爛れた2ヶ月間:アクセル立ち入り禁止エリア編
「今から、私の部屋に来ませんか? そこで大切な話があります」
めぐみんが俺に抱き着きながら、そんな事を言い放った。俺はというと、まさか本番への誘いかという期待と、ゆんゆんをこました事がバレたのか、という不安感が入り混じり、冷や汗を、ダラダラ流す。しかし、そんな俺の気持ちに反して、俺の口は速攻で言葉を返していた。
「喜んで」
気が付いたら、俺達はめぐみんの部屋に来ていた。めぐみんは枕を抱きしめて、こちらをジッと見つめてくる。もしかしなくても、そういう事であろうか。しかし、俺にはゆんゆんが……!
「カズマ、私と一緒に里帰りしませんか?」
「はぁ?」
はいはい、いつもの思わせぶりパターンね。知ってた知ってた。里帰りという事は紅魔の里だろう。まぁ、断る理由はないんだが。
「ちなみに何日くらい」
「2か月です」
「ほーん……って長すぎだろ!」
二か月!? それはいくらなんでも、長すぎでしょう、めぐみんさん。
「普通、里帰りって2週間くらいなもんじゃね?」
「私がアクセルに来てから、紅魔の里に帰ったのは数回しかありませんからね。ここでがっつり休みを取ろうかと」
「お前、毎日ぐうたら休んでるだろ!」
「フッ! カズマ、私は人類の最終兵器です。来るべき日が来るまで、私は動きません」
「そうかい……」
「カズマ、言っときますが、別の目的もあります。最近分かったのですが、両親は私の仕送りに手をつけていないようです。遠慮しているのか、プライドかは知りませんが、こめっこが苦しい生活を続けるのは許せません。私がしっかり、教育してきます」
「なるほどなー」
良い家族じゃないか。ちょっと、俺も地球の家族が恋しくなってきた。結局、コイツみたいな親孝行はできなかったしな。
「で、カズマ、一緒に来ませんか?」
「うーん……」
俺は考え込む。さすがに2ヶ月は長い。しかも、2ヶ月も紅魔の里で何もせず、ふらふらしてたら、里での俺の扱いは、無職、もしくは、めぐみんのヒモであろう。それに、俺の頭の中に、ゆんゆんの顔がチラつく。
「ゆんゆんは誘わないのか?」
「魔王討伐直後に誘いましたが、断られました。いつでも帰れるっていうのと、家に帰ってもする事がないという理由で」
「そうか、そうか……」
ゆんゆんは、行かないのか。なんだか、行く気力が湧かない。ここは無難な妥協案でお茶を濁すか。
「めぐみん、さすがに2ヵ月は長い。だから、ラスト2週間は紅魔の里へ俺も行く。それじゃダメか?」
「むむ、2週間ですか……」
めぐみんは、額に手を当て、うんうん唸りだした。
「ダクネスは、最近屋敷に来てないですよね?」
「そうだな、実家大変らしいし」
「ふむん、それならばいいでしょう! カズマ、2週間は絶対来てくださいね!」
「分かった、分かった」
俺はとりあえず、納得してもらえた事に安堵しながら、めぐみん共々、ベッドに倒れ込んだ。
「カズマ、今日は一緒に寝ましょう?」
「そうすっか」
俺はそう言ってめぐみんを抱きしめる。腕の中にすっぽり収まるめぐみんは、非常に抱き心地が良い。今日も色々あったな。ゆんゆんは、本当に釣りを楽しんでくれていたのだろうか。ああ、眠くなってきた。
「カ、カズマ、そろそろ私達も次の段階へと……」
「…すかー……」
「寝ましたよ、この男!」
翌朝、俺とめぐみんはアクセル中央広場に居た。
「めぐみん、ハンカチは持ったか? 忘れ物は、一人で本当に大丈夫か?」
「お母さんですか、あなたは!」
俺はめぐみんの手荷物をチェックしていく。よし、忘れ物はなさそうだ。
「めぐみん、なんなら、里まで護衛を……」
「大丈夫ですよ。事前に手紙で知らせて、アルカンレティアに迎えに来てもらってますから」
「大丈夫か? 迷わないか? 変な奴にホイホイついていったりしないか?」
「しつこいですね、あなたも!」
そんな時、アルカンレティア行きのテレポート屋の声が響く。もう出発の時間が来たようだ。俺は鞄から包みを一つ取り出し、めぐみんに渡す。
「めぐみん、これ持ってけ。俺のお手製エビ弁当だ」
「あ、朝から作ってた奴ですね……ありがたく頂きましょう」
「素直でよろしい!」
弁当を大事そうに鞄に入れためぐみんは、テレポート屋へ向けて歩き出した。2ヶ月か、なんだか寂しくなってきた。
「めぐみーん! 寂しくなったら、いつでも帰ってこいよー!」
