※この作品はR-18です。

白羽蘇芳という生き方   作:抱き枕50

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扉の向こう側

「う、うーん。あーぁ、朝? 変ね? 何か変・・・・・・。何だろうこの強烈な疲労感。ここに来て、それからどうしたのかな? 思い出せない・・・・・・。おかしい・・・・・・視界が狭い。眼鏡? ゴーグル? 顔にも腕にもチューブ? 電極? あれ、起きられない? かっ、身体が動かせない? なんでどうして・・・・・・。誰か来て、来てください、来てください! お、お願いします! 一人は嫌・・・・・・。先生、看護師さん、来てー」

 

 

「沙沙貴、根本が目覚めた。打ち合わせした通り、予定通りに動け。辛いだろうが皆の、いやお前自身の為、ひいては根本自身の為だ。ぶれるなよ」

 

「はい。先生。覚悟は出来てます。なんと罵られようとも先生の言う通りに」

 

 残酷だったかも知れないが、不安と恐怖で叫び続ける根本を暫く放置した。心が絶望し泣き疲れるまで・・・・・・。

 

 

「起きたのか。根本、おはよう。良く寝られたか? 」

 

「はい。なんて言う訳ないでしょ! 何で呼んでも誰も来ないの? コールは壊れてるし、私が起きたのは気がついているはず。そうじゃなかったらこのセンサーは一旦何、なんなの? 顔についてる変なゴーグルもそうだし、なんで私の身体が動かないのよ。足も腕も指もよ。首から下の感覚が無いわ、全く無いのよ。まさか一生このまま・・・・・・」

 

「それは違う。今の状況は・・・・・・動物用の非承認の強い薬を投与して根本の身体を制限している。その理由は今から説明する。解毒すれば四肢の自由は戻るから心配はするな」

 

 

「動物用? 心配するなって・・・・・・。そんなの無責任にすぎる! じゃ早く説明して。早く! そして戻して」

 

「せっつくなよ。そうだなまずは・・・・・・。沙沙貴苺、鏡を持って来い。林檎はタオルだ」

 

 大きめの鏡とタオルを持って二人が根本の横に。沙沙貴は手術用の手袋をし、髪の毛を白い帽子に収め、大きめのマスク、レキサンの特殊な表面処理を施したゴーグルを着用している。これはノングレア処理してあり、根本の姿がそこに映らない様になっている。この部屋にはガラスは無く、水も褐色のつや消しボトルの中、点滴の袋すらカバーが掛けてある。現状で根本が自身の姿を視認する事は出来ない。

 

「沙沙貴さん? 何よその姿。私、バイ菌だって言うの? 」

 

「違うよ。その証拠に私はマスクすら着けていないだろう。沙沙貴達は、只の義務規定のクリアでああいう格好をしている。私はドクターだから着てない、ただそれだけだ。納得したか? 」

 

「はい・・・・・・」

 

 納得がいってる風じゃないけど、少し落ち着きを見せる。多々それも束の間の事だろうが・・・・・・。

 

「林檎、タオルを貸せ」

 

 受け取ったタオルを手早く結んで瘤を作り素早く根本の口に咬ませた。目一杯開いた口に詰め込まれたタオル。自殺防止、舌を噛ませない様にする為だ。そして苺から鏡を受け取り、根本の顔を彼女自身の目で確認させる・・・・・・。

 

「ウー、ウー、ウー」

 

 タオルで消音されてるとはいえ、正に絶叫だった。沙沙貴は耐えきれずに耳に指を入れ手塞いだ程の音圧。声に力がなくなってきたころを見計らい、タオルをすこしだけ緩くする。多少は話が出来る様にする為だ。タオルの隙間から先の割れた舌がチョロチョロ動きその動きは爬虫類のそれだった。

 

 

「へんへい、ほれがわらひなの? はらがまっひろらし、なんれかみのへないの? まふけも、まふも・・・・・・。なんれめがあかいの? なんれしたがわれてるの? へんへいおひえて、こらえてよ、ははきさんらちもらんとかいって・・・・・・」

 

 

 私はそれを無視し、根本の毛布を剥ぐる。そして全裸の身体を鏡を用いて見せた。あり得ない位の真っ白な肌。何処にも血の気が感じられない。腕は蛇っぽくうろこの様な紋様と透けて見える血管。再び絶叫する根本。

 

 

「ひろへび? あらひ、にんへんじゃないの? 夢? ほうなんれしょう? ひがふの? うほ・・・・・・しにはい、ころひて、ころひてよ・・・・・・」

 

 取り乱すも身体はぴくりとも動かない。首だけを激しく左右に振る根本。さすがにショックなんだろうこの身体の変わり方は。

 

「沙沙貴、私は席を外す。根本を頼む」

 

 おでこにキスをし、ゴーグルをずらし中に溜まった涙を流し、こぼれた涙をハンカチで拭った。ハンカチをジップロックの小袋にしまいポケットに。このハンカチは焼却処分になる。これ以上の汚染が、いやその可能性が広まらない様に。そして再びゴーグルを戻す。この子はまた悲涙を満たすだろうから。

