※この作品はR-18です。

士道クリミナル   作:サイエンティスト

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⋇軽い女の子同士の絡みもあり


 七罪と琴里による士道さんとの奉仕3P。なお、情熱的な愛の告白(嘘)をしたという事実を胸に秘めているため、士道は内心ヒヤヒヤしている模様。お互いに秘密を抱えてるからシークレット。
 あと今回でまた書き終わってる部分が無くなったので、しばらく投稿の無い期間が続きます。何でか全年齢の方でも七罪のお話を連載しちゃってるせいもありますが。何でやろなぁ……。


▲五河シークレット

 

「んっ……ちゅ……っ……!」

 

 七罪と白琴里にベッドに押し倒された士道は、されるがままに熱烈な口付けを受けていた。

 情熱的に唇を奪い、舌を絡めてくるのは琴里。キスが始まって間もないというのに唇から零れる吐息は熱く、すでに出来上がっているのは明白だった。仰向けになった士道に覆い被さり、ひたすらに激しく貪ってくる。

 しかし琴里なのでこれはそこまで珍しい事でも無い。問題は七罪の方だった。

 

「っ、ちゅ……士道……しどぉ……」

 

 七罪は横から士道の肩の辺りに手を回し、首筋や頬に熱烈な口付けをしてくる。熱に浮かされたように何度も甘く士道の名を呼び、幾度も口付け甘えてくる。

 琴里はともかく、七罪が最初からこんな様子なのは心底意外な事であった。どうやら偽の愛の告白は士道が思う以上に二人の心に響いたらしい。もしも真実を知られたら一体どうなるか、少々怖くなってくる士道だった。

 

「ふぁ……琴里、そろそろ交代して……?」

「えー、もう? しょうがないなー……」

 

 ちょっとだけ肝を冷やしていると、しばらくして七罪が琴里にそう声をかけた。そして意外にも琴里は素直に頷き、自ら士道の身体の上から退く。一対一で愛し合うのが大好きで乱交は好みではない琴里にしては、驚くほど協力的で連携を感じるやりとりだ。

 

「っ……ぁ……ふ…………!」

 

 そして琴里と入れ替わりに七罪が士道に覆い被さり、これまた情熱的に唇を重ねてくる。琴里ほどの貪る激しさは無いが、それでも十分に出来上がっている事が分かるほど積極的に。舌を絡ませ唾液を吸い上げ、濃厚な口付けを自ら行っていた。

 

「おにぃちゃぁん……好き……ん、ちゅ……大好きぃ……!」

 

 耳元でそう囁き、耳朶に舌を這わせて来るのは琴里。ぞっとするほど甘い声で愛を囁きながら、耳を甘噛みまでしてくるのだから堪らない。

 やはり二人は士道の愛の告白により、完全に火がついてしまっているらしい。極力二人の様子の変化には触れないようにしようかと思っていた士道だが、ここまで露骨で情熱的ではむしろ触れない方が不自然だった。

 

「ぷは……今日は二人とも情熱的だな? 何かあったのか?」

「ふえ……? あっ、べ、別に何も? ただ今日は、その……そういう気分っていうか……」

「そうそう。それともおにーちゃんは、こういう私たちは嫌いなのー?」

 

 そのため七罪の口付けが途切れた所であえて尋ねてみたが、やはり二人は真実を口にしない。無性に顔を赤らめ、誤魔化そうとするだけだ。

 何だか今の内に真実を口にした方が良いような気もしたが、士道も年頃の男の子。話せばこの3Pがお開きになる事が分かっていて、こんな美味しい状況を逃す事などできる訳が無かった。

 

「……そんなわけないだろ? 愛してるぞ、七罪。もちろん琴里もな?」

 

 なので二人の身体を同時にかき抱き、耳元で愛を囁く。

 やっちまった感が拭えないものの、最早後戻りなどできはしない。後悔も罪の意識も後の自分に放り投げ、士道は今この瞬間を最大限に楽しむ事に決めるのであった。

 

「ん……知ってるわよ、そんなこと……」

「えへへ。私、おにーちゃんに愛されてるー!」

 

 士道の愛の告白に感極まったのか、二人は至福に溢れた夢心地の笑みを浮かべた。そうして身体を起こすと、二人揃って自らネグリジェを脱ぎ始める。

 無論それを見逃す士道では無く、目の前で始まった背徳的なストリップを食い入るようにじっと眺めた。胸元のリボンが解かれ、その下に隠された白い肌が露わとなる瞬間を決して見逃さないように。やがて表れた二人の慎ましやかな膨らみには、見事に先端で興奮の蕾が咲き誇っていた。

 

「ちゅ……はっ……ん、ぅ……!」

「ん……むぅ……ちゅ……!」

 

 そして二人はショーツだけを残した状態になるや否や、再び士道に覆い被さって熱烈な口付けを行ってきた。ただし今度は、二人同時に。お互いの頬や舌先が触れ合う事などまるで意に介した様子も無く、二人で同時に唇を奪ってくる。

 舌を伸ばせば二人とも嫌らしく舌先を交わらせ、絡めてくる。三人分の唾液が混ざり合う途轍もなく淫らで嫌らしい口付けに晒され、士道は至福と興奮に目を細めていた。

 

「んっ……!」

「ふあっ……!」

 

 しかし満足などせず、更に欲するのが欲深い人間という生き物。故に士道は熱烈な口付けを楽しみながら、両手で二人の曝け出された膨らみを弄った。

 途端に二人は口付けの合間に小さく喘ぎ、身体をびくりと震わせたが気にしない。右手で七罪の慎ましやかな膨らみを揉み回し、左手で琴里の控えめな膨らみを乱暴に弄る。自分が楽しむための触り方で多少優しさに欠けていたが、二人にとってはむしろそれがより幸せに繋がったのかもしれない。口付けは先程よりも更に激しく淫らとなり、合間に零れる二人の吐息と喘ぎも更に熱く甘く染まっていった。

 

「ぷはぁ……!」

「ふあっ……」

 

 やがて二人はようやくキスに満足したのか、蕩けた表情で顔を上げる。完全に混ざり合った唾液が士道と七罪、琴里の間で三角形に糸を引く様子は正に背徳の極みであった。

 

