あの乳輪がポコッとした感じの膨らみ方がかなり好きです。
……ちなみに描写していませんが、フルニアはパフィーニップルだったり。
さて、近況報告は後程、ひたすら甘いだけの十九夜が始まります。
―――白と呼ばれるたびに思い出すのは幼竜の頃。
『そうさねぇ…アンタの名前から決めようか』
産み母は姿を知らず、父など存在すら疑う。
当時で一番憶えているのは、星月夜を纏っていると錯覚するほど美しき一匹の竜。
厳しくも優しい、唯一の“親”。
『私は星だから…アンタは空にしよう。体が雲と青空みたいだし』
年を感じさせない若々しい鈴を鳴らすような声は、いつ聞いても心地良い。
自分の名。それが、命の次に授けられたものだった。
「くぉ……」
懐かしき記憶を遡り、
日が昇りきらぬ朱色の空を巣の中から確認し、大きく欠伸をした。
腕の中の金は安定した呼吸で寝息を立てている。
……。
寝顔を見ているのも悪くない。
そう思うと、金の体を抱き寄せた。
自分よりも体温の高い金の熱を感じ、今を実感する。
何としてでも引き剥がされないようにしなければ。
昨日の出来事を思い出し、金の頬に鼻先を押し付けた。
○○○
目が覚めて早々、目の前にあったもふもふの壁に鼻を埋める。
その壁の嗅ぎ慣れた香りに頬が緩んでしまう。
「……むふー」
「くすぐったい」
べしと角を叩かれ、頭を上げた。
「あぶなッ」
「あ、ごめん」
角が危うく白の目を抉りかけ、白が背を逸らして躱す。
それによって酷く眩しい日差しが網膜に突き刺さり、思わず目を閉じた。
昨日の体験が嘘のように満ち溢れた朝。
気分も体調も良い。今日は何だってできそうだ。
鼻を白の腹毛に埋め、思い切り息を吸い込んで口を開く。
「今日は何するー?」
「すること無いし解読かなぁ」
「え゛、一日中交尾の約束は…?」
「してないし、枯れる」
「ぬぬぬ…」
どうやら昨日貰った情報が、白の行き詰っていた作業を再開させるに至ったらしい。
おかげでこちらの湿った陰部が寂しそうに疼く。
……壁じゃなくて私を見てくれないかなー
するりと立ち上がって壁をまじまじと見つめる白を目端で追いつつ、ひっそりと外を見る。
―――白が言っていた通り、今日は巣から出れそうにない。
「おーい、そっちに引っ掛けろ」
「これバラすか?っと、尻尾の切れ味が洒落にならんな…もっと丈夫な縄ないかー?」
何か言葉を発する人間達で溢れかえった下の広場を見て、顔を引っ込める。
「…交尾より静かに解読がいいや」
「お前うるさいからなぁ…」
「わざとじゃないんだよ?」
「知ってる」
白の隣にちょこんと座り、壁に描かれた絵を眺めた。
描かれたというより、彫刻されたその絵は何故か私に“は”見える。
話を聞くと、白には絵として上手く認識できないらしい。不思議だ。
“竜の遺産”
壁に書かれたそれらを白はそう呼んでいる。
壁一面に書かれた“文字”という絵を読むらしいのだけど、少なくとも私にはミミズが集まったようにしか見えない。一応教えて貰ったから読めるけど。
白はそんな文字と睨めっこするのが好きだ。
壁の前で紫の瞳が青く淡い光を放っているのをよく見る。
「何か分かったらいつも通り頼んだ」
「はぁい」
不思議な絵を前に、睨めっこを開始。
私は絵。白は文字。
それが解読の役割分担。
「【其の呼気は鱗を溶かし、甲殻を割る】…ふぅん」
納得したように鼻を鳴らす白の尻尾が、興奮したようにペチペチと地を叩く。
実際は硬質な棘によって硬質な音が鳴るのだが、その様子はどこか可愛らしい。
「進んだの?」
「分からなかったところから進めたから一応。ただこれであってるのかは分からない」
「言ってたやつ?」
「そ」
白曰く、この壁の文字は読み主によって内容が変わって見えるらしい。
しかも分からない物はどう頑張っても読み解くことが出来ない。
そういったものだと、白の師がそう断定したようで。
『昔見たのは、俺と師が読めたけど喰が読めなかった。次に見つけたのは、喰が読めたけど俺と師は読めなかった。ここは俺と…多分喰が読めるんだろうけど、お前は読めない。ただしお前は俺には見えない絵が見える』
白が笑いながらおかしなことを言っていた。
どういう事かはわからないが、良く分からなくて難しいってことは分かる。
私は白ほど頭が良くないから、手伝えることは何にもない。
なんとなーく絵を見つつ、何か気づくことがあったら言うだけ。でも…
「…おい」
「ん、ゴメン。邪魔しないから許して」
白が隣にいて我慢できる訳が無い。
背を丸め、秘裂を丸まった爪で弄る私を白が呆れた目で見て来る。
「……最近は遠慮も羞恥も無いのな」
「そういうのが欲しい?」
「それはそれで不気味だからいらない」
「じゃあ遠慮なく」
「…静かにしろよ?」
爪を動かす速度を緩やかに上げる私に白はもはや何も言わない。
―――ただ、鼻がひくひく動いていることから、私の策略が成功していることが分かる。
白から直接言われた事は無いが、私の愛液の匂いは白を興奮させることが出来るらしい。
それも私が本気で興奮した時に出る白いドロッとした愛液が、だ。
つまり、
……早く襲ってくれないかなー。
単純に、白を誘っていた。
○○○
……集中出来ねぇ…!
