※この作品はR-18です。

白羽蘇芳という生き方   作:抱き枕50

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隙

「それじゃしっかりと怪我を治してまた学校でね」

 

「うん。もし時間がかかる様なら連絡をするから、蘇芳ちゃん、シークレットボックス内のクレカを送って。もちろん書留でね」

 

「わかったわ。その時は必ず送るから安心して。そうそう、一階の喫茶コーナーのパスタ。美味しいから一度食べてみて。退院間際の頃は、外科とか整形とか内科以外の看護師さんに連れ出されては、奢って下さって・・・・・・美味しいし何だかんだ毎日食べてたの」

 

「さすがに少し頭ぶつけただけで一週間も入院してただけの事は有るな。沙沙貴や孝崎は無許可の脱柵してまで見舞いに行ったってのに、白羽は優雅にフルサービスのホテル住まいを満喫してたらしいぞ・・・・・・」

 

「じゃ、私達も御相伴に預かれるね。可愛さは蘇芳ちゃんとに少し負けるかもしれないけど、双子で二倍のサービスだもん。ん? 林檎、あんた顔色が良くないよ。ほら先に乗って・・・・・・」

 

「平気だよー。苺姉も心配性だね・・・・・・」

 

 

 

「孝崎ちゃんも病院来ない? 林檎ほどじゃないにしても、少し強く頭打ったんでしょう? 」

 

「私は平気よ苺さん、それじゃまた学院でね! 戻って来たら沙沙貴さんの部屋に泊まりに行くから・・・・・・」

 

「うん」

 

「じゃな、沙沙貴。戻って来たら音楽室の掃除とワックス掛け、ヨロシクな」

 

「いけず・・・・・・」

 

 

 沙沙貴さん達が怪我の治療の為に、ラブホの手前のコインパーキングでタクシーを呼び病院に向かった。それを見えなくなるまでじっと見送る。私達は車のままラブホの個建に入った。車を降り部屋に入るや否や、私は即パソコンにかじりつきサイトにアクセスする。孝崎さんと千葉先輩は手続きしてから二人でシャワーを浴びに浴室へ。

 

「アー、すっきりした。汗と砂を流せて最高。うわ。これがラブホの中なんだー。外はお城で中は激甘なファンシー。大人がこの幼い作りで満足なんだ? 無いわー。あれ、回るベッドじゃないのね。グルグル回して遊んで見たかったのに。でもお布団ふかふかしてるのはちょっと良いな。寮のベッドは堅くて・・・・・・」

 

「テンション高いな。確かに孝崎の言う通り、これは小学生ならこれで良いと思うけど・・・・・・可愛いもの好きの私でもちょっと引くわ。全室こんななのか? 」

 

「他はこんなじゃないですよ。ほらそこに案内が。ファンシーな部屋はここだけです。他は普通ぽい洋室が殆どで、ダンジョン風SMの部屋も幾つか有りますね。貼り付け台が有るそうです。ここ以外は満室ですね。全く、真っ昼間から何をしてるんだか・・・・・・」

 

「野暮は言うなよ孝崎。やる為に存在する施設何だからさ・・・・・・。この郊外の立地だと風俗業者御用達かね? まあ何にしてもお盛んな事だ・・・・・・。サル野郎は我慢できないんだろうな」

 

 

 

「白羽、どうだ? 順調か? 終わったらこっちに来てみろよ。笑えるぞ」

 

 

「今、アクセスしてます。あっ、認証通りました。コードNo.を入力して・・・・・・。消去完了のダイアログが出ました。後でもう一度確認してみます」

 

「良かったな。って言っていいんだよな? 白羽」

 

「はい。これでアミティエの子が世間に晒されるのを防ぐ事が出来ました。対価として私はバスキア教諭の一件を永遠に封印する事になりましたけど・・・・・・」

 

 

「ちっとも良くないわ。だって八重ちゃんが攫われてるのよ・・・・・・。でも・・・・・・」

 

「孝崎さんは、八重垣さんの事、槙先生から何を聞いて? また戻って来れるんでしょう? 」

 

「先生は、八重垣はいずれ此処に戻る絶対に。そう言ったの。あいつ自身の力で必ずって。これ以上は秘密。変な噂が一人歩きして八重ちゃんが帰って来られなくなったら拙いもの。先生は私と八重ちゃん二人しか知らない秘密の事を知ってたの。槙先生の存在が復帰の鍵。その人が言うなって言うんだから私は言わない。聞いたら蘇芳さんはまた引っかき回してしまうわ。さっきの事故が既にそうだもの。そしてこのままだと最後、全部が深遠に沈んでしまうもの・・・・・・」

 

「えっ・・・・・・・・・・・・。私ってそんなに? 」

 

 

