捕まって、いいようにされる女性ってやっぱりいいですね。
まだ夜も深く、太陽による加護がない真っ暗な闇の中、アリアとセフィリア、盗賊二人が村を出て移動していく。
「さすがに、この時間に外にいる村人はいないみたいね」
「はい、私たち以外の気配は感じられません」
戦闘準備を整えた状態のセフィリアとアリアの目には、<闇視>の魔法がかかっており、昼間と同じくらいに鮮明に物が見えている。
盗賊たちにも同じような魔法がかかっているのか、もしくは、経験によるものなのかは分からないが、四人はしっかりとした足取りで夜道を進んでいく。
<束縛>の魔法は夜闇の中では目立ちすぎるために、どこにでもあるようなただの縄を宿から無断で持ち出し、アリアとセフィリアは盗賊たちを拘束し直した。
盗賊二人を縛る縄の一端をアリアとセフィリアそれぞれが持ち、逃げることのできない盗賊が道案内をするような格好となる。
四人が向かうは、盗賊たちの塒。
「お前たちの腕が立つのは分かってるが、本当に行く気か? まあ、止めはしないが……」
盗賊の一人がセフィリアたちを振り返ると、どこか呆れたような声色で告げるも、そのまま足取りを止めることはない。
盗賊たちには、セフィリアとアリアが盗賊団の元へと向かうメリットが見当たらず、このような行動に出る理由が分からないのだろう。
完全に人の善意というものを無視したような考えに、アリアは珍しく苛立ったような声色で答える。
「話していいと許可した覚えはありません。さっさと塒へ案内しなさい」
冷たさすら感じられるアリアの声に肩をすくめた盗賊は、また前を向いて歩き始める。
感情を露わにするアリアの様子に、よほど盗賊たちが許せないのだろうとセフィリアが気持ちを察していると、村からすっかり離れた四人は木々が生い茂る山の中へと入っていく。
「こんな山深い中に住むなんて……、魔物が恐ろしくないのかしら」
「はっ、魔物が怖くて盗賊なんてできるかよ。俺に言わせれば、魔物より人間の方がよっぽど恐ろしいね」
ふと漏れたセフィリアの呟きに対し、前を歩く盗賊が馬鹿にしたような口調で言葉を返す。
魔物とも人間ともつかない中途半端な存在であるセフィリアは、何とも言えない気持ちが胸にこみ上げるも、それを言葉にできず、ただ歩き続ける。
すると、しばらく黙って歩いてきたアリアの身体が、いきなり隣のセフィリアにもたれかかってくる。
「…っ、あ……、んんっ……、魔具、が……っ…!」
「アリア!? しっかり、落ち着いて……!」
隣を歩いてきたアリアがもたれかかってきた原因は、耳に届く魔具の振動音にあることをようやくセフィリアが察する。
アリアの身体に触れているセフィリアまでも、『淫魔の輪』の振動をかすかに感じ取ることができる。
それほどの強烈な刺激には耐えられないだろうとアリアに同情の念を抱いたセフィリアは、びくびくと体を震わせ甘い吐息を漏らすアリアを木に寄りかかるようにして座らせる。
この時、セフィリアとアリアは決定的な失態を犯していた。
「……形勢逆転だな。やれやれ、隙を伺いながらここまで来た甲斐があったってもんだぜ」
拘束しているから大丈夫だろうとの考えから、盗賊の存在をすっかり頭から消してしまっていたセフィリアが背後を振り返ろうとした瞬間、木にもたれていたアリアの姿が視界からかき消える。
いつの間には拘束を解いていた盗賊の一人は、アリアの身体を後ろから羽交い絞めにするようにし、もう一人がアリアの白い頬を鈍い輝きのナイフの刃でぺちぺちと叩きながら楽しげに告げる。
男に拘束されたアリアはいつもの凛とした姿は見る影もなく、ただ快楽に悶え悩ましく腰をくねらせるばかり。
男たちも盗賊としてのプロであり、アリアを助け二人ともをまた拘束するのは不可能だろうと、一旦は無抵抗の意思をセフィリアが見せる。
自分のせいで二人とも危機にさらされている責任を感じたアリアも悔しそうに表情を歪めるも、襲い来る快楽はまだ止んでいないようで、頬は紅潮し淫らな嬌声が漏れてしまっている。
