夕暮れの人里。明治の頃に隔離されたって聞いたけど、悪くないな。田舎育ちの俺にはこっちの方が好きだ。
東京のような大都会も嫌いではないけど、里の外に広がる田園地帯とか昔ながらの商店街とかを見ると心が和む。
……だから生前、友人に田舎臭いとか爺臭いとか言われたのかなぁ……? いいじゃん若者が温泉に入りたいとか茶でも飲んでゆっくりしたいとか言っても。
町人に憑依して暮らしてみようかな。何も何かする必要は無いんだ。ただ誰かの精神内で静かに暮らすのも悪くない。
霊体化してるか誰かに憑依していれば餓えもないし年もとらない。
エロは気が向いたらでいい。阿求や小鈴はまだいい。というか後者はともかく前者は体調をどうにかしないと無理だろうし。
あと1人、人里でエロ目的で憑依しようかと考えているキャラはいるんだが、そう都合良く来るわけが……。
「けーね先生!さようならー!」
「気をつけて帰るんだぞー!」
……あったわ。声が聞こえたほうを見ると絶世のという表現が相応しい美女が居た。
上白沢慧音。人里の守護者にして寺小屋(昔の学校のこと)の教師。
……憑依するのは慧音にしとこう。利用するにしても、人里ではそれなりに発言力があるだろうし、町人よりも死に難いのは確実だろう。
取り憑いている最中に宿主が死んでも俺は死なない。だが万が一ということもある。宿主が死んで霊体化した直後を狙われれば危険だ。
霊体状態の俺は脆弱だ。さすがに普通の人間に殺されるほど弱くは無いが、博霊霊夢あたりが出てきたらまずい。
1度憑依してしまえば、ばれる事はない。すぐにエロに走る予定はないのだから、人里でゆっくりする分には教師でも問題ない。
そう考えた俺は最早慣れたようすで慧音に憑依する。オートモードで慧音の日常を覗くことにしよう。
だがその前に慧音の記憶を覗いておこう。何か(主にエロ目的に)役に立つかもしれない情報があるかもしれない。
……………………。
ふむ、人里の重役会議で中年親父に絡まれてると。会議の度に一緒に酒を飲もうだの、親睦を深めたいとか言ってきていると。
これは使えるな。
だが次の重役会議は3日後の夕暮れ時。それまでは慧音の日常を眺めよていよう。
ふー、長かった。他人の中で3日過ごすって意外と長く感じるんだな。まあ、この世界に平成日本ほど娯楽が無いのもあるが。
慧音に取り憑いて得したこともある。昔の字を読めるようになった。取り憑いた対象の知識や技術がある程度手に入るらしい。
これは知らなかった。だが損はしないのだから特に気にすることはないだろう。
憑依したときと同じ夕暮れ時。逢魔時とも言い、慧音にとって魔である俺に出会った時間帯。
さて、天狗とは違ったシチュエーションとテクニックを期待してるぞ? 重役殿。
「では今日の会議はここまでにしましょう」
議長がそう言って会議が終わる。重役達がそそくさと去って行くなか、慧音は中年重役に言い寄られていた。
「上白沢殿。今日、このあと時間はお有りですかな?よろしければ我が家で一杯」
「…………」
う、うぜぇ。この親父は慧音の記憶の中でもしつこかったが、実際会うと倍増しだな。
こいつの容姿は中年親父と聞いて大体の人が想像する姿だ。
ビール腹に禿げ頭、ひげと服装は綺麗に整えているが表情に浮かんだ劣情はまったく隠せていない。隠す気が無いのかもしれないが。
「さあ、どうぞお返事を」
そう言いつつ擦り寄ってくる中年重役(以下中年男)。手の動きから慧音の腰と尻を触る気がありありなのが分かる。
こんなのでも一応里の重役だから下手に暴力は振るえない。それに明治の頃はまだ男尊女卑の風潮が強かった。
女の慧音が男に暴力を振るうのは色々と不味いのだろう。
これまで慧音は全ての誘いを断ってきた。当然だろう。こんな男の誘いに乗るのは痴女くらいだろう。