「白羽、言われてるな。まあお前は探偵気取りも良いけど、関わらずに流す努力をしろよ。そうじゃないとこの先、学院暮らしはきついぞ・・・・・・。蒸し返す様でなんだけどさ、沙沙貴が撮ったって言う原盤は向こうに有るんだろう? 今回の流出、バスキア教諭の事を不問にするだけでは、帳面が合わんだろう。これからも脅されない恒久的な対価には少し弱いんじゃないのか? 二の矢の用意は」

 

「今はまだ・・・・・・。でも・・・・・・これは今出来る最善ですから」

 

 

「そうだな。悪く考えても仕方ない。すまない。まあこの話はこれで仕舞だ。そうだな用も済んだし学院に戻るか。孝崎はここでなんかしていくかい? 二時間にはまだ余裕が有る。ネットは学院に戻ったら暫くご無沙汰に成るからな。見るなら心置きなく見ておけよ」

 

 

「それじゃ少し寝かさせて。何だか・・・・・・頭の奥が・・痛いの・・・・・・」

 

「大丈夫かよ。お前も沙沙貴達に付いて行った方が良かったんじゃないか? 」

 

「そうなんだけどね・・・・・・あの時はそんなに痛くなかったし・・・・・・。でももう遅い・・・・・・。それにラブホに興味があったから残ったの・・・・・・。馬鹿みたいだけど、一度どうしても見てみたかったから。鎮痛剤飲んで寝ます。時間が来たら起こして下さい」

 

 

「白羽、そういうことだから時間ぎりぎりまで此処に居よう。後で少し孝崎の面倒を見てやってくれないか? っておい白羽? お前・・・・・・孝崎が苦しんでるのに何をそんなに真剣に自販機を見てる? そこまで欲しいモノでも有るのか? その中はアダルトグッズだけだろうに・・・・・・」

 

「この中にちょっと欲しい物が幾つか有るの。でも今お金に余裕無いし・・・・・・」

 

「金があったら買うのかよ・・・・・・。お前さ・・・・・・孝崎が寝ついた様だからあえて言うが・・・・・・変な噂が流れてるの知ってるか? 」

 

「変な噂? 」

 

「ああ。本人を前に言いたくはないけど、とある一年生が上級生や同級生を複数人、性的な苛めにかけて弄んでいるって話の事だ・・・・・・。しかもこっそりでなく、パブリックな場所で。それに・・・・・・」

 

「なんだその事ですか。その噂知ってますよ。紛うことなき事実ですし・・・・・・。それにしても、とある一年生ですか。本人を前になんて言ってるのに先輩ったら変なの。そっか、事故の状況を見聞きしてその噂を100パーセント確信したはさっきなのね。だから言葉尻がぶれてるんだ? 先輩らしくないわけね」

 

 

「ああそうさ。でもいきなり全肯定とは思わなかったよ。白羽、お前さ一体どうしちまったんだよ。黒沼と付き合って居た頃と全然違う。容姿もどことなく妖しく変わったし・・・・・・。お前の私生活にはあまり干渉する気は無い。でもな、今のお前は最低だよ。こんなことを続けていると放校されるぞ」

 

 

「最低で結構ですよ。私こういう女ですから。先輩、さっきの噂ですけど、実は先輩が流したんじゃなくって? 花子が先輩に見られたって言ってましたから」

 

「何馬鹿を言うんだ白羽! これから新規発足する演奏部を貶める様な事を私が言う訳ないだろう! それより、花子って・・・・・・和田先輩の事か。最上級生を名前の呼び捨てかよ、白羽・・・・・・」

 

 

「まあそう言う事にしておきましょう。でも、私はこの生き方を変える気はありません。羽化したんですから。覚醒の方がいいかな? 私の才能、天分は性愛の分野でこそ、花開きますから・・・・・・。花子はとても愛しい愛奴なんですよ。私の手ですっかりマゾ女に覚醒しました。もともと素養はありましたけど。千葉先輩、これから貴女のイメージの中、作り物の白羽蘇芳じゃなくて本物を見せてあげます」

 

「蘇芳お前・・・・・・。狂ってる。狂ってる! 」

 

 私はそこまで言って、衣服を脱ぎ全裸になった。先輩の正面に立ち、目を逸らし動揺する先輩の前でターンをする。広がった髪の毛が先輩の身体を撫でた。何度か回ってそしてレヴェランス。

 

「どうです? この・・・・・・女の・・・・・・私の身体。形の良いお胸、くびれたウエスト、張りのあるヒップ。傷一つ無いお腹。程よく付いた筋肉。脚とか二の腕とかね。私こんなに良いものを授かったんです。此処に来て生かし方を覚えました。皆が私と言う女に溺れていく。そしてそのお返しとして至高のエクスタシーをお返しする。それは本当に愉しいし、そうして互いに幸せになるのは、私の責務だと思ってます」

 

 

「白羽・・・・・・さっきから何を言ってるんだお前は。そうか・・・・・・薬。薬でもやってるいるんだな? 悪い事は言わない、薬だけは止めろ・・・・・・。もういいから服を着ろ。ああ、なんてこと・・・・・・ピアノの才能が泣くよ、こんな淫乱、色気狂いになったのは一体誰の・・・・・・。暫く向こう行ってくれ」

