アン&メアリー篇でする。
他キャラと比べてストーリーが薄い、ような気がする(目逸らし)
二人の女海賊が欲したモノ(1)
空から降ってくる殺人的な太陽光線に、ついつい目を細めてしまう。眩しさから逃れるために視線を逸らすと、その先へ見えるのは水平線まで続いている真っ青な海。さらには時おり潮の香りが鼻孔をくすぐっていき、波の音が鼓膜を打ってくるのに気付く。
そう、ここは大海、オケアノス。
聖杯はすでに回収済みだというのに、何故こんな場所に居るのか、と聞かれれば返答に困る。そもそも、ここを訪れたのは自分の意思ではないのだから──もちろん、異常を観測したから赴いたワケでもない。歯に布着せぬ言い方をするならば、
「うーん、地図だとお宝のある海域は、この辺りで間違いないんだけど……」
「ええ、そのようですわね──けれど、影も形も見えませんわ」
──共に居るのはアン・ボニーと、メアリー・リード
そう、彼女達こそがオケアノスを訪れている原因。
言い方を代えれば、犯人とも言う。
なにせ彼女達から要請を受け宝探しに繰り出したのが昼過ぎ、返答に戸惑う暇さえ与えられず問答無用で引きずられ、ロマンの制止を振り切って強引にレイシフトさせられたのだから彼女達が犯人だ、現行犯である。
という経緯があって仕方なく彼女達の宝探しに付き合うことになったワケだが、オケアノスへ来るなり錨を下ろしていた海賊船へ狙いを定め、真っ正面から海賊へ喧嘩を売り船を強奪──宝の地図とやらを片手に大海へと乗り出したはいいものの、地図へ示された場所には肝心の宝島が存在していないという悲惨な結果。
「……も、もういいかな?」
「ええ、そろそろ頃合いですわ……」
波に揺れる船の上、直射日光が当たらない日陰から船首付近で地図片手に佇むアンとメアリーを眺めていたが、ふと彼女達の声が聞こえてきて我に返る。声量を落とし互いに顔を寄せ何やらヒソヒソと話し合っていた二人には、どこか落ち着きがない。挙動不審、とも言える。
どうにも気になってしまったので日陰から出て二人へ歩み寄ろうとしてしまった直後、アンとメアリーも示し合わせたように近付いてくるのに気付いた。アンは普段と変わらず穏やかに微笑んだまま、メアリーは──気温のせいだろうか、少し顔が赤いように思う。
徐々に距離が近付き、あと数メートルというところ──
「……ッ……ぉ……お宝、みーっけ……ッ!!」
「お宝はっけーん、ですわ……ッ!!」
突如として、二人が駆け寄ってきた。驚きのあまり、ぎょっ、として身構えてしまったが──次の瞬間に感じたのは、柔らかくも温かい感触。小柄なメアリーが腰の辺りへ抱き付いてきて、ぎゅっ、と体を密着させ、アンが腕を組み豊満な乳房を押し付けてきた。
あまりにも唐突なメアリーのタックルハグ、アンの腕組みに戸惑ってしまう。そんなこちらの事情など知る由もなく体を密着させてくる二人の火照った体と、真っ青な空から降ってくる目映い日射しの熱気のせいで身体中から汗が噴き出してきた──胸元へメアリーが頬を擦り付けてくる感触と、腕に感じる肉厚なアンの乳房の重みと柔らかさ、そして常夏の熱波が思考を遮ってくる。
「んぅ、んっ………っ……すーっ、はぁ……」
ぐりぐりっ、と顔といわず頬といわず喜色満面で胸元へ擦り付けてくるメアリーを尻目にアンへ目配せする。すると視線に気付いた彼女は微笑みを絶やすことなく、腕を組んだまま顔を耳元へ寄せ囁いてきた。
「困惑するのも仕方ありませんわ、でも私は教えて差し上げることができませんの──それは、直接メアリーに聞いてあげて下さい……ほら、メアリー?」
アンに肩を揺らされ、ようやく胸元から顔を上げたメアリーと目が合った。いまだに火照った体を密着させてくる彼女の体が揺れ、腰へ回った彼女の腕に力が籠ったのを感じる──と、頬を紅潮させたメアリーが小さく、どこか歯切れ悪く口を開く。
「……え、っと……ぼ、僕達は海賊で、欲しいのは、お宝……っ……でっ……欲しいものは奪う、っていうのがルール、だからっ……あの……マスターが……ぼ、僕達にとっての……ぉ、お宝ってこと、で……つまり、そのぉ……」