慧音の意識は断ろうとする。だが俺が割り込み、異なる言葉を言わせる。
「ええ、是非」
一見にこやかな、口元を僅かにひきつかせた表情で告げるとびっくりした表情となり、やがてニンマリと笑う。
ようやく目の前の女が手に入ると喜んでいるんだろう。今の内にこれまでと同じ処置を施す。
ただ感度は大きめにしておく。慧音は少女というより女なのだから多少、感じやすくても良い筈だ。
早速とばかりに尻を撫でながら中年男が牛車で自宅まで送ると言い出した。車内でセクハラする気満々だが、敢えて乗る。
セクハラで出来上がった身体に酒、薄い本が厚くなる要素が揃ってる。
牛車が来るまで腰と尻を撫で回される。意外と気持ち良い。テクニックは期待してもよさそうだ。
牛舎の中に乗り込み、中年男に家までセクハラを甘受する。このとき悔しそうな顔をしながら耐えている風にするのがコツだ。
こうした方が興奮するだろうからな。
「ふふふ、どうしましたかな?上白沢殿?」
「くっ……」
若干涙目になりながら睨みつける。それでも抵抗してこないのに調子を良くしたのか、胸を触ってくる。
揉んでくるかと思ったが、指先でつつく程度しかしてこない。
「…………?」
不思議に思った俺は中年男を見る。中年男はニヤニヤとした笑みを浮かべながら質問してくる。
「おや?物足りませんか?これ以上のことをお望みで?」
「ッ!?だ、誰が!!」
わざと強がった体で拒絶する。こういう単純な奴はこうすれば乗っかる。
「ふふふ、ここでは誰が聞いておるか分かりませんが故、我慢してくだされ」
暗に自宅でならしてやれると告げる。俺が慧音の身体をブルリと震わせると、中年男は笑みを深めた。
クイッとお猪口を傾けて酒を流し込む。生前では基本酒はやらない主義だったが、慧音は酒の味を知っている。それ故に今飲んでいる酒が良いものだと分かる。
「はっはっは、上白沢殿の飲みっぷりは素晴らしいですな」
「それはどうも」
顔を赤らめながら答える。慧音の身体はこの程度ではそこまで酔わないが、感覚操作で酔った気分になることは可能だ。
現在、俺は中年男の自宅で酒を飲んでいた。
人払いを済ませ、酒を飲み始めてからはセクハラしてこなくなった。恐らく、機会が来たら一気にやるつもりだろう。
「ささっ、上白沢殿。もう一杯」
「いただきます」
無理やりにでも飲ますきだろう。酔わせて襲う気なんだから当然だろうが。一方、中年男はほとんど飲んでいない。ついでに言えばニヤニヤした笑みを消し、人好きのするニコニコとした笑みを浮かべている。
「上白沢殿、我らはこうして酒を飲みあい親睦を深めました。慧音殿と呼んでよろしいですかな」
「はい、どうぞ」
さりげなく名前呼びの許可を求めてくる。断る理由も無いので許諾する。
……尿意がする。これはベットインのフラグになるな。ちょうどいい、いい加減ヤリたくなっていたところだ。
「あ、あの……重役殿。か、厠に行かせて貰いたいのだが」
太ももをモジモジとさせながら中年男にトイレに行く許可を求める。
中年男はニヤニヤした笑みを再び浮かべ、俺の頼みを遮る。
「ああ、慧音殿。かなり酔っていられるご様子。このような深夜に女性を帰らせるのも危険。我が家で休まれるがよろしい」
「えっいや、私は」
こちらの抗議を無視して俺をお姫様抱っこする。さりげなく尻を触ってきたところを見ると、ヤルつもりらしい。
担ぎ上げながら襖を開ける。隣部屋には既に布団が敷いてあった。
布団の上に横たえられると、いきなりスカートの中に手を滑り込ませて股布を擦る。
「ちょ、ちょっと待って……ひゃあ!?」
クリトリスに掠ったことで声を上げてしまう。
「あっあっ、た、頼むから待ってくれ。お、お願いだから厠に……!」
中年男は俺の頼みを無視して股布を擦り続ける。愛液が分泌されたことでグチュグチュと水音が響く。
