※この作品はR-18です。

士道クリミナル   作:サイエンティスト

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 ※キマシってのは良いもんだよなぁ? 女の子同士の絡みがあるので苦手な方は閲覧注意。引き続き美九さん歓喜。

 今回は琴里さんが二人がかりで攻められるお話。大体酷い目にしか合っていないのはもうお約束みたいなものになりつつあります。
 やっぱり生意気で強気な女の子は苛め甲斐がありますよね。屈辱に満ちた悔しそうな表情で睨んでくるのがゾクゾクくるなぁ……。




▲士道フリーズルビー

「んっ……ふ、うぅ……! く、ちゅ……っ……!」

 

 意識が無いため躊躇いも戸惑いも無い四糸乃によって唇を奪われ、口付けの陵辱を受ける琴里。

 『よしのん』による苛烈な舌技に攻め立てられ、喉の奥から苦しげな呻きを漏らしている。

 だがその呻きも流し込まれているであろう唾液に押し流され、身体の悶えすらも徐々に押さえ込まれつつあり抵抗すらできていない。凄まじいテクニックの口付けに意思とは関係なく骨抜きにされているのだろう。

 口付けだけで琴里を大人しくさせてしまう『よしのん』のテクニックに舌を巻きつつ、士道も琴里への責めにかかった。

 パジャマのズボンをずりさげ露になるのは、たっぷり染みができ濡れ渡っている以外は何の変哲も無いピンクの縞パン。

 いつも士道と快楽に拭ける時は刺激的な下着を身に着けていたので、これは恐らく強制された4Pへのせめてもの抵抗だろう。

 

「……ピンクの縞パンなんてずいぶん可愛いの履いてんなぁ、琴里? いつものエロイ下着も好きだけどこういう子供っぽいのも俺は好きだぜ」

『んー、似合ってるよー琴里ちゃん。頼れる女っぽくてカッコイイ琴里ちゃんがこーんな子供っぽいパンツ履いてるなんてギャップが良いよねー。ほらほら士道くん、上も同じのつけてるか確認しないと!』

 

 口付けの合間に『よしのん』が口にする通り、そのギャップがまた堪らない。

 むしろ身体を交えている相手の幼さを改めて思い知らされ、背徳感に余計に興奮が燃え上がるので逆効果だった。

 

「――っ!」

 

 湿りの中心を下着の上から強めに指で弾き、抵抗が無意味だということを身体に思い知らせていく。

 すでに高まり敏感となった局所への強い刺激に一瞬跳ねる琴里の身体。

 だが四糸乃の唇に塞がれ喘ぐこともできず、膝にずり下げたズボンが動きの妨げになり身体を振り乱すこともできていない。

 

「っ! お、覚えてなさい、あなたたち……私をこんな目に合わせるなんて、ただじゃおかないわよ……!」

『喋っちゃ駄目だよー、琴里ちゃん。よしのんのキスはこれからが本番なんだからねー?』

「――んっ! く、う、ふぅぅ!」

「悪態つく余裕があるならまだまだ攻めたりないってことだな。よしのん、手加減せずにがっつりやっちまえ」

 

 一旦『よしのん』の魔の口付けから逃れ悪態をつくも、再び捕らえられる琴里。

 そのまま身体を四糸乃に押し倒され、コップの底に残った水をストローで無理やり吸い上げているような物凄い水音を発する口付けを受けている。

 規格外の口付けに無様に身悶えする琴里の様子が堪らなく愉快で、士道はしばらく何度か指で局所を弾き身体を跳ねさせてから上を脱がしにかかった。

 ボタンを上から一つずつ丁寧に外していくも、最後のボタンだけあえて外さずにそのまま残す。

 はだけたパジャマを両側に捲り上げ夜気に晒されるのは、腹部の小さなへこみと小振りな膨らみを覆い隠す縞々ピンクの下着。

 見た目の幼さ通りの子供っぽい下着と、不釣合いな美しい腰のくびれ。

 刺激的な大人の下着で色気を加えるのも堪らないが、倒錯的な魅力を演出している今の姿もまた堪らない。

 

『琴里ちゃんの胸ってどれくらいの大きさなのかなー。四糸乃と同じくらい? 士道くん的には触り心地とか揉み心地で分かったりしないー?』

「俺が教えたら面白くないだろ? 百聞は一見にしかずって言うし俺に聞くよりも自分で確かめてみろよ、よしのん」

『おっと、そうだねー。それじゃー遠慮なく隅から隅まで徹底的に調べさせてもらおっかなー?』

「や、やめっ――っ! あ、う、あぁぁぁ! ん、くあぁぁぁ!」

 

 恐怖の口付けから解放されたばかりの琴里に覆い被さり、四糸乃の舌先をその膨らみに這わせる『よしのん』。

 透明な唾液を先端から滴らせつつ下着の一点を弄り回し、濡れた布地がその下に隠れた小さな突起を浮かび上がらせていく。

 下着の上からだろうと『よしのん』の舌技は衰えていない。

 自身の胸元が四糸乃の舌先で弄くり回される度、琴里は戸惑いよりも恍惚を滲ませた甘い喘ぎを零し悶えていた。

 直に攻められれば最早完全に抵抗の意思を失くし快感に身を任せてしまうだろう。

 胸元は『よしのん』に任せ、士道はもっと感じやすく恥ずかしい部分を攻めることにした。

 つまりは湯水の如く嫌らしい液体を溢れさせる、縞々のパンツに覆われたびしょ濡れの水源を。

 

「まだ始まったばかりだっていうのにこんなにグショグショに濡らしやがって……やっぱり淫乱なのはどう考えてもお前の方じゃねぇか、琴里」

「そ、そんな、わけ――ひ、うぅ!」

 