 

 

 

「先生、出て行ったね、ねえ根本ちゃん、ううん、小夜花ちゃん。少しお話を聞いてくれる? 林檎も私も、小夜花ちゃんの味方よ。私達は貴女を決して裏切らないわ。だから先生も信じてあげて・・・・・・」

 

「ほんなのしんしられない。へんへいはわらひをほんなにしたのよ。ふるなんでしょ? あんららち」

 

「グルなんかじゃないよ。私達も程度の差こそ有るけど身体が変わってきてるんだ・・・・・・」

 

「苺姉の言う通りなの、小夜花ちゃん。今証拠見せるから。それに・・・・・・私達程じゃないけど、蘇芳ちゃんも変化が始まってるんだ・・・・・・」

 

 

「林檎! それは内緒にしておく筈でしょう! なんで今・・・・・・」

 

「だっていずれ判る事だもん、今言った方が良いよ・・・・・・。今の小夜花ちゃん見てたら話さずには・・・・・・」

 

「それは判るけど・・・・・・。先生の許可が無いと何か有った時・・・・・・」

 

「大丈夫。苺姉は心配性だね。二人の愛で包めば大丈夫だよ。小夜花ちゃん、これから見せる事話す事信じてもらいたいんだ。返事は今直ぐじゃなくても良い。ずっとここで待ってるから」

 

 

「林檎、その前にドアに細工を。心張りをよこしな」

 

「はい。重いよ? 」

 

「うっ、まじかよ。でもこれ位じゃないと」

 

 

「まずは私達の身体を見せるから。ベッドを起こすよ。苺姉はタオル外して、口の中を自由にしてあげて。でも・・・・・・」

 

「判ってるって。任せな」

 

 電動で動くベッド。あっと言う間に平らな状態から四十五度位に起き上がる。まずは小夜花ちゃんの目のゴーグルを外しにかかる。溜まっていた涙がこぼれた。それを丁寧に拭き取る。その時間近で赤い目を見た。凄く綺麗な色だった。蘇芳ちゃんなら緋色とでも言うのだろうか? ともかくとても綺麗な目に心が揺さぶられた。不謹慎かもしれないけど・・・・・・。

 

 タオルを口から外す。つばを飲み喉を動かし深く息を吸いそして吐く。何回か繰り返す。そして一気にうっぷんを・・・・・・。

 

 

「私、私、私・・・・・・。なんなのよこれ! たったの一日でどうしてこんなになるのよ。あの女とあんた達で私に一体何をしたのよ。昨日、蘇芳様の所に行った時にはこんなじゃなかったわ! 元の身体に戻してよ! 今すぐに! うー」

 

「小夜花ちゃん? 」

 

「痛い、舌はんじゃった・・・・・・。ほんなことより身体を返してよ」

 

「小夜花ちゃん、最初に言っておくけど完全には元には戻らないんだ。でも、処置が進めば普通に暮らせる様になるって。」

 

「こんな人形みたいな・・・・・・。蛇女の私、自由に動かない身体で普通に暮らせるって? バカにしないで」

 

「身体は動く様になるよ。それは確実」

 

「だったら、身体が動く様になったらあんたら全員殺して私も死ぬ。何笑ってるのよ! 」

 

 

「ごめんなさい。今の話だと、今ここで舌を噛んで自殺する事は無いんだなって。タオルを外してからその事がずっと気懸かりで・・・・・・」

 

「! 」

 

「林檎の言う通りそれが一番気ががりだったんだ。だから私は噛んだ瞬間に気絶させる薬を何時使おうか・・・・・・と」

 

 苺姉がツベルクリン摂取に使う様な筒を小夜花ちゃんに見せた。苺姉は自分の首に当てるゼスチャーをして見せ、ぎこちないウインクをし、それをごみ箱に投げ捨てた。

 

「ちょ、ちょっと・・・・・・」

 

「もういらないからさ、こんなの。それより、私達の身体見てもらおうよ。まずはそこから」

 

 そう言いながらさっさと身に着けている物を外していく。手袋、マスク、帽子、ゴーグル・・・・・・。そしてつなぎの様な薄手の服を脱ぎ捨てた。

 

 そしてその中は・・・・・・ショーツとサラシの巻かれた胸。ショーツは今までのお子さま仕様ではなく大人の物。胸のサラシを緩めると姿を現したのはお碗型のオッパイ。圧倒的な迫力。贔屓目に見ると蘇芳ちゃんと大差ないそれ位に大きくなった。それも驚くほどの短時間で。但し肌は肉割れの痕があちこちに残ったまま。

 

 以前とは違いくびれが目立つ腰には、キャメルバックの様にフィットする様なビニールのタンクが・・・・・・。繋がっているチューブは太股に刺さっている。ここからは苺姉が説得に回る。事前の段取り通りだ。

 

 