「さて、まずは武装解除といこうか。魔女のお前、そのローブを脱いで投げ捨てろ。騎士のお前はその魔法の鎧を解除しろ」
「……分かったわ。今のところは従ってあげる」
アリアをいつでもナイフで害せる体勢を油断なく続ける盗賊の男から指示が出されると、屈辱に表情を歪めながらもアリアとセフィリアは指示に従う。
攻撃魔法などの手段に頼らない限り、他者には触れることすら難しい白のローブをするりと肩から外したセフィリアは、そのまますとんと足元にローブを落として足から抜く。
露出度の高かったローブからついに完全に晒されたセフィリアの肢体に、盗賊たちは歓喜の声を上げ、はやし立てるように口笛を吹く。
「なかなかいい身体してるな、魔女。これは高く売れそうだぜ。……こっちの騎士も上々だな」
セフィリアが脱衣し、白の下着のみに包まれた姿になるのを見たアリアも魔法の鎧を解除すると、鎧の下に着ていた衣服を下着ごとナイフで勢いよく切り裂かれ、鍛え上げられながらも女性らしさを残したアリアの裸体が晒される。
「いきなりの不調はこいつのせいか? まあ、細かい事情はどうでもいいが」
盗賊たちはアリアの乳房と肉芽を辱めている魔具を見逃すことなく、その振動を見ながら楽しげに告げると、先ほどまで盗賊自身を拘束していた縄でアリアの身体の自由を奪っていく。
一糸纏わぬ姿になったアリアが縄によって拘束され終わると、一人はアリアの監視を続けたまま、もう一人がセフィリアの元へと歩み寄ってくる。
「お望み通り、俺たちの塒に連れて行ってやるよ。楽しみにしてな」
楽しげな笑みとともに告げた盗賊は、セフィリアの下着をナイフで斬り捨て裸に剥き、アリアと同様に、縄で拘束していく。
あっという間に縄の縛りが終わり、試しに力を込めてみるも全く緩む様子のない縄に、やはりそれなりの盗賊であることをセフィリアが実感させられると、先ほどまでとは逆の立場になった四人はそのまま山を登っていく。
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アリアとセフィリアは盗賊の手で縄を引かれ、山を登ったり下ったりと複雑な経路で道なき道をしばらく歩かされる。
ようやく到着したのか、重々しい扉の前で立ち止まると、不思議なリズムのノックで扉を盗賊が叩き、内側からゆっくりと扉が開いてくる。
「……アリア、大丈夫?」
「ええ……、魔具も何とか落ち着いたようです。さっきはなぜあんなことになったのか……」
『淫魔の輪』による辱めが落ち着いた様子のアリアに声をかけると、とりあえずは落ち着いたことを聞かされたセフィリアは安堵する。
とはいえ、拘束された状態での二対二の戦いは状況が読めず、確実に逃走できる機会をうかがうことにし、とりあえずは盗賊たちに従っておく。
二人とも一糸纏わぬ姿で縄に縛られ、並んで歩かされていると、巨大な扉の中に盗賊に続いて入っていく。
扉の中にはいくつのも木造小屋が並んでおり、その中には一際大きな石造の邸宅らしきものも見える。
そんな中、侵入者を迎撃したり、逃亡者を追撃したりするような武器もそろっているようで、発展した街でありながら要塞のような印象を抱くアリアとセフィリア。
盗賊らしからぬ秩序だった風景を観察していると、黒い装束で仮面をつけた者達が興味を持ったように接近してくる。
「上玉じゃねぇか、うまくやったな。これから調教小屋か?」
「ああ、こいつらを置いたら戻ってくる。稼ぎもなかなかありそうだし、今日は宴だな」
楽しげに笑う盗賊たちは、アリアとセフィリアの白く艶めかしい肢体に向ける劣情の視線を隠そうとすらせず、無遠慮に舐め回すように眺めてくる。
屈辱と羞恥に二人は頬を染めつつも、毅然とふるまい盗賊たちに強気な表情を向けていると、盗賊たちの会話が終わりまた移動が再開する。
その後も何人かの盗賊とすれ違い、そのたびに裸体を鑑賞される辱めにアリアとセフィリアはなんとか耐えながら移動を続けていると、他の小屋とは少し離れている石造りの堅固で大きな建物へと到着する。
