「それじゃ私と小夜花は、先輩のお友達御用達、窓際の特等席の横で待ってますから。先輩の新たな友達としてご紹介していただければと思います。それでですね小夜花の分も含めて、日替わりの定食を三人分取ってきてください。新しくお友達になった記念にお願いしますよ。ほら早くお行きになって! 」
そこまで言って、私は首の所のに見える鈴を引っ張った。刹那先輩は"ヒッ"と声上げよろけた。小夜花が慌てて支える。手綱に見えない手綱、効果のほどに感心した。恨めしげに先輩が私を見る。
「す,蘇芳さん・・・・・・。あそこに座るのだけは許して・・・・・・こんな姿がクラスの皆にバレたらもう生きていけない・・・・・・。後生だからあの子達と一緒、相席だけは許して下さい。お願いします。それ以外だったら何でも、なんでも・・・・・・しますから、お願い蘇芳さん・・・・・・」
「本当に何でもするなら許してあげるわ。 私も鬼じゃないもの・・・・・・ではそうね壁際の空調機の横にでも席を取る事にしましょう。でもこれからはその前に私のことを様付けで呼びなさい。本当は敬称なんてどうでも良いんですけど、先輩はどうも立場が判ってないとお見受けしますので。 小夜花、股縄に続くこれをもっときつく引き留めて頂戴。このパブリックな場所で、皆の見ている前で、逝ってもらうことにするわ。何人くらい気付くかしらね? 」
私達は壁際に移動し席を確保する。ここは空調機が邪魔で人気が無い席。だけどそれゆえ死角が多いし若干のうるささと引き換えに、この部屋で一番涼しい場所。しかし寒すぎるという子も多く、大抵空いている。
料理は先輩に取りに行ってもらう予定だったけど、配膳時に感じてぶちまけられでもしたらさすがに誤魔化せないので、私が料理を取りに行く事にした。私が動けば、後輩が先輩の使いをしているようにしか見えないだろうし。
その間に小夜花に鈴の紐を目一杯引き上げてもらうのだけど、固定は胸縄の後ろ側にしないといけない。これは制服を胸まで捲くり上げないといけないのでここ食堂ではさすがに無理。仕方が無いので襟から鈴に続く紐を出して制服の背中側に廻し、針責め用に持っていた安全ピンで紐の先端の鈴を固定してもらう。制服の背中の真ん中辺りに鈴がシャリシャリと音を立てて揺れている・・・・・・。
料理を手に席に戻ると、照れ気味の小夜花が慌てて私の運んできた料理を手に取りヘルプしてくれる。横には汗を滴らせ息を荒らげる先輩立って待っている。私が来るまで先輩は座ったりはしない。良い傾向だ。その上気した態は真夏の今でも不自然さが漂う。料理をテーブルに置いて、私は先輩の後ろに回り、小夜花の処置が終わったのを確認する。小夜花にはお水を取って来るようにカウンターに歩かせた。ノーパンに股縄という恥ずかしい姿を悟られないように歩幅を小さく内股気味にしている。それが意図と裏腹により強く縄が擦れているだろう。縄に犯されているのを皆の前で晒されている。それを楽しんでいるような表情。危なっかしくトレイにお水を載せて戻って来る。途中不自然に立ち止まって壁の献立を見つめている。感じて逝きそうなので誤魔化している様だ。その姿を見て嗜虐の心が満たされる。そして先輩の横に密着して縄を刺激してから着席を促す。
「す、蘇芳様。許してください・・・・・・さすがにきついです。こっ、瘤が当たって・・・・・・」
「当たるとどうなのかしら? だいたい何処に当たるのか、そこからちゃんと丁寧に説明しなさい。席に座るのはその後。先輩は弁が立つと一年生の間でも有名ですから良い報告を期待しています。お水を置いたら小夜花も座りなさい。二人とも座る時はお尻の下にシートの紙おむつ敷いておくのよ 」
