と、いうわけで今回はジャンヌ・オルタ(2回目)。
注意としては、普段よりぐだ男がゲッスい(白目)
シチュエーションが嗜好と合わない人がいるかもだけど、この程度は大丈夫だと信じて……あえてお品書きは書きまてん、許してヒヤシンスw
愛があれば、何をヤっても許されるはず(戒め)
吼え立てよ我が劣情(1)
「──ねぇ、ちょっといいかしら?」
夕方、特に目的もなく自室へと向かっている途中、誰かの声に呼び止められる。振り返ってみると、そこには黒い衣装を纏った女性、ジャンヌ・オルタが立っていた。にっこり、と、見たことのない満面の笑みを浮かべて──そんな彼女は
──
本能が、全身で警笛を鳴らす。頭の中で「逃げろ」という言葉が何度も反芻する。だが、もう遅い、声を掛けられたこで、彼女のほうへ振り返ってしまっている──すでにこちらを捕捉し、一歩、また一歩と近付いてくるオルタからは、逃げられない。
「最近、
──いや、むしろ死刑宣告だコレ
にっこり、と満面の笑みを浮かべ、靴音を高く響かせながらオルタが近付いてくる。その時、ふと背中に何か硬いモノが当たった、それは廊下の壁。おそらく、彼女が発するプレッシャーのせいで、無意識のまま壁まで後ずさってしまったのだろう
もはや四面楚歌、逃げ場などない。そもそも前方から近付いてくる
終わった、そう思った瞬間──
バァンッ、と指先が耳を掠めて、オルタの掌が壁へ叩きつけられた。寄りかかっている壁が彼女の掌底撃によって震えているのを背中越しに感じながら、いつしか至近距離まで寄ってきていた彼女の顔が、視界いっぱいに入り込んでくる。
──あれ、これ俗に言う壁ドンってやつか?
──でも普通は逆じゃない?
──普通は男が女の子にやるものじゃないの?
とは、思ったが、口に出すことはできなかった。
「どうせなら私も騒いでやろうかしら、マスターに押し倒されて無理やり
つい先ほどまでの喜色満面な笑顔をニタァと邪悪に歪め、キスができる程の距離でオルタが囁いてくる。その内容こそとんでもないが、彼女が言うことは事実だから弁明しようがない。加えて、先日の信長の一件もある、もうどうにでもなーれ、と投げやりになってしまうのも仕方ない。
だが、そこまで考えて、違和感を感じた。
何故いきなり、オルタが"こんなこと"を?
「ちょ、ちょっと、冗談よ。自分の恥を言って回ることになるじゃない、しないわよそんなこと。だからそんな顔するんじゃないわよ、アンタらしくな、ぃ……っ……ぁ……もぉ、調子狂うわねホント」
なんて考えていると、いきなり間近にあったオルタの顔が困惑と焦燥に歪み、さらに彼女は自分の失言に気付くと頬を染め顔を背けてしまった。目の前で表情をコロコロと変える彼女の言動には、まったく一貫性がない。
最初は怒っている様子で脅してきたくせに、いきなり心配してみたり、恥ずかしがってみたり、と忙しそう。そして今、至近距離にあるオルタは赤面し、わずかに視線を逸らしながら「う"ぅ"」と悔しげに唸るだけ。そんな彼女を尻目に、この奇行の理由を考えてみた。
──他の女性と仲良くしてる、という
──言い振れて回るぞ、という脅しにも思える言葉
──そのくせ、何故か途中で掌を返して心配してみたり
──赤面して、何やら言い淀んでいる様子
まさか、とは思ったが──
[………もしかして、妬いてる?]
