!?
次回、子猫ちゃん編
ドロドロは次回で一旦区切りがつくそうですよ