川神で夏祭りが行われた。
暑い夜の中、沢山のお客で賑わっていた。
「賑わっているなー。1人で来るのは初めてだよ。」
大和はこの日、1人で夏祭りに来た。
手には串焼きを持って食べ歩いていた時、見覚えのある女の子を見つけた。
「あれ?あの人…!」
「えー、納豆はいらんかねー?」
松永納豆を販売している1人の美女。
松永燕だ。
「あれー?大和クン、いらっしゃい。」
「燕さん!屋台出してるの?」
燕は売り上げを伸ばすため、夏祭りに納豆を販売していた。お客は松永ファンが多く、箱買いする人もいた。
「結構売れてますね。」
「モチロン!大和クンも買ってってよん。サービスもするよ?」
「え⁉︎」
大和はサービスを聞くと期待するような顔を出してしまった。
「さぁ、どうする?」
「じゃあ…。ください…。」
誘惑に負けて3パックの納豆を買ってしまった大和。
すると燕が。
「ありがとう。」
と言い頰にチューをした。
「ちょっ!人前で…!」
「大丈夫、見てなかったよ。顔が赤いよ?」
すると大和は燕の顔に近づける。
燕はびっくりしただろう。
「ちょっ!大和クン⁉︎」
「お礼に、手伝うよ。販売を。」
燕はキョトンとしたが、晴れた顔で。
「ありがとう。嬉しい。♡」
お手伝いが始まった。
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「いやー、結構売れてたね。」
「お疲れ様。」
大和は自販機でジュースを買い、燕に差し出した。
すごく冷えており、喉が潤う。
「美味しい…。大和クン、お手伝いありがとう。」
「いや、チューのお返しだと思ってよ。」
「あ、あれ、結構恥ずかしかったんだよ?誰もみていなかったからよかったんだけど…。」
その時、フードを被った男が現れた。
いきなりお金の入っているケースを奪って走り去った。
「あっ!泥棒‼︎」
「えっ!嘘!」
2人は男を追いかける。
男は進路を変え森の中に逃げ込んだ。
「くそっ!森の中じゃあ見つけにくい!」
「ハァハァ…!あの男何処?」
その時燕の背後に男が襲いかかった。
首にはナイフ。
「きゃあ‼︎」
「燕さん‼︎」
大和が振り向くと、強盗が燕を人質を取った。
「動くなよ、ガキ。こいつの首にナイフを刺すぞ‼︎」
「なんだと⁉︎」
強盗は大和を睨む。大和も負けじと睨み返した。
大和はなんとか燕を助けようと考える。
(なんとかしなきゃ…!)
「大和クン…!」
「騒ぐな!殺すぞ!」
強盗が燕に怒鳴ると大和はその隙を狙ってきた。
「燕さんを離しやがれ‼︎」
「ぐはぁっ‼︎」
大和は強盗の腹にキックをする。
強盗の手が緩み燕は離れた。
「このガキィ‼︎」
ザクッ‼︎
強盗は大和の肩にナイフを刺した。
「大和クン‼︎‼︎」
燕が助けようとしたが、大和は
「よくも燕さんを人質にしやがって‼︎金も奪いやがって!絶対に許さねぇ‼︎‼︎」
「‼︎」
燕は大和のこの言葉に胸がキュンとなった。
大和は強盗の顔を何発も殴った。
ボコボコに殴ったゆえ強盗は気を失った。
「ざまあみやがれ…!」
「大和クン!」
燕が駆け寄り大和の肩の傷を治し始めた。
肩は血塗れだった。
ナイフが刺さったままだったので、燕はゆっくりとナイフを取り出した。
治療しながら燕が話す。
「大和クン…、ありがとう。」
「このぐらい平気だよ。あと、お金も取り替えししたからね。」
「うん…!私のために強盗をやっつけたんだもん、すっごくかっこよかったよ。♡」
その後大和は警察に電話し、強盗を逮捕した。
事情をすべて話し、ご苦労様です。と言い警察は強盗を連行した。
「さあ、屋台に戻ろう。燕さん。」
「そうだね。」
その時だった。
花火が打ち上げた。綺麗な夜空に綺麗な花火。
2人は手を握りその花火を見ながら、屋台に戻ったのだった。
「今日は本当にありがとう。大和クン。」
小声で大和に言った。
燕は大和に惚れていったのであった。