士道さんと四糸乃、そして七罪のお風呂での3P話の続き。こういう話を書く時はいつもよしのんを入れて4Pにするべきなのか、それとも入れても3Pなのかというどうでも良いことに毎回頭を悩ませています。まあ積極的に参加していない場合はカウントしなくてもいいかな……?
浴槽の縁に腰かけているタオル一枚の士道と、そんな士道が大きく開いた両足の間に座り込んでいる二人の幼女。一糸纏わぬ姿の四糸乃と七罪。
色々と罪を重ねまくっている士道だが、実は二人の幼女に同時に奉仕してもらうのは初めての経験であった。二人の幼女を同時に食べたことなら二回ほどあるものの、その時でさえ病み付きになってしまいそうな満足感が味わえた。
しかし今回は食べるだけでなく、奉仕してもらえるという特別サービスまでついている。複数人でのプレイを避けていたのは深みにはまってしまって抜け出せなくなることを懸念してのことだったが、きっと今回で見事にはまって抜け出せなくなってしまうだろう。士道ははっきりとそう感じていた。そう感じていて、止める気が全く起きなかった。
「うっ……」
「っ……」
『おぉーう、相変わらずご立派だね!』
七罪が士道の腰のタオルを外すと同時、押さえつけられていたモノが勢い良く跳ね上がる。その光景を間近で見て『よしのん』ははやし立てていたが、七罪と四糸乃は戸惑いがちに頬の赤みを深めていた。
すでに幾度と無く身体を重ねながらもこの初々しい反応。あまりにも愛らしくて今すぐにでも押し倒したくなる士道であった。
「それじゃあ頼むぜ、二人とも? 手を使うのはもちろん禁止のままだからな?」
とはいえ今は二人にたっぷり奉仕してもらう時間。二人を襲うのは後に回して、今は存分にこの優越感と幸福感に浸らなければ。
「手を禁止、って……や、やっぱり、そういうことよね?」
「そ、そういうことだと、思います……」
二人ともしっかり理解しているらしく、お互いの胸元を見下ろした後に顔を見合わせ、頬の赤みを深めていた。まあ七罪だけは恥じらい以外に何か別の感情があるように見えたが。
『ぬふふー。ほらほら、早く士道くんの士道くんを綺麗にしてあげなよー?』
「……四糸乃、顔が凄く近くなるけどごめん……私、胸無いから……」
「だ、大丈夫です、七罪さん。私も小さいですし、私は七罪さんとキスだってできますから……」
「そ、そういえば、そうだったわね……」
四糸乃の言葉にがっつりディープなキスをした時のことを思い出したのか、耳の先まで真っ赤になっていく七罪。
四糸乃も多少頬の赤みを深めていたが、そんな反応は純真な子達だけの話。今のやり取りでとても素晴らしい光景を見る方法を思いついた士道は、多分同様に思いついた『よしのん』と共に嫌らしい笑みを浮かべていた。
「じゃ、じゃあ始めますね……」
やはり最初に動いたのは七罪ではなく四糸乃。士道の右の太股に左腕を乗せる形に身体を乗り出し、七罪に窺うような視線を向ける。
二人で手を使わずに奉仕するには当然協力するしかないわけで、そしてどのような形で協力するのかは先ほどの二人の会話から自ずと予想がつく。予想が付くからこそ、大変楽しみであった。
「う、うぅ……何か、いつも以上に恥ずかしい……」
四糸乃に瞳を向けられてついに覚悟を決めたのか、七罪も自らの位置に移動する。とどのつまり四糸乃と向かい合う位置、士道の左の太股に右腕を乗せる位置へと。そうなれば当然、二人の間にはいきり立った士道の身体の一部があるわけで――
「じゃ、じゃあ……始めます……」
そんな四糸乃の一声と共に、左右から柔らかい感触に挟まれる士道の半身。右からは四糸乃の仄かな膨らみが押し付けられ、左からは七罪の平坦な膨らみが押し付けられる。
二人の幼女がお互いの胸の膨らみで挟み込み、協力して一生懸命に扱いて行く姿はとても感動的なものであった。思わず上からも下からも涙が零れそうになるほどに。
「ち、近い……! 四糸乃の顔、近い……!」
しかも二人の胸の膨らみは小さめなため、必然的に正面から抱き合って密着する形になっている。そうなればお互いの顔もほぼ触れ合うのは自明の理。そして七罪は真っ赤になった顔を背けるようにして、四糸乃と顔を突き合わせないようにしていた。顔を背けなければ二人の鼻先どころか唇が触れ合っていたのだから当然かもしれないが。
「おっと。ダメだぞ、七罪。せっかく四糸乃が頑張ってるんだから目を逸らすなんて失礼だろ?」
「うぇっ!? ちょ、ちょっとぉ!?」
とはいえ士道が先ほどから見たかったのは正にその光景だ。
なので七罪の頭をがっしりと掴んで、無理やり正面を向かせてしまう。その際に七罪の唇と四糸乃の唇が一瞬触れ合い、掌の下でびくっと身体が震えたのを感じた。
『さあ、四糸乃。士道くんを身体で楽しませながら、七罪ちゃんにあつーいキスをして目の保養もさせてあげよー? 本当に嫌なら七罪ちゃんも嫌だって言うはずだし、何にも問題は無いからさー?』
「う、うん……七罪さん、失礼、します……」
「あっあっ、あぁっ……!」
そして『よしのん』の甘言に乗せられ、四糸乃がゆっくりと唇を寄せて行く。七罪は若干の抵抗を見せるものの、その背中に回された四糸乃の右腕と頭を掴む士道の左手がそれを許さない。
必然的に二人の唇の距離は徐々に縮まっていき、鼻先が触れ合うほどにまで縮まり――
「――っ!」
やがて唇は重なった。途端に七罪は目を見開いたまま固まってしまい奉仕の手も止まってしまうが、四糸乃の方はしっかりと続けてくれていた。むしろ重ねた唇を味わうように食みながら、より強く胸の膨らみを半身に押し付けてくる。
「ん……ちゅ……っ……」
更に四糸乃は七罪の唇の隙間に小さな舌先を潜り込ませ、濃密な口付けをも行っていく。
風呂場に響く二人の口付けが立てる水音と、濡れた胸肉が半身に擦り付けられる水音。
それらの触覚、聴覚への刺激に加え、幼女二人が自分に奉仕しながらお互いに深い口付けを交わしているという視覚への刺激。五感への暴力にも等しい凄まじい快感に、士道は最早堪えることができなかった。
「んっ……!?」
「っ……!」
口付けを邪魔するように間に吹き上がった白い液体が二人の胸元で弾け、それぞれの顔や髪を白く彩る。士道が放った精で汚れた二人の姿は、非常に征服感を煽る淫靡な姿であった。
冷静に考えてみればここは風呂場。ベッドの上より汚れることをしてもすぐに洗い流せる所。それに気がついた時、ついつい邪なことを考えてしまうのも仕方の無いことだと言えるだろう。