「見てこのチューブとタンク。蘇芳ちゃんの血液から抽出した物が入ってるの。透析が無い時はこれを付けてないといけないんだ。無いとね、身体が急に成長しちゃうんだ。自分で自壊してしまうほどの早さで。骨が皮膚を突き破ったり、血管が体内で切れたりするんだって。一つだけ良い事は、先生の指示通り治療投薬をしていれば、きちんと守って生きていれば、健康を維持しいずれ身長も身体つきも蘇芳ちゃん以上のナイスバディに成れるらしいんだけど・・・・・・」

 

「何よそれって自慢? 今の私を前にしてそれ言うん? 大体あんた達そのタラレバ信じるの? やっぱりあんた達殺すわ」

 

「続きが有るの。そうならない為に、私達は蘇芳ちゃんの血を身体に入れてる。そうすると成長をコントロールできる」

 

「だから? 」

 

「今言ったみたいに私達には蘇芳ちゃんの血が必須なんだ。その逆に蘇芳ちゃんも私達の血が要る身体なんだ。そうしないとどんどん変化と言うか変態していくんだって。蘇芳ちゃんの場合は私達ほど深刻じゃないから、こういうタンクは使わないんだけど、それでも血の交換は必要なの」

 

「それと同じ様に小夜花ちゃんには私達の血が必要なの。私達の過剰に成長する血を入れ無いと、小夜花ちゃんは身体の中の異端の組織が頑張ってしまうからどんどん蛇化してしまう。でも私達の血だけだと、今度はバランスが崩れるからそうならないために蘇芳ちゃんの血も適時要るんだ・・・・・・」

 

 

「それで? そうすると普通に暮らせるって言うの? 人間の血はそんなに簡単に身体に入れられる物じゃないでしょう。嘘くさい・・・・・・」

 

「私達はそんな血液型云々のレベルじゃないの。既に動物との間みたいな関係。先生曰く、特殊な非承認の免疫抑制剤を使ってるって。信じる信じないは自由だけど、先生はそう言ってるし・・・・・・」

 

「私達も蘇芳ちゃんのこれを身体に入れてから、オッパイの膨らみや各部の成長で肉が割れてのたうち回る事も無くなったし、関節がきしむ事は無くなったし。これでも肉割れもだいぶ良くなったんだ。この脚も見て。ここんところ割れて血が滲んでるでしょう? これが背中とか凄かったんだよ・・・・・・。今無いでしょう? 背中に肉割れ。それに身体だけなら良かったけど、放っておくと顔がへちまみたいに長くなってしまうって聞かされて、二人でかなり絶望したんだ。でも先生を信じて・・・・・・」

 

 私達の身体をまじまじと見る小夜花ちゃん。すこしは理解できる精神状態になってきた様だ

 

 

「糸瓜はやだわね。それでどこまで戻るのよ、私は・・・・・・」

 

「詳しい事はこれから先生に聞かないと。先生も一度ラボのドクターに見せないといけないって言ってた」

 

「やっぱり動ける様になったら始末するわ あんた達」

 

 そうは言っても、さっきまでとは全然声のトーンが違う。心の変化が見て取れる。

 

 

「小夜花ちゃん、気は変わらない? 私達はともかく、蘇芳ちゃんも始末するって言うの? 」

 

「それは・・・・・・。でも蘇芳様なら・・・・・・こんなになってしまった私の・・・・・・意を酌んでくれると思う・・・・・・」

 

 

「そう。仕方ない、林檎あれやるよ。用意して」

 

「もう? 先生にコールするから待ってて」

 

「あんた達、何する気よ。まさか・・・・・・」

 

「言えないよ、聞いたら発狂しそうだもん。ね、林檎」

 

「苺姉、口詰むんで」

 

「ごめんごめん」

 

 コールして先生を呼び出した。

 

 

「林檎か、どうした? 」

 

「説得に進捗が見られないので、覚醒させたいの・・・・・・」

 

「下半身の麻痺を止めるのか? 」

 

「はい、説得を一気に薦めるには・・・・・・」

 

「まあいいだろう。お前達に覚悟は出来てるんだろうな? 」

 

「はい、私達はあれが欲しいですし、その為には何でもします」

 

「それじゃ、用意するから部屋で待ってろ。私の着く前にドアの心張りは取り外しておけよ? 」

 

「え。まさか部屋をモニターしていたんですか? 」

 

「当たり前だろう? 音声も聞かせてもらった。録音録画もしてある」

 

「嘘・・・・・・」

 

「根本が自害する可能性が有ったのに、お前達だけにする訳はないだろう? 仮にもお前らの担当の校医なんだよ? 私は」

 

 

「酷いですよ・・・・・・それって信用していないって事でしょう」

 

「でも、お前達は良くやったよ。特に苺。ベストとまではいかないけど、それでもA-を付けても良い出来だった。良い意味で期待を裏切ってくれた。その調子で根本を頼む。これからも、沙沙貴には期待してる」

 

 「・・・・・・・・・・・・・」

 

「なんだよ、もう切ったのか? まあ行くから待ってろ」

 

 コールは切れた。最後私は胸がつまって声が出なかった。苺姉が認められた事が嬉しかったのと、これからの事のプレッシャーで。

 

 

 

 

「ねえ、美馬先生、起きてらっしゃいますか? 」

 

