※この作品はR-18です。

士道クリミナル   作:サイエンティスト

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 体調不良で執筆に集中できませんでしたが一ヶ月以上経過しても治らないので諦めて執筆に戻りました。
 久方ぶりの七罪のエッチな話。察しの良いお方はこの情報とタイトルで何となくどんな話か分かるはず。
 このシリーズのコンセプトからは多少離れますが、たまにはこういうのも悪くない気もします。ま、一番なのはロリですけどね!




●七罪アダルト

 

「ごめん、士道。今日の夜だけど、今回だけ無しにしてもらっても良い……?」

「えっ……」

 

 ある日の夜、七罪から衝撃的なお願いをされた士道は頭の中が真っ白になった。

 最早完全に日常の一部と化した、部屋で何をするでもなく七罪と共に過ごす穏やかな時間。その終わり際、七罪が部屋に戻る素振りを見せたところで告げられたお願い。

 強制はしたくないし大体わがままを言わない七罪のお願いだ。もちろん快く頷こうと頑張った。

 

「あ、ああ、うん……わ、分かった。うん……だい、じょうぶだ……うん……」

「……分かったって言うわりには滅茶苦茶動揺してない?」

「し、仕方ないだろ。だってお前それ断るの初めてじゃねぇか。俺が何かやらかしたんじゃないかって思って気が気じゃねぇぞ……」

 

 しかし七罪に真夜中の行為を断られたのはこれが初めてであったため、動揺を隠すことができなかった。ただし七罪に行為を断られること自体は初めてではない。早朝などの時間帯的に危ない時は襲い掛かろうとすると一応断られていた。

 とはいえその理由が万が一にも関係がバレてしまわないよう気を遣ってくれているということと、食い下がれば多少嫌そうな顔をされるが普通に受け入れてくれるということも分かっている。きっと時間と安全が保証されているなら気を失うまででも付き合ってくれるはずだ。

 そんな七罪が自ら真夜中の一時を拒絶するなど、何か機嫌を損ねてしまったとしか思えない。だが一応杞憂だったらしく首を横に振って否定してくれた。

 

「それは大丈夫よ。別に士道が何かしたわけじゃないから。どっちかっていうと私の方だし……でも理由は言いたくないから聞かないでくれると嬉しいんだけど……」

 

 そして何故か顔を赤くして居心地悪そうに視線を逸らす。

 詳細は分からないが口にすると恥ずかしい理由があるらしい。非常に気になるものの聞かれたくないのなら無理に聞き出すのは止めることにした。

 

「分かった、理由は聞かねぇよ。でもそうなると俺は今夜辛そうだな……」

「あ、もしかして琴里のとこ行ったりする……?」

「ん……いや、止めとくよ。お前に断られたから琴里のとこ行くっていうのはさすがにお前にも琴里にも失礼だからな」

「そ、そう、良かった……」

 

 不安気に見上げるという反則的な可愛らしさから、ほっと一息ついて無防備な様子を晒す七罪。分かったと言っておいてなんだが襲い掛かりたくなってきてしまう士道だった。

 

「……勝手だけど、今夜だけは誰の所にも行かないで欲しかったのよ……あと、できれば一人でってのもちょっと……」

 

 更には恥らいながら独占欲を僅かに滲ませる。これは襲わないと約束させて士道を試しているとしか思えない。あまりにもその様子がいじらしく、約束を破りたい衝動を堪えるのが大変だった。

 

「すげえ久しぶりのわがままだな。しかも無茶苦茶難易度高いこと言いやがって」

「ご、ごめん……」

「けど、滅多にわがまま言わないお前のわがままだしな。辛いだろうけどお前の言う通りにするよ」

「ん、ありがと……その、朝になったら琴里のとこ行っても良いから……」

 

 要するに朝になったら琴里とエッチしても良いという浮気オーケー宣言である。これがもう自然なことに感じられてきた辺り、ただれまくった関係に段々と慣れて来てしまったのかもしれない。分かりきっていたことだがもう人としてまともな道には戻れそうに無い。

 

「ああ、分かった。それじゃ俺は眠れなくなっちまう前に早めに寝るよ。おやすみ」

「うん。おやすみ、士道……んっ――」

 

 七罪は士道からのおやすみのキスに僅かに頬を緩めたが、部屋を出て行く時は何故か酷くいたたまれない表情を浮かべていた。やはり独占欲溢れるわがままと浮気オーケー宣言は恥ずかしかったのだろう。

 

「……にしても四糸乃に続いて七罪にまで断られるなんてな。本当にびっくりだぜ」

 

 ちょうどつい先日、四糸乃に夜の営みを拒否された時と勝るとも劣らない驚きだ。

 もっとも四糸乃は可愛らしい計画を実行するために士道の寝込みを襲う必要があったから拒否しただけ。結果的には拒否されたことは無いと言って良い。つまり拒否されるのは七罪が初めてということになる。何か裏が無い限りは。

 

「まさか四糸乃と同じようなこと考えて――――るわけねぇか。七罪だし」

 

 一瞬疑いかけてすぐさまありえないことだと気付く。

 そもそも四糸乃は士道ともっと遠慮の無い深い関係になりたい、という想いからあんな行動を起したのだ。すでに性的な悪戯から愚痴までぶつける相手である七罪が、それもこれ以上の幸せなど考えられないと口にした七罪が同じ想いを抱くことはないだろう。大体四糸乃より受身気味な気もする七罪が士道の寝込みを襲おうとする場面や理由も全く想像できない。きっと裏は何も無いに違いない。

 なのでこの時、またしても士道は気付いていなかった。士道の寝込みを襲うくらいはしそうな七罪が、本当はもう一人いるということに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――きて……起きて、士道くん」

「ん……もう朝か……ふああぁ……」

 

 誰かに繰り返し名を呼ばれ、士道は夢の世界から現実へと引き戻された。

 声が多少違った気もするが起してくれたのは七罪だろう。朝の挨拶をするために重い目蓋を開け、身体を起して七罪と思しき少女の姿を視界に収める。だがその瞬間、自分が誰かに起された夢を見ているに過ぎないということに気付いた。

 

「はぁい。こんばんは、士道くん。朝じゃなくてまだ真夜中よ?」

 