「七罪さん。私が、綺麗にしてあげますね……」
「ふぇっ!?」
まして七罪の頬や髪の汚れを舐め取ってあげている四糸乃の姿を目にすればなおさらである。士道の精を舌先で懸命に舐め取る四糸乃の姿、頬や髪を四糸乃に舐められて真っ赤になっている七罪の姿、そのどちらもが大変欲望を刺激する光景だった。
『その間に七罪ちゃんは士道くんのを綺麗にしてあげようねー? まだまだ元気で溢れてるみたいだしさー?』
「う、うぅっ……!」
四糸乃に頬や前髪を舐められながら、吹き出た精に汚れた士道の半身を舐め上げていく七罪。もちろん舌を使ってのお掃除だけではなく、ぱくりと口に含んで吸い上げるのも忘れない。何だかんだでだいぶ慣れている七罪はさすがというべきか。
「んっ……ちゅ……ふぁ、あ……!」
四糸乃に首筋のあたりを舐められているせいか、士道の半身のお掃除をしながら艶かしい喘ぎを零す七罪。卑猥なものを咥え込んでいるにしてはかなり蕩けた瞳をしているあたり、やはり七罪は四糸乃に攻められるのがかなり効いているようだ。
『よーし、それじゃあ今度は交代だ! 今度は七罪ちゃんが四糸乃をペロペロして綺麗にしてあげてね!』
「わ、私が、四糸乃を……ペロペロ……!?」
そんな七罪が、『よしのん』の言葉に瞳を見開く。そのまま何だか危ない目つきで四糸乃を眺めているあたり、やはり七罪は四糸乃に対して特別想うところがあるようだ。
「い、いただき、ます……」
丁寧にもそう断りを入れる七罪。たぶんこれは士道が放った精に対してのものではなく、四糸乃に対して言った言葉に違いない。その証拠に七罪は白い汚れを舐めるにしてはあまりにも畏れ多そうな表情を浮かべていた。
「んっ……く、くすぐったい……ぁ……です……」
ガチガチに緊張しきった七罪に頬を舐められ、むず痒そうに四糸乃は悶える。
しかしもちろん士道への奉仕の手は止めない。七罪の唾液に塗れた半身に小さな舌を這わせ、可愛らしく舐め上げていく。充血し、再び先走り始めている赤い肉の部分も含めて。
「うわぁ……わ、私、四糸乃の肌を、舐めてるぅ……!」
小さな口で頑張って士道の半身を頬張る四糸乃の傍ら、七罪が恍惚とした声を上げる。その様子がまた士道の精を淫靡な表情で舐めているように見えて、余計に興奮が煽られていった。
「よし、もうそのくらいでいいぞ二人とも」
このままでは二人に延々口を用いてのご奉仕のみをさせることになりかねないため、その前に中断させる。それも悪くは無いが、久しぶりに二人を同時に相手させてもらっているのだ。やはりもっと色々楽しまなければ損である。
『んふふー、士道くんは次に二人に何をさせたいー? やっぱりおしおきなんだし、二人並べてお尻ペンペンかなー?』
「んー、そうだな……」
なかなか魅力的な提案をしてくる『よしのん』に、士道はしばし考える。七罪はともかく、本来なら四糸乃のお尻を叩くなど言語道断だ。
しかしそんな風に考えてしまっているからこそ、もっと遠慮の無い関係になりたいと四糸乃に思わせてしまったのも事実。ここは迷わず実行あるのみだろう。
「よし、二人とも。まずはそこに手をついてこっちにお尻を向けてくれ」
「は、はい……」
「こいつ、よしのんに乗せられてるんじゃ……?」
あからさまな指示に対して素直に頷く四糸乃と、その左手の『よしのん』に対して胡乱な眼差しを向けながら渋々といった様子で従う七罪。
確かにちょっと乗せられている気がしないでもないが、そこに魅力を感じて実行したいと思ったのは間違いなく士道である。あくまでも『よしのん』は提案をしているだけなのだ。たぶん。
「……あ、ヤバイな。俺、もう深みに嵌りそうだ」
数秒後、目の前に広がったのはそれはもう背徳的な光景。裸の幼女二人がバスタブに手を突き、柔らかそうなお尻をこちらに向けている姿。しかもその状態で二人は肩越しにこちらへ視線を向けてくるのだから堪らない。それも四糸乃は何か期待を抱いているような愛くるしい瞳で、七罪は警戒心を秘めた可愛らしい瞳で。
先ほど奉仕を受けて少しは欲望が引いていなかったなら、きっと何も考えず襲い掛かっていたことだろう。その場合どちらを先に襲ったかは未知数だが。
「さーて、まずは何をさせてもらおうかな?」
「あ……ん、やぁ……!」
「ん……う、うぅ……!」
とりあえず目の前の柔らかそうなお尻を撫で擦りながら考える。大変すべすべで感触も良く、癖になりそうな触り心地だ。二人が艶かしい声を上げるので余計に。
しかし素直に喘ぐ四糸乃とは異なり、七罪の方はどこか抑え気味の喘ぎだ。もしかすると四糸乃がいるから声を上げるのが恥ずかしいのかもしれない。
「ひゃっ……!? あ、ん、うぅ……!」
試しにその控えめなお尻を撫で擦っていた手を太股に滑らせ、その内側を弄ってみる。やはり耳に届くのは抑え気味な喘ぎ声。四糸乃の前で乱れる自分の姿を見せたくないという強い意志を感じるほどだ。
四糸乃に対して素直に欲望をぶつけるのも大事なことだが、今回は三人での行為である。ここはまず七罪を素直にしてしまう方が良いかもしれない。
「よし、予定変更だ。ちょっとごめんな、四糸乃。まずはこいつを素直にしてやらないといけないからさ」
「あ、はい……その、お手伝い、しますか?」
『おぉーう! 自分から提案するだなんて、四糸乃も言うようになったね!』
「お手伝い……いや、そうだな。頼む」
一瞬四糸乃の提案にかなり面食らったものの、結局は頷く。別に一人でも素直にしてやれないこともないが、二人がかりの方がきっと手早くできるに違いない。それに何より、四糸乃に攻められて喘ぐ七罪の姿が是非とも見てみたかった。
「ひぇっ!?」
そんなわけで二人がかりで攻めることが決定したため、士道は七罪の身体を後ろから抱え上げた。軽い抵抗を示してきたものの、小柄な身体は簡単に持ち上げることができるためほとんど無意味であった。
そして七罪を後ろから抱いた状態で浴槽の縁に腰を降ろし、足を絡ませるようにして無理やり両脚を広げさせる。お手伝いをしてくれるという優しい四糸乃の目の前で。
「ちょっ、ダメっ……!」
当然七罪は顔を真っ赤にして脚を閉じ、手で下腹部を覆い隠そうとする。しかし脚は士道が脚を絡める形で拘束しているせいで閉じられないし、手は士道がしっかり手首を押さえているため動かせない。完全に四糸乃の前でその身体を曝け出している状態であった。
「さて、と。それじゃあちょっと我慢してくれよ、七罪?」
「ひゃっ……!?」
