かなり間が開きましたが次のお話。タイトルは士道さんですがみんな大好き七罪と四糸乃のお話です。つまり、アレだよ……まあ今回は非エロのお話(私の主観)ですが。
見た目幼い少女三人を、毎晩のようにとっかえひっかえ味わう日々を続ける士道。
どう考えても性犯罪だがお互い合意の上だし、琴里はともかく七罪と四糸乃の精神状態を考えれば最早やめるわけにもいかないこと。なのでこんな日々を続けているのだが、士道には欲望のままに行動しないよう自分に科したルールがある。
それは男女間の愛し合う行為を『できる限り三人ではしない』というルールだ。非常に罪深い自分を自覚している士道としては、このルールを守ることで自分がまだ理性を保っていると感じられていた。
とはいえどんなルールにも穴はあるもの。それはこのルールも例外ではない。『できる限りしない』なので、別に禁止自体はしていないのだ。士道自身が自ら3人での行為を望んだことは無い(少なくとも言葉では)ものの、状況が整えられてしまっていたら最早やるしかないわけである。そう、具体的には今のように――
「お、お待たせしました、士道さん……」
「あー……何か凄く嫌な予感しかしない……」
二人のロリっ子――四糸乃と七罪が、身体にバスタオルを巻いただけの無防備な状態で、士道が入浴中の風呂場に入ってきたら。
自分で招いた状況とはいえ、この光景を前にして士道は思ってしまうのだった。我慢できるはずが無い。これはもうやるしかない、と。
そもそも何故こんな状況になったのか。物語は数十分ほど前に遡る。
その時、士道はちょうど夕食の後片付けを終えたところだった。今日は十香や八舞姉妹とも一緒に夕食を摂ったので、とても賑やかな時間であった。その分夕食の準備にも後片付けにも時間はかかったものの、楽しそうに笑いあう精霊たちの姿が見られるのだからその程度は苦労の内に入らない。
「ふうっ、洗い物もこれで終わりだ。それにしても七罪の奴、今日は手伝ってくれなかったな」
洗った食器を丁寧に拭き食器棚に戻し終えたところで、改めてその事実を思い出す。
五河家に移り住んでからというもの、七罪は家事の手伝いを進んで行ってくれていた。琴里が手伝ってくれないので士道はとても助かっていたのだが、何故か今夜は手伝ってくれなかったのだ。
別にそれを責めるつもりは無いものの、いつも隣で手伝ってくれていた愛する少女がいないのはどうにも落ち着かない。
「……よし。ちょっとあいつをモフってリフレッシュするか」
なので士道は七罪の長くボサボサの髪に顔を埋め、癒しを得ることに決めた。一度美九の真似をしてやってみたらわりと癖になる感触と香りだったので、お気に入りになってしまったわけである。まあ、たぶん本人は嬉しくないだろうが。
「おーい、七罪ー? どこだー?」
そんなわけで七罪の姿を探して家の中を歩く。リビングにはいなかったので七罪の部屋も確認してみたが、そこにも姿はなかった。となれば後は士道の部屋か、あるいはお風呂か。
ひとまず部屋を確認しようと階段を登り、士道は自分の部屋の方に視線を向ける。
「……ん?」
すると何やらおかしなことに気が付いてしまった。何故か士道の部屋の扉が若干開いているのだ。
それ自体は別におかしくないのだが、問題は半開きになっている原因の方だ。何故か上の方に黒板消しのような物体が挟まれていて、扉が閉まりきっていないのである。これは扉を半開きにするために挟んである、というよりも――
「――どう考えても悪戯だよな、これ?」
こってこての悪戯。良く言えば可愛らしい、悪く言えば稚拙な悪戯だ。
問題はこれを仕掛けたのが誰なのかということだが、相手が誰であれこんな見え見えのお粗末な罠にわざわざ引っかかってやる道理は無い。なので士道はじっと黒板消しのようなもの(よく見れば本物の黒板消しであった)を見つめながら扉に近づき、扉を軽く押し開けた。
それと同時に落下を開始した黒板消しをキャッチ。というか扉の構造上、案外普通に通っても頭に直撃はしなかったかもしれない。
「あっ……」
開かれた扉の向こうには、何と四糸乃がとても残念そうな顔をして立っていた。状況から察するにこの悪戯は四糸乃の仕業なのだろう。
