※この作品はR-18です。

白羽蘇芳という生き方   作:抱き枕50

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想像力

「お母さん、去就って? 」

 

「今日の歌、演奏、立ち振る舞いをレコード会社のスカウトさんがジャッジして、千鳥さんをもう一度ショービズの世界に戻せるかの判断を・・・・・・」

 

「何それ。そんなの聞いて無い! 勝手に決めないでお母さん! 私はまだその気はないんだからね。今日のこれは・・・・・・純粋に歌を歌いたい、演奏をしたいって事からするの。邪推しないで」

 

「千鳥さん、この事はCEOのお父様の御意志なの。決定には従ってもらいます! 」

 

「嫌よ。私はあの虚栄に満ちた世界より、アングレカム学院での学生生活を続けたいの。目だってまだ・・・・・・」

 

「その事だけど、今日見に来て頂けるレコード会社の人の伝でね、千鳥さんに最先端の治療が出来る先生を紹介していただける事に成ってるの。千鳥さんだってそろそろ華やかな所に戻っても良いんじゃなくって? 貴女にはいっぱいファンが居たのを忘れないで」

 

「歌うのも演技するのも好きだけど、もうあの妬みや嫉みが渦巻く世界は懲り懲り。戻りたくない・・・・・・。ファンだった人には悪いなと思うけど・・・・・・」

 

「環境は私達が整えるから。煩わしい人間関係は私達が処理します。轍は踏まないわ。だからもう一度ね。千鳥ちゃんが人前で歌う事に真摯な事は良く判るもの。プロの矜持って奴ね。そうじゃなきゃこんなに一杯の衣装を手配しないわよね? 」

 

 目を見開いてお母さんを見る孝崎さん。

 

「ん?、なんで知ってるっていう顔ね。私に連絡が有ったのよ,こんなに多く用意するならサービスで着付け担当を派遣しますって。千鳥ちゃんが辞めてからあのスタイリストさんは会社を立ち上げて孝崎企画はそこに出資してるの。知らなかった? 千鳥ちゃん、ショービズの世界は変革の時を迎えてるの。毎日、ううん毎分毎秒変わって行ってる。今度は貴女を苦しめない様に出来るから・・・・・・」

 

 涙を流し訴えるお母さんを見て孝崎さんは困惑の顔を。孝崎さんが手配した衣装。ドレスだけでも四回はお色直しが出来る位の数が届いている。靴にしてもアクセサリーにしても。それに浴衣に着物、草履に下駄の履物、髪飾り等、和装一式も選ぶのに迷う位届いているのだ。召天記念日で使うにしても向こうは基本制服だし、収穫祭で着ることになった浴衣も、上級生は学院の授業で作ったのが有るからこれほどは要らない。

 

「復帰とかそんな事じゃなく、お世話になった人とかにお礼の意味でキッチリ着飾って歌いたくなっただけよ。邪推しないで。目の話だけど、私、目が完治しなくても今のままなら別に治らなくても構わない。障害があるからって絶望はしないわ。それを受け入れていくから。だから今のまま学院で・・・・・・」

 

 孝崎さんがそこまで話した時、突然母親に頬を張られ床にへたり込んだ。

 

「千鳥さん,貴女はこんなにも力を尽くしてくれているCEO・・・・・・いえ、お父様の顔に泥を塗る気? 」

 

 「・・・・・・・・・・・・・」

 

「千鳥さん。お父様もお母さんも貴女の事を目に入れても痛くない存在だと思ってるのよ。今度は貴女に完璧な成功を摑んで欲しい。それだけの物を千鳥さんは持ってるの。今はまだ隠居する時ではありません。そんな時はこれからいくらでも作れます。だから今日は今の孝崎千鳥を包み隠さず見せて頂戴。それが・・・・・・ひいては千鳥さんの大事な人の為にもなることのよ」

 

「大事な人? もしかして・・・・・・えりかがどうかしたの? 」

 

「あらごめんなさい。失言だわ、忘れて頂戴」

 

 思わせぶりな言葉に孝崎さんが立ち上がってお母さんに詰め寄って行く。それを冷子さんが後ろから抱き抱えて抑える。最初振りほどこうと抵抗していたけれど冷子さんが何事かを耳打ちすると孝崎さんは大人しくなって詰め寄るのを止めた。

 

 

「あのー。孝崎様・・・・・・。そこから先はミーティングの後でお願い出来ませんでしょうか・・・・・・。開始まであまりありませんので。即興に応えられる達者な人選ですけど一応少しはリハをさせて下さい。私の方でこの後、千鳥ちゃんとでサシで話せる時間を作りますから」

 

「そうね、ごめんなさい。少し感情的になってしまって。貴女が千葉冷子さんね。お初にお目にかかります。千鳥を通じて貴女の事はお聞きしておりました。相当な実力者だと。孝崎企画としても貴女と組めて光栄です」

 

「いえ・・・・・・。私としても聖アングレカム学院演奏部の初陣に、高名な孝崎様のご協力が得られて感謝に耐えません。前半はサポートに回り千鳥ちゃんの歌を引き立てて、後半は私達と一緒に楽曲の演奏予定です」

 

 

 孝崎さんのお母さんと冷子さんの名刺交換から大人の挨拶となり、孝崎親子に私達の自己紹介を再び繰り返した。そして千鳥さんを交えて再び予定の確認からのミーティング。先程のしこりが残るとはいえ、気持ちが切り替わっている孝崎親子。要所をメモり、判らない事は判るまで何度も質問する。元プロならではの集中力。私も見習わないといけないなと孝崎さんに刺激を受けた。

 

 

「それじゃ、千鳥さん、私と一緒に来なさい。それじゃ皆さん、少しの間千鳥をお借りしますね」

 

 お母さんが営業スマイルで私達に挨拶し、仏頂面に戻った娘を連れ出していく。二人のなんとも微妙な空気。出て行ってからクローザーが扉をがちゃりと締めると、私達全員で溜め息の渦だった。

 

 

「お姉、想像してはいたけど思ってた以上にダシなんだね私達」

 

「孝崎千鳥をフィーチャーするのに不服は無いけど、正直ここまでとは思ってなかったな。私達あの子の太鼓持ちな訳? 」

 

「ここで上手くやると孝崎さん学院辞めちゃうの? 本人は残りたそうに話してたじゃない? 何かやりにくいわね・・・・・・」

 

「また辞めちゃうの? うちのクラス入れ代わりが酷すぎるよ。ねえ白羽さんもそう思うでしょう? 」

 

「おいっ、西田! 」

 

「あっ、ごっ、ごめんなさい。私、無神経でした・・・・・・」

 

 アキラの一件を思い出したんだろう、西田さんが椅子から立ち上がり私に向かって深々と頭を下げる。いいのよもう吹っ切れてるからと笑みを作った。私も立ち上がり、今だ涙目の彼女を抱きしめる小振りな胸の膨らみが愛らしい。

 

西田さんは私によりも頭半分背が低い。目線と同じ高さのポンパドールに整えられた髪を撫でる。ハンカチで涙を拭い、上気した顔で上目づかいの西田さんがなんとも愛おしくちょっとドキッとした。

 

「今日は私達のため、明日はアキラのために力を貸してね、ニッシー! 」

 

親しみを込めて苺さんが彼女に贈った渾名を意図的に使ってみた。そしてだめ押しとしておでこにキスを。

 

「蘇芳様嬉しい! 先にご褒美を頂いちゃった」

 

