例の琴里による身体を張った実験の時のお話。エロ話二連続。
抵抗ありますが直接的な表現とか名称とか多めに仕上がりました。プレイの雰囲気的にこうした方が良いと思ったというか、勝手にこうなったというか……。
気のせいか四糸乃とは全く異なり大抵酷い目に合う琴里。
全ての原因は七罪が無意識に抱いている士道の愛を失うことに対する怯え。
無意識下の怯えが常に微かな精神状態の乱れを引き起こし、無意識に能力を作用させ身体の作りを分泌物に至るまで変化させている。
決して士道が自分から離れていかないよう、決して士道が自分に飽きることなどないように。
士道が七罪と共に過ごしていると度々発情して襲いかかるのは、異性に興奮を催させる物質であるフェロモンまでもを強烈な作用をもたらす物質へと変質させているから。
それらが令音の導き出した仮説である。
突飛な仮説にいくら令音の考えとはいえ琴里も半信半疑だったが、実際にはその仮説は正しく真実だった。
とはいえ何の根拠も無く真実と決め付けたわけではない。
仮説の真偽を判別するためには何事にも検証が不可欠。
これは琴里が身体を張ってその検証を行った時の話である。
「本当にこんなものが原因なのかしら……」
午後十時ごろ、琴里は自室のベッドに腰かけ手の中の小瓶を弄んでいた。
これは令音から手渡された、七罪の汗から抽出したフェロモンを元に合成した実験用のフェロモン香水だ。
見た目はただの無色無臭の透明な液体だが、令音によればどんな興奮剤よりも強力な興奮を士道に催させる物質だ。それも極めて高純度の本物より危険な代物。
琴里は今からこれが原因なのかを検証しなければならない。
具体的にはこれを身体に吹き付けて士道に身を寄せなければならない。
もし原因が本当に七罪のフェロモンだというなら、琴里もここ二、三日の七罪と同じ目に合ってしまうだろう。覗いた限りではずいぶんと激しく攻め立てられていた。
ちなみに件の七罪は一時間ほど前に身体の節々が痛そうな覚束ない足取りで精霊用マンションへと帰っている。
毎日のようにこんな夜遅くまで五河家――というより士道の部屋で過ごすなら、もういっそのこと五河家に住まわせてしまうのも一つの手ではないだろうか。
「ま、やってみればすぐに分かることね。さっさと試してお終いにしましょう」
まだ真夜中まで二時間近くあるが暇で暇でしょうがないし面倒なことはすぐに終わらせるべきだ。
なので琴里は身なりを整えると共に香水を手に、仕方なく士道の元へと向かうことにした。
決して熱く激しく愛される七罪の姿を目にして羨ましくなってきたとか、ヤキモチを焼いていても立ってもいられなくなったわけではない。
とりあえず今夜はもう階下に降りることはないので一階の電気を全て消してから士道の部屋の前へと立つ。
後は香水を身体に吹きかけ、擬似的にフェロモンを放出する様を再現するだけで良い。
「……っ」
まずは首筋へと吹きかけようとしたところで、不意に琴里は手を止めた。
本当に身体に吹き付けるだけで良いのだろうか。
令音の話によれば体臭と入り混じることで効き目が抑えられるとのことだ。
幾ら純度が天然ものより高いと言えど、所詮は合成して作った本物に近いだけの劣化品。
もしかすると効き目が本物以上に抑えられて士道は興奮を催さないかもしれない。
それでは嫌々ながらも実験する意味が無くなってしまう。
原因を確かめるためには確実に効果を発揮させる必要がある。
「……そうね。直接士道の鼻っ面に吹きかけた方が確実だわ」
これなら本物より多少効果が劣るとしても、高純度ゆえに誤差の範囲で済ませられるだろう。
もしも士道が完璧に発情して理性どころか自我すら失くしケダモノと化しても、原因が判明することになるし琴里にとっても損にはならない。