「ええ。起きてます。ただ色々な事が有りすぎで変な夢を。混乱しています、私。美馬先生は? 」

 

「はい、私も。居なくなった子の事を気にしなければいけないのに、どうも集中できないんです」

 

 そんな時にコールが鳴った。

 

「先生方、至急外来の方に来てください」

 

 内容はそれだけだった。でも言わんとする事は判る。あの子の行方だ。

 

 眠い目を擦りながら、出向くとそこには昏睡する関本ゆかりがストレッチャーの上に横たわっていた。横には泣き疲れ真っ赤な目をした姉の和田花子。名字が違うのは家庭の事情って言うもので、紛うことなき正式な姉妹である。

 

「それでこの子は? 」

 

「転院になります。私達にはとても・・・・・・」

 

「難病? 見た感じ大きな怪我をしている様には見えないけれど・・・・・・」

 

「皆目見当がつかないんで困っていたら、私の所で見ると言う電話がありましたんで、それが最善と判断し転院の運びになりました」

 

「何処が引き継いだんです? 」

 

「それが、とある外国の大使館のドクターなんです。私達のデータベースには記載が無くて・・・・・・。ドクターたちに聞いても存じあげている者が居りませんで・・・・・・。何しろこちらとしても判断に困りましてね、そちらの槙先生に相談して私が責任を取るからと文書で戴きましたんでそうなりました。はい」

 

 厄介払いか・・・・・・。

 

「そうですか、現状どうなんです? 今、点滴と酸素以外の処置をしていない様ですけれど・・・・・・」

 

「バイタルは正常です。まるで寝ている様な状態で緊急に生命の危険が起きる事は無いとの見解です。ただ・・・・・・」

 

「血液の検査でものすごくバラツキが出てしまって、何かがおかしいんです。機械は点検したてですし、人がやってもどうにも一定にならないんです」

 

「それについて槙先生は? 」

 

「それも含めて私がとの事です。もう私どもの手を離れていますから、これ以上は・・・・・・」

 

「そうですか。で、この子も一緒に? 」

 

「はい。同行してもらいます」

 

「それではよろしくお願いします」

 

「直ぐに民間の救急車が来ますから、後はお任せください」

 

 もうそこまで話が進んでいるなら、門外の私達にはそれを受け入れるだけだ。しかし槙先生には問い質したい事が出来た。根本はここにいて治療を受けている。伝え聞く症状ははっきり言って良くない様だ。なのにもっと軽そうな関本を転院とは? ここにこの子が運ばれ居たのに今まで何の連絡も無かったのは?

 腑に落ちない事が多すぎる・・・・・・。

 

 

「それにしても、一体どうしたっていうのかしら? 」

 

「そうね。こんなにも問題が次から次へと起きるなんて・・・・・・」

 

「何にしても槙先生に話を聞かないとね。生徒を何処に委ねたのか私達には知る権利、義務があるもの」

 

 病院の中を二人で槙先生を捜し回った。先生一人だけでどうこうじゃないのは判るけれど、まずは、だ。

 

 

「槙先生? いえお見えになっていませんが? 病室の方では? 」

 

「失礼しました。もし立ち寄ったりしたら美馬と鈴木が捜していたとお伝えください」

 

 

「此処にも居ないわね・・・・・・。立ち入りそうなところは一通り廻ったのに」

 

 病院の人達は隠してる素振りも無いし、本当に知らない様だ。根本さんの所にも見に行ったけど、ガラス越しに見る限り沙沙貴さん達が居るだけ・・・・・・。寝ている根本さんの横で携帯ゲームに興じていた。ヘッドホンをしていてこちらがガラスを叩いても反応はしなかった。蘇芳さんの所を訪ねても本人は居らず、居たのは病院のスタッフだけ。千葉さんの所も姉妹と病院の事務方でイベントの準備を。逆に孝崎千鳥の行方を訪ねられてしまった。メールの返事は来るものの何処に居るかは判らないらしい。でもそこにも先生は居ない。一体何処に?

 

 

「先生方、ごきげんよう」

 

 振り返ると、とびきりの美少女が、ここでは違和感のある挨拶を。どことなく含みのある笑顔と共に・・・・・・

 

「蘇芳さん! おはよう。ううん、ごきげんよう」

 

「げ、元気そうね。おはよう、蘇芳さん」

 

 科を作って意味深に私達を見る蘇芳さん。何だか今日は何時もより幼く見える。

 

 

「槙先生を捜してるんでしょう? 私知ってます。ついて来て」

 

 

 誰かに聞いたのか、この時は疑問に持たなかった・・・・・・。槙先生とこの子は結構親しいから、知っていても有りだなと。少し思慮していると鈴木先生が私の手を取った。美少女が早足で小さくなっていくではないか。

 

「ちょっと、居場所を教えてさえくれればいいのよ。蘇芳さん聞いてる? 待って、もうあんな所に・・・・・・」

 

 角に消えたあの子を追う。顰蹙だろうけど廊下を走って追いかける。幸い、怒鳴られることもなく角を曲がると、蘇芳さんはエレベーターガールよろしく手を出してエレベーターを開けて待っていた。