 

 言い放って、私に背を向けた先輩。悔し泣きしている様に肩が揺れている。

 

 

「淫乱に色気狂いですか。エライ言われ様ですね、私。一言言っておきますけど、薬はやってないですからね。千葉先輩とはする事無いと思っていたけど、折角だからいい事しましょうよ。考えを変えて差し上げます。時間はまだいっぱいありますもん」

 

 開襟のブラウスにカーデガン、タイトスカート姿の事務服を着た先輩。逃げる間も与えずに後ろからギューッと抱き抱え、そのまま片手でカーデガンのボタンを外した。逃げようと抵抗するけど、私がのしかかり気味にして体重十分に乗せているのでそんなものは全く問題にならない。私の成すがまま。

 

 片手でブラウスの上から胸を揉みまくる。止めろと言う声を肴にして空いてる手でブラウスの襟をグイッと引っ張り、一つ二つとボタンを飛ばしていく。隙間の開いたブラウス合わせから手を入れて執拗にブラの上から胸を揉みし抱く。大きくはないけど、Cカップくらいはありそう。

 

 痛がる先輩をそのままベッドに押し倒した。うつ伏せの先輩の腰の上に乗り、カーデガンを強引に伸びようがお構いなしにを脱がせてからブラウスをこれまた力任せに腰の方にずり下げた。背中が晒されブラのホックがむき出しになった。腰にまとわりつくカーデガンとブラウスで腕が後手に伸ばされた形で拘束された格好。

 

「何をするんだ白羽、いい加減、正気になりやがれこの気狂い女。止めろって言うんだこの変態、気狂いレズ、死ね・・・・・・」

 

「静かにして。素養が有るくせに・・・・・・。冷子さんの事好きなんでしょう? 隠してもバレバレですよ。つまらない所が常識的だから緑先輩はダメなんです。誰を好きだって良いじゃない? 神様が怒る? 神様なんて悪魔と同じ。良い人をどんどん攫っていく・・・・・・。私、冷子さんは苦手だから絶対に手を出さない。だから安心して・・・・・・。lustだけどgluttonyじゃないから。にしてもこのままだと・・・・・・孝崎さんが起きてしまうわね」

 

 

 頭を手でふかふかのベッドに押しつけて声を出しにくくする。髪の毛を手に絡めてグイッと絞る。刹那出る悲鳴。それを聞きながら、空いた手でブラのホックを外してブラを抜き去り投げ捨てた。うつ伏せの緑先輩の上にのしかかり、今度は両手で胸を弄る。乳首をつねり、胸を揉みしだき続けると、さっきまでの私を詰る強い言葉は消えた。ただ息を荒らげている。いい加減胸ばかり責めるのも飽きたので、右手で髪を摑み頭をグリグリしながらながら左手でスカートのホックを外しファスナーを下げてショーツの中に手を入れる。そこは既に大洪水だった。

 

「まあ。イヤらしい人。偉そうな事言ってここはこれって・・・・・・。ローションでも使った様にぬちゃぬちゃしてますね。学院で一、二を争う才媛がこの濡らし方。銀の糸を引いて・・・・・・これじゃ神様も驚きますよ。なんて恥知らずなって・・・・・・。しかもこのもじゃもじゃ具合。見えないと思って・・・・・・身だしなみがなってませんね、聞いてます? 千葉緑 ! 」

 

 そう言って恥毛を毟る。ブチブチと抜き続け、恥毛を緑先輩の顔の前に晒すと、とたんに気勢が萎えていく。

 

「イタっ! 痛いから、やめてくれ。頼むから・・・・・・。本当に、やめてよ、白羽・・・・・・。痛いよ、お願いだから、もう毟らないで・・・・・・何でもするから・・・・・・」

 

「あらー。いつもと違って口調がお優しい事。普段からこうならお友達もいっぱい出来るでしょうに。知り合いじゃないお友達って、アミティエの小御門先輩くらいしか居ないのでしょう? アキラの事だって良く引き合いに出すけど、アキラ言ってたわ・・・・・・緑さん一度も見舞いに来た事無いって・・・・・・酷い人。だからなのかしら? お尻の方までびっしりなんだ。ボーボーで汚らしいから、あらかた抜いたら綺麗に剃ってあげる。冷子さんが見ても綺麗なオマンコって言ってくれる様に、ツルツルにしてあげるから。返事は? 」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「そう、口も開きたくない訳。下手に出てれば・・・・・・。じゃその前に、緑の初めてを貰うわ。どうせこの先だって此処に男の人が入れてくれる事なんて無いでしょう? なら女の私が貰ってあげる。光栄でしょう? 可愛い後輩に捧げるのって。こんなに濡れてるんだもん、痛くなんて無いわよ、多分。私的にはそれちょっと残念だけど・・・・・・」

