※この作品はR-18です。

密星 -mitsubosh-   作:杉原美衣

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早紀は渋谷駅の改札にいた

 

渡瀬の家での飲み会のこと、気にしないようにしていても

部屋に一人でいると気持ちが沈む

どこかにでかけようと思い立った時

スマホが光った

開いてみるとそれは美加からのメールだった

 

“間野ちゃんこれから予定ある?

もし空いてたら買い物にでも

行かない?”

 

願ってもない美加の誘い

早紀はすぐにOKの返事を返した

渋谷駅、14時に待ち合わせる約束をし

それに合わせて家を出た

少し早く着いた早紀は改札の前で

美加が来るのを待っていた

 

14時ぴったりに美加が改札に現れ

早紀を見つけると大きく手を振った

 

「ごめんね!待たせた?」

 

「ううん、大丈夫。

 私が早くついちゃったの

 どこ行く?」

 

「そうだな~

 とりあえずヒカリエに行こう!」

 

美加は早紀の腕を組み渋谷駅の東口にあるヒカリエへと向かった

ヒカリエとは2012年に渋谷にできた

飲食、商業、オフィス、劇場などが入った34階建の高層複合施設である

美加と早紀はゆっくりと1階から洋服や化粧品、ファッション雑貨

キレイなもの、可愛いもの、手にとっては2人ではしゃぎながら見て回った

アクセサリーの店の前で、美加が足を止めた

ショーケースの中にディスプレイされたリングを見つめている

 

「なんか可愛いのあった?」

 

早紀が後ろから声をかけると

 

「間野ちゃん!これ見て!

 超~可愛くない?」

 

美加が指差した先にはピンクゴールドのピンキーリングが飾られていた

よく見るとリングの真ん中に小さなストーンが3つ並んでいる

 

「可愛い…」

 

早紀も思わずケースの中のリングを見つめた

 

「これ、間野ちゃんのパンプス

 みたいだね」

 

「あー、3つのストーン?

 そうだね似てるね。

 すっごい可愛い…」

 

「よかったらお試しになりますか?」

 

2人の元へ女性店員が笑顔で声をかけた

 

『お願いします』

 

思わず声が揃う

店員は笑いながら、ケースを開けて2人の目の前にリングを出した

 

「とてもシンプルなので人気です。

 お色もピンクゴールドですので

 日本人の肌によく合いますし」

 

勧められるまま試着すると、美加と早紀の色の白い肌に映え、

さりげなく光るストーンがまたキレイだった

 

「間野ちゃん、お揃いで買わない?」

 

「うん!

 すごい気に入っちゃった♪」

2人はキラキラした目で小指のリングを見せあった

 

「ありがとうございます。

 お客様はピンキーリングの

 意味はご存じですか?」

 

『意味?』

 

顔を見合わせる美加と早紀

 

「はい。ピンキーは小指という意味

 なんですけど、

 小指そのものに願を叶えるという

 意味があって、

 リングをはめることでより願いが

 叶うとされてるんです。

 一般的に恋愛成就を願ってつける方

 が多いですね。

 ですが、恋愛だけではなく願が叶う

 お守りとしてもつけられます。

 左右それぞれに意味があるんですよ」 

 

右手の小指

自己主張・表現力自分の魅力を相手にアピールしたい時

片思いで好きな人を振り向かせたい人はオススメ

 

左手の小指

願いを叶えチャンスをつかみたい時

変化を呼び込むとされている

恋人や結婚した人と仲良くいたい場合や現状に不満がある時に変化をもたらす

 

「へー知らなかった~

 間野ちゃんは左だね」

 

「そうだね。

 美加さんは?」

 

「私は勿論右よ!

 魅力全開にしてアピールしないと」

 

「アピールしたい人でもできたの?」

 

「あ、いやそうじゃなくて!

 魅力をアピールしていい人探すの!」

 

2人は、右と左の小指にリングをはめた

 

「願い事、叶うといいね♪」

 

美加が嬉しそうに笑った

 

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