「……それじゃあ、おにーちゃんも裸になろ?」

「ああ、そうだな。脱がせてくれるか、二人とも?」

「ん……分かった……」

 

 琴里に促されたのでそうお願いすると、七罪も素直にこくりと頷く。

 そうして二人は一瞬目を合わせただけで分担を終えたのか、流れるように士道の服を脱がしにかかってきた。七罪が上を、琴里が下を。さすがに二人のように脱がすのが目的のような服ではないため、士道も両腕を上げたり足を狭めたりして手伝う必要があった。そのまま徐々に剥かれていき、最後に残ったパンツも下ろされると――

 

「うわ、すご……」

「わぁ……おにーちゃんの、すっごくおっきくなってる……!」

 

 二人のせいでそれはもう硬く肥大した男の象徴が、これでもかというほど激しく存在を主張していた。それこそ七罪が顔を真っ赤にして目を逸らし、琴里が興奮気味に見つめるほどに。二人の反応は実に対照的であり、その二度おいしい様子がますます士道の興奮を昂らせていく。

 

「こんなにしたのはお前らなんだし、ちゃんと責任取ってくれよ?」

「もちろん! 私は朝までだって身体で払うぞー!」

「ま、まあ……どうしてもって言うなら、私もそれくらい責任取っても、良いわよ……?」

 

 ノリノリで叫ぶ琴里と、恥じらいながらも受け入れる態勢を見せる七罪。

 琴里は余裕で付き合えるだろうが、朝まで付き合わせるとなるとまず七罪には酷な話だ。しかし七罪が夜通し交わっても構わないという反応を見せるのも非常に珍しく、その気概を無碍にすることなどできはしない。

 

「じゃあ、どうしてもだ。お前ら二人に、朝までたっぷり奉仕されたい」

「分かった! それじゃあ可愛い妹が、おにーちゃんに誠心誠意ご奉仕してあげるぞ!」

「私も、頑張る……でも、途中でへばったら、ごめん……」

 

 拳を握り意気揚々と頷く琴里に対して、七罪は視線を彷徨わせ縮こまるようにしながら頷く。

 実際のところまず間違いなく途中でへばるだろうが、士道としてはそれで構わなかった。七罪が夜通しご奉仕する気概を見せてくれるだけでも、天にも昇る心地なのだから。

 

「それじゃあ――いっただきまーす。はむっ」

「うあっ!? お前、そんないきなり……!」

 

 などと愛される幸せに浸っていると、琴里がいきなり行動を起こした。両脚の間に蹲ったかと思えば、士道の下腹部で屹立するモノを何の躊躇いも無く口に咥えたのだ。敏感に過ぎる先端を熱い咥内に迎えられ、得も言われぬ快感に士道は思わず変な声を出してしまう。

 

「ん……ちゅ……む、ぅ……!」

「っ……!」

 

 その状態で、棒付きキャンディーを舐めるように丹念に舐られる。黒い時は高圧的でキツイ言葉を投げかけてくる琴里が、今は士道のグロテスクな肉の塊を口に咥えて夢中でしゃぶっているのだ。これほど愉快で痛快な光景は早々無い。

 

「っ……ん……は……!」

 

 そんな光景に、隣から七罪も加わるのだから堪らない。舌を伸ばして根元の方をチロチロと舐める姿がまた愛らしく、生じる快感も相まって腰が砕けそうになるほどだった。見た目幼い少女二人に口と舌で以て奉仕されている現状も、正に最高の幸せだ。

 

「あ、ん……ふっ……む、ぅ……!」

 

 やがて根元から舐め上げる七罪の舌が先端にまで達すると、入れ替わる様に琴里が場所を交代した。今度は七罪が小さく口を開けて咥え込み、舌の上に広がるであろう苦みに僅かに眉を顰めながらも一生懸命に吸い付いてくる。

 貪るようにしゃぶりついてきた琴里とは違い、士道を気持ち良くさせようと頑張っている事が伝わってくるとてもいじらしい吸い付き方だった。味わいと目付きのせいで少し嫌そうな表情に見えるのも、ドSの士道としてはかなりポイントが高い。

 

「ちゅ……ぁ……ふあ、ぁ……!」

 

 そして琴里の方はだらしなく頬を緩めた状態で、竿の方を美味しそうにペロペロと舐め上げているのだから始末に負えない。まるで極上のウィンナーでも味わっているかのような顔ができる辺り、やはり琴里は相当な淫乱であった。まあすでに分かっている事なので特に驚きはなかったが。

 

「はっ……ちゅ……んっ、ふ……!」

「ぁ……ん、ぅ……ふあ……!」

「うあっ……!」

 

 しばし交互に上と下に奉仕していた二人だが、やがて同時に上への奉仕を始めた。剥き出しの赤肉へと二人が同時に口付け、小さな舌先で小突き丹念に舐め上げてくる。何やら熱に浮かされた艶めかしい表情で、お互いの舌が絡み合うのもお構いなしに。

 琴里はともかく、やはり七罪も明らかに様子がおかしい。普段の七罪ならもっと控えめだし、幾ら3Pとはいえ琴里と触れ合う事にもっと遠慮や躊躇いを見せてもいいはずだ。それなのに琴里に引けを取らないほど積極的に奉仕してくれている辺り、やはり愛の告白が相当胸に響いたのだろう。

 

「くっ……七罪、琴里……!」

「ひゃあっ……!」

「わっ……!」

 

 愛する少女二人が嫌らしく自分のモノを舐めてくれているのに我慢できるわけも無く、沸き上がる快感を堪えきれず解き放つ。舌で奉仕していた二人は避ける事もできず、迸った白い欲望が二人の顔や前髪をべとりと汚した。

 

「えへへ、おにーちゃんにマーキングされちゃったー……」

「……っ、ん……ふ……」

 

 たっぷりと顔射されて顔を汚されたにも拘わらず、二人は一切嫌そうな表情を見せなかった。何なら琴里は恍惚の表情を浮かべながら指先で白濁を拭い、愛しそうに舐め取っているし、あろうことか七罪もどことなく夢心地に瞳を蕩けさせ、自身の顔を滴る白い汚れも気にせず士道の半身のお掃除をしてくる始末。挙句の果てに自分の顔の汚れを全て拭った琴里が、一心不乱に奉仕する七罪の顔や前髪まで舐めて綺麗にしていくのだから堪らない。