士道の稚拙なテクニックで攻められるよりもそれくらい激しい方が退屈はしない。
琴里は香水を胸ポケットにしまい、ドアノブに手をかけノックなしに扉を開けた。
「……邪魔するわよ、士道」
最低限の断りを入れ、拒否は許さず部屋へと踏み入る。
幸いと言って良いのか特にやましいことはしていなかったようで、机に向かっていた士道が琴里に呆れも露に向き直ってきた。
「お前、ノックぐらいしろよ。その内もの凄く気まずい思いすることになるぞ」
「別にあなたがセックスしてる場面だろうが自慰に耽ってる場面だろうが今更何とも思わないわ。3Pすら覗いていた私がその程度のことで動揺するとでも思ってるの?」
「覗いてたってはっきり言いやがったな……それで何か用か?」
もう慣れたのか一瞬苦い顔をしただけで話を戻す士道。
琴里はそんな士道に歩み寄るとその肩に肘をついて寄りかかり、唇の端を吊り上げて笑いかけた。
「今夜はもうすることが無くて暇を持て余してるから特別に時間を前倒しにしてあげるわ。退屈してる私を少しは楽しませてみなさい」
「お前毎回それ言ってる気がするぞ。どうせそれは建前で本当は辛抱たまらなくなっ――たわばっ!?」
「ふん。たわばだって。世紀末ね」
まるで琴里が抑えがたい性的な興奮を覚えているかのような失礼なことを抜かしたので、腎臓の辺りへ背中側から膝を打ち込んだ。
間抜けな断末魔を零し悶絶する士道を嘲笑ってから、部屋の電気を消してベッドへと腰掛ける。
普段は明るくても構わないのだが今に限っては暗い方が都合が良い。
実験の結果を見定めてもらうために今この瞬間も令音に観察してもらっているのだから、なるべく暗い方が羞恥も少しはマシになる。
「っ……そ、そういやお前こういうことする時ずっと黒リボンだよな。何か理由でもあるのか?」
痛みに顔を青くしていた士道がよろよろと隣へ腰掛けてきて、琴里の髪を結う黒のリボンに目を注いできた。
「特に理由はないわ。それともあなたはこっちの私じゃ不満なのかしら?」
「そんなわけねぇだろ? ただ白リボンだとどんな風になるのかがちょっと気になってな。俺の予想だとあっちの琴里がドえ――え、エロい顔、したりするかなって……」
「……ふん。そんなに気になるなら特別に付け替えてあげるわ。その代わりちょっと向こう向いてなさい」
明らかにとても失礼なことを言いかけ、それを誤魔化そうと微妙に失礼なことに言いかえる士道。
今度はもう片方の腎臓に一撃お見舞いしたかったのだが、いちいち気にしていたら実験が始められないので流すことにした。
それに気付かれないように香水を吹き付けるチャンスを逃す手はない。
「ん、何で向こう向いてないといけないんだ? リボン付け替えるだけだろ?」
「女には色々あるのよ。複雑な女心を理解できないあなたには分からないでしょうけど。良いから向こう向いてなさい」
「お、おう……」
できる限り高圧的な口調と瞳で答えると、士道は一瞬苛立ちに頬を引きつらせたものの素直に顔を背けた。
もちろんこちらを見ないように仕向けたのは香水を吹きかけるためであり、リボンを付け替える気は毛頭ない。
あっちの琴里では士道に好き放題弄ばれてしまうだろうから、それはいざという時の奥の手だ。いざという時がどんな時なのかは口が裂けても言えないが。
士道が間違いなくこちらを見ていないことを確認し、ポケットに手を滑り込ませこっそりと小瓶を取り出した。
令音の説が正しければ、これを用いれば士道は本能に支配され子孫繁栄しか頭に無いケダモノと化す。
まぁもともとケダモノ染みている士道なのだから幾ら純度が高いフェロモンだろうと、激しさは琴里に対する普段のものと何ら変わらないだろう。