「あなたこそ、寂しくなったら、いつでも来てください」
そんな事を言うめぐみんが、テレポートでここから消えるまで、俺は手を振り続けた。
「カズマさん、またセンチメンタルな日ですか?」
「そんなとこ、めぐみんが里帰りしちゃってなー」
「そういえば、そんな事を以前言ってましたね」
俺とゆんゆんは、のんびりと会話をする。場所はカエル平原中心部の岩の上。今日も、新人冒険者救出クエストを受けていた。
「ゆんゆんは里帰りしなくて良かったのか?」
「私はテレポートがありますからね。実は、夜にこっそり帰ってたりするんです」
「なるほど……」
テレポートは本当に優秀な魔法だ。今度、登録地を増やすためにも旅に出ても、いいかもな。そんな事を考えながら、俺は鞄から2つの包みを取り出し、片方をゆんゆんへと手渡した。
「ほれ、ゆんゆん。昨日のエビを使った弁当だ」
「わあ、ありがとうございます!」
ゆんゆんは、弁当を嬉しそうに受け取る。そして、二人で、いただきますと合掌し、弁当の蓋を開けた。中身は、エビの唐揚げサンドイッチ、エビの素揚げ、エビマヨと正にエビ尽くしだ。ゆんゆんは、キラキラとした目をしながら嬉しそうに、エビ料理を頬張る。俺はそんな、ゆんゆんの姿に、非常に癒された。
「カズマさん、この料理は店で出しても、問題ないくらい美味しいです!」
「当たり前だ。俺は料理スキル持ちだからな。それと、ゆっくり食え、のど詰まらせるぞ?」
「り、料理スキル……まぁ、カズマさんですもんね。もう私、驚いたりしません!」
そう言って食事を再開する、ゆんゆんの艶やかな黒髪を俺は撫でる。髪の触り心地は、今まで会った女性の中でも一番だ。俺に髪を撫でられたゆんゆんは、食事を止め、顔を真っ赤にして、目を瞑る。そして、ゆっくりと俺に顔を近づけて来た。キスしたいのか、コイツは。
「おいゆんゆん。髪にエビの尻尾ついてるぜ?」
「ええ!?」
俺は、ゆんゆんのおさげに、くっついていたエビの尻尾を手で取り、カリッと口に含んだ。そんな俺を見て、ゆんゆんは、更に顔を赤くして俯く。狂った少女漫画みたいな事をして、この反応とは、本当にチョロすぎる。
俯くゆんゆんの顎を掴み、無理矢理顔を上に上げさせる。そして、俺もゆっくりと顔を近づけ……
『ひゃああああ! 誰か助けてええええ!』
「おいゆんゆん、行くぞ!」
「あ……」
「何、悲しそうな顔してんだよ! ゆんゆんもエッチな子になったなぁ!」
「エッチじゃないです!」
二人で騒ぎながら、救出へ向かう。救出は難なく終了し、ギルドへ駆け出しを送り出した。このクエストは、なんだか駆け出し相手に俺TUEEEEEEしてるみたいで、少し気が滅入る。ただ、今回もゆんゆんに隠れてセクハラして分かった事がある。このクエストは、救出に恩を着せれば、“和姦”ができそうである。今度一人で受けるのも、いいかもしれない。
「カズマさん! ギルドにクエストクリアの報告に行きましょう!」
「へいへい」
まぁ、ゆんゆんが俺の隣にいる限り、それは無理そうだ。
「さて、じゃあ洗ってもらおうか!」
「はい……」
ギルドにクエストクリアを報告後、私は宿に連れ込まれた。しかも、今回はいままでより、ワンランク上の宿、お風呂が個室についている宿でした。そして現在、私達はお風呂場にいます。カズマさんは、風呂椅子に腰かけ、堂々とこちらに背を向けています。
「じゃあカズマさん、頭洗いますね?」
「バッチコイ!」
カズマさんの頭に、シャンプーをかけ、洗髪を開始する。カズマさんの茶色がかった黒髪が、私の手の中でうねる。なんだか、私もポカポカした気持ちになってきました。
「どこか、かゆい所はありますか?」
「ゆんゆんは物分かりがいいねー もっと強めでお願いします!」
「はい」
先程より、指の力を強め、ゴシゴシと頭を洗います。鏡越しに、カズマさんが気持ちよさそうに目を閉じているのが分かりました。私は、シャワーでカズマさんの頭を洗い流し、洗髪を終了させます。次は体です。私は、常備されていたスポンジに手を伸ばし……
「分かってるだろ、ゆんゆん。お前の体で洗うんだ」
「……わかりました」
「あ、分かっちゃった? やっぱ、ゆんゆんはエッチだなぁ~」
「エッチじゃないです!」
たまたま、『イナゴでも分かる男の喜ばせ方』なんて本を最近読んだだけです。そうです、私はエッチじゃありません!