扉を開け中に入ると、黒装束は変わらないものの、仮面をつけていない盗賊が奥からやってくる。
端正な顔立ちと、装束越しにもわかる胸の膨らみからおそらく女性だと判断できるが、かなり小柄でまるで子供のように見える。
「今日の獲物? お前達にしては、上等じゃないか」
「ありがとうございます、姐さん。こっちが騎士で、こっちが魔女です。せっかくの上物なんで壊さないで下さいよ?」
「魔女に騎士、か……、まあ任せておけ。……お前等、呆けてないでさっさとこっちに来い」
談笑を終えた盗賊たちはそのまま去っていき、アリアとセフィリアは女性のもとに残される。
身体を拘束する縄を引かれ移動していく二人は、女性の背後で目配せをする。
今なら敵は一人だけ。
手は拘束されているが脚はほとんど自由に動かせる今が、絶好のチャンスだと言葉なく伝え合った二人は、女性に誘導され広めの部屋に入ったのを合図に二人で一気に襲い掛かる。
「やれやれ、いきのいい獲物は少し面倒だな」
騎士であるアリアは言うまでもなく、セフィリアの身体能力も男性でも相手にならないくらいのレベルであり、不意を突いた二人で息を合わせての蹴りは必殺といってもいい。
しかし、そんな蹴りをあっさりと回避した女性は、低めの声で呆れたように呟くと、初撃を交わされ戸惑うアリアとセフィリアの背後に回ると、二人の背を押し床の上でうつ伏せに押さえつける。
「お前は魔女らしいな。では、魔女への対抗策を使わせてもらうとしよう」
「……これは……、『魔封じの首輪』……!?」
押さえつけられたセフィリアの首元に何か冷たい感覚が伝わると、黒く禍々しい首輪が取り付けられていることに気付く。
セフィリアはその魔具の正体を知り、希少な魔具がどうしてこのようなところにあるのかを不思議に思う間もなく、魔力が身体の奥底に封じられ引き出せないような感覚に襲われる。
「さて、まずは身体検査からだな。お前たちの身体をじっくりと調べさせてもらおう。調教師として、奴隷の商品価値は把握しておかなくてはならないからな」
セフィリアの魔法を封じた女性は、まずはアリアを立たせる。
一糸纏わぬ姿のアリアは、身体を縛り自由を制限している縄を切られたかと思うと、天井から伸びる鎖や床に固定された足枷を使い、あっという間に拘束され直していく。
おそらくアリアと互角かそれ以上の身体能力を持つ調教師は、アリアの手を天井からの鎖で吊り上げ固定したうえで、足を大きく開かせたまま足枷で拘束し、アリアの身体をX字になるように手早く拘束する。
アリアに身体能力で劣ることから放置されていたのであろうセフィリアは、アリアの拘束過程を見せつけられた後、アリアの隣で同様に拘束される。
「セフィリア……」
「大丈夫、絶対にチャンスは来るから……!」
『魔封じの首輪』のことを心配しているのであろうアリアが、横にいるセフィリアに声をかけてくると、セフィリアは心配ないとばかりに明るい声で答え互いを鼓舞する。
わざと大きめの声で交わした会話はもちろん調教師の耳にも届き、調教師は楽しげに表情を歪める。
小柄な調教師のための物であろう、木の踏み台を調教師が運んでくると、アリアの正面に置く。
踏み台に上ると、調教師とアリアの視線は同じくらいになる。
「無駄口を叩くのはここまでにして、身体検査を始めよう。……<鑑定>」
詠唱と同時に、調教師の指先に灯った頼りない光はふらふらと漂うと、アリアの身体に触れた途端、一瞬でアリアの全身が光に包まれる。
「……っ、これは、一体……!?」
痛みなど異常は感じないものの、魔法をかけられているという不安から戸惑いの声を上げるアリア。
その一方で、魔法の効力を知るセフィリアは、初めて見る魔法をじっくりと観察する。
<鑑定>の魔法は、物や人間の情報を引き出すための魔法で、魔力が高いほどより多くの情報を引き出すことができると言われている。
そのうえ、行使できる人物がかなり少ないと言われる魔法。
この調教師がどれほどの実力を持つ魔女なのかを知るにはいい機会だと、セフィリアは気を抜くことなく魔法の行く末を見守る。