なので琴里は特に躊躇いもなく蓋を外し、顔を背けている士道の鼻っ面に横から吹きかけた。
音こそ無かったが思いの外大量に吹き出てしまい、霧吹きの如く飛沫が舞う。
さすがに琴里もちょっと驚き、慌てて香水の蓋を閉めポケットにしまいこんだ。
「……ん? 今何かしたか、琴里?」
濡れた感触でもあったのか頬に手を当て視線を向けてくる士道。
「い、いいえ? 何もしてないわ。それより向こう見なさいって言ったでしょう。そんな簡単な命令すら遂行できないのかしら? 犬だって待てができるっていうのに」
驚きから立ち直る隙がなかったせいで、罵倒も交え少々饒舌に答えてしまう。
士道はその罵倒に対して微かに眉を顰めたが、反応はそれだけだ。
別に犬のように舌を出して涎を垂らしながら息を荒くしたりはしていない。
即効性があるのだからすぐにでも襲い掛かってくるはずだというのにこの反応では、やはり令音の説は間違っていると言わざるを得ない――
「――っ! 琴里っ!」
――と頭の中で結論を下した瞬間、何の前触れもなく士道が琴里の両肩を掴んできた。
「う、あっ……!」
そのまま投げ飛ばされる形で床へと押し倒され、後頭部をしたたかに打ち付けると共に衝撃が背中を貫き、苦鳴の声を漏らしてしまう。
「琴里……琴里!」
苦しさに顔を歪めた琴里へ追い討ちをかけるように馬乗りになってくる士道。
すでに息は荒く瞳は完璧に瞳孔が開き、性的興奮のみに支配され愛情など微塵も浮かんでいない。
熱に浮かされたように琴里の名を呼び続けているが、最早その身体しか求めていないことは明白だった。
「――っ!」
胸倉へと伸びた士道の手が容赦なく衣服を引き千切る。
胸元を露にされたことに対して琴里は羞恥ではなく微かな恐怖を覚えた。
今までも熱く激しく身体を交えていたが、その根底には必ず互いへの愛情を抱いていた。
だが今の士道は完全に本能に支配され生物的な欲求を満たすことしか頭になく、そもそも琴里を人として見ていない。
恐らく今の士道には性欲を満たすための物体としか認識できていないだろう。
そんな風に扱われるセックスなど最早ただの陵辱でしかない。
身体を重ねることは初めてではないというのに、不思議とそれだけは嫌で堪らなく怖かった。
「やっ……! し、士道……ま、まちなさ……!」
心の中で広がり強さを増す恐怖から、反射的に士道を押しのけようと抵抗する。
だが手足は震えて全く力が入らず、言葉も蚊の鳴くような小さな声でしか出せない。
情けないことに抵抗らしい抵抗もできずに生娘のように怯えることしかできなかった。
琴里が本気で怯えているというのに、士道は止める素振りどころか何ら反応を示さない。
むしろ琴里の両手首を血が止まるほどの力で掴み捻り上げ、頭のすぐ上に片手で無理やり押さえつけてくる。
「ま……待って、士道……うああっ!」
そうして無防備となった琴里の胸元から下着を引き千切り、何の加減もなく乳房へと食らいついてくる士道。
激しいという一言で済まされるような動きではない。
飢えた獣が得物の肉を貪るが如き、暴力の極みとでも言うべき激しさ。
琴里の乳房が今より一回りほど大きければこの時点で本当に食い千切られていたかもしれない。
食い込む牙が容赦なく肌を裂き胸肉を突き刺す耐え難い痛みから逃れたくとも、本当に食い千切られないよう士道の頭を抱き深く顔を埋めさせるしかなかった。
「お、お願いだから! うああぁっ! 止めて士道っ! お願い!」
胸肉を牙で蹂躙される痛みと陵辱の恐怖にプライドも強さもかなぐり捨て必死に許しを乞う。
だが完全に理性を失くし発情した士道には全く無意味な願いだった。