そう自分に言い聞かせながら、私は自分の体にボディシャンプーを塗り込んでいく。そして、密かに自慢に思っている胸には、念入りにボディシャンプーをかけました。ここは、めぐみんにも負けません。
「カズマさん、行きますよ?」
「オナシャス!」
何やら、滑舌の悪い声を上げたカズマさんの、背中に私は思いっきり抱き着きました。背中に、私の胸を痛いくらいに押し付け、手をカズマさんの腹筋や太ももに這わせます。
「ん……あぅ! ど、どうですか、カズマさん?」
「あ゛~気持ちいい! もうちょっと強めで」
「はい」
私は更にカズマさんを抱きしめ、体を揺するようにして、カズマさんの体を洗っていく。
「おいゆんゆん! コリコリしたものが背中に当たってるぞ?」
「気のせいです。ん……はぁ……あぁ!」
興奮で頭が真っ白になりながらも、私の手は貪欲にカズマさんを求めました。胸を背中に擦りつけ、手は無意識のうちに、カズマさんの性器へと伸びていました。
「ストップ」
「あ……」
カズマさんが、私の手を止めました。少し自分の快楽を優先しすぎたでしょうか。そう落ち込む私の前に、カズマさんは振り返って仁王立ちしました。
「ゆんゆん、俺のチンポはお前の口で“掃除”するんだ。手は絶対に使うなよ」
「っ……!」
私は気を取り直して、カズマさんの性器に向きあいました。そして、少し震えながら性器に舌を伸ばそうとした時、私は異変に気が付きました。
「カズマさん、これは何ですか……?」
「ただの、チンカスだ」
「ちんっ!?」
そう、カズマさんの性器、主に亀頭の傘と付け根の部分に、白い恥垢がたくさんついていた。ダメです! こんなの不潔すぎます!
「カ、カズマさん! 清潔にするのはマナーですよ!」
「ゆんゆん、昨日言ったろ? 色々と“溜まってる”ってな」
「そんな事言ってもダメです!」
拒絶の言葉を口にする私だが、顔は吸い寄せられるように、カズマさんの性器へ向かう。そして、私はその不潔な性器の匂いクンクンと嗅いだ。臭い! 最悪な臭いです。不快とも言える性器の臭いを、何十倍にも濃縮した雄の臭い。カズマさんの臭い……
何故でしょうか、私の下腹部が痛いくらいに疼きます。
「カズマさん、自分で洗ってください!」
「ゆんゆん、もう一回言うぞ?」
「聞きません! 絶対聞きません!」
「舐めろ」
「……はい」
ズルイです。最低です。そんな事を言われたら、逆らえません。それに、命令に背けば、カズマさんは私の純潔を無理矢理奪うかもしれません。だから、仕方ない、仕方ないんです!