 呂律の回らない否定の声を上げる琴里だが、四糸乃が下着の上から膨らみに齧り付いたせいでたちまちその声を喘ぎへと変える。

 光の消えた瞳で琴里の膨らみに吸い付く四糸乃の姿は妙に興奮を誘う背徳的な姿だ。

 その妖しい光景から視線を戻し、悶える琴里の縞々の布切れに両手をかける。

 両脚を通してずり下げ膝に残していたズボンごと脱がせてしまうと、真っ白で滑らかな平野が目に入った。

 草木一本生えていない代わりに、裂け目から嫌らしい水が大量に湧き出し零れている。今まで積み重なった欲求不満な想いが抑えられずに零れているのだろう。

 自分に良く似て性欲旺盛な琴里を嘲笑い辱めを与えるために、美しくも淫らな平野に刻まれた裂け目を容赦なく指で割り開き、その奥の赤く卑猥な幾つもの断層を露出させ視線を注いでいく。

 

『ほーら見てごらん、琴里ちゃん。琴里ちゃんのイケナイ所、奥までばっちり士道くんに見られちゃってるよー。恥ずかしくても本当は嬉しいんでしょー? 見られてて気持ち良いんでしょー?』

 

 そして士道に自分の身体の奥が鑑賞されている様子を、『よしのん』が四糸乃による胸元への口付けを止めさせ無理やり見せる。

 

「ち、ちが……!」

「嘘ついてんじゃねぇよ、琴里。こうやって見てるだけでどんどん濡れてきてるじゃねぇか。本当に嫌らしいやつだよなぁ、お前は?」

「う……あ……ぁ……!」

 

 恥じらいと快感に蕩けながらも悔しさを滲ませた表情で否定する琴里だが、身体は実に正直だった。

 舌先を伸ばし汗ばんだ太股に這わせる光景を見せ付けてやると、赤肉の断層が微かに揺れ動き興奮した事実を物語る。

 このまま愛でずに焦らすのも効果的だろうが、どうせなら快感の絶頂を迎える寸前で焦らしまくる方が琴里にとって辛辣な仕打ちに違いない。

 

『士道くん、琴里ちゃんをイかせないように気をつけてねー? そこ女の子が一番感じやすいところなんだし、やり過ぎるとあっというまに夢の世界に行っちゃうよー?』

「分かってるって。四糸乃にあれだけ酷いことさせやがったんだから今夜はそう簡単に良い夢見させてやらねぇよ。むしろとびっきりの悪夢を見せてやるぜ」

 

 半分夢心地に揺れる琴里の瞳をきつく睨み、士道は舌先を嫌らしい平野に這わせた。

 

「ひあ、ぁぁぁぁ! あ、う、あぁぁぁ! ああぁぁ……!」

 

 舌先が触れた瞬間、電流が走ったかの如く跳ねる琴里の身体。

 身悶えされると手が滑るならぬ舌が滑り誤って最大の快感を味わわせてしまいかねないので、脇に抱える形で琴里の両脚を開かせたまま固定し容赦なく舌先で嬲っていく。

 最初は表面を軽く撫でるだけだが、徐に舌先を裂け目に潜り込ませ暖かな内側を這いずる。

 

『気持ち良さそうだねー、琴里ちゃん。これからもーっと気持ち良くしてあげるよー? まーその分イけない辛さも増しちゃうんだけど、琴里ちゃんは四糸乃と違って強い女の子だからきっと耐えられるってよしのんは信じてるからね!』

 

 捻じ曲がった絶大な信頼を『よしのん』が宣言すると共に、意識のない四糸乃の身体が動く。

 右手が琴里の胸元から下着を捲り上げて膨らみを露にし、身体で動きを押さえ込むように琴里に覆い被さる。

 そして唾液に妖しく光る桜色の唇が開かれ――

 

「――っ! ひゃ、うあぁぁぁぁっ!」

 

 ――膨らみに咲く桃色の蕾を咥え込む。

 

「んっ、うあぁぁぁ! ひ、あ、あぁぁ……!」

 

 咥え込んだ胸肉を更に深く咥えるように、四糸乃が顔を傾け幾度も喰らいついていく。

 琴里の敏感に固くなった蕾が『よしのん』の絶技で弄くり回されていることは容易に想像ができる。

 士道と『よしのん』による容赦の無い愛撫に、最早琴里は一切の戸惑いを見せず快感に喘いでいた。

 同性の混じった3Pで感じるほど性癖は歪んでいないと豪語していた癖にこの有様だ。全く情けない。

 

「う、あ、あぁ、あぁぁ……! は、ぁ……はぁ……あっ! ひ、あぁぁ……!」

 

 四糸乃と共に喰らうような激しい口付けをそれぞれの箇所へと行い、ひたすらに舌で弄繰り回して刺激しまくる。

 全身を襲う鋭い快感に琴里の身体は度々痙攣を催すが、決してそこから先へは進めてやらない。

 喘ぎが一段と艶めきを増しそうになれば、口付けの手を休める。

 高まった快感が鎮まり切ない吐息が零れたところで、再び口付けを行う。

 琴里にとっては何度も快感の峠を迎えられる寸前まで導かれながら、何度も突き落とされる悪夢。

 だが士道にとっては生意気で偉そうな琴里が快感に悶え、更なる快感を求め淫らな表情で切ない喘ぎを零す最高に愉悦を覚える楽しい夢だった。

 

「ふぅ……楽しんでるか、よしのん?」

 

 しばらく快楽の責め苦を味わわせてから顔を上げ、『よしのん』に感想を求める。

 返って来たのは同様に顔を上げた四糸乃からの、清々しい無表情のサムズアップ。

 