やはり今の士道にとって琴里は欲望を満たすための道具にしか見えていない。
「いっ!? あ、ぐぅ! や、やめっ! ち、千切れ……あうぅっ!」
敏感に過ぎる乳頭に歯を立てられ、噛み潰されそうな激痛に目を見開く琴里。
空いた乳房は力の限り握り潰され、乳頭は指で無残に挟み潰されていく。
普段なら激しさの中に快感を見出すことができる琴里でも今回ばかりは見出せない。
痛みと恐怖以外のなにものも汲み取ることができず、黒のリボンをで強さを得ているはずの琴里もただ泣きながら許しを乞うことしかできなかった。
「琴里……」
「っ……し、どう……?」
不意に士道が動きを止めて顔を上げた。
琴里の胸元に食らいつき蹂躙した結果か、その口元からは赤みを帯びた唾液が零れている。
膨らみに刻まれた傷痕から血が滲んでいることは想像に難くない。
「っ!」
理性を取り戻したのかと期待するも、その期待は士道がズボンのベルトを外し始めたことで無残に打ち砕かれた。
ズボンの中から顔を出したのは赤く充血し卑猥に脈動している極太の肉棒。
琴里の身体には大きすぎるそれは普段なら身体の準備が出来てから挿入されるものだが、今の士道にそんな気遣いができるわけもない。
それを示すように琴里のスカートが捲り上げられ乱暴に下着が引き千切られる。
「ま、待って! 待っておにーちゃんっ!」
胸元と下腹部だけを裸に剥かれた琴里は必死に這いずり士道の身体の下から逃れようともがく。
だが空腹に飢えきった野獣が美味しい得物を逃すことなど許すわけがなかった。
「――うあっ! ぐ、うぅぅ!」
頭を強引に押さえつけられ冷たい床に頬を縫いつけられる琴里。
地べたに這い蹲っている惨めな醜態にさえ今は屈辱を感じる余裕も無い。
下心から直接フェロモン香水を吹きかけたことを、琴里は今更ながらに後悔していた。
本来の使い方をしていれば素直になれずとも本当はいつも望んでいる通り、互いに熱く愛し合うことができたというのに。
「お、おにーちゃ――ああああああぁぁぁっ!!」
再び許しを乞おうとした瞬間、下腹部が士道の肉棒に貫かれた。
何の容赦もなく力付くで奥まで捻じ込まれる激痛に、喉が張り裂けそうな悲鳴を上げて悶絶してしまう。
「ひっあぁぁっ! うぐああぁぁぁ! ゆ、許してぇぇ! しっ、どうぅ!」
爪が食い込み肌を裂くほどに強く腰をホールドされ、獣の交尾が如く激しいストロークを身体に叩き込まれていく。
潤いの無い膣を極太の肉棒に抉られる痛みは、やすりで削られているのではないかと錯覚させられるほどの痛み。
そんな耐え難い痛みに子宮が亀頭に猛打する衝撃が拍車をかける。
激痛が身体を貫く度意識が飛びかけるが、その痛みの強さ故に失神することすら許されない。
「あ、ああぁぁぁ――うあああぁぁぁぁぁっ!! はっ、あぁぁぁ! うぐ、あぁぁぁぁ!」
身体の内側を蹂躙される激痛に悶える最中、大量の精を注がれ焼け付く熱さに叫ぶ琴里。
痛みしか感じられない琴里とは違い士道は快感の絶頂を迎えたはずだというのに、突き犯す激しさは微塵も緩みはしない。
むしろ直前と同じ激しさでは飢えを満たすには足りないのか、陵辱の暴力性は更に加速していく。
あろうことか琴里のツインテールを鷲掴みにして、締め上げるように手繰り寄せて。
「っ、あぁぁぁっ! や、やめて、士道っ! 髪がっ、ああぁぁっ! 抜け、ちゃうっ!」
下腹部を肉棒で殴打される痛みにもがき苦しむ琴里を、髪が根元から引きちぎれそうな痛みが襲う。
引かれる髪に従って頭そのものも後ろへ傾き、首の骨が軋みを上げそうになる。
このままでは髪が抜けるどころか首の骨が折れてもおかしくない。
乱暴極まる仕打ちに涙しながらも、髪を掴み上げる士道の手首に爪を立て必死に抵抗する。