 

「早く乗ってください」

 

 言われるままに乗り、蘇芳さんの後ろに立つと地下二階のボタンを押すのが見えた。駐車場? そして着くとそこには・・・・・・。

 

 

「お願いします、アレをお二人に嗅がせて」

 

 その声を聞いて私達は気を失った。どれ位気を失っていたのか、極短時間だったはずのに気がついた時には私達を取り巻く状況は一変していた。下着姿に剥かれ床に転がされ、両手両足を背中で一点に拘束されていた。ホッグタイと呼ばれる捕縛姿。それにしてもここは冷える。冷房がフルに作動している。樹脂の塗られた鉄板の床が身体を冷やしていく。見回すとマンセルN7とおぼしき色で塗られた、冷蔵庫の様な盤がずらりと立ち並んでいる。盤にはメーターが有りそれが電圧を表示しているくらいは理解できた。

 

「ここは? 電気室? こんな所に居るの? 」

 

「居る訳ないでしょう? 先生達は単純でいいわー」

 

「なんですって! 」

 

「お二人はどうも立場がはっきりしないんでここでお話をしようと思って。」

 

「立場? 」

 

「そう。私の味方なのか敵なのかです。どうもその辺りが判らなくて・・・・・・」

 

「敵とか味方って、何を言っているの? あんな事が有ったけれど、私達は恨んではいないし、早くこれを解いて・・・・・・」

 

 「じゃ身体に聞いてみましょう。それでは皆さん後はお願いします。お二方とも何でも受け入れくださいますよ。存分に腕を振るって下さい。私は大事なイベントがありますから失礼します」

 

「蘇芳様、後はお任せ下さい」

 

 その声と同時にラバーのスーツを着込み顔が判らない様なメイクをした女が五人も出てきた。手には鞭やエネマを持って・・・・・・。

 

 

 

 

「あは、いいざま。泥棒猫にはお似合いよ。ほらお尻を振って! 腰が落ちてるわもっと高くあ・げ・る・の! 」

 

「出来ません、千鳥様。腿がしびれて・・・・・・。うわ、もうダメ・・・・・・」

 

「だらしないわね。あんたそれでもバレエをやっていたの? 」

 

 私はそう言ってお尻を抓りあげた。刹那身体をビクッとさせる牝。膨らんだお腹が左右にたぷたぷ揺れますますよろよろする・・・・・・。今度は頭髪を摑み頭を正面に向けさせて態勢を立て直させた。息が整うまで待ってあげる。しかし整っても期待した言葉が帰って来ない。家畜用電気鞭で尻に一閃。

 

「ヒィー。い、痛い! なんで・・・・・・」

 

「あんた、馬鹿? 息が整うまで待っていたのにありがとうも無ければ、お待たせしましたも無いって・・・・・・」

 

 続けざまに電撃を振るい、反応を見る。

 

「お許しください、千鳥様」

 

 

「至らない私に電撃をありがとうございます、でしょう? えりかが見ていてもこうなのかしら?この牝風情は」

 

 えりかの名を出すと態度に変化が・・・・・・。

 

 

「千鳥様、ご迷惑をおかけしました。至らぬ私に電気鞭をありがとう御座居ます。乗り心地にご不満が御座居ましたら遠慮なく躾てくださいませ」

 

 教えもしないのに口上をすらすらと言う。えりかが仕込んだのだろうか・・・・・・。私だと舐めているのが気に入らない。

 

 

「ほら早く。もっと痛い事されたい? もっと恥ずかしい事されたい? それとももっと入れられたいのかしら? それとも・・・・・・」

 

 髪を掴みながらの言葉責め。のろのろとしか動かないこの牝に喝を入れる。

 

 

「お腹が重・・・・・・」

 

「重いですって? そう跨がっていた私が重いって言いたいのね? つくづく癇に触る牝だこと」

 

「千鳥様違います。お浣腸でお腹が・・・・・・」

 

 

「なによ足りないの? あんなに呑み込んだのにまだ求めるなんて・・・・・・。外人は腸が短いって聞いてたけどあんたは例外みたいね。仕方ないわー。もっと入れて欲しいなら次は口で言いなさい。そのために馬銜を付けていないのだから。そうね、1リットル追加するから待っていなさい」

 

「そんな、それは無理です。そんなに入れたら、腸が・・・・・・お腹が破れてしまいます。お許しくださいませ、千鳥様」

 

 四つん這いのまま泣いて懇願する金髪の牝。哀願を無視し私はその背から下りた。そして尻尾兼用の肛門栓にチューブを繋ぎ、電動のポンプでお浣腸液を注入する。

 

「あ、あー。お腹が破れます、許して、お願いします、お願い・・・・・・。千鳥様、後生ですから・・・・・・」

 

「外人のくせに後生なんて使うの? ヘルプだけしか言わないと思ってたのに。なんかむかつくからあと500追加ね」

 

「何でもしますから、入れるのだけはもう許してー! お願いします・・・・・・千鳥様」

 

