今回タイトルにかなり悩みましたが、最終的にはこの形に落ち着きました。
何故かというと、エメラルドは緑色の宝石で、ブルーは青色。そして緑色と青色はイメージカラーであり、それが二つ同時についているということだから……まぁ、そういう意味です。
変に凝らずにグループセックスでも良かったんですけど、直球の表現があまり好きではないですし、こっちの方が応用が利きそうだったので。
なお、今回通常のプレイよりも書くのが難しかったので、過度な期待はしない方が良いと思います……。
真夜中の寝室では自分と相手一人の二人きりで過ごすのが通例だ。
むしろそれが世間一般の常識といっても過言ではない。
だが今回夜を共にする相手は、『よしのん』を除いても七罪と四糸乃の二人。
つまり今夜士道はその常識を踏み倒し、非常識の領域へ足を踏み入れる。
今まではそんな常識破りを行うのに躊躇いを抱いていたが、冷静に考えてみると幼い女の子二人を味わった時点で常識は遥か彼方へ去っていってしまったのだ。
もう常識がどうのは考えても意味が無いので、士道は腕の中で瞳を閉じて口付けを待つ七罪の頬へ手を添え――
「――んっ……はっ、ぁ……っ、む……」
――躊躇いなく初めの取り決め通り、七罪と唇を重ねた。
四糸乃に比べれば渇きと抵抗のある、肉感的な唇。
僅かな痛みを伴う唇同士の擦れる感触が心地よい。
七罪と口付けを交わしているという実感が、心の奥から溢れ出てくる。
「――っ……っ、ふ……ん、むぅ……」
続けて味わうのは四糸乃の唇。
七罪に比べれば潤いと弾力のある、瑞々しい唇。
触れる度しなやかに唇の形が変わるのが堪らない。
四糸乃が口付けを受け入れてくれているという実感が、心を穏やかに締め付けてくる。
「――っぅ、む……んっ……」
「――ふ、ぅ……ぁ、む……」
二人の頬を触れ合わせ、何度も行き来して交互に唇を貪る。
引き離す度に切ない吐息が、触れ合わせる度に安堵の吐息が頬を掠めていく。
噛み応えのある七罪の唇を味わい、瑞々しい四糸乃の唇から潤いを得る。
肉に飢えを満たし、美酒に酔いしれるような堪らない幸福感。
贅沢の限りを尽くした晩餐を、心行くまで堪能していく。
「っ! ちゅ……ふぁ……ぅ……」
「ぁ……」
一旦美酒をお休みにして肉をより深く味わい始める。
舌に纏わりつくの柑橘系の果物を連想させる味わい。
ほど良い酸味を喉の奥へ送り込む中、一人取り残された四糸乃が甘く切ない喘ぎを漏らす。
だが構わず七罪の頬に両手を添え、深く口付けを交わす。
胸が痛むが見せ付けるように、ひたすらに緩慢な動作で。
手の下で七罪の頬が緩んでいく反面、隣で見つめる四糸乃の瞳には少しずつ羨望が滲んでいく。
『ほーら、四糸乃も士道くんにして貰いたいんだよねー? でもさー、正直におねだりしないとずーっとヤッて貰えないよー?』
「ぁ……っ……し、どう、さん……」
七罪と熱く口付けを交わす士道の姿に我慢できなくなったのか、四糸乃は身を寄せてきた。
もちろん七罪との間に割り込んではこないが、代わりに切なさに潤んだ瞳を向けてくる。
「ふぁ……し、士道……っ、ちゅ……四糸乃に、も……ぅ……」
絡め取られた舌を必死に動かし、七罪が唇の隙間から願いを零す。
言われなくとも、最初からどちらかを特別扱いする気はなかった。
ただ普通ではないプレイに覚える二人の緊張を、解きほぐすためにやったのだから。
「……ちゃんと分かってるよ。心配しなくても、次は四糸乃の番だからな」
「――っ……ぅ、ふ……ん、ちゅ……っ……」
今度は食事を中断し、喉に潤いをもたらす。
舌に纏わりつく美酒は甘い果物に似た味わい。
芳醇な味わい深さは最早酒ではなくワインのもの。
そのワインを喉の奥に流し込む度、甘さに酩酊していく。
見た目幼い二人の少女を同時に味わう、堪らない背徳感。
夢の中でしか実現しないような罪を犯しているという事実に、最早罪悪感など生じさせる間もなく更に欲望が膨らんでいく。
膨らむ欲望に逆らうことができず、四糸乃との口付けを中断すると強引に七罪の身体を引き寄せる。
「ひゃっ!? な、ちょ――っ、むぅ!」
そして驚きの声を唇で塞ぎ、内部を舌で蹂躙する。
