※この作品はR-18です。

士道クリミナル   作:サイエンティスト

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 見るからにエロ話なタイトルですが一応非エロ話のつもりです。
 個人的にR-18でのエロと非エロの境は何かを突っ込んだり丸見えになっていたりしていないかどうか。なので今回の話はギリギリ非エロのラインだと判断しました。苦情は一応受け付けます。




〇琴里ストリップ

 ある日の夜、士道は自室のベッドに腰かけて来訪者を待っていた。

 普段ならその人物は七罪なのだが、今夜は行かないと本人からの連絡が来ている。何でも部屋や荷物の整理をしたいとのことで、そろそろ五河家への引越しの準備に取り掛かっているらしい。本人の幼い外見のせいか、その様子を想像すると引越し前の準備というか遠足前の準備に思えて微笑ましくなってしまう士道だった。

 そんなわけで待っているのは別の人物。ただし来ると本人が言ったわけではないし、むしろ七罪と違って頻繁に士道の部屋を訪れることは無い人物だ。しかしこんな滅多に無いチャンスを逃すという馬鹿は決してしない人物でもある。

 

「おにーちゃん、今ちょっと良い……?」

「やっぱりやってきやがったな、琴里。何か用か?」

 

 しばらくすると、予想通りその人物――琴里が扉を開けて入ってきた。

 黒い方ではなく白い方なのもほぼ予想通り。せっかく二人で過ごせる貴重な時間なのだから、素直に甘えられる白い方で来るのは当たり前だ。

 

「特に何か用ってわけじゃないけど、今日は七罪もいないみたいだから一緒にいたいなーって……ダメ?」

「ダメだ、帰れ」

「おにーちゃん、酷い! 可愛い妹がせっかく訪ねて来たのに何で速攻で追い返すの!?」

 

 弄りたくなったのであえて冷たい対応をした所、そんな身に覚えの無い罵倒を受ける。

 まあドSなのはもう否定しないしできないが一応変態ではない(はず)。複数プレイとかSMプレイとかの経験をしてしまったものの、性癖は極めてノーマル(なつもり)だ。少なくとも今の冷たい対応で若干嬉しそうにしている琴里よりはまともであると自負している。

 

「冗談だって、冗談。俺ももしかしたらお前が来るかもなって思って待ってたんだよ。ほら、そんなとこ突っ立ってねぇで入って来いよ?」

「う、うん……」

 

 ほっと一息つくと琴里は促されるまま部屋に入ってくる。

 その格好は上下共に色気の無いピンクのパジャマ。一見すると一緒に過ごしたいだけでベッドでの行為に及ぶつもりは無いとも取れる格好であるが、コイツの頭の中身はパジャマと同じく桃色一色なので油断は禁物だ。油断した隙に襲いかかり押し倒す、くらいのことは平気でやりかねない。

 

「うー……!」

 

 その証拠に隣に腰を降ろすと、しばし隙を窺うように瞳を細め唸った後――

 

「……とおっ!」

 

 ――可愛らしい声を上げて飛びかかってきた。

 ただし正面から無理やり押し倒す形でではなく、背後から甘えるようにおぶさる形で。

 

「えへへ、今夜はおにーちゃんを独り占めだー! 今更来ても手遅れだぞー、七罪ー!」

「あー、七罪たちもこんな風に甘えてきてくれりゃ嬉しいんだけどなぁ……」

 

 肩の上に顎を置く形で身を乗り出し、ぐりぐりと頬擦りしてくる姿に穏やかな心地を覚えつつ一人呟く。

 油断した隙に押し倒す、をしかねないのはあくまでも黒い方。白い方は基本的に受身の姿勢だ。もっともこちらはこちらで切ない声と表情で誘惑くらいはしてくるので、危険度はさほど変わりないのが実情である。

 

「で、今夜は甘えたいだけか? それとも何か別のもん期待してんのか?」

「べ、別のもんって何かなー? 私は別に変な期待なんてしてないぞー?」

 

 そう口にして離れる琴里だが頬は朱色に染まっているし、あからさまに視線までそらす。明らかに様子がおかしいのでしばし無言のまま観察していると、何となく落ち着きがないことが分かった。暇そうにぷらぷら足を振っていると思えば、ツインテールに手をやり毛先を弄ったり。頬を赤らめたまま、時折何らかの期待がこもった瞳をちらちらと向けてきたり。

 これはたぶん、誘っている――というか期待しているのだろう。士道が性的な意味で襲ってくることを。

 よくよく見ると先ほどまではしっかり留まっていたパジャマのボタンが上と下で幾つか外されていて、胸元や腹部のへこみがちらちらと見えている。そしてそれを見せ付けるように度々座り方を変えたりもしている。