「アリア……、王国騎士団長か。随分な大物を拾って来たものだな。確かに身体はかなり鍛えられているようだ……、捕まったのは、この<淫魔の輪>が原因といった所だろう。 こんなものを付けられているということは、どこかの変態貴族の奴隷にでもなっていたのか?」
「な……っ、この私が奴隷などと……! そんなはずがないでしょう!」
アリアの身体についてだけではなく、魔具についてまでかなり正確で詳細な情報を引き出した調教師の言葉に、アリアは赤面し名誉を傷つけられたことに激昂するも、調教師はどこ吹く風で<鑑定>を続ける。
「乳房の大きさは少し物足りないところはあるが、感触は上々……、それに感度もいいようだ。魔具に調教された淫らな身体、というところか」
「…っ…ん……、や、やめなさいっ……、こんな、女性同士で…っああ……!」
アリアの身体を無遠慮な手つきで撫で始めた調教師は、下腹部や太腿などあちこちをくすぐり弄るようにした後、乳房や肉芽を巧みに愛撫しアリアの反応を冷たい目で観察する。
指摘通り、魔具によって女性としての快楽を刻まれつつあるアリアの身体は敏感に反応してしまい、簡単に敵の責めに屈したように感じたアリアは屈辱と羞恥に赤面する。
アリアの身体から光が消えると、調教師は踏み台から降りて、セフィリアの前に移動していく。
「騎士団長には後程たっぷり楽しんで頂くとしよう。次はお前だ、魔女」
「お手柔らかに、変態さん?」
真っ直ぐ正面から見つめ合うことになった調教師に対して、セフィリアが強気な笑みを見せながら挑発してみせる。
そんな見え透いた挑発を無視した調教師は、先ほどのように<鑑定>でセフィリアの身体を観察していく。
「お前は……、かつて、国一番の魔法の使い手と言われていたセフィリアか。どういった経緯かは知らないが、こんなところにいるとは堕ちたものだ。それに、この魔具は……」
魔具の正体に気付いた調教師が踏み台の上にしゃがみ、無防備に晒されたセフィリアの秘所を下から覗き込む。
セフィリアの秘所を透明な肉棒が貫いているような光景を眺めた調教師は満足げに頷き、また姿勢を戻して、羞恥と屈辱に表情を歪めるセフィリアと目を合わせる。
「お前も騎士団長も、随分と趣味のいい魔具を付けているようだな。女の尊厳を踏みにじり、屈辱と羞恥を与えるための淫魔の魔具……、事情は知らないが、災難だったな」
感情がうかがえない冷たい表情のまま、言葉とは裏腹にからかうように告げる調教師は踏み台から降り、二人から少し離れて自分だけ椅子に座る。
「知った風な口を……、この魔具の正体が分かるっていうの?」
「すべてではないが、大体のことはな……そう言うお前たちは何も知らないようだが」
図星を突く調教師の言葉に、裸で吊るされ拘束された二人は悔しそうに表情を歪める。
そんな様子を冷めた瞳で見つめていた調教師が立ち上がったかと思うと、右手でセフィリアの秘所にそっと触れ、左手でアリアの肉芽を絞り上げる<淫魔の輪>に触れる。
「では、すっかり遅れてしまったが……挨拶代わりに、お前たちの知らない魔具の使い方を教えてやろう。たっぷりと楽しんでくれ」
「魔具を使う……、何を…っんああ…っ……!」
「アリア……!? …っ、ああ…ん……!」
調教師の言葉の意味に疑問を覚えたアリアが突っかかろうとした瞬間、その口から大きな嬌声が漏れ快楽に体が震えだすアリア。
そんなアリアの様子に驚いたセフィリアにも、秘所から伝わる快楽に腰を跳ねさせ、拘束の鎖をジャラジャラと鳴らす。
その様子を満足げに見つめた調教師はそのまま部屋を去ってしまい、二人きりとなった空間には、淫らな嬌声と水音ばかりが響いていた。
「あいつ…っ……、一体どんな、っん……ああ、っ……!」
「こんな……、強烈、過ぎますっ……!」
まるで、調教師の意思に応じて二人を嬲り辱め始めたかのような魔具に、アリアとセフィリアは何度も望まぬ絶頂を迎えさせられ、拘束された体を悩ましくくねらせ続けるのだった。