尋常でないほど見開かれている翠の瞳は、自身の口元と四糸乃に交互に注がれている。
恐らくは舌に四糸乃の唾液を纏わりつかせていたのが原因。
だが現れているのは異常な混乱と羞恥のみで、別段嫌悪や拒否の反応は示さない。
仮に示したとしても、もう歯止めが利かないので関係なかった。
「ぁ……ちゅ……っう……ふぁ……!」
「んぅ……ふっ……ちゅ……うぅ……!」
そのまま二人の頬を触れ合わせ、唇を介さない舌同士の口付けを無理やり三人で行わせる。
最早晩餐などという行儀の良いものではない。
順序も礼儀も完全に無視して、思うがままに貪り尽くしているだけ。
だが独りよがりで優しさが微塵も無いにも関わらず、七罪と四糸乃は抵抗せず従っている。
衝動に突き動かされるまま乱暴に押し倒すが、抗議の声すら上げはしない。
混ざり合った唾液をそれぞれの口へ注ぎ込んでも、送り戻しはせずに喉の奥へと受け入れる。
熱に侵された頭でも、それが愛故の反応だということは分かっていた。
士道のことを愛しているから、何をされても構わないと思っているのだ。
そのどこまでも深い愛情のせいで、余計に歯止めが利かなくなっていくとも知らずに。
「――ふあっ……っ!」
「――っは……ひゃっ!」
『キャー! 士道くんのケダモノー! エッチー! もっとやっちゃえー!』
口付けだけでは欲望を満たすには足りない。
ほとんど破り去る形で二人のネグリジェをはだけさせる。
二人の白い肌が露となり、微かな曲線を描く膨らみが顔を出す。
躊躇無くそれらに手を置き、思うが侭に揉みしだく。
「んっ……う……ふ、ぁ……」
「は、っ……ぁ……ひ、ぅ……」
小さくとも弾力のある七罪の乳房と、とても柔らかい四糸乃の乳房。
どちらも堪らない魅力を持つからこそ、どちらを先に味わうかは重要な問題となる。
だから両方同時に味わうことに決めた。
二人の身体を密着させて片側の膨らみの頂上を重ね合わせ、高さの低い砂時計の如き形にさせる。
「あぁぅ! ふ、うぅ……んっ、ぁ……く、ぅ……!」
「ひあぁっ! ひ、うっ……ん、あぁ……は、あぁ……!」
そして中央で繋がりを形作るピンク色に食らいついた。
二人の胸元に頭を挟む形で、貪欲に味わっていく。
ひたすらに唇で噛み付き、舌で舐め回す。
頬を挟む二人の乳房は両手で揉み続けながら、力を込めて何度も指を沈める。
舌と指による容赦のない刺激に、二人の口からは瑞々しい喘ぎが漏れる。
電流の如く伝わる魅惑の甘さ、両の手の平を襲う異なる柔らかさ、二人分の艶かしい喘ぎ。
それらは下半身に鋭い疼きをもたらし、更に欲望を生み出していく。
「ん、うぅ……し……士道、さ……ああぁ!」
「ん、あぁ……し、しど、ぉ……うぅぁ!」
二人の小さな乳頭を同時に口へと含み、傷口から毒を吸い出すかのような激しさで吸い上げる。
当然ながら毒も何も吸い上げることはできない。
だが胸の中に凄まじい熱さが生じ、締め付けられるような幸福感が湧き上がる。
瑞々しい二人の喘ぎがより艶かしく乱れていき、欲望は更に加速していく。
もう前儀などでは満足などできなかった。
「……っ!」
「……ぁ!」
二人のネグリジェを完全にはだけさせ、可愛らしい下着を乱暴に剥ぎ取る。
露になった二人の白肌の丘は、独りよがりな行為のせいで滑らかな表面に水気がほぼ滲んでいない。
準備をさせないまま激しく行為に及べば、間違いなく苦痛に喘がせることになる。
それを理解しているにも関わらず、今すぐその丘を突き崩したい衝動に支配されていた。
どちらを犠牲にするか理性の吹き飛んだ頭で考える寸前、七罪が士道の腕を掴んだ。
「し、士道……私、に……してる、間に……」
「七罪……」
肩で息をしながら力なく首を振っている。
これは七罪が四糸乃に対する抜け駆けを働こうとしているのではない。
自分が苦痛を受け入れるから、その間に四糸乃に準備をさせて欲しいと訴えている。
それを自身も理解したらしい四糸乃が、気遣いを浮かべた瞳で首を振りかける。
だが士道にはそれを悠長に待つ余裕はなかった。
「――うぐっ、ああぁぁ!!」
痛みが脈動する肥大した陰部を、七罪の身体に容赦なく突き込んだ。
悲鳴を上げると共に、その小柄な身体が激しく仰け反る。
