「沙沙貴さん、一体ここで何が有ったの? ここに八重ちゃんが来たの? ねえ教えて! 」
小さいボストンバック風のポーチを手にして、孝崎ちゃんが私達の居る音楽室に飛び込んできた。床に座っている私達の前に仁王立ちで問い詰める。鬼気せまる顔にたじろいでしまう。
「ちょっと落ち着いて。孝崎ちゃん。そんな剣幕じゃ話したくたって話せないよ・・・・・・」
「そうだよ。林檎の言う通り。その般若の顔、ヤバいって。まずは深呼吸してから、スマイルスマイル・・・・・・」
苺姉はそう言って唇の端に両手の小指を引っ掛け、口角を持ち上げて作り笑いを孝崎ちゃんに見せつけた。
「そ、そんなに酷い顔してるの私?・・・・・・。で、でも仕方ないよー・・・・・・心配と不安でどうかしちゃいそうなの。だって忽然と消えたんだもの・・・・・・ほんのちょっと目を離しただけなのに」
孝崎ちゃんが言われるままに深呼吸し百面相の様に表情筋動かして行く。そして頬を両手でパシッと叩き私の目を見た。
「じゃ、まず結論から言うね。ガッキーをダリア先生がここに連れて来てた。そしてちょっと前に車椅子を押して出て行った」
「あの金髪年増女が八重ちゃんを此処に? で、連れ込んで何をしたの? 」
孝崎ちゃんがギッと私を睨みつける。続きを話すのが憚られるような鋭い目・・・・・・。
「あのね私、ここで探しモノをしていたんだ。カメラに使えるメモリーカードが余っているって上級生が教えてくれたんで一人で家捜しを・・・・・・。勘良く向こう側の個室でメモリーカードを見つけてカメラに入れて使える様にしてたら、ガッキーの車椅子を押して二人がこっちの部屋に入ってきたんだ」
孝崎ちゃんが身を乗り出してきて、私の一言一句を漏らさず聞き取ろうとする。そのプレッシャーにちょっとビビる。
「孝崎ちゃん、林檎に普通に話させてあげて。そんなににじり寄ったらダメだよ。ほら離れる離れる」
さすがに苺姉は双子だけあってあれこれ言わなくても私を助けてくれる・・・・・・以心伝心ってやつ。そして孝崎ちゃんと私の間に入ってきて孝崎ちゃんを抱きしめて身体を押さえた。予期せぬ行動に驚く孝崎ちゃん。でも苺姉はこの後私が話す内容を自分なりにイメージしたのだろう。
「そう、入ってきたところまで話したよね。二人は私には気が付かなかった。ここでダリア先生がガッキーにセックスがらみのヤらしい話しをしてた。そうしたらガッキーをお姫様抱っこして、私の居た個室の隣りに入って行ったの。そこでは多分・・・・・・ガッキーはヤられちゃった・・・・・・個室は防音・・・・・・。だからそこは想像だけど」
「何ですって。貴女達、勝手に失礼な事を言わないで! だって八重ちゃんは私と最後までして愛を確かめたんだから。八重ちゃんはあんな年増となんて絶対にしない。苺さん離しなさい。林檎、黙って聞いてりゃ話作るなよテメエ謝れよ! 」
暴言を吐き暴れる孝崎ちゃんを苺姉が必死に抑える。気圧されながらカメラの操作をして、さっきの録画の音声を再生した。メモリーカードの容量が小さく、途中で切れてはいたけれど、ダリア先生がガッキーに何をしたかが容易に想像出来る内容だ。
それを聞き、孝崎ちゃんは理解した。一転号泣して苺姉にもたれかかった。私も混ざり三人で抱き合い一緒に泣き孝崎ちゃんを慰めあった。途中、私に目配せして苺姉が離れて部屋を出た。そして缶の飲み物を買ってきて私と孝崎ちゃんに手渡す。
エッチするのに深爪した孝崎ちゃんはプルタブが開けられなくて、持参のポーチから目打ちの様なものを取り出してブルタブを持ち上げていた。缶ジュースを飲み孝崎ちゃんはだいぶ落ち着いてきた。
落ち込んでいる孝崎ちゃんを元気にしようとかわいらしいポーチのことに苺姉が話を振ると、車椅子の修理道具が入っていて万が一を考えて持って来たとの事だった。私達がそれに感心すると、微笑んでくれた。
