男女の睦言、つまりR-18初挑戦です。大目に見て下さいお願いします。
第一作目は、まぁタイトル通りサラとレイの断章です。
―――あぁ、もう駄目だ。
そう理解した直後には、レイは自然な流れでサラの唇を奪っていた。
「っ―――」
女性の中では身長が高く、170リジュ近くあるあるサラに対して、レイの身長は159リジュ。そんな状況でレイからキスをするとなれば必然的にサラの両頬を掴んで屈ませる形になる。
傍から見れば強引な形ではあったが、サラはそれに対して驚きはしたものの拒絶はせず、されるがままにされていた。
「ん、んぁっ……んんっ……」
初めてレイの方から行ってきた口付けは、唇を重ね合わせるだけでなく舌を口内に割り込ませてくる。
とはいえそれは無理矢理ではなく、サラは半ば反射的に唇を開いてそれを受け入れた。ニチャ、ネチャという艶めかしい音が二人の耳朶にだけ響いていく。
するとレイは唇を重ねたままにサラの体をゆっくりと移動させ、管理人室側の壁際に辿り着いた瞬間、サラの体が崩れ落ちた。
「はぁ……っ、ぁ……」
半分ほど開いた口から僅かに覗かせた舌の上には、レイのそれと繋がっている銀色の糸が伸びて揺れていた。
腰砕けになり、座り込んでしまった彼女に、レイが壁に手を当てたまま視線を合わせる。先程まではどこか
百戦錬磨の艶福家が女を褥に誘う時は、恐らくこんな雰囲気を纏っているのだろう。無論彼にそんな経験はないだろうから、それは誰にも教えられず、経験も積まず、自前で醸し出している事になる。
天然の女たらし―――うまく頭が回らない中でサラは、そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
「っ……ちょっと、アンタ何を―――」
「お前が欲しいんだよ、サラ」
被せるようにして聞こえたのはそんなストレートな言葉。衒いも含みも全くない。
幾ら今までの人生でそういう事には無縁だったからと言って、その言葉の意味が分からない程鈍感ではない。ただでさえ深いキスで赤くなっていた顔が、更に沸騰するように熱くなる。
見れば、言った本人であるレイの顔も、サラほどではないが赤く染まりかけていた。
「な、何で今なのよ。べ、別に構わないけど……」
「……一応これでも結構我慢した方だぞ? ノルドでキスされた時もちょっとキてたし、旅行の時なんかはあのまま行くつもりだった。まぁ、お前が酔って寝ちまったからご破算になったわけだが」
「う……そ、それは、ゴメン」
「だから、今欲しいんだ。勿論、嫌なら構わないけど」
「―――そんなわけ、ないでしょ」
少しばかり拗ねたような表情を浮かべ、サラはそう言い切った。
「アタシも欲しいに決まってるじゃない。それに……
「やっぱり、良い女だよお前は」
そう言うとレイは、未だ腰砕けになって立てないサラを抱え上げる。
背中と足に手を回す、所謂”お姫様抱っこ”で抱えられた事に最初は驚いたサラだったが、階段を上る頃には諦めていた。とはいえ、顔は赤いままだったが。
「……随分と手馴れてるみたいじゃない」
「誤解すんなよ? 女性と付き合う経験なんてお前らに会うまではなかったし、好きになった女性をこうしてエスコートするのが夢みたいなものだったからな」
照れ隠しなのか、そっぽを向きながら言われた言葉には嘘は混じっておらず、その様子が可愛らしくてつい笑みが零れてしまう。
しかし目を凝らしてよく見ると、レイの左頬は僅かに赤く腫れていた。サラがそっと指先でそこをなぞると、ピタリと足が止まる。
「ねぇレイ。これって……」
「あー……リィンにちっとヤキ入れられてな。お蔭で目ぇ覚めたからありがたくはあったんだが……」
「フフ、あの子たちも随分逞しくなったわねぇ」
「あぁ。俺はもう弱さを隠さない。だから―――」
浮かべたのはどこか儚げな笑み。想い人のそれを見た瞬間、再び心臓が早鐘を打ち始める。
身体は大きくない筈なのに、抱きかかえられているせいか形容し難い安心感がある。同時に、母性と女性としての本能の両方をくすぐるその様子がたまらない。
「お前にも、俺の全てを受け入れて欲しい。何があっても、だ」
「馬鹿ね。そんなの当たり前じゃない」
言葉を重ねる早さでそう答える。迷う事も、躊躇う事もない。今更何をという感情すら湧き上がってくる。
普段ならここで抱きしめてやるところなのだが、生憎と今は自分が抱えられている番だ。そのちぐはぐさも新鮮で、既にサラの心は満たされていた。