 何故なら目蓋を開けて最初に瞳に映ったのは、自分に覆い被さり色っぽい笑みを浮かべる大人のお姉さん状態の七罪だったのだから。しかもレオタードのような服装で凶悪なまでに大きな胸の谷間を晒し、頭の上で可愛らしい付け耳を揺らしているとってもエッチなお姉さん状態だったのだから。

 まさかバニー姿の七罪お姉さんに夜這いされる夢を見るとは、やはりムラムラする気持ちを根性で捻じ伏せ無理やり眠りについたせいなのだろうか。欲求不満にもほどがあるというものだ。

 

「こんな夢見ちまうなんて、俺って本当は満足してねぇのかな……?」

「あら、これが夢だって思ってるのね? 安心して士道くん。これは現実よ」

「ああ、何だ。現実か。良かった……って現実かよ!? 何でお前その姿になってんだよ七罪!? あと何でまた手錠されてんだよ俺!? 最近流行ってんのか、手錠!?」

 

 夢ならまあ良いとして現実ならそれはそれで問題だ。具体的には七罪が変身していることとか、自分が手錠でベッドに拘束されていることとか。

 何よりも問題なのはこれで琴里と四糸乃、そして七罪の三人から手錠で拘束された経験を得てしまったということ。琴里はともかくまさか四糸乃と七罪にまでこんな目に合わされるとは。

 

「ふふっ、どうかしら? ちんちくりんの時の私とは違ってとってもエッチでしょう?」

「いや、あれはあれで趣があってエロ――って、そうじゃなくて! 何でお前変身してんだよ!?」

「もうっ、士道くんったら本当にロリコンさんね……もちろん士道くんに奉仕してあげるためよ? エッチな格好をした大人のお姉さんの私が、ね?」

「なっ……なん、だと……!?」

 

 見せ付けるように身体の向きを左右に向ける七罪。

 豊かに過ぎる膨らみが身体の動きに一瞬遅れる形で揺れ動き、否応無くその柔らかさを連想させる。柔らかそうと言えば肉付きの良い太股もそうだ。色っぽい編みタイツに包まれ僅かに食い込んでいる様子がまた堪らない。なのでこんなことをさせるべきではないと分かっていながら期待に息を呑んでしまう士道だった。

 

「今日はこの姿で士道くんを気持ち良くして・あ・げ・る。今の士道くんならやって欲しくない、なんてことはないものね?」

「う……」

 

 そこを色気のある微笑みで見事に指摘され言葉に詰まってしまう。

 今までは本当の七罪を愛しているからそんな必要は無いとか色々優しげな言葉を口にしてきたものの、もちろん士道も男なので実際には大いに興味を抱いていた。ただ七罪のために我慢していただけだ。

 しかしついこの前の七罪と二人きりでの温泉旅行で散々誘惑と挑発を受けたせいで、もうその欲求を否定することはできなくなっていた。今の士道の視線は柔らかそうに揺れ動く七罪の豊かな膨らみに釘付けだ。もちろん頭の中はその大きさと柔らかさを様々な方法で堪能したいという嫌らしい欲望で溢れている。

 

「ふふっ。士道くんったらさっきからずっと私の胸ばっかり見てるわね? もう、エッチなんだから?」

「い、いや、そんなにずっと見てなんか……!」

「ふふっ、本当にそうかしら?」

 

 指で鼻先を小突かれて我に返るものの、凝視していたのは間違いなく事実。にも関わらず反射的に誤魔化してしまった士道を七罪はくすくすと笑っていた。

 

「隠さなくったって良いのよ? もう私は心も身体も士道くんのものなんだもの。士道くんが見たいなら、幾らでも見せてあげる。したいことがあるなら、どんなことだってさせてあげるわ……んっ――」

 

 そんな欲望を掻き立てる夢のある言葉を零した唇が、静かに士道の唇へと重ねられる。驚くほどに潤いと張りを持つ、いつまでも貪りたくなる感触の素晴らしい唇が。

 

「っ……ん、ぅ……はぁ……」

 

 唇の隙間から零れる吐息もありえないほど悩ましく、触れ合わせるキスをしているだけで興奮に肌が泡立つ。

 これ以上ないほど深い口付けを行った回数は最早数え切れないが、相手は何故か小さな女の子ばかりだ。こんな綺麗で艶やかな大人の女性と深いキスをするのは初めてで、久方ぶりの初心な緊張と喜びに胸はうるさいほどに高鳴っていた。

 

「ん……ちゅ……士道くぅん……」

 

 そんな状態で口の中へ七罪の舌が滑り込んでくる。生々しい暖かさを持つ甘みのある唾液と、悩ましい呼び声と共に。

 やはり変身して性格や気分も豹変しているのだろう。七罪の舌先は士道の舌先を探り当てると一気に絡め結び合ってきた。そうして蠢き弄りあう唾液塗れの舌二本。お互いの胸の奥へと流し込まれる生暖かい唾液。

 何度も経験した途轍もなく深い口付け。胸の奥が心地良く痛み、耳の奥で自らの鼓動がうるさく聞こえ、頭の中が夢心地になっていく感覚。それらはいつものことで何ら不思議な感覚ではない。

 だが悲しいかな、やはり絶世の美女と交わす初めての深い口付けは文字通り桁違いだった。初心な緊張と喜びを抱いてしまった罰の悪さや情けなさなど、すぐにどうでも良くなって貪ってしまうほどに。

 

「ぁ……士道くぅん……」

「七罪……」

 

 お互いの舌が解かれても、零れ落ちていく銀色の糸で繋がっている様子がまた興奮を掻き立てる。夢心地に細められた魅惑的な翠の瞳もまた、容赦なく胸の鼓動を昂ぶらせる。しかし本当の興奮はここからだ。

 

「……ふふっ。大人のお姉さんとのキスは美味しかった? じゃあ今度は大人のお姉さんの身体を見せてあげる。士道くんはまずどこが見たいの?」

「……っ」

 