 七罪のフェロモンで性欲が増進された士道とタメを張れる性欲の持ち主である琴里だ。士道と同じようにムラムラする気持ちを我慢できなくなることもあるのだろう。そして琴里のドM属性の原因と思われる白琴里なら、襲うだけでなく襲われたいという欲求もあるに違いない。

 無論応えてやるのもやぶさかではないが、それではちょっと味気なくてつまらない。

 

「……なあ琴里。実は俺、どうしても今すぐお前にやりたいことがあってさ。お前もたぶん喜んでくれることだろうし、ちょっとだけやってみても良いか?」

「っ! う、うん、良いよー!」

 

 思わせぶりに尋ねると内容も聞かず食い気味に頷く琴里。黒琴里の時とは完璧に異なり、赤らめた頬は嬉しさにだらしなく緩んでいる。

 さりげなくその両手が胸元のボタンを外そうとしている辺り、白でも黒でもやはり性欲の旺盛さだけは変化が無い。全く何とも恐ろしい妹だ。

 

「そうか。じゃあまずは目瞑ってくれるか?」

「えっ……こ、こう……?」

 

 突然の命令を受けボタンにかけていた手を止め、素直に目を瞑ってくれる。

 今にも服を脱ぎそうな勢いだったというのに素直に従ったのは、たぶんロマンティックな口付けでもしてもらえると思ったからなのだろう。だとしたらそれは実に可愛らしく、そして甘い考えである。琴里に対しての士道は間違いなくとんでもないドSなのだから。

 

「ああ、そうだ。ちょっとそのまま目瞑っててくれよ? 途中で開けたら何もしてやらないからな」

「えー? いつまで瞑ってれば良いのー?」

「俺が良いって言うまでだ。言う通りにしてくれたら、お前が喜ぶこといっぱいしてやるからさ」

「う、うん……!」

 

 思わせぶりな答えを返すだけで、疑いも見せずぎゅっと目を瞑って従ってしまう。少なくとも黒い方なら発情していようが何だろうが絶対に従いはしない。やはり白い方は扱いやすいというか単純だ。

 きちんと琴里が目を瞑っていることを確認した後、士道は静かに腰を上げてとあるもの――制服のネクタイを取りに行った。別にネクタイである必要は無いのだが他に使えそうなものが手近に無いせいだ。

 

「さてと……まだ目開けるなよ? 今度は祈るみたいに手を合わせてくれ」

「祈るみたいに……こんな風?」

 

 ネクタイを手にして戻り、今度はそんな命令を下す。琴里は目を閉じたまま素直に両手を胸の前で合わせ、正に神に祈りを捧げるような格好をしていた。一応美少女の類である琴里なので傍目にはとても絵になる姿だ。

 まあ本人は性的な興奮に若干呼気を荒くして肌を上気させているため、実際には神聖さとはあまりにも縁遠い姿であったが。

 

「ああ、そんな感じだ。それで、こうして……と。良し、それじゃあ始めるぞ?」

「おにぃちゃぁん……! あ、あれれ……?」

 

 許可を出した途端に甘えた声で抱きついてこようとした琴里は、不思議そうな声を出して自分の両手を見下ろしていた。

 まあその反応も当然だ。いつのまにか両手首がきっちりネクタイで結ばれ動かせなくなっているのだから。というかむしろ結ばれた時点で気付けなかったことの方がおかしい。

 

「どうだ琴里、ちょっとキツイか?」

「ううん、大丈夫だよー。むしろこれくらいキツイ方が気持ち良い……って何するのだー、おにーちゃん!?」

「そりゃあもちろんお前が喜ぶことに決まってんだろ。嬉しくねぇのか?」

 

 明らかにM発言を口にしかけてから、顔を真っ赤にして怒る琴里。

 別に怖くも何ともないむしろ可愛い怒り方なのだが、その怒りを宥めるために士道は琴里を優しく撫でてやった。具体的にはお尻の辺りを。

 

「あ……! ん、は、ああぁ……」

 

 それだけで怒りはあっさり静まり、甘い喘ぎを零してくれる。黒い方ならこんなことをされれば喘ぎは歯を食いしばってでも堪え、憎々しげに睨み付けてくるのが当たり前だ。

 

「まぁ嬉しくないっていうなら、普通にやったって良いけどな。お前はどっちが良いんだ?」

「ひゃ、うぅぅ!」

 

 しかしこちらは白い方。ぎゅっと小さなお尻を鷲掴みにすると、気持ち良さそうに頬を緩めて悩ましい声を上げていた。そのまま強めに力を入れて揉みしだけば、手の平にはお尻の柔らかさと共に快感に悶える身体の動きが伝わってくる。返答など最初から分かりきっていた。

 

「うー……このままが良い……」

「やっぱお前拘束もイける口か。このドMの痴女め……」

 

 予想通りの答えを口にする琴里にお約束のような呆れを覚えつつ、士道はたっぷり苛めてやることを心に決めた。まずは欲望に素直すぎるこの嫌らしい身体に、たっぷりお仕置きを叩き込むところから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ペシッ!