そう言い放って、私は席に座り、小夜花も続いて座った。その時縄が引き攣れたのだろう。"あん"そう喘ぎ声を出した。そして腰を浮かせてシートを入れて座り直した。
「可愛い声を出すのね。小夜花は。冷めてしまう前に食べなさい。ゆっくり少量づつ唾液を混ぜてよく噛んで食べるのよ。まだ傷が痛むのでしょう、お口の中・・・・・・」
「先輩、何をボーッと突っ立っているの? 私は報告を待ってるのよ。言わないのなら先輩は当然お昼抜きです。そこで立ったまま私達の食事を見ていなさいな。皆が不自然に思うでしょう。そんなにイヤらしい顔をして美味しそうな料理を前に突っ立っているなんてね。
それにこの臭いですもの。折角の料理の良い匂いが紛れてしまうわ。下の口の涎。どれだけ垂れ流してるんでしょうね。全くこの恥知らずは。下の口に食べさせて欲しいのなら後でこってり食べさせてあげます。そうそう、連帯責任って言葉を知ってますか? そう。先輩が言わなければ部屋で待ってる妹さんも当然水も食事は抜きます。そして先輩にはゆかりに一本鞭で鞭打ちを。そうね最低でも五十はしてもらいます。ゆかりは皮膚が裂けて血が滲むでしょう。そんなこと私も見たくないんですけど、このままだと自動的にそうなりますけど良いのですか? 」
「もう許して・・・・・・。ゆかりには何も・・・・・・」
「だったら言って楽に成りなさい。ただそれだけのことよ」
「わっ、私のオマンコに小夜花ちゃんが縛った縄が、縄の瘤が食い込んで・・・・・・います。縄目で包皮が剥けてクリトリスがむき出しになっていて、縄のに擦られる刺激が心地良いです。その証拠にオマンコからの悦びの涙が止まりません。このようなお仕置きを与えてくださった蘇芳様には感謝の言葉もありません・・・・・・」
「先輩ともあろう人が随分と俗な言い方を。興が冷めます。ほら続き。まだあるでしょう? それだけじゃ片手落ちですよ。わざとですか? 」
「あ、あの・・・・・・。縄の瘤はお、お尻の穴の所にも・・・・・・あります。そしてそれがお尻の穴を刺激していてそれもまた気持ちが良くって・・・・・・。体が熱くなってもう倒れそうです。そ、それに乳首の、乳首に巻いて戴いた輪ゴムの刺激。固くなって大きくなって、ボッチが制服の上から見えてしまいます・・・・・・」
「はい、立派でしたよ先輩。小夜花はどうだった? 聞いていてどう思ったのかしら? 次は小夜花の番よ。座ったままでいいから」
「聞いていて、私も身体が熱くなって・・・・・・。その・・・・・・。激しく濡れてしまってます。シートを入れていても不安になるくらい・・・・・・です。わ、私も、縄の刺激が・・・・・・。さっき歩いていて食い込みが気持ち良くて軽く逝っちゃいました。今も擦れて刺激が・・・・・・。乳首も固くなって制服にすれて痛くて・・・・・・。でも気持ちいいです。蘇芳様」
「良くできました。じゃ先輩は座って食事を。シートを入れておいて下さいね。椅子に染みたりさせたら、皆の見てる前で舌で舐め取らせます。いいですね? 」
「はい。蘇芳様」
座ろうとする先輩、でも擦れるのだろう。"いや"、"許してください"、"あん"、"逝っちゃいます"、そんな恥知らずな喘ぎ声を私達にやっと聞こえる位の声量で呟き続け腰をモジモジさせて時間をかけて座っていく。全く、聞かされる身にもなって欲しいと思うもその酔っている様な表情は私をいたく興奮させた。見ながらそして食べながら自慰を画策してしまうほどに・・・・・・。座って落ち着いた時、私から先輩に食事を、お肉をフォークで差し出した。あーんして食べる先輩がとても愛おしく感じる。同時に左手で秘所を弄る私。小夜花もそんな私に気付いている。小夜花も先輩に自分の食器に残った最後のお肉を差し出した。笑顔で食べる態を見て。少し意地悪をしたくなった。フォークをナプキンで綺麗にして、先輩の不意をついて服の上からも判るくらいに大きくなった乳首を突ついた。