無論それだけで終わらせるわけが無い。士道は七罪の二の腕を脇の下に挟むような形で押さえ込みながら、その慎ましい膨らみを指で撫で擦る。どこをどう触れば七罪が感じるのかは経験から把握しているため、艶やかな声を上げさせるのはとても簡単であった。というかむしろ目の前に四糸乃がいるせいでいつもより敏感になっている節さえある。
『四糸乃、ゴー!』
「七罪さん、失礼しますね……」
『よしのん』の指示を受け、喘ぐ七罪の両脚の間へとその身を屈める四糸乃。自分のすべきことを分かっている辺り、やはり四糸乃も士道と『よしのん』のせいでだいぶ穢されてしまったようだ。まあその心だけは変わらず清純で直視することもはばかられるくらい眩しいのだが。
「――あ、あぁぁぁっ!? や、だ、だめぇぇ四糸乃おぉぉぉぉ!」
そんな清き女神に下腹部を攻められ、身体を震わせながら喘ぐ七罪。その下腹部から上がる卑猥な水音からすると、それなりに激しく攻められているようだ。『よしのん』ほどではないが四糸乃の舌使いもかなりのものなので、七罪が蕩けた声を出してしまうのも仕方ないかもしれない。
「――っ! ん、うぅぅ……!」
尤も、士道が求めているのは更にその先にある状態。いわばデレだ。だからこそ士道は喘ぐ七罪の顔を無理やり横へ向かせ、その唇を奪った。もちろん慎ましやかな膨らみを撫で擦り、仄かな突起を弄くりながら。抵抗を示すように蠢く小さな舌先を味わいながら拘束し、桃色の突起を摘んで弄くりながらひたすらに七罪を攻め立てる。
「ん……ちゅ……っ、あ……」
そして下を攻め立てるのは四糸乃の役目。荒く呼吸を乱しながらも七罪を気持ち良くさせるため、一生懸命に舌を用いて七罪の秘部を攻め立てている。卑猥な水音が耳に届くたび、ビクビクと七罪の身体が震えるのが手に取るように分かった。
「あっ、あぁぁ、ああぁぁあ――ああぁぁぁぁぁぁぁっ!」
そして七罪は瞬く間に達し、甘い嬌声を上げて激しく身体を震わせる。思いのほかあっさり目的が達成できたあたり、案外四糸乃だけでこの状態まで導けたかもしれない。とはいえ仮にそうだったとしても見ているだけでは士道の方が我慢できなかっただろうが。
『さー、士道くん。次はどうするー? 七罪ちゃんは準備オッケーみたいだよ?』
『よしのん』の声に目を向けてみれば、ぐったりと脱力した七罪の下腹部から顔を上げる四糸乃の姿が目に入る。その小さな舌先からは明らかに唾液以外の粘性のある液体が糸を引いており、七罪がかなりの快感を催したことを如実に示していた。
確かにこれならもう次の段階に入ってしまっても大丈夫だろう。とはいえ今回の事情を考えるに、四糸乃を後にしてしまってよいものか。
「士道さん、まずは七罪さんにしてあげてください。私は、後でも大丈夫ですから……」
「……そっか。よし、じゃあ始めるぞ、七罪?」
しかし他ならぬ四糸乃自身がそう口にしてきたため、まずは七罪を頂くことに決める。実際士道もそろそろ暴発しかねないくらいに興奮を催しているのだ。おまけに七罪を膝に乗せていたせいで、控えめなお尻の膨らみに扱かれるような形になってしまったのも原因に違いない。七罪にはちゃんと責任を取ってもらわねば。
「はぁ……はぁ……ふぇ……?」
快感の余韻に未だ息も絶え絶えで呆然としている七罪だが、さすがに身体を抱え上げられれば気がつくらしい。尤もその頃には再び浴槽の縁に両手をついた状態にしていたため、反応する暇も抵抗する暇もなかっただろうが。
「――っ!? あ、ああぁぁぁぁっ!」
七罪が何かを口にする前に、腰をがっちりと押さえ込んで下腹部で熱く滾っているものを突き入れる。当然悲鳴が上がり手の下にのたうつような動きが伝わってくるものの、二人がかりで身体の準備をさせたおかげで痛々しさは微塵も無かった。あったのはぞくりとするほど悩ましい喘ぎだけだ。
「あ、やっ! ふあっ、ああぁぁっ!」
興奮に突き動かされて腰を動かす度、七罪は甘い声を上げて身を捩り、必死に浴槽の縁にしがみつく。普段ならその様子にまた堪らなく興奮を煽られ、背後から抱きしめながら更に突き犯したくなってしまうことだろう。
しかしそれは二人きりの夜で抱く欲求。今は二人きりではなく、もう一人その全てを味わいたい愛する少女が隣にいる。
「あっ――んっ、ぅ……!」
完全に欲望に支配されつつあった士道は隣にいる四糸乃の腰に腕を回すと、そのまま抱き寄せて唇を奪った。もちろんもう片方の腕では七罪の腰を掴んだまま、下半身は休み無く前後させながらだ。二人の少女で同時に欲求を満たせるというのは、途方もなく素晴らしい状況であった。
「んっ……ふ……ちゅ……!」
おまけにこの状況は七罪も四糸乃も認めていること。だからこそ二人は一切の抵抗を見せず、されるがままであった。七罪に関しては内側から身体を突きあげられる感覚のせいで今の状況に反応する余裕がないだけかもしれないが、少なくとも四糸乃は抵抗などしていない。
むしろその右腕を士道の身体に回して、熱く口付けに応えてくれる。それは四糸乃の腰に回した腕を胸元へ滑らせ仄かな膨らみを揉み回しても、下腹の更に下へと滑らせ股の間を指で弄っても変わらない。変わるのは四糸乃も甘い喘ぎを零すようになることと、その左腕で荒ぶる『よしのん』がテンションを上げて更に激しいダンスを繰り広げることだけだ。
「あっあっ、あぁぁぁ――うあああぁぁぁぁぁぁっ!」
少女を穢しながらまた別の少女を味わっている興奮と優越感に後押しされ、限界を迎えて達する士道。高まった興奮を身体の中にぶちまけられ、七罪は嬌声を上げて身体を痙攣させる。
士道としてはここからが本番だというのにそのままぐったりと脱力してしまうが、まあこれは仕方の無いことだろう。むしろ琴里のように平気で何連戦もできる方がおかしい。
「はぁ……はぁ……はぁ……!」
『むふふー。気持ち良かったー、七罪ちゃん? すっごいエッチな声出してたねー?』
浴槽の縁に掴まる気力も無く、バスマットに身を投げ出している七罪に嫌らしく笑いかける『よしのん』。普段なら真っ赤に顔を染めてくれるはずだが、今はそんな余裕もないらしい。ただただ乱れた呼吸を零し、夢心地の表情で呆然としていた。
「さて、と。それじゃあ今度は四糸乃の番だな?」
「は、はい……士道さんの、好きなように、してください……」
そんな七罪から視線を隣に向けると、そこにはどことなく恥ずかしそうにしながらも躊躇い無く頷く四糸乃の姿。七罪との行為を見せ付けながらその身体を弄ったせいか、すでに身体の準備も出来ているようだ。直前まで両脚の間を弄っていた指先には、確かに粘性のある液体が纏わりついていた。
