※この作品はR-18です。

呪いの魔女の淫冒険譚   作:けーおー

5 / 12
今回は少し説明多めです。
エロが書けるとやっぱり楽しいですね。


4話 -旅立ち-

 

 

「…っん……、そちらに行きましたよ、セフィリア…っ!」

 

 

「分かってる……、<凍結>…っ!」

 

 

 王都への転移を試みるも、謎の襲撃者によって妨害されてから数日後。

 セフィリアとアリアの二人は、まだ村に残り、森に潜むスライムの残党狩りをして過ごしていた。

 

 転移点が浄化されたことで、これ以上やってくることのなくなったスライムの数は減る一方で、群体として行動するスライムに遭遇することはほどんどなくなった。

 行き場を失い、一匹で森を彷徨うように蠢くスライムを丁寧に一匹ずつ倒し、二人が帰宅したのは夕方になってからだった。

 

 鎧とローブといういつも通りの格好で帰宅した二人だったが、頬は不自然に赤く染まり、荒くなった吐息はどこか艶っぽい。

 加えて、足取りは重く、太腿を擦り合わせるようにして歩いているようにも見える。

 

 二人は水浴びで身体を清めると、戦闘用の装備から着替えて二階の生活スペースへと移動する。

 共に疲労困憊といった様子で一糸纏わぬ姿のまま椅子に座り、向かい合う格好になると、セフィリアがため息とともに会話の口火を切る。

 

 

「さてと……、お互い、今日の報告をしましょうか。まずはアリアから聞かせてくれる?」

 

 

「私からですか……、分かりました」

 

 

 セフィリアがアリアを指名して始まったのは、二人に装着された呪いの魔具の効果についての報告会。

 セフィリアとアリア二人の身体に強制的に取りつけられた魔具は、邪悪な魔力を帯びた本物の魔具であることが分かり、セフィリアの魔法で浄化することはできず、自分たちの意思で取り外すことはできなかった。

 

 これからどう行動するにしても、魔具について無知なのはあまりに危険だと考えた二人は、ある程度危険の少ない森での戦闘を通して、魔具の作用を実験、分析していたのだった。

 

 指名されたアリアはどこか恨めしそうにセフィリアを見て立ち上がると、乳房の頂点と肉芽の周りで輝く三つの輪をセフィリアに晒す。

 羞恥に頬を染めつつ、森での出来事を思い出しながらアリアはゆっくりと口を開く。

 

 

「私に装着された魔具……、『淫魔の輪』についてですが、この輪はどうやら魔物に反応して作動するようです。魔物がある程度接近すると、輪が、その……乳首やクリトリスを締め付けたり、振動を与えたりして来るのを確認しました。あとは、温度の調節も可能なようで、冷たくなったり、温かくなったりする…という所でしょうか…っん……!」

 

 

 アリアの敏感な三点に取り付けられた『淫魔の輪』。

 襲撃者がそう名付けていた魔具は、魔物の接近に応じて作動し、アリアに快楽を与え辱める機能があるようだとアリア自身が告げる。

 

 事実、森でのスライム退治の際、アリアの正確無比で強力な剣戟が魔具によって妨害され、セフィリアが代わりにスライムを迎撃する、という場面が何度見られた。

 収縮と振動だけでなく、温度までも駆使してアリアの弱点を責める魔具は侮りがたく、魔物に対するアリアの戦闘力の一部が削がれてしまったことをアリアは恥じながら、セフィリアとその事実を共有する。

 

 そんな報告の間も、魔具の作動条件はそれだけでないとばかりに、『淫魔の輪』は高音の振動音を部屋に響かせ、アリアを悶えさせ神経を逆撫でする。

 右手で胸を覆うようにし輪を押さえながら、左手で肉芽を締め付ける輪を押さえていると、しばらくして振動は収まり、アリアは息を整えながら服を着始める。

 

 

「…んっ……、忌々しい魔具め……! ……それで、セフィリアの方はどうでしたか?」

 

 

 白い上着と黒のスパッツを身に着け、魔具が付けられた身体を服の下に画したアリアは、椅子に座り直してセフィリアに報告を求める。

 恥じらいの表情を誤魔化すように一度咳払いしたセフィリアが立ち上がると、頬を染めつつ脚を開いて腰を突き出すような恥ずかしい姿勢を取る。

 