 

 

 私は指を一本、二本と挿入していく。そして直線的に突き、手首をひねりかき回していく。喘ぎ声が出始めた。愛液は漏らした様にだらだらと出てくる。だいぶ馴染んできたので三本目を挿入。指を広げたり曲げたりすると、それに合わせて粘膜が柔軟にまとわりついてくる。筋肉が痙攣している。余った親指でお尻の穴を責める。もう、緑に自制心は何処にも無く、愛撫に合わせて喘ぎ声を恥も外聞もなく漏らし、完堕ちした。グッタリしてる緑を手際よく全裸に剥いてローブの紐で後手に縛る。逆さ富士にしてベッドの端にもたれかけさせた。すると・・・・・・

 

「は、初めてじゃない・・・・・・。馬鹿にするな取り消せ・・・・・・。こんな事して許されると思って・・・・・・。孝崎、頼む起きてくれこの気狂いを何とかしてくれ」

 

 挑発的な物言い。緑の頭を正座した私の腿で挟み、私は口を開け涎を、緑の顔に垂らしていく。顔は直ぐにベトベトになった。顔中になすり付け指で豚鼻にしたりして弄ぶ。

 

「へえ。誰にやられたの? いや、誰にやらせてあげたのかしら。音楽の教師あたりかしら? 持参金付けて土下座でもしたの? そう、こんなの食う物好きも居るんだ。まあ良いわ。幾らなんでも後ろは処女でしょ? 」

 

「美人なら何言っても許されると思うなよ・・・・・・。おい、何をする・・・・・・止めろ、止めて下さい・・・・・・。そこは止めて・・・・・・」

 

「そう、じゃ後回しね。楽しみは最後にしておくのが私の流儀だから。楽しみに待ってて。その前に汚いジャングルを綺麗に剃毛してあげないとね。綺麗になったら冷子さんに写真撮って送りましょう」

 

「止めて。お願いだから・・・・・・酷い事しないで・・・・・・」

 

「でもね、このまま中途半端だと、もっとみっともないから。いい女になるために整えてあげるのよ。文句言わない! 」

 

 乳首を加減無しに抓りあげると、先輩は不自由な身体でじたばた暴れた。それでもかまわず続けると声を上げて泣きだした。幼女の様に。普段とのギャップに萌える私。

 

「いい子にしてなさい。もう抓られたくはないでしょう? 」

 

 優しい口調でそう言って、目の前有るまん繰り返しで全開の性器に顔を近づけた。顔を埋め先輩の愛液をすすりクリトリスを舌で舐める。既に立ってきていて包皮からコンニチワしている。

 

「あ、あ、あ、い、い、いー。や、止めて、いや、止めないで・・・・・・続けて・・・・・・」

 

「でも、止めちゃうんだー。だけどね、こうするのよー」

 

 膣に私の涎と緑の愛液をローション代わりに垂らしてから、丁寧に指でほぐす。まずは周囲からじっくりと。そして一本。小指から挿入造作もなく入る。出し入れするたびに粘膜がくっついてまるで呼吸をする様だ。次に中指で丁寧に時間をかけてこねくりまわす。膣からは白い本気汁が出てきた。もうひたすら喘ぎ捲くりで、もう声の態をなしていない。ぱくぱくする金魚の様だ。今度はお尻の穴に愛液を塗りたくって両手を使って膣とお尻の穴の両方を責める。程よく加減して何度も寸止めさせる。本気でエクスタシーを懇願する様を録画してから逝かせまくった。逝った顔を見ていると私はとても高揚する。ああ愉しい!

 

 

 さっき逝ってる間に準備した、石鹸のシャボンと剃刀で丁寧に剃毛していると・・・・・・。

 

「蘇芳さん、何をしてるの? 」

 

「あら、起きたの。頭痛は? もう収まったかしら? 顔はまだ赤いけど・・・・・・」

 

「ええ、今はもう痛くないわ・・・・・・そんな事より・・・・・・」

 

「ああ、これ。良い機会だから緑さんにもこういうお仲間になってもらおうかと思って。その印に汚らしい未処理のジャングルの開墾をね。これでびらびらもおマメちゃんもよく見える様になったねー。それに尻毛もすっきり。これで何処に出しても恥ずかしくないわ。どうしたのそんな顔して・・・・・・これは同意の上よ?」

 

 

「うそ。ずっと見てたもの。寸止めして無理やりに言わせただけじゃない。蘇芳さんのしてる事、鬼の所業よ。酷い・・・・・・。どうしてそんな事が出来るのよ・・・・・・。関本さんたちに手を出されていた時と真逆じゃない・・・・・・」

 

「孝崎さんは、一途だから判らなくてもしょうが無いわ。でもね、その内に判ってくれると思うの。だから・・・・・・」

 

「何をどう判れって言うのよ。何人に手を出したの? 学院でハーレムでも作るつもりなの? 」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「いいから、先輩を起こして。もう学院に帰るから・・・・・・」