「ん……」
「そうだ、偉いぞゆんゆん」
舌を伸ばす私の頭を、カズマさんは優しく撫でました。本当に、最低です。そして、私の震える舌先が、カズマさんの恥垢を捕らえました。濃厚な雄の臭いが、口と鼻いっぱいに広がります。
「んぁ……カズマさんは不潔です。最低です」
「そう言ってくれるな、お前のために、痒いのを我慢して、溜めこんだんだぞ」
「そんな事、頼んでいません。最低です。こんなチーズみたいに濃厚な恥垢、好きな人なんて、この世にいません」
「ゆんゆんは好きだろ?」
「…………」
私は無言でカズマさんの恥垢を舐めとっていきます。そして、ゆっくりと咀嚼します。舌の上でザラつくそれは、飲みこむ事が中々できません。本当に不潔です。最低です。
「あ……」
「偉いぞゆんゆん。全部舐めとったな」
嫌なはずだったのに、なくなってしまった事を残念に思ってしまいました。私は一体どうしてしまったんでしょうか? そんな時、カズマさんが私の唇に亀頭をあてがいました。
「ゆんゆん、“溜まってるんだ”抜いてくれ」
「ふふっ、分かりました」
私は、綺麗になったカズマさんの性器を深く、咥えこみました。そして、ゆっくりとストロークを開始しました。
「ん……んぅ……」
「いいぞゆんゆん、舌もしっかり使うんだ」
私は、カズマさんの言葉にうなずきます。私は、カズマさんの性器を咥えこみながら、亀頭を搾り取るように舌を這わせました。
「おおう!? ゆんゆん、完璧だ! やっぱり、ゆんゆんはエッチだな!」
「えっふぃふぁ、ふぁいれふ」
「何言ってるか、分からないぞ!」
下卑た笑いを浮かべるカズマさんを、私は上目遣いで睨み付けました。私はエッチじゃないです。例えそうであっても、全部カズマさんのせいです!
私は更に奥深くに、咥えこみ、ストロークも深くしました。カズマさんのくぐもった、そして、気持ちよさそうな声が部屋に響きました。
「ゆんゆん、出る! 出すからな! 全部飲めよ!」
「んぶっ! んぶっ! んぶっ……!」
カズマさんの性器が、私の口内で更に膨張しました。イきそうなんですね。私はもっともっと深くに性器を咥えこみます。私の喉奥を、カズマさんの亀頭がゴツゴツとノックをしました。
「ああ…! くっ…う゛!」
「んぶうううううう……! ん……んぅ……!」
カズマさんの性器が、私の中で爆発しました。勢いよく発射された精液はマグマのように熱く、私の喉を焦がしていきます。そして、喉に引っかかっていた、恥垢も洗い流していきました。
「んぁ……!」
「お~なんつーエロイ光景だ」
私の口から勢いよく性器を引き抜いたカズマさんは、満面の笑みを浮かべていました。性器は私の唾液で、淫靡に光輝き、私の口からは唾液の糸が引いていました。
「偉いぞゆんゆん!」
「……………」
カズマさんが私の頭を撫でます。私はそれを黙って受け止めました。そして、自分自身が少し怖くなりました。私はカズマさんに頭を撫でられたら、何をされても許してしまうんじゃないかと……
その後、放心状態になっていた私を、カズマさんが風呂椅子に座らせました。そして耳元で囁きました。
「ゆんゆんも気持ちよくなるんだ」
「あぅ……」
カズマさんが、以前の特訓の時のように、お尻に指を侵入させて来ました。あれ以来、何度か侵入を許してしまい、今ではカズマさんの指一本を難なく咥えこむように、なってしまいました。私は快感とも、不快感ともいえる、謎の感覚に体をよじらせます。
そして、左手では、私の乳首を転がすように刺激します。先ほどまでの行為で限界まで固くなっていたそれを、カズマさんは揉みほぐしていきます。私の性器から愛液が滴るのを感じました。
最後に、とどめとばかりに、カズマさんが私の首に吸い付きます。私はこの行為が、たまらなく好きなようです。私がカズマさんの物であると、刻み付けられるこの瞬間、とても幸せな気分になってしまいます。
カズマさんは、私に刻印を刻んだ後、首筋を舐め上げる。そして、耳元でそっと囁きました。
「ゆんゆん、イってしまえ」
「え……? あ、ああああ!」
私は半端ではない快感に身を委ねながら、ビクビクと体を痙攣させました。私は遂に絶頂してしまいました。しかも、性器を直接触れられる事なく……
そんな私の両足の太ももを、カズマさんは両手で持ち上げ、私の体を壁へ押し付けてきました。
「んんんんんんんぅー!」
「ひゃああああああ!?」
突然の快感と衝撃に、私は目を白黒させました。そして、上手く動かない頭を何とか動かし、刺激があった場所に目を向けました。そして、目に入った光景に絶句しました。