ごにょごにょ、と視線を迷わせながらメアリーが呟いていたが、どうやら羞恥心が限界に達したようだ。突如として顔どころか耳まで真っ赤にした彼女は「う"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!」と雄叫びを上げ再び胸元へ顔を押し付けてくる──なんだ、この可愛い生物。
メアリーの照れ隠しに、こちらまで恥ずかしくなってきた。ついつい視線を逸らすと、そこにはアンの顔。いつしか微笑みは満面の笑みへ変わっており、その表情は「ご馳走さまでした」と語っている──確信犯だな、この人。
「ほらほら、メアリー、まだ大事なことが言えてませんわよ──」
「………う"ぅ"ぅ……」
しかし、ここまでされては次にメアリーから言われるであろう言葉は推測できる。わざわざ偽物の宝の地図まで用意して、かなり強引に連れ出され、こんな状況となっている。そして極めつけは、先の言葉。"こういった事"に慣れていない
密着するメアリーの背中へ腕を回し、抱き寄せてやると彼女は顔を上げる。まだ彼女の顔は赤いままだったが、どうやら覚悟を決めたらしい。引き結んでいた口を開くと、深呼吸を何度か繰り返し──
「……ぼ、僕達のモノになって……マスター?」
そう、呟いた──
◆ ◆ ◆
アンとメアリーに奪い取った海賊船の一室、それなりに豪華なソファーや本棚が並ぶ部屋へと連れ込まれた。どこか豪勢な造りから察するに、船長室だろう。どうやらココで、彼女達は行為に及ぼうとしているらしい──それは問題ではない、彼女達ほどの女性と体を重ねるのに文句などあるワケがない。ただ──
──熱せられた室内は、極高の湿気が充満していた
──むぁっ、と緩やかに襲ってくる熱が、発汗を促進させる
──さながら、サウナのようだ
しかしアンもメアリーも気にした様子はない、彼女達はベッドへ歩み寄ると素早く衣服を脱いでいく。さすがに直視するわけにもいかないので、彼女達へ背中を向け上着を脱ぎ去り上半身だけ裸になる──と、不意に背中へ柔らかな感触。それが乳房だというのに気付いたのは、脇下からアンの細くしなやかな腕が回されてから。
「……んっ……さぁ、マスター……こちらですわ……」
瞬間、アンに背後から抱き着かれたまま、ぐいっ、と後方へ引き寄せられる。あまりにも唐突なことに足の踏ん張りがきかず、引かれるままに背中から倒れ込む先にはベッド──ぼふっ、と僅かな反動を背中へ感じるのも束の間、仰向けになった体へ彼女達が絡み付いてきた。
凹凸の少ないスレンダーな裸体を横腹へ密着させ、胸元へ顔を寄せてきたのはメアリーだ。火照った体、灼熱の室温に蒸された体が触れ合うと、意思とは関係なく体中から汗を滲ませてしまうほど──
「……すぅ、んっ……は、ぁ……ますたぁ、の……にぉ、い……これ、だめぇ……あたま、くらくらっ……ひてくる……っ……ん、ぅ……んんっ……ふぁ、っ……すうぅっ……ッ……はぁぁ……すご、ぃ……よぉ……」
メアリーの鼻先が胸板を擦る、すると汗から発した刺激の強い臭いが彼女の鼻孔を突き抜けていく。鼻孔を焼く獣じみたオスの臭いは、今の彼女にとっては強烈な媚薬にも似た効果を与えてしまっているのだろう──とろんっ、と蕩け熱に浮かされたような表情を浮かべたメアリーは、鼻息荒く顔を胸板へ擦り付けてきた。
だが、それはこちらにも言えることだ。
むぁっ、とした大気に紛れて鼻に突く刺激臭と、女性特有の甘い香りが鼻孔を突き抜けていくと意思とは無関係に昂ってしまう。ズボン、下着の奥で肉棒が固さを増していくのを自覚するほどに──
「あらあら、自分だけ満足しては駄目ですわよメアリー。マスターのことも、しっかり気持ちよくなってもらわなくては……さぁ、どうぞ、マスター……」
気付けばメアリーとは反対側に、これまた裸のアンが寝転んできた。密着している凹凸の少ないメアリーの体とは対称的な、肉厚で女性的な肢体が目に飛び込んでくる──特に目を引いたのは、胸元で大きく揺れる二つの乳房。