『もちろん! 楽しすぎて今にもイっちゃいそうなくらいだよー! まー琴里ちゃんの方はまだまだイかせてあげないけどねー。士道くんの方はどーう?』

「ああ、最高に楽しいぜ。もう琴里のやつが可愛い声で泣いてねだる光景を想像するだけで胸が熱くなっちまうよ」

『もー、士道くんったら琴里ちゃんに対しては超ドSなんだからー……本当に楽しみだよねー! よーし、バトンタッチして最後の一押しだ!』

「おう!」

 

 快感の余韻に痺れる琴里の身体を中心に、回るようにして四糸乃と位置を交換する。

 その途中で四糸乃の右手と『よしのん』の短く小さな両手とハイタッチ。

 何故か信じられないくらい息ぴったりである。琴里とはまた違う意味で『よしのん』ともお似合いなのかもしれない。

 

「とん、だ……変態、コンビ、よ……あなた、たち、は……!」

『よしのんと士道くんは愛し合う恋人同士だけど同時に同じエロイ趣味で繋がったマブダチでもあるんだよー? 息ぴったりなのは当然のことさ!』

「そういうことだ。よしのん、お前の舌技をめいいっぱい味わわせてやれ!」

『よっしゃー! 任せて士道くん!』

 

 元気いっぱいの返事を返す『よしのん』。

 そして微かに開かれた唇から卑猥に舌先を覗かせる四糸乃の顔が、情け容赦なく琴里の下腹部に埋められた。

 

「――っ! は、あぁぁぁ! や、あ、うあぁぁ!」

 

 敏感な部分に炸裂する『よしのん』の絶技に、蕩けた赤い瞳を見開き涙を零しながら琴里は悶絶する。

 士道はその振り乱される両腕を強引に押さえ込み、四糸乃の唾液で満遍なく濡らされ蹂躙された膨らみへ口付け固い蕾に舌を這わせた。

 そうして四糸乃の残した存在を舐め取りながら琴里の身体に存在を刻んでいく。

 魅力的な可愛い女の子二人を同時に味わう背徳感は頬が嫌らしく緩み、胸が喜びに痛むほど格別だ。

 やはり癖になってしまわないよう今後も複数人では控えた方が良いだろう。お膳立てされてしまった場合はその限りではないが。

 

「あ、あぁ、ああぁっ……! ひ、あ、ぁ……!」

 

 士道は『よしのん』ほど舌技の錬度は高くないので、別の方法で琴里を更に感じさせていく。

 固くなり濡れた蕾に軽く歯を立て、もう片方は指先で摘み捻り上げる。

 痛みを感じるほどの激しさを好む琴里相手だからこそできる激しい愛で方で。

 胸元は士道が激しく荒々しく、下腹部は『よしのん』がテクニックで以って四糸乃の舌先で攻めたてる。

 快感が絶頂に達しそうなら手を止め、鎮まればまた再開するという心底意地の悪いやり方で以って。

 

「あ、あぁ、やあぁぁ……! ふ、二人、とも……も……やめ……てぇ……!」

 

 悪趣味な愛撫に琴里もついに限界を迎えたのか、必死に乞い願い始めた。呂律の回らない甘く染まりきった嫌らしい声で。

 士道も『よしのん』も一旦攻める手を止め、口の端からだらしなく唾液を零し震える琴里の顔を覗き込んだ。

 

「どうかしたのか琴里? 何を止めて欲しいのかはっきり言ってくれないと全然わからないぜ?」

「だ、だから……もう……焦らすのは、やめなさい、って……言ってる、のよ……!」

「それが人にものを頼む態度なのかよ? もっとそれ相応の丁寧な頼み方があるんじゃねぇか?」

 

 にやけて尋ねると琴里は一瞬表情に屈辱を滲ませたものの、それはたちまち切なさに飲み込まれ消えていった。

 

「お、お願い……も、もぅ……じ……焦らさない、で……!」

『ふーん、琴里ちゃんは焦らして欲しくないんだね。だけどどうして焦らして欲しくないのかもはっきり言って欲しいなー。ほーら琴里ちゃん、正直に言ってごらんよー? どうして焦らして欲しくないのー?』

「っ、あぁ……!」

 

 優しい言葉をかけながらも四糸乃の右手で琴里の太股を撫でさせる『よしのん』。

 普段は身体を持って参加できないからこそ、今この状況を心行くまで楽しもうとしているのだろう。

 脚の付け根近くを指で撫でられる快感がついに限界を迎えさせたのか、次の瞬間琴里の表情から完全に屈辱が消え去った。

 

「い、イきたい、のよ……も、もう……イかせ、て……! お、ねがい……おにーちゃん……よしのん……!」

『おーっと、琴里ちゃんついに快楽に堕ちちゃったみたいだね。どうするー、士道くん? よしのん的にはそろそろ琴里ちゃんのイっちゃう姿が見たいんだけど、士道くんが言うならまだまだ続けても良いよー?』

「そっか。さて、どうしてやるかな……」

「お、おにぃ、ちゃん……おね、がい……!」

 

 完全に陥落した琴里が甘い声で士道にねだってくる。

 いつも生意気で高圧的な黒琴里が、快感と士道の愛を求めて淫らな表情で。

 強大な敵を打ち倒し屈服させた達成感と優越感に、士道もついつい普段の黒琴里が浮かべるような冷たい嘲笑を浮かべてしまう。

 しかしこれ以上焦らし続けるのは少々難しかった。

 こんな素直に想いを伝えられ艶かしい表情をされると、嗜虐心が薄れ強烈な劣情が湧き上がってきてしまう。

 

「そうだな、これから言うこと約束してくれるっていうならもう焦らすのは止めてやるよ」

 