「ああぁっ!」

 ――ペシッ!

「ふあっ!」

 ――ペシン!

「ひゃあうぅっ! はぁ……はぁ……あ、れ……? お、おにぃちゃあん……どうして、やめるのぉ……?」

「いや、何かいまいち気分が乗らないっていうか……やっぱ黒い方みたいに反抗的じゃないとダメなのかもな……」

「えぇー……おにーちゃんドSじゃなかったのー……?」

「そのはずだったんだけどなぁ……」

 

 士道の膝に這いつくばった状態で顔を上げ、心底がっかりした様子で見上げてくる琴里。

 お仕置きとしてまずはそのお尻を叩いていたのだが、どうにも気分が乗ってこなかった。頬を紅潮させ呼気を荒くしている様子は確かに胸に来るものがあるが、嗜虐的な興奮はいまいちそそられない。これが屈辱を露に睨み上げてくる表情ならまた違ったのだろうが。

 

「うー、おにーちゃんの不能ぉぉぉぉ……EDぃぃぃぃ……」

「何だとこの野郎。そこまで言うなら続けてやるよ。ただしちょっと趣向を変えてな」

「ほ、本当かー!? ちゃんと続きをしてくれるのかー!?」

「早速嬉しそうだなお前!? 責められりゃ何でも良いのかよこのドMの妹は!?」

 

 途端に瞳を輝かせ飛び起きる琴里。相変わらず真正のドMである。

 

「そんな分かりきったこと言ってないで早くしよー? 私、もう我慢できないよー……」

「どうしようもないな、コイツ……まぁそれは脇に置いとくか。ここは一つ、いつものお前のやり方を参考にさせてもらうぜ。とりあえずそこに正座しろ」

「いつもの私のやり方ー?」

 

 士道が嫌らしく笑いかけ床を指し示すと、身に覚えが無さそうな表情で首を傾げつつも素直に床へ正座する。

 だがそれも当然というべきか。参考にするのは白い方ではなく、黒い方のやり方だ。

 士道は更に唇の端を吊り上げ見下ろしながら、琴里の眼前へと自らの素足を伸ばした

 

「ああ。跪いて俺の足の裏を舐めろ、琴里。それができたらもっともっと苛めてやるぜ?」

 

 そして普段の黒琴里の尊大さを真似しつつ命令する。あまり信じたくないことだがいつもの黒琴里ならこれくらいの命令は日常茶飯事だ。

 とはいえまさか命令される方になるとは思ってもいなかっただろう。これにはさすがに真正のドMである白琴里も目を丸くして――

 

「うん、いいよ……」

「え? あ、おい、ちょっと待て!?」

 

 ――頬を染めながら、士道の素足を両手で包み口を近づけてきた。分かってはいたが予想以上にドMだった。

 

「冗談だって冗談! 本当に舌出して舐めようとすんな!」

「えー、冗談なのー……喜ばせておいて突き落とすなんて、おにーちゃん酷い……」

「何でそこまでがっかりしてんだよお前は!? ドMにも限度があるだろ!?」

 

 慌てて足を引くと、まるでご馳走を目の前で下げられたかのようにしょげてしまう琴里。実際はご馳走などではなく汚い足だというのにこの反応である。

 本当に足を舐めさせようと思っていたのだがこんなに従順かつ素直に応えられると逆にその気が萎えてしまうのが不思議だった。やはり多少は嫌がってくれないと黒琴里と同じくドS性癖持ちの士道もやる気が出ないのだろう。

 

「おにーちゃぁぁん……!」

「あー、困ったな。琴里が喜びそうで俺も気が乗りそうなことって何か無いのか……?」

 

 甘えた声を出して自発的に足を舐めようとしてくるドMを両手で遠ざけつつ、士道はその難題を考えてみる。

 今までの反応からすると琴里はもうどんな仕打ちでも喜んで身を捩るに違いない。かといって士道は無抵抗の少女に酷い虐めをする性癖は持ち合わせていない。無抵抗の少女に対して持ち合わせている性癖は精々恥らう姿を見て興奮する程度である。