 舞い上がってぽわーっとした西田さんの腕を引き椅子に座らせ、かつて見た映画を思い出して執事を気取ってみた。ひざまずいて手の甲へキスをするって言う物を。芝居がかっているのは百も承知。確かめたい事が有ったから。

 

心。

 

私と西田さんのやりとりを見て。単純に微笑ましく思うもの、嫉妬にかられるもの、触発されるもの等々。一連の行為で部屋の女達の心の中が透けて見えた。

 

「おいおい男前だな、見ててハラハラしたよ、白羽。ついでに夏だし思い切ってショートにしてみたらどうよ? ベリショにするなら私が刈るぞ? カットは得意なんだ。寮監とかはお得意様でさ。どうせ伸びるの速いだろお前、なあ騙されたと思って」

 

 空気に疎い人だ。でもそれが今は逆に有り難い。さっきまでの空気は消えていった。既に確認は終わっている。

 

 ノリノリに茶化す緑さんに、皆が勿体ないからそんな事言わないでと冷たい目で無言のブーイング。ピエロ。いたたまれない緑さんが少し可哀想に思う。緑さんを溺愛する冷子さんもまた痛々しい。

 

「白羽、口が滑った忘れてくれ。その何だ、短くしても似合うと思ったから・・・・・・」

 

「気にしないで。何か良い髪形有ったらアドバイスして下さい」

 

 

 今度は私に向けて声を出してのブーイング。正直この髪形、飽きが来てるから・・・・・・。ショートはともかく少し弄ってみたい気もしてる。ハーフアップに弄ってくれていたアキラはなんて言うかな・・・・・・。皆が私の髪形でわいわいしているそんな事で空気が少しづつ緩んできたところを見計らって冷子さんが話を切り出す。

 

 

「ちょっといいかしら。千鳥ちゃんの事での貴女達の不満は理解してます。でも、これはチャンスなの。理解して下さい。ここと召天記念日でうまくやれば資金的に部も軌道に乗るし、器材の購入、演奏会の定期開催や学院に常設のホールの設置。これはマル秘なんだけど理事には貴女達の学院丸抱えのプライベートレッスンや将来音大への特進だって考慮するという言質を取ってあるの・・・・・・。さすが海外の音楽留学までは良い返事をくれなかったけど、これもねもうすぐ始まる試験的な留学がうまく行けば無い事も無いのよ・・・・・・」

 

 冷子さんが不満顔の皆に納得させるに必死。マル秘の情報を出してやっと皆の表立った不満が消えて行き、留学の話で盛り上がった。何処が良いとかそういう話で。私的には純粋に孝崎さんと組めるのが楽しみだったのに。でもそれで彼女が学院に居なくなってしまうのでは本末転倒。私はどうすれば・・・・・・。

 

 

「白羽、どうした眉間にしわを寄せて。暗いのは何時もの事だけど、部のビジュアル担当なんだからなるべくスマイルで頼むよ」

 

「部長、私もダシですか? 演奏部の・・・・・・」

 

 席を立ち孝崎さんの様に詰め寄る私。意図して背筋を伸ばし歩幅を大きくし圧迫感を演出した。

 

「白羽がダシの訳ないだろう? なんだその・・・・・・言葉の綾と言うか・・・・・・。ごめん失言だった」

 

「そうですよねー信じてましたよ。敬愛すべき部長さんですもの! それでー今日これが終わったら、体育館の裏・・・・・・じゃない、地下の霊安室に来て下さいません? 勿論お一人で・・・・・・」

 

 

「怖いよ白羽。目がマジだぞ。それよりお前、今、普通に歩いてないか。怪我はどうした? 」

 

「え? 」

 

「本当だわ。白羽さん治ってたの? そうなら楽器の選択変えないと」

 

「おめでとうって言っていいのよね? 完治したの本当に? 」

 

「部長、良かったじゃん。アレが無駄にならないで」

 

「傷をよく見せて白羽さん」

 

「西田、包帯解くの手伝ってやって」

 

 

 そうだ。今普通に歩いて部長の緑さんに詰め寄った。痛みは無いし引き攣れも感じ無い。椅子の所に戻り足の包帯を外そうとすると、西田さんが手伝ってくれる。私の靴を脱がせると、椅子に座った私の前に背を向けて立て膝で座った

 

「白羽さん、私の肩に脚を乗せて下さい。そうすれば早く出来ますから」

 

 それはちょっと・・・・・・と躊躇すると、西田さんは強引に乗せて包帯を解きにかかる。右手左手と交互に手を動かし丁寧且つ早く巻き取っていく。解き終えた西田さんは横目で傷のある足の裏を見やる。

 

「うーん? 変ですね。何処にも傷なんか無いですよ? それにしても綺麗な足! 」

 

 西田さんは足の裏をつつっーと指を滑らしていく。そして鼻に指を当てて匂いを嗅いだ。そしてうっとりとした顔で私を見やる。

 

「白羽さんの匂いって・・・・・・佳いわ。そうこれはバラの香り。バラの香りが仄かに・・・・・・いつまでも嗅いでいたいくらい。皆さんも見て味わってみてはどうですか? 」

 

 その言葉に皆がざわめく。西田さんは肩の上の脚を強引に掴み、椅子の位置を調整し机の上に足を乗せた。お行儀が悪いと冷子さんが叱責するも、千載一遇とばかり入れ代わり立ち代わりに皆が足の裏を見、触り、叩いては揉んでいく。叱責していた冷子さんすら・・・・・・。

 

「綺麗な脚! 足首が締まってて羨ましい。足そのものも良い形詰めも健康的だし踵もツルツル・・・・・・ 同い年なのに、この差は・・・・・・落ち込むなぁ」

 

「ペディキュアはしてないの? したくなったら教えてあげるわ。それにしてもハイヒールで踏まれたいぐらいの美足だわ」

 

「甲のラインがとても綺麗よ白羽さん。12センチのヒールでも問題無さそう。でも大きいわね。26.5? 27.0? 」

 

「稲葉先輩、そ、それは・・・・・・恥ずかしいから内緒です」

 

「孝崎さんが用意した靴、サイズ有るか確認した? 何そんな浮かない顔をして」

 

「冷子さん・・・・・・。ええ有りました。有ったんですけど。でも・・・・・・」

 

「でも? 」

 

「彼女曰わくニューハーフさん用って・・・・・・。それも中々見つからなかったって・・・・・・。ショックでした」

 

「何言ってるの? こんなに綺麗な足なのに。美味しい・・・・・・」

 

「い、泉谷先輩、舐めないで下さい! 恥ずかしいし、くすぐったいです・・・・・・」

 

「減るもんじゃないでしょう? 少し汗が臭うけど、いい匂いー。本当にバラの香りがする。艦さんや譲葉が虜になるわけだ」

 

「先輩ずるいです・・・・・・。私も舐めて良いですか蘇芳様! 」

 

「やめて・・・・・・。舐めるなんてダメ・・・・・・。皆が見てて恥ずかしい。でも気持ち良い・・・・・・」

 

 

「泉谷、それ位にしておけよ。二年には変態しか居ないと思われては困る。変なのは八代だけでいい。西田も自重しろ。そんな事よりもだ。本当に怪我をしてたんだよな? 痕すら無いって・・・・・・。もう痛くないんだな白羽? それにしてもバラの香りかよ、綺麗だけと棘の有る白羽にぴったりだ」

 

 

 またしても一言多い。まっ,それは華麗にスルーして・・・・・・。

 

「はい。全く痛くないですし、違和感は皆無です 」

 

「フレグランスなんて白羽さんもお洒落ね。私が在校生の頃なんて、制汗剤が関の山だったのに。今の子はすごいわ。緑も見習いなさいな」

 

「私は、模範的な生徒なだけ。清潔にしていればそれで許される歳なんだから。良いの」

 

「でももうお化粧をした方がいいわ。ステージ映えするから。皆もね。孝崎さんにお願いしようかしら? 」

 

 

 バラの香りって? あの塗り薬が効いた? 怪しさ満点のあの薬が? 怪我が痕すら無いってどういう事?・・・・・・かなり深い傷だったのに・・・・・・。こんなことって有るんだ!?