「林檎さん、苺さん、ごめんなさい・・・・・・貴女達に酷い事を口にしてしまったわね。謝るから赦して・・・・・・」
孝崎ちゃんが、土下座して私達に赦しを乞う。あの気高い孝崎ちゃんが頭を下げているのだ。赦さないはずなど有るわけがない。頭を上げさせて許諾の証にキスをした。
「ガッキーだけど、個室出た後さ・・・・・・かなりグッタリしてたんだよね。もしかしたら薬か催眠術、黒魔術とか使われたんじゃなくって? ダリア先生、部屋に来た時から正気じゃ無かったもの。先生、金髪の魔女の二つ名があるよね・・・・・・」
突然孝崎ちゃんが個室に突進して行った。苺姉と慌てて追い、閉まったドアを開け中に入る。クローザーがドアを閉めていきそれとともに外の音が遮断された。
事後の痕跡が残る部屋に言葉を失う私達。立ち尽くす孝崎ちゃんがまた号泣をしてへたり込む。その時、苺姉が小さいボンベと塗り薬?のチューブを見つけた。チューブはラベルが無く小さめの金属のもので、子供の頃に見た父親の机に入って使われずに硬くなってしまった接着剤にそっくりだった。
ボンベは自転車とかに使うモノの様で孝崎ちゃんのポーチの中に入っているものに酷似していたけど、色が違っていた。それらを回収し苺姉が私に手渡した。鑑識宜しくハンカチに包んでその慰留物をポケットに仕舞った。
「孝崎ちゃん、戻ろう。ガッキーは一服盛られただけだよ。心は孝崎ちゃんモノだから・・・・・・」
「そうだよ。ガッキーは野良犬に噛まれたそう思えば・・・・・・」
私達が孝崎ちゃんを慰めると孝崎ちゃんは憤懣やる方ない表情で部屋の壁を蹴り飛ばし汚い言葉を大声で叫んだ
「金髪年増のビッチ・・・・・・死に曝せ! 」
「貴女達、ここで何をしているの! 部外者は立ち入り禁止よ! 」
突然ドアが開き、叱責する声が部屋に響いた。刹那私はダリア先生が戻って来たのかと戦慄した。反射的に声の主をすり抜けて部屋を出ようとした。閉じ込められたら終わりだと・・・・・・。
苺姉も私と同じ考えで右と左に別れて身をかがめ声の主をすり抜ける。成功した。部屋の一番奥にいた孝崎ちゃんはどうしたのだろうか。気にかけようにも逃げるの先だ。その先には新たな刺客が待っているのが見えたから・・・・・・。
「痛い! 何するのこの子は。緑、気をつけてこっちの子は凶器持ってるわ。そっちの二人にも凶器の可能性があるから注意して・・・・・・ヤバくなったら逃げなさい。手を、手を大事にするのよ」
逃げる私達の後ろからそんな声が聞こえてきた。孝崎ちゃんゴメン・・・・・・。
「おい、お前達、鍵かけたからここからはもう出られないぞ。大方楽器でも盗みに来たんだろうが観念しな・・・・・・。!?お前ら蘇芳の所の双子じゃないか・・・・・・。珍しい所で会うなあ。お姉こっちは平気だ。そっちは無事か? 」
「このアマ、もう逃がさない。大人を舐めるなよ。かなり切られちゃったけど、こっちの腕は今更だからな。傷が一本増えたぐらいどうって事無いよ。肉を切らせて骨を断つだな。面見せな? えっ? えー? 千鳥ちゃん? 緑、この子、千鳥ちゃんよ・・・・・・」
「お姉見てくれ。こっちの二人はあの時の双子だよ。びっくりだ。おい、お姉。腕から血が垂れてるぞ。保健室?いや救急車か? 」
「両方拙いわ。今、不祥事は出せないわよ。まあ私は自分の車で街の病院に行くけど・・・・・・。緑は怪我しなかった? 千鳥ちゃん達が犯人だとすると事態収拾に先生は呼べないわ。演奏部の今後に差し支えるもの」
「この子達の処遇はどうしようかしら。取り敢えず、千鳥ちゃんは私と一緒に来て。じっくりと話を聞かせてもらうから。緑はその双子の処遇を考えて頂戴。何も無かったと証明されない限り無罪放免とはいかないわ。そうね、蘇芳さん。蘇芳さんを呼び出して今後への取引材料にしましょう」
「蘇芳ちゃんは関係ないです。巻き込まないで下さい、お願いします・・・・・・これは孝崎ちゃんと私達の独断でしたことですから」