「それじゃあ……よし。こうだな」
「へっ? な、何で……!?」
どうやって楽しむかしばし考えた後、士道は横でぐったりしていた七罪の身体を抱え上げる。一応話は聞こえていたようなので次は四糸乃だと思っていたらしく、大人しく抱え上げられながらも驚きに目を見開いていた。
しかし士道にとってはそんなことは関係ない。バスマットの上に腰を降ろすと、混乱気味の七罪を背後から抱く形でそのまま腹の上に降ろす。ただしあくまでも腹の上で、下腹で未だそそり立っている物の上ではない。
『あー、なるほどねー。四糸乃、ゴー!』
「え……? あ……う、うん……」
士道の狙いを容易く察した『よしのん』が指示を出し、それに従って四糸乃が動く。微かな恥じらいを見せながらも七罪の後ろに回ると、自ら足を開いてそこに腰を下ろしていった。ただし、士道の下腹部でそそり立っている物の上へと。
「ん……! く、ぁぁ……!」
自由な右手を七罪越しに士道の肩に置いて身体を支えつつ、ゆっくりと腰を下ろしていく四糸乃。七罪の身体でよく見えないが、先端から締め付けられるような圧迫感に包み込まれていく感覚のおかげで、四糸乃の身体の奥に潜り込んでいるということははっきりと分かった。
「はぁ……はぁ……し、士道さん、の……全部、入りました……」
『士道くんはこれがしたかったんだよねー? 七罪ちゃんを間に挟んで、一緒にさー?』
四糸乃と繋がりつつ、間に七罪を挟んで楽しむ。士道がしたかったのは正にそれである。愛する二人を同時にかき抱き、快感に身を任せるというのは最高の幸せに違いない。
「あわわわわ……!」
ただどちらかといえば一番幸せなのは士道よりも七罪かもしれない。士道に背後から抱かれている上に、正面から四糸乃に密着されているのだ。それもどちらも裸で温もりがダイレクトに伝わる上に、顔の方もお互いに吐息がかかる距離。
ましてや七罪の目の前には快感に嫌らしく染まった四糸乃の面差し。ちょっと性癖に怪しいところがあるらしい七罪からすれば、これが一番精神に響いていてもおかしくない。
「んあっ! あ、あっ! やあぁっ!」
しかし最も精神に響くのはここから。四糸乃の腰元をがっちりと掴み、そのまま小柄な身体を上下に揺すって刺激を与えていく。下腹部に深く士道を呑み込んでいる以上、揺するだけで刺激は抜群である。
「ひゃ、ひゃあぁ!?」
当然そんな刺激を与えられて平常でいられるわけもなく、四糸乃は快感を堪えるように士道に抱きついてくる。もちろん間にいる七罪を自分と士道でサンドイッチにする形で。がっつり正面から四糸乃と裸の肌を合わせ、あまつさえ耳元で甘い喘ぎが上がる。
位置関係の問題で見えないが、七罪が顔を真っ赤にしてかなり危ない表情をしているのは手に取るように分かった。
「む、むむむ無理っ! これ無理! 幸せすぎて無理っ!」
「おっと。逃がさないぜ、七罪?」
そして許容量を超えそうになったのか、堪らず根を上げる七罪。
しかしそれを士道は許しはしない。例え許したとしても今度はこの複数人での交わりを誰よりも望んでいた小悪魔が許しはしないだろう。
「ん、んんっ――!?」
予想通り許す気はないようで、小悪魔こと『よしのん』は七罪の頭を引っ掴んで無理やり四糸乃と口付けさせるという暴挙に走る。しかも今度は『よしのん』自身が舌技を繰り出しているのか、粘膜同士が擦れ合う水音を下腹部の繋がり以上に激しく奏でながら。
当然七罪は幸福の絶頂と常識の埒外にある舌技に抵抗を示していたものの、士道は四糸乃の身体を固く掻き抱くようにしているし、そんな四糸乃は士道の背中に右腕と両足を絡めてがっちりしがみ付いている。その間に挟まれている七罪が多少暴れたところで逃げられるわけなどなかった。
「んんっ……ちゅ……ぁ……!」
「は……ん、ぅ……あぁ……」
やがて高まる快感からかびくびくと身体を震わせていく四糸乃と、異常な技術の口付けに抵抗する気力が完璧に削がれたのか大人しくなっていく七罪。
士道はそんな二人を力強く抱きしめながら、下から更に激しく四糸乃を突き上げていき――
「――――――っ!!」
昂った快感を容赦なく四糸乃の中へと注ぎ込んだ。七罪と深く口付けを交わしているせいか喘ぎ声こそ聞こえてこなかったものの、小柄でありながらも肉感的な身体が痙攣するように幾度も跳ねる。
まあ何故か士道と四糸乃に挟まれて『よしのん』からキスされていただけの七罪も身体的に同じ反応を示していたが、そこは深く追及しないのが優しさというものに違いない。
「ぁ……しどぉ、さん……」
「ふぁ……しどぉ……よしのぉ……」
脱力した二人の身体をバスマットの上に横たえると、熱に浮かされたような非常に悩ましい表情を浮かべているのが見て取れた。美しい輝きを宿す瞳は潤みを帯びて、荒い呼吸を零す口元からは唾液すら零れている。きっとその唾液は七罪と四糸乃の咥内で混ざりあった、とても美味しいものなのだろう。そう考えると士道はもう欲望に抗うことなどできなかった。
「んっ……ちゅ……ぁ……!」
「ぁ……ふあ、ぁ……あぁ……!」
横たわる二人の身体に覆いかぶさり、無理やりお互いの顔を近づけさせた上で唇を奪う。四糸乃の唇を食むように、七罪の唇を舐るように。あるいは重ねさせた二人の唇を横から味わうように。もちろん唇だけで済ませはしない。舌を出させて絡めさせ、三人での濃厚なディープキスを行っていく。
溢れる幸福と高揚に身を任せながらも、士道は今までのことを後悔していた。何故今まで細かいことに拘って、こんなにも素晴らしいひと時を過ごせる権利を行使しなかったのか。今の士道にはそれが全く理解できなかった。
「はあっ……最高だな、これ……」
『でしょー? もーっ、今更気が付くなんて士道くんは本当鈍いんだからー。はい、複数プレイは最高! 復唱!』
「複数プレイは、最高……」
快感と幸福に思考能力が低下した頭に命令を下され、思わず復唱する。
しかしその言葉は士道の心の中に嵌りこむようにぴったりと落ちてきた。何だか騙されているような気がしないでもないが、少なくとも複数プレイが最高という事実に間違いはなかった。
『よーし! それじゃあそろそろ締めに一発、二人同時に頂いちゃおう! 士道くん、どっちを上でどっちを下にするー?』
「そうだな。さっきは七罪が後ろからだったし、今度は七罪が下で四糸乃が上だな」
「は、はい……分かり、ました……」