 

 

「それじゃエレピに代えてグランドピアノにするの?、お姉」

 

「ピアノはそのまま行きます。今更場所がとれないもの。ピアノを置くとPAのケーブルが届かなくなってしまうし」

 

「それじゃリベレイションは? 」

 

 

 私の事でまた何か話をしている。傷を見ては指で傷を触り、あの夜の事を反芻しながら、耳に入る会話をぼんやり聞き流していた。

 

 

 

 

「もう一度聞きます。譲葉、いえ八代理事補佐は何処に居るのですか? 戯れ言は良いから本当の事を言いなさい! 」

 

「ですから。繰り返しになりますけれど、早朝に一人でイギリスに旅立った・・・・・・。理由は知りませんが予定を前倒ししたからという走り書きを貰ってます。暗かったので何処かに落してしまいましたので今ここではお見せ出来ないのですが」

 

「小御門ネリネさん。嘘を吐くのも大概にして。譲葉が此処からどうやって一人で行けるって? 適当な事を言い続けるなら、此方も手段を・・・・・・」

 

「落ち着いて、葉子さん。私もニカイアの会会長代理として真実を神に誓って真実をお話ししてます」

 

「真実ですって! 」

 

 其処まで言って執務机をバンと手で叩く白木葉子理事補佐。衝撃で花瓶は倒れ、彼女の小指の爪は割れ白い肌に血が滲む。腫れ上がった目の周りと口調が当人のショックを物語っている。

 

 八代譲葉は、白木葉子理事補佐に何も言わずに学院から姿を消した。当初は収穫祭が終わるのを待ってから、一年生の勾坂マユリと三年生の榊杏と帯同し白木葉子理事補佐が自身の専用車で空港、そしてイギリスに・・・・・・。そうなる、そうする予定で進んでいた

 

 だが八代譲葉はそれを待たずに極秘にイギリスに行った。勿論密入国などでは無く、゜自身のパスポートと査証を持って。だから調べてみれば直ぐに判る。パニックになっている彼女は其処に気が付いて無い。

 

「はい、白木です」

 

「お嬢様ですか。運転手の茶木です。私共の車は昨日から現時刻まで全て車庫にあります。運転手も整備士も全員所在確認出来ておりますし、問い質したところ、八代様を乗せた事実はありません。また誰も他の車が来た等の事実は確認しておりません」

 

「そうですか、茶木さんには朝から不愉快な事を聞き出させてしまい申し訳ありません」

 

「いえ、私達は白木の人間として当たり前の事をしただけですから。お嬢様の方が余程お辛いでしょう。この事が早く解決する様に私達は全力を尽くします」

 

「ありがとう。何か有ったら連絡を下さい」

 

 受話器を置き、天を仰ぐ白木葉子。事故と思っているのだろうか? 事件と思っているのかは窺い知れないけど、喪失が相当応えている様だ。

 

 

「それでは、私は戻ります。これ以上お伝えする事も有りませんので。怪しいと思うなら監視下に置いてくださって結構よ? 」

 

「そうね。そうするつもりよ。今日一日は寮から出ないで。加え部屋の前に監視を付けます。単独の行動をした場合、即別荘に送りますから。それはともかく完全にシロと確認されるまで今日に限らず小御門ネリネの行動を制限します」

 

「承知しました。それではごきげんよう」

 

 

 部屋を出る時に再び電話が鳴る音が耳に飛び込んできた。白木さんの声が切れ切れに聞こえてくる。ふふっ、いくらここで何をしても既に手遅れなのに。ああ、譲葉。私が行くまで待って居て。収穫祭が終わったら貴女の元に行くから。嗚呼、私のお腹の子が貴女のお腹の子が側に居ないって悲しんでる・・・・・・。

 

 

 

「榊杏も行方がしれない? まさか唆して・・・・・・。嫌。そんな事だけは考えたくない! 定時連絡を待つ必要なし、些細な事でも情報をすぐに上げて頂戴」

 

 電話を切り天を仰いでため息をつく。手帳に電話の内容を記載していると人の気配・・・・・・。

 

 

「誰が居ないって? 白木葉子さん? 」

 

「榊・・・・・・先輩」

 

「そんな取って付けた様に先輩を付けなくたって良いわよ。タメ口でも結構。理事補佐様」

 

 茶化された? カーッと頭に血が上る。ソファーに座る様に手で合図し深呼吸して口を開いた。

 

「た、単刀直入に聞きます。八代・・・・・・」

 

「あの子なら、もう此処には居ないわ。証拠? 単に女の感よ。そうねーこの時間だと、もう出国してるんじゃない? 空港の出国担当の部署に問い合わせてみたら? 貴女のお父様なら簡単な事でしょうに・・・・・・」

 

 

「貴女もそんな事を・・・・・・。だからどうやってここから行くっていうの? 学院から街に行くんだって車を用立てないと無理なのよ! 」

 

「頭が固いわね。その気になったらそんな事はどうにかなったりするものよ。貴女が八代譲葉を籠絡した様に。まずは問い合わせをしてみなさいって」

 

 榊先輩に言われるままに父を呼び出し、事の顛末を説明した。そして待つ事数分、結果がFAXで・・・・・・。榊先輩の言う通りだった。八代譲葉は朝一のLCCの飛行機で出国済み。直行便でなく一度仁川を経由している。その先の行方はまだ不明だという。順調に行けば半日の時間で到着する。現地のエージェントから引き続き調べるとの言質を取ったけれども判るのは深夜・・・・・・。私のモヤモヤは残ったまま・・・・・・。

 

 

「大丈夫。あの子は必ずイギリスに行くわ。だって愛しの弟君がいるでしょう? 今回のイレギュラーな出発もそれが原因じゃない? それでなんだけどー、私ね留学を遠慮したいんだわ。理由? 色々有るけど押された理由は理事長の意向だよね。私から希望出した訳じゃないし。代わりに三年から誰か行かせてあげてくれない? もちろん匂坂さんは外しちゃダメ」

 

「何勝手な事を! 留学手続きの全てが終わってるこの段階で言う事じゃないでしょう? アングレカム学院三年生 榊杏、貴女にイギリス留学に行って貰う事に変更はありません」

 

「そう。じゃ仕方ないわね。まあいいか。ちょっと苦手なのが・・・・・・流・・・・・・とか」

 

 溜め息混じりに小声で呟く榊先輩。集中していなかったので聞き逃してしまった。

 

「なんて言ったの? 聞き取れなかったわ? 流氷が嫌いなの? タイタニックに乗るわけじゃないのよ? もしかしてジョーク? 」

 

「うん? そうジョーク。本当は飛行機が苦手で。特に海の上が・・・・・・」

 