カズマさんが、私が絶頂した時に出した愛液を啜っている……
「あ……あ……」
「ふいー満足、満足!」
笑みを浮かべるカズマさんを見ながら、私は意識を飛ばしました。
「カズマさん……?」
私が目を覚ました時、カズマさんの姿はありませんでした。そして、場所も自分の宿のベッドの上でした。私は倦怠感の漂う体を動かし、カバンが置かれたテーブルに向かいました。そこには、「また明日」と書かれた置手紙がありました。
「また明日、カズマさん」
私は置手紙を綺麗にたたみ、私の大事なものを入れている箱に、入れました。
そして、翌日、私とカズマさんはギルドで隣り合って座っていました。机の上には、アクセルの街周辺の地図が広げられています。
「カズマさん、今日からは、ここに行きましょう!」
「いや、滅茶苦茶ヤバそうな表記なんですが、ココ」
私が指し示す場所を見て、カズマさんは嫌そうな顔をしました。確かに地図上には、たくさんのドクロマークや、立ち入り禁止の表示があります。
「カズマさんなら、大丈夫です! ここは、“アクセル立ち入り禁止エリア”高レベル冒険者のみ、侵入を許された場所です!」
「高レベルねぇ……まあ、確かにそうだけど」
「カズマさん、ここは、駆け出しに適した生態系を保つために追いやったモンスターがひしめいている場所です。しかし、たまにあぶれたモンスターが、初心者領域に侵入する事があります。それを防ぐために、この区域のモンスターを漸減する事は、高レベル冒険者の義務なんです!」
「ふんふむ……」
カズマさんは、悩まし気に思案する。さすがにダメでしょうか……
「ちなみに、ゆんゆんは行った事あるか?」
「いえ、パーティで挑むのが推奨されてまして、私もまだ……」
さすがに、一人じゃ厳しいと私自身、判断し、今までは、あぶれたモンスターの殲滅のみを行っていた。だから、私にとっても未知のエリアだ。ちょっと、気まずげに視線を逸らした私を、カズマさんがジッと見つめてきました。
「ゆんゆん、俺とお前なら行けそうか?」
「は、はい! 私達、二人なら奇襲をされても難なく対応できる力を持っています。だから、大丈夫です!」
「かーイマイチ信用できねぇが……やっちゃいますか?」
「やっちゃいましょうよ!」
こうして、私達は固い握手を交わしました。目指すはアクセル立ち入り禁止エリア。今までより辛い戦いとなるでしょう。しかし、危機感よりも、これからの冒険へのドキドキ感、カズマさんが隣にいるという安心感の方が勝りました。
そして、私達はギルドで食事を取り、件の場所へ足を進めました。そして、エリアの入り口で、私達は立ち止まりました。簡易的な木製の門、他は見渡す限りの素朴なフェンスに小さな堀、これではモンスターを完璧に封鎖できないのも納得です。
「ゆんゆん、気を引き締めて行けよ?」
「分かってます!」
私達はお互いに喝を入れながら、門を開け侵入する。こうして、私達の冒険の日々が始まりました。
「ゆんゆん、敵感知に感あり、前方500mに反応50、集団の両側に付き添う反応が2、おそらく、初心者殺しの編成だ。詠唱して待機!」
「分かりました!」
「頼むぜゆんゆん、集団は任せるが、初心者殺しは俺が対処する」
「こちらこそ、頼みましたよ……“奉霊の時来たりて此へ集う、鴆の䄅属、幾千が放つ漆黒の炎”」
カズマさんの言葉にうなずき、詠唱を開始する。そして、私が詠唱を終えたタイミングで、密集して無警戒に歩くゴブリンの集団が見えました。
「いけ!」
「“カラミティブラスト!”」
私の短杖から放たれた光は、集団の上空で無数の火炎弾を形成させ、その無防備な集団へ降り注ぎました。
「お~こりゃ、見事な虐殺……」
「あはっ♪ これ、気持ちいいです!」
「おお、その笑顔はあかんぞゆんゆん……」
私がコブリンの集団を消し飛ばし、得体の知れぬ快感に酔いしれている時、カズマさんが動きだしました。彼は物陰から挟撃してきた初心者殺しの片方を蹴り飛ばし、もう片方をすれ違い様に、刀で両断しました。
「なるほど、この世界の人がレベルを下げたくない理由がよーく分かった!」
そう、言って蹴り飛ばした方に駆け寄り、首を一太刀で切り裂きました。カズマさんは、一仕事終えたとばかりに、刀を一振りし、刀に付着していた鮮血を飛ばしました。
「ふん、造作ない」
「カ、カッコイイ……!」
やっぱり敵を倒した後の決めセリフは、何か心に来るものがあります!