 そんな二人の嫌らしい姿を見せられれば、即座に興奮がぶり返し硬さを取り戻すのも当然の事。むしろ先ほどよりも硬く大きく天を突き、二人と繋がりたいと猛烈に自己主張を始めている。二人もすでに下腹部が疼いているようで、それを見て物欲しそうな目をしていた。

 

「……で、まずはどっちがしてくれるんだ?」

「私っ! 私が最初! 一番は譲らないぞー、七罪!」

「いや、別にそれくらい譲るわよ……」

 

 士道が二人にそう尋ねると、当然のように琴里が身体を起こして腹に跨ってきた。腹に触れる濡れた感触からして完全に出来上がっており、興奮が抑えられていないのは明白だ。七罪もそれが分かっているのか特に気にした様子は見せず、一番手を琴里に譲っていた。

 

「んっ……!」

 

 そうして膝立ちになり股の間から興奮を滴らせながら、自ら屹立する士道のモノへと腰を沈めていく琴里。たっぷりと濡れそぼった琴里の中には前戯など必要なく、滑らかにずぶずぶと深く沈み込んでいく。

 奉仕されている立場である士道は強い圧迫感による快楽に舌を巻きながら、実に艶めかしい微笑を浮かべる白琴里の艶姿を眺めて楽しんでいた。

 

「あぁ……! お腹の中に、おにーちゃんを凄く感じるよぉ……!」

 

 しばらくして根元まで呑み込んだ淫らな琴里が、恍惚に満ちた笑みを浮かべて身体を震わせる。小柄な身体に余すところなく士道の半身を咥え込み、決して離さないとでも言うようにキツく締め上げてくるのだから堪らない。

 

「あっ、あっ! ふあ、ああっ!」

 

 そして士道の腹に両手を着き、自ら激しく腰を振り始める。白いリボンで結われたツインテールを躍らせ、小ぶりな膨らみを揺らしながら。実に嫌らしい声と淫らな水音を立てて。白リボンでもやはり琴里は琴里、相変わらずの積極性と激しさだった。

 

「士道……」

 

 しかし今夜は積極的になっている少女がもう一人。騎乗位で腰を振っている琴里を尻目に、七罪が士道の顔の方に身を寄せてきた。そのまま仰向けで快楽に浸っている所に――ふにっ。自らの控えめな胸の膨らみを押し付けてくる。まるで舐めて欲しいとでも言っているかのように。

 

「んっ、や……! あ、あぁっ……!」

 

 なので士道は遠慮なくその膨らみに舌を這わせ、音を立ててしゃぶりついた。硬い蕾を唇で啄み、舌先で転がして丹念に舐る。

 その度に七罪は甘い喘ぎを上げて身体を震わせ、更に胸を押し付けてくるのだから我慢などできるわけもない。琴里に自ら腰を振らせて快楽を得つつ、七罪の胸肉を貪り充足感を得る。実に淫らで背徳的な肉欲の宴に、士道は頭がおかしくなりそうなほどの興奮を覚えていた。

 

「ふあっ、あっ――ああああぁああぁぁあぁぁっ!!」

 

 そして抑え切れなかった興奮を、そのまま琴里の中に容赦なく注ぎ込む。途端に琴里はツインテールを振り乱し、艶めかしい嬌声を上げて激しくのけ反る。小ぶりな膨らみが弾み、飛び散る汗の雫が弾ける様は実に官能的な光景だった。

 これが七罪や四糸乃ならこのまま身体の力を失い倒れ込むように士道の胸に身を預けてくるが、先ほどまで激しく腰を上下させ快楽を貪っていたのは底無しの性欲を持つ恐ろしい妹。

 

「あ、ああぁ……! おにーちゃんに、いっぱい中出しされちゃったよぉ……!」

 

 すぐに体勢を戻すと、艶めかしく笑いながらそんな妖しい言葉を口にする、その上で腰を回すようにグリグリと動かし、一滴残らず搾り取ろうとしてくるのは最早さすがというべきか。普段ならここから再び激しく打ち付け始めのは確定事項だ。

 しかしこれは3Pであり、愛の告白によって熱に浮かされ情熱的になっているのは琴里だけではない。

 

「琴里……次は、私……」

「むー……しょうがないなー……」

「本当に今日は積極的だな、七罪……」

 

 士道に胸元を舐らせていた七罪が身体を起こすと、琴里に順番を変わる様に促した。なかなか見られない積極性に士道が舌を巻く中、これまた存外素直に琴里が場所を譲る。どうやら特別愛されている者同士、謎の連帯感や繋がりのようなものが出来たらしい。

 本当は危機的状況を逃れるためについた嘘だったというのに、こんなに良い思いをしてしまっている現実。バレた時が実に怖くて、ほんの少しだけ下半身が萎えそうになってしまう士道だった。

 

「んっ……っ、う……!」

 

 しかし七罪が自ら士道を受け入れようと腰を深く沈める姿を前にすれば、どうしようもなくいきり立つのだから仕方ない。琴里ほど濡れていないのでまだ痛みがあるだろうに、七罪は唇を噛んで痛みに耐えながら腰を沈めていくのだ。その健気な心と激しい締め付けに、再び猛烈に興奮が昂って行く。

 

「おにぃちゃぁん……今度は私のおっぱいもしゃぶってぇ……?」

 

 しかもそんな状態で、今度は琴里が胸元を顔に押し付けてくる始末。うっすらと汗で湿った真っ白な肌と仄かな膨らみからは大変甘い香りが漂っており、突き出た美味しそうな桃色の突起も相まって、士道は食欲と性欲の両方を同時に刺激された。

 

「あっ! ふあっ、ああぁっ!」

 

 抗えるわけも無く、目の前の美味しそうな膨らみに食らいつき貪る。途端に琴里は甘い声を上げて身体を震わせ、士道の頭をぎゅっと抱きしめてきた。

 もちろんその腕に込められた力はかなりもので、七罪のような控えめに愛撫をねだる可愛らしいものではない。もしも琴里の胸の膨らみがもっと何倍も豊かだったら、それこそ士道が窒息していたかもしれないほどに強く押し付けられていた。