今までの士道なら四糸乃がこんな真似をするはずがないと即座に否定した所だが、幸いにも四糸乃が士道ともっと深い関係になるために努力していることを知っている。きっとこれもそのための行動なのだろう。あまりにも可愛らしい意地悪に、士道は自分の頬が緩むのを抑えられなかった。
「ははっ。残念だったな、四糸乃? この程度の悪戯じゃ俺は引っかからないぜ?」
抑えられなかったので、頑張って嫌らしい感じの笑みになるように努める。四糸乃にこの程度の罠で満足してもらっては困るので、もっと頑張ってもらうためにもここで甘い言葉をかけるわけにはいかなかった。
「し、失敗、しました……」
『あちゃー。士道くんならひっかかってくれると思ったんだけどなー』
可愛らしく肩を落す四糸乃と、額に手を当てて俯く『よしのん』。この程度の罠にひっかかるような男だと思われていたのなら心外である。
というか『よしのん』がついていながら用意されたのがこの程度の罠とは、もしかすると四糸乃のレベルに合わせたのだろうか。
「まさかお前がこんな悪戯をするなんてな、四糸乃……これはちょっと、おしおきが必要だな?」
とはいえ結果的に失敗していようが、悪戯を仕掛けたという事実は消えない。そして悪戯にはおしおきがセット。ならばここは四糸乃におしおきをしてあげるのがベストな選択だ。果たしてどんなおしおきをするべきか、悩みながらもほんの少しだけ心が躍る士道であった。
「お、おしおき、ですか……?」
「ああ、そうだ。俺にこんな真似をしでかすなんて、悪い子の四糸乃にはたっぷりおしおきをしないと――っ!?」
弾む心のままに足を踏み出したその瞬間、脛に小さな違和感が走った。反射的に見下ろしてみれば、脛の辺りに注意深く見なければ気がつけないほど細い糸が引っかかっているのを発見する。
ダブルトラップ、という単語が頭に浮かんだのは僅かばかり遅かった。
「――おわあぁぁぁぁっ!?」
何故なら次の瞬間には、頭の上に大量のお湯が降ってきて全身ずぶ濡れになったから。
「せ、成功、です!」
『イェーイ! やったね、四糸乃! 狙い通りさ!』
どうやらここまでが策の内だったらしく。四糸乃と『よしのん』がハイタッチを交す。
『よしのん』がついているにしてはかなり稚拙な罠だと思ったら、どうやらあの罠は囮でこちらが本命だったらしい。振り返って扉の上の方を見てみると、やはり糸に引っかかるとタライと思しき物体が引っくり返る機構が用意されていた。
しかしこんな複雑な悪戯、左手が『よしのん』で塞がっている四糸乃に用意できるだろうか。用意できたとしてもかなりの労力がかかるだろう。恐らく誰かに手伝ってもらったに違いない。
「……こっちはお前の仕業だな、よしのん?」
『まーねー。慣れてない四糸乃の悪戯だけじゃ心もとないから保険として仕掛けておいたんだよー。バッチリかかってくれるなんてさすが士道くんだね!』
「くそっ……でもこれが水じゃなくて適度に暖かいお湯なあたり、四糸乃の優しさを感じるぜ……」
頭からお湯を被ったせいか、それとも隠せない四糸乃の優しさを感じたせいか、悪戯に嵌ったわりには心が温かい士道であった。まあこれが琴里とかの仕業なら悔しくて堪らなくなっただろうが。
「で、設置を手伝ってくれた奴はどこにいるんだ?」
『あー、お探しの子ならその中だよー』
「よ、よしのん……!」
クローゼットを指差す『よしのん』に対し、焦った反応を見せる四糸乃。
本来なら七罪の関与は秘密の予定だったのかもしれない。まあこんな手のかかるトラップを四糸乃が用意した時点で、誰かが協力をしているのは嫌でも気が付く。何より夕食の片付けの時に姿を見せていない奴ならなおさらだ。
とりあえず士道は二人目の悪戯っ子の姿を確認するため、グショグショの身体で床を濡らしながらクローゼットの前へと歩く。
「く、くくくっ……! ぷっ、く……ふふふ……!」
戸を静かに開けてみれば、そこにはお腹を抱えて転げまわる七罪の姿。苦しんでのた打ち回っているわけではないのは、その口から零れる押し殺した笑い声が証明していた。それと珍しく浮かべている可愛らしい笑顔も。
「よう、七罪。ずいぶん楽しそうだな? 何か面白いことでもあったのか?」
「……あっ」
