自分の存在意義とか、他人の価値とか、難しいことを。
……そんな時は道歩く人の乳首の色当てゲームをしましょう。日常に戻れます。
さて、最近ポケモンに浮気している中で書いた二十六夜の始まりです。
二十六夜 番
孤島の夜は、意外にも静かだ。
草食竜や鳥竜は警戒しながら集まり、獣竜や飛竜は静かに巣で眠る。
だからこそ、夜に動く者は目立つし、警戒されやすい。
「…ゲホ」
「大丈夫か…?」
「うぅん、少し喉奥が痛い」
そんな真夜中の孤島を平然と歩く竜が二匹。
金の甲殻を月光に晒し、冷たい光を帯びる雷狼竜と、白と紺の毛を夜風に靡かせ、紫色の瞳で数歩後ろを歩く竜を気遣う迅竜。
白と金の二匹である。
「んっ…っとと、勿体無い」
「垂れ流しとけ垂れ流しとけ」
「えぇ…温かいの好きなのに」
大陰唇を伝って精液が零れ落ち、足元の土に落ちるのを名残惜しそうに見る金。
孤島に帰ってからは、自堕落に日々を過ごす金。
その生活は爛れに爛れ、遂には時間間隔さえ狂わせていた。
「夜…」
「食って寝るの繰り返し…肥えるな」
「動きづらくなるのはやだなぁ」
「丸くなれば跳ねて動けるんじゃね?」
「…それはそれで」
「いや、やめとけ」
周囲を軽く見回しながら警戒を怠らず、土の匂いを嗅ぐ白。
「…草食竜は巣を変えたのか?」
「んえ?」
「いや、なんか足跡に残ってる匂いが違うからよ」
足跡とはつまり、足跡の主がそこにいた証である。
水で落とさない限り踏んだ草や糞の匂いなどが微かに残り、情報を残すのだ。
後は足跡さえ覚えれば簡単である。
ここに何がいて、どちらへ行ったのか。
どの種なのか、寝床はどこなのか。
それらが全て、分かるようになる。
そして今回、アプトノスの足跡は、金が天空山に連れて行かれる前のものと大分違っていた。
特に、匂いが違う。
大きくずれている…島のどこだ…
「…ねー白ぉ」
「んだぁ?お前の飯を探している俺の邪魔をしてまで大切な事か?」
「どうだろ?とりあえずコレなんだと思う?」
「グルゥ…?」
見たことのない、変な足跡だ。
というか足跡というより、体を引き摺っているような跡…?
体は相当大きいな…俺は元より金より大きいか?
「なんかね、すっごい血の臭い」
「…血っていうか鉄じゃねぇかこれ…?」
足跡から感じるのは鉄の匂い。
つまり人間が何かをここに持ち込んだ?
それにしては突然消えたような痕跡の残り方をしているし…
「分からないな。見たことも無い」
「…ゲホッ…そうだよね」
「まぁ、いいだろ。それより気は紛れたか?」
「んん、まぁ…」
こんな真夜中に散歩している理由は、金が散歩に出たいと言い出したからである。
愛液と精液の濃厚な香りが充満する巣内からここ最近出ていなかったせいか、少し調子が悪いらしい。
ここだけの話、繁殖期でもないのにしすぎて腰が痛かったので、助かる。
「…ねー白」
「なんだよ」
そしてここでこれか。
精液に混ざって愛液が地に幾つも染みを作っている。
舌を出して切なそうな表情で鳴く姿は、発情時のそれと相違なく。
「…繁殖期って知ってるか?」
「気持ち良ければ何でもいいやって思うの」
「お前なぁ…」
「ダメ?」
悪くはない。
というか臭いに誘われ、既にはち切れんばかりに準備万端である。
「…良いけどさ」
「ね、ね、じゃあさ、こういうのどうかな?」
いつものように座り込んで尻尾を上げるのではなく、柔らかな土の上でごろりと腹を見せるように寝転がる金。
大陰唇近くの毛が湿って束となり、月の光を淡く反射していて。
「…ほらほら」
ヒクヒクと淫らに動く肉感的な女性器は、独特の強い臭いを周囲に伝えている。
それは雄の逆らえぬ、フェロモン。
絶対的な劣情を促し、自らを快楽へと導かせようとするもの。
それを真近で吸い込み、白の亀頭先から薄っすらと粘質な液体が垂れた。
ゆったりとした動きで金の体に覆い被さり、真っ直ぐと互いに目を見つめ合う。
期待するように潤む金の瞳と、
ただ犯す事を考える紫の瞳。
その野生的な輝きに、金は快感で背筋を震わせた。