 

「んっ、くぅ……! ふ、うぅ……!」

 

 同時に下半身の方では七罪が腰を動かし始め、押し殺した喘ぎ声と共に粘膜同士が擦れ合う淫らな水音が生じていく。

 士道の腹に小さな両手を着き、痛みに耐えて一生懸命に腰を動かす七罪の姿はとても健気で愛らしく、同時に酷く淫靡で堪らない光景だった。興奮と感動で胸が酷く締め付けられると共に、身体の下の方も締め付けられて快感が弾けそうになっていく。

 

「あっ、やああぁっ! おにーちゃんっ、もっと強くぅ……!」

 

 昂る快感と興奮を堪えきれず、士道は琴里の身体を強く抱きしめながら真っ白な膨らみに歯を立てる。結構な力で締め上げ食らいついているというのに、琴里はぞっとするほど甘い声でより激しく苛烈な愛撫を求めるのだから始末に負えない。

 とはいえ愛する少女がそれを求めているのだから、応えない道理は無い。そして琴里は持ち前の再生能力のおかげで、どれだけ激しく暴力的な愛撫も受け入れる事が出来る。故に士道はそれこそ締め上げるような形で琴里を抱きしめ、仄かな膨らみを食い千切らんばかりに深く歯を立てた。それと同時に耐え難い快楽に身を任せ、七罪の中に精を解き放つ。

 

「ふああぁあぁああぁああぁぁっ!!」

「うああぁああぁああぁあぁあっ!!」

 

 頭の上で琴里が嬌声を上げて身体を痙攣させ、腹の上で七罪が恍惚の叫びを上げて締め付けを強めてくる。最高の快楽と至福に腰が抜けそうになるほど七罪の中へと注ぎ込み、士道は思わず恍惚の吐息を零した。

 

「あっ……ぅ……」

 

 そして自ら激しく腰を振った挙句、胎内に士道の子種を大量に注がれた七罪が平気なわけも無い。小さく呻いてそのまま前のめりに倒れ込み、琴里と同じく士道の身体の上に寝そべる形となった。

 無限の性欲と体力を持つ琴里とは違い肩で息をしており、瞳もどこか夢心地だ。快楽と幸福で頭の神経が焼き切れそうになったようで、意識が定まらないのかどうにも呆然としている。

 

「えへへ……七罪ったら、もうへばっちゃったのー? 情けないなー?」

「あ……」

「お前と一緒にしてやるなよ、お前と……」

 

 そして何を思ったのか、琴里は身体を起こすと同時に七罪の身体を後ろからかき抱き引き起こす。僅かに息を乱し汗を流しているだけの余裕そうな琴里と違い、身体を引き起こされても七罪は小さく喘ぐだけであり、明らかに疲弊しきっている様子だった。

 しかし琴里はその儚い様子に胸の内のS心を刺激されてしまったらしい。ニヤリと悪戯な笑みを浮かべると、七罪の身体を支えて再び騎乗位の体勢を取らせていた。そして七罪の両腕を背中側に回すと、まるで後ろ手に縛られているような体勢で腰を振らせ始めるという暴挙に出る。

 

「あっ、あっ! や、ふああぁっ!」

「わー、すっごくエッチな音が出てるよー? 七罪ったら私たちに負けず劣らずエッチな子なんだねー?」

「琴里、お前……」

 

 一見補助しているように見えて、その実苛めているようにしか見えない光景。何より琴里の表情がかなり悪い笑みなので、士道もこれにはもの申すべきかと一瞬迷った。マゾ的な気質を持っていない七罪は嬉しくないだろうし、以前に琴里二人との3Pでかなり攻められた事で若干トラウマを抱えている様子だったからだ。

 

「えっ? おにーちゃんはこういうの嫌い?」

「ひゃっ!? うあ、ああぁあぁっ……!」

 

 しかし琴里は全く悪びれた様子を見せず、むしろ見せつけるように七罪の首筋にかぷりと噛みつく。おまけに片手で七罪の仄かな膨らみを弄り、先端に咲き誇る桃色の花を手折る様に摘まむ。

 これに対して七罪は甘い声を上げて身体を振り乱すが、決して士道の上から逃れようとはしていなかった。込み上げる快楽と羞恥に耐えながら、疲れた身体に鞭打って一生懸命に腰を振り続けている。

 その様子があまりにも愛おしく、そして興奮を誘う素晴らしいものであったため、士道はこの幸福極まる時間を中断するつもりになれなかった。

 

「……の、ノーコメントだ」

 

 故に琴里の問いには答えられず、僅かばかりの七罪への罪悪感を覚えて視線を逸らす。しかし後ろ手に両手を押さえられて無理やり腰を振らされているように見える七罪の姿があまりにも嫌らしく、誘惑に抗えず士道はすぐに視線を正面に戻してそれを眺めながら悦楽に浸った。

 七罪は今の自分の姿を見られるのが恥ずかしいのか、それとも興奮してしまうのか、士道が視線を向けるとそれだけで締め付けが更に増していた。

 

「ほらほら、おにーちゃんがとっても気持ち良さそうにしてるよー? 七罪もおにーちゃんに愛されてるんだから、これくらい頑張らないと。頑張れー、七罪?」

「やっ!? ふ、あ、ああぁぁっ……!」

 

 純真に応援しつつ、淫らに七罪の身体を愛撫する琴里。快楽に敏感になった身体を弄られだいぶ堪えているようで、七罪は蕩けそうなほど甘い喘ぎを上げながら身を捩る。

 同時に下半身を襲う締め付けが一段と強まり、激しい快感に襲われ士道はすぐに堪えきれなくなってしまった。

 

「うっ、く……!」

「ひあっ!? あっあっ、ああああぁあぁあぁぁっ!!」

 

 事前に断りを口に出来るほど余裕のない強烈な快楽であったため、士道は懸命に腰を振る七罪の中へと唐突に愛を注ぎ込んだ。いきなり腹の中に大量の熱を注ぎ込まれたせいで七罪は一瞬目を見開き、次の瞬間には全身を震わせながら嫌らしい顔で嬌声を上げる。