にっこり笑いかけながら声をかけると、その笑顔は一瞬で青くなってしまう。
士道としては別に怒りを必死に抑えた顔で声をかけたわけではないし、そもそも怒っているわけでもない。ただ七罪からすると、全身ずぶ濡れで髪からも水を滴らせている男が怒るわけでもなく笑顔で話しかけてきている感じだ。確かにこれはちょっと怖いかもしれない。
「七罪、とりあえずお前も後でおしおきな?」
しかしそれはそれとして、おしおきできるならしておくべきだろう。七罪に対しては四糸乃ほどおしおきに対する忌避感を覚えないので、内容によってはとても楽しめるのだから。
「……私もってことは、もしかして四糸乃にもおしおきするわけ?」
自分がおしおきをされるのは受け入れているのか、別段嫌そうな顔は見せない七罪。ただしその瞳は不安気に四糸乃へと向けられていた。
きっと自分はともかく、四糸乃がおしおきされてしまうのは嫌なのだろう。士道もその気持ちは良く分かる。四糸乃におしおきなどまかり間違ってもしたくないし、するべきではない。
「そりゃあもちろん、こんな真似をしてくれたわけだしな。二人とも覚悟しとけよ?」
ただしそれは四糸乃の心の内を知る前の話。今の四糸乃はむしろ士道から遠慮なく接してもらいたいと思っているのだから、ここでおしおきを免除されるのは四糸乃にとって嬉しくないことだろう。むしろおしおきをされるためにこんな悪戯を仕掛けた節もあるのだから。
『ほほーう、四糸乃と七罪ちゃんをダブルでおしおき……士道くんもお部屋の入り口もビショビショになっちゃったんだし、ここはやっぱり士道くんが二人をビショビショにするようなおしおきなのかなー?』
「いや、同時におしおきするとは言って無いだろ……」
分かりやすくも三人でのプレイを提案してくる『よしのん』。やはり何が何でも複数プレイを実行させたいようだ。もちろん魅力を感じないわけではないものの、自分から提案するほど士道も性根が腐ってはいないつもりだ。
「あ、あの、士道さん。そのままだと、身体が冷えて風邪を引いちゃいますから、士道さんはお風呂で暖まってきてください。予めお風呂は沸かしてありますから……」
「……アフターフォローも完璧だな。さすがは俺の心のオアシス」
「えへへ……」
思わず濡れたままの手で頭を撫でてしまうものの、四糸乃は特に気にせずはにかんでいた。
悪戯を仕掛けながらも気遣いを決して忘れない。例えどれだけ意地悪をしようとも四糸乃の優しさは隠せないらしい。
『何なら七罪ちゃんを一緒にお風呂に連れて行っても良いよー。掃除はよしのんたちがしておくからね』
「ん、一緒にか……」
そんな提案を受け、びくっと身体を震わせる七罪を尻目にしばし考える。
確かに七罪とのお風呂はなかなか魅力的だ。最近はセクハラ染みた触れ合いを上手く避けるようになってきたが、今回は四糸乃の悪戯を手伝った負い目もありきっと受け入れてくれるに違いない。つまりセクハラし放題である。
とはいえそれでは片手しか使えない四糸乃にこの部屋の後始末をさせることになってしまう。その間に士道はお楽しみに耽るというのはさすがに心苦しいし、何より今回の悪戯に走った原因を考えれば七罪に対する仕打ちは四糸乃がして欲しいものとも言える。
かといって逆に七罪にだけ後始末を任せるのも間違っている。本人は気付いていないかもしれないが、クローゼットの中で転げまわっていたせいでモフモフの髪は埃だらけだ。七罪の髪は士道や美九が顔を埋めるのだし、できれば綺麗に洗い流すのがベストである。
「……それも良いな。よし、二人とも。掃除が終わったら二人で風呂に来てくれよ? 床だけじゃなく、俺の身体の掃除もしてもらうからな?」
「うわ……」
「は、はい……」
なので先の発言と矛盾するようだが、結局士道は二人に一緒にお風呂に来てもらうことにした。というかこれ以外に名案は浮かばなかった。まあぽっと頬を染めている四糸乃はともかく、ドン引きといった様子の七罪から注がれる視線は若干痛かったが。
『おおっと、士道くん今日は攻めるね! もしかして溜まってるー?』
「そういうわけじゃねぇけど、せっかくだからな。それにどっちか一人だったなら襲ってるかもしれないけど、二人なら逆に自制できるかもしれねぇし……」
