赤坂ブリリアントホテル。
今回の協力者などをもてなす意味もあり、美波はそこに部屋を用意してくれた。
俺と美和、天斗と和音という部屋割りで、1泊いくらするのだろうかと考えるのも怖くなるほど豪華なスイートルームである。
略して赤ブリじゃねえだろうなあと問うと、美和は当然のようにそうだと言った。
その美和は気を失うようにして豪華ホテルのベッドに倒れ込み、ピクリとも動かない。
「丈二はん……」
「どした、美波。さっき処女膜を破られてションベン漏らしながらイキまくったくせに、また欲しくなったのか?」
「恥ずかしながら、そうどす。咥えてもよろしおすか?」
「好きにしろ。俺は飲んでっから」
「うれし、んっ。ちゅ」
美和が言うには、美波は気が緩んでいると京言葉が出てしまうらしい。
たしかに蕩けた表情で肉棒を咥えたので心苦しいが、他に相談できそうな人間は思いつかないのだ。ここは、打ち明けて助言してもらう他ないだろう。
「なあ、美波」
「ん、なんどす?」
「スカトロってどう思う? さっきみてえに、漏らしたションベンを拭かずにクリを弄るとかってレベルじゃねえぞ。大の方をアレコレするような、本格的なヤツだ」
「う、うち、そういうのはちょっと。美和ちゃんなら驚くかもしれないけど、丈二くんのためなら」
「いや、俺もションベンに触る以上はムリ」
「なら誰が、ってまさか……」
「そのまさかだ。天斗は、そっちで興奮するらしい。美波は天斗にも孕ませてもらうんだろ、だったら」
「うちの操は、丈二くんだけのものよ。やーねえ」
「逃げんじゃねえっての。せめて、アドバイスをくれ」
「……ああもう。楽しさの欠片もない接待の宴会を終えて、夢にまで見たショタに初めてを奪ってもらったと思ったら、特大の厄介事が。煙管、使うわよ。おビールもいただくわ」
「ああ。好きにやってくれ」
見事な金細工の煙管に刻みタバコを詰め、蓮っ葉な仕草で美波がマッチを擦る。
結い上げている髪と背の入れ墨、それに水瀬家の当主として宴席に出ていたからか、バッチリ化粧をしているので、他人から見たらまるで小学生の男の子が極道の女を寝取ったような感じだろう。
「ほらよ、ビール」
「ありがとう」
美波も、どうしたらいいのかわからないのか。
「もっとこうな、女を殴りながらじゃねえとセックスをした気になれねえとかよ。そんなんなら説教なり、再教育なりするんだが……」
「そうよね。しかも水の能力者が相手なら、病気の心配もない訳だし」
「へぇ、そうなんか」
「だから和音に言って、他の女とする時にこういうのはダメって教えてもらうしかないわね」
「今できるのは、そんくれえか。続き、どうする?」
「心力も使ってないし、今日はいいわ。異界の説明なんかを陰陽寮の職員にして、次に入る時に持ち込む装備の改善点なんかも話し合うでしょう。それからその装備を調達する訳だから、少なくとも2、3日はここに泊まるの。また明日でいいわよ」
「そういや、心力ってなんだよ?」
「美和ちゃんは説明してないのね。水や火を操るような能力者には心力というのがあって、能力を使う度に減っていくの。しばらくすれば回復するんだけど、男の精液を体内に入れるとイッキに回復するのよ」
「……戦争なんかが起きりゃ人間兵器って覚悟はしてたが、どっちかっつーと生きた大人のオモチャで回復薬ってな扱いかよ」
美波が微笑みながらそれはないと言い切った。
この世界で簡単に戦争が出来ないのは、能力者なんかよりずっと強い異能者が各国にいるからであり、その異能者は能力者を庇護する存在であるらしい。
まるで、核兵器のようなものだ。
あまり考えるとこちらの世界が嫌いになりそうなので、琥珀色の酒を呷る。
「そんじゃ、なにもせず抱き合って眠るか。たまには、そんなのもいい」
「ええ」
翌朝、朝食を個室で食った俺達は陰陽寮へと向かった。ただ和音だけは、着替えやら何やらを取りに行くとかで別行動。
昨日の深夜に日枝神社の手前にある交番から道路が封鎖されていたが、分かれ道の手前から俺達が進んでいない方の道の右側すべてが、その陰陽寮の敷地であるらしい。
玄関を潜ると広いホールの受付らしいカウンターで、かわいらしい感じの男が2人、立ち上がって頭を下げる。
「へえ……」
思わずそんな声が出たのは、男の子達の顔が整っていたからではない。
玄関の内側、その左右。来訪者からは死角になる位置に、機関銃のような物を肩から下げてガタイの良い女が1人ずつ立っていたからだ。
勘ではあるが、どちらも能力者。
それに、眼差しを見るに何人かは殺した経験までありそうだ。向こうでもそうだった。人を殺した人間は、目が違う。
「ずいぶんと厳重なんだな」
「京の本部ほどじゃないけどな。あっちはまんま、城だ。門の上に機銃が、庭には高射砲まである」
「おっかねえなあ、陰陽寮」
「おはようございます。お待ちしておりました」
言いながら歩み寄ってきたのは、日枝神社の境内にいた陰陽寮の女だ。
「おはよう。さっそくだけど、うちの天斗と丈二を聞き取りをする個室に案内してあげて。私と妹は、第一会議室でいいのよね?」
「はい。それぞれの部署の者を集めてあります。お2人は異界での出来事をもう聞いていらっしゃるでしょうから、有資格者のお2人に携行品の提案をする彼女達にアドバイス等を」
「ええ。わかってるわ」