 もちろん身体から力が抜けて今にも倒れそうになっていたが、その身体を愛撫していた琴里が今度ばかりは抱きしめるようにして支えていた。

 

「よしよし。よく頑張ったねー、七罪? あー、でもいっぱい零れちゃってるよー。もったいないなー?」

 

 そして七罪の身体を引きずるようにして士道の上から退かしたかと思えば、七罪の下腹部から大量に零れた士道の白濁した液体を見て眉を顰める。

 もちろん七罪は中に出された後に腰をグリグリと回して、更に奥へと取り込む真似などできるはずもない。大量に出されれば零れてしまうのは当然だ。そもそも当人はぐったりとしていて意識も若干飛んでおり、ベッドに寝かされ両脚がだらしなく開かれているが、気を払う余裕などどこにもなさそうだった。

 

「それじゃあ、零れた分は私が貰っちゃおーっと――んっ、むぅ」

「ひゃっ!? あ、ちょ、こと、りぃ……!」

 

 しかし七罪とは異なり元気いっぱいで性欲も突き抜けている琴里は、士道が注ぎ込んだ愛が零れる七罪の股座に顔を埋めて舌を這わせ始めた。これには放心気味だった七罪も意識を取り戻し顔を真っ赤にして止めようとするが、身体に力が入らないのか琴里の頭を押しのける事ができていない。

 

「んっ、ちゅ……はふっ、むぅ……!」

「あっ、あっ! やっ、ダメえぇ……!」

 

 そのため七罪は両脚をがっちりと押さえられ、琴里の舌先で大切な所を蹂躙されていた。琴里本人にそういった意図は無いのかもしれないが、どう見ても女の子が女の子を気持ち良くさせようとねっとり愛撫している光景にしか見えなかった。七罪が長い髪を振り乱し、涙目で快楽に表情を歪めているのも相まって余計に。

 とりあえず美九が見れば一気にテンションが最高潮へと達し、自分も裸になって混ざろうとしそうなくらい素晴らしい光景だ。惜しむらくはこの場に美九がいない事である。

 

「お前って本当にさぁ……いや、もういい。変な事考えずに俺も楽しむか」

「ひゃあっ!? お、おにーちゃん、そんな、いきなりぃ……!」

 

 あまりにも淫らで爛れたこの状況に士道は余計な事を考えるのが億劫になり、七罪の股座に顔を埋める琴里を背後から一気に貫いた。そして小ぶりなお尻をがっしり掴むと、手加減無しに腰を打ち付けていく。

 一応これは奉仕3Pだったはずだがここに至ってやられるだけで我慢できる訳も無く、そこからは士道も攻めに加わり三人でくんずほぐれつ、大変濃密な時間を過ごすのであった。

 

 

 

 

 

 

「んー……たまには3Pも良いかもー?」

 

 濃厚な絡み合いを終え、三人でベッドに倒れ込み余韻に浸る時間。仰向けの士道の身体の上にうつ伏せで寝そべる形になっている琴里が、ぽつりとそんな呟きを零した。

 3Pと言ってもわりと琴里は好き勝手していたので、今回はかなりお気に召したらしい。一対一で激しく貪り合うのが好きな琴里としては、白い方である事を鑑みても非常に珍しい発言だった。

 

「そうか。じゃあ美九との3Pに招待してやるよ」

「えーっと……それは、さすがの私でもちょっと嫌かなー……?」

「お前が嫌がるレベルって相当だよなぁ……」

 

 これ幸いと琴里を美九との3Pに引きずり込もうとするも、相手が相手なためかさしもの白琴里も引き攣った顔で丁重にお断りしてきた。果てしない性欲と無限とも思える体力を持つ琴里すら嫌がる相手なのだから、特に美九に気に入られている七罪を引きずり込むには骨が折れる事だろう。

 

「七罪、大丈夫か? 七罪?」

「……え? あ、うん……大丈夫」

 

 そこで右腕に抱いている件の七罪に目を向けると、ワンテンポ遅れてぼんやりとした答えが返ってくる。どうやら疲労が頂点に達しているようで、今にも眠りに落ちそうになっている。

 しかしそれも仕方ない。最初は琴里と七罪による奉仕3Pであったが、途中から士道も興奮と欲望が抑えられなくなり、本能の赴くままに色々とやってしまったのだ。もちろん七罪の身体を考えて手加減はしていたものの、それでも士道だけでなく琴里からも攻められていた七罪が平気でいられるはずもない。むしろ情事が終わってもまだ意識を保っているだけ快挙とも言えるレベルだ。

 

「本当か? 何か今にも電源切れそうに見えるぞ……?」

「……前から思ってたけど、やっぱりあんたたちおかしいわよ……何であれだけヤってそんな平気そうなわけ……?」

 

 七罪の消え入りそうな呆れ声に対し、士道は琴里と顔を見合わせた。そして同時に口を開き――

 

「そりゃあどっかの変態な妹のせいで鍛えられたからな」

「エッチなおにーちゃんにそういう身体に教育されちゃったんだー」

 

 お互いに責任を相手に擦り付けた。士道自身は七罪のフェロモン云々を除けば本当に琴里のせいだと思っているのだが、逆に当人はこちらのせいにしているらしい。わざとらしくもうっとりと恍惚の笑みを浮かべ、満更でも無さそうにしていたが。

 

「……まあ、あんたたちが似た者同士って事は良く分かったわ……」

「えへへー。おにーちゃんとお似合いー」

 

 絶対に褒められてはいないが、それでも琴里は士道と似た者同士と言われて嬉しかったらしい。先程の妖艶な表情とは打って変わり、純真で人懐こい笑みを浮かべて士道の裸の胸に頬ずりしてくる。

 

「いや、お似合いとは……言ってない、けど……」

 

 もちろんそんな様子に七罪の呆れは更に深まるが、同時に一瞬がくりと頭が下がる。やはり疲労と眠気が限界のようで、ツッコミにも覇気が微塵も感じられない。七罪ももう少しお喋りしていたいのかもしれないが、どう見ても無理して起きているようにしか見えなかった。