「へえ。貴女にも苦手なものが有るなんて。まあいいわ匂坂さんを宜しく頼むわよ。あの子歳の割りにはしっかりしてるけど、一年生なんだから。それに譲葉よ。私がコンタクト出来る前に向こうで会ったなら、こっちにスカイプをする様に伝えておいて。どうして勝手な行動をしたのか当人の口から真意を聞きたいから」

 

 

「本当に貴女は行かないの? 白木さん」

 

「ええ。父の意思は絶対だもの・・・・・・。でも・・・・・・」

 

「でも? 言ってご覧なさいな。少しは気が楽になるわよ。ここなら私の他に聞かれる心配はないんでしょう? 」

 

 本当は貴女に一番聞かれたくないんだけど・・・・・・。でももう堪えられない・・・・・・。

 

「譲葉と一年も離れ離れになるなんて耐えられない。本当は私も行く予定、ううん二人で一緒って話だからこの留学の話を進めたのに、なんで私だけがここで置いてけぼりなのよ・・・・・・」

 

 

 そこまで吐露すると私は号泣した。それ見て榊先輩がハンカチを差しだす。

 

 

「ねえ。今直ぐは無理でも絶対行くべきよ、白木さん。そうね、ニカイアの会長選挙で新会長が決まってからが良いんじゃなくって? 貴女がここで朽ちてしまっては八代さんも悲しむわ」

 

 そこまで言って先輩は私にキスを。舌を絡めて来るのを私は拒めなかった。譲葉とは違う巧みな舌技に酔わされていく。いや技だけなら譲葉だってさほど劣ってはいない。何かが私を酔わしていく。

 

 舌が奏でるぬちゃぬちゃとイヤらしい音。手は髪を撫で耳を摘んでは揉でいじる。私は涎をだらしなく垂らし、鼻水もだらしなく滴らせ目が潤んでくる。

 

 

「悲しみに泣いてた子どもが今度は歓喜の涙? 」

 

 言ってる意味が? 真意が判らないでいると先輩の指が何時の間にかショーツの下に滑り込んでいた。えっ、濡れてる!? 失禁? 違う愛液だ。ショーツでは収まらないくらいに濡れている・・・・・・。

 

 先輩は指をにちゃにちゃと動かしてびらびらを弄り、中に指を一本、二本と・・・・・・。きついわねと耳打ちし、中をくねりまくり突つきまくる。散々弄び先輩はその指を私の目の前に。納豆の様に糸を引く先輩の人指し指と中指。それを舌で舐め取って・・・・・・。

 

「美味しいわ。とてもピュアな・・・・・・そうお嬢様の味がする。もうこんなになってるなんて、エッチなお嬢様だこと。お父上の理事長様が見たら幻滅するわね。実はカメラで見ていたりして? 」

 

「嘘! 」

 

「うん嘘。びっくりした? 」

 

 そう言って私をドキッとさせる先輩。その瞬間、子宮がキュンとして膣が収縮し熱い愛液がドピュッと噴射して下着を更に汚していく。その表情を見て先輩は再び手を入れてくる。

 

「なによこれ。お漏らししたの? 潮吹き? 熱いわー。オムツ要るぐらいにぐちょぐちょね。制服にも滲みてるわねー。それにしても貴女はなんでピアスを付けていないの? どうして? 八代さんだけがラビアにピアスを付けさせられてるの? 互いに付けてこそよ。ペアリングを付けないなんて! パートナーだけにとはいただけないわ! 」

 

 そう言ってクリトリスを指で挟んで潰す先輩。

 

「ヒィー。痛い、痛い。止めて。許してー! お願いだからそこだけは・・・・・・」

 

「良い声で鳴くのね。ここが弱いんだ? じゃ皮をむいて・・・・・・」

 

 悪魔の笑みを見せる先輩。包皮を指で巧みにいじりクリトリスをむき出しにしていく。私はすっかり先輩のテクニックに溺れていた。

 

「ねえ。続けてほしい? それとも止める? 」

 

「つ、続けてください。お願いします。でも・・・・・・ここではイヤ。ここは来客も来るから・・・・・・。せ、せめて部室で」

 

「いいわ。あそこはその為に改装したの部屋だもの。気が変わってもいけないから、その前に・・・・・・支度を。こうしてあげる! 」.

 

 

 椅子の上から幅広の執務机の上に乱暴に引っ張りあげられて仰向けに乗せられた。弾みで未開封の資料の束や開封用のハサミ、アングレカムの花を象ったクリスタルガラスの時計、カレンダー付きのペン立てが絨毯の上に散乱する。

 

悲鳴を上げる間も無くスカートを捲くり上げられ裾を口に銜えさせられて口の中がスカートの生地いっぱいにされてしまう。舌で押し出そうとしても出来ない位にぎゅうぎゅうに。夏服はウエストを絞らないワンピースな作り。キャミを着ていない私は、ブラとショーツが剥き出しにされてしまった。

 

「はにほふるの? 」

 

「いい事よ。大人しくしていなさい。もしも身体を起こしたりしたら素っ裸にしてそこの窓から逆さに吊るすから。そう、この間の様にね」

 

「あへははっはりあなはは? 」

 

「うーん? 何言ってる良く判らないけど。そうよ和田部長を吊るしたのは、わ・た・し。でも他の二人は私じゃないからね」

 

 

 やっぱり。榊杏が・・・・・・。でも言い分を信じると一年生を吊るしたのは誰? 問い質そうにも吊るされたくはないし・・・・・・。天井を見ながらぼんやりと考える私の目にハサミが。直ぐに我に返る私。

 

 

「まずはショーツ」

 

 腰の辺りににハサミが当たって一瞬冷たい! そう感じた次の瞬間ジョリっと音がしてショーツのサイドを切られた。右左と切って先輩はショーツを腰から抜き取る。乱暴に丸めて股間に滴る愛液を拭い、グショグショになったショーツを私の顔の上、いや口の上で絞る。当然愛液がスカートの生地を通して口の中に。

 

「美味しいでしょ? 滲みてると存分に味わえるから私が良いというまでぐちゅぐちゅ噛んで味わいなさい。逆らったら判るよね? 」

 

 目を瞑って頷く私。言われるままに口の中のスカートを噛み始める。お世辞にも美味しいなんて言えない。でもマゾ的な快感が湧いてくる。

 

「じゃ、今度は下のお口に。此処に有るのでは何がいいかしら。あらこれなんかいいわね。先が細くて女子に優しい形だし」

 

 先輩は何かを手にして私に見せる。それは液体糊の詰め替え用のボトル・・・・・・。あの太いのを わ,私の中に!? 無理! 裂けちゃう!