「ひゃあ!? 」
先輩は素っ頓狂な声を上げてのけぞり、膝でテーブルを下から持ち上げるような形になり、そのはずみで料理がが食器からこぼれた。散乱するパスタとお肉、それに付け合わせの野菜。慌ててこっちを見た食堂の皆に、私は手を胸の前で左右に振りぺこりと頭を下げて幕引きを計る。それをボケッと見ているだけの先輩に苛つき、床に私の空の食器を置いてその上にテーブルの上に転がったパスタや野菜を手に取って落した。
「それを、犬食いしなさい。命令よ。それが出来たらお肉を食べさせてあげる。小夜花は汚れてしまった私の手を綺麗にして頂戴」
言葉のトーンに、小夜花は反応した。テーブルの下にすばやく潜り込み、床に板張りの床に正座して私の手を取って指の一本一本を綺麗に舐め取っていく。それを見て先輩も自分の立場を改めて理解したのか、四つん這いになって犬食いを始める。食器を綺麗に舐め終えた時点で髪を摑んで顔を上に向けさせ紙ナプキンで口の周りを拭ってあげた。二人を席に戻して、私は箒と塵取りを取りに行く。ポーズという奴だ。白々しく掃除の演技をして道具をかたし、改めて皆に騒がせたことを謝罪をして席に戻る。
「それでは部屋に戻りましょう。その前に小夜花はゆかりの食事を貰ってきて。メニューは一任するわ。二人とも敷いていた紙おむつを寄こしなさい」
おずおずとテーブルの下で紙おむつを私に差し出す二人。濡れ具合を確認する。逆戻りしない作りなのでサラッとしているけど吸っての重さはかなりのものだ。まったくイヤらしい子・・・・・・。
それにソースをわざと零し汚して食堂のごみ箱に捨てさせる。誰かが真相に気付くかもしれないね? バレたらどうする? とサラッと煽るのはお約束だ。そこで気付いたけれど私も下着はかなりの濡れ方で、染みこそ制服に出なかったけど結構ヤバかったのだ。
「ほら先輩、背筋伸ばして。肩を後ろに引いて。前肩はかっこ悪いですよ」
そう言いながらバレないように縄をいじる。崩れそうになる先輩。意のままにしている感覚がたまらない。持ち帰りの食事を手にした小夜花を待って三人で部屋に帰る。二人とも愛液が腿を伝いふくらはぎに先端が・・・・・・。途中、先生とわざと立ち話をしたりして二人をどんどん追い込んでいく・・・・・・。
「八重ちゃん何してるの? 取ってきたから早くお昼食べましょうよ」
手に取って見ていた便箋をポケットにしまい笑顔でアミティエのルーティンを頂く。
「取ってきたって・・・・・・。お前が言うと盗ってきたみたいに聞こえるよ」
「ちょっと。酷いじゃない。せめて摂ってきた位にしてよ。八重ちゃんの方じゃないの? 盗ってきたって言われるのって」
「私って、やっぱりそういうイメージがあるのか・・・・・・。まあ、委員長にやらかした時も、盗ってきての事だし、まあ仕方ないか」
「でも、八重ちゃんの事は、私が盗ってきたって事でいいよねー。人づてに聞こえてきた話なんだけど、私が罠にかかって言いなりにされて、奴隷みたいに介助させらてる・・・・・・なんて言う子も極一部で居るみたいよ・・・・・・」
「なんだよそれ。私ってそこまでなのかよ。さすがにそれは凹む。お前だってここに来てすぐの時は、相当な嫌われ者で浮いてたのにだったのに、何だかんだ言ってクラスに溶け込んできてるよな・・・・・・」