 

「大丈夫か、七罪? もうダメそうなら無理せず休んで良いぞ?」

「ん……悪いけど、そうさせてもらうわ……」

「ああ。おやすみ、七罪」

「んっ……」

 

 七罪もさすがにこれ以上起きているのは無理だと判断したようで、多少残念そうな顔をしつつも素直に頷いた。士道はそんな七罪におやすみの挨拶を口にしてから、軽く唇を奪ってその小柄な身体を右腕で強く抱きしめてやった。

 七罪はゆっくり瞼を閉じると、少しばかり体勢や位置を整えてから小さな吐息を零す。

 

「士道……」

「ん? どうした?」

 

 そのまま眠りに落ちるかと思いきや、ぼんやりとした声で名を呼んでくる。聞き返すと七罪はもう一度瞼を開け、どこか機嫌を窺うような瞳で士道を見上げてきた。

 

「その……今夜は、楽しんでくれた……?」

 

 そこまで無理をして尋ねてきたのは、士道が今回の夜を楽しんだかどうかという健気な問い。今にも疲労で落ちそうになりながらも、それを不安に感じていて心の底から睡魔に身を委ねる事ができないのだろう。

 相変わらず変な所で後ろ向きだが、これでもかなり前向きになった方。そのネガティブ加減と不器用さが実に七罪らしくて愛しくなり、士道はそのボサボサの頭を優しく撫でてあげた。

 

「……ああ。お前たちのおかげで、凄い幸せな夜になった。ありがとな、七罪?」

「ん……良かった……」

 

 掛け値なしに本音を伝えると、珍しくも嬉しそうににっこりと笑う七罪。その笑顔の破壊力にやられそうになる士道だったが、幸いと言って良いのか七罪は幸せそうな笑みを浮かべたまま眠りに落ちたらしい。すぐに規則的な呼吸が聞こえてきた。

 

「……七罪、寝ちゃった?」

「ああ、そうみたいだな。やっぱ疲れてたんだろうな」

 

 琴里と一緒に寝顔を覗き込むも、特に反応は無い。士道が満足してくれた事で心の底から安堵できたらしく、相当深い眠りに落ちたようだ。

 腕の中で丸くなるようにして眠るその姿が可愛らしくて胸が暖かくなると共に、そこまで疲弊させてしまった事に僅かばかり罪悪感を覚える士道であった。わざとらしい愛の告白云々の罪悪感は別として。

 

「そっかー……よし! じゃあおにーちゃん、私の部屋で続きをしよー?」

「お前は本当に底無しだよなぁ。毎度のことだけど、お兄ちゃんちょっと引いちゃうぜ……」

 

 そして発情期なのかと思ってしまうほどお盛んな義妹に対し、呆れを通り越して感心すら抱いてしまう。七罪も琴里も身体の小ささは同じくらいだというのに、一体どうしてここまで差があるのか。疲弊しきって腕の中で眠る七罪に対し、琴里は士道の身体の上で身を起こしメスの顔で仄かな膨らみを見せつけてきている有様だった。

 

「えー? でもおにーちゃんは、そんな私の事をすっごく愛してるんだよねー? 好きで好きでしょうがないんだよねー?」

 

 その上、琴里は士道が口にした偽の告白が未だ心に響いているらしい。上機嫌で身体を揺らし、白のリボンで結われたツインテールを尻尾のように振っていた。そして瞳は期待と喜びにこれでもかと輝いており、自分が士道に特別愛されているという事を信じきっている顔だった。

 

「……ああ、そうだよ。だから満足するまで、徹底的に愛してやるよ?」

 

 まさかこんな琴里に真実を言えるわけも無い。なので士道はバレた時の事に内心ハラハラしながらも、満足するまで付き合ってやるのだった。琴里の身体を抱え、七罪を起こさないよう静かにベッドから出て、琴里の部屋へと場所を移して。

 

 

 

 

 

「――っていう感じに、二人はたっぷり奉仕してくれたんだ。いやー、まさかあそこまで感極まってくれるとは思わなかったぜ?」

 

 大いに満足のいく3Pを終えた翌朝。士道は早朝から訪ねてきた四糸乃に昨晩の営みの事を赤裸々に語っていた。

 幾ら相手が七罪たちと同じく淫らな関係で結ばれている四糸乃だとしても、さすがに七罪たちの夜の営みの内容を事細かに話すのは若干の抵抗があった。しかし四糸乃自身が切実に知りたがり、『よしのん』も大いに興味を示していたのだから仕方がない。

 それに琴里たちは未だ愛の告白が胸に響いているようで、何と今日の朝食は琴里と七罪が二人で用意してくれているのだ。手持ち無沙汰でリビングのソファーに腰掛けたまま待っているのも辛いので、四糸乃の求めに応じるのもやぶさかではなかった。

 

『士道くんったら、七罪ちゃんと琴里ちゃんにご奉仕3Pして貰えてご満悦だねー? この幸せ者めー!』

「ははっ。やめろよ、よしのん」

 

 短いお手々で高速のラッシュを繰り出してくる『よしのん』に苦笑しつつ、士道は四糸乃の反応を見る。

 なかなかに過激で濃厚な絡み合いだったせいか、少々恥ずかしそうに頬を染めているのが実に愛らしい。しかし向上心のある四糸乃は今の話を士道との交わりで活かす気満々のようで、実に真剣な目をしていた。

 

「まあ七罪はともかく、琴里があんな風に奉仕してくれるなんて滅多にない事だしな。バレた時の事を考えてちょっと冷や冷やしたけど、正直かなり楽しめたぜ」

『んー、士道くん本当に満足気だねー。今夜は頑張らないと満足して貰えないかもよ、四糸乃ー?』

「が、頑張る……!」

 

 ぎゅっと可愛らしく拳を握り、力いっぱい断言する四糸乃。

 どうやら今夜は四糸乃が一生懸命に奉仕してくれるらしい。元々素直で従順な四糸乃が健気に奉仕してくれるのだから、その光景を思い浮かべるだけで士道は下半身がいきりたちそうになっていた。

 

「ありがとな。楽しみにしてるぞ、四糸乃?」

「は、はい! 七罪さんたちに負けないくらい、士道さんを楽しませてみせます……!」

 