 

 

「じゃぁ、もう一度ほぐしてっと。まずは二本ね」

 

 先輩が人指し指と中指を入れてきた。すぐさま抜き、今度は薬指も併せてより太くしてきた。キツいと思ったのも一瞬で私の膣は直ぐに馴染む。

 

「何よ。まだいけそうね。じゃ小指も添えて」

 

 四本指はさすがにキツい。しかしそれでも膣の中はそれを柔軟に包み動きに合わせて密着を崩さない。

 

「すごいわね。学院の子でここまでの名器は初めてよ。自慢していいわ理事補佐さん。貴女は将来、婿を取ってグループの全てを継ぐんでしょう? ここがこれならお婿さんは絶対浮気なんかしないよ。私が保証してあげる」

 

「はふかひい。いわないへ」

 

「ほら。口が休んでるじゃない。ずっとぐちゅぐちゅを続けるのよ」

 

 そう言って鼻を摘んで捻る先輩。

 

「じゃ入れるわ。スキンは付けてあげる安心して。極薄だけど破けたりはしないわ。白木さんは一年生に調教されてた時、ディルドウにスキン使ってくれなかったんだってね。酷い話。バイ菌が入らなくて運が良かったわ。それじゃ力を抜いて」

 

 うー。苦しい。お腹が裂ける。とてもじゃ無いけどあの太さは・・・・・・。首を振って無理をアピールしたのだけど・・・・・・

 

「意外ときついのね。仕方ないか。それじゃこっちのレギュラーサイズのに代えるから。物足りないかもしれないけど」

 

今度のは痛くもなくにゅるにゅると私の身体の中に入り込んでいく。日向に置いてあったので中の糊が熱を帯びディルドウの様な冷たさは無い。奥までは届かないけど突かれる感覚はある。あの子達にもこんな事をされたっけか・・・・・・。

 

「あら戻ってきちゃうわね。抜け落ちない様にしましょう。校内でこんなのをスカートから落したのを見られたりしたら貴女の立場に差し障るものね。でもその前にクリちゃんにお飾りを付けましょうか」

 

 ソーイングセットから糸を取り出してより合わせていく先輩。これでよしと小さい声が耳に。縒った糸を根本を何回か巻いて結んでいく。それを二度繰り返した。そのむき出しのクリトリスに何かが塗られた。その瞬間電気が流れた様な衝撃。クリトリスが腫れて肥大するのが手に取る様に判る。糸が食い込みとても痛い。

 

「うーうーうー! 」

 

「痛い? 痛々しいぐらいに食い込んでるものね。でもこうじゃないと抜けちゃうから我慢して。これはこのまま置いておいて、と。次はオマンコに入れた物が出ない様に、制服のおリボンでお褌を絞めましょう」

 

 制服のリボン、私のと先輩のを結んで長さを稼ぎ、結び目をクリトリスに合わせて縦に引き回してから腰に回してグイッと締めをげていく。きっきつい。唯でさえ糸で括られて感じさせられているのに、り、リボンの結び目が擦れてとっても辛い。でもそれに比例して愛液が出てくるのがわかる。

そしてそれがリボンに滲みていくのも・・・・・・。辛いけど嬲られる快感が私を狂わせていく。かつてあの子達にされた様に。

 

 

「わらひをころひて! いひはひをされしはくなひ」

 

「まだまだよこんなのは。貴女もっとすごい事をされていたんでしょう? 下級生だけじゃなく私にも良い声を聞かせて」

 

「んーんー。ゆるひて」

 

「ダメ。もっといい声で鳴いて! 今度は乳首よ期待して。ハサミはーっと。これ左利き用じゃない。愛しの人の置き土産なのかな? それにしてもここの机には文房具がいっぱい有って良いわ。貴女に使えそうなのは・・・・・・」

 

 楽しそうな先輩がブラをジョキっとワイヤーごと裁断していく。切り刻んだブラを抜き取る身体から剥ぎ取ると、先輩が私の口から制服の裾を引き出す。

 私は口が自由にになったのが嬉しかった。唾液を混ぜて噛む事を強制されていた制服のスカート部分は唾液が滴り湯気を立てている。一旦制服をきちんと足の方まで戻すと先輩は臍の辺に穴を二つ開けた。そして胸の所に乳首のぼっちが出るだけの穴を布を摘んでハサミでくり抜いていく。クリトリスに結んだ糸を臍の横の穴に通してに剥き出しなった乳首に結ぶ。それもとても固く・・・・・・。

 

「痛いです、こんなのイヤ。外して・・・・・・クリトリスも乳首も千切れちゃうー」

 

「平気よこんな程度じゃ千切れたりはしないわ。別にピアノ線で括ってるわけじゃないもの。私を信じて貰えない? そこまで拒否するなんてお仕置きを加えなきゃ」

 

 今度は何? 何をされてしまうの? ああ、もう許して欲しいのに、もっとして欲しい、ううん、もっともっと酷い事を望む自分が居る・・・・・・。

 

「それじゃ最後は残ってる穴ね。まあ何時もならお浣腸にプラグやタンポンで栓をするのが定番なんだけど、今日は趣向を変えてみましょう」

 

「ふ、普通にして下さい。怖い・・・・・・。酷い事はしないで・・・・・・」

 

「そう? でもここはそうは言ってないみたいよ? 」

 

 先輩が私の股間のリボンに手をかけて食い込ませると・・・・・・。肥大したクリトリスがリボンにまとわりつき思わず身体が身悶えてしまう。すると膣の中に鎮座するボトルが子宮を突き上げて頭の中がしびれる様な快感。

 

「あん。や、やめて。後生ですから・・・・・・」

 

「クラシックな哀願ね。なら、堪忍して下さいって言ってみて」

 

「堪忍して下さいませ。もうお許しを」

 

 

「いいわー。悪代官になって庄屋の生娘を貶めてる感じ」

 

 その言葉が頭に入ると私はその情景を想像した。私は元々時代劇好きで特にお姫様が囚われたり、町娘が慰み者にされたりするシーンでは何時も内心が高ぶっていた。それをおかずに自慰をする事は小学校の低学年の頃からしていて・・・・・・。キリシタンの弾圧とかも私にとっては決して痛ましい出来事だけに捉えていなかった。授業中に股間に手を伸ばしてしてしまった事も・・・・・・。耳元の囁きで私は妄想から現実に再び戻されてしまった。

 

 

「ほーら。出てきた出てきた。これを見てもあんな事が言えて? ってそのままじゃ見えないわね。それじゃこうして・・・・・・」

 

 先輩が指で出てきたモノをすくい取り私に見せつけた。そこには白いヨーグルトの様な本気汁がべっとりと付着している・・・・・・。嘘。まだこの段階で・・・・・・。

 

「何よ、黙って。折角口の枷を外したんだから何か言ってご覧なさいな。但しつまらない事言ったら身体中に蜂蜜を塗って木に吊るすわ。どうなるかって? 縄を伝って蟻が隙間なく身体にたかって皮膚を舐め削って死ぬほどの痒みが走るの。

 

失神? それは無理。昆虫も来るからその棘のある脚が痛みをもたらして、逝く事無く再び現実に戻して行くの。そして終わりの無い煉獄を味わう事になるのよ白木さん。皮膚を削り尽くし,蟻は段々と口をはじめとする身体の穴、そう膣に尿道。肛門に耳、鼻。目やお臍から身体の中に侵入して食い荒らし・・・・・・」

 

 

「そんなの嫌ー! お願いだからそんな事はしないで。何でもするから、そんな恐ろしい事は止めて下さい。他の事なら何でもしますから・・・・・・」

 

「そう残念。 頭はともかく、ここ子宮はそうなるのを期待していたんじゃなくって? この濡れ方は・・・・・・異常よ。と言うか真性のマゾだわね。白木さん、今貴女がどうすればいいのかを、私に心に響く様に聞かせてくれる?」

 

 

「言わないで・・・・・・。榊先輩、いえ、ご主人様。私を辱めて下さい。理事補佐の立場なのに所構わず校内で変態行為に溺れる私を躾けて。ううん調教して下さい。正しい変態として・・・・・・。このままじゃ私・・・・・・」

 

「良く言えましたね。それじゃお別れの餞別に超絶きつく責めててあげる。溜まったガス、いえ情欲を抜いてあげます。まずはこれをお尻に入れて歩いて行くのよ」

 