「ふあぁ……四糸乃ぉ……」
士道の言葉を耳にした四糸乃は、未だ快感の余韻に震えている身体を動かし七罪の身体に覆い被さる。幼女二人が一糸まとわぬ姿で身体を重ねている光景は大変眼福である。七罪も幸せ過ぎて自分を抑えられなくなったのか、四糸乃が肌を重ねてもちょっと危ない笑みを浮かべるだけで慌てることはなかった。
「やっ……あぁ……ん、ぅ……!」
「あっ……あぁ……うあぁ……!」
そんな二人の密着した下腹部に割り込ませるように、士道は未だ滾った下半身のものを突き入れる。そうして前後に抜き刺しを繰り返し、二人の産毛一つない滑らかな三角地帯を擦り上げていく。
その度に甘い喘ぎを上げて、高まる快感の行き場を求めるようにお互いに固く抱きしめあう七罪と四糸乃。初めて三人で致した時は七罪がだいぶ緊張して若干の抵抗を見せていたものの、今では比較的性格が前向きになっているし、士道のテクニックも向上している。だからこそなのだろう。七罪は今や自分から四糸乃の唇を奪っていた。
「よしのぉ……ん、ちゅ……しどぉ……!」
「ちゅ……っ、ぁ……ふぁ……!」
唇を奪いながら、愛しさに溢れた悩ましい声で士道たちの名を口にする。もちろん四糸乃はその口づけに抵抗などせず、むしろ応えるように激しい水音を唇の隙間から響かせていた。
「くっ……四糸乃、七罪……!」
艶めかしく口付けを交わす愛する少女二人の姿、そんな二人を同時に犯している征服感。圧倒的とまで言える興奮を煽る最高の要素に、士道はすぐに下腹部から込み上げてくる昂りを感じた。
「やっ、あっ――ああぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ふあ、あぁっ――ああああぁぁぁぁぁぁっ!!」
そして二人の中へと暴発寸前のモノを挿し込み、交互にその奥へとぶちまける。身体の内側に熱さを叩きこまれ、互いに固く抱き合いながらも嬌声を上げる二人の姿に士道は確かな満足感と達成感を覚えていた。
やはり三人で身体を重ねるのは大変癖になる素晴らしい営みだ。是非今後とも定期的に行いたいものである。ぐったりと脱力している二人の姿を眺めながら、ついついそんなドツボに嵌ってしまいそうなことを考えてしまう士道であった。
『ねーねー、士道くん。せっかくだしどうせなら最後に二人のお顔にドビュっとかけちゃおうよー。士道くんは綺麗なものを自分色に汚すの大好きでしょー?』
「……ああ、そうだな」
更にそんな考えを後押しするかのように、おかしな提案をしてくる腹の中真っ黒な小悪魔染みた白ウサギ。
普段なら拒否したり抵抗したりしたかもしれないが、残念ながら今の士道は幼女二人を同時に頂いたことによる強烈な快感と多幸感に見舞われ若干思考能力が低下している。そのため『よしのん』の提案を特に不思議に思うでもなく、むしろ素晴らしい提案だと認識してしまっていた。
『さー、二人とも。お口開けて士道くんのを受け止めてあげようねー?』
平時の七罪はともかくとして、たっぷり攻められ素直にさせられた今の七罪と女神の如き包容力を持つ四糸乃が嫌がるはずもない。二人は重ねていた身体を悶えさせるようにしながら、仲良くバスマットの上に仰向けに並ぶ。
夢心地の悩ましい表情を浮かべ、一糸まとわぬ幼い身体を曝け出した状態で。興奮と快感に上気した肌を伝うのはお湯か、それとも弾の汗か。判別はつきにくいが悩ましいことこの上なかった。
そしてどちらにせよ、こんな素晴らしい光景を食事のお供にできるなら自らの手で達することなど簡単であった。仰向けで身を寄せあう二人の身体を跨いだ状態で、眼下の悩ましい光景を眺めながら士道は己が半身を自分で扱いた。快感と至福に若干意識が飛んでいる七罪と四糸乃はともかくとして『よしのん』の視線が多少気になったものの、今更この程度で躊躇ってしまうような士道ではない。
故に士道は『よしのん』のニヤついた視線に晒されながらも高まっていく快感を抑えることはせず、そのまま限界まで高めてから解き放った。眼下で顔を寄せ合い、小さく口を開けた二人の愛らしい面差しへと。
「あっ……」
「ひゃっ、うぅ……」
容赦なく放った精は白濁のシャワーとなって、二人の顔面に降り注ぐ。水気に湿りを帯びた前髪に、反射的に閉じた瞼の上に、微かに開かれた口の中に、そこから覗く小さな舌の上に。限界まで精を絞り出し終えた時には、二人の顔は白濁で完全に汚され染められていた。
まるで身体の内側を散々凌辱された後、締めに外側も汚されたような背徳極まりない姿。しかしそれは合意の上での行いである。実際目蓋を垂れ落ちる白濁の糸の隙間からは、多少薄くなっているもののしっかり意思の光を宿した瞳が見て取れた。
「んっ……ちゅ……」
「ふぁ……ん、ぅ……」
その証拠に、二人は誰にも頼まれていないのにお互いの顔を汚している士道の精を舐め合って綺麗にしていく。小さな舌先を用いてお互いの頬や瞼を汚す白濁を舐め取り、喉をこくりと動かして呑み込みながら。そして最後にはお互いの咥内や舌に纏わりついたものも、深く口付けあうことで綺麗にして。
身体の下で士道の精に顔を汚した二人の幼女が、恍惚とした表情を浮かべながらお互いの頬や目蓋の汚れを舐め取りあう。そんな光景をがっつり見せられ、果たしてそれで締めにできる男がいるだろうか。
「ああ、くそっ! 3Pは最高だよ、ちくしょう!」
いや、いない。二人の身体を慮ってこれで終いにしようとしていた士道は、自然の摂理として再び滾る興奮を抑えることができなかった。故に本能のまま二回戦を始めてしまい、一連の流れを眺めていた『よしのん』はただただ不気味に笑うのであった。
「だ、大丈夫、ですか? 士道さん?」
「……ああ、うん。大丈夫だ、四糸乃……」
およそ一時間後。士道は自分の部屋のベッドに死んだように仰向けになっていた。その頭は水枕に沈み込んでおり、額には濡れタオルが乗せられている。そして傍らには酷く心配そうな面持ちをしながら、うちわで風を送ってきてくれる四糸乃の姿。何だかどこかで体験したことのある状況な気がしたが、生憎と士道にはそれを気にすることができるほどの余裕はなかった。
「自業自得だから気にしなくて良いんじゃない、四糸乃? ていうかこんなこと前にもあったわよね?」
『あー、あったねー。あの時もすっごく楽しかったなー』
「全く、おにーちゃんはケダモノだなー。こんなんじゃ安心してお風呂にも入れないぞー」
「四糸乃ほどとは言わないから、お前らも少しは心配してくれよ……」