 

「まだ、ダメよ。逝ってから間もないし・・・・・・。正気になるにはまだ暫く・・・・・・」

 

「もうすぐ時間よ。蘇芳さんが責任取って回復させて頂戴。私は車に居るから」

 

 そこに突然先輩のスマホが鳴った。恐る恐る手にしてみると、病院の冷子さんの名前が・・・・・・。暫し逡巡したけど結局電話に出た。

 

「もしもし、白羽ですけど・・・・・・」

 

 

 

「ねえ、あそこに居るのって級長と風紀の萩野さんじゃない? あそこは誓いの・・・・・・」

 

「さっき八坂さんがお風呂から連れ立って出てくるの見たって。なんでお風呂から出て来たんだろうね。こんな時間お湯張ってないし・・・・・・」

 

「それよりも、あの二人変よ。今まで仲良くしてるのなんて見た事無かったじゃない? なのにあれって・・・・・・」

 

「だよね。手を繋いじゃって。しかもあの笑顔よ。ベッタリしちゃってさ。級長は誰にも優しいけど、萩野さんはね・・・・・・。ダリア先生の腰巾着だったじゃん。私、生理偽ってバレエさぼったらチクられたもん。あれから敬遠しちゃってるよ。有賀はどうよ? 」

 

「私はそう言うのは特にないけど、入りたての頃に朝の礼拝の時、大あくびしたら注意されたな。後日風紀の方から反省文を書かされたよ。確かに先輩を別荘送りにしたとか噂が有ったよね・・・・・・」

 

 

「最近さ、マユリんと級長しっくり行ってないって噂知ってる? 」

 

「やっぱり? なんかそんな気がしてたよ。倦怠期みたいで感じ」

 

「何々、匂坂さんって今以上に委員長にべったりだったって事? 当てられて大変じゃない。つーかダリアセンセ良く許してたね」

 

「石蕗、転校して一月に成るんだから校内では委員長って言わない方が良いわよ。それだけで目付けられるわ。言ってみて、級長って」

 

「級長ね。どうにも違和感が有るんだよね。でセンセは許してたの? 委員・・・・・・級長と匂坂さん」

 

「まさか。よく職員室やらで正座させられていたわ・・・・・・。反省文もよく書いていたけどね。そうだ、廊下に貼りだされた事も有ったじゃない」

 

「あったあった。ニカイアの会が掛け合って剥がしてくれたって言う事件ね」

 

 

「何の話をしてるの? なんか私に用? 」

 

「あ、マユリん・・・・・・。いや別に何でも無いの。ただの世間話よ。言葉使いに関する・・・・・・」

 

「そう? 」

 

「ほらこの子、まだ学院にきて日が浅いじゃない。だから級長とかの言い回しを・・・・・・」

 

「そっか。そうだよね。私は立花って言っちゃう事多いから、級長ってあんまり使わないな。そう言えば、立花知らない? 」

 

「し、知らないわ。ねえ有賀・・・・・・」

 

「うん。石蕗も・・・・・・」

 

「うわー。見て見て。あそこキスしてるよ・・・・・・」

 

「! 」

 

「石蕗の・・・・・・馬鹿・・・・・・」

 

 

 石蕗さんの視線の先を見ると、立花が居た。木の陰で良く見えないけど、誰かと抱き合っていた。ハグと言うには執拗で長時間だった。おそらく石蕗さんが口走った様にキスをしていたと思う。それを見て私は走り出していた・・・・・・。

 

 

「誰かと思えば萩野さんとは・・・・・・。立花に何をした。答えろ。風紀違反は無い様だけど? 」

 

「何って? ただお話をしていただけよ? 立花さん、私は匂坂さんともお話をするから先に教室に戻ってらして」

 

 立花は抱き留めようと腕を出した私を無視し、小走りで教室に戻って行った。どうしたんだよ立花・・・・・・。

 

「お話だって? 嘘をつくな。木の陰で抱き合ってキスをしていたろう? 向こうから見ていた。言い訳するのか? この泥棒猫が」

 

「泥棒猫とは酷いわね、元カノのクセに。はぁ・・・・・・立花さんが愛想尽かすわけよ。がさつな匂坂さんに立花さんは相応しくないもの。私の方がお似合いだもん。今、誓いのキスをしたの。この神聖な木の下でね」

 

「なんだ、元カノって。立花は私の女だ。誰にも渡さない。どんな事をしてもだ」

 

「強く出たわねー。匂坂さん、貴女浮気してたんでしょう? 美術部の先輩やOG、それに顧問にも抱かれていたでしょう? モデルと言う建前で。その緩い下半身でどの口がほざくの? まあそれで部費の免除や生活費の補てんをしていた。それはそれで感心する事では有るわね。さすがに庶民の人。凡百のお嬢様には出来ない事だもの。一括が当たり前の学費も分割なんでしょう貴女・・・・・・。弟さんにも結構なお金を用立てて送金しているよね」