だが今は、覚悟を決めた今は、それだけでは足りない。
そんな事を考えていると、いつの間にやらレイの足はサラの部屋の前で止まっていた。サラを抱えたまま肘で扉を押すと、キィ、という軽い音と共に開く。
室内は相変わらず酒瓶が散乱している……のではなく、ちゃんと整理整頓がなされていた。定期的にレイが掃除をしているためにこの光景自体は珍しくないのだが、1週間近くトリスタを開けていた状況でこの光景が保たれているとは夢にも思わなかったレイだったが、今それを聞くのは野暮というものだ。
窓際に設置されていたベッドのシーツの上に抱きかかえていたサラを置くと、ブーツを脱がせてその体を跨ぐようにしてレイが覆いかぶさる。
レイの影に隠れたサラの顔は、緊張感からかどことなく硬い。
「サラ」
「……うん」
「今から俺は、お前を抱く。苦しくない様にしたいけど、多分加減はできない」
それは、本当に好きな異性を前にした時にしか出てこない言葉だ。男性経験なんかないサラであっても何となくその言葉の真意を掴み取り、こくりと頷く。
レイはそのままサラの後頭部に手を添え、髪をアップに纏め上げていた装飾品を取る。すると、まるで水面に広がる波紋のように、
その髪の一房を拾い上げ、眺める。師の燃えるような赤髪とは違う、情熱的でありながらもどこか落ち着きのあるその髪色は、見惚れる側に静かな征服欲を沸き立たせた。
「いつ見ても綺麗な髪だよなぁ。目に焼き付いて離れねぇよ」
「ちょ、匂い嗅ぐのはやめなさいって‼ 大体まだシャワーも浴びてないのに……」
「悪いが、そんな時間待てない。言ったろ? 加減できないって。俺だって余裕ないんだよ」
掬い上げた髪の毛を鼻先へと持って行きながらそういうレイの姿は、どこか”これ”は俺のだと主張している犬のようで、慈愛の感情が迸ってくる。
愛しい、愛しい。そんな感情が心の中を支配していくのを、サラは実感した。
「お前は、俺のものだ。この綺麗な髪も、澄んだ琥珀色の瞳も、白い滑らかな肌も、全部俺にくれ。他の男には、捧げないでくれ」
「えぇ。アタシの全部はアンタのものよ。だから……アンタの存在を刻み付けて。アタシの体に」
直後、首筋に走った熱。レイがまるで吸血鬼が若い女の血を欲するように、唇をその場所に押し当てた。
両手の指を絡めながら、サラは熱い息を吐きながら、その行為を受け入れる。
すると、レイの右手がサラの手から離れ、そのまま腰を伝って足の方へと流れていく。つつ……と滑らかに進んでいく指先に敏感な肌の部分を触られたサラの体は、反射的に僅かに跳ね上がった。
「ちょ、ちょっと……っ‼」
思わず声を挙げてしまったサラだったが、美しい陶器を愛でるように触れるレイの手は止まらない。長らく剣を振るい続けて来た”達人級”のものとは思えない繊細な指が太腿の内側へと滑り込むと、そのまま服の中へと潜り込んだ。
「―――っは。何だよ、お前も準備万端なんじゃないか」
その顔の蕩け具合から何となく察してはいたが、下着に触れたレイの指は湿り気を帯びていた。触れる指の数を一本から二本、三本と増やしていく度に、下着の内側からクチュリという淫猥な音が聞こえてくる。
首筋から唇を離したレイは、悪戯っぽい笑みを浮かべながら、恥ずかしさのあまり顔を背けてしまったサラの横顔を眺めた。
「……余裕がないって、言った割にはがっつかないのね」
「荒々しくシて貰うのがお好みか? まぁ余裕がないのは本当だが、どうせなら気持ち良くなって貰いたいからな」
「随分と……んっ……」
「だから別に手当たり次第に手ぇ出してるわけじゃないっての。俺だって童貞捨てた時は傍から見りゃ逆レイプだったんだから。まぁ、そん時に色々と仕込まれたんだよ。百戦錬磨の淫蕩狐に、な」
「ん……あぁっ‼」
「実戦経験は一回きりで乏しいがな。それでも全力でお前を蕩けさせてやるから覚悟しろよ」
言葉通りの意味ならば既にサラは蕩けきっているのだが、レイからしてみればこの程度で果ててもらっては困る。
まだ性行為は愛撫の域を出ていないのだ。するとレイはその宣言通り、下着越しに秘所の上部―――クリトリスに指先を当てて強めに弄くった。
「ぁああんっ‼」
よがる声が漏れたが、レイはそのまま秘所の中の肉壺へと指先を沈めた。なおも快楽の声を挙げようとするサラの口を、再び同じ口を重ね合わせて塞ぐ。
その体制が数分続いただろうか。絶え間なく与え続けられる快楽に耐え切れなくなったサラは、遂に体を大きく震わせて荒い息を吐き続ける。