「あら即断ね。蘇芳さんは貴女達の保護者、身元引受人かと思っていたわ。前に脱柵した時はどうしたのかしらね? じゃあニカイアの会にお願いしようかしら? 」
「お姉、今現在会長不在なんだよ。イギリスに留学する話の絡みで。副会長は居るけど、私のアミティエだから結局私が見ることになってしまうよ・・・・・・それはちょっと・・・・・・」
「そうだったわね。やっぱり蘇芳さんしか居ないじゃない。蘇芳さん呼び出して」
部屋の出口に向かう冷子さんの服を孝崎ちゃんが掴む。
「冷子さん、待って。話を聞いて。沙沙貴さん達は三年生に身元引受人的な人が居るの。そうよね沙沙貴さん? 迷惑がかかるからと躊躇するのも判るけど今はその人にお願いした方がいい。クラスの子だと先生のシンパが多いからね・・・・・・」
「誰なの? その人」
「榊先輩です。榊杏。八代先輩に紹介して戴いて・・・・・・親しくさせてもらってます・・・・・・」
「緑、知ってる? 」
「ああ。天文部の副部長だね。知ってるけど、親しくはないよ」
「緑が親しい人なんて学院に何人居るのかしら・・・・・・。それはさておき、それじゃここに呼び出して来て頂戴。使い立てして悪いけど・・・・・・緑、頼むわね」
千葉先輩が苺姉を連れて音楽室を出て行く。私は孝崎ちゃんに切られた冷子さんの腕を消毒する為に、薬品を入手する命を受け、保健室に出向く。それを待たずに孝崎ちゃんは猫の様に傷の部分を舌で舐めている。孝崎ちゃんなりの誠意の示し方なのだろう。
行きの道すがらも保健室でも誰にも会う事は無かった。勝手知ったる保健室、何時もの救急箱を持ち出した。救急箱持ち出し連絡帳には私がガラスで怪我をしたと嘘を記載して・・・・・・。救急箱を手に音楽室に戻る時、千葉先輩と苺姉に連れられた榊先輩に会った。
「林檎さん。心配しなくていいわ。私が力になってあげるからね。で、お怪我された方の容態は? 」
「今、救急箱を持っていくところ。血は大方止まっていたけど、消毒しないといけないから。ナイフとかの鋭利な刃物じゃなくて、半端に尖った目打ちみたいなものでの傷なの。深くはないけど、もしかすると痕に残るかも・・・・・・」
「そう。なら早く病院に行かないと拙いわね。千葉さん、この子達は私が責任を持って預かります。だから貴女はお怪我された方を・・・・・・」
千葉先輩はそれを聞き、私の手から救急箱を奪い取りダッシュで音楽室に向かった。私達は榊先輩に手を引かれながら途中トイレで吐いたりしてゆっくりと音楽室に向かった。部屋に着くと冷子さんは薬が染みるのだろうかなり痛がっていた。既に包帯も巻かれていて場は孝崎ちゃんへの事情聴取となっていた。口の重い孝崎ちゃんが責められている。そこで私のカメラの音声を流した。それを聞き、なんとも複雑な顔になる先輩方。
「そう、ここでそれがされていたということなのね。理解したわ。で、ダリア先生が忘れ物を取りに戻って来たものと勘違いして暴れてこうなったわけね。仕方ないとはいえもう少し冷静になって欲しかったな千鳥ちゃん・・・・・・」
「お姉、早く病院に行って。孝崎は連れて行くのか? アミティエの子一人にしてはおけないのじゃないか? どうせなら一緒に連れ出しちゃえば? 」
「そうね。でも私一人で行くわ。連れ出したいけど、戻ってくる元気がないもの。痛め止め使ったら、飛ばすのは無理だし・・・・・・」
「八重垣さんて言うの? そのアミティエの子。一人にするのは危険ね。孝崎さんはもとより、苺ちゃん、林檎ちゃんも一緒に居てあげなさい。緑さんはこの子たちが落ち着くまで接触を避けていただければと」
「ちょっと。榊先輩・・・・・・。それはあまりに・・・・・・ 」
「緑。彼女なりの考えがあるのよ。受け入れましょう。私は支持します。それじゃ宜しくお願いしますね。そうね緑は私と来て頂戴」