「おい、ゆんゆん、敵反応が近くに2、潜伏で行くぞ」
「はい!」
私はカズマさんの差し出した手に抱き着きながら、付き添いました。そして、いくらか歩いた時、大木のうろに、ちょろちょろと動き回る影がありました。
「わぁ! 可愛い!」
「ああ!? 不用意に近づくなバカ!」
カズマさんの言葉を無視して、私はつい二匹の獣に抱き着いてしまいました。それは、黒くて小さな子猫。とても愛嬌があり、どことなく、ちょむすけに似ています。
「カズマさんカズマさん! 見てください、可愛い子猫ですよ!」
「子猫……あ、そういう事」
「どうしたんですか、カズマさん?」
「いんや、俺にも一匹抱かせてくれ」
「いいですよ!」
私は、片方の子猫をカズマさんに手渡しました。子猫を受け取ったカズマさんは、それを優しく撫でました。やっぱり、カズマさんも、可愛いものに目がないみたいですね!
「みゃ~」
「お、可愛いなコイツ!」
「カズマさんも、そう思います!? ね、せっかくですし、持ち帰って二人で育て……」
「えいっ!」
「みゃ゛っ!?」
「へ……?」
ゴキリという音と共に、子猫が耳に残るような嫌な声で鳴きました。それにしても、カズマさんが持つ子猫は、何故首が折れ曲がっているのでしょう。猫ちゃんが白目を向いて、口から血を吐いているじゃないですか。
カズマさんは子猫ちゃんを興味なさげに、草むらに捨てると私に近づいて来ました。
「そっちも抱かせてくれないか、ゆんゆん?」
「あ……え……いや……」
「逃げるな。“スティール”」
私の腕から、暖かいほわほわが消失しました。一体どこに……?
「えいっ!」
「みゃ゛っ!?」
ゴキリという音がした後、私の目の前に首の折れ曲がった子猫ちゃんが、投げ捨てられました。私は必死に子猫ちゃんの首を、元に戻そうとしました。でもダメです。動きません……
「ふん、造作ない」
「わああああああああああ!」
「カズマさんは鬼畜です……最低です……」
「おいコラ! 俺は謝らんぞ! アレは初心者殺しの子供だ、情け無用!」
「それは、そうですけど……」
あの後、暴れる私をカズマさんは、強引に押さえつけ、街へとテレポートしました。そして、現在、私はギルドの机に突っ伏していました。
確かに、今思えば、アレは子猫ではなく、初心者殺しの幼獣でした。でも、躊躇なく首を折るなんて、やっぱり鬼畜だと思います。
「たく、しゃーねーなー」
そういって、カズマさんが、私の頭を乱暴に撫でてきます。そんなんじゃ、私の心の中に溜まるどんよりは晴れません。もう少し、優しく撫でてください。
「ここは、気分を上げるぞ! 店員さん、ギルドの皆に一番高い酒を!」
「あ、はい! 分かりました!」
店員さんが、カウンターへと駆けて行きました。そして、ギルドいる冒険者全員に、酒がふるまわれました。
「よっ! おだいじーん!」
「さすカズ!」
「ヒャッハー! 気前いいなぁ小僧!」
「おだいじーん!」
「はっはっは! もっと俺を称えろ!」
私はギルドの皆から、喝采を浴びるカズマさんを半目で睨みました。
「おら、ゆんゆんも飲め! このカルーアミルクとかどうだ?」
「私、お酒弱くて……でも、甘くて美味しいですね」
「おう、飲め飲め」
何やら、カズマさんが下卑た笑いを浮かべています。でも、このお酒は甘くて、本当に美味しいです。いくらでも飲めそうです。そして、私の記憶はここで飛びました。
気が付いたら、また私の宿のベッドの上でした。何か体に違和感があります。鏡で自分の姿を確認すると、首にキスマークがいくつも、ついていました。そして、ドレッサーに、置手紙がありました。
『相手が俺で良かったな! 男と酒にもっと注意しろバカ!』
私は溜息を吐きながら、以前のように置手紙を綺麗にたたみました。そして、違和感を感じる下着の中に手を伸ばして見ると、ぬちゃりとした感触がありました。手ですくって確認すると、それは見慣れた白濁でした。
「カズマさんは本当に最低です……そして、ヘタレです」