声の出所に視線のみを向けると、そこにはベッドの端に腰かけた七罪と琴里(白)がどこか冷ややかな視線をこちらに向けてきている。
とはいえその気持ちは分からないでもなかった。何せ士道がお風呂場で頑張りすぎて死にそうになったのはこれで二度目なのだ。欲望に忠実にあれこれしまくった挙句にまたしても同じ失敗を犯したのなら、こんな冷たい目を向けられるのも仕方のないことだろう。まあ七罪はともかく琴里に関してはやきもちが混ざっていそうな気がしなくもないが。
「ちょっとは心配してるからこうして見に来てやったんじゃない。そもそも私たちだって誰かさんのせいで無茶苦茶疲れてるんだけど?」
「で、でも、士道さんの方が疲れているはずですから……」
七罪の責めるような視線を直視できず、思わず目を逸らしてしまう士道。四糸乃のフォローは嬉しいが返す言葉は全く浮かんでこなかった。さすがにお風呂場で二人を好きなだけ味わわせてもらった以上、感謝こそすれ文句を言えるわけがなかった。
「んー、でもケダモノのおにーちゃんはそういうのには慣れてるけど、七罪と四糸乃はそうでもないよねー? おにーちゃんの看病は私がしてあげるから、二人はもうゆっくり休むといいよ。あっ、どうせなら二人一緒に同じベッドで寝たら!?」
「えっ!? よ、四糸乃と一緒に、同じベッドで!?」
不意に琴里が口にした提案に対し、慌てた様子で勢い良く立ち上がる七罪。裸で身体を重ねた上にたっぷりと濃厚なキスまでしておいて今更その程度のことで慌てるのが良く分からないが、まあ七罪にも色々あるのだろう。実際3Pの時の七罪の四糸乃に対する反応はかなり意味深であった。
『七罪ちゃんと四糸乃で、身を寄せ合って仲良くおやすみ! いいねー、それ。四糸乃もそう思わない?』
「う、うん……でも……」
四糸乃はその問いに頷きながらも、戸惑った様子で士道に視線を向けてくる。優しい四糸乃としては例え二度目の自業自得であろうと、体調を崩した士道が心配なのだろう。何というかもう身に染みるその優しさだけで元気になれそうな気がした。
「俺のことはいいからゆっくり休んできてくれ、四糸乃。その代わり、今度の夜はかなり激しくいくからな?」
まだ湿り気を帯びている四糸乃の頭を軽く撫でてあげながら、そんなことを宣う。七罪が多少軽蔑を感じさせる目を向けてきたがお構いなしだ。こうでも言わなければ四糸乃は士道が心配で後ろ髪引かれる思いだろうし、何より四糸乃は士道にもっと遠慮なく接してもらいたがっている。なのでこれこそある意味望む答えと言えるはずだ。
「は、はい! それじゃあ、おやすみなさい。士道さん……!」
『おやすみー、士道くん! さあ行くよー、七罪ちゃん!』
「え!? あっ、本当に私、四糸乃と一緒に寝るの!? マジで!?」
望む答えを引き出せた嬉しさからか、頬を僅かに赤く染めながら眩しさに溢れる笑みを零して部屋から去っていく四糸乃。途中で『よしのん』に腕を掴まれ、四糸乃の数倍顔を赤くした七罪も一緒に去っていく。
連れ去られる形になった七罪はともかく、四糸乃からのおやすみのキスが無かったのはお風呂場で散々キスしたからか、それとも四糸乃が舞い上がっているせいか。去り際の笑顔を見るにたぶん後者だろう。
「……おにーちゃん、四糸乃たちとずいぶん楽しいことしてたんだねー? 3Pはしないって言ってたのにわざわざお風呂で3Pするなんて嫌らしすぎるぞー!」
「いや、何かもうお膳立てされすぎてて逆らえなくてな……」
頭がオーバーヒートして一周回って冷静になったので改めて考えてみると、もう完璧に嵌められていたような気がする。無論誰に嵌められたのかは言うまでもないが、四糸乃の目的を達成しつつ自分の目的を達成させるとは素晴らしい手腕である。ついでに良く思い出せないが火照った頭に色々吹き込まれた気がしなくもない。
とはいえ3Pが本当に素晴らしかったのは紛うことなき事実だ。そこだけは士道も認めるところである。そしてたまに、本当にたまになら四糸乃たちに頼み込んでまた三人でするのも良いかもしれない。
「むー! 私だけ除け者にしてずるい! ずるいずるいずるいー!」
「……じゃあお前も呼んだ方が良かったか?」
頬を膨らませた琴里が士道の腹に乗っかり、ポコポコと胸を叩いてくる。なのでそんな問いを投げかけたのだが、聞くまでもなく答えは分かっていた。
「やだ! 私、おにーちゃんと二人きりでじっくりねっとり絡み合うのが大好きだもん!」
「知ってたけどそう言い切るお前も大概だよな。ていうかじゃあどうしろっていうんだよ?」
予想通りの答えに眉を顰めながら、次なる問いを投げかける。しかし悲しいことにこちらも何となく答えは予想できていた。というか琴里は答える前に自らパジャマのボタンをプチプチと外しにかかっていた。
「そんなの決まってるよー。もー、私の口から言わせようとするなんておにーちゃんはエッチなんだからー」
「おい待て。待て、琴里。あのな、俺は今ちょっと体調がな?」
「おにーちゃん……四糸乃と七罪とは一緒にエッチしたのに、私とはしてくれないのかー……?」
ボタンを外す手を止めると、今にも泣きそうな感じに瞳を潤ませて見つめてくる。年相応どころかそれよりも幼い感じの反応であり、正に純真な少女といった様子だ。泣きそうになっている理由が自分とはエッチしてくれないからという無垢とは縁遠い理由なのはともかく。
そして黒琴里相手なら散々焦らして嬲ってやりたいところだが、生憎目の前の白琴里は本気で泣きそうになっている。士道だって琴里を愛しているのだから、これをそのまま無下に扱うことなどできるわけもなかった。
「……くそっ! ああ、分かったよ! その代わり部屋に戻って制服に着替えてきやがれ! あと手錠とか鞭とか色々持ってこい!」
「うわー! おにーちゃんが制服とSMを同時にやろうとしてるー! うちのおにーちゃんは変態だー!」
その代わり、多少の遊びは許されるだろう。そう考えた士道は琴里のお尻を叩いて促すのであった。
お尻を叩かれた上、更には変わったプレイを求められる琴里だったが、この程度でドMの白琴里が躊躇うはずもない。拒絶するような言葉を吐きながらも、目的の物を用意するために満面の笑みで部屋を出て行った。
「あの、七罪さん? そんなに固くならなくても……」
『そうだよー。さっきはあつーいキスを交わした仲でしょー? ベッドを一緒にしてるくらいでそんなに恥ずかしがらないで、もっとこっちにおいでよー?』