 そんな風に優しく問いながら見つめてくる七罪。ただし優しいのは口調だけで、それ以外はわざとやっているとしか思えないくらい全てあざとい。

 わざわざ四つん這いになってまで士道の顔の下から上目遣いに見つめてくるし、その口元は面白がっているような嫌らしい微笑み。極めつけはレオタードから零れ落ちそうなほど豊かな膨らみだ。見下ろす形になっているせいでその凶悪なまでに深い胸の谷間が真上からはっきりと見て取れる。七罪が度々身体を揺らすのでそれに伴い揺れ動く様までじっくり観察できてしまう。

 ここまで凝視していれば言葉が無くとも伝わるのは当然のこと。

 

「ふふっ、ここが見たいのね? 士道くんが見たいなら、お望みのままに……」

 

 無言のお願いに七罪は婀娜っぽい微笑みを浮かべて応えてくれた。そうして膝立ちとなり自身の胸元を士道の視線の高さと合わせた上で、膨らみを覆うレオタードの縁に手をかける。

 お望みのままにという言葉は嘘ではないのだろう。焦らしてくるかと一瞬考えたものの、意外にもその細い指先はすぐにレオタードを捲り胸元を露にした。

 

「おおっ……」

 

 ついに全貌を表した豊かな膨らみは感嘆の息を零してしまうほどに美しかった。ほんの僅かな身体の動きで揺れ動くほどに大きいというのに、決して垂れていたりなどはしない綺麗なお椀形。それでいて真っ白な肌の頂点に色付く桜色は本当に小さく、その中央から突き出ている桜色もまた小さい。

 そんな美しく食欲をそそるものが眼前に突き出され揺れている。肉欲を刺激された士道は一切の躊躇い無く手を伸ばし鷲掴みにしようとしたが――

 

「なっ!? そ、そうか、手錠か!?」

 

 ――金属の鎖に邪魔されてしまい触れることすらできなかった。

 大人の色香に魅了されていたので忘れていたが、今はベッドに拘束されている状態。上半身を起すことはできているものの、両腕は拘束されていて腰の辺りよりも高く動かすことも、前に動かすこともできない。

 今すぐ触って、揉んで、舐めて、吸い付いて、顔を埋めて、思いつく限りの欲望を尽くしたい士道にとってはあまりにも無情な仕打ちだった。

 

「なぁ七罪、早く手錠外してくれ。その……見るだけじゃなくて、もっと色々したい」

「うーん……ごめんなさいね、士道くん。さすがにそのお願いだけは聞いてあげられないわ。だって今は私が士道くんにしてあげたいんだもの。それを外しちゃったらきっと士道くんに好き放題弄ばれちゃうわ」

「何だよ、さっきしたいことがあるなら何でもさせてくれるって言ったじゃねぇか……」

「あぁん、士道くんったら拗ねないで。でも拗ねてる士道くんも子供っぽくてとっても可愛いわ。ふふっ」

「う……」

 

 そっぽを向いてぼやくとその反応に七罪がくすくすと笑う。

 ちょっと子供染みた反応をしてしまったのは確かだが、まさか七罪に可愛いと言われるとは思ってもいなかった。今の七罪はある意味別人と呼べる性格になっているとはいえ、いつも受身で積極的になどなれないはずの七罪に主導権を握られるのはなかなか新鮮であり、そして微妙に悔しい。

 

「ごめんなさいね、士道くん。ほら、これで機嫌を直して?」

「っ!」

 

 逸らしていた顔が無理やり正面に戻された瞬間、士道の顔を何か暖かくて柔らかいものが包み込んだ。これが何かなど考えるまでも無い。これは七罪の、あの豊かな膨らみだ。

 

「ふふっ、いつもの私じゃできないことでしょ? 誠実な士道くんでもとってもエッチな男の子だもの。おっきな胸でこんな風にされてみたかったのよね?」

「な、七罪……むぐ……!」

 

 一瞬膨らみが遠ざかり胸の谷間から七罪の悪戯っぽい笑みが目に入り、すぐ様再び両の膨らみの間に顔を埋めさせられる。

 正直苦しかったが決して逃れたいとは思わなかった。意識が薄れそうになるほどの甘い匂いと、頬を両側から包み込む温もりと柔らかさがあまりにも素晴らしい感触だったからだ。興奮に火照っているであろう顔よりも僅かに暖かく、優しさすら感じるほどに心地よい温もり。適度な弾力を備えた触り心地も揉み心地も完璧であろう柔らかさ。まさに神が創りあげた芸術と言える膨らみだった。

 実際の所は神ではなく天使と言った方が幾分近いのかもしれないが、そんなことはぶっちゃけどうでも良かった。この素晴らしい感触の前では何もかもが些細なことである。

 

「気持ち良い、士道くん? それとも士道くんは挟まれるよりもこっちの方が好きかしら?」

「うぁっ……! い、いや、どっちも好きだな……」

 

 顔を挟むだけでは飽き足らず、片方の膨らみを正面から押し当ててくる七罪。ほんの僅かに硬さを帯びた桃色の先端に鼻先を突付かれ、唇がなぞられていく。

 どうやら七罪も僅かに興奮を催しているようだ。これならもう何も遠慮することはない。士道は僅かに口を開け、唇を撫でてていた桃色を軽く咥え込んだ。

 

「あんっ! やっ、し、士道くん……」

 

 たったそれだけで七罪は身を震わせ、艶かしい吐息を零す。身体の震えが豊かな膨らみを揺らす様と色気たっぷりの喘ぎに衝動を突き動かされた士道は、そのまま更に深く咥え込んで容赦なく吸い付き始めた。

 

「あっ……! や、っ……ぁ……し、士道くん……そ、そんなに激しく吸っちゃ……だ、めぇ……!」

 

 言葉では拒みながらも声音には明らかな喜悦を滲ませ、士道の頭を静かに抱いてくれる七罪。その言葉と行為のギャップにますます興奮を煽られ、更に深く七罪の膨らみを味わっていく。

 

「はぁ……はあっ……ん、ぁ……ぁ……あ、あぁっ!」

 

 淫らな音が零れるほどに激しく吸い付きながら、舌でひたすらに嬲り尽くす。だがどれだけ大口で喰らいつこうとその豊満さゆえに全てを頬張ることはできなかった。代わりにその肌に唾液を纏わせた舌を這わせ、膨らみ全体を士道の色に染め上げる。もちろん片方だけでは済まさず、両方をだ。両手が封じられている士道にできるのはその程度のことだけなのだから。