 

「――おっ、そうだ! ならアレをやらせてみるのも良さそうだな……」

「おおっ! 何か名案思いついたのか、おにーちゃん!?」

 

 思わず嫌らしく笑ってしまう士道に対し、琴里はまたも期待に瞳を輝かせる。

 そして再び床に正座し行儀良く士道の言葉を待っていた。愛する妹は一体どうしてこんな性癖を得てしまったのか。

 

「ああ、飛びっきりの名案だぜ。琴里、そこに立って服を脱いでけ。ゆっくり少しずつ、俺を楽しませる感じでな?」

「うわー、おにーちゃん本当にエッチだー! 妹にストリップさせるなんて正気なのかー!?」

 

 名案に対して顔を真っ赤にして恥じらいを露にする琴里。どことなく嬉しそうに頬が緩んでいるのはもう当然のことであった。

 四糸乃や七罪の身体を好き放題弄び3Pすら行った経験のある士道だが、ストリップをさせたことは一度も無い。別に二人は見られて興奮する性癖は持っていないので、ストリップなどさせてもただ恥ずかしい思いをするだけだろうからだ。

 しかしこの白琴里なら話は別。恐らく肌を晒していく姿に視線を注がれることは勿論、目の前でストリップを強要されている事実だけでも内心かなりの興奮を催しているに違いない。そして興奮を抱いているのは例の脱衣ポーカーで興味を抱いてしまった士道も同じ。

 

「ほら、さっさと始めろよ琴里。どうせ俺の前で服脱いで身体を見られることが嬉しくて興奮しちまうんだろ? 全く救いようの無い痴女だなお前」

 

 ちょっと気分が乗ってきたので言葉でもちくちく責めてやる。酷い言い草だがこの真正のドMなら傷つくどころか興奮するので問題なしだ。

 そう思っていたのだが琴里は頬を染めつつも微妙な表情をしていた。そしてちらちらと自らの身体に視線を注ぎ、最後にこちらへと視線を向けてくる。

 

「どうした、琴里。まさかストリップだけは嫌とか言うんじゃねぇだろうな?」

「そ、そうじゃないよー。そうじゃないけど……おにーちゃん、パジャマのままストリップさせたいの? 私はそれでも構わないけど、言ってくれればおにーちゃんの好きな服に着替えて来るよー?」

「……そこはちょっと俺でも思い至らなかったな。ていうか何で脱ぐ側がわざわざそれを申告してんだよ」

 

 そこを指摘され、呆れを通り越して最早感心してしまう。

 どうやらストリップさせるという目先の興奮のことばかり考えていたせいで、そういった要素は頭に無かったらしい。琴里からそれを申告してくれるとは嬉しい限りだ。

 

「じゃあ、そうだな……よし。制服に着替えて来い、琴里」

「お、おー、分かったぞおにーちゃん! すぐに着替えてくるからそこから動いちゃ駄目だぞー!?」

「何かストリップさせるっていうよりもしてくれるって感じだな。やっぱドMの痴女だ、あいつ……」

 

 両手を縛るネクタイを解いてやると、着替えのために一目散に部屋から出て行く琴里。その姿を眺めて士道はより一層の確信を深めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着替えてきたよー、おにーちゃん……?」

「やっと来たか。すぐって言うわりには随分待たせやが……って、何でセーラー服なんだよお前。こんな短時間でどっから持ってきた」

 

 五分ほどして戻ってきた琴里は、制服は制服でもセーラー服を着込んでいた。白のセーラーに赤のタイ、青いミニスカートというスタンダードなセーラー服だ。太股の半ばまであるニーソックスは黒で、白リボンの琴里とは対象的で妙な趣を感じられる。

 本当は学校の制服のことを指して制服と言ったのだが、似合っているのでこれはこれでアリだ。たった五分でセーラー服を用意できた理由が多少気にはなるが。

 

「細かいことは気にしちゃ駄目だぞー? 大人の事情ってものがあるんだからなー」

「お前はまだ子供だけどな。まぁどうでも良いか。ほら、さっさとそこに立って俺を楽しませろよ?」

「う、うん……電気、消して良い?」

「ああ。けどさすがに暗いと良く見えねぇからカーテンは開けさせてもらうぜ?」

 

 部屋の電気を消す琴里に続き、締め切っていたカーテンを開ける。

 月が出ていないのでぼんやりとした光しか射していないものの、部屋の中の様子を確認するには十分な灯りだ。というかむしろ雰囲気が出てストリップのエロさが増しそうな気がした。

 

「さてと、それじゃ頼むぜ。ゆっくりと、俺を楽しませる感じでな?」

 