「――っ!? ぐ、うあぁぁぁぁ! あ、あぁぁぁぁぁ……っ!」
抵抗の甲斐あってか髪から手は離れたが、代わりに肩の骨が外れそうになるほどきつく両腕を捻り上げられた。
その状態で上半身を無理やり浮かせられ、膝立ちで胸を突き出すような体勢を強制される。
そして屈辱的な体勢に羞恥を感じる暇もなく、仰け反った身体の芯を肉棒に貫き抉られていく。
「う、あ……っ! か、はっ……っ!」
突き貫かれる度に身体を駆け上がる衝撃と、限界まで捻り上げられた腕と肩の間接が軋む痛み。
今までの士道との激しいセックスが前戯に思えるほど苛烈で呼吸すらままならない。
最早性的な拷問といっても差し支えない、暴力的な陵辱の嵐。
それは激しく愛し合うことに幸福を見出す琴里でも、恐怖と怯えしか見出せないただの責め苦でしかない――筈だった。
「あ、っ……! お、にー……っ! ちゃん……ぁ!」
筈だったというのに、あろうことか琴里の心の恐怖は次第に喜びに塗り潰されつつあった。
それは注がれた大量の精液によって膣に潤いを与えられ、快感が湧き出すようになったことだけが理由ではない。
士道に力付くで捻じ伏せられ、自分の全てが強引に奪われていく。
お前は一生俺のものだと思い知らせるような証を、身体の奥底に存分に刻まれていく。
今の士道が情愛とは無縁の精神状態にあることは身を以って理解している。
だが身体に熱く士道を刻み付けられていると感じてしまった今、すでに心の中は歓喜の想いで満たされていた。
「あっ、あ、ぁぁ――ああぁぁぁぁぁ!!」
再び身体の内へと精を叩き込まれ悲鳴を上げる琴里。
だがその喘ぎに滲んでしまうのは最早苦痛ではなく、これ以上ないほどの恍惚に満ちた嬌声。
またも身体の中に士道の存在が焼き付けられたことに対する喜び。
心で素直にそれらの至福を感じてしまった今、最早士道に陵辱されていることは幸せでしかない。
何故なら琴里は激しいセックスが大好きで、痛めつけられるのが大好きなドのつくマゾで、おにーちゃんを世界で一番誰よりも愛しているのだから。
「お、おにー、ちゃん……! っ!」
一瞬とはいえ最高の快感を迎えたことで士道の手の力が僅かに緩む。
琴里はその隙に捻り上げられていた腕を強引に抜き去ると、身体を捻るように振り返り士道の唇を奪った。
「むぅ……ふぁ……ぁ……ちゅ……!」
貪るように唇を幾度も触れ合わせると共に、隙間から舌先を滑り込ませて絡み付ける。
散々琴里の身体へと精を注ぎ焼き付けた報復として、唾液を大量に注ぎ込んでその胸の中を琴里で満たす。
だが口付けをしてもらえなかったせいで欲求不満になっていた琴里は注ぐだけでは満足できない。
仕返しもこめてその唇に歯を立て齧り付き、今度はこちらが存分に飢えを満たす。
「ん、ぅ! っ、あ! ふあ、うぅ!」
反射的なものなのか完全に理性の吹き飛んでいる士道も、情熱的に口付けへと応えてくる。
琴里を羽交い絞めにして突き犯しながら、首を捻らせて無理やりな形で。
捻られている首の痛みや下腹部を断続的に貫く衝撃、締め上げられる身体の軋みは常人には苦痛にしか感じられないだろう。
だが熱に浮かされてしまった琴里には、この苦痛も最早幸福と快感を彩る最上のスパイスでしかない。
「あっ、はああぁぁぁ! はあっ、あぁ、ああ――ああああああぁぁぁ!!」
捻った身体を激しい一突きで突き上げられ、身体の奥深くへと溶岩の如き熱さをぶちまけられる。
熱さがぞわぞわと子宮に広がる得も言われぬ感覚。
琴里が精霊でなければ確実に妊娠していたであろう事実。
そして全身に弾ける快感を堪えられず心のままに叫びを上げてしまう。
だがこんなものではまだまだ満ち足りない。