 十分に味わい汚し終えたところで、しばらく口休めに移る。自らの胸元を陵辱する舌と口の動きが止まったことを感じた七罪が、一つ熱っぽい吐息を零して抱きしめていた士道の頭を解放した。

 

「も、もう……まるで赤ちゃんみたいだったわよ、士道くん? だけど、ここはもうとっても立派な大人に育っちゃってるわね……」

 

 額に汗を浮かべながらも大人の余裕溢れる微笑みで視線を向けてきたのは、当然ながら士道の下半身。すでに内側からズボンを押し上げ自己主張していて、正しく立派な大人に育っていた。

 

「……そりゃあこんな綺麗なお姉さん相手にしてたらな。それにこんだけ見事なもの味わわせてもらったし、もう痛いくらいに育っちまってるよ」

「ふふっ、じゃあ私が落ち着かせてあげる。今まではちっちゃかったから士道くんが期待したほどのことはできなかったけれど、今なら士道くんの望みを叶えてあげられるもの」

「ああ、うん。本当はそんな姿でさせる気なんてなかったんだけどさ、さすがにもうしてもらわないと収まりそうもねぇな…」

「気にしないで、士道くん。これは私が自分から望んでしてあげることなんだから。士道くんがたっぷり気持ち良くなって、幸せになってくれるようにね?」

 

 愛しそうに目を細めた七罪は最後にもう一度士道に口付けると、妙に淀みの無い動作でズボンを脱がしにかかった。ベルトを外す指の動きにもジッパーを下げる指の動きにも緊張などはまるで感じられない。やはり自らの外見が完璧に変化していることで気持ちも変化しているのだろう。

 だがそんな大人な七罪でも下着が降ろされたことで勢い良く飛び出した滾る欲望の塊には、さすがに小さな戸惑いの息を零して顔を赤くしていた。

 

「も、もうっ、相変わらずおっきいわね……士道くんが優しくしてくれるから我慢できるけど、こんなものを身体に入れられるんだからいつも結構痛いのよ?」

「そ、それは、すまん……でもこんな風になるのは俺だけの責任じゃないからな?」

「ええ、分かってるわ。士道くんを興奮させちゃう私も悪いんだものね。だからちゃんと、身体で責任を取ってあげる」

 

 気を取り直すように再び大人の余裕を浮かべた七罪が、ベッドに腰を下ろした状態の士道の前で土下座するように身体を沈める。士道の下半身に顔を埋めるような形で。

 

「士道くんはもう我慢できないくらいに興奮しちゃってるみたいだから、すぐに気持ちよくなれるようにするわね。んっ――」

「うあっ……!」

 

 そしていきなり剥き出しの肉に躊躇い無く口付けを始めた。唐突に過ぎる刺激に思わず喘ぎを零す士道。

 幾度も吸い付くような激しい口付けを局部の先端に受け、皮と肉の境をくすぐるように舌先で撫で摩られる。更には細くしなやかな指に全体を軽く握り込まれ、緩急をつけて上下に扱かれていく。

 邪魔にならないようにか片手で髪を掻き上げ懸命に奉仕する姿もまた堪らない。可愛らしい美少女が奉仕する様(主に四糸乃)なら週に何度か目にするし体験するのだが、今目にして体験しているのは絶世の美女による奉仕。あまりの優越感も手伝って七罪の言う通りすぐにでも快感に達してしまいそうだった。

 

「んっ……ちゅ……はっ……士道くん、気持ち良い……?」

「あ、ああ……凄く、気持ち良い……」

「そう、良かった……我慢できなくなったら、いつでも出して良いわよ? 全部お口で受け止めてあげるから……」

 

 婀娜っぽい微笑みを浮かべ、半身を根元から舐め上げていく七罪。舌先で男の性器を舐め回す美女の姿を見せ付けるように、士道の視線に晒されながらひたすら緩慢に。

 男を楽しませる術を完璧に理解しているのか、直接刺激するだけでなく視覚的な刺激も忘れない。本当にこの姿の時の七罪は別人としか思えなかった。変身せずに常時この性格だったなら今の士道と七罪の関係はきっと今以上に爛れていただろう。

 

「んっ……ちゅ……っ、は……!」

「っ、う……! な、七罪……だ、駄目だ、もう……っ!」

 

 絶世の美女に奉仕されている上、先ほどは見事としか言いようのない胸の膨らみを散々味わわせてもらったのだ。

 すぐに堪えきれなくなり呻きながらそれを伝えると、七罪が痙攣するように震える士道の一部を喉の奥まで咥え込む。そして一段と激しく吸い付かれ、ついに士道は限界を迎えた。

 

「っ――んううぅぅ!」

 

 堪えるための下半身の力みが、突き抜けるような快感と共に溢れ出す。口内へと広がっていく生暖かさと不快な味わいからか、硬く閉ざされた七罪の瞳の端に涙が浮かび、すでに口いっぱいに咥え込んでいたせいか同時にその隙間から白い粘液が吹き零れる。

 

「ん、んんっ、うぅぅ……ん、く……ん、っ……っ……」

 

 だが七罪はそれ以上零そうとはせず少しずつ喉の奥へと流し込んでいた。自ら放った精に沈んでいた半身から、生暖かさが少しずつ吸い取られていく。七罪の口内に広がっていた精の水位が完全にゼロになったところで、くわえ込まれていた半身がやっと解放された。

 

「っ、は……どう、士道くん? お姉さんが士道くんのを頑張って飲み込む姿、楽しんでくれた? 士道くんが望むなら、お腹いっぱいになるまで受け止めてあげる……」

「……さすがにそれは気持ち悪くて途中で吐くと思うぞ。ていうかそこまでしてくれなくて良いから、もっと別のことしてくれよ。今のお前ならではのこととかさ……」

「ふふっ、今の私ならではと言ったら――これしかないわよね?」

 

 確信に満ちた声音と自信満々の微笑み。その二つで答えた七罪が身体を沈ませ、未だ滾って肥大している士道の卑猥なものを優しく包み込んできた。実に豊かで見事な膨らみ二つを自らの両手で持ち上げ、挟み込むように左右から。