 絶叫が反射しこだまする。ここは大雨になると雨水が流れ込むの地下の空間。最低限の明るさの照明にコンクリートの打ちっぱなし。そこに何故かHIDの投光機を据えつけてあった。ここだけが真昼の明るさ。その中央に牝が痴態を晒している。水は捌けているのに湿度は高くカビ臭い。牝の調教にはちょうどいい場所だ。泣こうがわめこうが誰も察知する事は無い。えりかからこの牝を受け取ってどうしようかと思案していたら、誰かがここの鍵を寄こした。詮索するよりも調教が先だ。

 

 

「3.5リットル。良く入ったものねー。感心するわ。重さ的には大体胎児と同じくらいだよねー。ってあんた話聞きなさいよ」

 

 コンクリートの床に引いた段ボール。その上でのたうち回る金髪の牝。首輪に肛門栓はそのままに革のハーネスを身に着け、手にはゴムのミトンを嵌めて前手錠に拘束されている。お腹は妊婦よりも大きくまるで信楽焼のタヌキだ。足には足首に枷。足首同士をギリギリ歩ける程度の長さの鎖で結び、片方の枷には軽いけれど大きいゴム製のライフラフトが長い鎖で結ばれている。これを付けたままでは、例え鍵を開ける事が出来たとしても、この場所から外に出る為のドアを通る事は絶対に出来ない。エアを抜けば話は別だけど、ここに有るものではそれは不可能。

 

「出させてください。もうダメです。栓を抜いて下さい。何でもしますから! 」

 

「何を出すの? はっきりと言いなさい! 」

 

「は、はい。あの、その、うんちです。お浣腸液に溶け込んだ私の臭いうんちです」

 

「臭いじゃないでしょう? 鼻が曲がりそうなとっても臭くて汚いうんちでしょう? 」

 

「は、はい。ち、千鳥様の仰られる通りで御座居ます。鼻が曲がる様な臭くて汚いうんちです。出させてください。お願いします。ガスが胃の方に」

 

 全身汗だくになってのたうち回り懇願する牝奴隷。そろそろ限界かなと思う。口は閉じる事を忘れ涎を垂れ流し、オマンコからは白濁した本気汁が吹き出すように出て股間を彩る。それをちびった小水が洗い流し、再び本気汁が溜まっていく繰り返し・・・・・・。

 

 

「復唱も出来ないの? とても臭いのとてもが抜けているじゃない。だらしないわね、ダリア=バスキア。学院では聖職者気取っていても、ここでは恥知らずなマゾ女でしかないわね、全く」

 

「は、はい。私は、私は、恥知らずなマゾ女です。牝です。苛められて、いやらしい事をされて,悦ぶ変態です。ですから、うんち出させて逝かせてー」

 

「だったら、そこにあるファッキングマシーンをそのライフラフトに入れて。入れたらそれに跨がりなさい」

 

 ダリア=バスキアはよろよろと膝立ちして、三角木馬の角をなだらかにし、真ん中に極太のディルドウがそびえ立つ小型のマシーンを抱えてライフラフトの中に入れた

 

「じゃあそれに跨がりなさいな」

 

「こ、こんな太いのに・・・・・・。怖いです。腟を、子宮を突き破りそうです・・・・・・」

 

「そんだけ濡れてるならどうって事無いでしょう? ダ・リ・ア。跨がらなければ、お腹のお浣腸液はずっとそのままよ? あんまり長く入れておくと腸の毒素が大腸から吸収されて肌が全身イボだらけになるんだってさ、それで良いならいいけど。勿論顔もよ。イボだらけになったそんなあんたを見てえりかは何て言うかしら」

 

「ああ、酷い・・・・・・。サディスト・・・・・・。どうして苛めるの? 私が変態だから? 神様が導いたから? 私は、従うしかないんだわ。教え子に苛められて悦ぶマゾ女・・・・・・」

 

 うわ言の様に何かを呟く牝。そしてミトンを嵌め手錠で拘束された手でディルドウをオマンコに導き跨がっていく・・・・・・。ライフラフトの屋根には穴が空いていて、きちんと挿入すると牝の頭が屋根に開けられた穴から外に出る。跨がったのを確認し私がラフトの中に入って足の鎖を三角木馬の背に乗せた。これで足は地を離れ逃げる事は不可能になった。全体重が股間にかかりクリトリスが潰れる形になってるのだけどまだまだ余裕なの・・・・・・。

 

「き、きつい。クリトリスがこすれて気持ちいい。ああん、電気が走るみたい。でも・・・・・・だんだん・・・・・・」

 

段々ディルドウが馴染んできた様で、身体が沈み始める。クリトリスに体重がかかりつぶされてかなり痛そうだ。子宮が圧迫されてきて・・・・・・。

 

「クリトリスが千切れちゃうー。痛い、痛い・・・・・・」

 

 

「揺すってディルドウをしっかりと銜えたら後ろに少し反りなさい。少しは楽になるでしょう? 」

 