 アリアが頬を染めて恥じらいつつ見ると、セフィリアの秘所は何かが挿入されているかのようにぽっかりと穴が空いているものの、セフィリアがそれに触ろうとすると虚しく指は空を切っていた。

 まるで、実物がない肉棒のような魔具の説明をセフィリアが始める。

 

 

「前にも説明した通り、私の魔具の名前は分からない。とりあえず試した感じだと、私が魔力を高めようとすると作動するみたいね。魔力を溜めすぎると、魔具が私を……絶頂させようとして動き始める、って感じ。後の作動条件はまだ不明……、今報告できることはこれくらいかしら」

 

 

 襲撃者が去り際にセフィリアに残した魔具の名は不明。

 スライム退治の結果得られた情報から、どうやら、セフィリアの強力な体質を封じ妨害するための魔具のように思えた。

 この魔具により、セフィリアは一定以上の魔力を溜めることができず、もし無理矢理に魔力を溜めようとすれば最悪暴発しかねない、という事態に陥ってしまった。

 アリアと同様に、魔力を一部封じられてしまったような状況のセフィリアは、もう王都への転移は不可能となってしまい重いため息を漏らしつつ、灰色のローブで体を覆う。

 

 襲撃者の正体はおろか、自分たちを悩ませる魔具のことすらほとんど分かっていないという惨状に二人は合わせてため息を吐く。

 

 

「……と、まあこんな感じだけど……、これからどうする?」

 

 

「それについては、セフィリアと私は意見が完全に一致していると思いますが」

 

 

 アリアの言葉に目を丸くするセフィリアだが、アリアの自信満々な表情に押され、二人で呼吸を揃えて口を開く。

 

 

「「こんなことをしてくれた奴を探してぶっ殺す」」

 

 

 快活なセフィリアらしい物騒な言葉、真面目なアリアなら決して発しない言葉が二人から揃って飛び出すと、二人は顔を見合わせてから声を上げて笑う。

 

 

「やはり、そうでしたか……アリアの考えは分かりやすいですね。ですが、嫌いではありません」

 

 

 どこか安堵したような笑みを浮かべるアリアに対し、気持ちが完全に一致した喜びの感情に任せて爆笑したセフィリアは目尻の涙を拭う。

 

 

「……決まりね。私たちの目標は変わらず王都へ向かうこと。そうすれば、きっと私たちにこんな舐めたことをしてくれた奴もまた接触してくるはず」

 

 

 手段は分からないが、襲撃者はアリアとセフィリアが王都に向かうのを阻止することが目的だったはずだと考えたセフィリアが提案すると、アリアは表情を緩めたまま頷き了承する。

 

 

「そうと決まれば、旅の準備ですね。私は森で食料になりそうなものを調達してきます」

 

 

「私は薬や魔具の準備ね。忙しくなりそう」

 

 

 旅の準備分担を決めると、二人は夕食を済ませ就寝し、翌日からの準備に備える。

 

 ---そんな二人を密かに監視する存在があった。

 

 

「愚かな……、お前たちの惨めな姿、とくと見せてもらおう」

 

 

 小さく呟いた影は次の瞬間には消え失せ、あとには小さなつむじ風だけが残った。

 

 

 

 -------------

 

 

 

 翌日から、二人は旅の準備に取り掛かった。

 

 アリアは森に入り、食べることのできる果実や植物を採集しつつ、少しでも快楽に慣れるためにスライムを練習台として戦闘を行っていた。

 それに対し、セフィリアは、薬が必要な村人たちに大量の作り置きの薬を渡したり、薬代わりとなるようなものの作り方を教えたりして、自分が去ってもいいようにと準備を整えつつ、治癒や回復の薬を魔法で作製していた。

 夜には、セフィリアの小屋に集合し二人そろって食事をとりながら、王都への旅の計画を練った。

 

 そして、王都に向かって出発する当日。

 村人たちによる見送りの宴の翌朝、二人は革袋を持ち、鎧とローブをそれぞれ身に着けた姿で村を後にする。

 

 

「……温かい村でしたね。名残惜しいのではないのですか?」

 

 

「言わないで。今、未練を振り払ってるところなんだから。……まあ、戻ってこれないわけじゃないし」

 

 

 からかうようなアリアの言葉にセフィリアがムッとしたような表情を見せながら呟くと、二人並んで歩き出す。

 