「ふむ、ではこちらの頼みを聞いてくれたら考えましょう」
「な、何だ……?」
不安そうに問う。するとニンマリ笑いながら要求を告げる。
「慧音殿の乳房を堪能させていただきたい」
「な!?」
表情と声音を調整して怒ったように見せる。中年男は笑いながら続きを言う。
「我が家の厠は特殊でしてな。河童の技術を使っているのですが、様々な機能を使うと色々と金がかかるのですよ。慧音殿の月給よりは多い程度にはね。それを考えれば多少胸を触ってもよろしいでしょう?」
それなら機能を使わなければいいだろ、とか考えたがあえて言わないでおく。
「わ、分かった」
不承不承といった様子を装い、頷く。
中年男は下から持ち上げるようにして触ってくる。
「あ、う……」
タプタプと揺らして視覚的に楽しむ。刺激は弱いが、悪くない。
しばらく楽しんだ後、下から揉んでくる。指が乳房に食い込み、程よい弾力が指をはね返す。
「うっ、うあっあ」
中年男はリズム良く揉んできて、心地よくなってくる。
股の力が緩みそうになるが、歯を食いしばって我慢する。
と、それを見た中年男が再び股布を擦ってきた。
「な!そ、そこは止めっ!?」
「んん~~?何か問題でも?」
「そ、そこを触られると……!」
「なあに、私が満足すれば厠に行けるのです。少し我慢すれば良いだけです」
明らかに分かってやっている。そもそもトイレに行かせてくれる条件も決まってないから、こいつが満足するまで行けない。
「ふっふっふっ」
必死に堪えるが、厳しくなってきた。
スカートを捲くり上げ、パンツの股布をずらす。お目当てのシーンを良く見るためだろう。
「あっあっ、あああ~~~!!!」
ぷしゃ~~~。
黄色い液体がアーチ状に噴射される。
幸いというべきか、畳に届くことなく布団に収まり、湿らせていく。
やがて10秒ほど続いた放尿は勢いを失い、下のスカートまでの道を作る。
「あ、あ、あ」
初めてやったが意外といいな放尿。機会があればまたやろうかな。
「これはこれはお漏らしとは。慧音殿は意外と子供らしいですな」
からかうような口調で言う。俺は慧音の顔を真っ赤にして煽る。
「さて、厠に行く必要はなくなりましたが、布団が湿ってしまいましたな」
「うっ」
「この布団も高級品でしてな。そう簡単に許すわけにはいきませんな」
「……どうすればいい?」
クツクツ笑いながら宣告する。
「慧音殿には私と一夜過ごしていただきたい」
「そ、それは」
「では慧音殿は布団を弁償できるのですかな?」
「グッ……」
「大丈夫。一夜過ごすだけです。なるべく優しくしますから」
「あ、あ、あ、あああ」
返答を聞かずに服を脱がしてくる。服が投げ捨てられ、美女の下着姿が月明かりのなかに浮かび上がる。
早苗以上の大きさを誇る爆乳。腹回りは細いが、抱きしめるにはちょうどいい太さだ。引き締まった尻は安産型で脂肪が多めについた太もも。
全体的にムッチリしたダイナマイトボディというべき身体だった。
下着の色は黒で、これまた色っぽい。
「ふふふ、このような美しいものを隠す邪魔な布は取ってしまいましょう」
「あっ」
手馴れた様子でブラとパンツを取り払う。
大きめの乳首は粒というよりサクランボに近い。ぴっちりと閉じていたであろう膣口はパクパクと男を誘っている。
「さて、ではいきますよ」
「あっ」
服を脱ぎ、俺の身体をひっくり返し、四つん這いにする。バックでヤルつもりらしい。
膣口に熱い感触が伝わってくる。入れるつもりだ。
ゆっくりと、肉棒が膣をこじ開けていくのが分かる。事前の放尿故かは分からないが、あっさりと入っていく。
途中で何かに引っ掛かる。処女膜だろう。
「さあ慧音殿。あなたの処女をいただきますぞ」
「う、うああ」
絶望したかのような声を上げる。膣内の肉棒がピクンと反応したところから良かったらしい。
メリメリメリ!!