「ぐ、うぅぅ! うあっ、ああぁぁ! あ、ああぁっ!」
七罪の上げる苦痛の喘ぎを耳にしてなお、欲望のまま激しく打ち込み続ける。
陰部を締め上げられる強烈な圧迫感に、恍惚の吐息を漏らしそうになってしまう。
反面七罪は長い翠の髪を振り乱してシーツに爪を立て、四糸乃のために歯を食い縛って必死に耐えている。
その心を痛ませる光景は、僅かに理性を取り戻させるには十分な光景だった。
「し、士道、さん……あぁっ! ふっ、ぅ……あぁ……っ!」
苦痛に身を捩る七罪の隣に横たわっている四糸乃。
その白い太股の付け根を、滑らかな丘の表面を、欲望に支配された今の状態で可能な限り優しく摩る。
指を浅く挿し込み、内側も同様に摩っていく。
苦鳴を漏らす七罪とは真逆に、四糸乃は身を震わせながら艶めく喘ぎを漏らす。
「あっ、あぁぁ! ふあぁぁ! し、士道ぉ! ああぁぁっ!」
だが四糸乃に同調するかの如く、徐々に七罪の声音も艶めいてきた。
湧き上がる快感と愛されている実感が、その面差しに歓喜の笑みを浮かばせている。
行為の最中にしか見られない、蕩けてしまいそうなほど幸福に満ちた最高の笑顔を。
「く、うぅ……な、七罪! 七罪!」
目が眩むほど眩しい笑みに当てられ、士道は七罪だけを瞳に移した。
十分濡らした四糸乃の下腹部から指を引き抜き、両手で七罪の身体を強くかき抱く。
「ああぁっ! し、士道! しどぉ! あ、あぁぁ――うああぁぁぁぁ!!」
両手両脚できつく抱き返してきた七罪の中へ、今まで昂ぶっていた欲望の大半を注ぎ込んだ。
荒れ狂う熱さに体内を責め立てられ、再度仰け反り嬌声を上げる七罪。
意識が朦朧としているのか、身体の強張りが抜けた時には瞳の輝きが薄れていた。
「はっ……はっ……ぁ、はっ……あぁ……」
『うわー、七罪ちゃんもの凄い笑顔だよー。話には聞いてたけどここまで乱れるとは思わなかったなー……』
溢れる幸福と快感の余韻に緩みきった七罪の笑みに、『よしのん』が驚愕の声を漏らす。
普段見ることなどできない七罪の満面の笑みなのだから、その反応も当然だ。
本来なら性格さえも豹変して甘えてくるのだが、今は虚空を見つめるばかりで反応がない。
間違いなく最初から最後まで強姦にも似た激しさだったせいだろう。
「四糸乃、いいか?」
しばらく休ませることにして、今度は四糸乃の身体へ覆い被さる。
一度快感が峠に達したおかげで、その身を気遣える程度には頭が冷えていた。
四糸乃は指で十分潤いを与えられた上で、目の前で熱く愛し合う姿を見せつけられたのだ。
準備ができたどころか、その瞳には士道を求める確かな欲望が満ちていた。
その興奮した妖しい姿を目にしたせいで、再び抑えられない興奮が湧き上がってくる。
声を発さず小さく頷いた四糸乃の中へと、未だいきり立つ半身を容赦なく突き入れる。
「ん、うぅぅ! ふあっ! ん、あぁ……っ、あぁ……士道、さんっ……!」
細めの腰を両手で掴み、身体で欲望の激しさを表現する。
心も身体も過剰なまでに準備ができていたおかげか、四糸乃はその激しさにも関わらず喜びに溢れる喘ぎを漏らしていた。
そうして恍惚に頬を緩ませて震える右手を伸ばし、抱いて欲しいと表情で切なく訴えてくる。
願いどおりにその腰と背中に腕を回し、身体を激しく前後させながらも強く抱きしめた。
「――んっ……むぅ……し、士道ぉ……ちゅ……!」
同時に隣へ身を乗り出し、意識が戻りつつあった七罪の唇を奪う。
すでに溢れるほどの愛情を受けて変貌を遂げた七罪は、何の遠慮も無く自ら唇を触れ合わせ舌先で甘えてきた。
「ふああぁ! し、士道さんっ! あ、うあぁぁ! もっと強く、抱いてくださいっ! ん、ううぅ!」
『よしのん』と共に背中に手を回し、四糸乃がしがみついて求めてくる。
望みどおり四糸乃の身体を更に強く抱き返す。
密着した四糸乃の柔らかい膨らみが潰れ、奥から肋骨の硬い感触が伝わってくる。
胸の下で広がる柔らかさに触発され、七罪の唇ではなく別の箇所を存分に味わいたくなる衝動が沸く。
「ぁ……こっ、ち……? ん、うあぁ! あ、あぁ……ふ、ああぁ!」
その衝動を僅かに変化した舌先の動きだけで察した七罪が、自ら士道の顔を胸元へとずらす。