 期待に胸を躍らせつつ、ベッドに深く座り直して部屋の中央に視線を向ける。そこに立っているのはセーラー服姿の白琴里。さすがに衣服を脱いでいく姿をじっくり見られるのは初めてなせいか、珍しくもじもじしていてとても可愛らしかった。これは期待以上のものが見られそうだ。

 

「う、うん……じゃあ、脱ぐよ……?」

 

 どことなく艶っぽい声で答えると、琴里はわりと躊躇い無く動き始めた。その手はまずセーラーのタイに伸び、端を摘んで少しずつ緩めていく。しかし一気に抜き取りはせず、時折手を止め焦らすように端を弄ぶ。

 どうやらしっかりと士道を楽しませてくれる気らしい。本当にゆっくり少しずつ行い、タイを抜き取るだけでもたっぷり三十秒以上はかけていた。そうして抜き取ったタイは傍らに落とし、次にスカートへ手を伸ばしていく。

 下から脱ぐのかと意外に思う士道の前で、その指はスカートのファスナーではなく裾に触れ、ゆっくりと布地を捲り上げていった。

 少しずつ露になっていく太股の白さに目を引かれ、ごくりと生唾を飲む士道。スカートは更に上へとたくし上げられていき、やがて脚の付け根と下着が露になり――

 

「っ……!?」

 

 ――かけたところで手が離されたため、太股が裾に覆い隠されてしまった。肝心な所でお預けにされたせいで士道は心底残念な声を上げてしまう。あと少しで見えたというのに。 

 なので抗議の視線を向けると琴里はそれを嫌うように背を向けてしまった。だが次の瞬間にはこちらに恥じらいの視線を向け、今度はお尻を見せ付けるようにスカートの裾を捲り上げていく。

 ちらちらと晒される丸いお尻の一部が否応無く興奮を掻き立て、視線を釘付けにする。下着が見えそうで見えないギリギリのラインで晒される肌はかなり刺激が強く、すでに士道の身体はばっちりと興奮を示していた。

 

「お、おにーちゃん……ちゃんと、楽しんでるー……?」

「あ、ああ。楽しんでるから止めないでそのまま続けてくれ、琴里」

 

 しかし見入ってしまったせいで無言だったためか、不意に琴里が手を止めて不安気に尋ねてきた。こちらに背を向けてスカートをたくし上げた状態で不安げな視線を注いでくるというかなりムラっとくる様子だ。このあざとさ、白くてもやはり琴里である。

 

「う、うん……じゃ、じゃあ、続けるよー……?」

 

 頷き、再び正面を向く琴里。そして今度はセーラーの裾に手をかけ、僅かに捲り上げて白いお腹を見せてつけてくる。無論ただ見せるのではなく、時折背を向けたり手を下ろしたりして。

 更には肩口に手をかけずらして鎖骨や二の腕を露にしたり、前かがみになって襟元から胸元が覗けるような格好をする。それら全てを焦らすようにゆっくり時間をかけ、顔を赤くしながらやっているので実に堪らない。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 やはり士道に肌を見られて興奮しているのだろう。呼気を荒くしながら両手をセーラーの裾へかけると、そのまま裏返す形で徐々に捲り上げていく。

 腹部の小さな窪みが晒されるが、すぐにピンクの布地がそれを覆い隠す。どうやら下にブラウスを着込んでいたらしい。セーラーを裏返しに脱ぎ去った琴里はしばし迷う様子を見せた後、意を決した表情でそれを投げてきた。まるで観客へのプレゼントだとでも言うように。

 

「……ほら琴里、続きを頼むぜ?」

「……うん」

 

 受け取ったセーラー服に残る温もりを手の平で楽しみつつ、続きを促す。

 頬を紅潮させている琴里が次に手を伸ばしたのはブラウスの胸元。リボンで結ぶタイプのそれは解いてしまえば身体が露になってしまうタイプのものだ。嫌らしくエッチな妹は当然簡単に解くことはせず、リボンの端を指先で摘んで弄くり回しなかなか脱ごうとしてくれない。だがそれが極めてエロイ。

 

「おにーちゃん……目、すっごいエッチだよ……?」

「お前には言われたかねぇよ、お前には」

 

 だいぶ発情していることは認めるが、恐らく度合いは琴里の方が上だ。荒い吐息を零しながら太股をすり合わせる動きは恐らく士道を楽しませるものとは別の意図があるはずなのだから。

 

「お……」

 