「グ、アアアー!!!」
痛みは無いが、念のために言っておく。不自然に思われたくないからな。あと中年男の征服欲を煽るために。
「ふ、ふははは!!!やったぞ!ついにこの女の処女を奪ったぞ!」
素を出したところを見るに大満足らしい。このまま気持ち良くしてくれよ?
「なあ、どんな気分だ?俺みたいな男に処女を奪われた感想は」
「あ、あああ。さ、最悪だ」
「ははは!!安心しろ、すぐ良くなるからな!」
「なっま、待て!まだうごッ!!?」
突如身体が熱くなる。何だ? 薬でも盛られたか?
「効いてきたな。さっきお前に飲ませた酒には媚薬が混ぜてたのさ」
だろうな。こういうことする奴は大抵媚薬を盛る。
まあおかげで苦しむふりしないで済むからありがたいけど。
「フンッフンッフンッ!」
パンパンパン!!
「あ!が!ひ!」
うおっこれはすごいな。カリが広いからナカを引っ掻き回してくれる。
太さも長さも(恐らく)平均以上で申し分ない。こいつって下半身は強いな。これで顔も良ければ女たらしになれただろうに。
そう考えていたところで腕の力が抜けて倒れこんでしまう。布団に爆乳が押しつぶされて柔らかさを強調する。
「ほんとに良い乳だよな。これで生徒達を誑かしてきたのか?」
「ハッ、ち、フッ、ちが!」
言葉責めしながら乳を揉む。キュウキュウと締め付け、射精を促したことで中年男のピストンの速度が上がる。
「はっはっはっ、射すぞ!人里の守護者とお高くとまっていたこの女のナカに流し込んでやる!」
「ま、待ってくれ!ナカは、ナカだけは!」
子宮口に亀頭をぶつけてくる。膣内射精は決定らしい。
「射すぞ!うおぉぉぉ!!!」
「あ!ああああぁぁぁ!!!!」
凄まじい勢いで子宮に精液が叩きつけられる。
ぷしゃ~と尿も出てしまう。今後、慧音の身体はイク度に漏らしてしまうのだろうか?
「「はあはあはあ」」
お互い息を荒くしている。やがて中年男が倒れこんでくる。疲れていたこともあって、そのまま寝てしまう。
寝ぼけ眼を擦り、目を開くと朝日が差し込んでいた。今日は寺小屋休みだからいいけど、もしあったら面倒だったぞ。
「おお、起きたか」
と、中年男の方も起きたらしい。男は水差しを見せて。
「飲むか?」
と聞いてきた。喉も渇いていたので頷くと水差しから直接水を口に含んで唇を突き出してきた。
……口移しか。まあいいだろう。
俺は中年男とキスして、水を口に含む。
こういうとき感覚操作は便利だ。必要なとき、必要なだけ女の感覚で行動できるからな。
男は舌を口に入れてくる。こちらも舌を絡ませる。
くちゅくちゅと音を立てながら水を飲み干す。男は俺を見ながらニヤリと笑い。
「また会議のあとにヤッテやる。今日はあと1回して終わりだ」
そう言って男は俺に圧し掛かってきた――。
その後、俺は中年男から借りた着物を着て慧音の自宅に戻り、着替えてから寺子屋に向かった。
授業が無くとも書類はあるのだから。書類仕事をこなしながら昨夜の情事を思い出す。
「……しばらくはこのままでいいかな」
思わず肉体を通じて発声してしまう。
だがあの夜はそれだけ良かったし、別に幻想郷中を行くつもりもないのだから一箇所に留まってもいいではないか。
それに――。
ちらりと視線を向ける。そこにはゲームに出てきそうなタブがあり、俺にしか見えないという注意書きの後にこう書いてあった。
「女体での性交経験が一定値を超えました。アビリティ・魂の残留を習得しました!」
・魂の残留
憑依した対象に魂の一部を残すことができます。残した相手にはいつでもどこでも好きなとき、場所で憑依することができます。
なお対象数はレベルが増える毎に増えていきます。
次回の内容、更新共に未定。