 胸の内に湧き上がる琴里と愛と身体を交えたい欲求をできる限り抑えながら、なるべく高圧的に宣言する。

 

「まず、昨日俺にやらせたみたいなことは二度とするなよ。四糸乃本人への直接の辱めも無しだからな。あと七罪への八つ当たりも。分かったか?」

「え、ええ……約束、するわ……だ、だから――」

「――それともう一つ。お前に言ったしばらくは何でもお前の言いなりになってやるって言葉。あれを無かったことにしてくれるっていうなら、もう焦らさないで最後までしてやるよ」

「え……」

 

 全く躊躇いを見せずあっさり頷いた琴里も、もう一つの条件だけは聞いた瞬間躊躇いを見せた。

 四糸乃から破廉恥な行為を行わせることを防ぐために悪魔に売った魂を取り戻すチャンスだ。かなり卑怯だがこの機を逃すわけにはいかなかった。

 

「そ、れは……駄目よ……! せっかく、おにーちゃんに何でも言うことを……聞かせられるっていうのに……!」

 

 涙目でびくびくと快感に震えながらも、強い意志を見せて拒否する琴里。

 どうやらまだ強がる気力が残っているらしい。

 ここは頼りになる相棒に任せてその気力も根こそぎ奪ってやるべきだろう。

 

「……よしのん、やっちまえ」

『オッケー! さー、琴里ちゃんを再び生殺しの世界へごあんなーい!』

 

 その頼りになる相棒は自信満々に頷くと、再び四糸乃の顔を琴里の下腹部へと埋めさせた。そして始まる卑猥な水音の嵐。

 

「ひゃあぁぁぁ! ひ、う、あぁぁぁ……!」

「ほら、楽になっちまえよ琴里ぃ? そうすれば最後まで気持ち良くなれるんだぜ?」

「あっ! あ、あっ、うあ、あぁぁぁ……!」

 

 涙の浮かぶ赤い瞳を見開き悶絶しているところへと、噛み痕を残さない程度に甘く首筋へ噛み付き舌を這わせる。

 快感の峠を迎えられず限界まで感度が高まったのか、肌を微かに刺激するだけで甘い喘ぎを零す琴里。

 最早全身が性感帯と化したかのような敏感極まる状態になっていては、琴里がどれだけ意思を強く保とうとしても耐えられるわけがなかった。

 

「わ、分かったからぁ……! 無かったことに、するからぁ……! おねが、い……おにぃ、ちゃぁぁん……!」

 

 ついに琴里は快感に屈し、震える声でおねだりしてきた。頬も口元も瞳も蕩けそうなほどに緩んだ、これ以上ないほど淫靡な表情で。

 悪魔から魂を取り戻し屈服させた愉悦に、ついつい士道もいつもの黒琴里が浮かべるような冷たい笑みを浮かべてしまう。

 

「……その言葉忘れんなよ、琴里。よしのん、もう止めてやれ」

『あれ、このままイかさなくて良いのー?』

 

 『よしのん』が疑問の声を上げると共に、唇を卑猥に濡らした四糸乃が表情のない顔を上げる。

 散々焦らして快感の九合目辺りへ何度も押し上げ引きずりおろしたのだから、少し攻めればあっというまに山頂へ到達してしまうだろう。

 だがあえて士道はそれを行わず、解放された琴里の身体を正面から抱え上げた。

 

「琴里はもっと激しいのが好きな奴だからな。もうその程度じゃ満足できないだろうし、俺もそろそろ我慢するのも辛くなってきたんだよ……」

「……さすがは、私と相性ぴったりのおにーちゃん。良く分かってるじゃない……もう快感程度で満足なんてできないわ……早くおにーちゃんと、一つになりたいのよ……!」

 

 今にも絶頂に達してしまいそうなほどに蕩けた表情を浮かべ、両腕を士道の首の後ろに回し催促してくる琴里。

 やはり求めるものが互いに全く同じ、身体と愛情を貪欲に欲するお似合いの兄妹だ。

 一つ苦笑してから士道は琴里の身体を静かに下ろし、その内側へと自らの存在を突き入れた。

 

「っ、あっ! や、やっと、おにーちゃんが……私の、中に……! あ、ああ、ぁぁぁ――ふあああぁぁぁぁ……!」

『あれれー、琴里ちゃんったらもしかして士道くんと繋がっただけでイっちゃったー?』

 

 深々と完全に沈めた時点で琴里は喜色満面の笑みを浮かべ、小刻みに震えながら恍惚の声を上げる。

 散々焦らしを受け高まった状態だったからこそ、繋がりを作っただけで快感の峠を迎えてしまったのだろう。

 だがこの程度で士道に引けを取らないほど盛っている琴里が満足するわけなどない。むしろここからが士道にも琴里にも本番だ。

 

「――んっ……む、ぅ……ちゅ……!」

『お、おー……琴里ちゃん、こんなに積極的でエッチな子になっちゃうんだねー……抑圧の反動ってやつかなー……』

 

 快感も覚めやらぬ状態で士道の唇に喰らいついてくると、琴里は自ら身体を動かし快感を求め始めた。

 互いの唇の隙間から唾液が糸を引いて零れ、黒のリボンで結われたツインテールが宙を跳ね回るほど激しく。

 初めて間近で見るその貪欲さにさすがの『よしのん』でさえ少々引き気味だ。

 だがそこは頭の中が士道に負けず劣らず煩悩塗れの『よしのん』。

 

『……そんなエッチな琴里ちゃんにはおしおきしないといけないよねー?』

「ふあぁ! あ、あぁ……! ちゅ……ん、ふぅっ……!」

 