そう、士道はお膳立てでもされない限り二人いっぺんに頂いたりはしないというルールを自分に課している。そしてそのルールは今まで破ったことがない。だからいっそのこと二人が一緒にいれば士道も自制できるかもしれない。そんな完璧な考えの下で出した結論であった。
『いやー、それはないと思うなー』
「うん。絶対無理」
「……はい」
「お前ら……!」
しかしまたしても七罪たちは士道を信頼していなかった。四糸乃でさえ悩んだのも一瞬だけという有様だ。
何だか裏切られた気分でちょっぴり涙が出たものの、幸いなことに頭も含めて全身ずぶ濡れなために涙に気付かれることは無かった。
そんなわけで、現在に至る。
湯船で暖まりつつ考えてみると、これは案外『よしのん』に誘導されてしまった結果なのかもしれない。あれほど複数プレイを推していたにも拘わらず、何故か今回『よしのん』はロリっ子二人との入浴を提案してこなかった。提案してきたのは七罪とのお風呂だけである。
以前『よしのん』が変に複数プレイを勧めてくるから避けている節もある、という発言をしてしまったが、まさか『よしのん』はそれを覚えていたためにあえて今回は勧めなかったのだろうか。さすがにそこまで狡猾で悪魔染みてはいないと信じたい。
『狭い浴室、ロリっ子二人と士道くん、何も起きないわけがなく……』
「フラグ立てるのやめて、よしのん」
意味深な『よしのん』の呟きに頬を染めて警戒を示す七罪。
まあ頬を染めていると言っても四糸乃の方は本当に少しだけで、七罪の方はかなり深く赤に染まっている。それに振る舞いも異なり、至って落ち着いた様子の四糸乃に対して七罪は若干四糸乃の陰に隠れるようにして風呂場へと入ってきた。
七罪の反応の方が胸に来るものがあるのだが、二人揃って髪を纏め上げている状態でのバスタオル姿なため、胸よりももっと下の方に来てしまう士道であった。
『さー、責任とって士道くんの身体を皆で綺麗にしてあげよっかー! もちろん背中と頭だけじゃなくて、前と下の方もね。ぬっふっふ……』
3Pに流れていきそうな展開にご満悦なのか、不適に笑う『よしのん』。そしてほんのり頬を染める四糸乃に、真っ赤になって俯く七罪。ここにきてようやくそんな台詞を吐く辺り、やはり『よしのん』は上手く士道を誘導したようだ。
士道としては容易に溺れてしまいそうなので3Pはできる限り遠慮しているものの、ここまでお膳立てされたなら最早逃げるべきではない。そもそも反応を見る限り七罪も四糸乃もそれらは覚悟の上でこの場に来たのだ。二人の覚悟を無駄にするのは男のやることではないだろう。
というかそもそもこんな極上のご馳走を目の前に出された状態で、お預けになどできるわけがなかった。一体何故自制できると思い上がっていたのか。
「ああ、よしのんの言う通りだ。暖かかったけど頭から水被って全身ずぶ濡れになっちまったしな。責任取って隅々まで綺麗にしてもらうぜ、二人とも?」
「は、はい……」
「こいつ、絶対楽しんでるわね……」
素直に頷く四糸乃に対して、ジトッとした目付きで睨んでくる七罪。
士道は思い思いの反応を尻目に湯船から上がると、二人に身体を洗ってもらうために洗い場の前に腰を降ろす。なお、風呂場に入った辺りである程度この展開を予想はしていたので腰には最初からタオルを巻いていた。
「っと、そうだ。どうせならもうちょっと楽しくしようぜ。できれば一つルールを守ってくれ」
「ルール、ですか?」
どうせ三人でする展開になるのなら大いに楽しむのが賢いやり方だ。なので吹っ切れた士道は背後の二人を振り返り、嫌らしく笑いかけながら言った。
「ああ。頭の方は仕方ねぇけど、身体の方は手を使わないで洗ってくれ」
「へ? 手を使わないでって、じゃあ一体どうやって洗えば良いのよ?」
『ぬふふ、そりゃー七罪ちゃんと四糸乃の柔らかいとこをいっぱい使ってだよー? ご奉仕する時みたいな感じでやれば良いのさ』
「あ……」
「うわぁ……」
さすがは同好の士というべきか、『よしのん』は実に愉快な調子で説明をしてくれた。
赤くなっただけの四糸乃に比べ七罪はどこかゴミを見るような蔑みの視線を向けてきたが、照れ隠しと思えば実に可愛らしい反応である。