 期待も込めて四糸乃の頭を撫でてあげると、実に意気込みに溢れた答えが返ってくる。どうやら今夜は昨晩にも負けず劣らず、素敵な夜になるらしい。

 元々四糸乃の舌技は神がかり的なので、これほどの意気込みがあれば最高の夜になるのは半ば確定事項だ。例えそうならずとも、健気に一生懸命に奉仕する四糸乃の姿だけで大いに満足できる。どちらにせよ最高の幸せが約束され、恵まれすぎている現状にいっそ怖くなってしまう士道だった。

 

『そういえばさー、士道くんはどうして折紙ちゃんたちに襲われてるんじゃなくて、七罪ちゃんたちによる悪戯だって事に気が付けたのー? あの二人は演技力高そうだし、そうそう気付けないと思うんだけどなー?』

「あー、それかぁ……」

 

 無い首を傾げながら尋ねてくる『よしのん』に、そういえば気付いた理由を口にしていなかった事を思い出す。反射的にキッチンの方を確認するも、琴里たちは未だ忙しなく朝食の準備を続けていた。

 元々四糸乃たちに昨晩の情事の内容を語ったのも、覗き魔の琴里が覗きができない状況であるからこそなのだ。故に士道はこれなら口にしても問題無いと再び判断して、若干声を顰めながらも答えた。

 

「実はな……キスの味で気が付いたんだよ」

「キスの……」

『……味ー?』

 

 少々抽象的な答えに聞こえたのか、四糸乃と『よしのん』は揃って首を傾げた。そんな様子が愛らしくてちょっと微笑ましくなりながらも、士道は続ける。

 

「変な意味じゃなくて、文字通りに味だぞ? 最初に折紙がキスしてきたんだけどさ、その時に感じたキスの味が凄い人工的な甘さだったんだよ。それもイチゴ味のな?」

『……あー、そういう事かー!』

「納得、です……!」

 

 これだけ言えば二人も理解できたようで、一様に納得の反応を示す。

 そう、あれが琴里だと判別できたのはキスの味があまりにも甘かったからだ。まるでついさっきまでキャンディを舐めていたように、人工的な甘さが口がいっぱいに広がっていたのだ。実際舐めていたであろう当人は口の中が甘さに慣れていて気付かなかったのだろうが、たっぷりねっとりと舌を絡められた士道には丸わかりであった。

 

『なるほどねー。琴里ちゃんがキャンディペロペロしてたから、その味が口の中に残ってたってわけだねー?』

「そういう事だ。これが夕弦――七罪の方だったならちょっと疑問に思うくらいで済んだかもしれないけど、折紙だからなぁ? 折紙がこんな味するお菓子とか食べるイメージはあんまりないしな。わりとすぐに琴里だって気付けたよ」

 

 好物がカロリーメイトという、普段の食事のカロリーまで計算していそうな折紙だ。士道が勧めれば食べるだろうが、あんな人工的な甘さに満ちたキャンディを自発的に口にしている光景はなかなか思い浮かばない。

 そういった事情も相まって、あれが折紙に化けた琴里だという事に気付けたわけである。

 

「で、アレが琴里だったなら後は変身させた七罪もグル。つまり夕弦の方は七罪だ。キスの仕方もよくよく思い返してみると、ほとんど二人と同じだったしな」

『なるほどねー。だから士道くんは悪戯だって事に気付いて、お返しに偽の愛の告白をしたってわけかー』

「そういう事だ。でも二人とも相当嬉しかったみたいで、滅茶苦茶情熱的に奉仕してくれたんだよな。バレた時の事を考えると本当に怖くなってくるぜ……」

 

 本当は士道の方も仕返しの内容が内容なので、早い段階でバラそうと思っていた。具体的には七罪たちがあの悪戯のネタ晴らしをしてきた段階で。

 しかし愛の告白によって感極まった七罪たちは、どうにもネタ晴らしのタイミングを逃してしまったらしい。ならばこちらからバラすべきかと思ったが、そこは二人から熱烈なご奉仕を受けた士道。全てを理解しておきながら嘘の告白をして七罪と琴里を騙し、二人が情熱的に変貌するほど喜ばせてしまったのだ。二人のあんな乱れた痴態を目にしては、今更嘘などと言えるわけも無かった。

 

「……士道さん。私が七罪さんたちに真実を伝えたら、士道さんは怒りますか?」

 

 真実が露見した時の事を考えて怖気に襲われていると、唐突に四糸乃がそんな事を聞いてくる。最近よく見るようになった悪戯な笑みを浮かべた、とっても悪い子の四糸乃が。

 

「や、やめろよ、四糸乃? そんな悪戯をしたら幾らお前でも許さないぞ? 一晩中お仕置きしてやるからな?」

「ひ、一晩中、ですか……」

 

 悪戯を働くようになった四糸乃も実に愛らしいのだが、今回ばかりはシャレにならない。なので士道は半ば脅すように強く警告したのだが、何故か四糸乃はぽっと頬を染めて恥じらうばかりであった。一晩中攻め立ててやると口にしたにも拘わらず、満更でも無さそうに見えるのがまた恐ろしい。

 

『……言質は取れたね、四糸乃ー?』

「う、うん……一晩中、お仕置きされちゃう……」

「……おい? 何言ってるんだ、二人とも……?」

 

 そして『よしのん』と四糸乃が何やら怪しい会話を交わす。まるでお仕置きをされるのが確定事項のような言い方に、士道は猛烈に嫌な予感を覚えながら声をかけた。

 すると四糸乃はちょっとだけ申し訳なさそうに笑いかけてきたかと思えば、唐突に『よしのん』の身体の中に右手を突っ込んだ。すぐにその中から手は引き抜かれたが、何やら見覚えのある長方形の物体が握られていた。

 

『……サプラーイズ!』

 

 はしゃぐ『よしのん』の声と共に四糸乃がこちらに向けてきた長方形の物体、それは何と携帯電話だった。何故『よしのん』の中にあったのか非常に気になるが、それよりも気になるのは携帯の画面。恐ろしい事に『通話中』であった。そして通話相手はあろうことか――