「い、いや、ごめん。ちょっと畏れ多くて……」
士道の部屋から去った後、七罪は四糸乃に先導される形で五河家に用意された自らの部屋へと戻っていた。そして気が付けば流されるようにベッドへと入ってしまい、隣には何と四糸乃の姿。女神と同衾することを許されるとは奇跡の如き祝福である。しかしあまりにも畏れ多くてついつい落ちそうになるほどベッドの端に身を寄せてしまう七罪であった。
『もー、あんなことを一緒にやっておいて七罪ちゃんは純情だなー。でもそういうところが可愛いよねー?』
「いや、純情ってわけじゃないわよ。どっちかっていうと私擦れてる方だし。純情なのは四糸乃の方でしょ?」
『んー、それはどうかな? こう見えて結構四糸乃もエッチなこと考えてたり――』
「よ、よしのん!」
何か思い当たる節があるのか、顔を真っ赤にして『よしのん』の口を塞ごうとする四糸乃。しかしあっさりと軽やかな動きで避けられてしまう。
まあ四糸乃が考えるエッチなことというのは、きっと士道をもっと気持ち良くさせてあげるにはどうすれば良いかとかその辺りのことに違いない。さすが四糸乃。実に健気でいじらしい。
『おっと、これは失言だったね。よしのん失敗。まーそれはともかくこっちにおいでよー。このままじゃ四糸乃、泣いちゃうよー?』
「うっ……わ、分かった……」
悲し気な瞳で見つめられ、七罪は即座に折れてしまう。こんな健気で愛の深い女神様を泣かせてしまうなど決して許されない大罪である。畏れ多いが泣かせるわけにはいかないので、大人しく四糸乃の方へもそもそと移動する。
「えへへ。捕まえ、ました……」
「うわ、うわわっ!? に、逃げない! 逃げないから離して四糸乃! 近い、顔が近いぃぃぃぃ!」
するとあろうことかぎゅっと抱き着いてくる四糸乃。女神の後光が射して見えるご尊顔が視界いっぱいに広がり、七罪は半ばパニックを起こしてしまう。下手をすると太陽の下に出た吸血鬼が如く浄化されて塵になってしまいそうだ。
「本当ですか? 嘘だったら、もう一回ぎゅって抱きしめます」
「本当! 本当だから! 絶対逃げないから!」
逃げたらもう一回抱きしめてもらえるなら逃げるのもいいんじゃね? 的なことを反射的に考えてしまったものの、四糸乃との約束を破ることなどできるわけがない。それに女神の抱擁を受けるなど刺激が強すぎて心臓に悪すぎる。きっと四糸乃という女神の抱擁を受ければ神でさえ思い残すことはなくなるだろう。
とりあえずは信じてもらえたので解放されたが、距離は思ったよりも変わらなかった。精々お互いの間にほんのちょっとスペースができたくらいである。まあ吐息が感じられるほど近くでないだけマシだろう。
「七罪さん。今日は協力してくれて、ありがとうございます」
しばらくしてやっと心臓の鼓動も落ち着き、七罪がほっと安堵の吐息を零した頃。四糸乃は嬉しそうに微笑みながらお礼の言葉を口にしてきた。それが何に対するお礼なのかは考えるまでもない。士道を引っかけるための罠を作り、設置するのを手伝ったことに対してだ。
協力を求められた時は何故慈愛の女神である四糸乃がそんな低俗で陰険な真似をするのかと心底疑問に思ったものの、話を聞けば十分納得できる理由だった。何でも四糸乃は士道に大切に扱われすぎているため、もっと遠慮なく接して欲しいらしい。そのためにも自分から動かなくてはいけないと考え、たどり着いた結論が士道に悪戯や意地悪を仕掛けることで、もっとお互いの距離を詰めるというもの。
何だか手段が迷走している気がしなくもないし、普段から悪戯やセクハラをされている七罪としては過剰に大切に扱われるのはむしろ羨ましいことこの上ないのだが、当人が極めてやる気だったので七罪も細かいことは口にせず協力したわけである。まあ仮に理由を話してくれなくても四糸乃の頼みなら協力はしたが。
『よしのんからもありがとうねー。七罪ちゃんのおかげで簡単に罠が用意できたし、その後みんなでお風呂でくんずほぐれつできたからよしのんも大満足だよー』
「よしのんは絶対そっちの方を喜んでるわよね……それはともかく、四糸乃の狙いは達成できた感じ?」
「は、はい。士道さんに、いっぱい虐められちゃいましたから……」
お風呂での一幕を思い出したのか、ぽっと頬を染める四糸乃。それでいて口元に浮かべているのは愛らしい微笑み。七罪の方も思わず四糸乃とのアレコレを思い出してしまい、沸き上がる羞恥と共に顔が熱を帯びていくのを感じた。
『この調子で色々仕掛けていけば、きっと士道くんも四糸乃に心を開いてくれるはずさ! 七罪ちゃん、今後も協力よろしくねー?』
「私としてはむしろ四糸乃の方が羨ましい扱いされてるんだけど、四糸乃が望むなら仕方ないわね。私にできる範囲で協力するわ。うん。できる範囲で」
「はい! ありがとうございます、七罪さん!」
愛らしい笑みを浮かべ、四糸乃は喜びを露わにする。
士道の四糸乃に対する扱いと七罪に対する扱いが交換できれば完璧にどちらも望み通りになるのだが、まあそう上手くは行かないだろう。第一扱いが違う理由はそれぞれの性格によるものが多いはずだし、七罪が性的な悪戯をされがちなのは自分に自信が持てないのを士道が何とか矯正させようと頑張っているからである。
とはいえ四糸乃の頑張り次第できっと道が開けるはずだ。それでも道が開けなかったらもう七罪が士道に直談判するしかない。きっと胸でも揉ませれば少しは言うことを聞いてくれるだろう。まあこっちの七罪には揉めるほどのものはないのだが。
『さーて、今後の協力も取り付けられたことだし、明日に備えてそろそろ寝よっか! 二人ともすっごく疲れてるはずだしねー?』
「そりゃあ、あれだけ攻められたらね……」
お風呂場での激しい交わりを思い出し、心の中で身悶えしてしまう七罪。特に四糸乃と士道に挟まれた時は凄かった。正面からは四糸乃の興奮しそうな柔らかな身体の感触と温もりが、背後からは士道の固くて安心感のある感触と温もりが密着してきたのだ。種類は違えど前も後ろも幸せの塊で、幸福感に頭がおかしくなりそうであった。
「……あっ」
「ん? どうしたの、四糸乃?」
一人羞恥を噛みしめている傍ら、不意に四糸乃がそんな声を上げる。別に喘ぎの類ではなく何かに気付いたような感じの声だ。見ればその表情はどことなく悲し気であった。
「士道さんに、おやすみのキス、忘れちゃいました……」
「あー、そういえば……」
言われて七罪も思い出す。お風呂でこれでもかというほどキスは交わしていたし、士道がだいぶグロッキーな状態なので忘れていた感じだ。
