「大和君?」
大和は倒れている。血を流しながら。
「大和君!大和君!」
「た…。辰子さん…。」
「しっかりして!大和君!」
いきなりの出来事に戸惑う辰子。
大和は瀕死寸前だった。
死にそうな姿をみて泣きそうになる。
「死んじゃいやだよぉ…!グスッ…。大和君!」
「…。泣かないで…。辰子さん…。」
「だって…!大和君死んじゃったら私は…!」
その時辰子は泣きながら目を覚ました。
「辰子さん?」
目を覚ますと大和がいた。
辰子は大和を強く抱きしめた。
「だ、大丈夫…、うわっ!」
「うああーん‼︎大和君!大和くーん‼︎」
「うわっ!どっ、どうしたの⁉︎」
「グスッ…。大和君が…、しっ死んじゃう夢みたから…。怖かったよ〜。ぐずっ、うっ。」
「そっか…。怖い夢を見たんだね。」
大和は辰子を泣き止むまで抱きしめ返した。
「…。はぁ…大和君の匂い…。落ち着く…。」
「泣き止んだ?よしよし。」
頭を撫でると辰子は泣き顔から柔かな顔になり、大和の胸にうずくまる。
「ふぁ…。嬉しい…。大和君の手大きいね…。」
「そう?嬉しいって言われると、俺ももっと嬉しいな。」
すると大和の携帯が鳴った。
相手は百代。暇だから一緒に出掛けないかと誘われたのだ。
「誰からの電話?」
「姉さん。一緒に出掛けない?って。」
「え…!行っちゃうの?大和君⁉︎」
「ううん。断った。今日は一日辰子さんのそばにいるから。」
「本当⁉︎わーい!大和君大好き〜‼︎♡」
一日中そばにいてくれると言うと嬉しすぎていきなりキスをする。
荒川には人も通っていたため2人がよく目立つ。
「全く人前で…。」
「恥も知らないのか?あのカップルは。」
「羨ましいな…。」
と、通りすがりにヒソヒソ言われる。
「んー‼︎ちゅっ、ちゅる…!…っぷは!」
「えへへ…。もっとしない?」
「も、もういいよ。満足だから。」
『うわーっ!甘い味がするし、いい匂い…!』
「じゃあもう一回♡。」
「いや、もういいって!んっ‼︎ちゅっ、ちゅ!」
「大和君〜♡ちゅ〜!」
その後はキスを何度かし、最終的には2人ともお昼寝をした。
目が覚めた時は深夜になっていた。
「大和〜‼︎起きんか!」
「ん…?あれ?姉さんに京?」
百代と京は不機嫌そうだった。
それもそのはず辰子にべったりくっついていたため、嫉妬の炎が燃えていた。
「大和〜!電話したのに断ったのはそういうことだったんだな〜‼︎」
「大和の唇…!テカテカだっ!これは板垣辰子にキスされたな!いやっ、これはベロチューをしたに違いない!」
「ん〜っ、うるさいな…。あ、大和おはよ♡。」
辰子は目を覚まし大和また抱きついた。
百代と京は何かが切れた。
「なっ…!辰子!貴様よくも私の弟を独り占めしたな‼︎」
「私の夫に手を出して…!絶対に許さない!」
「私の弟?私の夫?違う!大和君は私のモノ‼︎」
ついには辰子のリミッターが外れた。
「ちょっ!3人ともここで!」
ドォーーーン‼︎
深夜に爆発音がした。
その後この騒動で何故か大和だけが学校でこってりしぼられた。
「いてて…!めっちゃ怒られた…。」
「ごめんね…。大和君。」
屋上でまた2人きり。辰子に抱きしめられると傷が和らいだのだった。
イチャラブだったかな?
朗読ありがとうございました。