 

「こ、これは、すげぇな……」

 

 思わず感嘆の吐息を零す士道。胸で奉仕されたことは幾度と無くあるが、胸で包み込まれて奉仕されるのは初めての経験だった。

 胸骨に当たる硬い感触は全くせず、柔らかくも強い圧迫感が完全にフィットして一部の隙間も無く包み閉じ込めている。まるで力いっぱい握られているような圧迫感だというのに、動いて生じる擦れあう感触は全く無い。あまりに滑らかな肌がローションの如き役割を果たしているのだろう。

 

「ん……どうかしら、士道くん? 士道くんが本当に期待してたこと、上手くできてるかしら?」

 

 言葉自体は不安から出たもののように思えるが、七罪の表情には全く不安など浮かんでいない。自信に満ちた余裕のある微笑みを浮かべながら自らの乳房を同時に上下させ、あるいは、上下対称に動かしひたすらに扱いてくる。いつも不安げな表情で懸命に奉仕してくれていた七罪本人だとは到底信じがたい光景だった。

 

「あ、ああ、小さいのも悪くないけど、これはこれで……っ!」

「そう、良かった。それじゃあこれからもっと気持ち良くしてあげるわね。じっくり感じて、見て、楽しんでね……んっ……」

「う、ぁ……な、七罪……っ……!」

 

 膨大な質量に挟まれながらも深い谷間から顔を出している赤い肉の先端へと、七罪が口付け舌先を這わせていく。もちろんその見事な胸肉で扱きながら、見せ付けるように緩慢な動作で。

 絶世の美女に奉仕されている現実は堪らない優越感と幸福感をもたらし、大いに士道を楽しませてくれた。

 

「ちゅ……っ……ん、っ……ふぁ……し、どう、くん……どこに、かけたい……? 顔でも、口でも、胸の間でも……どこでも、良いわよ……?」

「ど、どこでも良いから、もうこれ外してくれ……っ!」

 

 先走る透明な粘液に膨らみと口元を汚した七罪に問われ、正直な気持ちを口にする。もう手錠で拘束されているのは我慢できない。少しでも七罪の身体に触れて温もりを感じたかった。

 七罪はしばらく考えるような素振りを見せたが、やがてベッド脇に放っていた小さな鍵を手に取り手錠を片方外してくれた。そして鍵を士道の手に握らせ、再び奉仕へと戻っていく。

 

「今は私が、士道くんを楽しませてるんだから、襲っちゃ駄目よ……? 全部終わったら、私のこと滅茶苦茶にして良いから……今は、大人しくしててね?」

「ああ、分かったよ……なら俺をもっと、楽しませてくれよな……?」

 

 もう片方の手錠を自分で外した士道は、解放された腕を七罪へと伸ばした。そうして自らの下腹部に顔を埋め奉仕する美女の頭に手を置き、優しく髪を梳いていく。

 本当の七罪の癖のある髪質とは違い、真っ直ぐで綺麗な髪質。指の間を流れ落ちるような滑らかさは触れているだけでも惚れ惚れしてしまう。そのまま魅せられたように幾度も撫でて髪の感触を楽しんでいく。

 だが快感が再び昂ぶり最高潮が近づいてきた時には、優しく梳いていた手には意思とは無関係に力がこもり七罪の頭を掴んでいた。

 

「あっ……! わ、悪い、七罪……」

「んっ……良いのよ、士道くん……好きなように、して……?」

 

 力ずくで下腹部に顔を埋めさせられている形になりながらも、七罪は穏やかに微笑み全てを任せてくる。押し付けて喉の奥へと注ぎ込むのも、引き離して顔にぶちまけるのも自由にして良い。七罪の真意はそういうことだ。そして士道も男である以上どちらも魅力的に感じてしまい、選ぶのに直前まで躊躇ってしまった。

 

「っ、く……な、七罪……っ!」

「あっ、士道、くん――きゃっ……!」

 

 限界に達する寸前、士道は七罪の頭を上げさせる。その結果、達した時には描いたように美しく端正な七罪の面差しは吹き上げた白の絵の具で汚れてしまった。さらには流れ落ちて見事な胸の膨らみまでも。

 名画を台無しにした気分は僅かに罪悪感を抱かせたが、ある種の達成感すら感じられた。

 

「ふふっ……顔に出しちゃうなんて、士道くんったら綺麗なものを汚すのが好きなのね? それとも私は士道くんのものだって分からせたかったの? そんなこととっくに分かってるのに」

「い、いや……確かにそういうこと考えなかったわけじゃないけど、またさっきと同じことさせちまうのはどうかと思ってさ……結局変わらないみたいだけどな……」

 

 汚れた白い絵の具を指で拭い、婀娜っぽく瞳を細め舌で舐め取っていく姿に興奮を覚えつつも呆れてしまう。呆れる対象は気が引けた癖に興奮を覚えている自分と、自分で自分を綺麗と言う七罪。しかしどちらも事実なのだから仕方が無かった。

 

「もうっ、士道くんったら……私のことは考えずに欲望のままにして良いって言ったのに、私のことばっかり考えて……だけど、だから私はそんな士道くんが大好きなの……」

「七罪……」

 

 汚れを全て舐め取った七罪は身体を起し膝立ちとなると、そのまま静かに士道を押し倒してきた。今度は幸福に細めた瞳で、愛しそうに微笑みながら。

 士道は逆らわず押し倒され、ベッドの柵に背を預ける。両手を七罪の美しいくびれを持つ腰元へと沿えるが、力は込めず支えるだけ。最後まで自ら行おうとしてくれている気持ちを無下にする気は無かった。

 

「っ、あぁ! っく、う、あぁぁぁ……!」

「っ、う……あ……!」

 

 支えを得た七罪が未だいきり立つ士道の一部へと自ら腰を下ろしていく。相変わらずの凄まじい圧迫感に快感の呻きを零してしまう士道。自分の傍に留めておくために与える飛びきりの快感は伊達ではない。