「それは多分、立花さんと蘇芳さんが親切にしてくれたからだと思う。あの二人には頭上がらないわ。それに八重ちゃんが私の心の支えなんだもの。仲違いしてた最初の時、敵対していたのに親身になって看病してくれたじゃない。あれはとても嬉しかったのよ・・・・・・」
「そんなことも有ったな。歌の練習を外でして、喉痛めてって・・・・・・まだ一ヶ月も経っていないのになんだか大昔に思うよ。そうだお前、新設の演奏部に誘われてるんだよな? 合唱部には結局入らないのか? 」
「誘われているのは確かよ。蘇芳さんと一緒にお声がかかったの。他にもクラスに金管楽器の得意な子が居るらしくって、その子も勧誘されてるって蘇芳さんが言ってた。蘇芳さん次第かな入部するのは。蘇芳さんの演奏で歌ってみたいし、一緒に音を合わせてみたいもの。私も弦楽器は結構上手なんだ。管楽器は苦手なんだけどね」
「白羽は、料理部、サッカー部、合唱部やってて、演奏部なんて出来るのかよ? 」
「それなんだけど、蘇芳さん料理部とサッカー部は辞めるみたい。ほら、包丁で指を痛めたり、キーパーで突き指とかあるからそれで部長になる千葉さんあたりから止めてと懇願されてるらしいわ。本人は続けたいらしいけど・・・・・・」
「続けるって言っても、どっちにも、それに客員参加だけど合唱部にも八代先輩が居るし会うのは辛いんじゃないのか、白羽の奴」
「そうよね、寝取られた人と同じ部活なんて私だったら無理ね・・・・・・。ねえ冷める前に食べましょうよ」
千鳥に促されて、昼食に手を付ける。今日は竜田揚げにチャーハン。B級っぽいけど料理する人が上手だととても美味しいのだ。ここの学院には腕のいい人が沢山居る。料理が良いのはこの閉鎖された刑務所の最大の娯楽。だけど今は食べながら何処か上の空。
夜、私と千鳥は一つになった。互いの初めてを奪った。手に入れた。こんな身体でも愛してくれる、千鳥が聖母のように思えた。千鳥は私を巧みに愛撫し、何度もエクスタシーを味合わせてくれた。私も千鳥にお返しがしたかったけど、千鳥は今日は私のターンとばかりに、私を攻め続けていて私もそれを享受した。
二人での所謂"朝チュン"は至福だった。私の腕枕の中に、千鳥が居てキスをして目を覚ましていく・・・・・・。私には一生無いと思っていた事を、小説の中でしか存在しないと思っていたことを実現し、私はここにきて本当に良かったと思った。そう、ついさっき迄は・・・・・・。
千鳥が料理を取りに行っている間、私に一通の手紙が届いた。届けたのはダリア=バスキア。そして内容は、私宛の呼び出しだ。場所は先生の私室・・・・・・。
「ねえ、ユズ。明日は留学の手続きがあるのよ。午前中に役所に行くからユズも付き合って。授業は出なくて結構。車の手筈はしてあるから、ギリギリまで寝坊していて良いわ。連日の外出で大変だからこれは私からのサービス。ねえ、お腹はもう平気になったかしら? 」
「もう平気だよ。君にもご親族にも迷惑をかけてすまなかった。葉子。明日は、アキラの召天記念日の打ち合わせがあるからお昼には学院に戻って居ないと拙いのだけど、間に合うかい? 」
「お昼はとっても無理よ。打ち合わせならあの一年の根本さんに任しておけば良いのよ。あの子やる気マンマンだったじゃないの。白羽さんに良いとこ見せようとして。私から先生に打ち合わせには行けない事を伝えておくから、ユズは何も悩まなくて良いのよ。ユズは私の言う事に従いなさい。判断は私がするから。私の方だけを見ていれば良いのよ。そうでしょう? 」