「嬉しいです。ご主人様。ああ、それを入れるの? お尻の穴壊れちゃうー。でも今の私にはお似合いだわ。もっ、もっと私を墜として・・・・・・」

 

 見せられた物は、500グラムの鉄アレイ。新しい物を買ったからと譲葉から貰ったものだ。鉄製で端が丸くなっているクラシックなデザインの物。マジックで書いてあった八代譲葉と言う名前の横に、ユズがヨーコと美術部のリューターで削って入れてくれた私の宝物。なのに・・・・・・。大事な物なのにお尻の穴に入れられるのがちっとも嫌じゃない・・・・・・。

 

先輩はそんな経緯を知ってか知らずか鉄アレイの丸みに垂れ流し状態の私の愛液をなすり付けお尻の穴にぐいぐい押しつけてくる。一瞬の痛みと共に一番太い頭の部分が通過していく。

 

「入ったわ。これを入れたまま歩いて行くのよ。ちゃんと肛門を締めて歩かないと落して大恥をかくからね。白木理事補佐さん! 想像してみてその状況」

 

 

 お尻を塞ぐ違和感を味わいながら、私は言われるままにイメージを妄想。

 

 

 私は廊下を歩きながらすれ違う人全員に挨拶をして足を進める。進む先は聖堂。

 

「ごきげんよう。○○さん。ごきげんよう××さん」

 

「白木様,顔がお赤いですが如何されたのですか? 」

 

 理事補佐になってから私を様付けで呼ぶ子が増えた。後輩はともかく同級生も先輩も・・・・・・。

 

「そうですわ。お風邪でも? 」

 

「な、なんでもありませんわ。だからお気になさらず。私の事よりも早く聖堂にお行きなさい。今日は大事な発表がありますから」

 

「はい。それではお先に! 」

 

 立ち止まって手を振りながら後輩を見送る。

 

「ああ、あの子達には気付かれなかった様ね・・・・・・」

 

 今の私は・・・・・・膣に糊のボトルを入れられクリと乳首を糸で結ばれている。それだけでも感じてしまい歩くのも小股でよろよろとしてしまう。愛液は止め処なく流れ、ナプキンを挟んだガーターリングが辛うじて下に垂れ流れる事を食い止めている。

 

 性器よりもクリティカルな問題は私のお尻の穴。今の私は鉄アレイがみっちり挿入されているのだ。ずり下がり抜け落ちそうになるそれを懸命にこらえて歩く。お尻の穴の肉が外に引きずり出されてフジツボの様になっている態が想像できる。

 

人が切れた隙を見ては手で押し込むのだけどその時クリトリスと乳首結んだ糸が引き攣れて私を苛む。少し歩くとまた鉄アレイがずり下がり私を責め続ける。少しでも力を抜くと落ちてしまいそう。必死に堪えながら悟られない様に歩く私。回りには沢山の制度が歩いているのだ。

 

 

でも階段を降りる時に・・・・・・ついに落してしまった。ゴツンゴロンゴロンと鈍い音がして踊り場まで落ちて行った。刹那すべての視線が音の発生源に集まる。

 

 

「あら白木様。ごきげんよう。誰にも当たらなくて良かったですわ」

 

「ごきげんよう白木様。白木様の持ち物か何かが落ちましたの? 」

 

「白木様。この鉄アレイ? そうだわ名前が彫って・・・・・・」

 

「皆! そ、それに触れないで! 」

 

私の剣幕にいぶかる皆。不審に思ったのかより注意を引く事に・・・・・・。

 

「何これベトベトだわ。手には持って無かったのに? 何処から落されたのですか? 」

 

「みんなここを見て。何か付いて・・・・・・。こ、これは臭いですわね。うんちの臭い。もしかして・・・・・・これは白木様のお尻から? 」

 

 一人の女生徒がハンカチを取り出し片手で鼻をつまみ、いかにもバッチいモノを拾う様にして鉄アレイを拾い上げた。何人かの女生徒が集まり皆が鼻をつまみながらそれを論評した。そして私に向けられる侮蔑の目。そこには私を崇拝するさっきまでの目は消失していた。

 

 

「か、返して。返して下さい・・・・・・」

 

「いいわよ。こんなの一秒たりとも持っていたくないわ。ほーら口に銜えてきなさいな」

 

「四つん這いでどうぞ! 白木葉子」

 

 そう言って階下の床に放り投げる。慌てて拾いに走る私。その時に足を引っ掛けられて私は転ばされた。階段をダイブして派手に転び、はずみでスカートがブワっと捲くれ下半身が丸出しに。右肩を下にして横に丸く倒れたまま。事態を収拾しようにも私は身体をしたたかに打ちつけ直ぐには動けない・・・・・・。

 

 

「いい態。もしやと思っていたけどこの女やっぱりノーパンじゃないの」

 

「イヤ違うわ。リボンで褌を作ってるし、あそこに何かが入ってる! 変態、死ね」

 

「本当? うわーマジだ。ふんどし理事だよ。変態、死ね・・・・・・」

 

「ふんどし理事。変態、死ね」

 

「うわーぽっかりとお尻の穴が開いてる。ケツマンコ女ってマンガだけじゃなくって現実に居るんだ。さっさと穴を閉じな。そんな所が開いていたら臭いじゃないさ」

 

 お尻丸出しで床に横身でうずくまる私に侮蔑のアジテーションとコールが繰り返される。その声が呼び水になってどんどん人が集まってくる。口だけでは物足りなくなった女生徒たちが足で私を蹴り始めた。顔だけは腕でガードするもののも一向に止まる事の無い蹴撃。全身を足で蹴りまくられ私は我慢しきれずに泣きながら止めてと懇願した。

 

 

「止めて下さい。お願いします。私は学院の皆に蔑まれる様な事をしました。それについては謝罪します。ですから蹴るのは止めて・・・・・・」

 

「謝罪だって。バカにしてるよこいつ。こんな破廉恥な事して謝って水に流して? ちゃんちゃら可笑しいわ! 」

 

「此処にカメラが有ればなー。理事長に送るのに」

 

「それにしてもこんなにケツの穴広がるんだ? なのにうんこって出ないんだ? 」

 

「そういえばそうね。わかった。浣腸してるからよ、きっと・・・・・・」

 

「理事補佐は浣腸マニアなんだ。そっかー。保健室でグリセリンが激減してたのはこいつが使ってたって事か」

 

蹴りはどんどん激しく、口撃はありとあらゆるネタで心を砕く。

 

 

「苛めないで。誰か助けて、殺されちゃう。私は死にたくないです・・・・・・」

 

「そりゃそうだ死んだらもう変態な事出来ないものね。見てよどんどん汁が出てくる。口では止めて言っても、下の口はそう言ってないジャンさ? 変態女! 」

 

「嫌よ嫌よも好きのうちってことよ。もっとしてだって。内心泣いて頼んでるわね。マゾのの変態。失禁? いや感じてるんだわこの変態」

 

「変態の理事補佐! そこで自慰をしなさいな。見て欲しいんでしょう? 罵られたいんでしょう? 変態に服なんて要らないんだから脱ぎなさい。こんな変態が私達と同じ服を、制服を着てるなんて許せない! 」

 

 足を使って強引に服を脱がしにかかる女生徒達。触るのも汚らわしいと。しかしなかなか思った様には脱がせられず、私に自分で脱ぐ様に命令を。

 

 

「自分で脱ぐんだよ。この変態が。変態には服は要らないって。だから脱ぎますって宣言しな! 」

 