「千葉冷子さんでしたね。二度とこんなことが起こらない様にしますから、今日の所はこの子達を私に預けて下さい。お怪我が早く良くなります様に心からお祈り申し上げます」
榊先輩がそう言って冷子さんと千葉先輩を見送る。雷が鳴るな様な爆音の先を窓から見ると駐車場で車に乗り込む二人を視認した。
「緑、孝崎さんにも譜面と演奏曲のリストを渡してあげて。貴女は今日から演奏部の部員よ。それから蘇芳さんを抑えておいてね。あの子のビアノがないんじゃ画竜点睛を欠くわよ」
「お姉、判ってるよ。もう一度アイツの人生をリ・スタートさせるんだから。もう一度あの演奏を再現して吹っ切らせるよ。それが黒沼へのレクイエムになるのだから」
「さてと今日は飛ばすからね、電話の電波が入るとこまで来たら病院に電話して頂戴」
「それじゃ蘇芳様、召天記念日の委員会の準備に出向きますから失礼します」
「小夜花、頑張ってね。小夜花がやってくれて感謝してるの。ニカイアの会は開店休業みたいになってしまってるし・・・・・・」
「今度、沙沙貴さん達も手伝ってくれることになってます。蘇芳様に対して思うところが有るのでは? 」
そう、沙沙貴さん達も。脱衣所で告白されたのが昔の話に思える。それ位わずかな間にいろいろなことが変わってしまった。
「蘇芳様、行って参ります」
小夜花が一礼をして部屋を出て行った。私は敬礼のポーズで送り出し、ゆかりと花子は手を振り、立花は私の膝枕で逝った余韻に浸っている。口を半開きにして私に三つ編みを解いた頭を撫でられている立花。一体どんな夢を見ているのだろう・・・・・・。
「立花、起きなさい。本当に甘えん坊なんだから。級長なのに示しがつかないわよ。まあ立花もたまには心を解放しないとね・・・・・・」
「で、これからなんだけど・・・・・・。貴女達の指導に立花を当てるから。それは納得してくれるわね? ゆかり、花子。まあ、花子が相手では立花の方が指導される側になりそうだけど」
「蘇芳様。そんな事は無いでしょうに。立花さんは自分なりに色々と研究していた様です。そうでなかったらこんなにも早く目覚めたりはしませんから・・・・・・。ゆかりもそう思うでしょう? 」
「うん。お姉ちゃんの言う通りだと思う。飲み込みが早いって言うか、経験が有ったという事に。小夜花も言ってたけど立花さんにこういう趣味が有って驚いてるわ・・・・・・」
「だってクラスでの立花さんは委員長然として・・・・・・同性愛はともかくとしてこういう方面の話題、例えば便秘やお浣腸の話題を極度に嫌悪する様なところも有ったもの。今となってはそれは、他の人に悟られないための欺瞞だったみたいだけどね。いいとこのお嬢様は何かと大変だわ・・・・・・」
「蘇芳様は立花さんをどうしたいのですか? 私達みたいに・・・・・・その・・・・・・ずっと奴隷に・・・・・・なさるの・・・・・・」
「それは立花次第。一度立花はマユリさんに返すから。そこで立花が判断する事よ。私の所より居心地が良いならそっちに居ればいいし、違うと思ったらこっちに帰って来ればいい。私は将来まで束縛しないわ」
「マユリさんは多分ガチの同性愛者だけど、立花は・・・・・・。本人は絶対に言わないと思うけど、私の見立てではバイだと思うの。挿入は何時か男とする時まで大事にしてる様な気がする。だからアナルに走ったんだと思ってる。花菱の名は立花の兄が継ぐみたいだけど、立花自身に転がってこないとは言い切れないし・・・・・・。そうなれば男と結婚して跡継ぎとして子供を産む事になるでしょうし」
子供。そう私達は女。子供を生み育てる事が求められる立場。私は一旦誰の子を宿すのだろうか・・・・・・。
「蘇芳様? どうされたんですか。急に黙り込んでしまわれて・・・・・・。何か至らない事がございましたら直ぐに直しますから・・・・・・」