葉子は、天文部の部室の一件以来、私を片時も自由にしない。常に僕を自分の目に届くところに置こうとし、トイレの中ですら僕と個室に入る。夜の蘇芳との密会の時だけ葉子の束縛から逃れることが出来た。そしてそれはおそらく最後の自由な時・・・・・・。
蘇芳を抱いて愛を確かめた昨夜そして僕の勝手で蘇芳と別れた昨夜。事後、外で泣き崩れていた僕を、事情を知らない美術部の部員が部屋に連れて行った。部屋で待っていた葉子は察するところが有ったのだろう。連れてきたお礼をし美術部の部員が帰って葉子と二人きりになった途端、僕の頬を平手打ちし、何をしていたかを問い詰めた。僕が黙っていると、コップの水をぶっかけてきた。そしてそれは服を脱げとの合図だった。葉子は僕の服を脱がせて身体を精査していく。キスマークには余裕の表情だったけれど、性器から流れる血を見て何が有ったのか理解した葉子の目は・・・・・・。それからの葉子は感情を高ぶらせ本気で僕を性的にいたぶった。それはとても激しく僕が痛みで失神するまで続いた。
短い睡眠の後、起きた僕はラビアのピアスをリンクさせ閉じるようにして鍵をかけられている事に気付かされた。笑顔で『寝てる間だけよ。起きてる間は、ユズが"おいた"を二度と出来ない様に完全にガードするから』キスをしながらそう囁く葉子。ああもう僕は何処にも逃げられない様だ。僕のカメラで自身の痴態を写真も動画も沢山撮られている。今現在プリントする気は無い様だが、葉子は天文部の部員。あそこにはプリンターがあるからその気になったら晒すのはたやすい・・・・・・。
今僕たちは学院の外に来ている。今や学院の生徒ながら理事の補佐として何でも自由に出来る立場の葉子。朝食も取らないうちにハイヤーを呼びつけ僕を学院の外に連れ出した。着いたのは終夜営業のエステ。エステで身体に残る傷や痕を目立たなくし、喫茶店で朝食を取った。そして予約済みの美容院で二人身だしなみを整え、連れ出した理由である、葉子の親族と食事会をこなした。
そこは僕でもたじろぐ様な一見さんお断りの様な料亭風の食事処だった。葉子はそこでごく自然に振るまい僕を親族に紹介していった。緊張で食事を戻してしまう失態をした僕を葉子やその家族は温かく迎えてくれた。そしてこれからの話を交わし、僕は葉子の敷いたレールの上を進むことに決まった・・・・・・。
学院への帰りは葉子の父親の会社の役員の専用車が手配されていてそれで戻る事になった。その車はショーファードリブンの運転席と後席が完全にセパレートされる仕様。運転手とはインターホンで会話する。カーテンをすると運転席からの視線を遮断でき、かつ話は誰にも聞かれる事は無い。乗りしな葉子は私にキスをしてくる。濃厚に舌を絡めてきた葉子。僕はそれに応えた。そうしていると葉子は突然慟哭した。葉子の頭を僕の胸に埋めて頭を撫でる。そして絞り出す様に呟いた。
「ユズ、私だけを見て。私だけが居れば良いって言って。お願い・・・・・・。 私はずっと譲葉だけを見ていたの。今はまだダメかもしれないけど、譲葉は完全に私の物になるの。心はもとより髪の毛一本、汗の一滴だって他の子には渡しはしないわ。他の人が近付いてきたら万難を排して排除するから覚悟して・・・・・・。でも貴女のお父上と弟君は別よ安心して。二人が苦しむ様な事はしないしさせないわ。私やグループの総力でそれだけは約束する。その代わりユズは私にノーは言わないで。言えないよね・・・・・・」
「ああ。葉子には・・・・・・。逆らうことはしないよ。今もこれからも。だからお互い身体が朽ち果ても一緒に冥府を歩こう。ずっと・・・・・・。その代わり脱落は許さない。一人にしたら末代まで祟るぞ」
笑顔を作り、葉子のおでこを指で突つく。
