「大和君、これ何?」
辰子が大和の腕を抱きつきながら聞いた。
「これ…、ビーチバレーの試合のチラシだよ。えーと何々?参加者募集中!優勝者には特別休暇と賞金⁉︎」
「わぁー!いいなー!休み取れるの?優勝したら大和君と2人きりで休めるんだー。」
このイベントは川神鉄心が提供したらしい。
どういう訳かはわからないが。
「何で学園長がこんなのを出したんだろ…。何か企んでるとか…。」
「ねぇねぇ大和君。あれ。すごい行列だよ。」
行列の先にはビーチバレーの試合の参加所だった。
絶対優勝してやるー‼︎という声が何回も響く。
「大和君参加しよー?休暇とって一緒にいたいよー。」
「ええーっ…?」
ー大会当日ー
「何やかんやで参加しちゃった…。」
「えへへ〜。頑張ろうね。」
ビーチバレー大会の参加は約50人程のペアがいる。
「えー、それでは川神学園のビーチバレー大会を行う。」
「うおおおー‼︎‼︎」
鉄心の声で参加者はやる気満々だった。
「大会の説明をする。試合はワンマッチ。参加者は必ず水着を着用すること。技は使ってはならない。以上のことじゃ。参加者は配られたトーナメント表を見て試合に出場するこじゃ。」
配られたトーナメント表を見ると百代や京達、2-S達も参加していた。
「これは荒い試合になりそうだな…。」
広い海岸沿いにはバレー5コート用意していた。
試合が始まると歓声が湧く。
「うひょー!水着姿がたまらん!」
「この子の水着、セクシーだな…!」
「試合に参加した甲斐があった。」
大和は「何しに来たんだよ…。」と思った。
その後、大和ペアはチームワークを生かし勝ち進んだ。
「やったね〜!大和君。」
「ちょっと辰子さん!むぐっ!」
試合に勝つと辰子が大和にぎゅっと抱きしめる。
負けたチームは。
「ま、まさか…。負けるとは…!」
「申し訳ございません…。お嬢様…。」
マルギッテがクリスを慰めていた。
「直江大和に板垣辰子…!チームワークが整っていて全く点が取れなかった…!」
「大和に負けるとは…!何だか悔しい!」
クリスは半泣きしていた。
「大和君、絶対優勝しようね♡」
「んー!苦しいー!」
辰子が大和を抱きしめる姿を見ると男子達は嫉妬していた。
辰子の胸が大和の顔に蹲っている状態だったため。
「くそー‼︎羨まし過ぎるー‼︎」
「板垣辰子…!絶対許さない!けど、戦えないのが悔しい!」
京も嫉妬していた。由紀江と組んでいたが、百代と燕チームに負けたばかりだった。
試合は決勝に進んだ。
大和チームは、百代チームと戦うことになった。
準決勝の試合は大和チームは弁慶、義経ペアに勝ち、百代チームは英雄、あずみペアに勝利した。
「大和!ついに私と戦うことになったな…!手加減はしないぞ!」
「よろしくねん。大和クン。」
「よ…。よろしく。」
決勝が始まった。
観客席には百代ファンが大声で応援していた。
大和チームは完全にアウェーだった。
「行くぞ!大和!」
百代がサーブをし、辰子がボールを拾い高くボールを上げた。
「辰子さん!頼む!」
大和はトスをし、辰子はレシーブを打った。
その威力はかなり強かった。
「くっ!かなり強いね。」
燕がうまくブロッカーを生かし、百代にトスを回した。
「ナイス!燕!決めろ!」
百代がボールを整えてトスをする。
燕が高く飛び、レシーブをかけようとする。
「それ!」
「「あっ!」」
何とレシーブをするかと思いきやドロップをかけてきた。
大和はコート手前に飛び出したが遅かった。
ピー‼︎
うおおおー‼︎と歓声が湧いた。
「大和君、大丈夫だよ。必ず勝てる。」
「そうだね。」
2人は手を叩き、集中をする。
レシーブもするも、百代や燕がしつこくブロックする。
大和や辰子も負けじと強いレシーブをブロックした。
中々良いプレーが続くため観客も興奮していた。
「辰子さん、お願い!」
「うん‼︎」
辰子がレシーブをかけようとした時だった。
(辰子さん!真ん中を狙って!)
大和が小声でレシーブの指示をした。
「なっ中途半端な所をくそ!」
百代が飛び込んでブロックをしたが、ボールが高く緩いパスを敵に回してしまった。
「そこだあ‼︎」
大和が放ったレシーブは見事に入った。
後、一点で大和チームが勝利する。
「モモ先輩!頑張って‼︎」
「大和めー‼︎負けろ負けろー‼︎」
大和チームが有利になるとブーイングが始まった。
しかし2人の耳には野次の声は入っていない。
「絶対勝ってやるからな!大和!」
「どっからでも来い‼︎」
百代がサーブを打ったー…
「ピー‼︎試合終了!勝者、大和、辰子ペア!」
「やったー‼︎大和君!大勝利だよ!」
「ぎゃっ‼︎た、辰子さん!皆んな見てるから!」
ブー‼︎‼︎
2人の勝利とイチャつきに観客は大ブーイングだった。(特に男子達が。)
百代と燕も不機嫌そうだった。
「辰子め…!弟にくっ付き過ぎだろ!」
「あっ!モモちゃん…!」
燕は辰子が大和にキスするのを見てしまった。
「たっ、辰子め…!許さん!」
「そうだ!もう我慢出来ない!」
京がコートに乱入してきた。
その後どんどんと男子達も乱入する。
「やっやばい!逃げよう!」
「待ちやがれーーーー‼︎‼︎‼︎」
大会は終わったものの、今度は追いかけっこが始まったのであった。