[ああ、なるほど、嫉妬してるんだ]
「──っ──ッ!!」
呟いた瞬間、オルタは顔どころか耳まで真っ赤にして絶句、なんとも分かりやすい反応だ。反論しようと口を開くが、言葉が出てくることはなかった。「あ」とか「う」と蚊の鳴くような声は漏れてきたが──
と、その時、壁へ手を突いたままのオルタは空いた方の腕で手首を掴んできた。ぐいっ、ぐいっ、と引っ張ってくるので力を抜いてやると、導かれた腕は彼女の衣服の隙間──布が擦れる感触を感じた、次の瞬間、指先に何やら湿り気を感じる。
「…………っ…………んっ…………」
腕を導かれた先は彼女の衣服の、さらに奥。しなやかな彼女の体で最も敏感な部分、下半身の中心、肉厚な脚の根元、股間部だった。ということは、いま指先が感じている湿り気、ヌルヌルと指先へ纏わりついてくるのは彼女の愛液か。
指を曲げると、指先には愛液以上に熱く、それでいて柔らかい肉、ヒダの感触。弾力のあるヒダを何度か指腹で擦ってやると、オルタが肩を震わせる。口元を引き結び、力いっぱい目を閉じ、何かに耐えるような表情は──嗜虐心を刺激してくる。
「……ぁ……んぅ……っ……ぁ、ひっ……んんん……」
だが、愛撫の最中、掴まれていた腕を引かれる。おそらくは羞恥による無意識の行動なのだろうが、ここは大人しく腕を引く。なにせ時間は夕方、おまけに場所はエントランスへ程近い廊下だ──これ以上の行為は、誰かに見られるかもしれない。
「……っ……はぁ、っ……はぁ……分かった、でしょ……?」
ああ、なるほど。
ようやくオルタが言いたいことが分かった。
なかなか自分を見てもらえない、だから嫉妬している、それだけだと思っていた。だが彼女が抱いていたのは、嫉妬だけではなかったのだ。体を火照らせ、股間を濡らし、体を疼かせる。
──つまりは嫉妬すると同時に、欲情していた、と
それを指摘してやると、オルタは顔を俯かせた。もしかしたら、頷いたのかもしれない。あまりにも可愛い反応に、顔を寄せて彼女の頬へと口付けてしまった。しっとりとしていて、滑らかな彼女の頬へ唇が触れる程度のキス。
──そして、囁いてやる
──求めてくるなら、拒みはしない、と
──だから今夜、部屋へおいで、と
「───ッ────」
一度だけ、ビクッ、と大きく肩を跳ねさせ驚愕の表情を浮かべたオルタだったが、その言葉は毒となって彼女の理性を溶かしていく。言葉の意味を理解すると背筋がゾクゾクと震える体を堪え、今度こそ彼女は──
ゆっくりと、でも確かに、頷いた──
◆ ◆ ◆
深夜、照明が落ち暗闇に呑まれてしまったカルデアへ、異音が反響していた。ひたっ、ひたっ、と微かに聞こえる異音の正体は、廊下を歩く大きな人影。黒い外套で肩口から足元までを、すっぽりと多い尽くすジャンヌ・オルタだ。
なぜ彼女が、そんな異音を生んでいるのかというと──今の彼女は、ブーツや靴どころかソックスやストッキングの類さえ履いてない、素足のまま。ひたっ、ひたっ、という音の本当の正体は、彼女の足音だったのだ。
──脚を守るモノを、身に付けていないだけに過ぎない
──だが、それは些末なコト
──なぜなら今のジャンヌ・オルタは
──生まれたままの姿を、していたのだから
(……何が"裸で部屋まで来てほしい"よ、あの変態……っ……いっそのこと、出会い頭に殺してやろうかしら……)
全身を覆う黒の外套がズレぬよう握り締め、オルタは初体験の羞恥に赤面しながら歩を進める。普段は体を守ってくれる衣服も、下着も、着ていない。衝撃や第三者の視線から彼女を守ってくれているのは、薄く頼りない一枚の
もし万が一でも、この頼りない外套が剥かれてしまった時のことを考えると、オルタは背筋を凍らせた。もし"そのような事態"に陥った場合、もはや生き恥を晒すどころの騒ぎではない。それは人としての尊厳の消失、社会的な死、つまりは破滅へ直結するのだから。
人ではない彼女だが、羞恥心はある。それに小規模ではあるが、カルデアとはコミュニティーの一つ。その中で"倫理に反するコト"をしたのが明るみに出たとしたら──
(……っ……ほんと、最悪……)
今の姿を第三者に見られた時のこと、その後の破滅する時のことを考えてしまうと、オルタはゾクッ、と背中を震わせる。もはや四の五の考えていられる状況ではない、今は一刻も早く目的地、マスターの部屋へと向かわなければならない。
そんな思考を巡らせるオルタは、自覚していない。
自分の背中を震わせた悪寒は羞恥と破滅への恐怖だけではなく、"目的地へ辿り着いた時のこと"や"バレてしまった時のこと"。つまりはマスターに抱かれるという期待、第三者から向けられるであろう冷たい視線に──自分が、興奮し昂っているという事実を。