「ああ、よしのんの言う通りだ。まあ支えに手を使うくらいなら別に構わないけどな。それじゃあよろしく頼むぜ、二人とも?」
「は、はい、分かりました……」
「やっぱロリコンの貧乳好きだわ、こいつ……」
四糸乃が従順なのは最早当然だが、七罪もぶつくさ言いながらも嫌とは一言も言わない。
何だかんだで二人は士道を深く愛しているから、余程のことが無い限りは逆らわないし抵抗もしない。こんな淫らな状況下ではあるものの、士道にはそこまで深く想われていることが何よりも嬉しかった。
もちろんこんな淫らな状況下にあることも、相応に途轍もなく嬉しいのだが。
「さて、と。じゃあ頭は洗ってもらったことだし、今度は身体を洗ってもらうとするかな?」
二人に背後からわしゃわしゃと頭を洗って貰った後、ついに本番へ移ることに決めた士道。
実際先ほどまでは前戯でこれからが本番である。何せ二人には自分の身体を使って綺麗にすることというルールを課しているのだ。それはつまり、二人の身体を士道の身体に擦り付けて洗うということ。これで興奮を催さなかったら男ではない。そしてもちろん士道は男だ。
「ほ、本当にやらなきゃ駄目……?」
「そりゃあお前も共犯だからな。まあどうしても嫌だっていうならお前は先に上がってても良いけど、その分四糸乃に責任を取らせることになるからな?」
「う、うぅ……」
及び腰になっていた七罪もこう言われれば四糸乃を一人で残すことはできないらしく、恨みがましい目を向けてくる。
『さーて、これから二人で士道くんを綺麗にしてあげるわけだけど、どっちが前でどっちが後ろを洗うー? 前は洗ってる姿を士道くんにばっちり見られちゃうから、後ろに比べれば前を洗う方が恥ずかしいよー?』
「じゃ、じゃあ、私が前やるから、四糸乃は背中側洗ってやって?」
こちらを睨んでいた七罪だが『よしのん』の指摘を耳にして、何の躊躇いもなく前側を選ぶ。
恥ずかしい思いをしたいという痴女的な理由ではなく、単に四糸乃を恥ずかしい目に合わせたくないだけだろう。実に美しい自己犠牲の精神である。
「い、いえ、七罪さんが背中を流してあげてください。恥ずかしい方は、私がやりますから……」
ただその精神は四糸乃も持ち合わせているので、お互いに恥ずかしい方を選ぼうとしている。このままだとひたすら譲り合いをする光景が見えてきそうだ。
士道的にはどちらが前でも後ろでも問題は無いのだが、最近の四糸乃の行動原理を考えるに四糸乃に恥ずかしい前側を任せるのが一番だろう。四糸乃は今よりも士道と距離を詰めたがっているのだから、恥ずかしい真似をさせるのも僅かだが効果的になるだろう。
「そうだな、四糸乃には前の方を頼む。七罪は協力しただけで一番悪いのは四糸乃だしな」
『そうだねー。まあどのみち最後には七罪ちゃんも恥ずかしい思いをすることになるんだし、どっちでもあんまり変わらないよねー?』
「やっぱり三人ですることになるわけね……まあ、別に良いけど……」
睨んできたりぶつぶつ言っていたにも関わらず、三人ですることにはあまり抵抗が無いらしい七罪。以前四糸乃とキスさせた時の怪しい反応を考えるに、案外むしろ歓迎しているのかもしれない。そして四糸乃の方に抵抗が無いのは考えるまでも無いことであった。
まあ何にせよ二人が嫌がっていないなら士道にも問題は無い。さすがに嫌がっているのに無理やり3Pをさせるような外道になるほど落ちぶれた覚えは無いのだから。
「よし、それじゃあ頼むぜ二人とも? 洗う時は手を使わずに、だからな? あとバスタオルも取ってくれるとありがたいな」
「わ、分かりました……」
「何でこんなことになってんのかしらね……?」
従順に頷く四糸乃と、何やら現実逃避気味の七罪。反応はそれぞれ異なるものの、二人とも拒否するつもりが無いのは確からしい。背後から微かな衣擦れの音が耳に届くと、次いでバスマットにぱさりと何かが落ちる音が聞こえた。
二人が身に着けていたのはバスタオルのみ。それは間違いなく二人がバスタオルを脱ぎ去り、一糸纏わぬ姿を晒した音であった。
「じゃ、じゃあ、始めますね?」