 次の目標は、この村から少し離れたところにあるアーイ村。

 見通しのいい草原の中、徒歩であれば一日ほどで到着するだろう距離を歩き始める。

 

 

「当面の目標は、移動手段の確保と仲間探し、ってところかしら?」

 

 

「そうですね。移動手段の確保は次の村で何とかできるとは思いますが、仲間を見つけるのはなかなか難しそうですね……」

 

 

 悔しいことに、襲撃者はアリアとセフィリアより戦闘力は上であることは二人とも認めざるを得ず、倒すには二人の鍛錬だけでなく新たな仲間も必要だろうという考えは一致していた。

 とはいえ、仲間に求められる条件は多い。

 実力は言うまでもなく、強敵に挑む覚悟があることや、絶対の信頼が置けて背中を預けられる人物……となると、かなり難しくなる。

 

 難航が予想される仲間探しに対して、もう一つの目標である移動手段の確保については、とりあえず馬を二頭手に入れようと事前に相談していた。

 当面は馬で移動し、大きな都市に着いたら移動に役立つ魔具を手に入れられるかもしれないなどと、やや都合のいい計画を立てた二人だったが、もちろん、そこまでうまくいくと本気で思っているわけではない。

 最善と最悪のパターンを想定しつつ、旅の計画を話し合いながらも周囲の警戒は怠ることなく、二人は草原を歩き移動していく。

 

 見通しのいい草原は警戒が容易で、休憩を取りながらでも予定よりかなり早いペースで移動でき、日が傾きかけた頃にアーイ村に二人は到着することが出来た。

 村を散策していると、食料や生活に必要なものを売る店や、武器や工芸品を作る店などが並んでおり、職人と商人の街、というのが二人で抱いたイメージだった。

 

 街を歩いていると、やけに男性が多く感じられ女性の姿があまり見えないことをアリアが不思議に思っていると、何やらセフィリアが居心地悪そうに身を縮めて歩いている。

 

 

「どうかしたんですか? まさか、魔物がいたとか……!?」

 

 

「ち、違うから、落ち着いて! その……、やっぱりこの格好は目立ちすぎるかな、って……」

 

 

 いきなり剣を抜こうとするアリアをセフィリアが慌ててなだめると、挙動不審だった理由を恥ずかしそうに小声で説明する。

 アリアが不思議そうに首を傾げながら剣を鞘にしまっていると、ようやくセフィリアの言葉の意味が分かり得心する。

 

 セフィリアの言葉通り、肩まで肌を晒し太腿の際どい部分までもがちらちらと覗くような白ローブを身に着けたセフィリアの格好は、周囲の人と比べて明らかに浮いており、好色と好奇の視線が遠慮なく注がれていることにようやくアリアも気づく。

 二人とも、このローブ姿に少しずつ慣れ始めていたため、気付くのが遅れてしまった。

 

 

「では、今日は宿を取って、馬と仲間探しは明日にしましょうか」

 

 

 ちょうど宿らしき木造の建物に到着したところでアリアが提案し、一旦身を隠したかったセフィリアがそれに同意し二人で中に入る。

 入り口正面にあるカウンターには、主人らしき太った男が退屈そうに座っており、コミュニケーション能力がいまいちのアリアに変わってセフィリアが前に出る。

 

 

「旅の物ですが、一泊、止めてもらえませんか?」

 

 

「……女二人なら、王国銀貨二枚。食事はつかないよ」

 

 

 不愛想な店主が値段を告げると、アリアがセフィリアの後ろから銀貨を二枚出してカウンターに置く。

 店主が銀貨を黙って受け取ると、セフィリアは雇われの傭兵のような人物がカウンターの奥に二人いるのを見つけ、あまり儲かっているようには見えない宿屋には似つかわしくない光景を不審に思う。

 

 

「部屋は二階だ。この鍵の番号の部屋に行きな」

 

 

「ありがとうございます、ご主人。では……」

 

 

 セフィリアが愛想のいい笑みを浮かべて鍵を受け取ると、アリアとともに階段を昇っていく。

 二階に上がると、部屋はいくつも並んでいるものの静寂が支配しており、人の気配は二人以外の物は感じられない。

 