 やがてブラウスのリボンが解かれ微かに胸元の肌が露となり、思わず感嘆の息を零す。

 しかし琴里はそのまま脱ぐことはせず、こちらに背中を向けて少しずつブラウスをずり下ろしていく。更には羞恥と興奮に潤む瞳を肩越しに向けてきて、そのまま二の腕や肩甲骨の辺りまで肌が晒される。

 ツインテールに髪を括っているがゆえにうなじの白さもはっきりと見て取れ、大変そそられる光景だ。今更だが義理とはいえ妹の後姿で興奮している兄というのはいかがなものか。

 

「は、はい、おにーちゃん……」

 

 先ほどと同じく、脱ぎ去ったブラウスも投げてプレゼントしてくれる琴里。

 正面からこちらを向くその姿は着替え途中のような中途半端な姿だ。下はしっかり着込んでいるが上はもう真っ白なレースのブラだけで、上半身の肌はほとんど全て晒されていると言っても過言ではない。そして琴里はそれを恥らい、二の腕や腰を摩る形で覆い隠そうとしている。

 さすがに無尽蔵とも思えるほど性欲に溢れている琴里でも、士道の目の前でストリップをしている現状にはかつてない羞恥を感じているらしい。そんな様子も堪らなく興奮を掻き立てるが、できれば早い所一糸纏わぬ姿を拝みたい。

 

「隠そうとしてないで早く続けろよ、琴里。さもないと俺は七罪や四糸乃のとこにでも行っちまうぞ?」

「や、やだ……! 続けるから行かないで、おにーちゃん……!」

  

 なので以前と同じ意地悪なことを言ってやると、琴里は途端に泣きそうな顔で乞い願ってくる。良くも悪くも性欲に溢れていて士道を愛している琴里だ。興奮させられた状態で放置され、あまつさえ他の女の所に行かせるくらいならどんな手段も躊躇わないはずだ。

 

「ちゃんとドキドキするように、エッチに脱ぐから……見てて、おにーちゃん……」

 

 その証拠にストリップが再開される。

 嫌らしく腰をくねらせながらスカートのサイド、そのファスナーへと指を伸ばしていく琴里。少しずつ下げたかと思えばすぐさま戻し、太股の付け根とショーツの横紐をチラチラと見せてくる。無論それだけでは無く、自らスカートを捲ってショーツやお尻までもチラチラと。エッチに脱ぐという言葉に嘘偽りは無しだ。

 焦らしに焦らしを重ねて大いに期待を高まらせた後、ついにスカートが降ろされていく。右手と左手で交互に少しずつ擦り降ろす形で、様々な視点から楽しめるように時折身体の向きを変えながら。何だかもうどうしてそんなにストリップが上手いのか変に勘ぐってしまいたくなる。

 

「よーし、琴里。そのままちゃんと続けて俺を楽しませてくれるなら、今夜はずっとお前と一緒にいてやるよ? 楽しませられなかったら……分かるよな?」

 

 投げ渡されたスカートを受け取り、愉悦に緩む頬は隠さず琴里の姿を眺める。

 今やその身体を包むのは上下の下着と黒のニーソックスのみ。琴里にしては珍しく羞恥に涙ぐむ表情も味があって大変よろしい。まるで嫌がる少女を脅して無理やりストリップさせているかのような愉悦を感じ、ドSの士道としては大いに楽しめる光景であった。

 まあストリップをしている当人が興奮に息を荒げていて、すでにショーツは薄闇の中でもはっきり分かるほど湿っているので百歩譲っても嫌がっているようには見えないのだが。

 

「う、うん……じゃあ、続けるよ……?」

 

 興奮と羞恥で真っ赤になった頬を緩め、琴里はこちらに背中を向ける。そうして両手を背中に回すと、ブラのホックを外す光景をまざまざと見せ付けてきた。

 もちろんすぐに外してそれで終わりにするような奴ではない。わざわざこちらに切ない瞳を向け、幾度も指で弄くり焦らした上で外す。

 外した後は肩紐を片方ずつずらして行き、絶対に一気に脱ごうとはしない。士道を楽しませるために、ずっと一緒にいてもらうために、頑張ってエッチなストリップを演出しているのだろう。

 

「ん……は、ぁ……はぁ……」

 

 肩紐を外し終わり、一段と呼気を荒くしつつ身体をこちらに向ける。

 その右腕はブラのカップ部分を押さえることで胸元を隠し、左手はショーツの濡れそぼった部分を隠している。というか左手は隠すだけでなく微妙に摩っている気もした。やはりこいつは間違いなくドMの痴女だ。

 

「……ほら、琴里?」

 