「花子、気にしないで。貴女達の事ではないわ。そうね今日は花子は戻っていいわよ。ゆかりも夕食まで自由にしてて頂戴。締め込みはキッチリと締めなさいね。それと陰毛の処理を忘れてはダメよ。なんか言ってくる人が居たら"乙女の嗜みよ。貴女は遅れてる"と応えておきなさい」
二人は制服を着て姿見で全身をチェックする。跡が見えないとか締め込みのモコモコした部分の様子とか入念に見ていた。私の暴行の跡も目立たなくなってきた。そして二人で髪にブラシを施しさっきまでの痴態が嘘のようにお嬢様然とした花子とゆかりの姉妹に見惚れる私。先程までの私の所業を思い出し少しばかり申し訳ない気持ちになった。
「はい。それでは失礼します、蘇芳様。行こうお姉ちゃん。当番なんだから保健室を見てこないといけないわ」
「急かさないの。また後で。蘇芳様、この次はもっと厳しくしてもらってもかまいませんから・・・・・・」
「言うわねー花子。判ったわ期待していてね。泣いて懇願しても赦してあげないから。それじゃまたね」
会釈する二人を私は敬礼で送り出す。そしていまだに寝ている立花を見やる。寝言が聞こえたからだ。ハッキリ聞こえたのとマユリの名前だけだった。その後はむにゃむにゃして聞き取れない。
「立花。私の膝枕で居眠りしてるくせしてマユリさんの事を考えているのね・・・・・・。ダメな子にはお仕置きよ」
髪をいじる手を止め、未だ全裸の立花の乳首にに涎を垂らし指で弄ぶ。眠りが浅いのだろうか行為に合わせて呼吸がシンクロする。そして性器に指を滑らし指で愛撫する。肥大したのクリトリスが指に確認できる。未発達な秘唇から飛び出ている。愛液にまみれるそこを指で弄んでいると筋肉が収縮を・・・・・・。おもらしだった。手に当たるしぶきが温かい。幸い量は大したことはなく、膝枕したまま身体を伸ばしてタオルを取り処理した。そして立花が目を覚ました。
「マユ? あれ? 違う? ん?蘇芳? 蘇芳さん? えっ、えー」
「やっと起きたようね。このおもらしちゃん。今年で幾つになったのかしら。良いこと思いついたわ。立花にベビー用品をプレゼントするね。おしゃぶりにウサギの耳の付いたお帽子、がらがら、そしてベッドにオルゴールメリーを下げて完璧。いけない! ロンパースに布おむつも忘れてはいけないわね」
「蘇芳様。私またお漏らしを・・・・・・。ごめんなさい。わざとじゃないんです。ここ最近の事なんですけど・・・・・・気持ち良くなると出てしまうんです。クラスの皆には内緒にしてください。お願いします。蘇芳様の他にはマユはこの事を知ってますけど、他の子には知られたくないんです」
「どうして? 」
「どうしてって・・・・・・。それは恥ずかしいからです・・・・・・」
「立花はそれが良いんじゃなくって? お勉強もバレエも出来て面倒みが良くって非の打ち所の無い級長様が、皆の前でロンパース着て赤ちゃん言葉でおしめの処理を依頼する。そして皆が立花を弄ぶ。それって立花としてはすごく興奮するシチュエーションじゃないのかしら? 」
「・・・・・・・・・・・・」
立花は目を瞑った。そして妄想をしているようだ。すると性器から・・・・・・。
「何よ。だらだらと滴ってきたわよ。全くいやらしい赤ちゃんね」
「蘇芳様。私、私・・・・・・あ、あー」
「ちょっと何勝手に逝ってるのよ。逝って良いなんて許可してないわよ! 」
「立花。ほんとに恥知らずなイヤらしい子ね。そのうちマユリさんも愛想尽かすわね。ここまでだと私もちょっとね。引くわ・・・・・・」
「蘇芳様、見捨てないで。私を見捨てないでお願い。お願いします。何でもしますから。どんなことにも従いますから、見捨てないで・・・・・・」
私の前に土下座する立花。震える様が可愛い。返事をする代わりに足を床と顔の間に滑り込ませた。刹那理解する立花。指、指の間、甲、踵と舌で舐めていく。一通りさせた後、身体を起こしキスをして受諾を伝えた。