知能などを忘れた獣の本懐。
雄が雌を求め、快楽に腰を動かすその姿を、金は好きだった。
焦らすような腰の細かな揺れによって尖った亀頭が大陰唇、陰核、膣口を淡く刺激する。
ぞくりぞくりと背筋を抜けるような快楽が、満足に足りないぐらいで積み重なって行く事に、息を漏らすだけだった口からは、徐々にだらしない雌の声が捻り出されるようになっていった。
「…ッ、キュ…ァ…」
奥が疼き、快楽を求めようと、無意識に腰がうねるように動く。
外の風が冷たく感じる程、二匹の体は上気していた。
―――ふとした瞬間に膣口に尖った先の部分が入り、白が体を震わせる。
熱いとすら感じる膣内は時折痙攣の様に締め付けが強くなり、射精を促していた。
「…ル゛、ァ」
「キュ……フゥ…ッ」
ゆっくりと腰を進め、根元までを挿入していく。
少し前に出した精液と愛液が潤滑油となり、引っ掛かることなく根元まで入った時、大きく金の体が跳ねた。
「ギャン…ッ!?」
精を強く求めて降りてきた胎を強く押し戻される感覚に、息を詰めるほどの快楽を感じる。
焦らされ、疼いていた部分を刺激され、軽く絶頂した。
休む隙すら与えられず、ゆっくりと引き抜かれる白の肉棒が膣壁を擦り、その快楽で息をすることすら忘れていく。
上から体重の掛かった二度目の挿入は、目の前が快楽によって明滅するほどだった。
「…ッ!―――ッ!?」
ただ快楽を求めて無造作に打ち付けられる腰に、金は体を仰け反らせる。
声が出ないほどに濃厚な快楽。
粘質な音と甲殻と鱗の擦れる淫らな音が周囲に響き、周囲の音が聞こえない状況は二匹の頭を麻痺させた。
膣壁が擦られ、捲れ上がるような勢いのピストンは、白自身の限界をも近付けていて。
容赦も何もあった物では無い、ただ犯すというそれだけの行為が、金をどこまでも興奮させていた。
喉奥から漏れるのは嬌声などではなく、溺れるような濡れた息。
金を見下ろす白の紫色の瞳は微かに赤みを帯び、微かな残光を引いていた。
見下ろされるという行為が、金は好きでたまらない。
犯すという意思を宿した獣の瞳で見下ろされるなど、最上であり。
「――ッ!――…!!」
だらしなく口を開け、弛緩した表情で白の首に前足を回して抱き寄せる。
熱い程の熱が甲殻を通して皮膚へ伝わり、朦朧とした意識の中で必死に白を呼ぶ。
―――“白、愛してるよ”と。
息と打ち付けられる腰の音で全てかき消されるが、抱き寄せられた白が金の首に噛みつき、金が大きく身を仰け反らせた。
「―――ッ!?」
「グ、ル…!」
予想外の刺激に絶頂し、後ろ足が痙攣してピンと張る。
元より限界に近かった白は収縮する膣内にあっけなく精を吐き出し、金の胎を満たした。
しばらくして、金が白を抱き寄せたまま、軽く引き攣った喉で言葉を紡ぐ。
「…すき」
「―――愛しているぞ、金」
耳元で囁かれた声にビクリと身を震わせれば、白が体を離す。
淫靡な音を立てて栓が抜けた膣からは、逆流した精液が溢れて性器周りの毛を濡らした。
「ぅ、あ…ふぅ…」
軽く水に身を晒して体を清める白を見ながら起き上がれば、後ろ足が痙攣して上手く歩けない。
先程の奥を強く突かれる快楽を思い出し、金は身を震わせる。
「……癖になりそ。…ゲフ」
首に感じる微かな痛みに薄い快楽を覚えつつ、白のそばに寄って水に身を晒した。
その後、毛を擦り付けるようにして匂い付けしたのは、何となくである。
さてご報告ですが、当作品内の竜の何種かを、卵生じゃなくて胎生にします。
だって…ほら…ストーリーズでは卵生になっていますが、モデルが哺乳類だけに総排泄腔で描写するのがちょっと…
金に無精卵生ませるのも(書くのが)面倒なので、この作品では一部の竜を胎生にしようと思っています。
それに伴ってタグの方に、“原作と違い胎生”とのタグを追加いたします。
更新の遅いこの作品ですが、日々読者様のおかげでこの作品を書き続けることが出来ております。
ご愛読、本当にありがとうございます。
これからも精進していく所存で御座います。
ではでは、来年も良いお年を―――