 傭兵を雇ってまで警備している割には、簡素な作りのドアの鍵を開けると、二人ではやや狭く感じるものの、机などの家具もある程度揃い、手入れの行き届いた部屋が二人を迎える。

 

 

「とりあえず一息つける……かな。アリア、どう思った?」

 

 

「そうですね……、今のところは様子を見ましょう」

 

 

 空室が多すぎる宿屋が傭兵を雇ってまで警備を厳しくするのはどう考えても不自然であり、街の雰囲気もどこかおかしいことは二人とも感じ取っており、警戒心を強める。

 

 情報が足りない今、勝手に動くのは危険だと考え、とりあえずの静観を二人で決めると、窓から差し込んでくる橙色の日光がついに消える。

 

 

「今日のところは、夕食を取って早めに休みましょう。休めるときに休んでおかないと」

 

 

 ランプの灯りを付けたセフィリアの提案にアリアが同意すると、保存食として持ってきた干した果実などで夕食を済ませる。

 夕食を終えた二人は、戦闘用の装備を解き、二段になったベッドへとそれぞれ入っていく。

 

 

「おやすみ、アリア」

 

 

「ええ、おやすみなさい。セフィリア」

 

 

 上の段に上ったセフィリアの就寝の挨拶に、下からアリアが答えると、村全体がすっかり闇に飲み込まれる中、二人は静かに休み始める。

 

 

 

 -------------

 

 

 

 村人たちが皆、寝静まる真夜中。

 真黒な装束を身に纏い、怪しげな仮面で顔を隠した人々が素早い動きで村中に散開し、暗躍を始める。

 

 

「……っ! 貴様ら…っぐう、っ……!」

 

 

 アリアとセフィリアが宿泊する宿屋にも、黒装束が二人やってきて簡単に鍵を破ったかと思うと、警備のため雇われていた傭兵達があっさりと倒され意識を刈り取られる。

 息の合った動きで、保管されていた金貨、銀貨を盗み取るとそのまま足音を立てることなく、二階に向かう。

 

 人の気配のする部屋を素早く探し当てた侵入者たちは、まるで鍵などかかっていなかったかのようにすぐにドアを開け、真っ暗な部屋に入る。

 ベッドの布団の膨らみを見つけた二人は、風のようにベッドに駆け寄った瞬間、不意に光の束に身体を縛り上げられ床に転がる。

 

 

「……残念でした、盗賊さん。宿に入って来た時からもうばれてるから」

 

 

「そういうことです。諦めて、私たちの質問に正直に答えなさい。そうすれば、命だけは保証しましょう」

 

 

 いち早く気配を察知し、布団から抜け出て隠れていたセフィリアが侵入者二人を<束縛>で拘束すると、アリアが二人の仮面を剥ぎ取り、そのうちの一人の頬に剣の鋼の冷たさを味合わせながら凄む。

 

 

「……降参だ。命を助けてもらえるなら、何だって話してやるよ」

 

 

 侵入者の男の見切りは早く、もう一人の男とともに完全降伏を宣言する。

 セフィリアとアリアが尋問をした結果、得られた情報を整理すると、二人はこの辺りの村や町を襲って回る盗賊団のメンバーであるらしい。

 

 盗賊団は、金品だけでなく、女性や子供をさらって奴隷商人に売り飛ばすような非道なこともしているらしく、街で見かけたセフィリアとアリアも金になると思い狙いに来たと告白する男たち。

 街に子供や女性の姿がほとんど見られず、活気がなかった理由を察したセフィリアは苛立ちを表情に露わにする。

 

 利益のためには殺人も厭わない極悪集団だという情報を聞き出したアリアとセフィリアは、とりあえず用済みだと二人の意識を奪う。

 

 

「そんな集団がいるとは……、騎士としては見逃せないですね」

 

 

「騎士でなくても見逃せないでしょ。そんな連中をのさばらせておくわけにはいかないわ」

 

 

 愛国心と正義感から満場一致で盗賊団の壊滅を誓った二人は、床に転がった男たちにタイミングを合わせて視線を向ける。

 にやりと悪そうな笑みを見せたセフィリアが、腕組みをしながら盗賊たちを見下ろす。

 

 

「さて、この二人にはもう少し役に立ってもらいましょうか」

 

 

 




ここから、恥辱の旅の始まりです。
新キャラも予定していますので、楽しんで頂けるように頑張ります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。