立花にも締め込みをさせて私の制服を着させた。立花のは切り刻んでしまったから・・・・・・。股間にふんどしが食い込むたびに顔をゆがめる立花。お漏らし様におむつを予定していたけど、止めさせた。いつ漏らしても平気だと緊張感に欠けるような気がしたから。それは期待通りの効果を生むことになる。
「それじゃまた。マユリさんに宜しくね。メガネは今日から封印よ。私が預かっておきます。立花、早く部屋に戻ってコンタクト入れて鏡を見て。すごく綺麗よ・・・・・・」
視力を奪われた立花がよろよろと部屋に戻っていく。今日から生まれ変わる意味をこめてメガネを禁止にした。マユリさんはコンタクトレンズを買うと言ったときに、付けるのはバレエのときだけ、普段はメガネを付けて欲しいと懇願したらしい。さてどうなりますか・・・・・・。
「お姉、ほら汗を拭うから一度止まって。このスピードで走るのに目に汗が入るのは危ないって。それに痛むんだろう? 」
普段一緒に車乗る時に、私の言うことなんてに耳を貸すことなんて絶対に無いのに、今日は素直に聞き入れた。それだけ腕が痛むのだろう。特殊メイクのように傷が盛り上がっている。そこにヨーチンを吹く。悶絶するお姉。またどっと汗が吹き出す。水分を補給し再び街の病院を目指す。
「それにしても、孝崎千鳥、無罪放免で良いのかよ。こんな傷を負わせたんだ。聞いてるのお姉? 」
「良くわないけど。これは貸し。あの子の父親、スポンサー筋として芸能界にそこそこ顔が利くのよ。以前千鳥ちゃんと一緒に仕事した時に名刺貰ってるの。緑の為になるんだったら、どんな小さな繋がりでも生かすつもり。それにあの子を演奏部に取り込めるでしょ。拒否なんてさせないわ。この傷に代えてもね」
「だからって・・・・・・。お姉はもっと自分を大事にして。最初の怪我だって・・・・・・」
「それは言わない約束でしょ。後悔したって腕は元通りになんてならないんだから。そんなことより緑に怪我が無くて良かった。貴女に万が一の事が有ったら私・・・・・・」
「判ったよ。この話はこれで終わりだ。だけどあの音声は衝撃的だった。アレ本当に信じて良いのかな。だってバスキア教諭って今までいろんな子がアタックしたけど、ことごとく玉砕したんだよ。それなのに教諭の方から手を出すなんて信じられない。それに養護教諭と出来てるなんて噂もあるのに・・・・・・」
「ダリアの事は緑よりも良く知ってるけど、本当に意外だったわ。聞いてみれば、その子は半身不自由な子で頭は切れるけど、容姿は十人並みでたいしたことないらしいわね。まあ千鳥ちゃんもそんな子に絆されてあの態だけど・・・・・・」
「まあ、日常的に介助とかしてれば、情が移るんじゃないかな? 。私には良く分からないけど。あっ,ちょっと止まって。スマホの電波が届くようになった。病院にかけるからちょっとだけ止まって」
お姉に言われるまま、連絡を取り、待つ事五分。返信が着て受け入れが了承された。
そうとなったら後は急ぐだけだ。黄色のポルシェは矢のように発進し私をシートに押し込む。そしてバケットシートのありがたみを感じるような横Gを発生させてコーナーをクリアしていく。減速時のマイナスGもシートベルトが無ければガラスを突き抜けてしまいそうなくらいに強烈。右腕が利かなくなって楽器を諦めたお姉が、右足と左手とで車を自在に操っている。代償行為なのかは知らないけどまるでその姿は小さい頃に見たピアノの発表会での姿そのままだった。
殆ど走りにミス無く、街にたどり着いた。唯一のトラブルが学校に向かうリムジンとのニアミスだった。こっちの車線に障害物を避けて出てきたのだ。間一髪でかわす事が出来た。あれは白木葉子の専用車。そう言えば留学の事とかで外に出ていたっけか・・・・・・。
「ねえ、中に四人ぐらいのアングレカムの子が乗ってたけど、あの車はなんだったのかしらね? 」