遠慮なく舌と唇で乳房とその先端を味わい、七罪の口から喜びの声を上げさせる。
別の少女と激しく繋がりあいながら、別の少女の身体を貪欲に味わう。
男として贅沢の限りを尽くしている優越感が、見た目幼い少女と愛し合う堪らない背徳感と共に溢れかける。
「くっ! うぅ! よ、四糸乃っ!」
「ああぁっ! し、しどぉさん! あっ、ああぁ――ふあああぁぁぁぁ!!」
溢れた気持ちを四糸乃の中へと暴力的に注ぎ込む。
雷に打たれたかのように腕の中で数回痙攣を起し、抱き返す腕の力を失くす四糸乃。
士道は肩で息をする小柄な身体を離すと、その腕で七罪の身体を胸に引き寄せ頭を撫でてやった。
「はっ……はっ……あっ、ぁ……は、あっ……!」
「士道ぉ……もっと、撫でて……しどぉ……」
目の前で快感の余韻による艶かしい喘ぎを漏らす四糸乃。
腕の中で感極まった声音で何度も名を呼んでくる七罪。
二人の少女を続けて味わった満足感は、半ば放心してしまうほどのものだった。
『これで満足してちゃ駄目だよー、士道くん? まだまだこれからなんだからさー? 七罪ちゃん、四糸乃。ほらー、教えた通りにー』
この時を待っていたとでもいうように、『よしのん』が口を開いた。
どうやらまた何かいかがわしいことを二人に仕込んだようだ。
困惑する士道の腕の中から名残惜しそうに七罪が離れ、ベッドに仰向けに倒れ硬く目を瞑る。
すると未だ肩で息をしている四糸乃が、躊躇いながらも七罪と身体を重ねた。
その状態で硬く抱き合う二人は、まるで愛し合っているようにも見える。
美九が狂喜乱舞しそうな光景に、流石の士道も息を呑む。
肩越しにこちらへ視線を注ぐ四糸乃と、硬く目を瞑った七罪が火が出そうなほど顔を赤くしているのもまた堪らない。
『ほーら、これで二人同時に味わえるよー?』
指示した『よしのん』の真意を測りかねていた士道も、その言葉で気がついた。
身体だけでなく二人の滑らかな丘も重なり合い、狭く浅い谷を形作っている。
同時に二つの丘を制覇できるように、一瞬で隣の丘へと辿り着けるような距離の谷を。
「す、凄いな、よしのん……よくこんなの思いついたな?」
『んー? 士道くんったら勉強不足だねー。普通にこういう楽しみ方があるんだよー?』
「もとからあるのか……誰だよ、そんなこと考えたやつ……」
呆れかける士道だが、すぐにそんな資格はないと気づいた。
考えた奴も考えた奴だが、それを実践する方も同じ穴の狢には違いない。
「じゃあ、二人とも……準備は良いか?」
二人の脚の間で膝立ちとなり、四糸乃の身体の下で震える七罪の腰に手を当てる。
士道が完璧に準備を整えると共に、二人は恥ずかしさに声も出せないのか無言で頷く。
その様子を確認してから、士道は腰を前へと突き出した。
「っ! う……ふっ……ぅ!」
「んぅ! あっ……あ、ぁ……っ!」
まずは谷間に潜り込ませ、丘の表面を慣らしにかかる。
僅かに身体を動かすだけで二人は身を捩り、更に硬く抱き合う。
二人の身体がより密着することで、谷間も狭さを増して強い圧力をかけてくる。
そのせいで半身の動きは二人の間を抉るような強さとなり、二人は再び強まった刺激に硬く抱き合うという悪循環に陥っていた。
「やっ……う、ぅ……あぁ……!」
「ひぅ……っ、あ……あっ……!」
だが士道にとっては最高のループだった。
鳥肌が立つほど艶かしい二人分の喘ぎが同時に上がるのだから。
抱き合いながらも二人はお互いの乱れた様子をあまり見せたくないらしく、喘ぎは押さえ気味。
だからこそ我慢できずに度々上げる瑞々しい喘ぎは、変化に富んでいて全く飽きが来ない。
『さーて、士道くん。ちょうど良いカンジになってきたし、ここらでもっと面白くしようよー?』
十分二人の谷間をならしたところで、『よしのん』が楽しそうに声を上げる。
今までの経験から『よしのん』に従えばもう一段階楽しめることは分かっているので、遮られたことに対する怒りなどはない。
「どうすれば良いんだ、よしのん?」
『そうだねー、ちょっとゲームをするのはどうかなー? これから四糸乃たちが気持ち良さそうな声を上げちゃったら、罰ゲームをするっていう楽しいことをさー』
耐えられる自信がないらしく、二人は一瞬身体を震わせる。