息を殺して体をびくつかせる金を横に、歯を食いしばる。
雌の匂いが巣に充満し、逃れることが出来ない。
金はそれを考えたうえでこちらを誘っているのだろう。
最近は金も随分と開放的になった。
交尾後は恥ずかしそうに丸まっていた姿がもはや懐かしい。
「ク…!」
体の動きから察するに一回目の絶頂。
床に愛液が垂れ、頭がくらくらするような、酷く淫靡な匂いを放つ。
ここまでくると壁の文字に集中できるはずもない。
下半身がはち切れんばかりに反応するも、今日激しくするのは人間に気付かれそうで怖い。
……あ゛ー、こっち見んな。
ちらちらこちらの顔色を窺う金に目を逸らす。
壁の方を向くも、文字が頭に入って来ない。
「キュゥ」
「カ」
遂には尻尾でこちらの腕を引き始めた金に、思わず引き攣った息を漏らしてしまった。
引き寄せられた先で湿っぽい息を耳元で吐かれ、我慢の限界が来る。
ズイと金の上に乗れば、彼女の心情に呼応するように地へ垂れる愛液の量が増えた。
「ゥ?」
「うるさいからな」
爪が刺さらないように考慮しつつ、彼女の口を塞ぐ。
プニプニとした口周りの肉の感触を楽しみつつ、彼女の先導に従い、秘裂に肉棒をあてがった。
が、今回は罰としてちょっと焦らさせてもらう。
「ッ!」
いつまで経っても挿入され無い事に憤りを得たように、彼女が腰を器用に動かして入れようとしてきた。
が、それでは面白くない。逃げるようにして腰を引く。
その際に陰核に亀頭が擦れ、金が声にならない息を漏らした。
唾液が口端から垂れ、蕩けた表情で身を震わす。
敏感になった彼女の下半身は、たったこれだけで絶頂してしまったらしい。
脱力感からか、ぐったりと下半身を突き上げたような姿勢で地に伏せる金に容赦なく奥まで挿入した。
「―――ッ!?」
口を塞いだ手が震えるほどの嬌声がくぐもって響く。
いつもよりうねりが強い膣内に、一回目の射精。
金が背を仰け反らせて反応するのが愛おしく、腰のグラインドをいつもより置きくしてピストンを開始。
既に降りてきていた子宮を奥へ押し戻すようにすれば、膣内の締まりが更にきつくなった。
「 、 !?」
何かもごもごと喋っているが、ここで口を開かせると大きな声が出る筈。これは確信できる。
と、気が付けば二回目の射精が始まっていた。
ここら辺で満足なので、金に体重を預けて背中の毛に顔を埋める。
「…お゛ー」
「あ゛、う?…なんかいつもよりあつい」
「体温?」
「ううん、せーえき」
こちらの顔を舐める金の顔を見た。
全体重をかけているのに重そうな仕草の一つも見せない安定感に安心する。
腰が抜けているのか、立ち上がろうともしない彼女に頬を擦りつけた。
「…にんげんにばれたかな?」
「いや、声は外に漏れなかった」
「だいじょうぶ?」
「大丈夫だろ」
舌足らずな言葉を発する金に乗ったまま、壁を見る。
「…なぁ、金ってどうやって話せるようになった?」
「ぅえ?」
何となくぶつけたのは、気になっていたこと。
金は自分と出会う前から話せていたし、知識に偏りはあれど賢い。
「あー…ん…」
「言いたくないならいいんだけどさー」
口ごもる金に、無理はしなくていいと声を掛けるが、力無く首を揺らすので言葉を止める。
「いきるうえでひつようなことをおそわったの」
「でもお前群れじゃ……」
「…あいつらじゃない。じぶんのことを“わたりりゅう”ってよぶりゅうにね」
……渡り竜?
それは群れで行動する種の筈なのに単独で行動する外れ者を指す言葉だ。
自分に会う前の金も、言ってしまえば渡り竜だった。
「どんな竜?」
「んー?えっと、ぎんいろ。でもあれ、あの…」
「リオレウス?」
「そうそれ!とはちがう。へんなの」
変なのとは酷いものだ。
「ふぅん、そっか。金が話せるのはそういう理由ね」
「いつかここにくるかも」
「…もし来たら荒らさないように言ってくれ」
「いっとく」
金の答えに満足したのですっかり萎えた肉棒を抜き、金の横に寝転がる。
すると金がこちらの口の前に首を差し出した。
「ん?」
「噛んで」
「……」
首を噛まれるというのは…ジンオウガ間での服従の証みたいなものだったか?
急にどうしたのかと訊きたいが、話してくれそうもないので諦める。
「どのぐらいの力で?」
「歯形が付くぐらい」
「…我慢しろよ」
歯を立て、首に噛みつく。
硬い甲殻を砕き、柔らかな皮膚に歯が刺さる感触。
舌に乗る金の血が、甘さに似た味を伝えてきた。
「んんん…ッ」
涙を流してまで我慢をする金に、口を離す。
すると首から血を流す金が、そのままこちらに抱き着いてきた。
「離れたくない」
「…そうか」
何の意図があるのか分からない。でも、悪い気はしなかった。
金の傷を舐めると、ビクリと体が跳ねる。
「―――なんか甘えたくなった」
恥ずかしそうにもごもごと喋る金の愛おしさに、思わず抱き着いた。
ゴロンと横倒しになって、首元からお腹へ。モフモフと鼻先で帯電毛の心地良さを堪能する。
―――不思議と金のお腹からはミルクのような匂いがした。