 だがその代償として七罪は苦痛に端正な面差しを歪め、両肩に置かれたしなやかな両手に爪が食い込みそうになるほどの力が込められる。士道だけを楽しませ気持ち良くさせるためだけの奉仕をしていたのだから、七罪自身の身体の準備はほとんどできていなかったに違いない。それでも最後まで自ら腰を下ろし、一部の隙間も無く士道と繋がりを作ってくれた。

 

「ふふっ……一つになっちゃってるわね、士道くんと……私が士道くんとこんなことしてるなんて他の女の子に知られたら、一体何を言われちゃうのかしら……ねぇ、士道くん?」

 

 苦痛によって乱れた呼気を整えながらも妖しく微笑みかけてくる。自分たちが身体を重ね愛し合っているという事実を知られば、皆が一体どんな反応をするのか尋ねて。

 

「そうだな……今ここで他の女の名前出して、他の女の話しても良いのか?」

「……いいえ。私は士道くんの一番でなくて構わないけれど、この時だけは私のことだけを見て、私のことだけを考えて、私のことだけを感じて欲しいの……」

 

 寝室に入った時点で他の女のことは考えないようにしろ、とは琴里の言葉。

 女の子は例え自分から口にした話題であろうと、こうして繋がりあっている時だけは心も身体も自分だけで満たして欲しいのだろう。愛情を余す所無く自分に向けて欲しいから。

 

「……愛してるわ、士道くん。誰よりも士道くんのこと、愛してる……恥ずかしくて口には出せないけれど、この気持ちだけは本当の私でも自信を持ってるのよ……」

「七罪……そこまで、俺のこと……」

 

 その告白に胸の中が感激で溢れていくのを感じた。 

 あの自分に自信を持つことなどできなかった七罪が、これ以上無いほどの自信を持てること。それが士道を愛する気持ちだというのならこんなに嬉しいことはない。例え今の七罪が気持ちを誇張して口にしたのだとしてもだ。

 

「ん、あぁっ! く、あぁぁ! ああぁぁぁ!」

 

 七罪がその女性らしい身体を自ら揺らす。動きに合わせて粘膜が擦れ合う卑猥な水音が響き、豊満な膨らみが上下に跳ね回る。刺激的な光景に視覚を襲われ、脳裏が興奮で焼かれていく。

 まだあの感触を両の手で味わっていない。鷲掴みにして握り潰し、欲望のままに揉み回したい。だがまずは苦痛に喘いでいる七罪を感じさせ、痛みを和らげてやるのが先決。士道は猛る欲望を抑え込みながら、跳ね回る大きな果実に向けて手を伸ばした。そして先端の桃色を指先で摘み捕まえる。

 

「あっ! やっ、あ、士道、くん……だ、めぇ!」

 

 苦悶に歪んでいた七罪の表情に快感が入り混じり、苦しげな喘ぎも徐々に瑞々しさを孕んでいく。

 昂ぶった女の子は身体中が敏感になり、触られただけでも過敏に反応してしまうものだ。ましてやそれがもともと敏感な部分ならなおさらのこと。経験でそれを理解していた士道は、摘んだ桃色を指先で優しく揉み解していった。下腹部を抉られ突かれる感触すら快感に感じてしまうほど敏感にするために。執拗に、愛情を込めて。

 

「あっ、ああっ! し、しどぉ、くん……!」

 

 いつしか七罪の表情は完全に快感に乱れ、喘ぎは嬌声に近いほど瑞々しく染まっていた。互いに繋がりあう箇所からはしっかりと滑りを溢れさせ、最早腰を振りくねらせる動きにも躊躇いはない。

 士道は安心して手つきを変え、七罪の胸で暴れ回る豊満な膨らみを正面から鷲掴みにした。

 

「あっ、ん……! ああぁぁぁっ、はぁぁ……!」

 

 乱暴な触り方だったが七罪は身を捩り悩ましい喘ぎを零す。

 舌や口で味わう感触も素晴らしかったが、やはり手で楽しむ感触も至高。膨らみに全ての指を食い込ませ、力を入れて握り心行くまで揉み回す。あまりにも豊かな七罪の膨らみは手から溢れてしまうほどに大きく、そして重量があるので最高の揉み心地。

 淫靡に塗れた七罪の艶かしい表情と両手に広がる夢の感触、そして半身が締め付けられながら擦り抜かれていく快感に存分に溺れていった。

 

「あっ! や、あぁ……! あぁっ! し、士道くん、しどぉくん!」

 

 快感の頂が近づくにつれ、七罪もその声を震わせ身悶えしていく。

 快感に蕩けた切れ長の瞳から涙を零し、唇の端からとめどなく唾液を零す絶世の美女の表情は堪らなく艶かしい。ましてその美女が士道の身体の上で自ら身体をくねらせ、士道の半身で感じているならなおさらのこと。

 やはり心と身体だけでなく感覚さえも一つになれるのだろうか。七罪が一段と強く身を捩らせた時、士道も限界を迎えた。

 

「な、七罪っ……!」

「あ、ふあ、あああぁぁ――ああああぁぁぁぁぁ!!」

 

 快感を七罪の下腹部へと迸らせ、その熱で以って嬌声を上げさせる。

 肩に置かれた七罪の指先に力が入り肌に深く食い込むのを感じながら、こちらも同様に指を食い込ませた。仰け反る七罪の身体が倒れないよう、両手で掴んだ豊かな膨らみに全ての指を。

 

「はっ……はっ……! は、ぁ……し……どう、くん……んっ――」

 

 数瞬の痙攣を経て、胸に身を預ける形で前のめりに倒れこんできた七罪の身体。膨らみを楽しんでいた両手をその背と頬に添え、唇を重ねて七罪が零していた唾液を拭う。残っていた微かな苦味が舌先に広がるも、愛する人と口付けを行う幸福感の前では気にもならない。

 

「七罪、もう俺の番でも良いか? お前の愛も気持ちも、ちゃんと受け取ったからさ……」

「……ええ。もう、士道くんの好きにして……?」

 

 鼻先が触れ合うほどの距離で悩ましい微笑みを浮かべる七罪。士道はそんな七罪の小柄ではない身体を抱えると、そのまま押し倒して主導権を握った。

 押し倒す動作だけでも豊満な膨らみが揺れ動き、否応無く興奮を燃え上がらせていく。小さいのも悪くないが、やはりたまには大きいのも悪くない。

 