今夜は未だ幸せの余韻が残っているので別におやすみのキスをしなくても寝られそうだが、できるならしたいという気持ちも確かにある。しかし今士道の元に戻ってはいけないと、七罪は何となく察していた。
「七罪さん、一緒に士道さんにおやすみのキスをしに行きませんか?」
『おっ! いいねー、行こう行こう! 二人で士道くんにキスしに行こう!』
「ちょっ、ちょっと待った! 待った四糸乃! 今行くのはたぶんマズイわよ!」
ただ四糸乃は気が付いていないらしく、半ば『よしのん』に急かされながらベッドから出ようとしていた。さすがに今士道の部屋に戻るのは色々な意味でまずい。
「あっ、士道さんの身体に障っちゃいますから、ダメでしょうか……?」
「いや、そうじゃなくて……たぶん今士道は、琴里とほら、アレよ……」
「……あっ」
『……ちっ』
「やっぱり分かってて誘導しようとしてたわね、よしのん……」
気づいて頬を赤く染める四糸乃と、はっきり舌打ちする『よしのん』。
色々と嫉妬深い――もとい焼きもち焼きな琴里のこと。きっと今頃士道に襲いかかっているに違いない。そんな状況に四糸乃と七罪を送り込めば、幼女で構成される酒池肉林のパラダイスの出来上がりである。『よしのん』はそれを狙っていたに違いない。
その中に美九が混じっていない限りは七罪もそんなに嫌ではないのだが、さすがに進んで参加したいと思うほどではない。ついでに言うと邪魔をしたら後が怖そうなので、琴里の邪魔をしたくなかった。
「それじゃあ、邪魔をしちゃいけないですね……」
「そうね。まあ、その分明日キスすればいいんじゃない?」
「はい、そうします……」
頷きながらも四糸乃はどこか寂しそうな顔をしている。先ほどあれだけ愛し合ったのにも関わらず、士道の口付けが恋しいようだ。こんな素晴らしく愛の深い女神に想われているとは、本当に士道はなんという幸せ者だろう。全く実に羨ましい限りだ。
『よーし! じゃあここは代わりに四糸乃と七罪ちゃんでおやすみのキスをしよう!』
「は!? 何で!?」
『いやだってほら、七罪ちゃんだって士道くんにキスしたいでしょー? だから同じ気持ちの二人で舐め――慰めあうのが良いんじゃないかなーって』
「むしろ言い直した方が表現エロいのは気のせい……?」
理由は一応分からなくもないが、納得はできない類のものであった。
もちろん七罪としては、四糸乃とのキスははっきり言ってご褒美である。士道とのキスとどちらが幸せかと尋ねられれば、深く迷ってしまうくらいには。だから七罪にとっては十分士道とのキスの代わりになるというか、それはそれで大変よろしい感じの提案だ。
しかし四糸乃にとってはそうでもないはずだ。大体七罪のキスでは代わりになるかどうかも怪しい。それならまだ四糸乃と『よしのん』でキスした方が良いのではないだろうか。あるいは四糸乃のために七罪が士道の姿に変身してあげるべきか――
「よしのん、ナイスアイデア……!」
「えっ、マジ!?」
どうするべきか頭を悩ませていると、あろうことか四糸乃は嬉しそうに笑って『よしのん』の提案を褒め称えていた。この反応はちょっと予想していなかったのであまりの衝撃に七罪は目を剥いてしまう。
まさか士道と三人でしている時でもないというのに、自分とのキスに何ら抵抗や嫌悪を示さないばかりか、ここまで嬉しそうに笑ってくれるとは。これはもう合意の上と考えていいのではないだろうか。
「七罪さんは、私とおやすみのキスをするのは嫌ですか?」
「いや、私はむしろご褒美ってくらいに大歓迎だけど四糸乃にとっては違うんじゃない!? だから四糸乃が望むなら私が士道になってあげてもいいわよ!?」
『あー、その手もあったか。どうするー、四糸乃?』
「七罪さんのままで、お願いします。だって七罪さんは七罪さんです。私の大切な、お友達ですから……」
ちょっとくらい迷う素振りを見せるかと思いきや、当然の如き即答である。それも女神に相応しい慈愛の笑みを浮かべて。本当に四糸乃は何と優しく、素晴らしい子なのだろうか。もう七罪の胸の中は四糸乃に対する熱い信仰心で溢れそうなほどだ。実際目からはちょっと零れていた。
「ううっ、四糸乃ぉ……大好きぃ……!」
「はい、私も大好きです。七罪さん――んっ」
「――っ!!」
にっこりと笑い、そのまま軽く口付けてくる四糸乃。唇同士が触れ合った瞬間、七罪の身体は雷に打たれたのかと思うほど激しい衝撃を覚えるのであった。女神の口付けという最上級の祝福を受けたことで、しばらく放心してしまったほどだ。さすがに素面でこのような幸せにありつけるとは思っていなかったのである。
「……それじゃあ、おやすみなさい。七罪さん、よしのん」
『おやすみー。二人とも、いい夢をねー?』
「は、はい……おやすみ、なさい――はわっ!?」
しかしそんな七罪を更なる幸福が襲う。左手から外した『よしのん』を枕元に置くと、あろうことか四糸乃は七罪の身体を引き寄せ、その確かな膨らみの存在する胸元へと顔を導いたのだ。
「ふわ、あぁ……!」
七罪のまな板とは違う確かな柔らかさと温もりが、むにゅりと頬に触れて形を変える。頭がぼうっとしそうなほど心地良い甘い香りが鼻腔をくすぐる。ああ、何と素晴らしい。女神の腕に抱かれて眠る。これこそ天国、もう思い残すことは何もない。
最早緊張と羞恥を飛び越えて悟りの境地に達しそうな女神の抱擁を受け、七罪は蕩けそうなほどの至福に浸ったまま眠りにつくのであった。この上背後から士道にかき抱かれていたなら、きっと本当に幸せで死んでいたと確信しながら。
二人は幸せなキスをして終了。士道さんの方は……まあ、あっちはあっちで幸せなんじゃないかな?
原作は終わりを迎えてしまったので悲しい限りですが、蓮ディストピアの発売日が決まったのでそこは喜ばしいです。ちなみに終わってしまうのが悲しいのでまだ十香グッドエンドは読んでいなかったりします。読みたいけど読みたくない不思議な気持ち……読まなきゃ心の中では続いてるんだよぉ……!
まあそれでもぼちぼちこの作品は続けていこうと思います。次回はそろそろ琴里の話かな?
更新停止期間の執筆状況の進捗はどれくらいの頻度で活動報告に載せるべきか
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1ヵ月
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3ヵ月