「き、きついわ。太くて苦しい、お腹が裂けるー。で、でもクリトリスは楽に。あ、でも今度はプラグが押されて・・・・・・。あん、後ろも気持ちよくなって・・・・・・。ふぅ、そ、底に当たってる! 子宮が痙攣してる、悦んでる、焼ける様に熱い・・・・・・」

 

「やれやれ。じゃあ約束ね。栓を緩めてあげる」

 

 肛門栓の尻尾の先が空気のバルブになっている。空気の圧で直腸内で膨らんでいるスペシャルな肛門栓。膨らんでいる時は野球のボール位になり直腸を完全に塞ぐ。使う前にテストで空気を入れてみた時、あまりの大きさにビビッてしまった。

 

 ロングのゴム手袋をして肛門栓の空気を抜くともの凄い音のおならと共に、まず栓が吹き飛び木馬で撥ねてラフトの中を跳ね回る。続いて質量の有るドロドロの臭いうんちがお尻の穴から一本の噴流となって吹き出す。ぼとぼとと音を立てラフトの中は汚物で床面が埋めつくされる。

 

それにしても臭い。汚れた手袋を中に脱ぎ捨て、慌ててラフトの開口部のファスナーを閉め、ダクトテープで隙間を塞ぐ。こうなったらダリアのミトンをした手では絶対に出られない。

 

 

但し、首穴の所はダリアに匂いを嗅がせる為に塞がない。ダリアの頭にハーネスを付け天井から吊るし、中に倒れ込んで臭さで失神しない様にしてみた。

 

 ついでに鼻フックをして極限まで鼻を開かせる。元々外人顔で鼻が高いダリアは鼻の穴も大きく鼻フックがとても似合う。整った顔が壊れる態はサディスト冥利につきる。

 

 栓を抜いてかなり経つのに脱糞が続いていた。下品な音がラフトを揺らし続ける。

 

 

ギリギリまで追い込む気だが、殺す気はないので脱水で死なない様に生理食塩水を胃が膨れきるまで飲ませた。逆流し吐いてしまうとそれ以上に飲ませ、抵抗の無意味さを叩き込む。ダリアの苦しそうな顔がとてもセクシー。

 

 

「もう上からも下からも出ないのかな? それじゃ動かすわ」

 

 リモコンのスイッチを入れるとファッキングマシーンのディルドウが左右にくねりをプラスして上下に力強くピストン運動を始めた。同時に木馬の背の所がマッサージ器の様に振動する。

 

「あ、あ、あー。い、い、い、逝くー。奥が・・・・・・子宮が壊れるー。私壊れちゃう・・・・・・お腹が燃える」

 

喘ぎ、悶え、恍惚のダリア。逝く度に吐き、汚く口から垂らし、むせては涙し、顔は鼻水も加わり体液のカオス。精気の無い目は漫画で見るアヘ顔そのもの。

 

「何よだらしない。非処女のヤリマンのくせに。コーラの細缶位の太さで、毛唐のクソビッチの子宮なんて壊れやしないわ」

 

 ファッキングマシーンのスイッチを最強にしてやった。笑っちゃうくらいに牝落ちするダリア。

 

「止めて狂っちゃう。お願いだから・・・・・。死ぬ、死ぬ・・・・・・。逝く、逝く、逝っちゃう 逝かせて、逝くー」

 

「あーあ。まず一回と。何回逝くのかな? それとも何十回? なんにしても逝きまくってて頂戴。二度と変な事を考えない様にね。出られる様になった時には消火栓の水圧で隅々まで一気に綺麗にしてあげる。それじゃ私はイベントの準備に行くから、バイバーイ、ダリア」

 

 戸を閉めて外に出ると、アレだけ大きな喘ぎ声も全く聞こえなくなった。それにしても誰が此処に[これ]を用意したのかしら? まあいいや。まずは臭いを落してっと・・・・・・。

 

 

 

「ごきげんよう」

 

「ごきげんよう、立花さん」

 

「萩野さん、ごきげんよう。今朝はどうしたのお二人揃って。日直? 」

 

「これから暫くは私達が日直の代行なの。何しろシフト作ったって休みが多くて予定通りに廻らないから」

 

 クラスの子全員に朝の挨拶をし続ける私達。ここは先輩達は通らない場所。まずはクラス内に私達が一緒にいる事の刷り込みの徹底を・・・・・・。私達の接近を歓迎しない人が少なからず居るから・・・・・・。

 

 

「立花、おはよう」

 

「ごきげんよう、マユリ」

 

「萩野もおはよう」

 

「ごきげんよう、匂坂さん」

 

「マユ、ごめ・・・・・・」

 

 その先は萩野さんが遮った。

 

「匂坂さん、ごめんなさい。立花さんをお借りしてしまって。明後日までしか一緒に居られないのに」

 

「仕事なら仕方ないさ。私も準備が色々有ってさ、今日から向こうでの生活マナーの特訓なんだよ。上級生に混じって気が重いよ。でも恥をかきたくないから頑張るよ」

 

「大変な時なのに力になれなくてごめんなさい」

 

「いいよ。向こうに行ったらそれなりに愉しい事も有るだろうし、こっちにいる間はまあ我慢するさ」

 