──
──
──
理性と本能が、オルタの心中でせめぎあう。荒くなっていく呼吸、昂っていく体。ようやく自分の状態、欲情する体にオルタが自覚できたのは、自身の股間部と、肉付きの良い内股を垂れていく水気の感覚に気付いた時だった。
(……う、そ……そん、な……っ……わたし……)
外套に包まれた自分の体に感じた異変に、オルタは驚愕と同時に愕然とした。そう、"このようなこと"をしているにも関わらず、彼女の体は期待と性欲に飢え、雌穴から涎のように愛液を滴らせてしまっていたのだ。
つつっ、と、ゆっくりではあるが粘性を帯びた体液が伝っていくのを、オルタは自分の指先で確かめてみる。すると指先へ、にちゃっ、という明らかな水気の感覚。もはや疑うまでもない、自分が興奮し、昂り、欲情していると、彼女は自覚した。
「………んっ…………」
だが、自覚してしまったのは彼女の失策だ。
一度でも意識してしまっては、もう無視することなどできない。さらに雌穴から漏れてくる愛液の量は激しさを増してしまい、太股へと伝ってしまう。このままでは、自身の痴態の痕跡を残してしまうかもしれない。
焦燥感が、オルタを襲う。
だが、だからといって走ることはできない。気配遮断スキルを持たない彼女は、出来る限り音を立てず、気配を殺さなければならないからだ。ゆっくり、焦らず、一歩ずつ、闇に溶け込みながら進むしかない。
(……む、りっ……こんな、の……っ……こんなのぉ……ッ!!)
意思とは無関係に、オルタの太股がガクガクと震え始めた。先を急がねばならないという焦燥感が歩みを止めることを躊躇わすが、垂れてくる愛液が彼女の足を鈍らせる。敏感になっていく彼女の体、それは豊満な乳房の頂点で自己主張を始めた真っ赤な蕾へと血を巡らせていった。
欲情の熱が体を火照らせ、理性を溶かし、オルタから判断能力を奪っていく。徐々に歩く速度を上げてしまうのを止めることができない、雌穴から漏れてくる愛液を止めることができない。
大きくなっていく足音を、気にしていられない。
──もしかしたら、愛液を廊下へ溢してしまったかもしれない
──もしかしたら、誰かに見られているかもしれない
そんなこと、気にしてはいられなかった。
(……はやくっ……はや、くっ……っ……つい、てぇ……ッ!!)
羞恥と恐怖と焦燥感に急かされるまま、なりふり構わず歩を進めていくこと数分。ようやく、目的地であるマスターの部屋へと辿り着くことができた。安堵の息を吐き出し、備え付けのインターフォンを押す。わずか数分にも満たない道程だったが、今のオルタには、とても長い時間に感じたことだろう。
──と、そこでオルタは違和感を感じた
──部屋の中から、まったく反応がない
──出迎えに来るどころか、中からは物音ひとつ聞こえない
(……そ、そんなっ……う、そ……冗談、よね……)
もう一度、インターフォンを鳴らす。
だが、待てども待てども反応はない。
オルタの胸中へ、再び焦燥感が訪れる。マスターが約束を反故にした可能性、つまりは就寝してしまった可能性に気付いたからだ。時刻は深夜、約束をしていたとしても関係なく襲ってくる睡魔、それに導かれ不可抗力で、ということも充分にあり得る時分。
ふと、オルタが今、自分が歩いてきた方へ視線を向けた。おそらく自分の部屋へ戻ることを考えたのだろうが、彼女の視線の先には長く濃い暗闇が広がっている。それも恐ろしいことだが、それ以上に──自分の火照った体が、欲情する心が、彼女を追い詰めていく。
(……も、もどる、の……ッ……む、むりっ……そんなのむりぃ……いやっ……そんなの……ど、どうしたら……ッ!?)
オロオロと、オルタが狼狽える。様々な感情や思考が彼女の脳内で絡まり、無意識のまま涙を目の端から漏らしてしまう。昂った体は、どんどん冷えていく。追い詰められていく末に彼女は、何度も何度もインターフォンを押してみたり、扉へすがり付いてみたり。
その姿は、まるで迷子になった子供のようだ。もっとも、今のオルタは全裸で、昂りのまま股間を濡らす、という生々しい姿なのだが──
──だからこそ、オルタは気付けなかった
──彼女の死角から近付いてくる人影に
逆壁ドンと股間へ手を突っ込まれるやつと露出プレイをやってみたかったんです、許してくださいなんでもしますから……(土下座)
ちなみに今後の予定としては、ぐだ男とエントランスまでの露出プレイで(2)、エントランスで本番の(3)かな……もしかしたら変更されるかもしれませんけどw