それを合図に愛撫していた指を引き抜くと、指先だけでなく、手の甲から手首に至るまで、果てた瞬間に噴出した愛液によってコーティングされ、艶めかしい色艶を放っていた。
「ん―――どうだ? 気持ち良くなれたか?」
「はぁっ、はぁ……。うぅぅ……なによぉ、あんた、性格変わりすぎよぉ……」
世の中にはベッドヤクザという言葉があるが、生憎と自分はそのタイプには該当しないと思っていた。
そもそも元々の彼の本質がSであるという事もあり、性欲に忠実になっている今、それが顕著に表れているだけだ。性格そのものが変わったわけではない。
「それじゃあ―――っと」
「ふ、ふふふ。ずっとアンタのペースに流されるなんてまっぴらごめんよ‼ アタシがどういう女か知ってるでしょ?」
向上心が高く、異様なほどの負けず嫌い。
跨っていた筈のレイが、いつの間にか跨られて組み伏せられている今の状況が、その何よりの証拠だ。
ポタリポタリと股ぐらから滴り落ちる愛液の残滓がレイのズボンを濡らしていく。しかしそれにも構わず、サラはレイの服に手を掛けると、そのまま上半身を脱がしにかかった。
「アンタの、その姿は今は貴重だけど……っ」
サラにしてみれば、遊撃士時代の格好をしていたレイの方が付き合いが長い。それもあるのだろうが、あっさりと服を脱がしてしまった。
そして目の前に現れたのは愛する男の生の身体。肉体的成長が極端まで阻害されているために容貌そのものは12、3歳の男子のそれだが、うっすらと鍛え抜かれた筋肉が視界に入る。
それに加え、先程まで熱帯夜の中リィン達と激闘を繰り広げていた為、染みついた汗の香りが鼻腔をくすぐる。サラ本人は変態的趣向はないものと自覚していたが、その匂いを嗅いだ瞬間、更に”雌”としての自分が震え出した気がした。
「サラ?」
「っ、と、とにかく‼ あ、アタシも脱ぐから‼」
思わず別世界に行きかけた事を不器用に誤魔化し、サラは自分の衣服に手を掛けた。
上着を脱ぎ捨て、首元のチョーカーを取る。すると残ったのは、ミニのタイトワンピース状の服だけである。
しかし、ここで手が止まった。ここに来て―――羞恥心が邪魔をしたのである。
「(ちょ、なにヘタレてるのよアタシは‼ あの時はそんな事気にしなかったのに……‼)」
八月の頭に行った慰安旅行の際は酒も入っていた事もあり大胆になっていたのだが、生憎と今の彼女は
だが、止まった手はそんな思いとは裏腹に徐々に動き始める。しかし、結果的にそれがレイにとっては煽情的に見えた。
胸元を動かす度にチラチラと見える黒い下着。服の上からでも豊満だと分かる胸は、サラが服を擦り合わせるたびに揺れる。
「(……あ、これヤベェわ)」
レイがその光景から目が離せなくなった理由としては、やはりこちらも実戦経験の不足が原因だった。
一回きりの性交で嘗て淫蕩を貪った百戦錬磨の神獣から手解きを受けたものの、やはりそれは手馴れた異性と行うセックスだったのだ。
だからこそ、こうして初心な心持ちで繋がろうとするセックスは不得手である。……というより経験がない。
サラの、愛する女の拙い動作の一つ一つが、かえって情欲を掻き立てる。襲って食らい尽くしてしまいたいという猛獣の如き猛りを、どうにか残された理性を総動員して押し留めた。
「あ、あんまり見ないで……や、やりにくいわよ」
消え入りそうな声でそう懇願してくるが、視線を外すつもりはない。やがて最後の服を脱ぎ捨てると、異性の情欲を掻き立てるには充分な艶めかしい黒色の下着が露わになる。
いや、それよりも目を引くのはやはりその体だ。慰安旅行の時に一度は見たが、好きな女の肢体という贔屓目を抜きにしても、それは美しいと表現するしかなかった。
「サラ……っ‼」
「え? き、きゃあっ⁉」
辛抱堪らなくなったレイはそのまま上半身を起き上がらせると、ベッドの上を移動してサラの背後へと回り込む。
そして背中から両手を回すと、下着を取り払ってその豊かな双丘に手を添え、そのまま揉みしだいた。
「んっ……くふっ、ぅあはっ……はふぅぅあっ……」
柔らかで大きい果実が、レイの手の動きに合わせて形を変えていく。荒々しく揉みしだいてるようにも見えるが、痛みは感じないのか、サラの口からは嬌声が漏れ出るのみ。
「ひぅっ……んあぁぁあっ‼ ちょ、ちょっと……」
「悪い。もう限界だわ」