 そんな痴妹に向けて手を伸ばし、観客たる自分へのプレゼントを催促する。

 数瞬躊躇いを見せた琴里だが今更拒否するわけも無い。両の二の腕を上手く用いて仄かな膨らみを隠しつつブラを剥がすと、それを今までと同じく投げ渡してきた。

 

「あっ……」

 

 しかし胸や下腹部を隠しながら、しかも肘から先だけを用いた投げ方では力は入らなかったらしい。投げられたブラはお互いの中間辺りの床に落ちてしまった。それを見て小さく声を漏らし、不安げな瞳を向けてくる琴里。かけてやる言葉は当然決まっている。

 

「まさか俺に拾わせたりはしねぇよな、琴里? ちゃんとお前が拾って手渡ししてくれよな?」

「う、うん……」

 

 素直に従い、身体の要所を両手で隠したままブラの下へと歩く琴里。

 その姿はすでにこのまま襲われても文句を言えない格好だ。まともに身に着けている衣服は精々一対の黒ニーソックスと髪を結ぶ白リボンだけ。ショーツはまだ穿いているものの、太股に伝わるほど濡らしていては意味があるか甚だ疑問であった。

 

「は、はい、おにーちゃん……」

「おう。ありがとな、琴里」

 

 色々な意味で顔を赤くした琴里がブラを差し出してくるので、笑いながら(恐らくゲスい笑みで)それを受け取る。

 下着は制服に着替える前から同じものを身につけていたのか、残る温もりはブラウスやセーラーに比べると段違いであった。故にその魅力的な温もりの前に、ちょっとしたイタズラ心が芽生えたのも仕方ない。

 

「っ!? お、おにーちゃんの……変態……!」

 

 受け取ったブラのカップ部分(もちろん肌に触れていた側)に鼻を埋めて思いっきり匂いを嗅いでやると、途端に涙目で震え上がる琴里。仄かな甘い残り香と生々しい温もり、そして琴里の反応は堪らないご馳走であった。今すぐむしゃぶりつきたいくらいに肉欲が刺激されてしまう。

 ちなみにもしこれがフェロモン抑制前の七罪のものだった場合、この時点で理性が焼き切れてアウトである。

 

「ははっ。お前にだけは言われたくねぇよ、琴里。ストリップするところ見られて下着が濡れるくらい興奮しちまってるお前にはな」

「あ……うぅ……!」

 

 反論ができず恥ずかしそうに呻くどころか、下腹部を押さえながら太股をすり合わせるというおまけつき。むしろさっきのイタズラで余計に興奮を催している節もある。

 何にせよどれだけ興奮しているかは確かめなくてはいけないことだ。

 

「ほら、どれくらい興奮してるかちゃんと俺に見せてみろよ?」

 

 なのでいよいよ最後の一枚も脱いでもらう。まだニーソックスも残っているがこれはそのままの方がエロい気がするので残しておいた方が賢明だ。故にショーツが最後の一枚。

 

「う……っ、あ……!」

 

 昂ぶった興奮でだいぶ素直になっているらしい。琴里は乱れた吐息を零しながら、素直に最後の一枚を脱ぎにかかった。ご丁寧にすぐ目の前で純白のショーツが擦り降ろされていく。左側を降ろしたら今度は右側という具合に、少しずつ少しずつ。

 その間も二の腕を上手く用いて胸の膨らみを覆い隠しているものの、脇を寄せる格好になるせいで膨らみが強調されて余計にエロい。まあ元手には乏しいと言わざるを得ないが。

 もう少しでショーツの下に隠されていた女の子の部位が明らかになる、という所でお決まりのように背中が向けられる。背面は柔らかそうなお尻がすでに半分以上露出していて、叩いて下さいといわんばかりに無防備だ。実際叩いてやればストリップ前と同等かそれ以上に喜ぶことだろう。

 

「……っ!」

 

 そして覚悟を決めたような吐息と共に、ついに琴里はショーツをも脱ぎ去る。

 今までと比べると焦らしも何もあったものではない脱ぎ方であったが、さすがにもう興奮が限界で気を遣えないのだろう。その証拠に振り返らずに手渡しされたショーツはたっぷり水を吸ったスポンジの如き重さだった。残っている温もりも生々しいというレベルではない。

 

「……よし。それじゃあこっち向け、琴里」

 

 未だこちらに背を向けたままの琴里へと命じ、正面を向かせる。

 もじもじと振り返ったその姿は、ニーソックスとリボンを除けば生まれたままの美しい姿だ。覚えた興奮のせいか肌はほんのり赤く上気していて大変嫌らしい。隠すなとは命じていないせいか身体の要所はまだ両手で隠しているものの、防波堤たるショーツが無くなったせいで下腹部を抑える指の隙間からは発情を示す体液が零れ落ちていた。