その証拠に士道の正面へと場所を移した四糸乃は、真っ白な肌を惜しげもなく晒していた。士道を楽しませるためかもじもじと恥ずかしそうにしてはいるものの、小さな桃色の花が咲く膨らみも愛する男にしか見せない秘密の場所も隠そうとはしていない。
むしろ嬉しそうにさえ見えるあたり、士道が自分にこんな恥ずかしい真似をさせているという喜びがあるのかもしれない
『ほーら、四糸乃。ボディソープをどぴゅっといくよー?』
「あっ……!」
そんな四糸乃の胸元へ、『よしのん』は器用にもボディソープの容器を持ったままワンプッシュ。
中身の滑った液体が仄かな膨らみの間で弾け、真っ白な肌をベトベトに汚す。冷たさに驚いたのか四糸乃が零した声も相まって、大変艶かしい光景であった。
「うわっ、何か超エロい……」
『はい、七罪ちゃんも四糸乃と同じようにしようねー? 手で泡立てるのは厳禁だよー?』
「ひゃっ!」
同じ感想を抱いたらしい七罪であるが、今度は自分が同じ目に合う番であった。『よしのん』が士道の背後に照準を向けてワンプッシュした直後、驚きの声が耳に届く。
興味を引かれて振り返った士道が目にしたのは、やはり胸元をベトベトに汚した七罪の姿。起伏には乏しいものの桃色の突起もべっとり汚している光景はある種の暗い欲望を満足させるものであった。七罪自身が汚れた胸元を見下ろして困惑したような表情を浮かべているのもまた赴き深い。
「――って、な、何見てんのよ!」
士道の視線に気が付くと、顔を真っ赤にして胸や下腹部を必死に隠す。
隠さず曝け出している四糸乃とは正反対の反応であるが、これはこれでそそる反応だ。むしろ二人で二種類の反応を楽しめるあたり、非常においしい状況と言うべきだろう。
そんなわけで士道は嫌らしく緩む頬を隠そうとはせず、そのままじろじろと七罪の姿を視姦していった。
『さー、皆で泡塗れの3Pを始めよっかー! 四糸乃、七罪ちゃん、頑張って士道くんにご奉仕してね!』
「う、うん……じゃあ、始めますね?」
そして始まる二人からのご奉仕。とはいえ七罪は絶賛視姦されている真っ最中のため動けないらしく、最初に行動したのは四糸乃だった。
割と躊躇いなく士道の身体に寄り添うと、ボディソープを吹き付けられた膨らみを胸元に押し付けてくる。その柔らかさと滑らかさに視線を正面に戻し下を見てみれば、そこには身体を上下させて胸の膨らみを腹部や胸板に擦り付けてくる四糸乃の姿。
「こんな感じで、やればいいんですか?」
すぐにボディソープは泡立ち膨らみ全体を覆い隠してしまうものの、胸から腹部にかけて往復していく柔らかさは本物だった。四糸乃が一生懸命にやっているので余計にいじらしく、今すぐ押し倒してしまいたい衝動に駆られる士道であった。
「ああ、上手いぞ四糸乃。その調子で頼む」
「は、はい……」
思わず頭を撫でてお願いした所、四糸乃は嬉しそうに笑って奉仕に力を入れてくれる。位置的な問題で上目遣いだったので余計に破壊力が凄かった。もうこのまま押し倒してしまおうかと本気で考えたその時――
「あー、もう……どうにでもなれっての……」
かなり投げやりな呟きと共に、背中にうっすら柔らかい感触が押し当てられる。それが七罪の慎ましやかな膨らみなのは考えるまでも無く分かる。いかに小さかろうと、弄りつくし揉み尽くした経験は伊達ではない。
「こうすれば良いんでしょ? こうすれば? これで満足?」
明らかに不満そうな声を零しながらも、士道の両肩に手を置いて背中に身体を擦り付けてくる七罪。本人はかなりヤケクソ気味であるが、悲しいかな背中を流す行為はなかなかに上手だった。たぶん起伏が乏しいからその分身体を密着させられ、より効率的に泡立てることができるのだろう。
「何だかんだ言いつつ上手いじゃねぇか、七罪。さすがだな」
「そりゃあ私の胸は洗濯板並だし当然――って小さくて悪かったわね!」
「いや、今のはお前が自爆しただけだろ……」
心の中では実際そんな風に思っていたが、当然口には出さない士道であった。前に胸の大きさをからかったら手痛い反撃をもらいそうになったことは忘れない。
『ほらほら、士道くーん。七罪ちゃんばっかり見てないで四糸乃も見てあげてよー。四糸乃の邪魔をしない範囲でならお触りもオーケーなんだよー?』
七罪とじゃれ合っていたせいか、『よしのん』が多少不満げな声を零す。