「やっぱりユズには笑顔が似合うね。良いわよ。何度生まれ帰っても、絶対に譲葉を探し出して一緒に成るわ。例え私達が人でなかったとしてもね・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、これから学院に戻ったら映画でも見ましょうよ。そうねニカイアの会に没収されたアンドリューブレイクのを見たいから出してきて頂戴。あれ元は私の物なの。私が見て無いうちに勝手に持ち出した先輩がドジって没収されちゃったのよね・・・・・・」
「わかった。少し時間が掛かるから・・・・・・先に天文部の部室で待っていてくれ。保管庫の鍵を・・・・・・ネリーから借りて来ないと・・・・・・」
「そう。それじゃセッティングして待ってるから。今日は気分がいいからやさしくしてあげるね・・・・・・」
「小御門、昨日の夜何処に行っていたんだ? 今もなんか顔が窶れて見える。何かあるなら話を聞くよ。八代の事か? 」
朝寝坊の同室のアミティエ、千葉緑さんに朝取ってきておいた朝食を食べてもらう。これは安息日の日常。ただその場に私が居る事は殆ど無い。大抵の場合、譲葉と出掛けて部屋には居なかったから・・・・・・だ。緑さんに曖昧な返事をして溜まっているニカイアの会の書類に決済の判を押す。何時もなら譲葉がするのだけど・・・・・・。譲葉は近々会長を辞す。そして私が代わりに代行をする。そして一年から誰かを抜擢する事になる。多分それはあの子で決まるだろう・・・・・・。ずっと一緒だと思っていたのに譲葉は・・・・・・。
私と譲葉は幼なじみ。ずっと一緒に居て一時期だけ家庭の事情で疎遠になったけど、ここに進学する事で再びまた一緒に成った。同室のアミティエには成れなかったけど、何時も一緒で良く冷やかされた。お似合いとも良く言われその気になっていた事もある。二人でニカイアの会の会長と副会長を務め、アミティエ以上に密に過ごした。
ここに来る前、譲葉と性行為をした事も・・・・・・ある。二人とも好奇心が先走った初めて同士で本当に何も知らない二人だった。挿入はしなかったけど、それ以外は一通り実践した。今思うとただじゃれている様なものだったけれど。
蘇芳さんが現れて私達の関係は変わった。譲葉は蘇芳さんにご執心し、私をふった。受け入れるしかなかった私。そして私は、サッカー部の試合の時に譲葉の家に同居していたお手伝いさんの娘さん、私達にとってお姉ちゃん的な人に再会した。懐かしさとふられて辛かった私は彼女を求め、彼女もそれに応じた。
譲葉と蘇芳さんの間は中々進まなかった。ふられた後も私と譲葉は親友としての位置にいた。前と同じ恋人然として。ふられた事を知らない周りもそれを求め、私達もその状況に慣れすぎていたから。でも譲葉が正式に蘇芳さんを恋人にしたら引くつもりでいた。
ところが譲葉はかつての同級生で、病気で留年し蘇芳さんのクラスに復学した黒沼アキラさんに蘇芳さんを奪われた形になった。表面では祝福していたけど、一人の時に悔し涙を零す譲葉を何度も見た。
私だけがお相手が居る状況が少し辛かった。黒沼さんが病魔で急逝した後、周りは喪も開けないうちにと色々言ってきたけど、譲葉が傷心の蘇芳さんの恋人に正式になった事で私もホッとしたし、黒沼さんのご両親も早く蘇芳さんの心の穴を埋める人が出来る事を一刻も早く期待していた。譲葉と付き合う様になってだんだんと蘇芳さんも元気を取り戻していったのだけど・・・・・・。