「いっ、糸を切ってください。そうじゃないと・・・・・・。せ、制服が脱げないんです」

 

 そういうとジロジロと覗き込む何人かの女生徒。クリと乳首に結ばれている糸に気がついてしまった。そしてそれが制服に穴をあけて通っていて切らないと脱げない事も。

 

「超変態だわ。この牝。クリトリスと乳首が糸で括られてる」

 

「死ねよお前。仕方ないな。一年! 被服室に行ってハサミ持って来い」

 

私の横を小走りで抜けていく足音。この子がシスターを呼んでくれればこの惨劇が終わる。お願いだから助けて・・・・・・。

 

 

「何よ糸を切るの? 優しいんじゃン? 」

 

「勘違いするなって、服を切るんだよ。変態に服は要らない。糸は切らないよ。恨まれそうだから。気持ちいいのに何をするんですかってさ」

 

「だよね。そうに違いない」

 

 

私の横を再び女生徒が通り抜けていく。戻ってくるのが早い・・・・・・。

 

「オッ、待ちかねたぞ。ほれ変態。うつ伏せになりな! そう大の字に。みんな手足を抑えて。バッちぃ? 靴で踏めばいいよ。後で舐めて綺麗にしてくれるよ。こいつ変態だから・・・・・・」

 

 

 ジョキジョキと服が切り刻まれていく。二度度切られない様に細切れに。それを手を使わずに口で加えて一つ残らず回収させられる。そして窓から捨てられてしまった。

 

転倒のダメージが大きくまだ膝立ちも四つん這いも出来ない。潰されたカエルの様な格好で床に這いずるしかない私。その格好で愛液で汚れた床も許しが出るまで舐め続けた。そう舌が腫れ上がる程に長く執拗に。

 

 

「もういいわ。これじゃ汚すために舐めてる様なものだもの。ここじゃ邪魔だから移動するわよ」

 

 その声に回復してきた手足で何とか壁に手を付き立ち上がろうとすると・・・・・・。いきなり蹴り倒された。

 

「誰が立てと? 変態は四つ足だろうが! その前に躾けて下さってありがとうございますって」

 

「変態の私にへんはいほしての・・・・・・」

 

 

舌の痛みと悔しさで口上が言えない私

 

「口上も言えないのかい? 仕方ないわね。一年。又使いだてして悪いけど教室行って雑巾持ってきな」

 

「いえ。私も愉しんでますから」

 

 

 直ぐに私の元に届けられる雑巾。皆がそれで靴の裏を拭き取った。舌で舐めなくて良いと思った私。そう思った時・・・・・・。

 

「皆拭いたね。じゃ変態。それを丸めて自分で口に詰めな。手は使って良いからさ。吐き出したりしたら酷いわよ。口が聞けないなら塞いでやるってのが優しさっていうものだからな」

 

「でっ、出来ませんそんな事・・・・・・。許して下さい。病気になってしまいます」

 

 切れ切れに発声をし、頭を横に振り懇願する私・・・・・・。

 

「そう。じゃ今度は・・・・・・先輩、アレを持ってきて下さい。トイレの用具入れに有りますから」

 

 それにしてもこのリーダー格の女生徒の声は聞き覚えが有る。この女性とが何かゼスチャーをしたらしくアレだけで誰かが何かを取りに行った。その間も私は許しを請うべく誰言われるでもなく土下座の姿勢を続けていた。

 

 

「それそれ。さてとお仕置きの始まりだよ。マゾの変態」

 

 いきなり背中に激痛が走る。持って来られたのはデッキブラシと小物が入れてあるバケツだった。二人の女生徒がデッキブラシで思いっきり背中を擦り上げていく。痛いなんてモノじゃない。背中があっと言う間に真っ赤に腫れ上がり血が滴る。私はひたすら絶叫し続けた。獣の様に・・・・・・。

 

 「止めてやっても良いけどさ。条件? あの雑巾を食いな。じゃなきゃ続けるし、その肌にサンポールをかけるからな! 酷い火傷になるだろうよ! 」

 

 リーダー格の女生徒がサンポールのボトルを笑いながら目の前に置いた。なんて白い指・・・・・・。

 

「それだけは止めて! 何でもするから許して。雑巾、口に入れるからそれ以上酷い事しないで」

 

 

 私は屈伏した。土下座したまま、雑巾を丸めて口に含み汁を啜い味わった。命令を忠実にする私を見て女生徒達はテンション上げた。私を罵りモップの柄で性器を突つき、髪の毛に向かってつばを吐く。

 

「それじゃ落とし物を返すわね。使い捨ての手袋を頂戴」

 

 お尻を高く掲げさせられて肛門には再び鉄アレイが入れられてしまう。完全に埋没するくらいに押し込まれ悶絶する私。そして尻を何度もスパンキングし手袋が破れたところでやっと終了した。

 

「小御門様、手は平気ですか? 」

 

「平気だけど、勿論消毒はします。どんな菌が付いてるか判ったものじゃないしね。バイ菌女の白木葉子理事補佐さん」

 

 さっきから主導的に私を辱めていたのは誰か今判った。小御門ネリネ。私にとってのラスボス・・・・・・。

 

 

「見てよ。こんなにされてあんなになってるわよ。此所まで淫臭がする

 

「どどめ色のビラビラキモすぎ。私達の歳ならピンク色なのに、自慰のし過ぎね・・・・・・きっと。朝昼晩しまくりよ」

 

「うわー。失禁したみたいね。こんなに濡れてるなんて正に変態だわ。汚らわしいったら無いわ」

 

「さぁ聖堂に行きましょう。そして女神様にご報告を。学院に巣喰う悪魔を成敗したと。

 

 

 立ち去っていく小御門ネリネの後を追い去っていく女生徒。去りぎわの侮蔑の言葉が果てし無く続いていく。とことん醜態を晒し超絶惨めな私にとってそれは逆に賛美の様に聞こえていた。立ち去って行った上級生とは違い下級生は何人かが私の傍に残って介護しようか迷っている風に見えた。意を決してある女生徒が私に手を出そうとして矢先・・・・・・。

 

 

「そこで何をしてるの? 」

 

 遠くからいぶかる様な声が耳に。

 

「ヤバいシスターだ。逃げろ! 一年! ぼやぼやするな。掴まって口を割ったらお前達もああするからな。変態、シスターに話したら殺すぞ」

 

 上級生が廊下の先から怒鳴ると。蜘蛛の子を散らす様に逃げる下級生達。シスターが来て下されば助けて下さる。良かった・・・・・・。雑巾を吐き出し私は気を失った。

 

 

「起きなさい。白木葉子さん」

 

 痛みと共に目が覚めた。ぼんやりとした視界が元に戻った時、私は・・・・・・再び床の上で転がされていた。背中の傷もお尻の鉄アレイもクリトリスの糸も膣のボトルもそのまま。違ったのは全身に絡みつく鎖だった。細い鎖は腕を後手合掌に括り、おっぱいを上下から挟んでくびり出していた。その上から菱縄の様に鎖を回され全身に鎖が・・・・・・。

 

 

「気がつきましたねどうしたの? 一体何が有ったのか正直に答えて下さいな」

 

「シ、シスター。どうして私は鎖で縛られているのですか? 助けて下さったのでは? 」

 

「聞いた事に答えなさい! 助けるかどうかの審判は貴女の言い分を聞いてからです」

 

 そう言ってシスターが私に液体をかけた。すると身体に火が走った様な感覚が瞬時に走る。

 