 

「……悪戯、です。一晩中お仕置きしてくださいね、士道さん……?」

「っ……!?」

 

 恥じらいながら、しかし誘惑するような酷く淫靡な微笑みを浮かべてくる四糸乃。ああ、四糸乃は随分エロ可愛い悪い子になってしまったなぁ……などと現実逃避気味に考えていたのも束の間、背後に恐ろしい気配を感じた士道は恐怖に息を呑みながら静かに振り返った。

 

「……なるほどねぇ? 偽の愛の告白ぅ? 随分とふざけた真似をしてくれるじゃない、士道?」

 

 そこに立っていたのは、ニッコリと笑う黒琴里。実に良い笑顔を浮かべているのだが額に青筋が走っており、眉も引き攣っていて怒り心頭なのは明白だった。そしてその背後にいるのは四糸乃の携帯の通話相手――七罪。こちらは怒っているというより呆れと哀れみを半々で浮かべている。

 どうやら悪い子の四糸乃は携帯を通じて真実を二人に聞かせてしまったらしい。七罪の反応はともかくとして、琴里の反応は至極当然のものであった。情熱的な愛の告白が実は真っ赤な嘘で、士道は全てを理解していながら黙って自分たちの奉仕を楽しんでいたのだから。

 

「こ、琴里……いや、これはその……」

「別に私は怒ってなんかいないわよ? ええ。愛の告白が偽物だろうと、何も気にしてなんかいないわよ? 当然でしょう?」

 

 弁明しようとするも、聞き入れられる様子は一切無い。琴里は努めて平静を装いながらも、明らかに怒りのオーラを迸らせて士道を見下ろし睨みつけていた。それでも何とか余裕の微笑を浮かべようとしているのだから余計に迫力が凄い。

 これは先に悪戯を仕掛けてきたのはそっちだとか、こっちはお返しをしただけだとか言っても無駄に違いない。七罪の哀れみと同情の視線はそういう事だろう。本当の愛の告白を受けた七罪とは異なり、琴里は今回が初めてかつ嘘だったのだから。

 

「でも、七罪の方はどうかしらねぇ? あんな告白された挙句、それが嘘だったなんて……女心を弄んだ屑には、それに相応しい罰を与えないといけないわよね?」

「うん。まあ、そういうわけだから……覚悟しといた方が良いわよ?」

「っ……!」

『おーっと、逃がさないよー? 男らしく責任を取らなきゃダメだよ、士道くーん?』

「逃がしません……」

 

 話を振られた七罪は頷きつつ、士道に対して非常に不安を覚える言葉を口にしてきた。恐ろしさに脇目もふらずに逃げたくなる士道だったが、悲しい事に悪い子の四糸乃と『よしのん』が腕を掴んで逃げられないようにしてきているのだ。士道には大人しく相応しい罰とやらを受けるという選択肢しか残されていなかった。

 

「か、覚悟って……何をする気なんだ……?」

「えっと……何かリクエストある?」

「そうねぇ。こんなクソ野郎には豚とかがお似合いじゃない? いえ、豚はとても綺麗好きだからこんなクソ野郎には相応しくないわね。さすがに豚が可哀そうだわ」

「あ、あの……ウサギとか、どうでしょうか?」

『あー、良いねー? よしのんのお仲間が増えるし、士道くん年中発情してるみたいなもんだしピッタリだね――はっ!? よしのんが実はエッチな子なのバラしちゃった!? キャー!』

 

 戦慄する士道を余所に、七罪たちが恐ろしい会話を繰り広げる。豚がお似合いだの、豚が可哀そうだの、ウサギが良いだの、仲間が増えるだの。

 最早嫌な予感しかしないので罰とやらを理解したくない士道だったが、残念ながら話の内容と執行役が七罪という事で嫌でも理解させられてしまった。

 

「まあ、ここは真実を教えてくれた四糸乃の案を採用しましょうか。というわけで七罪、やりなさい。私が許可するわ」

「分かった。じゃあそういうわけで……<贋造魔女(ハニエル)>」

「ちょっ!? 七罪お前……!」

 

 しかしどうやら士道の理解はまだまだ浅かったらしい。あろうことか七罪は箒型の天使――<贋造魔女(ハニエル)>を顕現させ、その穂先を士道に向けてきた。

 基本的に霊力を封印された精霊は精神状態が相当乱れない限り、天使や霊装を顕現させる事は出来ない。それは自分が士道に捨てられたり飽きれられたりする事を深層心理で恐れ、士道を繋ぎ止められる身体に常時無意識に作り替えている七罪でも同様だ。

 つまりは割とショックを受けていないように見えた七罪でも、内心結構な衝撃を受けていたのだろう。実際<贋造魔女(ハニエル)>の向こうの七罪は、微かに頬を膨らませ怒っているようにも見えた。

 

「分かった! 俺が悪かったから、それだけは――あああぁああぁぁあぁっ!?」

 

 誠心誠意謝ろうとしたが、最早すでに手遅れ。士道の身体は光に包まれ、次の瞬間には可愛らしいウサギさんになっていた。

 その後、士道は半日以上に渡りウサギのままでいる事を余儀なくされ、四糸乃や事情を知らない他の精霊に可愛がられたりして揉みくちゃにされたりしたが、それはまた別のお話。

 

 




 前話では触れていませんでしたが、士道が悪戯だと気が付けた理由は『折紙(琴里)のキスがキャンディの味だったから』でした。化けた相手がちょっとよろしくなかったけど、七罪が折紙に化けるのを全力で拒絶したので仕方ない。
 そして悪戯っ子になった四糸乃が秘密を守ってくれるわけが無い。そういうわけで容赦なくバラされました。もう心のオアシスはいないんだ……。

 それからまえがきにも書きましたが、またしばらく更新停止期間です。ずっと音沙汰無いのもアレなので活動報告で進捗とかはある程度載せようかと思いますが、どれくらいの間隔ですれば良いかはせっかくなのでアンケートでお尋ねします。まあ特に票が入ったりしないなら二月に一回くらいかな……。

更新停止期間の執筆状況の進捗はどれくらいの頻度で活動報告に載せるべきか

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  • 2ヵ月
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