「なら、ちょっと激しくなるから我慢してくれよ? 正直こんな美人でスタイルの良いお姉さん相手だと自分を抑えられなくなっちまいそうだ……」

「ふふっ。大丈夫よ、それはいつものことだもの……大人のお姉さんの身体、士道くんが満足するまで、色んな方法で楽しんでね……」

 

 多少息を乱しながらも七罪は士道を誘惑する言葉を囁き、自らの身体を指先で撫で下ろしていく。首元から始まり豊かな胸の膨らみを通り、くびれのある美しいウエストを経て肉付きの良い美味しそうな太股まで、身体のラインをなぞり深く強調するように。

 これら全てを満足するまで好き放題にして良いのなら、ちょっとやそっとの時間で満足などできるわけがなかった。

 

「……だったら覚悟しとけよ。二時間やそこらじゃ終わらねぇからな?」

「あっ! ん、ぅ、ああぁぁぁ……しどぉくうぅぅん……!」

 

 士道は七罪の真っ白な首筋を舌先で味わいつつ、美しく大きな膨らみを鷲掴みにして揉み回しながら、気遣わずにその身体を自分のペースで激しく突き始めた。

 初めて味わう何もかもが完璧なスタイル抜群のお姉さんを、余す所無く堪能させてもらうために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝。

 大人のお姉さんとのエッチという初めてだけど初めてじゃない夜を過ごし、新しい朝を迎えた気分は爽快そのものだった。具体的には男として優越感を覚えている、という表現が正しいだろう。何せ相手はもの凄い美女なのだから。

 しかしこの胸の内の気持ちや昨夜の事実を世の男が知ればまず間違いなく士道は去勢されるに違いない。すでに年端もいかない少女三人と毎晩ベッドの中で組んず解れつ(三人いっぺんにという意味ではない)しているというのに昨夜の出来事まであったのだ。これはもう普通に考えても嫉妬その他で殺されたっておかしくないかもしれない。

 まあそんなちょっとした恐怖も愛する少女の寝顔一つで吹き飛ばせる。なので士道は目が覚めて時間を確認した後、隣で眠る七罪の寝顔を堪能しようと視線を向けた。

 

「……おはよ」

 

 だがそこに可愛らしい寝顔は無く、代わりにあったのはジト目でこちらを睨むご機嫌斜めな表情。何故目覚めた途端にこんな視線を向けられればならないのかは自分でも良く分かっていたので、特に不思議には思わなかった。

 

「ああ。おはよう、七罪。身体は大丈夫――なわけないよな」

「何か身体が無茶苦茶だるいんだけど……ていうか途中から記憶無いし……」

「悪い。お前が好きにして良いって言うから本当に満足行くまで好き放題しちまった……」

 

 大人のお姉さんとの一夜は堪らなく刺激的で劣情を煽るものだった。そのせいでさすがの士道も自分を抑えることができず、普段は加減している荒ぶる欲望を全てぶつけてしまったのだ。そして四糸乃の時と同じく七罪は耐えられずに気を失った、というわけである。

 やはり今の士道の欲望を平気で全て受け止められるのは琴里だけらしい。あいつは本当にケダモノだ。

 

「……ふーん。満足してくれたのね。良かった」

 

 頭の中で他の女のことを考えてしまったせいではないだろうが、七罪はやたら刺々しい口調で答える。おまけに何やらそっぽを向かれてしまった。

 

「な、何かやたら機嫌悪くないか? やっぱやり過ぎちまったこと怒ってんのか?」

 

 七罪との関係が始まった頃は性欲も大人しめだったので普通に全てぶつけていた。しかし特に機嫌を損ねた様子は見せなかったし、むしろ本当に自分で満足なのかと相変わらず卑屈なことを言っていたはずだ。

 そんな七罪が今回に限ってやたらご機嫌斜めなのがちょっと不思議だった。その頬が恥ずかしそうに赤く染まっているので余計に。

 

「……最近は私相手だと満足するまでやらない癖に、あっちの私では満足するまでやったわよね?」

「あー、それは……」

「いつも私の身体を気遣って途中で止めてるのに今回だけ最後までするとか……確かにあっちは色々できるし、今の私とは比べるって発想も出てこないくらい綺麗でスタイルも良いけど……」

 

 そしてご機嫌斜めな赤い表情のまま、愚痴を零すように色々な言葉を投げかけてくる。しかし何故機嫌が悪そうなのかは分からないままだ。

 変身した姿の七罪を抱いたことを怒っているのかと考えるも、あれはどう考えても七罪自身が納得ずくでやったことだ。本人が言う通り、本来の自分を欲望全開で抱かなくなったのに変身した姿の自分に対しては遠慮なく全開で抱いたことを怒っているのかもしれないが、それもちょっと違う気がした。

 そもそも怒っているという表現も微妙に正しくない気がする。どちらかと言えばこれは――

 

「……お前、もしかして自分にヤキモチ焼いてるのか?」

「っ……!」

 

 ――ヤキモチを焼いている、という表現が正しい。

 そして指摘された七罪が一瞬目を見張り、露骨に視線を逸らしたことで予想は確信へと変わった。七罪は欲望全開の遠慮も容赦も無い士道に抱かれた、変身した自分自身にヤキモチを焼いているのだと。

 

「……ぷっ!」

「な、何噴出してんのよ!? 誰のせいで自分に嫉妬するとかいうアホなことしてると思ってんのよ! あんたのせいでしょうがこんちくしょおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 それが分かった時、士道は堪えきれず噴出してしまった。当然ながら七罪は歯を剥いて怒りを露にし、どことなく懐かしい感じのキレた叫びを上げる。

 嫉妬とは普通他の誰かに対して抱く感情のはずなのに、七罪はあろうことか自分自身に嫉妬していたのだ。確かに少しくらいはヤキモチを焼くところが見たいと思っていたが、まさかこんな形でそれが叶うとは夢にも思っていなかった。

 

「わ、悪い。そんな高度なヤキモチ体験するのはちょっと初めてだったからな……自分に嫉妬ってお前……」

「……ふん、もう良いわよ。そんなに馬鹿にするならもうこれっきりにしてやるぅ……!」

「え……!? またやってくれる気だったのか……!?」

 