 

「おにーちゃん……私、ちゃんとおにーちゃんを楽しませられた……? 今夜は一緒に……いて、くれる……?」

 

 悲惨というか卑猥な状態で不安気に尋ねてきたのはそんなこと。

 どうやら楽しくなかったら七罪や四糸乃の所へ行く、という台詞を本気にしていたらしい。そのために頑張ってエッチなストリップをしてくれたのだとしたら何と可愛い奴だろうか。

 

「ああ。めいいっぱい楽しませてもらったぜ、琴里。だから今夜は朝まで一緒にいてやるよ」

「ほ、本当に……!? やったぁ……!」

 

 そんな言葉だけで羞恥心さえ吹き飛んだかのごとく、満面の笑みを浮かべる琴里。

 元々あれはMの琴里に対する言葉攻めの一環なため、例え楽しませてくれなくとも最初から他の誰かの所へ行く気はなかった。別に士道は七罪や四糸乃を都合の良い女や性欲の捌け口扱いはしていないのだから当然だ。まあ琴里の場合は少々事情が違う気がしなくもない。

 

「ていうか思った以上に楽しませてもらったしな。こっからどうするかはご褒美としてお前に選ばせてやるよ」

「ご褒美……?」

「ああ。いつも通り三択な。割れ物扱うみたいに優しく抱いて欲しいか、壊れちまうくらい激しく抱いて欲しいか、それとも……まだ俺が四糸乃にも七罪にもさせたことない、もっと恥ずかしいことして欲しいか」

「っ!!」

 

 選択肢を提示した途端、琴里の瞳がくわっと見開かれる。このドMな痴女が一体どの選択肢に心惹かれたのかは考えるまでもない。

 

「さあ、どうする琴里?」

「う、うー……」

 

 しかし意外なことに躊躇いを見せ、すぐには答えようとしない。可愛いドMの妹のために一つ途方も無く魅力的な提案をしてやったというのに、答えに迷うとはどういうことか。

 しばし裸の肌を隠しつつもじもじしていた琴里だが、やがて俯きがちに口を開いた。

 

「よ、四番……三番の後に、一番と二番の両方が良い……」

「欲張りだなお前!? 三択だって言ってんだろ!?」

 

 そしてまさかの総取り。どうやら迷っていた理由は他の二つも捨てがたいからだったらしい。本人の性欲と同じく、どこまでも貪欲な奴である。

 

「だ、ダメ……?」

「……その内、またストリップしてくれるか?」

「うん……その時にも、いっぱい恥ずかしいことして苛めてくれるなら……良いよ……?」

「本当ドMの痴女だな、コイツ……」

 

 妹の危ない性癖を改めて思い知らされ、もう何度目かも分からないくらい呆れてしまう。

 一応こっちの琴里は白リボンなためドS要素が含まれておらず、生粋のドMであるだけという点を考えると黒リボンの方に比べればまだまともなのかもしれない。まあ責め苦への期待に丸い瞳を輝かせ、荒い息を零す様をまともと称して良いのかは甚だ疑問だが。

 

「そ、それで、おにーちゃん……私に、どんなことさせたいのー……?」

「そうだな。ドMの痴女のお前にお似合いなこと、って言えば分かるか?」

「私に、お似合い……む、鞭で打ったり、蝋燭垂らしたりとかかー!? おにーちゃんのサディスト!」

「嬉しそうな顔すんな、このドM。俺はその手のグッズなんて持ってねぇし、今は必要ねぇよ。必要なのはお前の身体と、あとは指ってところだな」

「ま……まさか……!」

 

 身体と指が必要と聞くだけで何をさせる気か理解したらしく、琴里は恥ずかしそうに更に縮こまる。俯いて必死に隠そうとしていたものの、一瞬頬がだらしなく緩んだ所を士道は決して見逃さなかった。

 

「……俺の目の前で一人でヤってみろ、琴里! ドMの痴女のお前にはお似合いのプレイだぜ!」

 

 目の前でストリップさせた挙句、マスターベーションさせるという常人なら羞恥でどうにかなりそうなプレイ。それこそが士道が考えた、ドMの痴女である琴里への最高のご褒美であった。

 

 

 

 

 





 脱衣ポーカーだけでは満足できなかったのでこんな話を書きました。ロリっ子のストリップは最高だぜ!
 次回はプレイ内容的に注意書きと▲マークが必要と思われます。でも個人的には一人でシてる所を眺めるプレイはあんまり好きじゃないです。好きじゃないけどどうせ注意書きが必要な話なら多少派手にやったって良いですよね?


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