 

 

「何でそんな事を、そんな事まで知ってるんだ・・・・・・」

 

「だって貴女は風紀の調査対象者だもの。お母様の離婚とそれに付随する覗きで心を病んだとか、それからお手伝いさんに告ってふられたとか、貴女がガチの同性愛者って事も知ってるわ」

 

「萩野! 誰に聞いたんだ。立花か? 」

 

「ソースの入手先は内緒。立花さんから聞いたのは、貴女が普通の家の出で、この学院には学費的にシンドイってことかな。で立花さんが援助を申し出たら断ったって事。格好良い様に見えるけど、その代わりに身体を売ってるんじゃ本末転倒じゃなくって? 」

 

「黙れ。富裕層のお嬢様のお前如きに私の何が判る・・・・・・」

 

「判らないわ。判るのは私と貴女を比べると、私の方が立花さんに相応しいって事よ」

 

「萩野! 」

 

「あら怖い。目がつり上がってる。別に只で立花さんを頂くわけじゃなくってよ? 」

 

「札びらで頬を引っぱたくつもりか? この下衆が」

 

「違うわ。まずはこれを見てよ。上から貴女に渡せと言われたの」

 

 萩野が私に封筒を差し出した。学院指定の紐閉じA4サイズの大きさのだ。 毟り取る様にして手から奪い、もつれる手で紐を解く。中には・・・・・・。

 

「これ・・・・・・どうして。萩野がこんな物を持っているんだ。嘘だろ・・・・・・」

 

「ショックが強すぎたかしら? そんな顔をするなんて意外でしたわ。手紙の方も読んで下さいな・・・・・・」

 

 

 封筒の中には手紙と写真。写真は三枚有った。写っていたのは私の最愛の人だった、家政婦のお姉さん。見間違えたりはしない。昔の写真ではない今の写真。一枚目はこの学院の校舎の前で取られた写真。写ってる花から見ると極最近の撮影だ。私が剪定したんだ間違いは無い。見慣れぬテーラードスーツ姿で眼鏡をかけてるけど確かにあの人・・・・・・

 

 何年も経ってるけど、あの頃そのままだ。あの人が此処に? 何しに? 次の写真は白衣の女性とのツーショット。スーツじゃなくてメイド服を着ている。決してコスプレなんかじゃない。頭にはキャップを被りキッチリとした装いだ。手には紅茶のポットを持っている。

 

 最後は顔のアップ。昔のままのあの人。少し目尻にしわが有ったりするけど、私が恋した日のまま・・・・・・。頭が真っ白になりしゃがみ込んでしまう。木にもたれ、言われるままに手紙を読む。

 

 

「お久しぶりです。マユリちゃん。あれから随分経ちますけど、元気にしていますか? マユリちゃんが全寮制の女学院に進学することになって離れ離れになってしまったのは、私のせいですね。私がマユリちゃんを受け入れなかったばかりに・・・・・・。お父様もとても淋しがっていますよ。手紙を何度も読み返したり・・・・・・。そんな状況を見かねてお父様にお見合いを勧められた方が現れました。そして順調に大人のお付き合いを育んでおられます。私はある決断をしました。お世話になった匂坂の家を離れ、別の所にご奉公に上がる事にしました。今はその研修にイギリスに来てます。お父様のお話では、マユリちゃんもイギリスに留学に来るそうですね。会いに行きたいのですけど受け入れてくださいますか・・・・・・」

 

「いきなりだけど、マユリちゃんまだ私の事愛してる? 嫌いになったのなら会ってはっきり言ってね。私は陰からマユリちゃんの幸せを異国で見守らせてもらいます。マユリちゃん、いえマユリがまだ私を愛しているなら側に居るために、ううん正直に言わなくっちゃね。愛を受け入れるために、帰国してマユリが卒業するまで学院にご厄介になることに成ります。厳密に言うと学院でなく隣接する学院の母体、創始者の方の所に住み込みのメイドとして勤める事になります。お仕事がお休み時は前みたいに一緒に過ごせます。今度は拒絶しないから・・・・・・。卒業したら一緒に暮らしましょう・・・・・・」

 

 驚くべき内容の手紙。青天の霹靂だった。にわかには信じられないけど、写真も有るしこの見覚えのある丸っこい文字。あの人のだ・・・・・・。

 

「萩野・・・・・・。一体これは・・・・・・」

 

「そんな顔のマユリさん初めて見たわ。私も詳細は聞かされていないんだけど、相当なサプライズな内容の様ね。私はそれを貴女に渡せば匂坂マユリは真実の愛を手にし、君はずっと欲しかったモノが手に入るって手紙とそれを貰っただけよ」

 

「誰に? 」

 

「真実の女神よ」

 

「ふざけるな!」

 

