インフィニット・ストラトス ~世界改編でやりたい放題・寝取りハーレム~ 作:雨ざらしの鷲
入学式は今後の計画を立ててたらいつの間にか終わっていた。
周囲から珍しいものを見る視線を感じながら自分の教室に移動する。
1年1組―――自分のクラスに着き、席に着いた俺はメモ帳を取り出して早速この力を使ってみる。
(念じるだけでも力は使えるけど、何を叶えたか覚えるのも面倒だし、緊急時以外はこのメモに書くことで願いをかなえることにしよう)
クラスの方が騒がしいがそんなのどうでもいい。どうせ自己紹介をしているんだろうが、すでに一回経験している以上聞かなくても問題ない。
自分の番が来るまではスルーでいいだろう。
早速メモ帳に書こうとすると頭に激しい衝撃が走る―――
パァン!
「っつう!?」
何が起こったのか確かめるために頭を上げると最前列で自己紹介をしていた織斑一夏がスーツ姿の美女に出席簿で殴られていた。
「はぁ…自己紹介も聞かないで内職に励むバカと自己紹介もできんバカ…期待の男子生徒どもはそれくらいもできんのか?」
(しまった…こいつを忘れてた…)
このクラスの担任で織斑一夏の姉、織斑千冬があきれた口調でつぶやく。
千冬の登場に女子生徒が歓声をあげる。その声量に顔をしかめながら、同じく顔をしかめる織斑先生の方を見る。
見た目だけなら絶世の美女だろう。だがその実態は弟だからといって差別はしないといいつつ依怙贔屓をする上に、すぐ暴力をふるうブラコン女。しかも、自分が天才で、弟もIS発明者のひいきのおかげで何でもできるため、自分が教える生徒もできて当然、できなければ落ちこぼれという態度をとる教壇に立ってはいけないタイプの人間だ。こいつの理不尽な教育に何度悔しい思いをしたか。
とりあえず、また殴られては困るため、この時間はおとなしく反省したふりをしておく。
あいつは俺の復讐リストの一人だから今後じっくりと料理してやろう。
無事自己紹介を終え、休み時間になる。千冬たちが教室を出たのを確認すると改めてメモ帳を開く。
女子からの視線が気になるがはたから見たら俺はただメモを取ってるだけだ。ビビることはない。
【女は俺のことが好きになる】
【俺に何かしてもらえると女はすごく嬉しくなる】
【俺の命にかかわることが起きると時間が5分巻き戻る】
【俺のIS適性は最高である】
【織斑千冬は清野勝には暴力を振るわず甘くなる】
【女子からすれば織斑一夏はあんまりかっこよくない】
まずはこの辺だろう。
せっかくこんな力があるんだ。ハーレムを目指すのは当然だろう。この学園の女子はレベルがとてつもなく高いうえに、男子生徒は俺と一夏の二人だけだ。今からもう興奮してくる。能力を最大限に使えば今日中にでもハーレムは完成するがそれでは面白くないのでじっくり楽しもう。まずは童貞を卒業して、それから好き勝手に力を使い、この学園全部を俺のハーレムに変えてやる。
学園生活を楽しむためにIS適正もあげておき、万が一致命傷を負った時に備えての保険もかけておく。油断ならないウサギがいるからな。
能力を使ううえで邪魔にならないように、面倒な千冬については追加でくぎを刺す。
そして最後に一夏のイケメン補正をなくしてやる。前回は見えない力でも働いてるのか、出会う女が全員あいつに惚れていった。周りに美少女を侍らせて見せつけるかのようにする上に、あいつ自身は自分はモテないかのようにふるまって、イラつかせてきた。
自分だけ世界やウサギからチヤホヤされて無意識にこちらを見下してきた一夏くんにはこれからは負け犬人生を送ってもらおう。
ペンを置くと女子からの視線もなんだか変わったような気がする。うまく言えないが警戒するようなものから、気になって仕方ないといった感じだ。
(さて…改変したのはいいが、どう攻略していくかな)
クラスの女子を見渡しそのレベルの高さを再確認していると横から声をかけられる。
「ね~ね~まさくん~」
独特なのんびりした口調、小柄でおっとりした雰囲気の美少女、のほほんさんこと布仏本音が声をかけてきた。
「え~と…布仏さんだっけ?まさくんっていうのは俺のことかな?」
「うん、『勝』だからまさくんだよ~」
「そうか。じゃあそれでいいや」
「私のことものほほんさんって呼んでね~」
「うん、よろしくね、のほほんさん」
のほほんさんの目を見て微笑みを返すと、のほほんさんは顔を赤くして照れながら自分の席に戻っていき、他の女子に『どうだった!?』と揉みくちゃにされていた。
イケメン限定の必殺技、いわゆるニコポが成功した。どうやら改変はうまくいったようだ。
(のほほんさんが俺を意識してくれている…!)
のほほんさんの癒しパワーを実感しながら心の中でガッツポーズをとる。
前回の人生では女子たちに見下され、いじめられた俺だったが山田先生とのほほんさんだけは平等に接してくれた。二人がいなかったら俺はもっと早くにダメになってただろう。
ぶっちゃけ、俺はのほほんさんに惚れていた。こんな俺にも優しくしてくれるクラスメイトがいる、と嬉しくなってのほほんさんと彼氏彼女の関係になれたらなんて想像もした。
でもどうせ俺なんかと付き合ってくれるわけがない。そう思って、彼女を目で追うだけで満足していた。あれは夏休み明けだったか、学園祭の後だったか、のほほんさんの一夏を見る目が熱を帯びたものに変わったのは。
それを見たときに、『ああ…失恋したんだ…』と察した。そもそも告白すらしてないけれども、その日はショックで眠れなかった。『よりにもよってまた一夏か!』という気持ちが強かった。
この出来事と、女子たちにはめられて下着泥棒の冤罪をかぶせられたこと。そのせいで山田先生に失望されたことが俺の心にトドメを刺した。
(だが、今回の人生は前回とは違う。今回の俺には無敵の力がある―――!)
のほほんさんとの会話で自分がまだのほほんさんのことを好きだという思いに気づいた。
だから今日この力を使って、のほほんさんで童貞を卒業する―――
能力を使った最初の目標ができた。
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