私は、その白濁をゆっくりと舐めとりました。
そして、この日以降、私達は立ち入り禁止エリアで、モンスターを討伐し、いつもの宿へ通う毎日が始まりました。最近は、私がカズマさんに絶頂させられる回数が増えました。快楽を前にして、私はこれを拒む事ができません。また、お尻に入れられる指にも慣れ始めました。そうです、快感が不快感に勝り始めました。このまま続けると、とんでもない事が起こる気がするのですが……
「ゆんゆん、囲まれたみたいだ! 周囲の敵反応が一斉にこちらに来ている。俺が壁になるから、お前は氷結系上位魔法を詠唱して待機!」
「分かりました!」
数十秒後、こちらを囲むようにして、一撃熊が現れました。そしてカズマさん、その熊達に次々とクリエイト・ウォーターを浴びせて行きました。
「こっち見ろオラァ! 薄汚いヒゲクマさんよぉ!」
『『『ガアアアアアアアアアッ!』』』
水と罵声に怒ったのか、一撃熊は一斉にカズマさんに殺到しました。しかし、一頭だけ、私の方へ向かって来ます。ただ、私は呪文の詠唱を止めるなんてヘマはしません。だって、私には信頼できる仲間がいるのだから。
「狙撃!」
『グギャッ!』
カズマさんが放った矢が当たり、一撃熊がその場で悶絶しました。どうやら、肛門に当たったようですね。深く同情します……
そして、カズマさんが、こちらに手信号を送ってきました。私は軽くうなずき、目を閉じます。
「フラッシュ!」
まぶた越しに、強い光を感じます。そして、カズマさんが、こちらに駆け寄って来る足音が聞こえました。
「ゆんゆん、やれ!」
その声を聞き、私は目を開けました。目を開けると、私はフラッシュを浴びて、団子になってフラついている一撃熊に魔法を放ちました。
「“カースドクリスタルプリズン!”」
事前にクリエイト・ウォーターを浴びていた事もあり、非常に素早く氷の彫像と化していきました。このまま放置すれば、一撃熊は全員窒息死するでしょう。
「さすが、ゆんゆん! やっぱ、紅魔族はチートだな!」
カズマさんが、そんな事を言いながら、近くで悶絶していた一撃熊の首を切り飛ばしました。あなたも“ちーと”だと思います。本当に……
「うっし、俺は肉の一部持って帰るから、今から解体を始める。ゆんゆんは休んでな」
「任せましたよ」
カズマさんが鼻歌混じりにナイフで解体を始める様子を見ながら。私は素直に腰を降ろして休憩を開始しました。といっても、私も手持無沙汰です。せっかくですし、はらわたをポーションの材料として採取をしようと、私は立ち上がりました。
その時、私の視界の隅に、小さな人影があるのを確認しました。カズマさんは、今も解体を続けています。こう見えて、カズマさんは敵感知などで常に索敵を行っています。放置しているという事は、敵対反応を発していないのでしょう。それに、あの人影はかなり弱々しい。私はそちらに向けて歩きだしました。
「なっ、どうしたの!?」
「ウゥ、イタイヨ……」
その人影の正体は、怪我をした少女でした。10代にも満たない少女が何故こんな所に、と一瞬思いましたが、少女の苦しそうな顔を見て、そんな思いは消え去りました。
「カズマさーん! 怪我人です、ヒールしてくださーい!」
「はぁ? 今行くから待ってろ!」
カズマさんがこちらに向かって駆け寄ってきました。それを確認し、私は少女の頭を優しく撫でました。
「今、お兄ちゃんが傷を治してくれるからね?」
「アリガトウ、オネエチャン……」
少女の頭を撫で続けていると、私の隣にカズマさんが来たのが分かりました。何故か、刀を抜いて。
「カ、カズマさん……?」
「どけ、そいつを殺す」
「え、何を……」
私が何か言う前に、カズマさんが少女に切り掛かりました。幸い、体に斬撃が当たらなかったようです。衣服が裂かれるのみでした。
「カズマさん! 気でも狂ったんですか!」
「黙れ、ほらこいつを触ってみな」
カズマさんは切り裂いた少女の服を、投げ渡して来ました。何がしたいのでしょうか?