それも束の間の瞬光に・・・・・・。譲葉は自分ではどうにも出来ない要因から、自身のアミティエの白木葉子に籠絡されて蜘蛛の巣にかかった蝶の様に、からめ捕られもうどうにもならなくなってしまった。見えるのだけど絶対に手を触れられない美術品の様に。譲葉はもう囚われのお姫様として生きていく様だ。家族を人質にされたのでは誰でもそうするだろう。
「小御門・・・・・・それでなんだけど、その、何だ、蘇芳はどうしてる? 白木と八代がああなったっていう事は、八代とはきっちり切れた、別れたという事だろう? アイツさすがに料理部やサッカー部は辞めるよな? そうじゃないと困るんだ演奏部としては」
「緑さん! それは酷すぎます。蘇芳さんの事を大事に思うなら、どうして最初に案ずる言葉が無いのですか? ふられて今一番辛いだろうに・・・・・・。演奏部に合唱部から喜んで送り出すつもりだったけど、それなら蘇芳さんは合唱部に留まって貰います。蘇芳さんはそんな人の心の欠ける人には渡しませ・・・・・・ん」
「小御門・・・・・・。判った。私が悪かったよ。だから泣くな。謝るから・・・・・・」
「私に謝ってどうするのよ。蘇芳さんに謝って。でも今はそっとしておいてあげて。せめて召天記念日までは」
「いや、そうもいかないんだ。召天記念日に演奏部のお披露目をするらしいんだ。プレデビューって奴らしい。私に実行委員の方から打診が有ったんだ何かやってくれって。内々の話なんだけどね。それを考えると蘇芳をあんまり放って置いてもいけないんだよ。演奏で気が紛れるならとも思うしさ」
「そうなの。蘇芳さんには私から打診をします。緑さんは連絡をしないで。お願いできるかしら? 」
「判った。小御門に一任するよ。その内詳細の記載されてる書類が来るだろうし。でも蘇芳に何か差し入れしてやっても良いか? あの人に外で菓子でも買ってきて貰うから。蘇芳はヨックモックとか好きかな・・・・・・」
「そうね、そういうのなら良いんじゃないかしらね。留守でもアミティエに渡しておいてもいいし」
「小御門の分として鳩サブレーを頼んでおいて貰うことにするから待っててくれよな」
「何よ、賄賂のつもり? 缶入りにしてね。あの缶は使いでが有って重宝するのよ 」
「あれって高いんだよな。まあいいや。お姉給料上がるって言ってたし・・・・・・」
「ちょっと早いかな? でも蘇芳さん直々に一人お呼ばれされたなんて初めてだし。あーなんか緊張するわ・・・・・・」
蘇芳さんに呼び出された午後二時まであと十五分。トイレに行ったり窓の外を見て時間を潰す。一体何の用何だろ? マユリの事で何か浮気防止に役立ちアイテムでも一緒に作ってくれるのかな? 五分前になってドアの前に立った。
「立花です。蘇芳さんー」
「今開けるから待ってて」
鍵の開く音がしてドアが開いた。蘇芳さんが笑顔で私を迎える。手を引かれるままに部屋に入り、蘇芳さんは片手でドアを閉めロックをかけた。
「何よ、鍵なんて締めて変よ蘇芳さん・・・・・・」
留守にするのでも無いのに鍵をかけたことに違和感を感じた。部屋の奥を見るとそこには真っ白な水着を着たような二人の女子が床に仰向けに寝ていた。顔にはタオルが巻いてあって誰だか良く分からない
「す、蘇芳さんあれは何なんなの? もしかして一人は根本さんなの? 一体どうしたのよその姿は! 水着? いや違うこれは蝋で覆ってるんだわ・・・・・・どう言うことなのか説明して。蘇芳さん、貴女はこの二人に何をしてるのよ! 」
二人は首から下、腿までびっしりと隙間無く蝋が垂らされていてまるで白い水着、レオタードを着ているように見える。脚は足首で二人三脚のように繋がれていた。手は後ろ手錠の様に背中に回されて身体の下に多分お尻の辺りで括られているのだろう。
