先輩、神様なんて居ませんよ。
運命や奇跡、それは神様の気まぐれなの?
違います。
人生のシナリオを描くのは自分自身なんだから、運命なんかに振り回されたら勿体ない。
奇跡なんかに頼ってたら泣きを見る。
ねぇ、先輩。
きっと、この痣は神様の仕業なんかじゃないですよ。
この痣は……。
「恋のキューピットが作った愛の印ですね」
「…あらやだ。俺の彼女がとうとう壊れちゃった」
優しい風は隣で静かに綺麗な花びらを舞い上がらす。
学校の帰り道がこんなにも素敵な景色に変わるなんて、少し前の私には知りようもなかっただろう。
先輩の手は今日も甘い力で握られている。
ニギニギしてみると恥ずかしそうに頬を染める姿は可愛らしい。
「なぁ、学校の帰り道に手を繋ぐの止めないか?」
「だめです!本当なら腕を組んで歩きたい所を我慢しているんですよ!?」
あなたがくれた恋色の気持ちは枯れることを知らないみたい。
私はふと、先輩のおヘソを眺める。
今はもう無いその痣を。
結ばれた日に、背中の痣も、お腹の痣も、2人揃ってしっかり消えた。
そう。あの日に、私達は結ばれたのだ
色んな意味で…。
……………
………
……
…
.
.
.
.
「あ、あのお風呂、入ってきました」
「そ、そうか……」
薄ピンクに色付く一室には大きなダブルベッド。
バスローブで腰掛ける先輩の前髪からは水がした垂れている。
「…っ、お、俺に多くを求めるなよ?」
「は、はい!…ん?そのセリフ…」
「?」
夢の中で聞いたような…。
ふふ、やっぱり先輩は先輩です。
力強く抱き締められた先程の感触は未だ残っている。
”何でおまえは俺から離れて行こうとするんだよ”
そう言いながら、瞳から涙を流す先輩は子供のように。
私のことを離してくれることはなかった。
「……へへ。私も離しません」
「…む。何のことだか…」
照れてるときに目を逸らす。
そんな姿も今日から私が独り占めだ。
夢の中ほど積極的ではない先輩に、私は背中から抱きついた。
暖かくて柔らかい。
「……暖かくて柔らかいな」
「私も、同じことを思ってました」
「え、柔らかいのはおまえの胸だろ?」
振り向いた先輩に私はキスをする。
一瞬、驚いたように目を大きくした先輩も、それを受け入れるように私の肩を抱き締めた。
「…ん」
「…と、突然だったから驚いた」
「嫌、でした?」
「…嫌じゃない」
「なら、もっと…、してください」
再びくっつく唇が、今度は直ぐに離れることはない。
生暖かい先輩の舌が、物欲しそうに私の口の中に入り込んできた。
唾液を吸われながら私の舌に先輩の舌が絡みつくと、切ない吐息が口から溢れてしまう。
「…ん…、ちゅ、はぁ、…ぁ、はぁはぁ…」
どちらの物か分からない唾液がタラーンと滴った。
下唇を噛まれると、私の口から唾液がたらりたらりと溢れ出る。
「…ぁ、は、はふ…」
「…変な声」
「ふぇ、ふぇんはい……」
一度唇が離れると、先輩は優しく私の頭をなでながらベッドのシーツで口周りを拭いてくれる。
「…ほ、本当のキスってこんなに気持良いんですね」
「…はは。なんだそれ。……一色…、脱がしてもいいか?」
「っ、は、はい。…わ、腋はほどほどに…」
「わ、腋?」
先輩はキョトンとしながらも、私の着ていたバスローブを剥いでいった。
キスだけで硬くなったしまった乳首を優しく触れられる。
「ぁ、ぁぅ…。さ、触るなら言ってください…」
「そういうシステムなのか?」
「こ、心の準備があるんです!」
「ふむ。それじゃあおっぱいを触らせていただきます」
なんだそれ。
とか思っていると、先輩の手によって包まれた胸から恥ずかしさと気持ち良さが押し寄せるように体温を高める。
最初こそ遠慮気味に触っていた先輩も、私の反応を楽しむように乳房と乳首を弄び始めた。
「っ、あ!…ん、ん〜。…っはぁはぁ、…あ、あぅ…」
「…ピンクだ。…一色のくせに」
「ど、どういう意味ですか!…あっ、んっ、んっ」
「……あ、あのさ」
「はぁはぁ……、何…ですか?」
「腕上げてくれない?」
「……やっぱり腋ですね。分かってますよ。でも今日はダメです」
「今日はって……、何でダメなんだよ…」
「…きょ、今日はいっぱい汗を掻いたので…」
コトに入る前、入念にお風呂で身体を洗ったとはいえ、やはり抵抗がある。
私は腕をキュッと締め、舐めさせまいとしてみるも、先輩は諦められないようで……。
「…むしろ汗を掻いていてくれた方が…」
「変態!イヤです!」
「…分かった。それならこうしよう。…足の裏を舐めるか腋を舐めるか、おまえの好きな方を選ばせてやる」
きゅ、究極の2択じゃないですか…。
腋もそうだが、夏場に歩き回った足の裏は汗を沢山掻いている。
それに、腋フェチだとばかり思い込んでいたため、足の裏はあまり入念な手入れがされていない。
「あ、足の裏は……」