本来なら七罪はともかく四糸乃を苛めるのは気が引けるものの、今この場ではむしろ苛めたくて堪らない。
『例えばー、士道くんとのお楽しみを一週間お預け! とかかなー。声を上げちゃった方がじゃなくて、もう片方がねー?』
自分自身が罰ゲームの対象になるならともかく、四糸乃が耐えられなければ七罪が、七罪が耐えられなければ四糸乃が罰ゲームを受けるということになる。
二人は自分が原因で他人に迷惑や不利益を与えてしまうことを極度に嫌っているのだから、これ以上の罰ゲームはない。
「なるほどな……じゃあ、分かったか二人とも? 声を上げたら、罰ゲームだからな」
「っ! ま……待って、くだ、さい……!」
「そ、それは……だ、め……無理……!」
身を捩って逃れようとする二人だが、激しい責め苦に身体の自由が利いていない。
逃げられないことを悟った二人は今までよりも硬く互いにしがみつき、決して声を漏らさないように備えるしかなかった。
「――っ!!」
だからこそ士道は警告もせずにいきなり突き入れた。
唐突な刺激に七罪は口を開きかけるが、歯を食いしばって喘ぎを噛み殺している。
「う、くぅっ! んぅぅっ! ふ、うぅぅっ!」
自身の下腹部から断続的に生じて脳を貫く激しい快感に、七罪は喉の奥から零れる喘ぎを無理やり呻きに抑えている。
下になっているからこそ表情が見える七罪は、硬く閉じた瞳の端に涙を溜めて、四糸乃に強くしがみき四糸乃のために懸命に耐えていた。
「――ぁ!!」
今度はそんな四糸乃の身体へ、何の前触れもなく突き入れる。
不意を突かれて声を上げかけるも、咄嗟に唇を噛み締めて抑えた四糸乃。
「うぅぅぅ! ん、んうぅぅ! っ、ぅぅ!」
七罪の首筋辺りに顔を埋めて、幾度も下腹部に激しく襲い来る衝撃を堪えている。
四糸乃は七罪の上にうつ伏せになっているので表情は見えないが、腰を打ち付ける度に身体が痙攣している様から必死に耐えているのが分かった。
声を上げないよう相手のために二人が懸命に耐える様子はとても健気で美しく、同時に嗜虐心を大いに刺激する絶好の姿だった。
最早四糸乃にさえ罪悪感を抱くことなく、心底意地の悪い真似さえできるほどに。
「ぅ、あぁぁ! ひ、ぅぅぅ! くうぅぅぅ!」
「んっ、んうぅ! っ、あぁぁ! ぁ、ぁ!」
声を上げさせるために何度も何度も激しく半身を打ちつけ、同時に小さな膨らみを執拗に弄る。
ある時は四糸乃に、ある時は七罪に。
その度二人は喘ぎを抑えて呻きを上げながら激しく身を捩り、涙目で互いに強く抱き合い、快感の強さに身体を痙攣させる。
『よしのん』の言う通り、精神的にも肉体的にもとても面白いゲームだ。
是非いつまでも楽しんでいたかったが、刺激を与えすぎて流石に限界が見えてきた。
「あ、ぁぁぁ……っ! し、しどぉ……や……やめ、てぇ……! もう……む、り……だ、からぁ……!」
先に限界を迎えたのは、この夜最初に絶頂を味わい時間が経過していた七罪。
自分がこれ以上耐えられないことをはっきりと理解して、四糸乃の身体の下でもがきながら士道の動きを手で遮ろうとしてくる。
相変わらずそそる姿だが、今七罪が浮かべているのは紛れもない拒否の思い。
幾ら欲望に支配されていようと、心の底から嫌がっている七罪を更に追い詰めて快感を得ようとするほど根本から腐ったわけではない。
「……もういいって、我慢しなくて。全部冗談だから、声を出したって何も罰なんてない」
「ふぇ……?」
放っておいても絶頂に達してしまいそうな蕩けた顔で、同じく蕩けた疑問の声を漏らす七罪。
そもそも最初から罰ゲームなど与える気は無かった。
そんなことをしてしまえば士道も同等の罰ゲームを受けることになる。
「さ……さい、てぇ……!」
「……悪かった。どうしてもお前らが可愛かったから、いじめたくなったんだよ」
震えた声で何とか侮蔑の言葉を搾り出した七罪に、士道はお詫びの熱いキスを贈る。
そして再び、執拗なまでに二人の身体を責めたてる。
「ああぁぁぁっ! あっ、あぁぁっ! ああぁぁぁぁぁ……!」
「ん、あぁぁぁぁ! はっ、あぁぁっ! うあぁぁぁぁぁ……!」
抑えていた分、四糸乃も七罪も激しく悩ましい喘ぎを上げる。
