川神市内ではまた治安が悪くなってきた。
辰子と一緒に歩いていた大和はこの状況に悩んでいた。
「親不孝通りも危ない奴が多いな…。ゲンさんも大変だろう。」
「大和君〜。可愛いな〜。」
周りを見渡す大和を呑気に腕を組む辰子。
「大和君、早くデートスポット行こ?」
「あぁ、ごめん。そうだね、行こっか。」
そんな2人の背後に怪しい男達が。
「おい。あいつが直江大和って奴だぞ。マロードをやっつけた男!」
「なんで板垣三姉妹の辰子さんも一緒にいるんだ?しかも嬉しそうに腕組んで…。」
「よくわからんが、カーニバルを台無しにしたあの男にゃ俺にとっちゃ恨みがあるからな!」
「へへへ…!見てろよ…!」
不良達は何か企んでいた。
大和と辰子はその後デートを楽しんだ。周りの人達は綺麗なカップルに見とれていた。
夕方の河原。
「ふぁ〜。とっても楽しかったよ。」
「辰子さんが喜んでくれて嬉しいよ。」
「また、一緒に行こうね。♡」
そう言って河原でさよならを言おうとした時だった。
不良達が大和の方に走り取り囲んだ。
「なんだ!お前ら⁉︎」
「直江大和…。お前を誘拐する。」
すると辰子は大和の危機を察知し、リミッターを外した。
「お前‼︎大和君から離れろぉ‼︎‼︎」
「そぅら‼︎」
不良の1人が煙幕弾を投げつける。
周りは煙幕で何も見えない。
煙幕が消えた頃には大和はいない。そのことに辰子は怒りを覚えた。
「大和君を…‼︎うああああああ‼︎‼︎‼︎」
辰子は完全に凶暴と化してしまった。
ー何処かの倉庫ー
「ん…。ここは…。」
「気づいたか直江大和よぉ。」
大和が目を覚めるとかなりの人数の不良達がいた。
カーニバルを妨害した恨み、根に持っている奴が殆どだった。
「あん時はよくも邪魔してくれたもんだなぁ。あ?」
「カーニバルのことか…。ま、俺にとってはざまあみろだけど?」
「ほぉ。いい度胸してんじゃねーか‼︎」
ドラム缶を勢いよく蹴り飛ばす。
「悪いがお前はここでお別れだ。ここは誰も助けに来ない俺たちの縄張りだからな…!」
ドォーーーーン‼︎‼︎‼︎
「なっ、なんだ‼︎⁉︎」
「親方ぁ!凶暴な女が侵入して来やした‼︎‼︎」
そう。辰子が助けに来たのだ。
大好きな人の居場所をすぐに察知したのだ。
これが女の勘というものなのか。
「大和君を返せぇぇぇ‼︎‼︎‼︎‼︎」
「なんつう怒号だ!畜生!やっちまえ‼︎‼︎」
不良達が一斉に辰子を襲いかかったが、怒りのバス停のフルスイングで全員が吹き飛んでしまった。
近くに倒れている不良を片っ端に勢いよく蹴り飛ばす。
「なんだこいつ…!」
「お前か…?最後は‼︎」
大和の近くにいる不良1人が残ってしまった。
辰子の目はもう殺しの目だった。
「畜生!くるな!こいつを撃つぞ!」
男は拳銃を取り出し大和の頭に向けた。
しかし手は震えている。
大和は隙を見て手首を噛んだ。
「隙あり‼︎」
「ぐあっ!」
男は拳銃を落とした。辰子が勢いよく飛び出し、男を勢いよく殴った。
「ぐぼはぁ‼︎‼︎」
とても強いパワーがあったため、勢いよく吹きたんだ。
しかし辰子はまだ殴り足りないのか男の所へ行く。
「これで終わりじゃないよ?」
「ハァハァ…!まっでぐれ!いのぢだげは…!」
辰子は拳を構えると大和が背後に辰子を抱きしめた。
「辰子さん、僕はもう大丈夫だよ。」
「…!大和君!無事だったんだね〜!」
あの恐ろしい顔が一気ににこやかになる。
一方男はお漏らしをして気絶してしまった。
「よかったぁ〜無事で…!ぎゅ〜っ。」
「助けてくれてありがとう。辰子さん。」
大和は辰子を抱きしめ返した。
それがものすごく嬉しい辰子。
その後不良達は拘束され、不良達の人数も大分減ってきた。
川神市もまた落ち着いた町となった。
「あ!大和くぅーん‼︎」
「辰子さん!」
「お待たせ…。待った?」
「ううん。全然。行こ。」
また2人はこの日デートをしたのだった。
今度は河原ではさよならのチューもしたそうだ。