ー板垣家ー
「フー‼︎フー‼︎」
「辰姉!落ち着け!止めろっ!ぎゃあああ‼︎」
辰子が発狂していた。
竜兵は止めに入るがボコボコにされる。
「どうにかしろよ!亜巳姉!」
「また辰の発狂かい⁉︎」
すると辰子は天使に胸ぐらを掴み持ち上げた
「大和ぐんは⁉︎どこ‼︎ねぇ‼︎‼︎どこにいるの⁉︎」
「ぐああっ‼︎知らないよ!く、苦し〜っ‼︎助けてくれ…!」
「辰!止めろ!」
辰子は丸1日暴走していた。
亜巳や天使、竜兵は止めるのに精一杯だった。
ここ最近、辰子は大和と会っていない。
大和は親に会いに行っているため一週間はヨーロッパに滞在している。
そのことは辰子には話したはずが、発狂した彼女は大和にすぐに会いたいと。滞在のことなんかどうでもいいだろうと。
ーーーー
ー島津寮ー
「誰かいるかい⁉︎」
「はい。どちら様…!」
亜巳は寮へ訪れた。
出てきたのは由紀江だった。
「あ、貴方は…!」
「そう警戒するような目はやめて欲しいね。所で大和から聞いたんだけどあんた裁縫が出来るって聞いたんだが。」
「は、はい。人形とかは心さんに教えてもらいまして…。」
「そこで頼みがある。大和の人形を作って欲しいんだか。」
「や、大和さんのですか…?今作ってますけど…。」
由紀江が言うと誰かが階段からドタドタと駈け出してきた。
「ちょっと待ったあ‼︎‼︎板垣亜巳!私の大和人形をどうするつもりだぁ!」
「あんたは大和の片思いの奴じゃないか。」
「片思い⁉︎違う!大和は私の夫よ‼︎」
「まぁいい、私も大和人形が欲しくてね。頼みに来たんだよ。あんたには用はないさ。」
「お前も大和に好意を⁉︎」
「辰にあげようと思ってね。」
「貴様〜‼︎‼︎大和は絶対渡さない‼︎」
京が亜巳に殺気の様なオーラを出している。
「け、喧嘩は止めて下さい!わかりました!亜巳さんの分も作りますから〜‼︎」
「本当かい?悪いねぇ。でもなるべく早く作ってほしいね。辰子が喜ぶと思うから。」
「あの胸メロンの奴…!絶対許さない‼︎」
「京さん!落ち着いてください‼︎」
「それじゃあ出来たら連絡してくれ。」
亜巳が寮をお暇すると。
「二度と来るなー‼︎‼︎」
と京が怒号を浴びた。
ーーーー
その頃板垣家は
「大和君‼︎大和くーん‼︎‼︎」
「落ち着け辰姉!」
竜兵が止めに入ると。辰子は竜兵の顔を怖い顔で見る。
「大和君じゃない…!邪魔するなぁ‼︎‼︎」
ドーーーーン‼︎‼︎
「ぐあああっ‼︎」
とてつもないパワーパンチで竜兵はぶっ飛んでしまう。
「早く帰ってきてくれー‼︎大和ぉー‼︎‼︎」
天使は辰子の恐ろしい姿を見て半泣き状態だった。
ーーーー
2日後。板垣家に電話が入った。
天使が受話器を取った。
「もしもし⁉︎おおっオメーか!」
「あ、天さん!大和さんの人形が完成しましたよ?」
「本当か‼︎直ぐに取りに行く!」
天使は亜巳が辰子を抑えている間に取りに行った。
ー島津寮ー
「お邪魔するぜー。」
「あ、天さん!約束通り…。」
「おー。結構大和そっくりじゃねぇか。じゃあ貰ってくぜ。」
「本当はそれも私のモノなのに…!」
京が悔しそうに天を見る。
「あ?何だオメーは?お前だってそっくりの大和人形持っているじゃねぇか。」
「本当は五体欲しかったんだもん‼︎そしたらまゆっちが材料が足りないから二体しか作れないって…!でも二体もいれば大和がいない間はこの人形を使って私の逆ハーレムが完成してあーんなことやこーんなことの妄想とか…!」
「京さん、もう行ってしまいましたよ。」
しかしその声は京には届いておらず、妄想に入った状態だった。
「あん♡止めてっ大和ぉ♡そんな所ダメぇ〜♡」
京は3時間以上も大和の妄想に入っていった。
ーーーー
「ゔ〜‼︎‼︎邪魔するなぁ…‼︎」
「まだが天は!早く帰ってきてくれ!」
「ただいまー‼︎ほら辰姉!大和だぞ!ほら!」
「…!」
すると辰子の表情が落ち着いてきた。
「本当だ〜!大和君だ〜‼︎ぎゅ〜♡」
やっと元の辰子に戻った。
「天!よくやった!」
「はぁ〜。これでやっと地獄から解放されるぜ〜。」
「こっちは良くねえけどなぁ…‼︎」
竜兵はズタボロで顔はこぶだらけで見るに耐えなかった。
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そして大和がようやく帰ってきた。
「おかえり〜♡大和ぉ〜♡」
「あぁ…。ただいま…!」
京が必死にチューをしようとするが大和も力付くで離れさせようとする。
「あ、大和さん!おかえりなさい。」
「ただいま、まゆっち。」
「あ、そういえば一昨日板垣家に電話がありましたよ?」
「え?何て?」
「大和さんが帰ってきたら板垣家にも顔を出すようにって…。」
「わかったよ。ついでにお土産渡してくるよ。みんなのお土産はここに置いとくね。」
大和は板垣家に向かった。
「お邪魔しまーす。ってあれ?」
板垣家の中に入るがみんな力尽きたように眠っていた。
「辰子さんはともかく、皆んな寝ているなんて珍しいな…。」
「ん…?あ…!大和君!」
「あ、辰子さんただい…むぐぅ‼︎」
「大和君ー‼︎おかえりなさーい!」
辰子は嬉しそうに飛び上がった。
「一週間寂しかったよ〜。」
「そっかそっか。所でもうお昼なのに何で皆んな寝てるの?」
大和が辰子に聞いたが。
「うーん。わからない!それよりも…♡」
「ちょっ!辰子さん!」
どうやら発狂した自分を覚えていない辰子だった。