二人ともすでに迎える寸前の甘く蕩ける声音。
そんなこれ以上ないほど扇情的な喘ぎを二人分も耳にすれば、限界の近かった士道も耐えられるわけがなかった。
「――っ! 七罪! 四糸乃!」
「し、しどぉ! あっ、あぁぁっ――ああぁぁぁぁぁぁっ!!」
「しどぉ、さん! うあっ、ああぁぁぁ――ふあぁぁぁぁぁぁ!!」
二人に対して込み上げてきた熱さを七罪へと注ぎ、途切れぬ内に素早く四糸乃にも注いだ。
快感や愛情だけなく、二人を意地悪く責めることで満たされた嗜虐心や、二人を同時に味わい溢れた優越感などを込めた熱さを。
あらゆるものを二人の中へぶつけた士道の心には、最早混じりけの無い最高の幸福感しか残っていなかった。
だが――
『どうするー士道くん? おかわりしちゃうー?』
「はっ……はっ……あ、っ……!」
「はぁっ……はぁっ……っ……!」
――目の前には抱きあったまま快感の余韻に身体を震わせ、色っぽく息を乱した七罪と四糸乃の姿がある。
こんな途轍もなく贅沢な光景を目にすれば、再び欲望が溢れてくるのも仕方なかった。
「……まだまだ付き合って貰うからな、七罪。四糸乃?」
七罪の隣へ仰向けに四糸乃を転がすと共に、二人へ慈悲の無い言葉を浴びせる。
「……はい……士道さんが……満足するまで……」
「……うん……でも……ちゃんと、四糸乃にも……」
しかし二人は翠と蒼の瞳に愛情と優しさを映し、未だ食欲の治まらない士道を迎えるように手を伸ばしてくれた。
最早何でも受け入れそうな二人の反応に苦笑しつつ、再び二人の身体を心行くまで味わい始めた。
最高の晩餐が幕を閉じ、食後の余韻に浸る時間。
両腕の中では七罪と四糸乃がそれぞれ士道に身を寄せていた。
当然ながら二人とも衣服は身にまとっておらず、夜気に晒されるその柔肌は士道の肌に重ねられている。
そこから伝わる二人分の温もりと愛情に心を包み込まれ、二人に対する愛情がどうしようもないほどに溢れてくる。
今胸の中に溢れるその愛情は、とても純粋で深いものだった。
最中には歪んだ思いを数多く抱いたからこそ、それがなくなった今どこまでも晴れやかな愛情へと変貌を遂げている。
その愛情は二人の頭を優しく撫でて、小さな唇に穏やかなキスをして、いつまでも甘い言葉を囁いてやりたい気持ちを生じさせるほどだ。
「し、士道、さん……大丈夫、ですか……?」
「……確かに今夜は何でも自由って言ったけど……もうちょっと後先考えなさいよ……」
「……か、考えられるわけ、ないだろ……あんなの……」
しかし実行する余裕がなかった。
もう肩も腰も膝も腕も、あらゆるところが笑っていて使い物にならない。
七罪も四糸乃もすでに呼吸が落ち着いているというのに、士道は未だ肩で息をしていて全く整えられない。
晩餐を終えたのは満足したからではなく、疲労が原因だ。
何せ二人に抱いた食欲は満たされる傍から溢れ出てきて、全く底が見えなかった。
貪欲に食らい続ける内に、いつしか士道は体力の限界を迎えてしまったのだ。
これでは七罪に心底呆れられるのも仕方ない。
「……ていうか、よくお前らは平気でいられるな……俺はもう筋肉痛で明日は動けなくなりそうだぞ……」
「そりゃあ私たちはされるがままになってただけだから。それに士道が激しいのは今に始まったことじゃないでしょ……」
『それに士道くんは一気に二人を相手にしたもんねー? 疲労も二倍になっちゃったんだよー』
「はは……そうだよな……」
七罪と『よしのん』の指摘に苦笑いが浮かんでしまう。
確かに疲労は二倍だったが、快感や幸福は二倍以上だった。
これからはもう毎回三人で行いたくなるほどだ。
だがそれは可能な限り避けた方が良さそうだった。
これは癖になると抜け出せなくなる、ギャンブルや麻薬に近い危険な代物だ。
『やー、それにしても今日は良い夜を過ごせたねー。よしのんとしては前から気になってた七罪ちゃんの乱れ具合を見れたしねー。いやー、本当凄かったよー』
「よ、よしのん……!」
四糸乃が何とか遮ろうとするものの、『よしのん』が七罪の顔を間近で視線攻めする。
もちろん七罪はその羞恥に耐えることなどできず、呼吸できないのではないかと思うほど深く士道の胸に顔を埋めてきた。