私は仕方なく、少女の服を触ってみました。そして、気付いてしまったのです。服のように見えるものの素材が、葉っぱである事を。
「ゆんゆん、こいつが“安楽少女”だ! こいつを狩るのも、冒険者の義務だぞ!」
「・・・・・・・・・・」
私は黙り込みました。安楽少女は、カズマさんとの食事中の会話で何度か聞きました。曰く少女に擬態し、人を捕らえるモンスターであると。これは退治すべきモンスターです。しかし、いざ相対してみると、その気力がなくなって行きました。
そんな私をカズマさんが優しく撫でて来ました。
「ゆんゆん、俺がやる。別に無理して見る必要はない。後ろを向いて耳ふさいでろ」
「すいません、カズマさん。お願いします……」
私は、自分を情けなく思いながらも、安楽少女に背を向け、耳をふさぎました。
『お前ってよく見たら可愛いな。それに、本当に人間そっくりだ』
『……? ドウシテ、ズボンヌグノ?』
『黙れ、そら!』
『ンブッ!? ンンンンンゥ!??』
『おお、ちょっと冷たいが、完璧に、人間の口と一緒じゃねえか!』
『ンブッ! ンブッ! ンブッ! ンブッ!?』
『ヒャハッハッハ! 幼女の口マンコ犯してるみたいで最高じゃないか! オラァ! もっと深く咥えろ!』
『ンンンンンゥ!?』
『モンスターだから壊れてもいいからな! 無茶苦茶に突き込んでやる!』
『エグッ!? ンガッ! ングッ!』
『たまらねぇ! このまま出してやる! もっと深くだ!』
『グァッ! ンギッ! ンゴッ!?』
『受け取れ! う゛っ!』
『ングッ!? ンンンンンゥ!?』
『ヒャッハー!』
おかしいですね。いつまでたっても、安楽少女の呻き声らしきものと、カズマさんの声が途絶えません。もしかして、殺すのに躊躇しているのでしょうか? 仕方ありません。私も覚悟を決めましょう。私は震えながら、後ろを振り返り……
「はっはっは! 貴様を今から俺の屋敷に送ってやる! そして、俺の精液と糞尿でお前を育ててやるよ!」
「やだやだやだやだやだやだ! 助けて! 誰か助けて!」
「おい糞モンスター! カタコトな喋り方はどうした!」
「痛い! 痛い痛い痛い! お尻叩かないで!」
「うるせえ! 貴様は正真正銘の俺専用肉便器に……!」
「カズマさん何をやっているんです?」
「ひょ!?」
カズマさんが私を見て、固まりました。私は安楽少女の今の状態を見つめます。彼女は大泣きして地面にへたりこんでいました。そして、口からは、精液を垂れ流しています。恐らく、口を犯されたのでしょう。
「カズマさん、何をやったんですか?」
「そそそ、それはアレだよ! ちょっと珍しいモンスターだから生体調査を……!」
「そうですか」
そんな時、私の足に何かが抱き着いてきました。私は、そちらに目線を向けます。どうやら、安楽少女のようですね。
「お姉ちゃん! 助けて! 助けてください!」
「……えい」
「きゃ! お姉ちゃん一体何を……?」
私は安楽少女を蹴飛ばしました。そして、私の行動に驚いている彼女に、魔法を放ちました。
「“インフェルノ”」
「え? きゃあああああああああ!」
「ああ!? もったいねぇ!」
私の魔法に焼かれ、安楽少女は消し炭になりました。カズマさんは、その様子を見て項垂れています。私は、安楽少女の灰を踏みにじりながら、カズマさんを抱き着きました。
「カズマさん、私以外、それも幼児体系のモンスターなんかに欲情しちゃダメですよ?」
「ひぃ!? すんませんでした!」
「いいんです。でも幼児体系はダメです。私だけを見てください」
「……すまん。今考えたら、とんでもない鬼畜行為をしてたな俺。生殺与奪の権利を俺が握ってるって、状況に酔ってしまった」
「いいんです。私が許してあげます。でも、もう一度言います。私以外に欲情しないでください。特に幼児体系なんてもっての他です」
「すまない、すまないゆんゆん……」
「いいんです、いいんです」
私は、抱き着いて来るカズマさんの顔に強く胸を押し付けました。そして、頭を優しく撫でます。カズマさんは思った以上の鬼畜です。最低な人です。でも、私がそんなあなたを更生させてあげます。特に、幼児体系に欲情するなんて、人間の屑です。この後、その事を私の体を使って教え込みましょう。
「カズマさん、私だけを見てください」
DVD付属のRPGはやりましたか?
正直、ダクネスとアクアが優秀すぎるので、めぐみんはそんなに、いら……ゲフンゲフン
アクア様の可愛さを伝えるために、二次創作始めたのに、ゆんゆんに負けそうです。
アクア様がメインヒロインの前作「このヒロインレース遅れた二人に逆転を!」
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