「お姉、あの一瞬でそこまで見えたの? すごいね私はビビッて見る処じゃなかったよ。目を瞑ってしまったもの。あれは白木葉子の専用車だよ。今度学院の実権を握った白木の娘」
「演奏部のタニマチの子ね。挨拶でもしておけば良かったかしら・・・・・・」
「ほら着いたよ。病院だ。受け付けに行きなよお姉。でさー駐車場まで車を私が動かしていい? 」
「制服のままじゃダメよ。だから今はダメ。帰りなら少しくらいはいいわよ」
「ごめんください、三年の榊です。八重垣えりかさんいらっしゃいますか? 」
そういって先輩がドアをノックする。返事は無い。何度か呼んだけど返事は無い。レバーを下げると鍵はかかっていなかった。入ってみるとそこは無人。少し散らかってはいるけれど、普段のガッキーの部屋だ。私達を押し退けて入ってきた孝崎ちゃんが狂った様にベッドの下とかを捜す。まあ居ないのは想定の範囲。私達はそう思っていたけど、孝崎ちゃんは号泣している。
「八重ちゃんー何処に行ったのよ。隠れてないで出てきてよー。責めないから出てきてー」
泣きながら叫び続ける、孝崎ちゃん。先輩に面倒を見てもらう事にして、苺姉と私林檎で捜しに出た。互いに内線の電話を持って。
「私的には図書室が怪しいと思うけど、苺姉は何処を捜すの? 」
「そうね。私はバレエのレッスン室かな。あそこは先生のテリトリーだし」
「苺姉、テリトリーって言えば、先生の部屋に連れ込まれてたりしてないかな・・・・・・」
苺姉が目を丸くして驚く。言った自分もびっくりした。そうだ。でもまさかね・・・・・・。
「茶木さん、車を車庫においたら後は自室で休んでいていいわよ。今日は休日出勤でしたね、お疲れ様。それにしてもあの車飛ばしていたわね。事故にならなくて良かったわ。これからも安全運転でお願いね」
「葉子お嬢様。先程は危険な思いをさせてしまい申し訳ありません。以後、より一層安全運転の励行に気をつけます。皆様にお怪我が無くて幸いでした。皆様のお荷物はロビーにお運びしてあります。それでは葉子お嬢様、失礼いたします」
運転手の茶木さんに今日の仕事の終わりを告げた葉子。私達は各々の荷物を持って散開した。私と葉子は部屋に一旦荷物を置いた後に、ニカイアの会の部屋に書類を出しに行く。
「ねえユズ。これで一通りの手続きが終わったね。収穫祭に召天記念日が有るけど、それが済んだら夏休みまでイギリスよ。楽しみだわ。ユズはイギリスの経験有るんでしょう? 」
「あるけど、子供の頃の家族旅行だから。経験と言っていい物か微妙だ。最近の事は弟がタブレットにメールをくれるから色々参考になってる」
「やっぱり、ネット環境有るといいわよね。まだ譲葉と私だけの試験運用だけど、どうやって全校に広めようかしら。会社みたいに管理者仕立てて厳格にやらないとだめかな? 」
「そうだね。皆がアダルトサイトに夢中だと、示しがつかなくなりそうだし。かなりの範囲で制限しないとダメだろうね」
「やっぱりそうだよね。諸刃の剣だよね。インターネットは。私的にはアダルトよりもSNSをどうにかしたいわ。いじめの温床にならないようにしたいし、引きこもりみたいになっても困るし。理事会で議題にしてみる」
すっかり、学院の管理側に成った葉子。ニカイアの会は彼女の下の組織になっている。伝統あるここアングレカム学院の改革は今やっとスタートラインに乗った。
そんな話をしていると、葉子がソファーに横になり僕を手招く。葉子の前に正座して葉子に頭を委ねる。そして僕のシュシュを外し髪を解く。それは学友から主人と奴隷になる決め事・・・・・・。そして葉子は全裸になった。未成熟なところがあるけれど、綺麗な身体をしている。
「やっとユズと二人っきりになれたわー。ユズ、ここを舐めて私を気持ち良くしなさい。今首輪をしてあげるから。あらー物足りなさそうな顔をしてるわね。それじゃ尻尾もつけてあ・げ・る」