今は士道の身体が火照っているはずだというのに、埋められた七罪の顔が熱くて堪らない。
「よしのん、あんまりそういうことには触れないでやってくれよ。七罪は、その……普段はアレだから別人みたいになるだけで……」
『あー、なるほどー。でも七罪ちゃん、むしろ喜んでいいんだよー? 士道くんとしては普段とのギャップがありすぎて好感度超高いはずだしねー』
「……そうなの?」
好感度のくだりで一瞬身体を震わせ、七罪は瞳だけを上げて士道を見つめてきた。
「……ああ。普段アレなのにもの凄い嬉しそうに笑ったりするし……ちょっと反則気味なくらい可愛いぞ。四糸乃もそう思うだろ?」
「は、はい……すごく、可愛いです……」
七罪は普段暗めな表情をしているせいで、笑顔が果てしなく輝いて見える。
その表情の変化は目にする度に胸の高鳴りを覚えてしまうほどだ。
今は笑顔でこそ無いが瞳だけを上げて上目遣いに見てきているので、これも相当な可愛さである。
『そのギャップは七罪ちゃんだけの持ち味なんだよー。誰にも真似なんてできないんだから、誇るべきじゃないかなー』
「……でも、それって……普段は暗すぎるってことじゃない……?」
だが士道と二人きりではなかったせいか、着地点がネガティブ方面になった。
いつも通りの暗めな表情になってしまった七罪の心を暖めるために、強張る腕を根性で動かして頭を撫でる。
その手の平の感触に次第に頬が緩んでいき、七罪はあっというまにその可愛らしい笑顔を浮かべた。
「もちろん七罪の笑顔も可愛いけど、四糸乃の笑顔もすごく可愛いからな? むしろ四糸乃はそこにいるだけで可愛いし、癒される」
「あ、それ分かる……」
「あ、ありがとう、ございます……」
もちろん四糸乃をないがしろにしてはいけないので、抱いていた気持ちを正直に口にする。
七罪の賛同もあったせいか、四糸乃は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
もう頭を撫でられていて満面の笑みを浮かべている七罪も、恥じらいながらも身を寄せてくる四糸乃も反則極まるほどに可愛くて堪らない。
体力さえ残っていればすぐさま二人にレッドカードを出して襲いたかった。
『そういえばずっと気になってたんだけどさー、士道くんとしては七罪ちゃんと四糸乃、どっちとヤってる時が一番気持ち良い?』
「ほ、他に言い方ないのかよ、よしのん……っていうか、その質問……」
『んー、別に深く考えなくて良いよー。気持ちいいっていうか、要するに身体の相性ってやつかなー?』
「ああ、そうか……そうだな。正直に言うとしたら……七罪かな」
「!?」
驚愕に身体を震わせ、七罪は士道の顔を覗き込んでくる。
まるで正気を疑っているような、失礼極まりない瞳で。
「え、あ、何で……? 士道、熱あるんじゃない……?」
「まぁ、さっきまでは熱あったけどさ。本当にそう思ってるからな? 何ていうか、こう……お前とは四糸乃よりも関係が長いから、ほら……」
額に手を当てて熱を測ろうとしてくるのを遮りつつ、その理由を口にしようとする。
しかし少々言いにくいというか、妙に申し訳ない気持ちがあって言いよどむ。
疑いの目を向けてくる七罪からつい目を逸らしていると、何故か『よしのん』が頬をつついて来た。
『もしかしてー……俺好みの身体に作り変わってきてる、って言いたいんじゃないのかなー?』
「う……ああ、そうだ。むしろ俺が作り変えてるような気がするんだけどな……」
一言一句間違いの無い満点の回答だった。
たぶん士道は身体を重ねるたび、七罪の身体を自分に合わせて作り変えてしまっているのだ。
もう相当な回数経験しているのだから、自然とそうなるのは当然の結果だった。
七罪も納得せざるを得なかったらしく、反論できずに頬を染めている。
「あ、え、う……そ、そうだ! ほら、四糸乃、よしのん……アレを渡さない?」
「あっ……そう、ですね……」
『おー、そういえば忘れてたねー。んー、ちょっと待っててねー』
誤魔化すように声を上げた七罪に、四糸乃と『よしのん』が頷く。
疑問に思う士道の前で『よしのん』は自身の身体、というか内部に手を突っ込んで弄っている。