 すぐに驚きから立ち直ると琴里に背後から覆い被さり、更に深い快楽に乱れさせようと手を貸してくれる。

 度重なる愛撫に赤く染まった首筋に四糸乃の舌先を這わせ、くすぐる様に舐め上げて。

 卑猥な水音を漏らし士道と深く交わる下腹部へと右手を伸ばし、覆い隠されていた敏感な突起を指先で執拗に弄繰り回して。

 士道と四糸乃に前後から身体を挟まれ愛でられることにより、快楽と至福に乱れきった琴里の笑み。

 普段強気で生意気な表情ばかりしているからこそ、その落差が堪らなく興奮を燃え上がらせてくれる。

 その上焦らして苦しめるために自身も興奮を燻らせていたのだから、士道自身堪えきることなどできなかった。

 

「っ! こ、琴里っ……!」

「あぁっ、おにーちゃんっ! あ、は、ああぁ――ああああぁぁぁぁぁっ!」

 

 弾けた興奮を勢い良く迸らせ、琴里の細い身体の内側へと焼き付ける。

 四糸乃に耳朶を舌先でくすぐられながら仰け反り嬌声を上げる琴里。

 恍惚に緩みきった妖しい笑みで震えるその姿は、四糸乃との仲睦まじい姿と交わる光景に積み重なっていた嫉妬が全て溶け出していったかのように満足気だった。

 

『はい、琴里ちゃん。お口あーんしてー?』

「んっ……!? う……っ、くっ……!」

『おかわりもたっぷりあるよー? 士道くんのはお徳用の大容量だからね!』

 

 甘い吐息を零して至福に浸っている琴里の唇へ、何を思ったのか『よしのん』が溢れ落ちた白い濁りを四糸乃の指先に絡ませ突っ込む。

 口の中に塗りたくられる汚物に眉を寄せ嫌悪感を露に呻く琴里。

 性格的なものなのか奉仕などしてくれたことがないので、こんな汚らわしいものを口にさせられるのは初めてのはずだ。四糸乃や七罪に対しては罪の意識を覚える行為だが、琴里の場合はむしろ優越感にも似た気分を覚えてしまった。

 

「こんな汚物を私に味わわせるだなんて……おにーちゃん、覚悟はできてるんでしょうね?」

「いや、味わわせたのは俺じゃねぇだろ。文句言うならよしのんに言えよ」

「問答無用よ。私を不快な気分にさせた分までたっぷり楽しませてもらうわ」

「っ……要するにただ単に楽しみたいだけじゃねぇか、全く……」

 

 唇の汚れを指先で拭って鋭く睨みつけてくる琴里に、士道はそのまま押し倒されてしまう。

 胸の膨らみの感触を味わわせてもらおうと伸ばした両手は、その両手に阻まれ指を絡められて阻止される。

 どうも素直になった琴里相手だと主導権が握れないこともしばしばだ。

 だが四糸乃や七罪は慎ましく遠慮がちなので、琴里のように積極的に求めてきてくれるのも悪くはない。

 

『四糸乃にはこの積極性が足りないよねー。琴里ちゃん、ちょっと四糸乃に分けてくれないー?』

「っ、あ! よ、よしのん……! や、やめっ……あ、ああぁぁぁ!」

 

 仰向けに押し倒された士道の手を握りながら、身体の上で激しく身体を動かし喘ぐ琴里。

 その微かに揺れ動く膨らみに横から喰らいつき、右手で弄繰り回すことを余儀なくされる無表情の四糸乃。

 生意気で高圧的な琴里が士道の身体の上で自ら腰を振り、純粋無垢な四糸乃が生気の感じられない表情で同性の身体を攻め立てる光景。

 それらは非現実的とも取れるほどに信じがたい光景であり、同時に素晴らしく興奮を誘う夢のような光景でもあった

 

「こ、琴里……琴里っ……!」

「はあぁぁ……! お、おにぃ、ちゃ――あああぁぁぁぁぁ!」

『ふっふっふ……琴里ちゃん、次は士道くんにどんな体勢でエッチなことして欲しいー?』

 

 一つ峠を迎えるたびに主導権を奪い合い、士道は激しく琴里と交わり愛を深めていった。

 『よしのん』によって身体を操られる瞳の輝きを失くしたままの四糸乃に、あろうことか様々な手伝いをさせながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 初めての時よりも相当爛れた3P、もとい4Pは四糸乃が意識を取り戻しそうになった時点でお開きとなった。

 ただでさえ昨日は真昼間から相当な無理をさせたというのに、ついさっきは気絶するほどの快感を味わわせてしまったのだからこれ以上付き合わせたくはなかった。まぁ挿入や愛撫の類こそしなかったとはいえ、四糸乃の身体自体は今の今まで付き合わせてしまっていたのだが。

 なお、『よしのん』が四糸乃の身体を使って何をしていたのかは本人には伝えない方向で一致している。知らなければ恥ずかしい思いもしなくて済む。

 

「ぁ……し、どう、さん……? 私、どうして……」

「やっと目が覚めたみたいだな、四糸乃。何があったのか覚えてないのか?」

 

 右腕に抱いていた四糸乃の瞳に光が灯り、何度かの瞬きの後士道の顔が映りこむ。

 意識を失う前の記憶がぼやけているのか若干困惑した様子だ。

 

「あら、覚えてないの? あなたは私とおにーちゃんの二人がかりの快楽攻めにのた打ち回ってあまりの快感に悶絶しながら気を失ったのよ。まさかあなたが快感で気絶するような淫乱女だったなんて幻滅ね」

「……っ!!!」

 

