次の日から、アラマンダは装備を一新した。
アーマー類は竜骨や竜力の結晶を用いたものになり、ウェアも過度な露出を抑えたものを身に付けて以前とは全く違った出で立ちになった。
突然露出を抑えた装備を身に付ける様になった彼女に対して周囲からは様々な憶測が囁かれたが、それに対してアラマンダは艶然と微笑み、「……だって、流石にあの装備では辛くなってきたんですもの。」と言うのみであった。
その様な事があったもののアラマンダは相変わらずポーンや他の覚者と共に様々なクエストを受け、レスタニアの大地やそこに住む人々、そして白竜の為に忙しい日々を送っている。
……そんなある日、人気のない渓谷の崖の上の岩影で、険しい顔をしたゲルトが物思いに耽る様に崖の下の景色を眺めている。
腕を組みながら身動ぎもせずに景色を眺めていたゲルトが人の気配を感じて顔を上げると、いつの間にかアラマンダが彼の傍らに立っていた。
「団長さん、こんにちは。」
「おお、貴殿か。……今日もポーンを連れていないのか?」
「ええ。今日はジョブ修練の報告と、支援品を貰いに来ただけだから一人でも大丈夫なんです。そのついでに……貴方が居る様な気がして、ここに来てみたの。」
ゲルトが彼女の方に向き直りいつもの苦み走った顔に微かに笑みを浮かべると、アラマンダもいつもの様に少し頬を赤らめて微笑んだ。
「そうか、それならば……貴殿はこれから時間はあるのか?」
ゲルトにそう問いかけられて、アラマンダの顔ににわかに緊張が走る。
「ええ、特に急ぐ用事はないけれど……。何か困った事でも?」
「いや、そうではないのだが。……実は、またドリード監視塔の方に行ってもらいたいのだ。………出来る事なら今回は、私と共に。」
顔を赤らめながらも真剣な眼差しで見つめるゲルトの言葉に、アラマンダは驚いた様に目を見開いた後、花がほころぶ様に微笑んだ。
「ええ。私で良ければ、喜んで。……でも、デートのお誘いにしてはあまり良い雰囲気の場所ではないと思いますよ?」
からかう様に笑いかける彼女の笑顔に、ゲルトは厳めしい顔を更に真っ赤にしながら戸惑う様に視線を泳がせる。
「別にそんなつもりで言ったつもりははないのだが……。私はただ、貴殿が一人で居るのなら詰め所の外の捜索を手伝って貰いたいと………。」
「うふふ……冗談ですよ。……でも、私は貴方と二人きりになれるっていうだけで、ちょっとドキドキしちゃうけど。」
彼を熱っぽく見つめながら艶やかに微笑むアラマンダに、ゲルトは困った様にはにかみながら彼女の頬を撫でた。
「そんな顔をするな。……今すぐにでも貴殿を押し倒したくなる。」
ゲルトに真面目な顔でそう言われて、アラマンダは驚いて目を丸くしながら湯気が出そうな程顔を赤らめて彼を見つめる。
「……全く、貴殿はいまだに自分の魅力には無自覚なんだな。……まあ、そこが貴殿に惹かれている所でもあるんだが………。」
「……お、押し、倒したく……なるって………。団長さんの、えっち……。」
「男というのは得てしてそういうものだ。……特に、惚れた女に対してはな。」
これ以上ない程顔を真っ赤にしながら恥じらうアラマンダを見つめ返したゲルトは、彼女の髪をくしゃくしゃと撫でながら少しだけ頬を緩めた。
「さあ、そろそろ出発するとしよう。ああ、それと……一通り捜索を終えたら、互いの時間が許すまで…私と共に過ごしてくれないか?……勿論、貴殿さえ良ければの話だが………。」
アラマンダに負けない程赤面しながらも真っ直ぐに彼女を見据えるゲルトの言葉に、彼女は嬉しそうに頷くと彼の隣に寄り添い、ゲルトの籠手で覆われた手の指に指を絡ませて、ぎゅっと握り締める。
「じゃあ、早く片付けないといけないわね。……私も……ゲルトさんと一秒でも長く、誰にも邪魔されずに二人きりになりたいから………。」
突然名前を呼ばれて驚くゲルトに向かって恥ずかしそうに笑いかけながら、アラマンダは彼の手を引いて渓谷の奥へと続く道を歩き出した。
後書きです。と言っても、本文投稿から大分経っていますがw(5月16日 追記)
思えばlv30から40までの間にダウで騒乱のエイプ達と誇りは朽ちずを延々とレベル上げの為にクエスト周回している時に、岩影でつっ立っているオッサンの微妙なツンデレを発見してしまったのが運の尽きでした。(笑)
元々堅物のオッサンと処女ビッチの組み合わせが大好物なので、そういう方向で妄想を膨らませるとあっという間に話の骨子が出来てしまって、せっかく書いたんだしスレもいつも過疎っているから駄文でも許してもらえるだろうとドグマのエロパロスレに投下した次第です。
ガチムチのオッサンで、真面目で堅物だけどそれ故か女子供の扱いは苦手(ストーリーでメイリーフの面倒を「頭がおかしくなりそうだ。」と言ってこちらに丸投げしてきたり……。)で、割とデリカシーがないけれど白竜への忠誠心が篤くて仲間思いのゲルトさんは、いまだに私の妄想を刺激し続けて止みません。(´д`*)ハァハァ
一応この話の続きを地道に書いている最中なのですが、需要があるのかはともかく書き上げたらアップする予定なのでその時はお付きあい頂けると嬉しいです。