アンに手首を掴まれ、導かれるまま、その乳房へと触れる。まだ力を入れてもいないのに、むにゅっ、と指が乳房へ埋まっていくのは驚きだ。押し返してくる弾力に負けじと指を、さらに奥へ奥へと埋めていく。じっとりと汗ばんだ乳房を、指の力加減によって卑猥に形を歪ませるように。
「……ん、ぅ……ぁ……いぃ、ですわぁ……やさしくて、あつぃ……ぁんっ……」
むにゅっ、むにゅっ、とアンの乳房の弾力、柔らかさを堪能していると、逆の空いた手を引っ張られる。いまだに胸元から顔を離さないメアリーの、おねだり──火照った体、鼻孔から理性を焼かれた彼女の、快楽への欲求。導かれた先は、乳房とは少しだけ形の違う二つの丘、臀部だ。
桃のような形をしたソレへと手を這わすと、やはり、じっとりと汗ばんでいる。掌へ感じる水気と独特な柔らかさを感じつつも、指へ力を込めていくとメアリーの体が一瞬、びくんっ、と跳ねた。
「……んんぅ……ッ……やぁ、んっ……ますたぁ、の……てぇ……あつぃ、よぉ……あぁ、っ……すうぅ、んっ……ぁ……ん……ちゅっ、ちゅぅ……んっ……ちゅるっ……ぇあ……れろっ……んっ、く……」
ぐにっ、ぐにっ、とメアリーの臀部を揉みしだくと、そのたびに彼女は堪らず腰を揺らした。さらには、その小さな口内から舌を覗かせ、胸元や鎖骨に浮かぶ玉の汗、刺激臭が漂い滴るソレを恍惚とした表情で舐め取っていく──彼女が耐え難い快感に身を捻ると滑らかな肢体が胸元を擦り、時おり少しだけ固くなった乳房の突起の感触から察するに理性の枷が砕けつつあるようだ。
サウナのような汗が噴き出してくるほど熱せられた室内に、アンとメアリーの艶かしい喘ぎが響く。それだけではない、互いの体と体が擦れるたび、くちゅっ、くちゅっ、と生々しい水音まで鼓膜を叩いてきた。
「……ん、ぅ……あぁんっ……ますたぁ……もっ、とぉ……こっちもっ……ぁ……めで、てっ……ください、ませぇ……」
ふとアンに重ねられた掌、しなやかな指が求めるように滑ると、豊満な乳房の頂点で起立する突起へと導かれた。すでに血が巡り始めていた彼女の乳首は、ぴんっ、と起き上がり愛撫を今か今かと待ちわびているように自己主張している。
指を伸ばし、腹で何度か転がしてやるとアンの表情が変わっていく。こりっ、こりっ、と転がすように弄ると堪らないと顔を苦悶に歪め、優しく撫でてやれば物欲しそうに瞳を揺らす。その目まぐるしく移り変わる表情を見て"楽しい"、と思ってしまったのを彼女には悟られぬよう努めながら、彼女の豊満な乳房と勃起した乳首への愛撫を繰り返す。
「……ん、ぅ……ちゅっ……ちゅぅっ……ぷ、ぁ……れろっ……れろぉ……ん、くっ……はあぁ……ぁ、んむっ……ぢゅっ……ぇ、ぁ……はな、とぉ……く、ちぃ……しびれてっ、りゅぅ……あむっ……れろっ……もっ……ぼ、くっ……ほしっぃ……よぉ……ぢゅるるっ……ますたぁ、おねがいぃ……もっとぉ……くさ、くてぇ……あちゅぃ、のぉ……ッ……ちょぉ、らぁぃ……」
いつしか首筋まで顔を寄せ、吸い付いてきていたメアリーのおねだりが聞こえた。欲情のままに、体の疼きのままに口から出た
何故なら、今の
「……やら、ぁ……いじ、わるっ……しな、ひれぇ……ひて、ほしぃのぉっ……ますたぁ、にぃ……しゅきっ……てぇ……いわれ、たひっ……のぉ……ぅ、ぁ……なん、れもっ……しゅ、るっ……ッ……なんれも、しゅるっ……からあぁ……ねおがいぃ……ッ!!」
悲鳴にも似たメアリーの叫びが、耳元で響く。熱せられた室内だというのに、その言葉は、ゾクゾクッ、と背中を震えるほどに淫らに聞こえた──なんかアンの口から小さく「ぐっじょぶっ」なんて聞こえたような気がしたけど、聞こえなかったことにしよう。
──うだるほどに熱せられた、サウナのような室内は
──三人分の汗から漂う獣臭が鼻を焼き
──艶かしく淫らな喘ぎと、生々しい水音を響かせ鼓膜を叩く
──溶けそうな
──崩れていく理性は止められない、止める手段がない、止める気もない
──彼女達も、そして、