 何と説明すべきか迷っていると、士道の身体の上に寝そべり微笑を浮かべていた琴里が懇切丁寧にオブラートに包まず説明してくれた。

 はっきり思い出してしまったのか四糸乃の顔が即座に赤くなり、士道の胸元へ顔を埋めてそのまま黙り込んでしまう。四糸乃を辱めるなと約束したはずだというのにこの仕打ちである。

 

「なあ、よしのん。琴里にはまだおしおきが足りないみたいだぜ?」

『お、もしかして第二ラウンド始めちゃう? じゃあ今度は紐で縛り付けて縛り焦らしプレイのダブルコンボでイってみない? 琴里ちゃんはどんな風に縛られるのが好みなのかなー?』

「っ! い、いえ、今のは冗談よ、四糸乃。快感が強すぎて気絶するのは生理的な現象で何もおかしなことはないわ。あなたは淫乱女じゃないから安心しなさい。本当に淫乱なのは私だから」

 

 『よしのん』と共に警告を発すると、琴里は血相変えて四糸乃に暖かい言葉をかける。

 むしろ自分が淫乱とまで言ったのは自覚しているからなのか、あるいは場を和ませるためのジョーク的なものなのか。いずれにせよ焦らしプレイで途轍もなく辛い思いをしたことは確からしい。

 

「ああ。淫乱はお前じゃなくて琴里の方だから心配するなよ、四糸乃。仮にお前が淫乱だったとしても俺は変わらずお前のこと愛してるから。お前はいつまでも俺の心のオアシスだ」

 

 何も間違ったことは言っていないので肯定し、四糸乃の頭を優しく撫でてあげる。

 しばらくすると四糸乃は顔を上げたものの、その可愛らしい面差しには罪悪感が浮かんでいた。

 

「……でも、すみません……私が気を失ったせいで、士道さんを楽しませてあげられなくて……」

『大丈夫だよー、四糸乃。むしろ士道くんは四糸乃のおかげでたっぷり楽しめたからねー』

「ああ、よしのんの言う通りだ。そもそも俺はわざと四糸乃が気絶するくらいのことやったんだぜ。琴里に命令されたからって昨日色々酷いことしちまったし、その償いに気絶するくらいお前を気持ち良くさせてやりたくて。だからちゃんと達成できてむしろ嬉しいくらいだよ」

「そう、ですか……」

 

 意味ありげな楽しんだ事実を『よしのん』に伝えられても、士道が笑いかけても四糸乃の表情は晴れなかった。

 罪悪感こそ消えているが何か別の負の感情を覚えてしまったのか、沈んだ面持ちで視線を逸らしてしまう。

 だがその視線は不機嫌そうに眉を顰めた琴里の手により顔ごと戻される。

 

「何か不満そうね、四糸乃。あれだけ良い思いをしておいて何が気に食わないっていうの?」

「き、気に食わないとかじゃ、ないです……! ただ……士道さんの姿が、見えなかったことが……士道さんがどこにいるのか、分からない気がして……少し、怖かっただけですから……」

「あ……そっか。琴里のせいで何も見えなかったんだよな……」

 

 詰問に慌てて答え徐々に声を窄ませていく様子に、士道は何となく気持ちを察した。

 四糸乃は琴里の胸に顔を埋めさせられ何も見えない状態で恐ろしいまでの快感に晒されていた。

 瞳に何も映らない暗闇の中で自分の身体が弄ばれ、そのまま意識が遠のいていけば恐怖を覚えるのも当然だろう。

 そんな簡単なことにも気付けず、士道は無理やり四糸乃の意識を奪い怖がらせてしまったのだ。

 贖罪を行った気になってまたしても四糸乃に辛い思いをさせてしまっていたとは、本当に救いようのないクズ野郎である。

 

「ごめんな、四糸乃……俺はお前を気持ち良くしてあげたかったのに、むしろ怖がらせることになっちまって……」

「良いんです。士道さんが、私のことを想ってしてくれたことですから……それに、今はちゃんと……私の隣に、いてくれていますから……」

 

 そしてそんなクズ野郎をあっさりと許し、士道の温もりに身を任せてくる四糸乃。

 最早四糸乃が向けてくれる優しさと愛情にはどう足掻いても太刀打ちできない。さすがは未来永劫唯一無二の心のオアシスたる四糸乃だ。

 

「……ああ。俺はちゃんとここにいるからな、四糸乃」

「士道さん……」

 

 右腕でその身体を固く抱き、額に口付けて少しでも愛情のお返しをする。

 こちらからも可能な限り愛情を示し優しさで包んでやらなければ、その内何も考えず四糸乃に甘え溺れてしまいそうで正直不安だった。そして四糸乃がそれを普通に受け入れてくれそうだからこそ余計に怖い。

 自覚はないのだろうが案外四糸乃は男を駄目にしてしまうイケナイ女の子なのかもしれない。

 

『士道くん、着実に四糸乃の愛と優しさに溺れてきてるなー……依存して抜け出せなくなる日は近いね。くっくっく……』

「――いっ!?」

 

 『よしのん』の的を射た邪悪な呟きを耳にして機嫌を悪くしたのか、琴里が横っ腹の皮膚を抓り上げてくる。

 見れば士道の胸の上で頬杖を突いているその表情はかなり不愉快そうに見えた。

 意図せずとも一人だけを特別扱いするなという司令官としての警告か、あるいは四糸乃ではなく自分を特別扱いしろという独占欲と嫉妬からくる妹としての無言の抗議か。

 いずれにせよこの場で琴里に構わないでいると後で遺恨が残るかもしれない。

 やはりハーレムというものは思った以上に大変だ。主に普段は素直じゃ無い癖にわりと嫉妬深く、その上発情期なのかと疑うほど性欲の強い義理の妹の扱いが。

 