タオルを外された頭には覆面レスラーの様な後頭部で編み上げるタイプの顔を覆うマスクが。でも目も口の所も塞がれていて鼻の所だけ小さい穴が空いている。首には首を怪我した人がする様な首輪のようなものが嵌められている。タンブラーの中に立ってる蝋燭を、タンブラーごと二人に垂らすというより引っかける蘇芳さん。かけられた二人の身体が熱さに反応してぴくぴくとのたうち回る。なのに。声が出ないところを見ると口の中に詰め物がしてあるようだ
「何って。調教をしてるの。従順な下女にするのにね。それで立花さんにも手伝って欲しいの。マユリさんが居ない間でいいからお願いしたいの。立花さんはSMに詳しいでしょう? 私はどうも優しく躾けが出来なくて。ついつい傷だらけにしちゃうんだ。それって経験が少ないからだと思うの、だからね経験豊富な立花さんに頼みたいのよ」
「蘇芳さん、正気? これは幾ら蘇芳さんでも看過出来ません。級長として先生に報告します。根本さん今自由にするから待ってて・・・・・・」
私は二人の脚の縄を解いた。次に後手の包帯の拘束を解く。でもマスクは結びが固くて解けない。編み上げの紐もマスク本体も革製なので素手では破く事も出来ない。縄を解いたというのに、二人は立って逃げるどころか自分から床に座り込み土下座のポーズを取って私を唖然とさせた。
「立花さん、ダメよ。拘束を解いたってこの子達は逃げないわ。それ位には躾けてあるもの。先生に言うというなら、私も立花さんとマユリさんのSMも報告しないとね。レッスン室でしてたこととか、三年生の辞めてしまった先輩としてた事とか、私ね色々知ってるの。そうそう立花さんはA感覚が良いんでしょ? 葉巻のケースで疑似コイタスしてるとかもね。立花さんは聡明だし皆まで言わなくても判ってくださると思ってます。なにせ級長だもの」
「卑怯よ。脅迫するなんて。見損なったわ、蘇芳さんがそんな人だったなんて・・・・・・。それにこんな変態だったなんて」
「ちょっと。変態はお互い様でしょう? 私達、分かり合えると思うんだけど。卑怯ねー、まあ酷い人というのは否定しないわ。でも立花さん、これは復讐なの。された事に対してね。この子達からは同意も取ってるの誓約書も書いてもらってる。それに証人もここに居るし。出てらっしゃい! 」
蘇芳さんはベッドの布団の下から後手に縄掛けされた女の人を引きずり出した。この人知ってる。外から戻って来た時の夜、道案内してくれた三年の和田先輩だ。棒状の猿ぐつわされ全身をきつく縛られて性器には縄が厳しく食い込んでいる。縄が汁を吸って変色しているのが良く分かる。
そしてそこには電気の線が見えそれはテープで腿に固定されている電池ボックスに繋がっている。思うにローターが入れられている様だ。汗だくの身体がクネクネ動いてとてもイヤらしい。目がとろけているし、閉まらない口から涎がたれて口の周りはベトベトになってる。和田先輩がここに居るという事はもう一人のマスクの子は関本さんか・・・・・・。
「ねえ先輩、証言してくださるかしら。私を貶めたその償いだという事を。そして好きでされているそのことをね。話して頂戴、お口を自由にしてあげるから」
蘇芳さんが猿ぐつわを外すと、粘度の高い涎がどっと出てきた。蘇芳さんが涎をタオルで拭き取っている間に呼吸を整える和田先輩。
「蘇芳様、話しますから、お話ししますから、ローターを止めて下さい。許して下さい、また逝っちゃいます。お願いですから止めて・・・・・・」
「また逝ったの? だらしない人ね。こんな程度で泣き言なんて。まあいいわ。話を進めたいから止めてあげる。それじゃ立花さんに洗いざらいお話をして下さい。包み隠さずね、花子ちゃん! 」