短くそう告げると、レイは右手だけを離してそのまま下着に包まれた桃尻を揉み始める。残された左手は、快楽で既に勃ってしまっていた胸の先端の乳首を軽くつねった。
「っ~~~‼‼‼ んああああぁぁぁっ‼」
すると、先程よりも遥かに大きく体を震わせて、そのまま糸が切れた傀儡人形のようにベッドの上に倒れ伏してしまう。
勿論、それで攻めるのを止める筈がないレイは、そのままサラの背中にうつ伏せに体を重ね、その首筋部分を優しく甘噛みした。
「うひゃぅ⁉ あ、アンタねぇ……動物みたいなマネ……」
「これ以上お前が良い反応をすると、マジで獣になっちまうぜ?」
するとサラは、自分の尻の辺りに何かが押し付けられているのを感じた。見れば既にレイのズボンは下ろされており、その下の下着も取り払われていた。
ならば、自分の身体に押し付けられている”それ”は何なのか―――それが分からない程、サラは鈍感ではない。
「なぁ。挿れても、いいか?」
「ま、待って‼」
レイのその言葉を聞いた瞬間、サラは半ば反射的にシーツの上で身を翻した。
うつ伏せの状態から、レイと向き合う状態に。
「っと、どうした?」
「い、いや、別に嫌ってわけじゃなくて‼ そ、その……」
緊張のあまり言葉がつっかえながらも、サラは火照った身体に正直に本音を告げた。
「あ、アタシ一応初めてだし……さ、最初はアンタの顔を見ながらがいいって……思って……」
その弱々しい声と潤んだ瞳、そして初恋の乙女の如くねだってくるその雰囲気に、既に罅が入りかけていたレイの理性は音を立てて破壊された。
ずい、と一歩前に出ると、否が応にもサラの視界にレイの”それ”が入ってくる。
肉体そのものの成長度合いが阻害されているため、お世辞にも大きいとは言えない肉棒ではあるが、それは今、誰の目から見ても分かるくらいに勃起し、女体の中に侵入する準備を済ませてしまっている。
サラはその様子に思わず唾を嚥下させる。顔を近づけてみると、何とも形容し難い臭いが鼻腔に侵入し、肺へと落とされていく。
その瞬間、下腹部が一層熱を持った。
早く受け入れたい。愛した男の滾りの全てを、子宮で受け止めたいという雌としての本能がサラの全身を支配した。
「ぁぁ……」
僅かに、表情が恍惚とした笑みを浮かべた。それと同時に、誰に教わったわけでもないというのにレイと視線を合わせたまま、股を開いて
既に羞恥の感情は忘却の彼方に去り、今彼女の心を占めているのは、”愛してほしい”というその一点のみ。
自然に息が荒くなり、クチャッという淫靡な音を立てて、サラ自身の指が蜜がとめどなく溢れ出る肉壺へと繋がる入り口を抉じ開けた。
「はや、く。あ、アタシ……どうにかなっちゃいそう……」
年上としての矜持も、教師としての威厳も有りはしない。
そこにいたのは、サラ・バレスタインという愛する男に抱かれる寸前の発情しきった一人の女だった。
「アンタの”それ”で、アタシを貫いて……っ‼」
もはや、指で愛撫をする事すら無粋である。
レイはサラの願い通り、秘所に自身の肉棒をあてがう。もう我慢などできはしなかったが、最後の確認をする余裕だけはあった。
「痛いだろうけど―――一気に行くからな」
「とう、ぜん。そんなに、気遣わなくて、いいから……ね」
獣に堕ちる寸前のやり取りが交わされ、後は本能での交尾となる。
互いの肌を大粒の玉滴が滑り落ちる中、遂に二人は、一つになる時がやってきた。
……ここ以外でもそこそこ色々なジャンルの小説を書いて来た私ですが、流石にR-18を書いたのは初めてです。何だか疲れました。
さて、ご存じの方はこんばんは。絶賛就活中の十三です。やっと更新できたと思ったら本編じゃなくてR-18小説とか何考えてんだと思われる読者様もいらっしゃるかもしれませんが、スミマセン、ゴメンナサイ。書いてみたかったんです。
そして、初めましての方は初めまして。十三と申します。
ご覧のとおり『英雄伝説』のSSを書かせていただいている者です。生意気にも本編読了推奨などと書いたのですが、この作品の主人公が、我ながら色々な事情抱えてる奴でして、本編を読んでいただければこのキャラの在り方とか良く分かるんじゃないかなーと思います。ハイ。
タグ通り、オリ主のヒロインは年上ズ。つまりサラ、シャロン、クレアで固定です。増えたりはしません。
他のキャラの”そういう事”を書くかどうかも未定です。つまり見切り発車ですスミマセン。
ではそんなところで。……あ、最後にもう一つ。
R-18書く上で何かアドバイスなどがありましたらお願いします。