「そ、そういえばよしのん。お前どうやって琴里を3――じゃなくて4Pに引き込んだんだ? 確かに琴里は俺やお前並みにエロい奴だけど、こういうのをやりたがるようなタイプじゃないぞ」

『この空間エロイ人多すぎだよねー。実は映画館でのアレを引き合いに出して丁寧にお願いしてみたんだよ。四糸乃に野外プレイさせたんだから、できたら琴里ちゃんもよしのんたちのプレイに付き合ってくれないかなーって』

「……その程度の頼み込みで折れたのか、琴里? 全然お前らしくないぞ」

「そんなわけないでしょう。問題はその後よ」

 

 一つ溜息を零し、四糸乃が怯えて身体を震わせるほど鋭い睨みを浮かべる琴里。

 しかし怖いもの知らずの『よしのん』は特に怯えた様子は見せなかった。むしろさも愉快とでも言うように身体を躍らせ煽っているように見える。

 

『そーそー、最初は断られちゃったんだよー。だからよしのん仕方なく言ったのさ。よしのんたちと4Pしてくれないなら、士道くんにしばらく琴里ちゃんとのお楽しみはお休みしてくれるようにお願いしちゃおっかなーって。そしたら琴里ちゃんしばらく考えた後快くオーケーしてくれたよー?』

「まさかとは思ってたけど本当に脅しをかけてたのかよ。そこまでして琴里に4Pさせるとか、よしのんお前って本当に……気の利く奴だぜ!」

『ヘーイ!』

 

 とりあえずノリで『よしのん』とハイタッチを交わす。ちなみに気の利く奴だと思ったのは本心である。

 

「あなたたち本当にお似合いね。私とは違う意味で」

「はい……私も、そう思います……」

「よ、四糸乃まで!?」

 

普段と同じかそれ以上の蔑む瞳を琴里に向けられ、四糸乃も微妙に思うところがあるのか申し訳なさそうな顔をしつつ頷いている。

 琴里はともかく四糸乃にそんな反応をされるとさすがにキツく、かなりの精神的ダメージを受けてしまう士道だった。

 

「……とにかくこれで昨日の出来事のツケは払ったわ。おにーちゃんもよしのんももう文句は無いわね?」

『よしのんは最初から文句なんて無いけどねー。むしろああいう楽しいことは大歓迎だよー! ねー、四糸乃?』

「えっ……あ、ぅ……!」

「約束を守ってくれるならもう文句はねぇよ。けど破ったらよしのんの提案通りお前とはしばらくお休みにするけどな」

「っ!?」

 

 冷酷に伝えると途端に琴里の表情に動揺が走り、密着した身体がびくっと震える。

 やはり士道と身体を重ね互いを貪り快感と愛情に耽ることが好きで好きで堪らないらしい。

 今回の4Pをお開きにする時も琴里は散々渋りながら猛烈な口付けで襲い掛かってきた挙句、とある条件を聞き入れることでやっと同意してくれたほどなのだから。

 

「ま、まさか本気じゃないでしょうね? そんなことをしたらおにーちゃんは私とヤれなくなるのよ。四糸乃たちにはできないことをやれる相手がいなくなったら、おにーちゃんもさぞかし辛い気持ちになるはずでしょう?」

「本気でやるかもしれないって思ったからよしのんに大人しく従ったんだろ? それにお前と違って俺には辛さを発散する方法が無いわけでもないんだぜ。お前がいなくても七罪がいれば、な?」

『おー、さすがは士道くん! 四糸乃と七罪ちゃんを黒と白の琴里ちゃんに変身させて、実現不可能なはずの性格の違う二人の琴里ちゃんと夢の3Pを実現する気なんだね! よしのんもそこまでは考え付かなかったなー。いやー、恐れ入ったよー!』

「いや、俺もそこまでは考えてなかったからな!? ていうか恐れ入ったのは俺の方だぞ!?」

 

 七罪に頼んで琴里に変身してもらう、程度の考えしか浮かばなかった士道は開いた口が塞がらなかった。

 とはいえ驚愕しつつも天啓を受けたような気分になったのも事実である。

 まだ白琴里とは経験していないせいもあってか、その発想はありそうでなかった。

 見た目は同じなのに性格が全く異なる二人を同時に味わう気持ちを考えるとちょっと興味が沸いてきてしまう。

 

「わ、私は、士道さんが望むなら……琴里さんの代わりでも、構いません……」

「やりたくなってくるからそういうこと言わないでくれ、四糸乃……!」

「見損なったわ、おにーちゃん。私の姿をしていれば私自身であろうとなかろうとどうでも良いってこと? 結局私たちは身体だけの関係だったってことね」

 

 愛想を尽かしたようにふてくされ、琴里は顔をそらしてしまう。

 恥じらいながらも従順で健気に何もかも受け入れる四糸乃とは違い、この反応こそ正しい反応と言えるだろう。

 そんなフォローや慰めが必要な正しい反応を示す琴里の頬に手をやり、少し強引に顔の向きを戻した。

 

「冗談だって、冗談。俺はそういうことさせる気無いしさせたこともねぇよ。覗いてたお前ならそれは知ってるだろ?」

 

 そして瞳を真っ直ぐに見つめ真摯に語りかける。

 その事実があるからこそなのだろう。琴里も安心したように微笑みを浮かべた。

 悪戯めいた生意気でありつつも可愛らしい笑みを。

 

「ええ、もちろん。でもさせる気が無いって言うならここで誓える? 例え四糸乃たちにお膳立てされても絶対に手を出さないってこと」

「………………お、おう。もちろんだ」

「そう。何だか凄い間があったような気がするけれど……信頼してるわよ、おにーちゃん? 私の信頼を裏切らなければその内何かご褒美をあげても良いけど、もし裏切れば……ふふっ……」