七罪や四糸乃が足元にも及ばないほどに、誰よりも深く激しく士道を自分の身体に焼付けたい。
表向き特別扱いは厳禁だが、本来は義妹という最強の属性を持つ琴里こそが誰よりも特別な存在なのだから。
「はあっ……! はあ、っ……! 今度は私の番よ、おにーちゃんっ!」
「っ!」
快感の絶頂を迎え僅かに筋肉が弛緩した隙をつき、背後から琴里をかき抱く士道の身体を床へと投げ倒す。
琴里を突き飛ばし床に這い蹲らせたお返しだ。
そうして仰向けに転がり微かに呻く士道の下腹部へと跨り、そそり立つ赤熱した鉄棒の如き肉棒を自ら身体の内へと沈めた。
「あはっ、あはははっ! おにーちゃん! おにーちゃぁぁぁんっ!」
「琴里……! 琴里ぃ!」
倒れた時に頭でも打って理性を取り戻したのか、情熱を露にして叫びに答えてくる士道。
だが例え理性が戻ろうと発情し完全に解き放たれた欲望はどうすることもできないようだ。
歯形をつけた琴里の乳房を両手で鷲掴みにして、爪が食い込むほどに荒々しく揉みしだいてくる。
それ自体はもう構わないが今は琴里が楽しませて貰う番だ。
だからその両手を強引に引き剥がし指を絡めて力いっぱい繋ぎ合う。
そのまま琴里は自ら身体を上下させ士道の肉棒を体内へと打ちつけていった。
「あああぁぁ! か、感じるわぁ! おにーちゃんっ! あ、はああぁっ!」
身体の重さが加わったことで興奮に滾った硬さを一段と強さを増す。
身体を上下させる度に子宮を満たす士道の精が跳ね、肉棒にかき混ぜられていく。
最早怖気ではなく堪らない心地良さに全身が総毛立つ。
士道に体内を蹂躙され埋め尽くされていく感覚に愉悦すら覚え、喘ぎと共に歓喜の笑いを零してしまう。
七罪や四糸乃など経験もしたことがないであろうほどに激しく深く愛されている。
興奮の原因が七罪のフェロモン云々などという事実は琴里にとっては取るに足らないことだ。
今の士道は琴里のことしか見えず、琴里と交わることしか頭にない。
今だけは士道の身体も心も全てが琴里のものだ。
士道にとって琴里が世界で誰よりも一番特別な存在だ。
「――うあああぁぁぁぁ!! あ、はははっ! もっとよ! もっと激しく愛し合いましょう! おにーちゃん!」
「っ、ああ! けど今度は俺の番だ!」
幾度目かの身体の内側で弾け焼き付けられるような感覚に曝され、心の底からの願いを躊躇無く叫ぶ。
その叫びに対して琴里の身体を軽々と抱え上げ、突き飛ばすような形で乱暴に壁際へと押し込んでくる士道。
「っ――!」
背中を壁に叩きつけられ一瞬呼吸が止まるものの、気分は最高で苦痛など微塵も感じない。
乱暴だからこそ身体に深く強く愛情が刻まれる。
ここまで士道に深く愛情を刻まれているのは琴里一人だけだ。
乱暴に愛でられる度にその事実を実感させられ、優越感にも似た幸せを抱いてしまうから。
「はぁ、ああぁぁっ! お、おにーちゃんっ! 今夜は朝まで付き合ってもらうわよ! 嫌とは、言わせないわ! ああぁぁぁ!」
「それは俺の台詞だ! 無茶苦茶興奮しちまってどうにもできねえから、満足するまで付き合ってもらうからな!」
こんな幸せをすぐに終わらせてしまうなど考えられない。
こんな快感に満ちた交わりをすぐに終わらせてしまうなどもったいない。
陵辱紛いの交わりに始まりいつのまにか互いに愛と快感を貪り合いながら、琴里は士道と精根尽き果てるまで暴力的に愛を深めあっていった。
やはり義理とは言え似たもの兄妹だということを、心底思い知らされながら。
「はぁっ……! はぁ……! っ、ふぅ……もうこんな時間ね、おにーちゃん……」
「あ、ああ……まさか、本当に朝までやることに、なるなんてな……」