「ギャー。痛い痛い痛いです。火、火を消して・・・・・・。焼け死にたくない。殺さないで・・・・・・」

 

「落ち着きなさい。全く取り乱してみっともない。傷に薬水をかけたぐらいでこんなではね。ほら鏡を見なさい。清めただけよ」

 

 火ではなくてホッとした。しかし痛みは想像するに似た様なものだ。縛られた身体をくねらせ冷たい床で身体を冷やそうともがく私。そんな私を鎖を摑んで床に正座させるシスター。

 

「言いなさい。まだ言う気にならない? 」

 

 それじゃぁ、今度はこれが良さそうかな? 火が嫌いって魔女の末裔なのかしらね」

 

 シスターが手にしたのは二本の太い蝋燭。火を点けて顔の周りに近づけて来る。熱い! 眉毛が焦げる匂いが鼻を突く。

 

「あら以外と頑固ね。じゃこうするけど? 」

 

 シスターは満面の笑みで蝋を身体中にかけてきた。傷だらけの肌には耐えがたい痛みだった。

 

「熱い! 熱い! お許しくださいませ。全部話しますから・・・・・・」

 

 半分失神状態の私にバケツで氷水がかけられた。そして頬を張られつばをかけられる私。

 

「ほら何が有ったか話しなさい。話さないとまたするわよ? 」

 

 燭台に挿した蝋燭を指さすシスター。恐怖から失禁する私。それを見て嗤うシスター。

 

「実は・・・・・・」

 

 私はシスターに全てを話した。私の身体に施された全ての辱めを。包み隠したかったけれど、痛みに心は折れていたのだ。

 

 

「そうそんな事が。でもねそれでは助けてあげるわけには行かないわ。だってこんな破廉恥な生徒をこのままにはしておけない事ぐらいわかるわよね? 手を出した生徒も処分をしますけれど、まずは元凶の白木葉子の断罪です。明日全校生徒の前で磔の公開処刑をします。それまで悔いていなさい」

 

「そ、そんな。助けて下さい。私はまだ死にたくないです。シスター! お慈悲を・・・・・・」

 

「聞き分けの無いソドミーだこと。二度と喋れない様に顎を外してやりなさい。そして計の執行まで瞼を縫い耳には土を。爪を剥がして鼻輪で吊るしておきなさい。勿論、三角木馬に乗せてね」

 

「助けて! 何でもしますから。こっ、来ないで! 」

 

扉が閉まり、蝋燭が消され真っ暗な部屋に一人残された私。三角木馬の上に拘束されて乗せられ苦痛にあえぐ。顎を外されて声を奪われた私。来るはずの無いナイトの名を心の中で連呼すると・・・・・・。明るい光に包まれ身体が砂の城が崩れていく様に消えていく・・・・・・。

 

 

 

 

「白木さん? 想像しただけて失神しちゃったの? 全く・・・・・・。白目剥いちゃって涎垂れ流して る割りには口元が笑ってる・・・・・・真性のマゾって言うのは強烈ね。それにしてもこんな状態じゃ歩かせられないわ。車椅子も良いけど部室は階段だし。部室は止めて何処で苛めましょうかね? マゾのお嬢様。起きて頂戴」

 

 

 目覚めのキスを。すると白雪姫の様に目を覚ます。

 

「ここは? 」

 

「まだ貴女の部屋よ。目覚めのキスが愛しの王子様じゃなくてごめんなさい。それでどうだったの? 詳しく話して。机の上をこんなになるくらいにしてしまった貴女の内なる世界の痴情をね」

 

水浸しの机の上。床に垂れる水音は途切れる事無く、出してしまった愛液、汗そして尿の量がかなりのものだという証。

 

「その前に何か飲ませて・・・・・・。恥ずかしいお願いをしても良い? 貴女の黄金水を飲みたい。イメージの中の誰も私にひっかけてくれなかったから」

 

 

 

 

 

「ほれ。これで根本の身体は動く様になるから。万が一お前達が返り討ちに有ってもドアは開けないからな。覚悟は? 」

 

「大丈夫です。私達は小夜花ちゃんと・・・・・・なんというかわかるんですよ。通じているというのかな。向こうがどれ位かはわかりませんけど、共有が始まっているんです。心も身体も」

 

「そうか。じゃ入れ。健闘を祈る」

 

「やだなぁ、死地に赴く兵隊じゃないんですよ先生。蘇芳ちゃんのアレにまではケリ付けていくから」

 

「ですです。じゃ苺姉行こう」

 

 私は先生に一礼して苺姉き手を繋ぎ小夜花ちゃんの居る病室に入った。外からがちゃりと鍵の掛かる音がした。間髪入れずにテープで部屋を目張りする音も。

 

「いよいよだね」

 

 二人でハモる私達。目を見つめ合い意志を改めて確認した。身動き出来ないままの小夜花ちゃんの元に進んで声をかけようとすると、先に小夜花ちゃんから・・・・・・。

 

「何しに来たの? 看病のつもりなら出て行って! こんな身体どうすればいいって言うの? 一生見せ物なの? お父さんお母さんにどう説明を? 」

 

「そんなにつんけんしないで。エヘヘ、良い事しに来たんだ。先ずは・・・・・・」

 

「苺姉、これを! こっち先にしておかないと。安全第一で・・・・・・」

 

 私が苺姉にマスクを投げそれを付けると、苺姉はポケットからボトルを取り出しそれにタオルを当てて湿らせ、速攻で小夜花ちゃんの口に当てて嗅がせた。すると瞬間的に小夜花ちゃんの目が生気を失う。苺姉からサムアップのサイン。第一段階完了だ。

 

「うん。小夜花ちゃん、いい子だから次はこれをして頂戴。痛くしないから」

 

 苺姉が小夜花ちゃんをあっと言う間に丸裸にしウエストにレザーのコルセットを巻く。

 

「それじゃ紐を編み上げるから。少しぐらい苦しくても我慢してね。それが済んだら今度はうつ伏せに・・・・・・。林檎来て」

 

 二人で小夜花ちゃんをひっくり返して両手を後手にしてコルセットに付いてる皮紐に括った。次に首輪を嵌めて延髄の辺りに付いているベルクロに分厚い革の・・・・・・そう、物差しのような物を固定しその先をコルセットに同じくベルクロで固定した。背筋が伸びすぎないように何度か調節し再び仰向けに。

 

「それじゃ。仰向けに戻してッと。林檎ベッドを起こして」

 

 私が電動に関するタグを見て座面を起こし、四十五度位に起き上がらせた。これで準備は済んだ。

 

「じゃ四肢の自由を取り戻すオペレーション開始します」

 

 天井に向かって声をあげると、返信が有った。

 

「それじゃ腕の点滴のチューブを取り替えろ。本来はお前たちのする作業じゃないが今の根本は特例だ。彼らは根本を人間と見ていないからだ」

 

「判りました取り替えます。二人で確認しながらしますね。読み上げたチェックリスト確認してください」

 

「了解。始めてくれ」

 

 マニュアル通りに作業し、それを都度都度確認してもらった。普通の点滴液と明らかに薬品のような物を繋いで吊るしていれるのではなく注射器の様なモノで体内に一気に圧入を。

 

「よし。後は目が覚めるまで待て」

 

「こんな乱暴な事していいのかなあ。林檎はどう思う? 」

 

「私も、そう思う。でも先生のやり方は裏付けが有っての事だもの信じようよ。お姉ちゃん」

 

 

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