引き抜かれた時その手には、リボンで封をされた小さな袋が乗せられていた。
「あ、あの……お昼に作った、クッキー、です……」
「あんなことがあっても、ちゃんと作っておいてくれたのか。ありがとな、三人とも。というかずっとそこに入れてたのか、よしのん……?」
まぁ細かいことは気にせず、四糸乃からクッキーの入った袋を受け取る。
開けてみると閉じ込められていた香ばしい香りが溢れ、今度は普通の意味での食欲を刺激する。
「おっ、良い匂いだ。見た目も綺麗に出来てて上手そうだし、二人とも意外と料理上手なんだな」
「意外とって何よ……失礼ね」
「うぐっ……」
むっとした顔で答える七罪は、クッキーを一つ取り出すと士道の口に押し込んできた。
食べさせ方が乱暴なのはさておき、出来はなかなかのものだ。
サクサクとした歯ごたえが良く、適度な甘みが口いっぱいに広がる。
見た目も凝っていて、『よしのん』型で実に可愛らしかった。
「ど、どう、ですか……?」
「ああ、二人の気持ちが耳までたっぷり詰まってて凄くおいしいよ」
『いやーん! よしのん、士道くんにぱっくり食べられちゃったよー!』
「ははっ。じゃあ俺だけじゃなく四糸乃にも食べられたらどうだ? ほら、四糸乃?」
「ん……えへへ……おいしい、です……」
『あー……これでよしのん二人に味わわれちゃったねー。もう綺麗なころには戻れないかなー……』
不安気に覗き込んできた四糸乃に笑いかけ、その小さな口にクッキーを入れてやる。
士道に食べさせてもらえたことが嬉しいのか、途端に可愛らしい笑みを浮かべる四糸乃。
そして今度はお返しとばかりに四糸乃が食べさせてくれた。
その様子をからかいはやし立て、冗談で和ませる『よしのん』。
まるで以前行った新婚プレイのように楽しくて穏やかな触れ合いだ。
とはいえ士道と四糸乃、『よしのん』だけの世界を作ってイチャついたりはしない。
気を遣ってさりげなく腕から抜け出そうとしている七罪を抱き止め、その口元へクッキーを持っていった。
「……ほら、お前も」
「えっ……あ、私は、別に……ん……う……ふふっ」
そして七罪の口に半ば捻じ込むようにして無理やり食べさせた。
直前までは遠慮していたものの、すぐに七罪は頬を緩め嬉しそうな笑顔を浮かべる。
口では何と言おうとベッドの上ではすぐに正直になる七罪だった。
『ほーら、士道くん。あーんしてー?』
「ほ、ほら……口、開けてよ……」
「し、士道さん……どうぞ……?」
深夜にベッドの上で、裸で抱き合いながら皆でクッキーを食べさせあう。
最早冥府魔道どころか落ちすぎて反対側に突き抜けるほど罪深く、それでいて贅沢な夜だった。
何もかもがどうでも良くなるほど、幸せで穏やかな気持ちが心に溢れている。
きっとしばらくは何かに悩んだり苦しんだりすることはないだろうと、士道が怪しげな確信を持つほどに。
いつしか士道は身体の疲労も忘れ、そんな事後の甘い触れ合いをいつまでも皆で続けた。
……出来はいかがだったでしょうか。
流石に今回はたくさん感想が欲しいです。
何せ今回は内容が内容ですから、正直出来がどんなものかさっぱり分かりません。
どこが良くてどこが悪いのか、とかもさっぱりです。
指摘でも感想でも作者へのロリコン変態野郎発言でも構いませんし、一言でも構いませんので是非お願いします。
指摘なら後々の話にいかせるかもしれませんし、感想はモチベーション上がりますからね。
なお、次回は少々投稿が遅くなると思います。
今回ほどではないんですけど微妙に書きにくい話であり、なおかつ文章量が多くなるはずなので。そのため前回と今回でそうしたように、話を二分する必要性が出てくると思います。書く内容は決まっていますが、分割すると片方が盛り上がりに欠けてしまうのでその穴を埋めるのに時間がかかる、ということです。
また、今は士道クリミナルとは別のエロ話を執筆中なので、もしかしたらこちらが先になるかもしれません。どうしても書きたくて……。
都合上、次回がエロ話か非エロ話かは未定です。
更新停止期間の執筆状況の進捗はどれくらいの頻度で活動報告に載せるべきか
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