もしまだ見放さずにいて下さった読者の皆様がいらっしゃいましたら、心よりの謝罪を申し上げます。
軽めの話ですが、リハビリを兼ねて投稿させていただきます。
「ふう……、少しはすっきりしますね」
盗賊団の塒から脱出した後、残党の待ち伏せを警戒し、遠回りで村の宿屋へと戻る途中、とある森の中で小川を見つけたアリア。
セフィリアを抱えたまま宿までたどり着くにはさすがに体力的に厳しいと考え、休息を兼ねて水浴びをすることに決める。
アリアは身に着けていた黒ローブを脱ぎ、鍛えた肢体を晒しながら川に足を踏み入れ、無色透明で美しい水を両手ですくって肩から浴びる。
少し深いところまで歩き身を浸し、盗賊による凌辱の痕跡を清めながら、アリアはふと呟きを漏らす。
「セフィリア……、…んっ……!」
小川の辺の大きな岩にもたれさせたセフィリアをちらりと見て、周囲の索敵を怠らないようにしながら水浴びを続けるアリア。
セフィリアはまだ意識を取り戻すことなく、力の抜けた四肢をだらりと投げ出し岩にもたれている。
わずかな水流の刺激にも、『淫魔の輪』で締め上げられた敏感な三豆は快楽を感じてしまい、自らの身に刻まれた恥辱の証拠を嫌でも実感させられ、アリアは表情を歪める。
そもそも、捕えていたはずの盗賊に後れを取ったのは自分の責任だと、アリアは後悔し反省する。
「あの場面で、魔具に気を取られなどしなければ……!」
近くの岩に拳をぶつけ、悔しげに呻くアリア。
自らの手に響く衝撃にかすかな痛みを感じつつ、大きくひびの入った岩から手を離したアリアは、もう十分と川から上がる。
余分に剥ぎ取ってきた盗賊たちの黒ローブで軽く体を拭い水滴を除くと、休息のおかげか体力が戻ってきたように感じたアリアは、魔法の鎧を出現させ身に付ける。
「…っ……、やはり、何か対策を考えなくては……」
自分が魔法を使えなくても、虚空から出現させることのできる便利な鎧と、鎧の下の衣装は、アリアが国王から下賜されたもの。
改めてその利用価値に感謝するアリアだったが、今までは意識することのなかった、胸の先端と肉芽への刺激に表情を歪める。
魔具による辱めに加えて、女調教師や盗賊たちによる凌辱によって、さらに感度を引き上げられたアリアの敏感な三点は、もはや布に擦れたりそよ風が当たったりするだけで、甘い吐息がかすかに漏れてしまうほどになっていた。
魔物と交戦する機会はこれからも十分にあり得ることを考えれば、何とか対策を立てなくてはとアリアは呟く。
淫らな快楽などに負けまいと歯を食いしばったアリアの視界に、ぐったりとしたセフィリアが入る。
「セフィリアの身体も、清めた方がいいですよね……」
自分と同等、いやそれ以上に男たちに犯され汚されたセフィリアの身体も水浴びで綺麗にしてやるべきかと自問自答するセフィリア。
自分だけが水浴びをした後ろめたさと、もう少しだけ休憩を欲する自身の身体からの声に従ったアリアは、セフィリアにそっと歩み寄る。
「……こ、これは、決してやましい気持ちがあるわけでは、ありませんから……」
自分に言い聞かせるように、そして、聞こえるはずのないセフィリアに対して言い訳をするようにアリアが呟くと、セフィリアが纏っていたローブを脱がせ、セフィリアを抱えて水場へと戻っていく。
セフィリアはまだ眠りに落ちたままであることに留意しながら、胸元までの深さまでアリアが水場を進んでいく。
セフィリアの白い肌は手が吸い付くような滑らかさと柔らかさで、同性であるアリアであっても、嫉妬と羨望の感情を胸に抱いてしまう。
「セフィリア……」
盗賊たちによって汚されたセフィリアの肌を清めていると、アリアの頭には、王都で共に仕えていた時代から凛々しく戦うセフィリアの様々な姿が浮かんでくる。
魔術師でありながら、自分の怪我も厭わず善戦に立ち人々のために立ち向かうセフィリアには、アリアはもちろん尊敬の念を抱いていた。
しかし、一糸纏わぬ姿で肌を重ねていると、アリアは身体が火照り、身体の奥底からじりじりと焦がれる様な思いが……
「……アリア?」
「……っ、セ、セフィリア! め、目が覚めたんですね。良かった……って、いや、これはその……!!」
不意に目をゆっくりと開けたセフィリアに声をかけられたアリアからは、一瞬前に考えていた感情は蝋燭の火のようにはかなく消え、大魔術を行使し気を失っていたセフィリアが目を覚ました安堵と、今の状況を説明しなくてはという焦りにあっという間に支配されてしまった。
水場で身を清めていたことを説明し、現状について軽くセフィリアに伝え終えたアリアは、まだ満足に体を動かすことができないセフィリアを抱えたまま水から上がり、ローブを身に付ける。
「ありがとう、アリア。とりあえず……、宿に戻っていろいろ話しましょう。これからのことも含めて」
「そうですね。まだ盗賊の残党がいないとも限りませんし、なるべく早くここを離脱してしまいましょう」
セフィリアの提案に頷いたアリアは、意識が戻ったセフィリアを抱え上げ、矢のような速度で山を下りていく。
二人ともに無事で戻ってこられた喜びと嬉しさに自然と表情が緩んだ二人が、宿の部屋に一足先に到着していたアリアの剣と、添えられたメッセージに激怒するのは、この少し後の話……