「人間じゃないわ。だって私が立花さんを好きなのって、誰にも言った事無いし、素振りも見せた事なんて皆無よ。なのに・・・・・・。貴女だってそれを読んでそう思ったんじゃないのかしら? お花摘みのわずかの時間に、教室の私の鞄にこれが入れてあったのよ? 皆が居るのにね」

 

「じゃクラスの誰かだろう」

 

「誰が私の鞄に入れるって言うの? 死ねだとかスパイだの犬だとか書かれた手紙が入れられていた事は有ったけどね。これは学院の正式な封筒よ・・・・・・。今沙沙貴さん達は学院に居ないし、他にこんな悪戯する人なんて居ない。それは風紀の私が一番知ってる・・・・・・」

 

 

 

「和田先輩、ご足労痛み入ります。早速ですがここのドアを開けたいので暗証番号を入力して下さい。事態は切迫していますので」

 

「ニカイアの会の会長、いや今は白木の、もとい理事の補佐だったっけか。直々の呼び出しだもの邪険にはしないよ。判った今開けるよ」

 

「お願いします」

 

「あれ? 開かないぞ? 変だな番号が変えられている? それともソレノイドが動かない? 」

 

「さっきお話をしませんでしたけど、ここは今朝、誰かが開錠しています。電磁石は動作していると思われますので・・・・・・」

 

「すると誰かが番号を変えたのか。今学院で変え方を知ってるのは私と、副部長の榊だけだ。いや顧問も知ってるけどやった事は無いと思う。後はOGだけだけど・・・・・・」

 

「で、開けられますか? 」

 

「うーん。十回ドジると入力が一切不可になるからな。確かオールリセットする方法が有ったと思う。それは警備員室とニカイアの会で資料を持ち合ってるはずだよ。君なら調べられるだろう? 」

 

「わかりました。呼び出しておいて申し訳ありませんがここで待機していて下さい」

 

「ああ。それにしても一体今学院で何が起こってるんだ? 説明してくれ。妹とも連絡が取れないし、一年生の大半が食堂に姿を見せなかった。先生の何人かが来ていないし・・・・・・。それにこの部室の惨状は一体何事だ。ありえない」

 

「扉が開いたらご説明します。今はそれで勘弁して下さい」

 

「ああそれで構わない。その顔は只事じゃないって事だしな」

 

 

「緊急事態です。生徒は全員食堂に集まって下さい。そこで小御門ニカイアの会会長代理の指示に従って下さい。個別の行動は一切認めません。いかなる事情が有ってもです。例外は一切認めません。スタッフさんも持ち場を離れない様に。一年の教員は出入り口の封鎖、残りの教員は私と一緒に外に来て下さい。一刻を争います。大至急行動して下さい。繰り返します。緊急事態・・・・・・」

 

 

「葉子、なんだよ緊急事態って・・・・・・。こっちだって急いでるんだぞ・・・・・・」

 

「アレを見て・・・・・・」

 

 視線の先には・・・・・・ホイストの開口部からロープが下がり一人の女生徒が全裸で縛られて逆さ釣りになっているではないか! 精肉工場の肉の様に吊り下げられ風でくるくる回っているのは天文部部長の和田先輩だ。僕がちょっと目を離していた間に・・・・・・。

 

 彼女の全身には蛇の様に縄がかかっている。足首、腰骨、背中から幾本かのロープが伸びて部屋の奥に延びている。腕は高手後手にギッチリと締め上げられているのが離れていてもよくわかる。頭に血が下がり顔がムーンフェイスに。気絶しているのか泣き騒いだりはしていない・・・・・・。

 

「おい、嘘だろ。なんて酷い事をそんな・・・・・・。一体誰があんな酷い事を・・・・・・だって今まで一緒に・・・・・・。おい、直ぐに下ろすんだよ、葉子。何を静観しているんだ」

 

「今教員が下ろしに行ったわ。私達は皆でシートを張って万が一に備えて受け止めるのよ」

 

「僕は上に行く。僕が少し居なかった隙を。先輩を一人にするんじゃなかった・・・・・・」

 

 

「先生、ドアは開きませんか? 」

 

「あっ、理事補佐の八代さん。それがどうやっても開かないのよ・・・・・・」

 

 マニュアルを僕に見せる。手順はそんなに複雑ではない。僕もやったけど確かに開かない・・・・・・。

 

「でも、和田先輩が外に出てるって事は・・・・・・」

 

「向こうから誰かが開けたんじゃない? そうとしか考えられないわ。今ロックをリセットしたけど動作しな言って事で考えられるのは、主電源を向こうで落したって可能性が一番高いわ」

 

 

「じゃどうやって開けるのですか? 」

 

「今、美術の先生が部活の鉄のオブジェに使う、私物のアセチレンの溶断器を取りに行ったわ。それでドアに穴を開けて開錠するの。私達は水と消火器を用意しないと」

 

「わかりました。ありったけのバケツを用意します」

 