 

 艶めく微笑みを浮かべた琴里が、士道の身体にの上に寝そべった状態で左胸を人差し指で突付いてくる。

 何故だろうか。動作は優しく力もこもっていないというのに、心臓にナイフを突きつけられているような背筋の凍る恐怖を感じた。

 

「さ、さぁ、そろそろ寝ようぜ? もうだいぶ遅い時間だし、四糸乃はかなり疲れてるだろうからな」

「あ、はい。そういえば、少し眠っていたはずなのに何だか身体が重いです……それに舌がちょっとピリピリします……?」

「でしょうね。あれだけ派手に舌を使えば……いえ、何でもないわ」

『オッケー。じゃあ士道くん、皆におやすみのキスをお願いねー?』

「ああ、もちろん……四糸乃」

「――っ」

 

 自分の身体に蓄積している不自然なまでの疲労に首を傾げている四糸乃の唇へ軽く口付け、愛を伝えると共に下手に理由を考えさせないように意識をそらす。

 触れ合わせるだけの口付けを終えれば、四糸乃はあっというまに至福に満ちた微笑みを浮かべ疑問を忘れていた。

 そして『よしのん』の額にも忘れずキスして、二人に向けて微笑みかける。

 

「じゃあおやすみ、四糸乃。よしのん。昨日も今夜も俺のために色々させてくれて、本当にありがとな」

『良いよ良いよ。よしのんもたーっぷり楽しませて貰ったしねー? それじゃーおやすみー』

「はい……士道さんが楽しんでくれたのなら、私も嬉しいです……おやすみなさい……」

 

 呟くように答えた四糸乃は目蓋を下ろすと、士道の右腕の中であっという間に寝息を立て始めてしまった。

 先ほどまで意識を失っていたとはいえ身体自体は今の今まで『よしのん』が酷使していた上、昨日は映画館でアレだけ猥褻な行為を受けたのだから当然のことだろう。

 極度の疲労を癒すための深い眠りに落ちた以上、そう簡単に目が覚めるとは思えない。

 事実しばらくして何度か呼びかけたものの、一向に反応がなかった。

 四糸乃に呼びかけても、『よしのん』に呼びかけても。

 

「さて……それじゃあ続きを始めましょうか、おにーちゃん?」

 

 もう邪魔は入らないと確信したらしく、身体の上に寝そべっていた琴里が身を起し裸の胸にかかったツインテールをかき上げた。

 予想はしていたというか、最初から予定されていた行動である。何故ならこれこそが4Pをお開きにするために士道が呑んだ条件だからだ。

 四糸乃が再び眠りについたら、不完全燃焼で終わった自分の欲望と心を完全に満たしてもらうということが。

 

「大きな声出したりすんなよ? そう簡単には起きないだろうけど四糸乃が目を覚ましちまうかもしれないからな」

「それは保証できないわね。おにーちゃんはとても意地悪で激しいからついつい大きな声を上げてしまうもの。どうしても四糸乃を起したくないっていうなら、おにーちゃんの部屋へ場所を移して楽しむっていうのはどうかしら?」

「……仕方ねえなぁ。その代わり優しくなんてしてやらないぜ?」

「ふふっ、望むところよ。どっちが先に音を上げるか勝負と洒落込みましょう?」

 

 士道がニヤリと笑いかけると、床に脱ぎ散らかしていたパジャマを羽織り同様の笑みを返してくる琴里。やはり色んな意味で似たもの兄妹だ。

 士道は四糸乃を起してしまわないよう枕と化している右腕を静かに引き抜き、代わりの枕を敷いて小柄な身体をシーツで覆う。

 ちゃんとここにいると言った手前離れるのは心苦しいが、士道と琴里の尽きない欲望に巻き込んでしまうことだけは避けたかった。

 

「――っ……こ、琴里……っは……ちょ、待てって……!」

「っ……ちゅ……ふふっ、今日も朝まで付き合ってもらうわよ……やりたくもない4Pをさせられた上に、あれだけ焦らされた私の不満を舐めないことね……っ、はぁ……!」

『うーん……七罪ちゃんに頼んで、琴里ちゃんプレイの実現に協力を……他にも色々できそうだし夢が広がるなー……むにゃむにゃ……』

 

 ベッドから腰を上げるなり戦争染みた熱烈な口付けを仕掛けてくる琴里。

 そして心底不安と期待を抱いてしまうような怪しい寝言を零す『よしのん』。

 互いに発情期と疑うほどの欲望に溢れている士道と琴里に加え、寝言でさえ煩悩塗れの『よしのん』という穢れた者たちが集う空間。

 そんな爛れた空間の中にいながらも穢れて欲深い自分たちとは違い、心のオアシスたる四糸乃は可愛らしい寝息を立て天使のような寝顔で眠っていた。

 まるで士道の腕の中で温もりに浸っているかのような、眩しいほど幸せに満ちた愛らしい寝顔で。

 




 3P(4P?)終了。後半が無茶苦茶爛れてました。ごめんなさい。
 黒琴里+白琴里を交えた3Pは書いてみたいプレイの一つです。だけどまずは白琴里とのエッチを書くのが課題。ムラムラした時に書いてほぼ仕上がってるんですけどまだ先の話なんですよね。ちなみにある意味今までで一番酷い話になってます。
 次回は非エロ話でたぶん結構長くなります。分割できる場所もなさそうなので。
 それから最低でも非エロ話が3、4連続する予定です。最近爛れたエロばっかりだから久しぶりにイチャラブを書きたい……というか新婚ごっこでイチャついた四糸乃はともかく、七罪は未だイチャラブさせられてない……?
 

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