精根尽き果てるまで愛し合った結果、気付けば最早早朝と言っても差し支えない時間になっていた。
日はまだ昇っていないようだがカーテンの隙間からは儚い光が部屋に差し込み、琴里の引き千切られた衣服や下着の残骸を無残に照らし出している。
どうやら士道は七罪のフェロモンの効果が完全に抜けきったようで、琴里が身体の上に寝そべり肌を合わせていても平気な様子だ。
とはいえ抜けきるまでの数時間は途轍もなく苛烈で乱暴極まる一時だった。
さすがの琴里もあまりの激しさに身体の節々に疲労による痛みが溜り、浅く乱れた呼吸を整えるにも相応の時間を要したほどだ。
「……わりぃ、琴里。お前が泣いて嫌がったっていうのに、あんなに乱暴して……言い訳するわけじゃねぇけどあの時は突然何も考えられなくなるくらいに興奮しちまってさ、身体が勝手にあんなこと……」
そんな琴里の頭を胸に抱き、向き出しの背中をさすってくれる士道。
さすがに琴里相手でもシャレにならないことをしたと思っているようで、顔を上げてみれば唇を噛み締めるほどに罪悪感を露にしていた。
真実を話してやるのも悪くないが今話してしまうわけにはいかない。
これは七罪の問題が解決してから話すこと、あるいは七罪の口から話すべきことなのだから。
それに真実を黙っていれば士道は罪悪感による負い目を抱えることになるので、琴里の思うが侭に操りやすくなるはずだ。
「……謝ることないわ、おにーちゃん。きっとおにーちゃんに対する私の普段の態度がキツ過ぎたから、あんな風に我を忘れて復讐に走ったのかもしれないわ。これからは少し態度を改めるから酷い私を許してくれる、おにーちゃん?」
「ゆ、許すも何も、何でお前が謝るんだよ……悪いのは全面的に俺だろ。お前の身体、こんなにしちまったし……」
「ん……確かにこれは大問題ね。こんな醜い傷跡を身体に刻み込まれたらもう女の子の人生はお終いだわ。犯人には同じように人生を終えてもらうしかないわね」
罪の意識に揺れる士道の瞳が、琴里の首筋や胸元に注がれる。
首筋を指で撫でてみると軽い切り傷が出来ているのかちくっと鋭い痛みが走った。
完璧に発情して欲望の塊と化した士道が口付け歯を立て食らいついたせいなのだろう。
寝そべっていた身体を起し胸元を見下ろしてみれば、白い膨らみも所々皮膚が裂け赤い筋が走っている。
「そうねえ……女顔のおにーちゃんには男だけの刑務所で囚人たちにたっぷり可愛がってもらうなんてぴったりじゃないかしら? 逆に独房で臭い飯を食べながら孤独の内に老衰で死ぬなんてのも良さそうね」
「い、いや、いつも通り三択で頼む……どんな罰でも受けるけどその二つはちょっとな……」
「ふぅん、三択が良いのね……」
身体を起した琴里が冷たく見下ろしていると、頬を引きつらせ冷や汗を流し始める士道。
琴里なら本気でやりかねないとでも思っているのだろうか。
まあもしも琴里が普通の女の子で士道も何のしがらみも持たない普通の男子高校生だとしたら、一生責任を取ってもらうという第三の選択肢を強制的に選択させる所だ。
だが残念なことにお互い普通などではない。
「うおっ!?」
何の前触れも無く手の平に炎を生じさせたことで、士道が目を剥いて驚く。
構わず炎を纏う手で傷を撫で小さな炎で舐めさせると、そこにはもう傷痕など存在せず元通りの真っ白な柔肌が広がるばかりだ。
反則臭いがこの力があればどれだけ激しく暴力的に愛し合おうが何の問題もない。
「……これで問題は解決ね。だけど私を傷つけた罪は消せないわ。三択を望むなら三番目の選択肢を強制的に選ばせてもらうわよ、おにーちゃん」
「おい、お前まさか……」
露骨に嫌そうな顔をする士道の両手に自らの両手を重ね、指を絡めて繋げあう。