 窓際の水道でバケツに水を入れていると、外から私達を呼ぶ声がする。葉子がハンドメガホンを手にして絶叫している。隠匿しておくって話なのに・・・・・・と、窓を開けると事態はもっと深刻に・・・・・・」

 

「譲葉早くして。和田先輩だけじゃなくて、たった今、根本さんと関本さんも下げられたの。和田先輩と同じ状態よ。隣に誰か居るんじゃなくって! でも犯人の確保よりもあの子達の保護と貴女達の安全を最優先して! 」

 

「先生・・・・・・」

 

 

「今ドームの屋根から、身軽な先生がバディを、決死隊を組んで、ロープを使って急傾斜の屋根に出て行ったわ。開口部から中に入ろうとしているの。トランシーバーとスマホを持ってるから中の様子はもうすぐ判るわ」

 

 

「パンダを持ってきたよ。今すぐ穴開けるから。こんなドアくらいわけない」

 

「先生お願いします」

 

「任して」

 

 先生がガスのボンベの栓を開け切断機を手に取った。バルブを緩めライターでアセチレンに火を点ける。刹那黒煙が出るも、直ぐに酸素を出して火を安定させる。そして火口をドアにあてて温めてから溶断用の酸素を出すと、みるみる溶けるドア。焦っているのだろうか? 舌打ちの音と共に失火の音がパンパンとする。ちょうどその時、無線が入った。

 

「部屋の中には誰も居ない。繰り返す誰も居ない。最初の子はともかく、後の子は簡単な時限装置で滑り落ちたんでは無いかと思慮する。私達が部屋に入るにはロープが足りない。入れないんだ」

 

「了解です。続けて」

 

「ドアを溶かすのは待って。ドアの所に・・・・・・。あの子たちを吊るしてるロープの終端が括ってある。そのまま続けるのは危険だ。それに石灰が積んである様だから作業を一旦中止して下さい。半端な水は発火の可能性があります。繰り返す水は流さないで・・・・・・」

 

「何てこと。八代さん・・・・・・」

 

「くそ。どうすればいいのか・・・・・・」

 

「ドアの下に穴をあけてそこから水を大量に流しまくって下さい。半端だと発火するけど大量に流せば発熱はすれど発火は抑えられるわ」

 

 無線で指示が入る。

 

「消火栓を使いましょう八代さん。アレなら・・・・・・。それじゃ先生は下に穴を」

 

「了解。酸素が減ってきてるからそんなに大きくは無理よ」

 

「ホース用意します。それじゃいきましょう」

 

 

 息を止め綺麗に穴を開けた先生に退去してもらい、穴から消火用ホースで水を入れる。かなりの水圧で反動が半端じゃない。他の先生に抑えてもらい何とか持続的に放水が出来た。

 

 すると、石灰が部屋の奥に流れて行ってそれから開口部から外に流れ落ちて行ったと報告が有った。そのまま水圧を多少絞り水を流し続けながら再びドアを溶かす。ボンベの酸素が残り少なくなってきて火力が落ちるも、無くなる前に何とか鍵の部分を溶断した。

 

ドアを蹴破り突入し、まずはロープの先端を確保した。見回しても誰も居ないし、逃げられる所はここの外に通じる大扉と、僕たちが入ってきたドアしかない。一体誰がこんな事を? 突入成功をスマホの動画再生機能で見て、先生が何人も上がってきた。

 

 次に先生総出で吊るされていた女生徒を一気に引き上げる。女は非力だ何のって言ってられ無い。此処には女しか居ないのだから。とにかく全力で上げた。吊るされていた女生徒は三人とも水でずぶ濡れだ。

 

外からは滝に打たれる罪人の様な光景だったらしい。冷静になって考えてみれば、ホイストで引き上げれは楽だった事に気付く。先生も僕も、皆冷静さを失っていた。

 

 

 引き上げた三人は全員グッタリとしていた。問いかけても殆ど反応が無い。心得の有る先生が脈と呼吸を確認し、指にパルスオキシメーターを付けて血中の酸素濃度を計る。ただちに命に関わる問題は無さそうとの事にホンの少しだけ安堵した。

 

 酸素を吸わせるのだけど、胸を縛ってる縄を外さない事にそれもままならない。まずは身体をがっちりと縛り上げたロープを外す事に全員で取りかかる。

 

水で締まった縄は中々解けなかったので切る事にした。とはいえカッターナイフではこれもまた女には固くて捗らないし手が滑ったら・・・・・・。逡巡の末、園芸用の枝きりハサミを持ってきてもらい切り飛ばしていった。外しながら、縄が食い込み擦れて血が滲んだ肌に薬を塗るのが僕の仕事。

 

その時に見えた毛の剃られた恥丘に、水で消えかかっていたけど血文字で"ユダの仲間に天誅"と。それも三人とも・・・・・・。

 

 

 酸素を吸わせ担架に載せて運び出す段階になって、葉子が僕の所に来た。その顔は絶望感に溢れていた・・・・・・。

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