ー島津寮ー
「こんにちはー。」
寮の玄関前に小柄な男性が立っていた。
「お、いらっしゃいシンクロー。よく来たね。」
「あ、大和さん、お邪魔しますね。」
お邪魔した男性は姉小路新九郎だった。
前友達になった長谷大と知り合いで何度か大和は大と一緒に新九郎の住む小和田に遊びに行ったこともあった。
「あら、いらっしゃい、大和ちゃんのお友達?」
「あ、紹介するね麗子さん。姉小路新九郎って言うんだ。」
「皆からはシンクローって呼ばれてます。大和さんより一つ下です。」
「あら、じゃあ大和ちゃんの可愛い後輩ね〜。」
「れ、麗子さん!」
からかうように笑う麗子さんだった。
しかし新九郎は姿から見てよく色んな人から可愛がられているようだ。
「後でお茶入れるから、ゆっくりしていってね。」
「はい。」
それを見ていた百代達。
「なぁんだー。女性だったら可愛がろうと思ったのに。」
「お姉様!ワタシじゃ飽きちゃったって言うの〜?」
「でも可愛い女子だったら大和を殴ってたな。」
岳人は少し安心した顔をしていた。
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ー大和の部屋ー
「そういえば大遅いなー。」
「あ、言うの忘れてた。風邪ひいてしまって来れなくなったって連絡来てましたよ。」
「そっか…。残念だな。新しいゲームとか買って来たのに。」
「あれ?それって結構難しいゲームですよね?」
「そうだけど知ってんの?」
「一度やりたかったゲームなんです。一緒にやりましょうよ。」
「おっしゃ、早速やろう!」
と2人は新しいゲームに夢中になり午後4時頃までやってしまった。途中麗子さんが用意したお茶も頂き、再度ゲームを始めた。
「新九郎結構ゲーム強いな。」
「ゲームだけじゃなくて俺自身強くなりたいよ。」
「燃えてるなー。」
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「それじゃあお邪魔しました。」
「気をつけて帰りなよ。この時間、電車混んでるから。」
「またいつでもいらっしゃい。」
「はい。それじゃあ…。」
新九郎が玄関を出ようとした時だった。
玄関前に美女3人が立っていた。
「シンクロー‼︎」
「な、ナオ姉⁉︎」
「もう!いつまで帰ってこないから心配したのよ?」
「シンクローちゃん、ナオちゃん凄く心配してたよ。私も凄く心配したけど〜。」
「早く帰ろ、シンクロー。」
「あれ?直子さん達、態々新九郎迎えに来たの?」
新九郎の帰りが遅いため、態々テスモポリスが迎えに来てくれたのだ。
「ごめんね大和君、弟が迷惑かけていなかった?」
「いやいや、そんなこと…。」
玄関先で話していると
「うおおおっ‼︎⁉︎て、テスモポリスじゃねぇ⁉︎」
「え?うわっ‼︎ほ、ホンモノだぁ‼︎」
岳人とモロが驚きを隠せない。
2人はファンらしい。
「あ、あの!いつも応援してます!」
「え?本当どうしよ…。」
岳人はテスモポリスに頭を下げてファンアピールをしていたがモロはテンパっていてどうしようかオロオロしていた。
「後サイン頂かませんか?」
「ごめんなさいね、私達急いでいるからこれで…。さぁ、行こシンクロー。」
「あ、じゃあお邪魔しました大和さん。」
「おう、気をつけてなー。」
「大和くんじゃあね〜。」
礼が最後に大和に手を振った。
「ええ‼︎せ、せめてサインだけでもー‼︎」
「見苦しいよ!岳人!」
「痛え‼︎」
「え?もう帰っちゃったの⁉︎」
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「って言うか大和、あのテスモポリスと仲よさそうじゃねぇか。」
「何度か新九郎の家に遊びに行ったんだもん。その時テスモポリスもいたし、気づいたら仲良くなってた。」
「じゃあ、何回かはテスモポリスと会ってたってのかコノヤロー‼︎」
「ずるいよ大和!そんなこと言ってなかったじゃん!」
「知らないよ!そんなこと‼︎」
「何で姉である私にも言わなかったんだ〜。結構可愛い女子なのに〜!」
「だから知らないよー‼︎」
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その頃
「シンクロー、あんまり人の家にお邪魔しちゃダメよ。」
「ごめん、あまりにも楽しかったから。」
「シンクローちゃん、帰る頃から元気良いもの。」
「色んな友達が出来るのは良いことだしね。」
「…そうね。今日はこれで許してあげるわ。」
「今度は気をつけるから。」
と言い手を繋いで帰ったとさ。