「そんじゃ、また後でな。天斗、陰陽寮の職員を口説くんじゃねえぞ?」
「それはこっちのセリフだって、どう考えても」
俺と天斗が連れて行かれたのは、2階の向かい合った部屋だった。
今日はそれぞれの視点から異界で見た事実だけを語り聞かせ、明日はそれを見た時やゾンビを倒した時の自分が感じた事なども入れて同じ事を話すらしい。
そして3日目に、2人でそれを話し合って会話のすべてを記録する。
誰もハッキリは言わないが、もし俺達が戻らなくてもその記録を次に現れる有資格者に読ませ、生存率を少しでも上げるのが目的なのだろう。
帰ったら帰ったでまた同じ事をさせられるはずなので、今から憂鬱だ。
「……ありがとうございました。これで、初日の聞き取りは終了となります。それでは、水瀬家の当主様達がおられる第一会議室へご案内します」
「あいよ。お疲れさんな、高坂さん」
「私に敬称など。どうか呼び捨ててください」
「へえ。じゃあ、愛菜」
「っ!」
立ち上がっていた愛菜が息を呑む。
美和のオシャレな感じのメガネとは違う、野暮ったい黒縁メガネ。髪形もおさげと、こんな世界なのに大昔の優等生スタイルだ。
だが、それがいい。
胸と尻が標準より大きいのも高ポイントだが、俺の話を聞きつつペンを走らせているのに、数分に1度は小学生の甚平の襟元を盗み見て、ノーブラの乳首を尖らせる淫乱さもまたいい。
「……んっ」
その尻に手を伸ばして撫で上げると、愛菜が色っぽい吐息を吐く。
「セックスの経験は、愛菜?」
「え、その。成人の祝いにと、叔母が色街へ連れて行ってくれて。そこで『性交渉可能者』と1度だけ」
「ふうん。高かっただろうに、いい叔母さんだな」
「ええ。自慢の叔母です」
「愛菜、結婚はしてねえんだろ?」
「は、はい。んっ、そんなに撫でたら……」
「たぶんだが、俺は天斗よりだいぶ早く聞き取りを終えた」
「そうなのですか? あんっ、丈二様。そんなに強くっ」
「あまり声を出すなって。誰か来たらどうすんだ」
「そ、その。こんな事をしたら水瀬の家に……」
「俺が保証する。それは平気だ」
「そうなの、ですか。っく!」
尻を片手で揉んでいるだけなのに、なんとも愉しい反応だ。
その手を取って、甚平の上から股間を触らせる。
「な、なんですか。この大きさっ!」
「だから声がデケエって。ひさしぶりに、本物のチンコが欲しくねえか?」
「そ、それは。ですが、今は職務中でありますし」
「能力者の訓練に付き合うのも、陰陽寮の職員の立派な仕事さ」
「……訓練とは?」
「心力の回復にゃ、精液が必要なんだろ。知っての通り俺は違う世界で生きてたが、どっちかというと遅漏気味でな。早漏になりてえとは言わねえが、ある程度でいいから射精を早める事が出来るようになりてえんだ。なんかあった時のためにな。それに性行為で、成長させたばかりの顕現武器の弾も増える」
「な、なるほど」
今は夏。
室内はクーラーが風を送ってくれているが、節電のためにかボロだからか、かなり暑い。
愛菜はスラックスにYシャツを着てネクタイまでしているが、汗でノーブラの乳首が透けている。
そんなのを間近で見ながら異界での事を語っていたので、こうして触られているだけで、俺の肉棒は勃起しかけていた。
「だから人が来る前に射精しなきゃならんこんな状況は、訓練にピッタリなんだよ。協力してくれるか? 大丈夫だ、愛菜がイッちまうより早いって事はねえよ」
「……私は、どうすれば?」
「しゃがんでちょっと咥えたら、すぐにビンビンになるはずだ。そしたら、そのソファーで挿入すりゃあいい」
「わ、わかりました」
男が髪を伸ばすのが当たり前、そこまで文化が逆になっていなくてよかった。
心の底からそう思いながら、黒縁メガネにおさげ髪のマジメそうな女が、俺の肉棒を露出させる光景を目で愉しむ。
「凄い。バイブやディルドの比じゃない大きさなんて……」
「時間、大丈夫か?」
「そ、そうでした。では、訓練と銃弾の補充のお手伝いを」
いい訳にもなっていない事を言いながら、愛菜が肉棒の先を口に含む。
先走りでも滲んでいたのか、ブルリと身を震わせてくぐもった声を上げると、5秒ほどしてから舌が踊り出した。
下手なフェラだ。
だが、懸命さだけは伝わってくる。
これからも陰陽寮に来るたび仕込んで、せっかく顔は整っているのに地味な印象が強すぎる愛菜を、俺のためならどこでも股を開く淫乱女にまでしてやろうか。
「もう、こんなに……」
「愛菜が美人でエロいから、異界の事を話しながらこうする事ばかり考えてたんだよ。だからだ。俺が下になるか?」
「その、私は太っているので、それは怖いです。丈二様は体が」
「なるほどね。じゃあ、そのテーブルに手を付いてケツを、俺が腰を振りやすい高さにしてくれ。それと愛菜は太ってねえぞ。巨乳で巨尻って、最高のカラダなだけだ」
「そ、そんなケダモノのような……」
「じゃあ上になれって。乗っかって、ガンガン腰を振っていい」
「ダ、ダメです。では、ズボンを脱ぎますね」
「ああ」
本当なら上も脱がせ胸を弄って喘がせたいが、それは今度パイズリを仕込む時にでもすればいい。
驚いた事にスラックスが床に落ちると目に入ったのは、白くて大きな尻と、その割れ目を隠す真っ白なフンドシだった。
「こりゃ驚いた。フンドシって、どうやって脱がせばいいんだ?」
「じ、自分で脱ぎます」