 手でやれやれってゼスチャーをするも一瞬目が輝いたマユ。意味深な顔をする萩野さん。何の事か判っていない私。そんな微妙に空気が歪んだ時に・・・・・・。

 

 

「匂坂さん居る? 」

 

 マユを呼ぶ緊張感ある声。理事補佐の白木さんの声だ。

 

「すぐ来て。聞きたい事が有るの、貴女パスポートは何処に? 」

 

「何処って・・・・・・。八代先輩たちの荷物と一緒です・・・・・・けど。それが何か? 私これから食事と礼拝が有るんですけれど」

 

「そんなのいいから! 朝御飯は私が用意します。すぐに来なさい」

 

「痛いですよ、先輩。袖千切れるって・・・・・・行くから引っ張らないでよ」

 

 

 萩野さんと顔を見合わせた。彼女も戸惑った顔をして私を見る。

 

「匂坂さん、どうしたのかしら? 彼女がどうこうではないみたいだけど、何か事件に巻き込まれてるみたい」

 

「あんな顔をした白木先輩初めて見た。まるで鉄輪・・・・・・」

 

「何? 鉄輪って」

 

 「能に有るのよ。そういう話が。女性が男に捨てられ、その恨みを果たすという女性の怨念のお話」

 

「さすがに級長、博識ね。今度詳しく教えて。これで全員に挨拶したから、私達も食堂に行きましょう。それにしても,蘇芳さんや沙沙貴さん達、孝崎さんも八重垣さんも居ないし、転入生のファビアナさん達も一旦帰ってまだ来ないし、何だか人数減りすぎ・・・・・・」

 

「そうね。でも召天記念日には戻ってくるでしょう? クラスの皆で黒沼さんを追悼しないといけないもの。特に恋人だった蘇芳さんは必ず帰って来るわ」

 

「そうよね。蘇芳さんは帰ってくると思う。でも・・・・・・。全員そろってって言うわけにはいかないんじゃないかな? 」

 

「どうして? そんな事冗談でも言って欲しくない、欲しくないわ・・・・・・。もう一人も欠けたりするのは嫌よ・・・・・・。すぐにここを辞めた子達だって今居ればまた違った対応が出来たと思うのよ」

 

「ごめん、泣かないで立花。私が悪かったわ・・・・・・だから機嫌を直して、ね」

 

 そう言って私の頭をポンポンと叩く。

 

「ありがとう、萩野さん」

 

 泣き顔のまま、私が萩野さんに抱きつく。暫しの間の後、彼女は私の顎をその細くしなやかな指で上にクィッと上げ、荒々しく唇を奪った。舌を絡め唾液をすする。

 

 

「ダメよこんな所で。お互いの立場が・・・・・・」

 

「大丈夫。誰も見てないし、ここはカメラの死角よ」

 

「でも・・・・・・」

 

「何よー。これから人前でもっと恥ずかしい事するのに・・・・・・。立花、スカートを捲くり上げて」

 

 萩野さんに言われるまま、スカートを胸まで捲くり上げる。そして口で端を銜え、うしろも捲くり上げこちらは手で握る。これで下半身は丸見え。何時もと同じ様な締め込みの褌。割れ目にキツく食い込んでる。でもいつもと違うのはそこから伸びる何本ものコード。今まで授業中は使わなかったローターを今日から使う事にしたのだ。

 

「リモコンのテストをするから、スカートは前を手に持って、どのリモコンが何処のか確認をするわ。何処がバイブしたか口で答えて! 」

 

 言い終わるよりも早くスイッチが入れられる。

 

「あん。これはクリトリスです。あーん体が熱くなってくるー」

 

「こっちは? 」

 

「ハァハァ・・・・・・今度は膣の中です三つが同時にブルって・・・・・・。萩野さん、最初のを止めてからつ、次に・・・・・・」

 

「ダメ。甘ったれないで級長でしょう? 範を見せて。じゃこれは? 」

 

「お尻の中です。二つがビーンって中で絡み合って凄いです・・・・・・。もう止めて下さい。このまま立ってるのが・・・・・・辛いです」

 

「そうみたいね。愛液がダダ漏れよ。靴下がグショグショになってるわ。じゃ最後。これは? 」

 

「ち,乳首です・・・・・・。両方の乳首にテープで・・・・・・。始めのが右。後のが左です」

 

「良くできました。立派です。許可します逝きなさい、立花」

 

「ありがとう・・・・・・。逝くから見てて・・・・・・」

 

「骨は拾ってあげるから、安心してお逝きなさい、立花・・・・・・愛してるわ」

 

 そこで私は意識を失った。気がついた時は使う人が殆ど居ない外来男子トイレの身障者用の所に。シートを敷き床に寝かされ萩野さんがお漏らしてぐしょぐしょになった褌を取り替えてくれていた。

 

「やっちゃったのね、私また・・・・・・」

 

「いいのよ。そうするのが目的だったんだもの。香水使えば臭いも抑えられるし、今いっぱいしておけば本番は椅子の敷物でなんとかなるでしょう? 今度は私のをテストして、立花」

 

 

 

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