視線を前に向けてみれば、変わらず自らの膨らみを腹や胸に擦り付けてくる四糸乃の姿。すでにお互いに触れ合っている部分は真っ白な泡立ちで隠され肝心なものは見えなくなっているが、それはお互いに触れ合っている部分だけだ。それ以外の部分、要するに四糸乃のお尻などはばっちりとその柔らかくて美味しそうな白さを曝け出していた。
今までなら愛し合っている最中でも無ければ手を出すことはできなかったかもしれないが、今は四糸乃自身がそういった遠慮を望んでいないことを知っている。
「あっ……」
なので士道は僅かな躊躇いの後、丸いお尻を撫でた。途端に四糸乃は喘ぎにも似た小さな驚きの声を零すが、その表情は恥じらいに赤く染まりながらもどこか嬉しそうに見えた。
本当は七罪のお尻も撫でてやりたいが今は後ろにいるので撫でられないのが悲しい所だ。
『さーて、次はお手々を綺麗にしてあげなきゃね。まずは右腕からいこっか! もちろん二人で、だよ?』
身体の前面と背面にたっぷり泡を塗りたくられた辺りで、『よしのん』の提案により次の部位へと移る。
普段なら腕の一本くらい一人でも洗えるだろうが、今回四糸乃と七罪は支え程度にしか手を使うことは許可されていない。その状態で士道の腕を洗うには、当然二人で協力するしか道は無いわけで――
「う、わわっ!? ち、近い! 四糸乃の顔が近い!」
「あっ……ごめんなさい、七罪さん。これくらい近づかないと、士道さんの腕を綺麗にできなくて……」
「あ、いや、良いのよ別に!? むしろもっと近づいてきても構わないっていうか!?」
「そう、ですか? それじゃあ、失礼しますね?」
「ひゃあぁっ!? い、今、四糸乃の唇が、私の、頬っぺたに……!」
――その結果、眼前には士道の左腕を間に挟んで正面から抱き合う形になっている七罪と四糸乃の姿がそこにあった。二人とも胸の膨らみは控えめな方なので、腕にそこを擦りつけようとするとどうしてもお互いの顔が近くに来てしまうらしい。
まあお互いあまり気にしていないようなのでそこは問題無いだろう。七罪の表情がちょっと危ない気もするが、嫌がっているわけでは無いのでやはり問題は無い。
『さーて、どうかな士道くん。この光景に思うところは何も無い?』
「そう、だな……これが天国ってやつなのか、よしのん……?」
天国。口にしてから士道は正にその表現が相応しいと確信した。
何と言っても士道を深く愛する二人の幼女が、裸で身を寄せ合い泡塗れになりながら士道の腕を綺麗にしてくれているのだ。その愛らしい小さな両手で士道の腕とお互いの身体を支えながら、顔を赤くしつつも一生懸命に仄かな膨らみを左右から擦り付けて。この光景を天国と言わず何と言うのか。至高の天はここにあり。
『そうだよ、士道くん。これが天国なんだよー? そして士道くんはいつでもこの天国に訪れることができるパスポートを持ってるんだ。好きなだけこの幸せを噛み締めることができる特権があるのに、それを使わないなんて勿体無いを通り越して最早冒涜なんじゃないかなー?』
「冒涜……そうか。確かにそうだよな……」
こんなに美しい光景を好きなだけ眺められるというのに、それをしないのは最早美への冒涜だろう。そうに違いない。目の前の光景と左腕を滑る柔らかな感触の素晴らしさに陶酔しながら、士道ははっきりとそう思った。
「ね、ねえ、四糸乃。士道、何か洗脳されてってない?」
「えっと……そう、みたいですね……」
そんな声に二人の表情を見てみれば、七罪は訝しげ、四糸乃は心配そうにこちらを見つめている。
一応自分でも『よしのん』の口車に乗せられている気はしていたが、平時ならともかくこんな素晴らしい光景を前にした状態では抗うことなど不可能であった。
「ひゃっ!? ちょ、ちょっと!」
故に欲望と悪戯心の赴くまま、空いた右手で七罪のお尻をむにっと鷲掴みにする。素っ頓狂な声を上げて視線を向けてくる七罪だが、その手を振り払うことはしてこなかった。それどころか変わらずその慎ましやかな胸を用いて、左腕を綺麗にしてくれている。まあこちらに対して恨みがましい目を向けてきてはいるが、そんな様子もまた可愛らしい。
「う、うぅっ……!」