 ふてくされてこちらに背を向けてしまった七罪の言葉にかつてない戦慄を覚える。

 またやってくれるということは、あの完璧な身体を味わえる機会は今回限りではないということだ。今回だけでは満足できないことも、今回はできなかったことも行える機会があるということ。

 

「……それはちょっと困るって言うか、できれば今回限りってのは嫌だな……悪かったよ、七罪。笑ってごめんな?」

「……ふん」

 

 逃すのはあまりにも惜しいので、謝りながら七罪の身体を後ろから抱きしめる。

 しかし元々の嫉妬がそこそこ強かった上に下心満載の謝罪では効き目が薄いらしい。七罪は一瞬こちらに視線を向けたものの、頬を膨らませてまたしてもそっぽを向いてしまった。どうやら簡単に許す気は無いようだ。

 

「本当に悪かったって。ていうかそんなにヤキモチ焼くなら逆に聞くけどさ、お前これから毎回昨日みたいに無茶苦茶にして欲しいのか?」

「え……それは……」

 

 なので大元の原因の解決に取りかかる。

 本当は毎回完璧に満たされるまで身体を重ねたいと常々願っている。四糸乃もそうだが、七罪の身体が心配なので控えているだけだ。昨夜は初心な気持ちだったので抑えが効かなかっただけで。

 

「お前にそれは辛いだろうからいつも必死に我慢して抑えてんだからな? まあ昨日は初めて大人のお姉さんが相手だったから我慢できなかったけどさ……そのせいでお前が自分に嫉妬しちまうってんなら、俺は喜んで全力出すぜ?」

「あー……ご、ごめん。さすがに毎回は無理。身体持たない」

 

 ちゃんと自分を気遣って控えていることは理解してくれている七罪だ。ちょっと卑怯な気もするがこう言えば折れるであろうことは分かっていた。

 

「だろ? だから機嫌治してこっち向いてくれよ、七罪?」

「別に、怒ってたわけじゃないし……」

 

 身体ごとこっちを向いてくれるがその顔は何やら複雑そうだ。

 理屈では納得できても心の方ではいまいち受け入れがたいのだろう。七罪だってちゃんと複雑な乙女心を持っているはずなのだから。

 だとすれば理屈ではなく心でも納得させてやるべきだ。決して都合の良い理由を付けて湧き上がる欲望を満たしたいわけではない。決して。

 

「……良く考えたらお前には言葉だけじゃ足りねぇよな。ちゃんと行動で示してやった方が安心できるか?」

「それはそうだけど……ちょっと、何するつもり? まさか身体が自由に動かないくらい疲れてんのにもう一戦やらかす気!? よりにもよってこんな朝っぱらから!?」

 

 なので正面から細い身体を抱きしめつつ、その背に回した手を小さなお尻に滑らせていく。

 当然の如く腕の中では真っ赤な顔と翠の瞳が睨み上げてきて、全力で身体を振り乱して抵抗を試みてきた。しかし本当に疲れきっているようで普通に抱きしめているだけの拘束を解くことすらできていない。

 

「お前が自分にヤキモチ焼くとかいう超可愛い真似するからムラっと来ちまったんだよ。それに綺麗な七罪お姉さんとできたのは満足なんだけどさ……何か、こう……いつものお前としないと物足りないっていうか……」

「やっぱ本当はゲテモノ食いのロリコンね、あんた……」

「ゲテモノ食いっていうか、アレだ。あっちの七罪は見た目完璧すぎてどうもな……やっぱ身の丈にあったこっちの可愛い七罪の方が良いぜ」

 

 そんな本音を口に出しつつ、腕の中から呆れを孕んだジト目で見上げてくる七罪へ笑いかける。

 正直大人のお姉さん姿の七罪はちょっと完璧過ぎた。もちろん昨晩はそのおかげで大いなる幸福や快感、その他諸々を得ることができた。ただし体験を言葉で表わすなら正に夢のようなという言葉が相応しい。物足りなさを感じるのは完璧すぎて現実味に乏しいからなのだろう。

 それと、真に士道が愛している本当の七罪の身体を抱いたわけではないから。

 

「……何これ? 全然褒められてないのに何されても良いってくらい嬉しいんだけど……」

 

 そんな士道の本音に対し、七罪は朱色に染まった頬を隠しようもなく緩ませていく。

 誰が見ても絶世の美女である変身した自分よりも、何の取り得も見るところも無い残念な要素の塊である(と自分で思っている)自分の方が良いと言われたのだから当然の反応かもしれない。それを口にしたのが間違いなく自分を愛してくれている男だからこそ余計に。

 

「へぇ? 何されても良いってんなら今から少しくらいやっても良いよな、七罪――いててっ!?」

「ダメに決まってんでしょ。少しで終わるわけないしもう朝じゃない。それくらい我慢しなさいよ」

「やっぱお前何か慣れてきてるよな。嬉しいような悲しいような複雑な気分だぜ……」

 

 太股の内側あたりに手を滑らせると、さすがに調子に乗りすぎたのかその手の甲を軽く叩かれてしまう。これが四糸乃なら拒否するという選択肢はそもそも存在せず、琴里ならむしろ向こうから襲ってきてもおかしくないというのに。

 とはいえそんな二人がいるからこそ七罪はこれくらいがちょうど良い気もした。それに拒否されはしたが積極的に迫れば折れてくれるのは分かっているのだ。

 

「けどお前はそれくらいがちょうど良い感じだな。愛してるぞ、七罪」

「それ言ってキスすれば何でも許されるって思ってんじゃないでしょうね、あんた……」

 

 なので士道は積極的に迫り、愛を囁いていった。大人のお姉さん姿の七罪だけでなく、本当の姿の七罪も美味しく頂くために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 たまには大人のお姉さんも良いよね! ちなみにロリ以外のエッチな話を書くのはこれでやっと二度目です(一度目は万由里)。メアリスケルターの方もロリだし……やっぱり私は生粋のロリコンなのだろうか。今更実はロリもいけるだけで本当はロリコンじゃない、とか言っても信じてもらえそうにないなぁ……。
 

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