「よし、決まりだな」
私が言い終わる前に先輩は私の腕をギュッと上に持ち上げた。
露わになった腋に先輩は顔を埋める。
「っ!…ん、ぁ、ぁ、…や、やだぁ…っ、き、汚いです…っ、からっあっ」
「汚くなんてない。少し甘酸っぱい気がするけど」
「あっ、いや、いやぁー!」
ぺろぺろと舐められる腋下に、どこか不思議な感覚を味わっていると、自身の下部に少しヌルい湿り気を感じた。
それは次第に湿り気を増し、ついには太ももを這って滴る。
「…ぁ、はぁはぁ、…んっ、ん…はぁ…」
「…?…!?…ぬ、濡れてる…」
「…い、言わないでください….っ」
「濡れるってことは気持ち良いってことだよな?」
「し、知りません!」
ようやく腋を舐めることに満足したのか、先輩は顔を上げ私の顔に掛かった前髪を優しく横に流してくれる。
「下…、触るぞ?」
先輩のゆるりと伸びた手が私の下部…、恥部へと向かっていくと、それは優しく陰毛を掻き分けた。
なぞったり、つついたり、つまんだり…。
夢の中よりもバリエーションが豊かです。
「あっ、ぁ…、そ、そこは…んっ、んぅ〜っ、ん!」
「…だ、大丈夫か?」
「ぅぅ〜っ。んっ、…は、はい、大丈夫です…。あ、あの…」
「ん?」
「く、クリも触って…」
すると、先輩は身体ごと移動し、私の両足の間に座り直した。
何事かと思うと、先輩は私の両足を持ち上げ、丸出しになった私のアソコを舐め始める。
「ぁっやぁ〜っ、あっ、は、恥ずかし…、んっ、ですぅ…っ」
「…ん。…はぁはぁ」
「そ、そんな所、き、汚いですから…っ!っ!」
「…美味しいよ。って、何かAVみたいだな…」
尚も舐め続ける先輩は、膣の中に舌を少し入れたり、クリを甘噛みしたりとやりたい放題だ。
すると、膀胱に不思議な違和感を感じ始める。
「っ!あっ!や、止め、ん、んっ…、だ、だめ、…なにか、っ!で、でちゃうっ!!」
舌で突かれたクリに腰を飛跳ねさせてしまう。
それと同時に、抑えきれなくなった尿意が膀胱を抜け出した。
「やっ!あっ……、あぅ、はぁはぁ、…でちゃうって、言ったのにぃ〜」
「……」
私の潮吹きを見て、先輩は唖然としているのかと思うと、自らの指や顔に着いた私のお潮をぺろりと舐める。
き、汚いから…。
「…一色、もう、入れてもいいか?」
「っ、は、はい…」
「最初は痛いって聞くけど…。痛かったら直ぐに言えよ?」
「だ、大丈夫です。先輩のこと、信じてますから」
「…ん、そっか」
先輩は自らの大きくなった息子さんを私の膣に近づけさせ、私の顔を何度も気にしつつも、ゆっくりとそれを入れる。
ぬぷりと、先が入ると後は抵抗無く。
破瓜の痛みも、膣の締め付けも、全てがこの幸せのために用意されていたとモノだと思ってしまう。
……先輩、私、すごく幸せです。
あなたを好きになって。
「っんぅあぁぁっ!!あっ〜!」
.
.
.
…
……
………
….……….
………………
…やばい。
思い出しただけで濡れてきた。
む、むぅ…、我ながら流石に発情し過ぎです。
ふと、スカートの中ばかりを気にしていると、突然に先輩が立ち止まった。
立ち止まり、先輩の向ける視線の先には……。
「あ、この神社…」
「…はぁ、もう面倒事は無しだ」
鳥居の先を見上げながら、先輩は溜息を吐く。
夏を押し出す静かな風は今日も変わらずに。
その溜息すらも空の彼方に吹き飛ばしているみたい。
「大変な目に合いましたけど、結果的には大円団でしたね」
「……ふん」
透けるように純粋で、とろけるような恋物語なんかじゃない。
下心たっぷりに神様を頼り、淫らな夢を繰り返し見た。
そんな複雑でデタラメな物語も、先輩は丸く収めて幸せの形にしてくれる。
こうして手を繋ぎ、好きな人の横に居ることがどれだけ大変なことか。
私はおもむろに、先輩の頬にキスをする。
「っ…、おまえ、羞恥心とか無いの?」
「へへ。何が恥ずかしいんです?好きな人と触れ合うことに恥ずかしさなんてありません」
「むむ。TPOくらいはわきまえろ」
ぷっくりと怒る先輩に微笑みかけながら、私は神社の方にむかって手を叩く。
パンパンっ!
くいっと頭を下げる私を、先輩は不思議そうに見つめていた。
「……またお参りしちゃいました」
「え、バカなの?」
「バカかもしれませんね」
「……何をお参りしたんだよ」
心配そうな先輩を他所に、私は目を細めながら言葉を紡ぐ。
幸せでお腹がいっぱいです。
これからもずっと一緒に。
先輩の隣で。
「先輩と結婚できますように!!」
おわり。
いろはす好きな人ごめんなさい。
いろはすのSSってどれも似たようなのが多いから、エロい方向で差別化を図ろうとしたら、別にいろはすじゃなくても良い話になっちゃった。
次作も簡潔に終わらせます。
あーしのSSと八幡×アスナのSSも適当に進めます。
( ; _ ; )ノシ