そのままむにむにと七罪のお尻を揉みしだき、柔らかな感触を堪能。
左手は四糸乃と七罪の胸の感触、右手は七罪のお尻の感触に浸っている。二人が頑張って胸を擦り付ける姿も非常に眼福だ。ここは正にパラダイスである。
「あっ……! ん、ぅ……!」
洗われている左手を時折動かしてみれば、敏感な部分に指が当たってしまうのか四糸乃が大変艶っぽい声を上げる。ついでにその声を耳にして七罪が余計に頬の赤みを深める。
今までなら四糸乃に対してはあまり意地の悪い真似はできなかったものの、本人がそういった遠慮を望んでいないのを知った今となってはむしろやるべきことだ。なので士道は躊躇い無く指を蠢かせ、四糸乃に甘い喘ぎを上げさせていった。
「ひゃ……う、ぅぅ……!」
もちろんそれは左手の話で、右手は七罪の肌を撫で擦っている。
小さなお尻から太股の内側へと指を滑らせたり、あるいはもっと上に行って背中をくすぐるように擦ったり。四糸乃とは異なる抑え気味な喘ぎがまた心地良く、やはり士道は躊躇い無く意地の悪い真似を続けていく。
左手が洗い終わり右手の番になっても、手が終わって足に移ってもそれは変わらない。自由になった手で触れる位置にいるどちらかの身体を嫌らしく撫で擦り、感触と甘い声を存分に楽しんでいった。最早士道の頭の中には二人を同時に頂かない、などという勿体無い思考は欠片も存在していなかった。
『さーて、残すはあと一箇所だけだね。二人とも、それがどこかはちゃーんと分かってるよねー?』
「う、うん……」
士道の両手足が完全に洗い終わった所で、意味深な言葉を零す『よしのん』。
実際意味深というか深い意図があるのは確かな発言だ。上半身と両手両脚が洗い終わったなら、残る場所は一箇所だけだ。まあそこの洗い方に関しては他と少々毛色が違くなるのだが。
「や、やっぱりそこも、二人でやるの……?」
『もちろんさ! だけどその前にシャワーで皆の身体を流しておこっか。そこについては綺麗にするために舌も使うのがベストだからねー』
「わ、わわっ!?」
あまり気乗りしない感じの七罪に対してシャワーを向け、その身体の前面を覆い隠すように泡立っていたボディソープを綺麗に流していく『よしのん』。あっという間に一段と艶を帯びた胸元や下腹部が露になり、七罪は顔を赤くしながら腕で要所を隠していた。もちろん四糸乃は頬を赤らめながらも決して隠そうとはしていなかったが。
『んふふー、やっぱり士道くんはもう準備万端って感じだねー?』
「……まあ、これだけやられたら男なら当たり前だろ」
最後に士道の全身の泡をシャワーで流し、ちらりと下の方に視線を向けて意味ありげに呟く『よしのん』。
先ほどまでそこは流れ落ちた大量の泡で様子が分からなくなっていたものの、全て流された後には腰に巻いたタオルを下から何かが突き上げ盛り上げている光景があった。むしろあれだけやられて何の変化もしていなかったら病気を疑うレベルだ。
『だよねー。さーて、それじゃあお楽しみの時間だね! 四糸乃、七罪ちゃん、レッツゴー!』
「う、うん……七罪さん、一緒に頑張りましょう?」
「は、恥ずかしいけど、でも……四糸乃と一緒なら、まあ……」
とりあえず複数プレイさせたい『よしのん』。士道のために、そして士道ともっと深い関係になるために意気込んでいる四糸乃。そして四糸乃と一緒なら複数プレイもまあ良いか、という若干怪しい思想を抱いている七罪。
三者三様の思惑を胸に抱えているものの、これからすることは皆同じ。それを体現するように四糸乃と七罪はお互いに視線を交すと、ひとつ頷いてから二人でその場に座り込んだ。
すでに準備万端な身体の一部がタオルの下からでも主張しているのが間近に見て取れるであろう、士道の両脚の間へと。
突っ込んだりはしていないから非エロ話です。七罪と四糸乃の幼女二人に泡塗れでご奉仕されるとかもう堪りませんね。
なお、こんな話を書いたのでもう誰も信じてくれないかもしれませんが、私はロリコンじゃないです。もしこれが七罪お姉さんと美九でも同じように堪らないと感じます。本当です。
次回は……うん。語る必要はありませんね……。
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