そのまま繋がった両手を広げてベッドにつけば、あっというまに琴里が覆い被さり両手を押さえつけているような状態へと早変わりだ。
予想通りの行動だったらしく、士道は押さえつけられている自分の両手を見て溜息を漏らしていた。
「誰かがおにーちゃんを起しに来るとしてもあと一時間くらいは余裕があるわ。その間にもう一度楽しみましょう。嫌とは言わせないわよ?」
「お前あれだけやってまだ元気が有り余ってるとかどう考えてもおかしいだろ。もしかしてその能力のせいなんじゃねぇのか?」
「……ああ、そういう考え方もあるわね。もしかして私も影響されてるのかしら……」
士道に半ば呆れ気味に指摘され、初めてその可能性に思い至った。
七罪の精霊としての能力が無意識に身体へ影響を及ぼしているなら、琴里だって常日頃からそれが無いとは言い切れない。
それに問題が無い程度の僅かな力とはいえ、ついさっき再生の能力を用いたのだ。
その能力が身体の傷の再生だけでなく、一時的に失われた生物が生きるうえで必要不可欠である本能的な欲求すら元通りにするとしたら。
その考えが正しいとすれば今この瞬間胸の奥底から燃え上がってくる士道の全てを奪い尽くしたいという欲求にも納得が行くし、強引に決め付けることでこれから行う行為を正当化できる。
「仮にそのせいだとしたら、私は自分の能力のせいで満たされず苦しんでるってことになるわね。おにーちゃんはそんな私を放っておいたりはしないはずでしょう?」
士道を求める都合の良い理由を得た嬉しさに頬を緩め笑いかける琴里。
答えなど聞くまでもなく分かっていた。
にやりと笑い身体を起して逆に琴里を押し倒す士道の様子を見れば、誰の目にも明らかである。
「……当たり前だろ? 苦しんでるなら身体を張ってでも助けてやるよ。それに……俺もまだちょっとムラムラするしな」
「ふふっ、さすがだわ。それでこそ私の愛するおにーちゃんね」
互いに愛し合う似たもの同士の琴里と士道は、それから熱く口付けを交わししばしの間愛を再燃させた。
やはり一番は互いに理性を保ったまま心と身体の繋がりを作り愛しあうことだ。
だが陵辱紛いの交わりもあれはあれで趣があった。
いつもぞんざいな扱いをしている士道に反逆され、無理やり犯され罰を与えられているような屈辱と恥辱。
すぐには素直に受け取れない琴里だからこそ、素直になれた時に溜まっていた屈辱と恥辱が愉悦を覚えるほどに心地良い。
だからこそ琴里は素直でいられる今の内に人知れず心に決めた。
あの香水を処分するなど勿体無い。
処分したふりをして厳重に保管し、機会があれば積極的に用いよう、と。
ドSでドMで性交大好きでツンデレ。最早痴女である。でも炎や赤色っていうのは情熱の象徴だから……。
何でかまたも北斗ネタをぶっこんでしまいました。たぶんアレのせいだな……イチゴ……ちなみに好きな悲鳴・断末魔ベスト3は「うわらば」「えひゃい」「ひでぶ」。
そういえば最近感想がもらえなくなったので地味にダメージを受けています……元々評価よりも感想を貰った方が嬉しいタイプなので。やっぱり感想に値しないクオリティだからなのかな……どんなのでも良いので感想が貰えると嬉しいです。こういうプレイとか展開とか好き、とかでも……。
更新停止期間の執筆状況の進捗はどれくらいの頻度で活動報告に載せるべきか
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1ヵ月
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2ヵ月
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3ヵ月